JP3319985B2 - カラオケの歌詞表示システムおよび歌詞表示方法 - Google Patents

カラオケの歌詞表示システムおよび歌詞表示方法

Info

Publication number
JP3319985B2
JP3319985B2 JP19019897A JP19019897A JP3319985B2 JP 3319985 B2 JP3319985 B2 JP 3319985B2 JP 19019897 A JP19019897 A JP 19019897A JP 19019897 A JP19019897 A JP 19019897A JP 3319985 B2 JP3319985 B2 JP 3319985B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
singing
lyrics
character
displayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19019897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1138981A (ja
Inventor
伸司 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichikosho Co Ltd
Original Assignee
Daiichikosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16254091&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3319985(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Daiichikosho Co Ltd filed Critical Daiichikosho Co Ltd
Priority to JP19019897A priority Critical patent/JP3319985B2/ja
Publication of JPH1138981A publication Critical patent/JPH1138981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3319985B2 publication Critical patent/JP3319985B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラオケの歌詞
表示システムおよび歌詞表示方法に関し、歌詞の詩情を
汲み取りやすくて歌いやすい歌詞の表示技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】カラオケ装置の歌詞表示システムにおけ
る歌詞画像描出制御方法は、概ね以下の要件〜を備
えている。 歌詞描出データをカラオケ伴奏音楽の出力処理と同期
的に処理することで、カラオケ伴奏音楽の進行と同期し
て歌詞画像を順次生成してディスプレイにスーパーイン
ポーズ表示するグラフィック処理手段を備える。 歌詞描出データに含まれる歌詞文字列はフレーズ毎な
どによって適宜に区切られ、複数のブロックに分割され
ている。前記グラフィック処理手段はこのブロックを処
理単位とし、その処理単位に該当する前記歌詞文字群を
前記ディスプレイに一括して順次表示/消去する。 歌詞描出データには歌詞描出シーケンス情報も含まれ
ている。このシーケンス情報は、楽曲の演奏時系列中の
適宜なタイミング時点に挿入され、どのブロックを表示
あるいは消去するかを逐次指定している。 グラフィック制御手段は、前記歌詞描出シーケンス情
報に基づいて歌詞画像描出の制御を行う。
【0003】なお、このような歌詞画像描出制御方法と
しては特許第2605454号公報に開示されている。
この従来例では、各ブロックにそれぞれ識別符号を付加
するとともに、歌詞描出シーケンス情報を楽曲情報の時
系列中における各ブロックの先頭文字と末尾文字が演奏
される時点にそれぞれ挿入している。先頭文字に対応す
る時点には識別符号と表示指示情報が、末尾文字に対応
する時点には消去指示情報が記述されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】歌詞画像の描出は、歌
唱者ができるだけ歌いやすいように制御することが望ま
しい。しかし、上記特許第2605454号公報に開示
されている歌詞画像描出制御方法では、1つのブロック
に相当する歌詞文字群がディスプレイに順々に表示/消
去される。したがって、1つのブロックを歌い終える瞬
間にこのブロックの歌詞文字群が消去され、それと同時
に次のブロックの歌詞文字群が同じ位置に表示されるこ
とになる。すなわち、歌唱者は、表示中の歌詞を歌い終
わるまで次に待機しているブロックの歌詞文字を確認す
ることができない。そのため、消去されたブロックの末
尾文字と、これから表示される待機ブロックの先頭文字
との間に時間的余裕がない場合、歌唱者が待機ブロック
の先頭文字を歌い損なうという可能性がある。これを回
避するために、歌唱中のブロックを早めに消去して、次
のブロックを早めに表示する方法も考えられる。しか
し、この場合だと、今度は逆に消去済みのブロックの末
尾部分があやふやになってしまい、やはり歌いづらくな
る。
【0005】そこで、ディスプレイに表示する歌詞文字
群を2行表示するなどして、1行ずつ表示/消去する方
法を採用しているものもある。しかし、歌い易さという
観点から見れば、1つのブロックが含む文字群は、なる
べく歌詞の詩情が汲み取れるセンテンス毎に区切ること
が望ましい。しかし、1つのセンテンスが1行に収まる
という確証はどこにもなく、ある表示画面では、1行1
センテンスの文字群を2行表示し、他の画面では、2行
1センテンスの文字群を表示させたりする。さらに、次
の画面との時間差に応じて、これらの表示を1行ずつあ
るいは1センテンスずつ消去するなど複雑な制御が必要
となる。歌詞描出データの作成は、データ制作者が実際
に何回も演奏を聞きながら、どうしたら歌い易い歌詞描
出シーケンスになるのかを制作用のパソコンなどの画面
を見ながらキーボードやマウスを操作して適切なシーケ
ンス制御データを作る。これは、きわめて手間の掛かる
作業で膨大な時間を要する。しかし、日々絶え間なくリ
リースされる新曲に対応して、素早くそのカラオケ楽曲
を提供しようとすれば、歌詞描出データの作成に多くの
時間を掛けるわけにはいかない。そのため、適当なとこ
ろで妥協した歌詞描出データを作成せざるを得ない。結
局のところ、そのつけは歌唱者に歌いづらさという形で
確実に巡ってくる。
【0006】この発明の目的は、歌詞描出データを複雑
な構造にすることなく、歌唱者が歌詞の意味を汲み取り
つつ歌いやすいカラオケの歌詞表示システムおよび方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るカラオケ
の歌詞表示システムは、以下の事項(1)〜(6)によ
り特定されるものである。 (1)カラオケ伴奏音楽の出力処理と同期的に歌詞描出
データを処理し、シーケンス処理手段を備えるカラオケ
の歌詞表示システムである。 (2)歌詞描出データは、表示位置が指定されたブロッ
クに分割されている。 (3)各ブロックは、歌詞文字群を含むと共に、先頭文
字の歌唱開始タイミングと、末尾文字の歌唱終了タイミ
ングを有している。 (4)シーケンス制御手段は、歌唱開始タイミング、歌
唱終了タイミングにて、表示しているブロックの色替を
行うと共に、各ブロックの歌唱開始タイミングにてブロ
ックの表示順番を決定する。 (5)シーケンス制御手段は、表示しているブロックの
歌唱終了タイミング以降のタイミングで、当該ブロック
の消去を行う。 (6)シーケンス制御手段は、前記消去されたブロック
の消去以降、かつ、同じ位置に次に表示するブロックの
歌唱開始タイミングより前のタイミングで、当該同じ位
置に次に表示するブロックを表示させる。また、この発
明に係るカラオケの歌詞表示方法は、以下の事項(11)
〜(16)により特定されるものである。 (11)カラオケ伴奏音楽の出力処理と同期的に歌詞描出
データを処理するカラオケの歌詞表示方法である。 (12)歌詞描出データは、表示位置が指定されたブロッ
クに分割される。 (13)各ブロックは、歌詞文字群を含むと共に、先頭文
字の歌唱開始タイミングと、末尾文字の歌唱終了タイミ
ングを有する。 (14)歌唱開始タイミング、歌唱終了タイミングにて、
表示しているブロックの色替を行うと共に、各ブロック
の歌唱開始タイミングにてブロックの表示順番を決定す
る。 (15)表示しているブロックの歌唱終了タイミング以降
のタイミングで、当該ブロックの消去を行う。 (16)当該消去されたブロックの消去以降、かつ、同じ
位置に次に表示するブロックの歌唱開始タイミングより
前のタイミングで、当該同じ位置に次に表示するブロッ
クを表示させる。
【0008】以下に詳しく説明する本発明の実施形態に
よれば、次のような技術事項が明らかになる。本発明で
は、歌詞描出データに含まれる歌詞文字列を適宜に複数
のブロックに分割し、グラフィック処理手段は、ディス
プレイの1画面に複数の前記ブロック分に相当する歌詞
文字群を同時表示することが可能で、前記ブロックを処
理単位として、その処理単位に該当する前記歌詞文字群
を前記ディスプレイに一括表示および一括消去する。ま
た、前記ブロックにおいて、少なくとも先頭文字にはそ
の1文字を発音開始すべきタイミング情報を、末尾文字
にはその1文字を発音終了すべきタイミング情報を付帯
させる。そして、前記グラフィック処理手段は、どの表
示位置において、どのタイミングで、どのブロックを表
示あるいは消去するかを適宜に設定するための歌詞描出
シーケンス制御手段を有し、このシーケンス制御手段
が、前記ブロックにおける末尾文字に付帯した前記歌唱
終了タイミングと当該ブロックに対して時系列的に次の
ブロックにおける先頭文字に付帯した前記歌唱開始タイ
ミングとの時間差に基づいて、前記表示位置、前記タイ
ミング、前記ブロックを独立して動的に順次設定してい
く。より好ましくは、1つの前記ブロックに含まれる歌
詞文字群と、前記ディスプレイに表示する横1行分ある
いは縦1列分の歌詞文字群とを対応させることである。
【0009】また、歌唱者がより歌い易くなるように、
前記歌詞描出データに含まれる歌詞文字列を頁、節、行
からなる階層的な3種のブロックによって適宜に分割・
区分する。ここで、前記行は、前記ディスプレイで表示
される横1行分あるいは縦1列分に相当する歌詞文字群
を含み、1つの前記頁は、複数の前記行によって構成さ
れ、前記節は、1行あるいは連続する複数行によって構
成されている。また、前記グラフィック処理手段は、前
記頁に相当する歌詞文字群を前記ディスプレイの1画面
に同時表示することが可能で、前記3種のブロックの何
れかを処理単位とし、その処理単位に該当する歌詞文字
群を前記ディスプレイに一括表示および一括消去する。
さらに、前記行において、少なくともその先頭文字には
その1文字を発音開始すべきタイミング情報を、末尾文
字にはその1文字を発音終了すべきタイミング情報を付
帯させる。そして、前記グラフィック処理手段は、どの
表示位置において、どのタイミングで、どのブロックを
表示あるいは消去するかを適宜に設定するための歌詞描
出シーケンス制御手段を有し、このシーケンス制御手段
が、前記3種のブロックにおける末尾文字に付帯した前
記歌唱終了タイミングと当該ブロックに対して時系列的
に次の同種ブロックにおける先頭文字に付帯した前記歌
唱開始タイミングとの時間差に基づいて、前記表示位
置、前記タイミング、前記ブロックを独立して動的に順
次設定していく歌詞画像描出制御方法とした。
【0010】なお、前記発音開始すべきタイミング情報
と前記発音終了すべきタイミング情報は、前記歌詞文字
列の1文字ごとに記述された色替え制御用の歌唱時機指
示データと兼用させてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による歌詞画像描
出制御方法を採用したカラオケ装置における実施例の構
成を示している。本実施例において、カラオケ装置1は
従来の通信カラオケシステムの演奏端末とほとんど同じ
構成であり、その動作も基本的に同様である。すなわ
ち、内部にCPU、RAM、ROMなどを含む中央制御
部11は、モデム25を介して電話回線30と適時に接
続することで、ホスト装置50から配信されたカラオケ
データを受け取る。そして、受け取ったカラオケデータ
をハードディスク装置20に格納する。
【0012】カラオケデータは、カラオケ楽曲の伴奏音
楽を生成するための楽曲データと、ディスプレイ19に
出力される歌詞画像を生成するための歌詞描出データと
を含んでいる。楽曲データはMIDI規格などによって
符号化された音源制御情報であり、歌詞描出データはコ
ード化された歌詞文字列や歌唱時機指示の情報を含む。
【0013】中央制御部11は、操作制御部24を介し
て操作パネル22やリモコン送信器21からの選曲情報
を受け取ると、適宜なカラオケデータをハードディスク
装置20より読み出す。中央制御部11は、シンセサイ
ザ12に楽曲データを順次転送し、シンセサイザ12に
この楽曲データに従った伴奏音楽を生成させる。また、
中央制御部11は、伴奏音楽の生成処理に同期させて歌
詞描出データを処理し、適宜な歌詞画像を順次ビデオR
AM17にビットマップ展開させていく(ただし、楽曲
データに組み込まれたタイミング情報に基づいて歌詞描
出処理を実行するのではなく、歌詞描出データは独立し
た時間軸上に記述されている。)。
【0014】そして、ビデオCDチェンジャ16を制御
して、ビデオCDに収録されているイメージ映像を再生
させる。さらに、映像制御部18を制御して、イメージ
映像に歌詞画像をスーパーインポーズしてディスプレイ
19に出力させる。以上は、カラオケ装置1における基
本的な動作であった。次に、本発明の要点である、この
カラオケ装置1における歌詞画像描出制御方法の詳細に
ついて説明する。
【0015】図2は、歌詞描出データの構造の概略を示
している。伴奏音楽の演奏時系列に対応した歌詞文字列
が順番に並んでいる。また、この歌詞文字列は、頁、
節、行からなる階層的な3種のブロックによって分割・
区分されている。行はディスプレイに表示したときの横
1行分の文字群に相当する。そして、1行あるいは2行
分の文字群によって、節が形成されている。この節は、
歌唱者が歌詞の詩情を容易に汲み取れる1センテンス毎
の文字群である。したがって、1つのセンテンスが1行
で収まらない場合は、2行によって1節が形成される。
そして、2つの節によって1つの頁が構成されている。
もちろん、1頁中の節の数や、節の行数は本実施例に限
るものではない。
【0016】頁は、ディスプレイ1画面分における最大
表示単位に相当する。行中の文字配置は、ディスプレイ
に表示されたときのレイアウトを模式的に示している。
本実施例では、ディスプレイに表示したときの見やすさ
を考慮して、各文字列には、1つの節において最初の行
の文字群は画面左寄せで、次の行の文字群は右寄せとな
るように表示レイアウト情報が付加されている。なお、
各行に付された番号は、ディスプレイに表示したときの
位置を示すもので、画面最下行が第1行となっている。
そして、画面の上に向かって順々に第2行〜第4行とな
るようにしている。
【0017】また、各歌詞文字には、歌唱時機指示情報
も付加されている。この歌唱時機指示情報は、歌唱者が
その1文字を発音開始すべきタイミングと、発音終了す
べきタイミングとが伴奏音楽の演奏開始時点からの経過
時間として記述されている。中央制御部は、この歌唱時
機指示情報にしたがって、歌唱時機が到来した歌詞文字
に対して発音開始時点から発音終了時点に向けて徐々に
文字色が変化してくように色替え処理をする。そして、
その歌詞画像を順次ビデオRAMにビットマップ展開さ
せることで、ディスプレイに表示された歌詞文字群が伴
奏音楽に同期して色替え表示される。さらに、中央制御
部は、この歌唱時機指示情報に基づいて、歌詞描出シー
ケンス(どの表示位置において、どのタイミングで、ど
のブロックを表示あるいは消去するかを示した手順)も
制御している。以下、中央制御部による歌詞描出シーケ
ンス制御について説明する。
【0018】中央制御部は、処理機会毎に頁、節、行の
何れのブロックを処理単位とするかを動的に設定してい
く。また、その表示/消去タイミングもその都度独立し
て制御する。中央制御部による歌詞描出シーケンス制御
の概略を図3、図4に示した。図3は表示制御処理にお
けるフローチャートを、図4は消去制御処理におけるフ
ローチャートをそれぞれ示している。
【0019】まず、図3にしたがって表示制御について
説明する。演奏が開始され、第1頁の先頭行が表示時刻
を迎えると、この行にポインタを移動させる(101〜
105、111)。第1頁には前の頁が存在しないの
で、そのまま第1頁の先頭行を表示する(112→11
3)。これを最終行が表示されるまで処理を繰り返す
(114→115→112→113)。第1頁の最終行
まで表示されると、次の頁以降の表示制御に移る(11
4→106→103)。表示すべき行があるとき(10
4:YESまたは104→105:YES)、前頁にお
いてこの行と同じ行が消去されていれば、その位置にこ
の行を表示する(112→113)。
【0020】このように中央制御部は、前頁において消
去された行と同じ行を次々と表示するように処理してい
くことになる。しかし、1行の歌詞文字を描出するため
に要する処理時間はディスプレイでの1フレーム時間よ
りきわめて短いので、前頁において、頁単位あるいは節
単位で歌詞文字が消去されていても、消去された単位と
同じ単位の歌詞文字がディスプレイに一瞬にして表示さ
れる。なお、歌詞文字群をディスプレイに表示するタイ
ミングは、歌唱者の歌い易さを考慮して、表示される文
字ブロックの先頭文字における発音開始タイミングより
早めに表示することが望ましい。本実施例では4拍前に
表示するように設定してある。次に、図4にしたがって
消去制御処理について説明する。
【0021】消去制御は、頁、節、行の何れかの文字ブ
ロックを処理単位として実行される。この消去制御処理
は、大きく分けて、主処理経路(201〜207)と、
この経路における条件判断によって分岐先となる、フラ
グ設定処理(211〜218)、節単位消去処理(22
1〜224)、頁単位消去処理(231〜234)の各
分岐先処理経路とからなる。
【0022】まず、第1頁の処理から説明すると、第1
頁の全行が表示され、演奏の進行に伴って先頭行に該当
する歌詞文字が全て歌唱済みとなると(201〜20
6)、フラグ設定処理が行われる。この歌唱済みの先頭
行が節における最終行(1節1行の場合)であるとき
は、この行を消去して次の行の処理に移る(211→2
17→218)。節の途中の行(1節2行)であれば、
次の頁で同じ行番号を持つ歌詞文字群、すなわち同じ行
位置に表示されるべき次頁の歌詞文字群を表示すべき時
間を取得する(211→212)。この時間と頁あるい
は節の最終行の末尾文字に付帯した歌唱終了タイミング
とを比較することによって消去単位をどの文字ブロック
にするかを設定する(213、215)。そして、頁の
最終行を消去しても次の頁の歌い出しとの間に余裕があ
る場合(213:YES)は、頁歌唱待ちフラグをON
にして主処理経路に戻る。頁歌唱待ちに余裕が無く(2
13:NO)、節における最終行を消去したのち、この
消去した場所に次に表示される行の先頭文字の歌い出し
との間に余裕があれば(215:YES)、節歌唱待ち
フラグをONにする。どちらも時間的余裕がないとき
は、歌唱済みの行を消去し、次の行にポインタを移し、
主処理経路へ戻る(215→217→218)。
【0023】主処理経路では上述のように設定されたフ
ラグに応じた各処理に分岐する。節単位消去処理経路お
よび頁単位消去処理経路ではそれぞれのブロックを処理
単位として該当する文字群を一括消去し、それぞれのフ
ラグをOFFにして、再び主処理経路を経てフラグ設定
処理経路の処理を実行する。
【0024】なお、何れの文字ブロックも消去するタイ
ミングは、余韻を考慮して、該当する文字ブロックの末
尾文字における発音終了タイミング時点より0.5拍後
を基本としている。しかし、この発音終了タイミングと
その次のブロックの先頭文字における発音開始タイミン
グとが切迫しているときは0拍、すなわち発音終了タイ
ミングと同時にその文字ブロックを消去するように制御
している。
【0025】図5は、図2に示した歌詞描出データを図
3、図4に示した制御にしたがって処理したときにディ
スプレイで表示/消去される歌詞画像の状況を概略的に
示している。まず、第1頁の先頭文字が歌唱時機を迎え
る時点に合わせて適宜なタイミングで全行が一括表示さ
れる(a)。第4行(先頭行)の先頭文字が歌唱時機を
迎えると、この先頭文字が色替えを開始し、この行の末
尾文字へ向けて徐々に色替えていく。そして、第4行が
歌唱済みとなり色替えが終了すると、この行を表示中と
したまま、同じ節に属する第3行が歌唱中となり文字を
色替えていく(b)。第1頁/第4行、第3行(第1
節)が歌唱済みとなるとこの節を消去する(c)。この
時点では、第2頁の第1節は表示待機中でありディスプ
レイに表示されていない。以上(a)〜(c)は節単位
の消去制御に対応する。
【0026】第2頁の先頭行は第3行なので、d画面で
はこの第2頁/第3行が前頁の消去された行と同じ行位
置に表示され、歌唱待機状態となっている。第1頁/第
2行、第1行(第2節)が節単位で消去されると同じ行
位置に第2頁/第2行、第1行が表示され、第2頁の全
行が表示される(e)。f画面では、この第2頁が頁単
位で消去されるべく、最終行が歌唱済みとなるまで全行
が表示中となっている。
【0027】第2頁の全行が歌唱済みとなると第3頁の
全行が一括表示される(g)。第3頁/第3行は1節1
行であり、この行が節単位で消去されると、この行位置
に第4頁/第3行が表示される。そして、h画面では、
第3頁/第2行が歌唱済みとなると、この行における末
尾文字の発音終了タイミングと第4頁の同じ行における
先頭文字の発音開始タイミングとの時間差に余裕がない
ため、第3頁/第2節の歌唱終了を待たずに行単位の消
去が行われ、第4頁/第2行が表示されている。第3頁
の最終行が歌唱済みとなり、第4頁/第1行が表示され
る(i)。同様にして、以降の歌詞文字列が適宜な文字
ブロックを単位としてディスプレイに順次表示/消去さ
れていく。
【0028】なお、本実施例では、歌詞文字列を頁、
節、行からなる階層的な文字ブロックによって区分して
いるが、1頁2行とするなど、1頁毎に適宜な行数を割
り振ったりしてもよい。また、表示/消去のための最小
処理単位を行とせず、所定の文字数毎など、適宜に区分
けされた文字群を処理単位としてもよい。
【0029】また、本実施例では、1文字毎に発音の開
始と終了のタイミングを記述した歌唱時機指示情報が付
与されているが、各行の先頭文字のみに発音開始タイミ
ングを記述し、各行の末尾文字のみに発音終了タイミン
グを記述するだけでも同様な歌詞画像描出制御が可能と
なる。ただし、この場合は、色替えの制御が行単位とな
る。
【0030】
【発明の効果】歌唱者が歌詞の詩情をくみ取りつつ、歌
いやすい歌詞画像描出制御方法を達成することが可能と
なる。しかも、歌詞描出データには、所定の文字群を表
示/消去するための指示情報を適宜なタイミング時点毎
に記述する必要ない。したがって、データ制作者が演奏
を聴きながらオーサリング装置を操作してシーケンス制
御データを作る必要がない。このため、カラオケデータ
の制作にかかる時間とコストを大幅に減少させる。しか
も、歌詞描出データの構造も簡素化されデータ格納効率
も向上する。
【0031】表示/消去の単位となる文字群をディスプ
レイでの横1行(縦1列)に対応させた行とすれば、表
示レイアウトなどの情報が行単位でおこなえるため、デ
ータ構造がさらに簡素になる。
【0032】さらに、歌詞文字列を頁、節、行からなる
階層的な3つの文字ブロックに分割・区分することによ
り、ディスプレイ画面上での見栄え、歌い易さ、詩情の
汲み取り易さを全て向上させることが可能となる。
【0033】上述した歌詞画像描出制御は、歌詞文字に
付帯している歌唱時機指示情報をそのまま流用すること
が可能であり、カラオケ装置本体側に搭載された歌詞画
像描出制御のソフトウエアを少し変更するだけで即時に
対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による歌詞画像描出制御方法を採用した
カラオケ装置の構成図である。
【図2】上記カラオケ装置で情報処理される歌詞描出デ
ータの概略構造図である。
【図3】上記カラオケ装置において、中央制御部が行う
歌詞表示制御処理を示したフローチャートである。
【図4】上記カラオケ装置において、中央制御部が行う
歌詞消去制御処理を示したフローチャートである。
【図5】上記カラオケ装置のディスプレイに順次表示さ
れる歌詞画像の概略図である。
【符号の説明】
1 カラオケ装置 11 中央制御部 17 ビデオRAM 18 映像制御部 19 ディスプレイ 20 ハードディスク装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラオケ伴奏音楽の出力処理と同期的に
    歌詞描出データを処理し、シーケンス処理手段を備える
    カラオケの歌詞表示システムであって、 歌詞描出データは、表示位置が指定されたブロックに分
    割され、 各ブロックは、歌詞文字群を含むと共に、先頭文字の歌
    唱開始タイミングと、末尾文字の歌唱終了タイミングを
    有し、 シーケンス制御手段は、 歌唱開始タイミング、歌唱終了タイミングにて、表示し
    ているブロックの色替を行うと共に、各ブロックの歌唱
    開始タイミングにてブロックの表示順番を決定し、 表示しているブロックの歌唱終了タイミング以降のタイ
    ミングで、当該ブロックの消去を行い、 当該消去されたブロックの消去以降、かつ、同じ位置に
    次に表示するブロックの歌唱開始タイミングより前のタ
    イミングで、当該同じ位置に次に表示するブロックを表
    示させるカラオケの歌詞表示システム。
  2. 【請求項2】 カラオケ伴奏音楽の出力処理と同期的に
    歌詞描出データを処理するカラオケの歌詞表示方法であ
    って、 歌詞描出データは、表示位置が指定されたブロックに分
    割され、 各ブロックは、歌詞文字群を含むと共に、先頭文字の歌
    唱開始タイミングと、末尾文字の歌唱終了タイミングを
    有し、 歌唱開始タイミング、歌唱終了タイミングにて、表示し
    ているブロックの色替を行うと共に、各ブロックの歌唱
    開始タイミングにてブロックの表示順番を決定し、 表示しているブロックの歌唱終了タイミング以降のタイ
    ミングで、当該ブロックの消去を行い、 当該消去されたブロックの消去以降、かつ、同じ位置に
    次に表示するブロックの歌唱開始タイミングより前のタ
    イミングで、当該同じ位置に次に表示するブロックを表
    示させるカラオケの歌詞表示方法。
JP19019897A 1997-07-15 1997-07-15 カラオケの歌詞表示システムおよび歌詞表示方法 Expired - Fee Related JP3319985B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19019897A JP3319985B2 (ja) 1997-07-15 1997-07-15 カラオケの歌詞表示システムおよび歌詞表示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19019897A JP3319985B2 (ja) 1997-07-15 1997-07-15 カラオケの歌詞表示システムおよび歌詞表示方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002092971A Division JP2002333893A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 カラオケ装置における歌詞表示制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1138981A JPH1138981A (ja) 1999-02-12
JP3319985B2 true JP3319985B2 (ja) 2002-09-03

Family

ID=16254091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19019897A Expired - Fee Related JP3319985B2 (ja) 1997-07-15 1997-07-15 カラオケの歌詞表示システムおよび歌詞表示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3319985B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5014184B2 (ja) * 2007-01-31 2012-08-29 パナソニック株式会社 データ編集装置、データ編集プログラム及び再生装置
JP5273086B2 (ja) * 2010-04-13 2013-08-28 ブラザー工業株式会社 カラオケ装置
KR102112738B1 (ko) * 2017-12-06 2020-05-19 김기석 노래방 기기의 가사 표시 방법 및 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1138981A (ja) 1999-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5499921A (en) Karaoke apparatus with visual assistance in physical vocalism
JP6465136B2 (ja) 電子楽器、方法、及びプログラム
AU4331289A (en) Method and apparatus for representing musical information
CN103093750A (zh) 音乐数据显示控制设备及方法
US20050016361A1 (en) Musical score display apparatus
JP4650182B2 (ja) 自動伴奏装置及びプログラム
JP3319985B2 (ja) カラオケの歌詞表示システムおよび歌詞表示方法
JP2000293181A (ja) 歌詞画像描出機能に特徴を有するカラオケ装置
JPH09134173A (ja) 自動演奏装置の表示制御方法および表示制御装置
JP2000039892A (ja) カラオケ装置
JP2002333893A (ja) カラオケ装置における歌詞表示制御方法
JP2005055457A (ja) 楽譜表示装置及びプログラム
JP2000293183A (ja) カラオケ装置
JP2007086571A (ja) 曲情報表示装置及びプログラム
JP2006267871A (ja) 歌曲の演奏に同期して歌詞を表示して色変えする歌詞表示方法、歌詞表示プログラム、携帯情報端末
JP4260232B2 (ja) 歌曲の進行に同期してルビ付きの歌詞字幕をディスプレイに色変え表示させる歌詞字幕データを格納した記録媒体、歌詞字幕表示システム
JP2003015636A (ja) 楽譜表示装置
JP3522194B2 (ja) 歌詞表示の修飾表現に特徴を有するカラオケ装置
JP4534926B2 (ja) 画像表示装置及びプログラム
JP2004258564A (ja) スコアデータ編集装置、スコアデータ表示装置およびプログラム
JP4154758B2 (ja) カラオケ装置
JP3085615B2 (ja) カラオケ装置
JP4306410B2 (ja) 汎用入出力ポート制御情報作成装置
JP4161714B2 (ja) カラオケ装置
JPH1124648A (ja) データ表示方法、データ表示装置、楽譜表示方法、及び楽譜表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080621

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090621

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090621

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100621

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110621

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110621

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120621

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120621

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130621

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees