JP4046297B2 - 差動遊星型複速センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、差動遊星型複速センサに関し、特に、差動遊星歯車部とビルトイン型の回転検出センサを用いて全体構成をコンパクト化し、かつ、好精度化を計るための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種の差動遊星型複速センサとしては、一般に、1X対2X(例えば、1X対32X、1X対64X等)の構成が採用されているが、1X側の粗センサと2X側の精センサ間の速比構成としては、複数の平歯車からなる減速機構が採用されている。また、精、粗センサとしてはケースにビルトイン型として設ける構成ではなく、ケースの外側に装着する周知のサーボマウント型が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の複速多回転型センサは、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、減速機構が複数の平歯車からなり、その展開構成上、相当の範囲(面積)が必要で小型化が難しく全体形状の小型化は著しく困難であった。また、精、粗センサはケースの外側の同一平面上に並列に装着されていたため、ケースを小型化したとしても全体形状は大型化され、小型化のニーズに対応することは難しかった。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、差動遊星歯車部とビルトイン型の回転検出センサを用いて全体形状をコンパクト化し、かつ、好精度化を計るようにした差動遊星型複速センサを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による差動遊星型複速センサは、ケースに設けられた入力軸を複数回転させ減速部を介して出力軸を1回転させると共に、前記減速部をなす差動遊星歯車部と、前記入力軸に同軸配置されビルトイン型の入力軸用精回転検出センサと、前記出力軸に同軸配置されビルトイン型の出力軸用粗回転検出センサとを備え、前記ケースの各端部位置に前記各回転検出センサが前記各軸と同一軸線位置に配設されているように構成した差動遊星型複速センサにおいて、前記ケースの入力側に形成された凹部内に前記入力軸用精回転検出センサが前記凹部内から外部へ突出しない状態で第1取付ねじに設けられた第1鍔体が前記入力軸用精回転検出センサの外周に設けられた第1溝に係合することによって固定され、前記差動遊星歯車部の第1遊星ギヤは前記入力軸に設けられた回転体に回転自在に軸支され、かつ、前記出力軸に設けられた出力ギヤと前記ケースの出力側に一体形成されたケース側ギヤに噛合すると共に、前記出力ギヤとケース側ギヤは前記第1遊星ギヤの内側に位置し、前記出力軸用粗回転検出センサは前記出力側の端面から外部に突出し、かつ、第2取付ねじに設けられた第2鍔体が前記出力軸用粗回転検出センサの外周に設けられた第2溝に係合することによって前記端面に固定され、前記第1遊星ギヤの外側にはこの第1遊星ギヤと噛合する外歯が設けられていない構成である。
【0006】
本発明による差動遊星型複速センサにおいては、入力軸と出力軸間に設けられた減速部がコンパクトな差動遊星歯車部で構成されているため、全体構成を従来よりも小型化することができ、かつ、入力軸用精回転検出センサが入力軸にビルトイン型で同軸配置され、出力軸用粗回転検出センサが出力軸にビルトイン型で同軸配置されていることにより各センサがケースと一体状となり、全体形状を極めて小さくかつ高精度に構成することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による差動遊星型複速センサの好適な実施例について詳細に説明する。
図1において符号1で示されるものは全体形状がほぼ箱形をなすケースであり、このケースの入力側1aに設けられた第1軸受2には入力軸3が回転自在に設けられ、この入力3の外周位置には第1取付ねじ4で固定されたビルトイン型(ケース1の内部に一体状に設けられている)の入力軸用精回転検出センサ5が入力軸3と同軸状に設けられている。この入力軸用精回転検出センサ5は、周知の巻線型のシンクロ又はレゾルバよりなり、ケース1の入力側1aの端面の凹部1b内に配設され、この入力軸用精回転検出センサ5はこの凹部1b内から外部に突出することのないように配設されている。
すなわち、前記入力軸用精回転検出センサ5はその外周に形成された第1溝5Aに前記第1取付ねじ4の第1鍔体4Aが係合することによって入力側1aの凹部1b内に設けられている。
【0008】
前記ケース1の出力側1cには、1対の第2軸受6を介して出力軸7が回転自在に設けられ、この出力軸7は前記ケース1から外部に突出し、この出力軸7の突出部7aの外周位置には、この出力軸7と同軸配置の輪状をなす周知の巻線型のシンクロ又はレゾルバよりなる出力軸用粗回転検出センサ8が第2取付ねじ9によってビルトイン型(ケース1の端面に一体接合)として一体状に設けられている。尚、この出力軸用粗回転検出センサ8は、前記ケース1の端面1cAから外部に突出して設けられている。
すなわち、前記出力軸用粗回転検出センサ8はその外周に形成された第2溝8Aに前記第2取付ねじ9の第2鍔体9Aが係合することによって前記端面1cAに設けられている。
【0009】
前記各回転検出センサ5、8間に配設された減速部としての周知の差動遊星歯車部10は、前記入力軸3に設けられた第1回転体11と、この第1回転体11の周縁に軸受13を介して回転自在に設けられた第1遊星ギヤ14と、前記第1回転体11の周縁に位置し前記1遊星ギヤ14に対してカウンタとなるバランスウエイト11aと、前記出力軸7に設けられ第1遊星ギヤ14と噛合する出力ギヤ15と、前記ケース1の出力側1cに一体に形成され第1遊星ギヤ14と噛合するケース側ギヤ16とから構成されている。この図1で示す構成は、その機能のみを概略的に示すと図2及び図3で示す通りであり、出力ギヤ15の歯数をZ=63とし、ケース側ギヤ16の歯数をZ=64とすると、この差動遊星歯車部10は、ギヤ比=64−63/64=1/64となり、精側の入力軸3を64Xとすると粗側の出力軸7は1Xとなる。従って、1X対64Xの複速構成であるにも拘わらず、前記差動遊星歯車部10が従来の平ギヤ構成よりもコンパクトで、かつ、各回転検出センサ5、8がビルトイン型で各軸3、7と同一軸線位置でかつ同軸配置であるため、複速センサ自体の形状が従来よりもコンパクト、高精度(ギヤの噛合個所が少ないため)、高寿命を達成することができる。尚、前記出力ギヤ15とケース側ギヤ16は前記遊星ギヤ14の内側に位置している。
【0010】
また、図4から図6で示す構成は図1の他の実施例であり、図1と同一部分には同一符号を付し、図1と異なる部分のみについて述べる。すなわち、図1におけるバランスウェイト11aが第2遊星ギヤ14Aとなり、この第2遊星ギヤ14Aに出力ギヤ15とケース側ギヤ16が噛合し、図5で示すように、各ギヤ15、16の歯数をZ=62、Z=64とし、遊星ギヤ14、14Aの歯数をZ=32とすると、ギヤ比=64−62/64=2/64=1/32となり、精側が32X、粗側が1Xとなる。なお、この複速の比はこの比に限られるものではなく、任意に設定できるものである。尚、図1及び図2における遊星ギヤ14、14Aは、その外側にはこの遊星ギヤ14、14Aと噛合するための外歯は設けられていない。
【0011】
【発明の効果】
本発明による差動遊星型複速センサは、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、入力軸及び出力軸にセンサとしてのビルトイン型の精回転検出センサ及び粗回転検出センサが軸に対して同軸状に設けられていると共に、減速部がギヤ数の少ないコンパクトな差動遊星歯車部で構成されているため、複速センサ全体形状の小型化、構造の簡素化、高精度化(各センサが各軸に直結されていることによる)を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による差動遊星型複速センサを示す断面図である。
【図2】 図1の概略機能構成図である。
【図3】 図1の概略機能構成図である。
【図4】 図1の他の実施例を示す断面図である。
【図5】 図4の概略機能構成図である。
【図6】 図4の概略機能構成図である。
【符号の説明】
1 ケース
3 入力軸
5 入力軸用精回転検出センサ
7 出力軸
8 出力軸用粗回転検出センサ
10 差動遊星歯車部
14、14A 遊星ギヤ
1a 入力側
1b 凹部
1c 出力側
2、6 第1、第2軸受
4、9 第1、第2取付ねじ
1cA 端面
15 出力ギヤ
16 ケース側ギヤ
4A 第1鍔体
5A 第1溝
8A 第2溝
9A 第2鍔体

Claims (1)

  1. ケース(1)に設けられた入力軸(3)を複数回転させ減速部を介して出力軸(7)を1回転させると共に、前記減速部をなす差動遊星歯車部(10)と、前記入力軸(3)に同軸配置されビルトイン型の入力軸用精回転検出センサ(5)と、前記出力軸(7)に同軸配置されビルトイン型の出力軸用粗回転検出センサ(8)と、を備え、前記ケース(1)の各端部位置に前記各回転検出センサ(5,8)が前記各軸(3,7)と同一軸線位置に配設されているように構成した差動遊星型複速センサにおいて、
    前記ケース(1)の入力側(1a)に形成された凹部(1b)内に前記入力軸用精回転検出センサ(5)が前記凹部(1b)内から外部へ突出しない状態で第1取付ねじ(4)に設けられた第1鍔体 (4A) が前記入力軸用精回転検出センサ (5) の外周に設けられた第1溝 (5A) に係合することによって固定され、前記差動遊星歯車部(10)の第1遊星ギヤ(14)は前記入力軸(3)に設けられた回転体(11)に回転自在に軸支され、かつ、前記出力軸(7)に設けられた出力ギヤ(15)と前記ケース(1)の出力側(1c)に一体形成されたケース側ギヤ(16)に噛合すると共に、前記出力ギヤ(15)とケース側ギヤ(16)は前記第1遊星ギヤ(14)の内側に位置し、前記出力軸用粗回転検出センサ(8)は前記出力側(1c)の端面(1cA)から外部に突出し、かつ、第2取付ねじ(9)に設けられた第2鍔体 (9A) が前記出力軸用粗回転検出センサ (8) の外周に設けられた第2溝 (8A) に係合することによって前記端面 (1cA) 固定され、前記第1遊星ギヤ(14)の外側にはこの第1遊星ギヤ(14)と噛合する外歯が設けられていないことを特徴とする差動遊星型複速センサ。
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