JP2002250408A - モータアクチュエータ - Google Patents

モータアクチュエータ

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JP2002250408A
JP2002250408A JP2001048126A JP2001048126A JP2002250408A JP 2002250408 A JP2002250408 A JP 2002250408A JP 2001048126 A JP2001048126 A JP 2001048126A JP 2001048126 A JP2001048126 A JP 2001048126A JP 2002250408 A JP2002250408 A JP 2002250408A
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gear
motor actuator
internal gear
motor
planetary gear
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Seiji Tateishi
聖二 立石
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で信頼性が高く、かつ低回転速度で高ト
ルクの出力特性が得られるモータアクチュエータを得
る。 【解決手段】 モータアクチュエータ10では、太陽ギ
ヤ60とキャリア68と遊星ギヤ84と固定内歯ギヤ8
6とから成る遊星歯車機構に可動内歯ギヤ92を組み合
わせた不思議歯車機構を備えている。固定内歯ギヤ86
と可動内歯ギヤ92との歯数差を1枚としているため、
通常の遊星歯車機構による減速比に可動内歯ギヤ92の
歯数を乗じた値の大きな減速比が得られる。この可動内
歯ギヤ92は単に固定内歯ギヤ86と平行に配置される
ため、モータアクチュエータ10の小型化が図られる。
また、固定内歯ギヤ86がケーシング12に径方向から
支持され変形が抑止されているため、出力特性の低化が
防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動モータの回転
を減速して負荷側に伝達するモータアクチュエータに係
り、特に、減速比の大きいモータアクチュエータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、カーエアコンディショナ用シス
テムのダンパを駆動するためにモータアクチュエータ
(サーボモータ)が使用されている。このモータアクチ
ュエータは、一般的に、駆動モータと減速歯車列とこれ
らを収容するケーシングとを有して構成されており、通
常、低回転速度で高トルク(例えば、回転数5〜10
[rpm]、出力トルク1〜2.5[N・m])の出力
特性が要求される。
【0003】このようなモータアクチュエータでは、小
型及び低消費電力の要求により、モータアクチュエータ
の体格に顕著に影響を及ぼす駆動モータは小型かつ低出
力とされている。このため、上記の出力特性を満足する
ために減速歯車列による減速比は必然的に大きくなり、
一般的に、駆動モータの出力特性が2000〜5000
[rpm]、0.005〜0.02[N・m]である場
合に減速比は300〜800とされている。これによ
り、小型の駆動モータを用いて上記所定の出力特性が得
られ、小型及び低消費電力の要求に応えるモータアクチ
ュエータが得られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モータアクチュエータでは、上記のような大きな減速比
を得るために、減速歯車列に歯数の多い(伝達トルクに
よって決定される強度上の要求により外径が大きくな
る)歯車を用いるか、減速歯車列の段数を増す必要があ
り、一層の小型化要求に応えることが困難であった。
【0005】また、出力軸に負荷トルクが作用した際や
出力軸がロックされた際に、噛み合い部に作用する反力
によって噛み合っている各歯車には軸間ピッチが広がる
方向に逃げが生じる。特に、外歯車と比較して変形しや
すい内歯車を減速歯車列に用いた構成の場合、上記の反
力によって内歯車が著しく変形して大きな噛み合いロス
が発生するために出力特性が低下するか、または歯車の
噛み合いが外れるという問題があった。
【0006】本発明は、上記事実を考慮して、小型で信
頼性が高く、かつ低回転速度で高トルクの出力特性が得
られるモータアクチュエータを得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係るモータアクチュエータは、
駆動モータと、前記駆動モータに駆動される太陽ギヤ
と、前記太陽ギヤに噛み合う遊星ギヤと、前記太陽ギヤ
と同軸的に固定配置され、前記遊星ギヤに噛み合う固定
内歯ギヤと、前記固定内歯ギヤとは異なる歯数とされ、
前記太陽ギヤと同軸的に回転可能に配置されると共に出
力軸に連結され、前記遊星ギヤに噛み合う可動内歯ギヤ
と、前記駆動モータ及び前記各ギヤを収容すると共に、
前記固定内歯ギヤを径方向から支持するケーシングと、
を備えている。
【0008】請求項1記載のモータアクチュエータで
は、太陽ギヤと遊星ギヤと固定内歯ギヤとから成る遊星
歯車機構に、遊星ギヤに噛み合うと共に固定内歯ギヤと
は歯数が異なる可動内歯ギヤを組み合わせることによ
り、所謂不思議歯車機構を構成している。したがって、
駆動モータの回転が太陽ギヤに伝達されると、遊星ギヤ
は自転しつつ太陽ギヤを中心として公転する。この遊星
ギヤが1回転だけ公転すると、出力軸に連結された可動
内歯ギヤは、固定内歯ギヤとの歯数の差分だけ回転す
る。すなわち、本モータアクチュエータでは、入出力比
を出力回転数を入力回転数で除したものとして定義する
と、遊星歯車機構(固定要素をリングギヤ(固定内歯ギ
ヤ)、入力要素を太陽ギヤ、出力要素をキャリア(遊星
ギヤの公転)とした構成に相当する遊星歯車機構)にお
ける入出力比と、上記差分の歯数を可動内歯ギヤの全歯
数で除した入出力比とを乗じて得られる大きな総入出力
比が与えられる。なお、この総入出力比の逆数が不思議
歯車機構による減速比である。
【0009】ここで、可動内歯ギヤは、単に遊星ギヤと
噛み合い可能に固定内歯ギヤと同軸的かつ平行に配置さ
れるため、従来の如く多段の減速歯車列を備えた同じ減
速比を付与できる構成と比較して回転軸方向から見た投
影面積が小さく、小型化が果たされる。
【0010】また、固定内歯ギヤは、ケーシングにより
径方向から支持されているため、出力軸に負荷トルクが
作用した際に変形が抑止され、噛み合いロスが防止され
て出力特性が維持される。さらに、出力軸がロックした
際にも噛み合い外れが防止される。
【0011】このように、請求項1記載のモータアクチ
ュエータでは、小型で信頼性が高く、かつ低回転速度で
高トルクの出力特性が得られる。
【0012】請求項2記載の発明に係るモータアクチュ
エータは、請求項1記載のモータアクチュエータにおい
て、前記太陽ギヤは、前記駆動モータの回転軸に連結さ
れた駆動ギヤを介して駆動される減速ギヤに一体回転可
能に連結された、ことを特徴としている。
【0013】請求項2記載のモータアクチュエータで
は、太陽ギヤが駆動モータに連結された駆動ギヤを介し
て減速されて駆動される減速ギヤに一体回転可能に連結
されているため、一層大きな減速比を与えることができ
ると共に、上記の不思議歯車機構と駆動モータとの配置
(レイアウト)の自由度が増す。このため、モータアク
チュエータを設置される空間に応じたレイアウトとする
(例えば、不思議歯車機構の下方に駆動モータを配置し
て薄型とする等)ことができ、好適である。
【0014】請求項3記載の発明に係るモータアクチュ
エータは、請求項1または請求項2記載のモータアクチ
ュエータにおいて、前記固定内歯ギヤは、外周形状が半
周以上に亘って前記ケーシングの内面に対応して形成さ
れ、前記ケーシングに嵌合固定された、ことを特徴とし
ている。
【0015】請求項3記載のモータアクチュエータで
は、固定内歯ギヤの外周形状がケーシングの内面に対応
して形成され、単にケーシングに嵌合固定されるのみ
で、ケーシングに回転不能に固定されると共に径方向か
ら支持されるため、締結部材(例えば、ボルトや螺子
等)が不要とされ、構造が簡単で部品点数の削減が図ら
れると共に低コストとなる。
【0016】請求項4記載の発明に係るモータアクチュ
エータは、請求項1または請求項2記載のモータアクチ
ュエータにおいて、前記固定内歯ギヤと前記ケーシング
とが一体に形成された、ことを特徴としている。
【0017】請求項4記載のモータアクチュエータで
は、固定内歯ギヤがケーシングと一体に形成されている
ため、部品点数が一層削減されると共に一層低コストと
なる。
【0018】請求項5記載の発明に係るモータアクチュ
エータは、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のモ
ータアクチュエータにおいて、前記遊星ギヤは、1個で
あり、前記太陽ギヤと同軸的に回転可能に支持され当該
遊星ギヤに対応したカウンタウェイトを有するキャリア
に自転可能に軸支された、ことを特徴としている。
【0019】請求項5記載のモータアクチュエータで
は、遊星ギヤが1個であるため、不思議歯車機構の設計
が容易となる。ここで、遊星ギヤを軸支するキャリアが
この遊星ギヤに対応したカウンタウェイトを有するた
め、遊星ギヤの公転に伴ってアンバランスが生じること
がなく、振動等の発生が防止される。
【0020】請求項6記載の発明に係るモータアクチュ
エータは、請求項5記載のモータアクチュエータにおい
て、前記キャリアは、互いに対向した一対のプレートと
当該一対のプレートを連結する複数の支柱とを有し、1
つの支柱を前記遊星ギヤの自転軸とすると共に残余の支
柱の少なくとも一部を前記カウンタウェイトとした、こ
とを特徴としている。
【0021】請求項6記載のモータアクチュエータで
は、キャリアを構成する一対のプレートを連結する複数
の支柱の1つが遊星ギヤの自転軸となると共に残余の支
柱がカウンタウェイトとなるため、部品点数が削減され
ると共に低コストとなる。
【0022】請求項7記載の発明に係るモータアクチュ
エータは、請求項1乃至請求項6の何れか1項記載のモ
ータアクチュエータにおいて、前記出力軸が車両の空調
用ダンパに接続され、前記駆動モータの正逆回転によっ
て前記空調用ダンパを開閉させる、ことを特徴としてい
る。
【0023】請求項7記載のモータアクチュエータで
は、駆動モータの回転が高減速比で減速されて伝達され
る出力軸が車両の空調用ダンパに接続され、この空調用
ダンパを駆動モータの正逆回転に応じて高トルクかつ低
回転速度で開閉するため、車両の空調用ダンパ(空調装
置)に好適に適用される。
【0024】また、このモータアクチュエータでは、上
記の如く不思議歯車機構を採用して小型化が図られてい
るため、車両内の限られたスペースに好適に配置でき、
車両の空調装置を小型化できる。さらに、固定内歯ギヤ
を径方向から支持して信頼性が向上されているため、車
両の空調用ダンパの作動に対する信頼性も向上する。
【0025】なお、モータアクチュエータの出力軸は、
空調用ダンパに直接接続されるのみならず、例えば、リ
ンク機構等を介して空調用ダンパに接続されても良いこ
とは言うまでもない。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るモータ
アクチュエータ10について、図1乃至図4に基づいて
説明する。
【0027】図1には、モータアクチュエータ10の全
体構成が側面断面図にて示されている。また、図2には
図1の2−2方向から見た正面図が、図3にはモータア
クチュエータ10の分解斜視図がそれぞれ示されてい
る。
【0028】これらの図に示される如く、モータアクチ
ュエータ10は、ケーシング12を備えている。ケーシ
ング12は、開口部14を有する矩形薄皿状のケース本
体16と、開口部18を有する矩形薄皿状のケースカバ
ー20とで構成されている。
【0029】図2及び図3に示される如く、ケース本体
16内部の一隅部には、底部に凹部22Aが形成された
小ギヤ室22が設けられており、後述するピニオンギヤ
54配設用とされている。また、ケース本体16内部の
略中央部には、短円柱状空間の大ギヤ室24が設けられ
ると共に大ギヤ室24の中心部からは円柱状の固定支軸
26が開口部14側へ向けて立設されており、後述する
減速ギヤ56等の配設及び支持用とされている。この固
定支軸26には支持孔28が同軸的に設けられており、
後述する回転支軸100の支持用とされている。さら
に、固定支軸26廻りの大ギヤ室24底面は、薄円盤状
に隆起された凸面24Aとされており、減速ギヤ56端
面との摺動面とされている。
【0030】上記の小ギヤ室22と大ギヤ室24とは連
通されており、この連通部においてピニオンギヤ54と
減速ギヤ56が噛み合うようになっている。また、小ギ
ヤ室22の開口部14側には、段部30及び段部30か
ら開口部14外側まで立設された複数の保持突起31が
設けられており、それぞれ後述する駆動モータ42の軸
方向及び径方向の位置決め用とされている。さらに、ケ
ース本体16の大ギヤ室24の開口部14側には一線分
が切欠かれた略多角形状のギヤ嵌合部32が設けられて
おり、後述する固定内歯ギヤ86保持用とされている。
【0031】一方、ケースカバー20には、ケース本体
16の小ギヤ室22に対応する位置にモータ室34が設
けられている。モータ室34は、ケースカバー20の底
面から突出した有底円筒状に形成されており、ケースカ
バー20の内部空間と連通されている。また、モータ室
34の底面には端子孔36が設けられており、駆動モー
タ42の配線用とされている。さらに、モータ室34の
底面内側には開口部18側へ向けて複数の係合突起38
が立設されており、駆動モータ42の回り止め用とされ
ている。さらにまた、ケースカバー20の底面には、ケ
ース本体16の大ギヤ室24と同軸的なハブ孔40を有
する厚肉のハブ41が設けられており、後述する出力軸
96挿通及び支持用とされている。
【0032】以上のケース本体16とケースカバー20
とは、互いの開口部14、18を合わせた状態でケース
本体16に設けられた係止爪16Aとケースカバー20
に設けられた係止片20Aとを係止させることで接続さ
れ、内部空間を有する矩形容器状のケーシング12を形
成する構成である。
【0033】また、モータアクチュエータ10は、駆動
モータ42を備えている。駆動モータ42は直流モータ
とされ、軸方向の一端部44に一対の端子46及びモー
タ室34の係合突起38に係合可能な係合溝48を有し
ている。一対の端子46は図示しない制御回路に電気的
に接続されており、この制御回路が適宜切り換えて一対
の端子46を介して電力を供給することで駆動モータ4
2を正逆回転可能としている。また、駆動モータ42の
端部44とは反対側の端部50からは、回転軸52が回
転自在に突出されている。
【0034】この駆動モータ42は、端部50がケース
本体16の段部30に当接されると共に保持突起31に
よって径方向の移動及び倒れを規制されつつ、端部44
がモータ室34の底面に当接された状態でケーシング1
2内で保持されている。駆動モータ42は、この状態で
係合溝48にケースカバー20(モータ室34)の係合
突起38が挿入され、ケーシング12に対して回転不能
とされている。また、この状態では、一対の端子46が
モータ室34の端子孔36から外部に露出されると共に
駆動モータ42の回転軸52は小ギヤ室22内に位置し
ている。
【0035】駆動モータ42の回転軸52の先端部に
は、駆動ギヤとしてのピニオンギヤ54が設けられてい
る。ピニオンギヤ54は、回転軸52と同軸的かつ一体
に回転するように回転軸52に嵌合固定されており、そ
の歯数は35枚とされている。このピニオンギヤ54
は、ケース本体16の小ギヤ室22内に回転可能に配設
されている。
【0036】ピニオンギヤ54には、減速ギヤ56が噛
み合っている。減速ギヤ56は、歯数が52枚とされ、
その中心部には大ギヤ室24の底面とは反対側に突出さ
れた円筒軸58が設けられている。この円筒軸58の内
部は段付きの嵌合孔58Aとされている。また、減速ギ
ヤ56の円筒軸58廻りの端面には、円環状に隆起され
た環状凸部59が設けられており、この環状凸部59と
円筒軸58との間には環状溝60が形成されている。
【0037】この嵌合ハブ58の嵌合孔58Aには、一
端部に太陽ギヤ62が形成された連結軸64の段付き他
端部が減速ギヤ56との相対回転不能に嵌合固定されて
いる。この連結軸64の他端部には、ケース本体16の
固定支軸26に対応した大軸孔66Aが同軸的に設けら
れている。また、大軸孔66Aの底面から連結軸64の
一端面(太陽ギヤ62の端面)にかけては、固定支軸2
6の支持孔28と略同径の小軸孔66Bが設けられてい
る。なお、太陽ギヤ62は、その歯数が11枚とされる
と共にその外径が円筒軸58の外径より小径とされてい
る。
【0038】この減速ギヤ56は、ケース本体16の大
ギヤ室24内において、連結軸64の大軸孔66Aにケ
ース本体16の固定支軸26が挿入された状態で回転自
在に支持されると共に、常に太陽ギヤ62と一体に回転
するようになっている。この状態で、減速ギヤ56は、
上記の如く小ギヤ室22と大ギヤ室24との連通部にお
いてピニオンギヤ54噛み合っており、駆動モータ42
の回転力が伝達される構成である。
【0039】また、減速ギヤ56の連結軸64突出側に
は、キャリア68が配置されている。キャリア68は、
互いに対向すると共に減速ギヤ56の軸線方向と直交す
る平万状の一対のプレート70、72を備えている。こ
れらのプレート70、72は、それぞれエッジ部を丸め
た略扇形状に形成されている。このうち減速ギヤ56側
に配置されるプレート70の中央部には、減速ギヤ56
の円筒軸58の対応したキャリア軸孔70Aが設けられ
ている。また、プレート70のプレート72と対向しな
い側の端面には、キャリア軸孔70Aの内周面に沿って
立設された短円筒状のスカート部74が設けられてい
る。このスカート部74の外径は減速ギヤ56の環状凸
部59の内径(すなわち環状溝60の外径)より小径と
されている。さらに、上記略扇形状のプレート70の要
部分近傍からは、支柱としての遊星ギヤ支軸76がプレ
ート72側へ向けて一体に立設されている。遊星ギヤ支
軸76は、円柱状に形成されると共にその先端部が略半
円状に切り欠かれている。さらにまた、プレート70の
キャリア軸孔70Aを挟んで遊星ギヤ支軸76とほぼ反
対側の周縁部近傍2箇所には、円筒状の支柱保持部78
が形成されている。
【0040】一方、プレート72にはキャリア軸孔70
Aと同軸的でかつケース本体16の支持孔28と略同形
の透孔72Aが設けられている。また、プレート72の
プレート70と対向しない側の端面には、透孔72A廻
りが厚肉とされたハブ80が設けられている。さらに、
プレート72におけるプレート70の遊星ギヤ支軸76
に対応する位置には、この遊星ギヤ支軸76先端部に対
応した半円状の取付孔72Bが設けられている。さら
に、プレート72におけるプレート70の支柱保持部7
8に対応する2箇所には、支柱保持部81が形成されて
いる。
【0041】これらのプレート70、72は、遊星ギヤ
支軸76の先端部を取付孔72Bに嵌合固定させると共
に各支柱保持部78、81間にそれぞれ支柱82を挿入
固定させて、互いに対向した状態で連結されている。な
お、この連結前に遊星ギヤ支軸76が遊星ギヤ84の軸
孔84Aに挿通されて、キャリア68が遊星ギヤ84を
回転(自転)自在に支持する構成である。このキャリア
68では、2本の支柱82が遊星ギヤ支軸76及び遊星
ギヤ84に対するカウンタウェイトとしても機能する構
成となっている。このキャリア68に支持される遊星ギ
ヤ84は、太陽ギヤ62と噛み合い可能とされ、その歯
数が17枚とされている。
【0042】このキャリア68は、キャリア軸孔70A
に減速ギヤ56の円筒軸58を挿通しスカート部74の
端面が減速ギヤ56の環状溝60内に挿入された状態
で、円筒軸58回りの回転自在に支持されている。この
状態では、プレート70のスカート部74突出側端面が
減速ギヤ56環状凸部59に当接すると共にスカート部
74の端面が環状溝60底面に当接しており、当該各当
接面において減速ギヤ56とキャリア68とが摺動する
構成である。また、この状態では、連結軸64の一端部
に設けられた太陽ギヤ62が遊星ギヤ84と噛み合って
いる。なお、この状態で太陽ギヤ62の先端面とプレー
ト72とが干渉しないように各部の寸法が決められてい
る。また、円筒軸58(すなわちキャリア軸孔70A)
が太陽ギヤ62より大径であるため、キャリア68の円
筒軸58への組付が容易とされている。
【0043】また、キャリア68の外側には、固定内歯
ギヤ86が配置されている。固定内歯ギヤ86は、外形
(外周形状)がケース本体16のギヤ嵌合部32に対応
した多角形状とされた嵌合保持部88と、嵌合保持部8
8の内周部に形成された固定内歯90とが一体に形成さ
れている。固定内歯90は、遊星ギヤ84と噛み合い可
能に形成され、その歯数は46枚となっている。この固
定内歯ギヤ86は、固定内歯90が遊星ギヤ84の軸方
向一端側と噛み合った状態で、嵌合保持部88がケース
本体16のギヤ嵌合部32に嵌合保持されている(図3
参照)。この状態では、固定内歯90が太陽ギヤ62と
同軸となると共に固定内歯90の回転(ケーシング12
に対する相対回転)が阻止され、かつ固定内歯ギヤ86
がギヤ嵌合部32を介してケース本体16(ケーシング
12)によって半周以上に亘って径方向から支持されて
いる。
【0044】以上の太陽ギヤ62、キャリア68、遊星
ギヤ84、及び固定内歯90(固定内歯ギヤ86)によ
って、固定要素が固定内歯90、入力要素が太陽ギヤ6
2、出力要素がキャリア68(遊星ギヤ84の公転)と
なる構成に相当する遊星歯車機構が構成されている。そ
して、モータアクチュエータ10では、この遊星歯車機
構に可動内歯ギヤ92を組み合わせている。
【0045】可動内歯ギヤ92は、有底円筒状に形成さ
れ、その内周面に遊星ギヤ84と噛み合い可能な歯数4
7枚の可動内歯94を備えている。この可動内歯ギヤ9
2は、転移歯車とされており、負の転移係数が与えられ
る(噛み合い点における歯の周方向の厚さ寸法が小さく
なる)ことにより固定内歯ギヤ86より歯数を1枚多く
しつつ、遊星ギヤ84と噛み合い可能とされている。
【0046】また、可動内歯ギヤ92の底部には、開口
部側(遊星歯車機構側)とは反対側へ向けて出力軸96
が同軸的かつ一体に立設されている。この出力軸96
は、先端の一部が切欠かれた円柱状に形成され、その外
径がケースカバー20のハブ孔40と略同径とされてい
る。
【0047】さらに、可動内歯ギヤ92の底部軸心部分
には、開口部側に軸孔98が設けられている。この軸孔
98には回転支軸100の一端部が挿入固定され、この
回転支軸100は可動内歯ギヤ92及び出力軸96と常
に一体に回転するようになっている。この回転支軸10
0は、ケース本体16の固定支軸26の支持孔28より
若干小径の細円柱状に形成されている。
【0048】この可動内歯ギヤ92は、回転支軸100
がキャリア68の透孔72A、連結軸64の小軸孔66
Bに挿通されると共にケース本体16(固定支軸26)
の支持孔28に回転自在に支持された状態(すなわち、
可動内歯ギヤ92が回転自在に支持された状態)で、遊
星ギヤ84の軸方向他端側に噛み合っている。この状態
では、可動内歯ギヤ92の軸孔98廻りの底部内面がキ
ャリア68(プレート72)のハブ80端面と当接しつ
つ可動内歯ギヤ92開口端面と固定内歯ギヤ86端面と
の接触を阻止すると共に、可動内歯ギヤ92の出力軸9
6突出側の端面がケースカバー20のハブ41端面(ケ
ーシング12内側の端面)に当接しており、これらの当
接部位がそれぞれ可動内歯ギヤ92とキャリア68との
摺動面及び可動内歯ギヤ92とケーシング12との摺動
面となっている。また、この状態では、可動内歯ギヤ9
2と一体の出力軸96が、ケースカバー20のハブ41
の透孔40に挿通され回転自在に径方向から支持された
状態で、ケーシング12の外部へ突出されている。
【0049】以上により、モータアクチュエータ10
は、上記の遊星歯車機構に可動内歯ギヤ92が組み合わ
された不思議歯車機構を備えた構成である。この不思議
歯車機構を模式図で表すと、図4に示される構成とな
る。このモータアクチュエータ10による減速比につい
ては、後述する本実施の形態の作用の説明において詳述
する。
【0050】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0051】上記構成のモータアクチュエータ10で
は、制御回路が一対の端子46を介して駆動モータ42
へ電力を供給すると、駆動モータ10の回転軸52が回
転し、回転軸52の先端部に嵌合固定されたピニオンギ
ヤ54が回転軸52と一体に回転する。ピニオンギヤ5
4の回転は、これに噛み合う減速ギヤ56へ伝達され、
第1段階の減速が果たされる。
【0052】すなわち、減速ギヤの回転数は、ピニオン
ギヤ54の歯数(35枚)を減速ギヤ56の歯数(52
枚)で除した入出力比(35/52)に駆動モータ42
の回転軸52の回転数を乗じて得た回転数となる。
【0053】減速ギヤ56が回転されると、この減速ギ
ヤ56に嵌合固定された連結軸64に設けられた太陽ギ
ヤ62が減速ギヤ56と一体に回転する。太陽ギヤ62
の回転は、これと噛み合う遊星ギヤ84へ伝達される。
この遊星ギヤ84は、回転不能に固定された固定内歯ギ
ヤ86(固定内歯90)と噛み合っているため、キャリ
ア68の遊星ギヤ支軸76回りに自転すると共に太陽ギ
ヤ62周りに公転する。すなわち、遊星ギヤ84を軸支
すると供に太陽ギヤ62と同軸的な回転可能に支持され
たキャリヤ68が回転され、第2段階の減速が果たされ
る。
【0054】このキャリア68(遊星ギヤ84の公転)
の回転数は、太陽ギヤ62の歯数(11枚)を太陽ギヤ
62の歯数と固定内歯ギヤ86の歯数(46枚)との和
(57枚)で除した入出力比(11/57)に太陽ギヤ
62の回転数(すなわち、減速ギヤ56の回転数)を乗
じて得た回転数となる。この入出力比は、上記した構成
に相当する遊星歯車機構による入出力比に他ならない。
【0055】キャリア68が回転されると、この回転は
キャリア68が支持する遊星ギヤ84に噛み合う可動内
歯ギヤ92へ伝達される。この可動内歯ギヤ92は、共
に遊星ギヤ84に噛み合う固定内歯ギヤ86より歯数が
1枚だけ多いため、遊星ギヤ84の1公転(キャリア6
8の1回転)につき1歯分だけ回転される。これによ
り、第3段階の減速が果たされる。
【0056】すなわち、可動内歯ギヤ92の回転数は、
可動内歯ギヤの歯数(47枚)と固定内歯ギヤの歯数
(46枚)との差分(1枚)を可動内歯ギヤの歯数で除
した入出力比(1/47)にキャリア68の回転数を乗
じて得た回転数となる。
【0057】可動内歯ギヤ92が回転されると、これと
一体に形成された出力軸96が回転される。出力軸96
の回転は、これに連結された負荷システム(例えば、車
載用エアコンディショナ用システムのダンパ)へ伝達さ
れる。
【0058】このように、本実施の形態に係るモータア
クチュエータ10では、第1段階乃至第3段階の減速が
果たされ、大きな減速比を得ることができる。すなわ
ち、駆動モータ42の回転数は、上記各入出力比を乗じ
て得た値(略1/361.8)に減速される。換言すれ
ば、モータアクチュエータ10の総減速比は略361.
8であり、駆動モータ42の出力トルクは略361.8
倍に増幅される。
【0059】なお、上記各ギヤの歯数は一例を示すもの
に過ぎず、モータアクチュエータ10の入出力比を一般
式で表すと以下のようになる。ここで、図4にも示され
る如く、「Z」は各ギヤの歯数を示し、「Z」の添字は
上記した各ギヤの符号に相当(例えば、減速ギヤ56の
歯数は、「Z56」と表す)する。
【0060】(入出力比)=(Z54/Z56)×(Z
62/(Z62+Z86))×((Z92−Z86)/
Z92) 上式において、右辺第1項がピニオンギヤ54と減速ギ
ヤ56による入出力比を、右辺第2項が遊星歯車機構に
よる入出力比を、右辺第3項が不思議歯車機構を付加し
たことによる入出力比をそれぞれ与えている。したがっ
て、上記各ギヤの歯数を適宜変更することにより、負荷
側システムに要求される出力特性に応じた所望の減速比
(入出力比)を得ることができる。
【0061】ここで、可動内歯ギヤ92は、単に遊星ギ
ヤ84と噛み合い可能に固定内歯ギヤ86と同軸的かつ
平行に配置されるため、従来の如く多段の減速歯車列を
備えた同じ減速比を付与できる構成と比較して回転軸方
向から見た投影面積が小さく、小型化が果たされる。
【0062】また、固定内歯ギヤ86は、ケーシング1
2(ケース本体16)により径方向から支持されている
ため、出力軸96に負荷トルクが作用した際に変形が抑
止され、噛み合いロスが防止されて出力特性が維持され
る。さらに、出力軸96がロックした際にも遊星ギヤ8
4との噛み合い外れが防止される。
【0063】このように、本実施の形態に係るモータア
クチュエータ10では、小型で信頼性が高く、かつ低回
転速度で高トルクの出力特性が得られる。
【0064】またここで、太陽ギヤ62が駆動モータ4
2に連結されたピニオンギヤ54を介して減速されて駆
動される減速ギヤ56に一体回転可能に連結されている
ため、減速比を高くしつつ上記の不思議歯車機構と駆動
モータ42とのレイアウトの自由度が増す。このため、
上記構成の如く、駆動モータ42の上方に不思議歯車機
構を構成する各ギヤを配置してモータアクチュエータ1
0を薄型化でき、好適である。
【0065】さらに、固定内歯ギヤ86は、その嵌合保
持部88の外形(外周形状)がケース本体16のギヤ嵌
合部32に対応して形成され、単にケース本体16のギ
ヤ嵌合部32に嵌合固定されるのみで、ケーシング12
に回転不能に固定されると共に径方向から支持されるた
め、締結部材(例えば、ボルトや螺子等)が不要とさ
れ、構造が簡単で部品点数の削減が図られると共に低コ
ストとなる。
【0066】さらにここで、遊星ギヤ84が1個とされ
ているため、遊星歯車機構及び不思議歯車機構の設計が
容易となる。また、遊星ギヤ84を軸支するキャリア6
8がこの遊星ギヤ84に対応したカウンタウェイトを有
するため、遊星ギヤ84の公転に伴ってアンバランスが
生じることがなく、振動等の発生が防止される。特に、
このカウンタウェイトがキャリア68を構成し一対のプ
レート70、72を連結する支柱82であるため、部品
点数が一層削減されると共に一層低コストとなる。
【0067】なお、上記の実施の形態では、固定内歯ギ
ヤ86がケース本体16のギヤ嵌合部32に嵌合固定さ
れる構成としたが、本発明はこれに限定されず、固定内
歯86がケース本体16と一体に形成されても良く、固
定内歯ギヤ86が溶接や接着等によってケース本体16
に固定されても良い。また、固定内歯ギヤ86の嵌合保
持部88の形状(ケース本体16のギヤ嵌合部32の形
状)は、上記の略多角形状に限定されることはなく、適
宜所望の形状とすることができる(但し、固定内歯90
と同軸の円形状以外の形状とすることが望ましい)。さ
らに、ケーシング12は、ケース本体16とケースカバ
ー20とに2分割される構成に限定されず、両側開口の
ケース本体16の両開口部をそれぞれカバー部材で被覆
する構成としても良い。この構成は、上記の如くケース
本体16と一体に形成された固定内歯ギヤ86の両側に
各ギヤ等の部品を配置する場合に好適である。
【0068】また、上記の実施の形態では、太陽ギヤ6
2に伝達される回転がピニオンギヤ54及び減速ギヤ5
6によって減速される構成としたが、本発明はこれ限定
されず、例えば、太陽ギヤ62に伝達される回転がウォ
ーム及びウォームホイールによって減速されても良く、
太陽ギヤ62が駆動モータ42に直接駆動されても良
い。また、太陽ギヤ62と駆動モータ42との間で減速
を行う場合の減速段数が1段に限定されることはなく、
所望の減速比に応じて多段減速されても良いことは言う
までもない。
【0069】さらに、上記の実施の形態では、遊星ギヤ
84が1個である構成としたが、本発明はこれに限定さ
れず、遊星ギヤ84を複数備えた構成としてもよい。こ
の場合、キャリア68のカウンタウェイト(支柱82)
は不要とできる。また、キャリア68は直接的には遊星
歯車機構の入力、出力、及び固定のどの要素ともならな
いため、モータアクチュエータ10がキャリア68を備
えない構成としても良い。
【0070】さらにまた、上記の実施の形態では、可動
内歯ギヤ92と出力軸96とが一体に形成された構成と
したが、本発明はこれに限定されず、これらが別個に形
成された構成としても良い。この場合、出力軸96が中
間部材(例えば、出力軸ロック時の緩衝部材等)を介し
て可動内歯ギヤ92の回転を伝達されても良く、この中
間部材が減速手段であっても良い。
【0071】次に、本実施の形態に係るモータアクチュ
エータ10を車両用のエアコンディショナ装置(空調装
置)110に適用した例について説明する。
【0072】図5には、エアコンディショナ装置110
の概略図が示されている。
【0073】この図に示される如く、エアコンディショ
ナ装置110は、3個のモータアクチュエータ10(以
下、各別にモータアクチュエータ10A、10B、10
Cという)を備えている。各モータアクチュエータ10
A、10B、10Cは、ぞれぞれ駆動モータ42(端子
46)がコントローラ112に電気的に接続されてお
り、コントローラ112の操作に応じて駆動(正回転ま
たは逆回転)されるようになっている。
【0074】モータアクチュエータ10Aは、内気導入
用ダクト114Aと外気導入用ダクト114Bとの切り
替え用のダンパ114に接続され、このダンパ114を
駆動するようになっている。
【0075】また、モータアクチュエータ10Bは、吹
き出し口切り替え用のダンパ116、118を駆動する
ようになっている。具体的には、ダンパ116によっ
て、デフロスタに至るダクト116Aと車室内の吹き出
し口に至るダクト116Bとが切り替えられる構成であ
り、さらに、ダクト116Bは、ダンパ118によっ
て、ダッシュボード(インストルメントパネル)付近の
吹き出し口に至るダクト118Aと足元に設けられる吹
き出し口に至るダクト118Bとに切り替えられる構成
である。
【0076】さらに、モータアクチュエータ10Cは、
冷風と温風との混合割合を調整するダンパ120を駆動
してヒータコア122を開閉するようになっている。
【0077】なお、各モータアクチュエータ10A、1
0B、10Cの出力軸96が直接的に接続され、その回
転運動を各ダンパ114、116、118、120の揺
動運動に変換する変換機構(例えば、リンク機構)につ
いては、公知であり、かつ本発明とは直接の関係がない
ため、その説明を省略する。
【0078】以上の各モータアクチュエータ10A、1
0B、10Cは、各駆動モータ42がコントローラ11
2の操作に応じてそれぞれ正逆回転し、この回転を高減
速比で減速して各ダンパ114、116、118、12
0を高トルクかつ低回転速度で開閉するため、エアコン
ディショナ装置110に好適に適用される。
【0079】また、各モータアクチュエータ10A、1
0B、10Cは、上記の如く不思議歯車機構を採用して
小型化が図られているため、車両内(エアコンディショ
ナ装置110内)の限られたスペースに好適に配置で
き、エアコンディショナ装置110を小型化できる。さ
らに、固定内歯ギヤ86がケーシング12によって径方
向から支持されて各モータアクチュエータ10A、10
B、10Cの信頼性が向上されているため、エアコンデ
ィショナ装置110(各ダンパ114等の作動)に対す
る信頼性も向上する。
【0080】なお、上記の実施の形態では、エアコンデ
ィショナ装置110が3個のモータアクチュエータ10
A、10B、10Cを備えた構成としたが、本発明はこ
れに限定されず、ダンパの数に応じてモータアクチュエ
ータ10の数を増減できることは言うまでもない。ま
た、エアコンディショナ装置110が複数備えるモータ
アクチュエータの一部にのみモータアクチュエータ10
を適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るモータアクチュエータの全
体構成を示す側面断面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った正面図である。
【図3】本実施の形態に係るモータアクチュエータの分
解斜視図である。
【図4】本実施の形態に係るモータアクチュエータを構
成する不思議歯車機構の模式図である。
【図5】本実施の形態に係るモータアクチュエータをエ
アコンディショナ装置に適用した例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
10 モータアクチュエータ 12 ケーシング 42 駆動モータ 52 回転軸 54 ピニオンギヤ(駆動ギヤ) 56 減速ギヤ 62 太陽ギヤ 68 キャリア 70、72 プレート 76 遊星ギヤ支軸76(支柱、自転軸) 82 支柱(カウンタウェイト) 84 遊星ギヤ 86 固定内歯ギヤ 92 可動内歯ギヤ 110 エアコンディショナ装置(空気調節装置) 114、116、118、120 ダンパ(空調用ダン
パ)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータと、 前記駆動モータに駆動される太陽ギヤと、 前記太陽ギヤに噛み合う遊星ギヤと、 前記太陽ギヤと同軸的に固定配置され、前記遊星ギヤに
    噛み合う固定内歯ギヤと、 前記固定内歯ギヤとは異なる歯数とされ、前記太陽ギヤ
    と同軸的に回転可能に配置されると共に出力軸に連結さ
    れ、前記遊星ギヤに噛み合う可動内歯ギヤと、 前記駆動モータ及び前記各ギヤを収容すると共に、前記
    固定内歯ギヤを径方向から支持するケーシングと、 を備えたモータアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記太陽ギヤは、前記駆動モータの回転
    軸に連結された駆動ギヤを介して駆動される減速ギヤに
    一体回転可能に連結された、ことを特徴とする請求項1
    記載のモータアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記固定内歯ギヤは、外周形状が半周以
    上に亘って前記ケーシングの内面に対応して形成され、
    前記ケーシングに嵌合固定された、ことを特徴とする請
    求項1または請求項2記載のモータアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記固定内歯ギヤと前記ケーシングとが
    一体に形成された、ことを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のモータアクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記遊星ギヤは、1個であり、前記太陽
    ギヤと同軸的に回転可能に支持され当該遊星ギヤに対応
    したカウンタウェイトを有するキャリアに自転可能に軸
    支された、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何
    れか1項記載のモータアクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記キャリアは、互いに対向した一対の
    プレートと当該一対のプレートを連結する複数の支柱と
    を有し、1つの支柱を前記遊星ギヤの自転軸とすると共
    に残余の支柱の少なくとも一部を前記カウンタウェイト
    とした、ことを特徴とする請求項5記載のモータアクチ
    ュエータ。
  7. 【請求項7】 前記出力軸が車両の空調用ダンパに接続
    され、前記駆動モータの正逆回転によって前記空調用ダ
    ンパを開閉させる、ことを特徴とする請求項1乃至請求
    項6の何れか1項記載のモータアクチュエータ。
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