JP2003015636A - 楽譜表示装置 - Google Patents

楽譜表示装置

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JP2003015636A
JP2003015636A JP2001202357A JP2001202357A JP2003015636A JP 2003015636 A JP2003015636 A JP 2003015636A JP 2001202357 A JP2001202357 A JP 2001202357A JP 2001202357 A JP2001202357 A JP 2001202357A JP 2003015636 A JP2003015636 A JP 2003015636A
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Shuichi Matsumoto
秀一 松本
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演奏小節がページ間で移動する楽譜を自動演
奏又はマニアル演奏に同期して複数ページ毎に表示する
ための表示制御処理を簡素化する。 【解決手段】 記憶部16A、16B、16Cには、楽
曲の演奏情報、楽譜情報、表示進行情報をそれぞれ記憶
させる。表示進行情報は、反復記号に基づくページ間の
演奏小節の移動を表わす。演奏再生部34は、自動演奏
の演奏小節を表わす演奏小節情報MNを発生する。楽譜
出力部36は、現ページ群及び次ページ群の画像データ
をそれぞれ記憶する表示メモリ及び補助メモリを含み、
表示メモリの現ページ群の画像データに従って表示装置
30に現ページ群の楽譜を表示させる。表示制御部38
は、記憶部16Cの表示進行情報及び演奏再生部34か
らの演奏小節情報MNに応じて現ページ群及び次ページ
群のページ指定情報PGを楽譜出力部36に送り、表示
メモリ及び補助メモリの画像データの更新を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、楽曲の演奏(自
動演奏又はマニアル演奏)に同期して該楽曲の楽譜を複
数ページ等の複数の表示区間毎に表示する楽譜表示装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の楽譜表示装置としては、
順次の2ページの楽譜を表示面に並べて表示しておき、
1ページの演奏が終了すると、その終了ページの代りに
演奏中のページの次のページの楽譜を表示するものが知
られている(例えば、特開平10−254434号公報
の「従来の技術」参照)。また、現ページ及び次ページ
の楽譜表示用画像データをそれぞれ記憶する第1及び第
2のメモリを備え、第1のメモリの画像データに従って
現ページの楽譜を表示面に表示した後、現ページの楽譜
において前半部分の演奏が終了するのに伴って第2のメ
モリから第1のメモリに次ページの前半部分の画像デー
タを転送して次ページの前半部分の楽譜を表示面に表示
するようにした楽譜表示装置も知られている(例えば、
特開平10−254434号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術によ
ると、演奏中のページの楽譜と、次に演奏するページの
楽譜とを表示面に並べて表示したり、演奏中の半ページ
の楽譜と、次に演奏する半ページの楽譜とを表示面に並
べて表示したりすることができる。しかし、例えば反復
記号に基づいて演奏小節が複数のページ間を移動する場
合には、次に演奏するページを楽譜情報等に基づいてリ
アルタイムで決定するのが容易でなく、表示制御処理が
複雑化するという問題点がある。
【0004】この発明の目的は、演奏小節が複数の表示
区間の間で移動する楽譜を演奏に同期して複数の表示区
間毎に表示するための表示制御処理を簡素化した新規な
楽譜表示装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る楽譜表示
装置は、楽曲の演奏に伴って演奏進行を表わす演奏進行
情報を発生する情報発生手段と、前記楽曲の楽譜内容を
表わす楽譜情報を記憶する第1の記憶手段と、前記楽曲
の楽譜を複数の表示区間に区分した状態で該複数の表示
区間における反復記号に基づく演奏小節の移動を表わす
表示進行情報を記憶する第2の記憶手段と、第1及び第
2のメモリと、前記第1の記憶手段の楽譜情報のうち順
次の表示区間の楽譜情報を楽譜表示用画像データに変換
し、該画像データを前記第1のメモリに書込む第1の書
込手段と、前記第1のメモリの画像データに対応する順
次の表示区間の次に表示する順次の表示区間であって前
記第1のメモリの画像データに対応する順次の表示区間
のうちの演奏順位が遅い表示区間とこの表示区間の次に
演奏する表示区間とを含むものを前記表示進行情報に従
って決定する決定手段と、前記第1の記憶手段の楽譜情
報のうち前記決定手段で決定された順次の表示区間の楽
譜情報を楽譜表示用画像データに変換し、該画像データ
を前記第2のメモリに書込む第2の書込手段と、前記楽
曲の演奏が前記第1のメモリの画像データに対応する順
次の表示区間のうち演奏順位が早い表示区間から演奏順
位が遅い表示区間に移行するのに伴って表示区間切換タ
イミングを前記演奏進行情報及び前記表示進行情報に基
づいて検知する検知手段と、この検知手段での表示区間
切換タイミングの検知に応答して前記第2のメモリの画
像データを前記第1のメモリに転送する転送手段と、前
記第1のメモリの画像データに従って該画像データに対
応する順次の表示区間の楽譜を並べて表示する表示手段
とを備えたものである。
【0006】この発明の楽譜表示装置によれば、情報発
生手段は、楽曲の演奏に伴って演奏進行情報を発生す
る。第1の書込手段は、第1の記憶手段の楽譜情報のう
ち順次の表示区間の楽譜情報を楽譜表示用画像データに
変換し、この画像データを第1のメモリに書込む。第2
の書込手段は、第1の記憶手段の楽譜情報のうち決定手
段で表示進行情報に基づいて決定された次の順次の表示
区間の楽譜情報を楽譜表示用画像データに変換し、この
画像データを第2のメモリに書込む。検知手段は、楽曲
の演奏が第1のメモリの画像データに対応する順次の表
示区間のうち演奏順位が早い表示区間から演奏順位が遅
い表示区間に移行するのに伴って表示区間切換タイミン
グを演奏進行情報及び表示進行情報に基づいて検知し、
この表示区間切換タイミングの検知に応答して転送手段
が第2のメモリの画像データを第1のメモリに転送す
る。この結果、表示手段では、順次の表示区間の楽譜が
表示された後、演奏が該順次の表示区間のうち演奏順位
が早い表示区間から演奏順位が遅い表示区間に移行する
のに伴って次の順次の表示区間の楽譜が表示される。
【0007】このような表示制御においては、複数の表
示区間における反復記号に基づく演奏小節の移動を表わ
す表示進行情報を参照するので、演奏小節の移動に伴う
順次の表示区間の指定が容易となり、表示制御処理が簡
単となる。
【0008】この発明の楽譜表示装置においては、前記
第2のメモリの画像データに対応する順次の表示区間の
楽譜について表示の際の並び順が番号順でないことを検
出する検出手段を更に備え、前記転送手段は、前記検出
手段で番号順でないことが検出されるのに応答して前記
第2のメモリの画像データに関連して区分マーク表示用
のマークデータを前記第1のメモリに書込み、前記表示
手段は、前記第2のメモリから前記第1のメモリに転送
された画像データに従って順次の表示区間の楽譜を並べ
て表示する際に該楽譜の間に前記マークデータに従って
区分マークを表示する構成としてもよい。このようにす
ると、第2のメモリから第1のメモリに転送された画像
データに従って表示される楽譜の間に区分マークが表示
されたときは、表示楽譜が区分マークの個所で不連続で
あることを容易に認識することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
係る楽譜表示装置の回路構成を示すものである。
【0010】バス10には、CPU(中央処理装置)1
2、ROM(リード・オンリィ・メモリ)14、RAM
(ランダム・アクセス・メモリ)16、操作子群18、
補助メモリ20、表示メモリ22、音源装置24、テン
ポデータ発生部25、タイマ26、外部記憶装置28等
が接続されている。
【0011】CPU12は、ROM14にストアされた
プログラムに従って自動演奏、楽譜表示等の各種処理を
実行するもので、これらの処理については後述する。
【0012】ROM14には、プログラムの他に、楽曲
の楽譜情報を楽譜表示用画像データに変換する際に用い
られる五線譜表、各種音符、各種休符、その他の各種音
楽記号等のデータが記憶されている。
【0013】RAM16は、CPU12による各種処理
に際して利用される多数の記憶部を含むもので、この発
明の実施に関係する主な記憶部としては、演奏情報記憶
部16A、楽譜情報記憶部16B、表示進行情報記憶部
16C、テンポクロック(TCL)カウンタTC、小節
カウンタMC、小節レジスタM、ページレジスタP1,
P2、区分線フラグDFG等が設けられている。
【0014】記憶部16Aには、楽曲の演奏内容をキー
オンイベント、キーオフイベント、イベント間相対時間
等で表わす演奏情報が記憶される。記憶部16Bには、
楽曲の楽譜内容を音高位置、音符種類、休符種類等で表
わす楽譜情報が記憶される。記憶部16Cには、楽曲の
楽譜を複数の表示ページ(以下、単に「ページ」と称す
る)に区分した状態で反復記号に基づくページ間の演奏
小節の移動を表わす表示進行情報が記憶される。
【0015】図2には、一例としてMIDI情報のメタ
イベント情報として作成された表示進行情報を示す。図
2の表示進行情報は、図4に示すように楽曲の楽譜を第
1ページ1〜第3ページ3の3ページに区分すると
共に反復記号に基づくページ間の演奏小節の移動を表わ
すもので、データD〜Dを含んでいる。各データに
おいて、Aは演奏小節ナンバ、Bは拍数1(先頭拍)、
Cはメタイベントマーク、Dはメーカーマーク、Eはデ
ータ内容をそれぞれ表わす。ここで、データ内容は、ペ
ージナンバ1、リピートスタート等であり、各演奏小節
とデータ内容との対応関係は、図2に示す通りである。
【0016】TCLカウンタTCは、タイマ26からテ
ンポクロック信号TCLが発生されるたびにカウント値
が1増大するものである。自動演奏は、テンポクロック
信号TCLに基づいて割込処理により行なわれる。小節
カウンタMCは、テンポクロック信号TCLに基づいて
自動演奏の小節数をカウントするもので、そのカウント
値が演奏小節に対応する。
【0017】小節レジスタMは、小節カウンタMCから
取得した小節ナンバ(演奏小節情報)が書込まれるもの
である。ページレジスタP1は、現に表示するページ群
(現ページ群)のページナンバが書込まれるもので、表
示装置30の表示面において右側及び左側に表示される
ページのページナンバはそれぞれレジスタP1の右部P
1R及び左部P1Lに書込まれる。ページレジスタP2
は、次に表示するページ群(次ページ群)のページナン
バが書込まれるもので、表示装置30の表示面において
右側及び左側に表示されるページのページナンバはそれ
ぞれレジスタP2の右部P2R及び左部P2Lに書込ま
れる。区分線フラグDFGは、表示すべき楽譜の並び順
が番号順でないときに1がセットされるものである。
【0018】操作子群18は、楽譜表示装置のパネル面
に設けられた各種操作子を含むもので、この発明の実施
に関係する操作子としては、選曲操作子、表示スタート
/ストップスイッチ、演奏スタート/ストップスイッ
チ、テンポ設定スイッチ等がある。選曲操作子として
は、マウス等のポインティングデバイスを用いることが
できる。
【0019】補助メモリ20及び表示メモリ22は、い
ずれも複数ページ分の楽譜表示用画像データを記憶可能
なもので、補助メモリ20に記憶された画像データは、
表示区間切換タイミングに同期して表示メモリ22に転
送される。
【0020】表示装置30は、液晶表示装置等からなる
もので、表示メモリ22に書込まれた楽譜表示用画像デ
ータに従って該画像データに対応する複数ページの楽譜
を表示する。
【0021】音源装置24は、多数の楽音発生チャンネ
ルを有するもので、各楽音発生チャンネルから発生され
る楽音信号は、サウンドシステム32に供給されて楽音
に変換される。
【0022】テンポデータ発生部25は、操作子群18
中のテンポ設定スイッチの操作に基づいて設定されたテ
ンポ値を表わすテンポデータTMPを発生するものであ
る。
【0023】タイマ26は、テンポデータTMPの指示
するテンポに対応した周期でテンポクロック信号TCL
を発生するもので、テンポクロック信号TCLは、CP
U12に割込命令信号として供給される。CPU12
は、テンポクロック信号TCLに基づく割込処理により
自動演奏を行なう。テンポデータTMPの指示するテン
ポは、操作子群18中のテンポ設定スイッチの操作に応
じて可変設定することができる。
【0024】外部記憶装置28は、HD(ハードディス
ク)、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、CD
(コンパクトディスク)、DVD(ディジタル多目的デ
ィスク)、MO(光磁気ディスク)等のうち1又は複数
種類の記録媒体を着脱可能なもので、記録媒体には、多
数の楽曲の演奏情報が記録されると共に各楽曲毎に楽譜
情報及び表示進行情報が記録されている。
【0025】外部記憶装置28に所望の記録媒体を装着
した状態では、記録媒体からRAM16へ情報を転送可
能である。また、装着した記録媒体がHDやFDのよう
に書込み可能なものであれば、RAM16の情報を記録
媒体に転送可能である。
【0026】プログラム記録手段としては、ROM14
の代りに外部記憶装置28の記録媒体を用いることがで
きる。この場合、記録媒体に記録したプログラムは、外
部記憶装置28からRAM16へ転送する。そして、R
AM16に記憶したプログラムに従ってCPU12を動
作させる。このようにすると、プログラムの追加やバー
ジョンアップ等を容易に行なうことができる。
【0027】自動演奏に際しては、選曲操作を行なう。
すなわち、表示装置30に外部記憶装置28の記録媒体
に記録されている複数の楽曲のリストを表示させた状態
で操作子群18中の選曲操作子の操作により所望の楽曲
を選択する。選択に係る楽曲に関する演奏情報、楽譜情
報及び表示進行情報は、RAM16の記憶部16A、1
6B及び16Cにそれぞれ書込まれる。
【0028】次に、操作子群18中の演奏スタート/ス
トップスイッチにより演奏開始を指示すると、CPU1
2は、テンポクロック信号TCLが発生されるたびに自
動演奏のための割込処理を開始する。この割込処理で
は、TCLカウンタTCのカウント値に対応するタイミ
ングで発音又は消音すべきイベントが記憶部16Aの演
奏情報中にあるか判定する。発音すべきイベントがあれ
ば、そのイベントに対応する音高指定情報及び発音命令
信号を音源装置24中の適宜の楽音発生チャンネルに割
当てて供給して該音高指定情報の指定する音高を有する
楽音信号を発生させる。また、消音すべきイベントがあ
れば、そのイベントに対応する音高指定情報及び消音命
令信号を音源装置24中で該音高指定情報を割当て中の
楽音発生チャンネルに供給して該音高指定情報の指定す
る音高を有する楽音信号を減衰開始させる。
【0029】次に、図3を参照して図1の装置の動作を
概略的に説明する。演奏再生部34は、前述したCPU
12の割込処理に相当するもので、記憶部16Aの演奏
情報に従って楽音信号をサウンドシステム32に供給す
ることにより楽曲の自動演奏を行なう。また、演奏再生
部34からは、自動演奏の演奏小節を表わす演奏小節情
報MNが発生される。
【0030】楽譜出力部36は、楽譜情報/画像データ
変換部(図示せず)と、補助メモリ20と、表示メモリ
22とを含んでいる。楽譜情報/画像データ変換部は、
ROM14の変換用データを用いて記憶部16Bの楽譜
情報をページ毎に楽譜表示用画像データに変換する。楽
譜出力部36は、楽譜情報/画像データ変換部から送出
される複数ページ分の画像データを補助メモリ20又は
表示メモリ22に書込む。このときの画像データの書込
みは、表示制御部38からのページ指定情報PGに応じ
て制御される。
【0031】表示制御部38は、演奏再生部34からの
演奏小節情報MNと記憶部16Cの表示進行情報とに基
づいて現ページ群及び次ページ群を決定し、現ページ群
及び次ページ群を指定するページ指定情報PGを楽譜出
力部36に供給する。
【0032】図4は、図2の表示進行情報を用いた場合
の楽譜表示ページの決定例を示すものである。この例に
おいて、自動演奏の進行は、次のようになる。小節1〜
4を順次に演奏した後、小節3,4を小節5,6として
繰り返し演奏する。次に、小節7〜9を順次に演奏した
後、ダ・カーポ(D.C.)により曲の先頭に戻り、小
節1〜7を小節10〜16として前回同様に演奏し、小
節16からコーダ(Coda)に移って小節17,18
を順次に演奏する。ここで、第1ページ1には小節1
〜3,5,10〜12,14が、第2ページ2には小
節4,6,7,8,13,15,16が、第3ページ3
には小節9,17,18がそれぞれ属する。
【0033】このような情報に基づいて、演奏小節情報
MNの指示する演奏小節毎に現ページ群及び次ページ群
を求めると、図5に示すような対応関係となる。図5に
おいて、例えば演奏小節1〜5については現ページ群が
ページナンバ1,2のページ(第1,2ページ)、次ペ
ージ群がページナンバ3,2のページ(第3,2ペー
ジ)であり、演奏小節が6になると、現ページ群がペー
ジナンバ3,2のページ、次ページ群がページナンバ
3,1のページとなる。ページ指定情報PGは、演奏小
節毎に対応する現ページ群及び次ページ群を指定する。
【0034】楽譜出力部36において、ページ指定情報
PGの指定する現ページ群のページナンバ1,2に対応
して第1ページ1及び第2ページ2の画像データを
表示メモリ22に書込むと、表示装置30の表示面にお
いて表示ウィンドウWDには、 図6(B)に示すよう
に第1ページ1及び第2ページ2の楽譜が横方向
(左右)に並べて表示される。図6(A)は、第1ペー
ジ1、第2ページ2及び第3ページ3からなる楽
譜MSを示すもので、ページ1,2,3の楽譜
は、それぞれ楽譜ロウ(Row)R,R,Rを含
んでいる。各楽譜ロウとしては、図7に示すように高音
部の五線譜表MH及び低音部の五線譜表MLを含む3小
節形式の楽譜ロウRを用いることができる。図6(B)
の表示楽譜において、ページ1,2の楽譜は、それ
ぞれ楽譜ロウR,Rを含んでいる。
【0035】補助メモリ20には、ページ指定情報PG
の指定する次ページ群のページナンバ3,2に対応して
第3ページ3及び第2ページ2の画像データを書込
む。この後、自動演奏が小節6に移行するのに伴ってペ
ージ指定情報PGが現ページ群のページナンバ3,2を
指定すると、補助メモリ20のページ3,2の画像
データを表示メモリ22にブロック転送する。この転送
は、一瞬のうちに行なわれ、表示ウインドウWDには、
図6(C)に示すように楽譜ロウR,Rをそれぞれ
含むページ3,2の楽譜が横方向(左右)に並べて
表示される。
【0036】このような画像データの転送の際に、表示
楽譜の並び順がページ3,2のように番号順でない
ときは、表示制御部38が楽譜出力部36に対して区分
線表示用の区分線データの書込みを指示する書込命令信
号を供給する。楽譜出力部36は、書込命令信号に応じ
て補助メモリ20からの画像データに関連して区分線デ
ータを表示メモリ22に書込む。この結果、表示ウイン
ドウWDにおいては、区分線データに応じて区分線DL
が図6(C)に示すようにページ3,2の間に縦方
向に延長するように表示される。区分線DLは、ページ
,2の楽譜が区分線DLの個所で不連続であるこ
とを表わす。
【0037】補助メモリ20から表示メモリ22への画
像データの転送の後、補助メモリ20には,次ページ群
のページナンバ3,1に対応してページ3,1の画
像データが書込まれる。
【0038】図8,9は、楽譜表示処理を示すもので、
この処理は、上記した楽譜出力部36及び表示制御部3
8の動作に相当する。図8,9の楽譜表示処理は、操作
子群18中で表示スタート/ストップスイッチにより表
示開始を指示するのに応答してスタートする。
【0039】ステップ40では、記憶部16Cの表示進
行情報に基づいて現ページ群を決定し、そのページナン
バをレジスタP1にセットする。また、記憶部16Bの
楽譜情報のうち現ページ群の楽譜情報を画像データに変
換し、この画像データを表示メモリ22に書込む。
【0040】一例として、表示開始を指示したときに自
動演奏が開始されていない場合には、記憶部16Cの表
示進行情報に基づいて演奏小節1に対応する現ページ群
のページナンバ1,2を求め、レジスタP1の左部P1
L及び右部P1Rにそれぞれページナンバ1及び2をセ
ットする。また、記憶部16Bの楽譜情報のうちページ
ナンバ1,2に対応する楽譜情報を画像データに変換
し、この画像データを表示メモリ22に書込む。この結
果、表示ウインドウWDには、図6(B)に示すように
ページ1,2の楽譜が並べて表示される。
【0041】次に、ステップ41では、区分線データ処
理を行なう。この処理では、後述するステップ58,6
0,62と同様にしてレジスタP1の左部のセット値P
1LがレジスタP1の右部のセット値P1Rより大か
(楽譜表示の際に楽譜の並び順が番号順でないか)判定
し、この判定結果が肯定的であれば区分線フラグDFG
に1をセットし、否定的であればフラグDFGに0をセ
ットする。そして、フラグDFGの値が1であれば表示
メモリ22に区分線表示用の区分線データを書込み、0
であればかような区分線データの書込みを行なわない。
上記した例のようにレジスタP1の左部P1L及び右部
P1Rにそれぞれ1及び2がセットされたときは、P1
L>P1Rかの判定結果が否定的となるので、フラグD
FGの値が0となり、表示メモリ22への区分線データ
の書込みは行なわれず、区分線DLも表示されない。
【0042】ステップ42では、記憶部16Cの表示進
行情報に基づいて次ページ群を決定する。そして、記憶
部16Bの楽譜情報のうち次ページ群の楽譜情報を画像
データに変換し、この画像データを補助メモリ20に書
込む。次ページ群を求めるには、ステップ54について
後述するのと同様の方法を用いることができる。ステッ
プ40について前述した例では、次ページ群のページナ
ンバが3,2となるので、ページ3,2の楽譜情報
を画像データに変換し、この画像データを補助メモリ2
0に書込む。
【0043】次に、ステップ44では、自動演奏が演奏
中であるか判定する。上記した例のように自動演奏が開
始されていない場合は、ステップ44の判定結果が否定
的(N)となり、ステップ68に移る。
【0044】ステップ68では、表示スタート/ストッ
プスイッチにより表示停止が指示されたか判定する。こ
の判定の結果が否定的(N)であれば、ステップ44に
戻る。この結果、ページ1,2の楽譜を表示した状
態で自動演奏の開始を待つことになる。
【0045】操作子群18中の演奏スタート/ストップ
スイッチにより演奏開始を指示すると、ステップ44の
判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ46で演奏小
節情報MNに基づいて小節開始タイミングか判定する。
この判定の結果が否定的(N)であれば、ステップ68
を介してステップ44に戻る。
【0046】ステップ46の判定結果が肯定的(Y)に
なると、ステップ48に移り、演奏小節情報MNの指示
する小節ナンバをレジスタMにセットする。そして、ス
テップ50では、記憶部16Cの表示進行情報を参照し
てMの小節ナンバに対応する現ページ群を求め、そのペ
ージナンバをレジスタP1にセットする。このとき、レ
ジスタP1のセット前のページナンバは、所定のレジス
タ(図示せず)に保存しておく。これは、ステップ56
でP1の値に変化があるか判定する際に利用するためで
ある。上記したようにページ1,2の楽譜を表示し
た状態で自動演奏を開始した場合、ステップ46で小節
1の開始タイミングが検知されると、ステップ48でM
に小節ナンバ1がセットされる。
【0047】ステップ52では、記憶部16Cの表示進
行情報を参照してP1の現ページ群の次に表示するペー
ジ群があるか判定する。上記したようにP1に1,2を
セットした例では、次に表示するページ群があるので、
ステップ52の判定結果が肯定的(Y)となり、ステッ
プ54に移る。
【0048】ステップ54では、記憶部16Cの表示進
行情報を参照してMの小節ナンバに対応する次ページ群
を求め、そのページナンバをレジスタP2にセットす
る。ステップ54の詳細を図10に示す。ステップ80
では、Mの値を1増大する。そして、ステップ82に移
り、記憶部16Cの表示進行情報を参照してMの小節ナ
ンバに対応する現ページ群を求め、そのページナンバを
レジスタP2にセットする。上記したようにP1に1,
2をセットした例では、M=2に対応してページナンバ
1,2をP2の左部P2L及び右部P2Rにそれぞれセ
ットする。
【0049】次に、ステップ84では、P1の左部及び
右部のセット値P1L及びP1RとP2の左部及び右部
のセット値P2L及びP2Rがそれぞれ等しいか判定す
る。上記したようにP1L=P2L=1,P1R=P2
R=2の例では、ステップ84の判定結果が肯定的
(Y)となり、ステップ80に戻る。そして、M=3〜
5について上記したと同様にステップ80〜84の処理
を行なう。
【0050】ステップ80でM=6としてステップ82
に移ると、P2L,P2Rには、ページナンバ3,2が
それぞれセットされる。そして、ステップ84では、P
1L=1,P2L=3であるため、判定結果が否定的
(N)となる。この結果、現ページ群(ページナンバ
1,2)とは異なる次ページ群(ページナンバ3,2)
が求められたことになる。
【0051】ステップ54の処理が終わったときは、ス
テップ56に移り、P1の値P1L又はP1Rのいずれ
かに変化があるか判定する。ステップ50で所定のレジ
スタに保存した値P1L及びP1Rとステップ50でP
1にセットした値P1L及びP1Rとをそれぞれ比較
し、いずれかが不一致であればステップ56の判定結果
が肯定的(Y)となり、いずれも一致であればステップ
56の判定結果が否定的(N)となる。上記したように
P1に1,2をセットした例では、ステップ56の判定
結果が否定的(N)となり、ステップ68を介してステ
ップ44に戻る。そして、ステップ44の判定結果は肯
定的(Y)となり、ステップ46の判定結果は否定的
(N)となり、ステップ68を介してステップ44に戻
り、これと同様の処理が繰返される。
【0052】この後、小節2の開始タイミングになる
と、ステップ46の判定結果が肯定的(Y)となり、ス
テップ48〜54の処理を上記したと同様に実行する。
この結果、P1のセット値P1L、P1Rは、それぞれ
1、2となり、ステップ56の判定結果が否定的(N)
となる。この後、小節3,4,5の各開始タイミングに
なったときにも、P1L,P1Rがそれぞれ1,2とな
り、ステップ56の判定結果が否定的(N)となる。
【0053】この後、小節6の開始タイミングになる
と、ステップ48でMに小節ナンバ6がセットされ、ス
テップ50では、P1のセット値P1L,P1Rがそれ
ぞれ3,2となる。そして、ステップ54では、P2の
セット値P2L,P2Rがそれぞれ3,1となり、ステ
ップ56に移る。
【0054】ステップ56では、P1のセット値P1L
が1から3に変化したことにより判定結果が肯定的
(Y)となり、ステップ58に移る。ステップ58で
は、P1の左部のセット値P1LがP1の右部のセット
値P1Rより大か(楽譜表示の際に楽譜の並び順が番号
順でないか)判定する。この判定結果が肯定的(Y)で
あればステップ60で区分線フラグDFGに1をセット
し、否定的(N)であればステップ62でフラグDFG
に0をセットする。
【0055】次に、ステップ64では、補助メモリ20
の画像データを表示メモリ22に転送し、該画像データ
に対応する複数ページの楽譜を表示ウインドウWDに表
示させる。このとき、フラグDFGの値が1ならば、補
助メモリ20からの画像データに関連して表示メモリ2
2に区分線表示用の区分線データを書込む。区分線デー
タは、ROM14から取得することができる。なお、フ
ラグDFGの値が0ならば、区分線データの書込みを行
なわない。
【0056】上記したようにP1L,P1Rをそれぞれ
3,2とすると共にP2L,P2Rをそれぞれ3,1と
した例では、補助メモリ20にページ3,2の画像
データが記憶されているので、表示メモリ22には、ペ
ージ3,2の画像データが転送される。また、P1
L>P1Rであるため、表示メモリ22には、区分線デ
ータが書込まれる。従って、表示ウインドウWDには、
図6(C)に示すようにページ3,2の楽譜が並べ
て表示されると共に、これらの楽譜の間に区分線DLが
表示される。この場合、表示ウインドウWDにおいて右
側に小節6の属するページ2の楽譜を表示するので、
小節1〜5のときと同じ右側でページ2の楽譜を見るこ
とができる。
【0057】ステップ66では,記憶部16Bの楽譜情
報のうちP2のページナンバに対応する楽譜情報を画像
データに変換し、この画像データを補助メモリ20に書
込む。上記したようにP1L,P1Rをそれぞれ3,2
とすると共にP2L,P2Rをそれぞれ3,1とした例
では、ページ3,1の楽譜情報を画像データに変換
し、この画像データを補助メモリ20に書込む。
【0058】ステップ66の後は、ステップ68を介し
てステップ44に戻り、それ以降の処理を上記したと同
様に実行する。従って、小節6より後の小節についても
上記したと同様にして自動演奏に同期して表示楽譜のペ
ージ切換えが行なわれる。図5の例において、ページ切
換えが行なわれる小節は、6,9,10等である。
【0059】小節15の開始タイミングになると、ステ
ップ48でM=15となり、ステップ50でP1のセッ
ト値P1L,P1Rがそれぞれ2,3となる。そして、
ステップ52では、P1の次に表示するページ群がない
ので、判定結果が否定的(N)となり、ステップ70に
移る。
【0060】ステップ70では、ステップ58〜64と
同様の処理を実行する。すなわち、補助メモリ20の画
像データを表示メモリ22に転送して該画像データに対
応する複数ページの楽譜を表示ウインドウWDに表示さ
せる。また、P1L>P1Rか判定し、この判定結果が
肯定的(Y)であれば、表示メモリ22に区分線データ
を書込み、表示ウインドウWDに区分線を表示させる。
【0061】上記したようにステップ50でP1L,P
1Rをそれぞれ2,3とした例では、表示メモリ22に
はページ2,1の画像データが、補助メモリ20に
はページ2,3の画像データがそれぞれ記憶されて
いるので、補助メモリ20から表示メモリ22にページ
,3の画像データが転送され、表示ウインドウW
Dには、ページ2,3の楽譜が並べて表示される。
このとき、P1L>P1Rではないので、区分線は表示
されない。
【0062】ステップ70の後は、ステップ68を経て
ステップ44に戻る。そして、小節17,18の各開始
タイミングになったときにも、小節15について上記し
たと同様の処理が行なわれ、表示ウインドウWDには、
ページ2,3の楽譜が表示される。自動演奏の終了
後、演奏スタート/ストップスイッチにより演奏停止を
指示すると、ステップ44の判定結果が否定的(N)と
なり、ステップ68を介してステップ44に戻る。この
状態では、ページ2,3の楽譜が表示されている。
【0063】この後、表示スタート/ストップスイッチ
により表示停止を指示すると、ステップ68の判定結果
が肯定的(Y)となり、楽譜表示処理がエンドとなる。
【0064】上記した説明では、表示開始の指示を与え
た後演奏開始の指示を与えた例を示したが、表示開始の
指示と演奏開始の指示とを同時に与えた場合にも上記し
たとほぼ同様の楽譜表示が行なわれる。
【0065】一方、演奏開始の指示を与えた後、表示開
始の指示を与えた場合は、次のようにして楽譜表示が行
なわれる。
【0066】ステップ40では、演奏小節情報MN及び
記憶部16Cの表示進行情報に基づいて現ページ群を求
め、現ページ群のページナンバをP1にセットする。ま
た、記憶部16Bの楽譜情報のうち現ページ群のページ
ナンバに対応する楽譜情報を画像データに変換し、この
画像データを表示メモリ22に書込む。そして、ステッ
プ41の区分線データ処理によりP1L>P1Rならば
区分線データを表示メモリ22に書込むことにより区分
線DLを表示させる。
【0067】一例として、自動演奏が小節6の途中まで
進行した時点で表示開始の指示を与えた場合、現ページ
群のページナンバ3,2がP1にP1L,P1Rとして
それぞれセットされる。また、ページ3,2の画像
データが表示メモリ22に書込まれ、表示ウインドウW
Dには、ページ3,2の楽譜が表示される。このと
き、P1L>P1Rであるので、表示メモリ22に区分
線データが書込まれ、表示ウインドウでは、ページ
,2の楽譜の間に区分線DLが図6(C)に示す
ように表示される。
【0068】ステップ42では、演奏小節情報MN及び
記憶部16Cの表示進行情報に基づいて次ページ群を求
める。そして、記憶部16Bの楽譜情報のうち次ページ
群のページナンバに対応する楽譜情報を画像データに変
換し、この画像データを補助メモリ20に書込む。上記
のようにP1L,P1Rに3,2をそれぞれセットした
例では、次ページ群のページナンバ3,1に対応する画
像データが補助メモリ20に書込まれる。
【0069】小節7の開始タイミングになると、ステッ
プ48でM=7となり、ステップ50でP1にP1L,
P1Rとして3,2がそれぞれセットされる。そして、
ステップ54では、P2にP2L,P2Rとして3,1
がそれぞれセットされる。
【0070】ステップ56では、P1L,P1Rのいず
れにも変化がないので、判定結果が否定的(N)とな
り、ステップ68を介してステップ44に戻る。この後
は、表示開始の指示後に演奏開始の指示を与えた場合に
ついて上記したと同様の処理が行なわれる。
【0071】図11は、楽譜表示の他の例を示すもので
ある。図11(A)に示す楽譜MSは、第1ページ
、第2ページ2及び第3ページ3の横並びの楽
譜からなるもので、ページ1には楽譜ロウR〜R
が、ページ2には楽譜ロウR〜Rが、ページ3
には楽譜ロウR〜Rがそれぞれ上下に並べて配置さ
れている。各楽譜ロウとしては、図7に示した楽譜ロウ
Rを採用することができる。
【0072】図11(B)は、表示ウインドウWDにお
いて、ページ1,2の楽譜を左右に並べて表示した
状態を示す。図11(C)は、自動演奏の進行に伴って
ページ切換えを行なうことにより表示ウインドウWDに
ページ3,2の楽譜を左右に並べて表示した状態を
示す。この表示状態では、楽譜の並び順が番号順でない
ので、ページ3,2の楽譜の間に区分線DLが表示
されている。
【0073】図12は、楽譜表示の更に他の例を示すも
のである。この例では、図11(B)の表示状態にした
後、自動演奏の進行に伴って図11(C)の表示状態に
する代りに、表示ウインドウWDを拡大してページ2
の楽譜の右隣にページ3の楽譜を表示する。ページ3
の楽譜を表示する際には、表示装置30の表示面に1
ページ分の楽譜を表示するスペースがあるか判定し、こ
の判定結果が肯定的になるのに応答して表示ウインドウ
WDを拡大してページ3の楽譜を表示するとよい。判
定結果が否定的になったときは、図11(C)の表示状
態とする。
【0074】図13は、楽譜表示の更に他の例を示すも
のである。図13(A)に示す楽譜MSは、第1ページ
、第2ページ2及び第3ページ3の縦並びの楽
譜からなるもので、ページ1には楽譜ロウR,R
が、ページ2には楽譜ロウR,Rが、ページ3
には楽譜ロウがR,Rがそれぞれ上下に並べて配置
されている。各楽譜ロウとしては、図7に示した楽譜ロ
ウRを採用することができる。
【0075】図13(B)は、表示ウインドウWDにお
いて、ページ1,2の楽譜を上下に並べて表示した
状態を示す。図13(C)は、自動演奏の進行に伴って
ページ切換えを行なうことにより表示ウインドウWDに
ページ3,2の楽譜を上下に並べて表示した状態を
示す。この表示状態では、楽譜の並ぶ順が番号順でない
ので、ページ3,2の楽譜の間に区分線DLが横方
向に延長するように表示されている。
【0076】図6、図11又は図12に示したように1
ページ毎に1又は複数の楽譜ロウを配置可能であり、1
ページに配置する楽譜ロウの数は適宜選定することがで
きる。また、1つの楽譜ロウに含ませる小節数は、図7
に示した3小節に限らず、適宜選定することができる。
【0077】上記した実施形態によれば、反復記号に基
づいて演奏小節がページ間で移動する楽譜を自動演奏に
同期して複数ページ毎に表示することができる。また、
演奏小節の移動に伴うページ指定は、予め記憶部16C
に用意した表示進行情報に従って行なうので、表示制御
処理が簡単となる。その上、補助メモリ20の画像デー
タを表示メモリ22に転送することで楽譜のページ切換
えを迅速に行なうことができる。
【0078】上記した実施形態では、記憶部16A等の
記憶手段に記憶された演奏情報に基づいて自動演奏を行
うようにしたが、自動演奏は、バス10に接続されたM
IDIインターフェース等の通信インターフェース19
を介して自動演奏装置(シーケンサ)等から送られてく
る演奏イベント(ノートオン/オフイベント)情報等に
基づいて行うようにしてもよい。この場合、CPU12
は、前述したような割込処理を行なう代りに、情報受信
・チャンネル割当処理を行なう。すなわち、演奏イベン
ト情報を受信するたびに受信に係る演奏イベント情報を
音源装置24中の適宜の楽音発生チャンネルに割当てる
ことにより楽音信号を発生させる。
【0079】通信インターフェース19に演奏イベント
情報等を送信する送信手段としては、自動演奏装置の代
りに、キーボード(鍵盤)装置を用いてもよい。このよ
うにすると、キーボード装置でのマニアル演奏操作に伴
って演奏イベント情報がリアルタイムで通信インターフ
ェース19に送信され、CPU12は、上記したと同様
の情報受信・チャンネル割当処理により楽音信号を発生
させる。
【0080】マニアル演奏音を発生させるためには、バ
ス10に鍵盤17を接続してもよい。この場合、CPU
12は、情報検出・チャンネル割当処理を行なう。すな
わち、鍵盤17から演奏イベント情報を検出するたびに
検出に係る演奏イベント情報を音源装置24中の適宜の
楽音発生チャンネルに割当てることにより楽音信号を発
生させる。このような情報検出・チャンネル割当処理
は、前述したような割込処理又は情報受信・チャンネル
割当処理に並行して行なうようにしてもよい。このよう
にすると、鍵盤17でのマニアル演奏を自動演奏又はキ
ーボード装置でのマニアル演奏に並行して行なうことが
できる。
【0081】通信インターフェース19を介して受信さ
れた演奏イベント情報に基づく自動演奏又はマニアル演
奏の場合、あるいは鍵盤17から検出された演奏イベン
ト情報に基づくマニアル演奏の場合にあっては、楽曲の
演奏開始前に該楽曲の楽譜情報及び表示進行情報を記憶
部16B及び16Cにそれぞれ書込む。また、テンポデ
ータ発生部25では、演奏イベント情報に基づいてテン
ポを検出し、検出に係るテンポを表わすテンポデータT
MPを発生する。このテンポデータTMPは、タイマ2
6に供給され、テンポクロック信号TCLの周期を可変
制御する。例えば、演奏のテンポが速く(又は遅く)な
ると、テンポクロック信号TCLの周期が短く(又は長
く)なる。このようなテンポクロック信号TCLを用い
て図8,9の楽譜表示処理を実行することにより演奏
(自動演奏又はマニアル演奏)に同期した楽譜表示が可
能になる。
【0082】この発明は、上記した実施形態に限定され
るものではなく、種々の改変形態で実施可能なものであ
る。例えば、次のような変更が可能である。
【0083】(1)表示進行情報は、記憶部16Aの演
奏情報と記憶部16Bの楽譜情報とに基づいてソフトウ
エア処理により作成したものを記憶部16Cに書込むよ
うにしてもよい。
【0084】(2)表示区間切換タイミングは、小節開
始タイミングに限らず、小節開始タイミングより若干早
い又は遅いタイミングに同期させるようにしてもよい。
【0085】(3)区分マークとしては、直線状の区分
線を示したが、これに限らず、曲線状の区分線、帯状の
マーク等であってもよい。
【0086】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、順次
の表示区間の楽譜表示用画像データを第1のメモリに書
込むと共に、表示進行情報に応じて決定した次の順次の
表示区間の楽譜表示用画像データを第2のメモリに書込
み、演奏進行情報及び表示進行情報に基づいて表示区間
切換タイミングを検知して第2のメモリから第1のメモ
リへの楽譜表示用画像データの転送を制御するようにし
たので,表示制御処理の簡素化を達成できる効果が得ら
れる。
【0087】また、第2のメモリに書込んである楽譜表
示用画像データを演奏に同期して第1のメモリに転送し
て順次の表示区間の楽譜を表示するようにしたので、順
次の表示区間の切換えを迅速に行なえる効果もある。
【0088】さらに、順次の表示区間の楽譜が番号順に
表示されないときは楽譜間に区分マークを表示するよう
にしたので、楽譜の不連続個所を容易に認識できる効果
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係る楽譜表示装置の
回路構成を示すブロック図である。
【図2】 表示進行情報を例示する図である。
【図3】 図1の装置の動作を概略的に説明するための
ブロック図である。
【図4】 表示制御部における楽譜表示ページ決定動作
を説明するための図である。
【図5】 表示制御部における現ページ群及び次ページ
群の指定動作を説明するための図である。
【図6】 楽譜表示動作を説明するための図である。
【図7】 楽譜ロウを例示する図である。
【図8】 楽譜表示処理の一部を示すフローチャートで
ある。
【図9】 楽譜表示処理の残部を示すフローチャートで
ある。
【図10】 ステップ54の詳細を示すフローチャート
である。
【図11】 楽譜表示の他の例を示す図である。
【図12】 楽譜表示の更に他の例を示す図である。
【図13】 楽譜表示の更に他の例を示す図である。
【符号の説明】
10:バス、12:CPU、14:ROM、16:RA
M、16A:演奏情報記憶部、16B:楽譜情報記憶
部、16C:表示進行情報記憶部、17:鍵盤、18:
操作子群、19:通信インターフェース、20:補助メ
モリ、22:表示メモリ、24:音源装置、25:テン
ポデータ発生部、26:タイマ、28:外部記憶装置、
30:表示装置、32:サウンドシステム、TC:TC
Lカウンタ、MC:小節カウンタ、M:小節レジスタ、
P1,P2:ページレジスタ、MS:楽譜、WD:表示
ウインドウ、R,R〜R:楽譜ロウ、1〜3
ページ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽曲の演奏に伴って演奏進行を表わす演奏
    進行情報を発生する情報発生手段と、 前記楽曲の楽譜内容を表わす楽譜情報を記憶する第1の
    記憶手段と、 前記楽曲の楽譜を複数の表示区間に区分した状態で該複
    数の表示区間における反復記号に基づく演奏小節の移動
    を表わす表示進行情報を記憶する第2の記憶手段と、 第1及び第2のメモリと、 前記第1の記憶手段の楽譜情報のうち順次の表示区間の
    楽譜情報を楽譜表示用画像データに変換し、該画像デー
    タを前記第1のメモリに書込む第1の書込手段と、 前記第1のメモリの画像データに対応する順次の表示区
    間の次に表示する順次の表示区間であって前記第1のメ
    モリの画像データに対応する順次の表示区間のうちの演
    奏順位が遅い表示区間とこの表示区間の次に演奏する表
    示区間とを含むものを前記表示進行情報に従って決定す
    る決定手段と、 前記第1の記憶手段の楽譜情報のうち前記決定手段で決
    定された順次の表示区間の楽譜情報を楽譜表示用画像デ
    ータに変換し、該画像データを前記第2のメモリに書込
    む第2の書込手段と、 前記楽曲の演奏が前記第1のメモリの画像データに対応
    する順次の表示区間のうち演奏順位が早い表示区間から
    演奏順位が遅い表示区間に移行するのに伴って表示区間
    切換タイミングを前記演奏進行情報及び前記表示進行情
    報に基づいて検知する検知手段と、 この検知手段での表示区間切換タイミングの検知に応答
    して前記第2のメモリの画像データを前記第1のメモリ
    に転送する転送手段と、 前記第1のメモリの画像データに従って該画像データに
    対応する順次の表示区間の楽譜を並べて表示する表示手
    段とを備えた楽譜表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のメモリの画像データに対応す
    る順次の表示区間の楽譜について表示の際の並び順が番
    号順でないことを検出する検出手段を更に備え、前記転
    送手段は、前記検出手段で番号順でないことが検出され
    るのに応答して前記第2のメモリの画像データに関連し
    て区分マーク表示用のマークデータを前記第1のメモリ
    に書込むものであり、前記表示手段は、前記第2のメモ
    リから前記第1のメモリに転送された画像データに従っ
    て順次の表示区間の楽譜を並べて表示する際に該楽譜の
    間に前記マークデータに従って区分マークを表示するも
    のである請求項1記載の楽譜表示装置。
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