JP2002238213A - モータアクチュエータ - Google Patents

モータアクチュエータ

Info

Publication number
JP2002238213A
JP2002238213A JP2001035889A JP2001035889A JP2002238213A JP 2002238213 A JP2002238213 A JP 2002238213A JP 2001035889 A JP2001035889 A JP 2001035889A JP 2001035889 A JP2001035889 A JP 2001035889A JP 2002238213 A JP2002238213 A JP 2002238213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
case
output
gear case
sun gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001035889A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinobu Kujira
行伸 鯨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP2001035889A priority Critical patent/JP2002238213A/ja
Priority to US10/072,954 priority patent/US6712727B2/en
Publication of JP2002238213A publication Critical patent/JP2002238213A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置が小型でかつ高減速比で出力することが
でき、しかも静粛性が向上するモータアクチュエータを
得る。 【解決手段】 モータアクチュエータ10は、ウォーム
ホイール22内に収容された遊星ギヤ30、太陽ギヤ3
2(回転不能)、出力ギヤ40(回転可能)を備えてお
り、ホイールカバー46によって被覆(遮蔽)されてい
る。太陽ギヤ32と出力ギヤ40とは互いに歯数が異な
って設定されており、しかも共に遊星ギヤ30に噛合し
ている。ウォームホイール22の回転によって遊星ギヤ
30が太陽ギヤ32及び出力ギヤ40の周囲を1公転す
ると、太陽ギヤ32と出力ギヤ40の歯数の差分だけ出
力ギヤ40が周方向に回転される。すなわち、高減速比
で出力することができ、しかも、ギヤの回転ノイズが外
部に漏れ出すことが防止され、静粛性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータアクチュエ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両用のエアコン(空調)シス
テムにおいては、回転電機(DCモータ)を用いたモー
タアクチュエータによって空調用ダンパ(通風ドア)の
開閉を行なっている。
【0003】この種のモータアクチュエータでは、その
出力特性として低回転(例えば、5rpm)・高トルク
(例えば、20kgf・cm)が要求される場合が多い
が、適用するDCモータ自体はその常用回転数が300
0rpm〜5000rpmと高回転であるため、前述の
如き出力特性を得るためには高い減速比を有したギヤ機
構が不可欠である。
【0004】この場合、従来では、多数枚の平歯車を多
段で組み合わせて構成し、前述の如き低回転・高トルク
特性を満足するように対応することが一般的であった。
【0005】しかしながら、このように多数枚の平歯車
を用いて所定の減速比を得ようとすると、極めてコスト
高であった。
【0006】また一方、使用する平歯車の枚数を少なく
しギヤ段数を少なくして所定の減速比を得ようとする
と、大径の(歯数の多い)平歯車を使用する必要があ
り、結果的にモータアクチュエータの体格が大型になっ
てしまう。
【0007】またさらに、前述の如く歯車による減速機
構では、歯車の噛み合いに起因して回転ノイズ(騒音)
が発生する。特に、このようなモータアクチュエータが
適用される例えば車両用エアコン(空調)システムのエ
アダンパ(通風ドア)は運転席付近に設けられるため、
前述の如き歯車の回転ノイズは大きな問題であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、装置が小型でかつ高減速比で出力することがで
き、しかも静粛性が向上するモータアクチュエータを得
ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のモ
ータアクチュエータは、駆動モータと、底壁を有する円
筒形に形成され、前記駆動モータによって回転される第
1のギヤケースと、前記第1のギヤケース内に回転可能
に収容支持され、前記第1のギヤケースと共に前記第1
のギヤケースの回転軸線の周囲を公転する遊星ギヤと、
前記第1のギヤケースと同軸的で回転不能に設けられる
と共に前記遊星ギヤに噛合する太陽ギヤと、一端に出力
軸が形成され、前記太陽ギヤとは異なる数の歯を有し、
前記太陽ギヤと同軸的で回転可能に設けられると共に前
記遊星ギヤに噛合する出力ギヤと、天井壁を有する円筒
形に形成されると共に前記天井壁中央部に前記出力ギヤ
の出力軸が貫通して外部に突出させる貫通孔を有し、前
記第1のギヤケースに一体的に装着されて前記第1のギ
ヤケース内を被覆する第2のギヤケースと、を備えたこ
とを特徴としている。
【0010】請求項1記載のモータアクチュエータで
は、駆動モータによって第1のギヤケースが回転される
と、太陽ギヤは回転不能に設けられているため、第1の
ギヤケースの回転に伴って、遊星ギヤが自転しながら太
陽ギヤの周囲を公転する。ここで、この遊星ギヤには出
力ギヤが噛合しており、しかも、出力ギヤは太陽ギヤと
は異なる数の歯を有しているため、遊星ギヤが太陽ギヤ
の周囲を1公転する間に、出力ギヤは太陽ギヤとの歯数
の違い分(そのピッチ分)だけ周方向に回転する。すな
わち、遊星ギヤが太陽ギヤの周囲を1公転する間に、互
いに同軸的でしかも遊星ギヤに共に噛合する太陽ギヤ
(回転不能)と出力ギヤ(回転可能)との歯数の差分
(そのピッチ分)だけ出力ギヤが回転される。つまり、
遊星ギヤの1公転につき、換言すればホイールギヤの1
回転につき、太陽ギヤと出力ギヤとの歯数の差分(その
ピッチ分)だけ出力ギヤが回転されるため、極めて高い
減速比で出力ギヤを回転させることができる。
【0011】このように、請求項1記載のモータアクチ
ュエータでは、遊星ギヤと太陽ギヤと出力ギヤとによる
減速回転によって、高減速比で出力することができる。
また、所定の減速比を得るために大径の平歯車を使用す
る構成ではないため、装置の体格が大型になってしまう
ことがない。特に、遊星ギヤ、太陽ギヤ、及び出力ギヤ
は円筒形に形成された第1のギヤケース内に共に収容支
持されるため、装置を小型化することができる。さら
に、所定の減速比を得るために多数枚の平歯車を用いた
構成ではないため、コスト高になることもない。
【0012】またさらに、遊星ギヤ、太陽ギヤ、及び出
力ギヤが収容された第1のギヤケースには、第2のギヤ
ケースが一体的に装着されてこの第1のギヤケース内を
被覆しているため、第1のギヤケース内は遮音され、遊
星ギヤ、太陽ギヤ、及び出力ギヤ等の回転ノイズ(騒
音)が外部に漏れ出すことが防止され、静粛性が向上す
る。
【0013】請求項2に係る発明のモータアクチュエー
タは、ケースと、前記ケース内に収容された駆動モータ
と、前記ケース内に収容され、底壁を有する円筒形に形
成されると共に前記底壁中央部に透孔が形成され、前記
駆動モータによって回転される第1のギヤケースと、前
記第1のギヤケースの底壁に支軸によって回転可能に支
持され、前記第1のギヤケースと共に前記第1のギヤケ
ースの回転軸線の周囲を公転する遊星ギヤと、前記第1
のギヤケースの透孔を貫通して前記ケースに回転不能に
係止されるシャフトを有し、前記第1のギヤケースと同
軸的で回転不能に設けられると共に前記遊星ギヤに噛合
する太陽ギヤと、一端に出力軸が形成され、前記太陽ギ
ヤとは異なる数の歯を有し、前記太陽ギヤと同軸的で回
転可能に設けられると共に前記遊星ギヤに噛合する出力
ギヤと、天井壁を有する円筒形に形成されると共に前記
天井壁中央部に前記出力ギヤの出力軸が貫通して外部に
突出させる貫通孔を有し、前記第1のギヤケースに一体
的に装着されて前記第1のギヤケース内を被覆する第2
のギヤケースと、を備えたことを特徴としている。
【0014】請求項2記載のモータアクチュエータで
は、駆動モータによって第1のギヤケースが回転される
と、太陽ギヤは回転不能に設けられているため、第1の
ギヤケースの回転に伴って、遊星ギヤが自転しながら太
陽ギヤの周囲を公転する。ここで、この遊星ギヤには出
力ギヤが噛合しており、しかも、出力ギヤは太陽ギヤと
は異なる数の歯を有しているため、遊星ギヤが太陽ギヤ
の周囲を1公転する間に、出力ギヤは太陽ギヤとの歯数
の違い分(そのピッチ分)だけ周方向に回転する。すな
わち、遊星ギヤが太陽ギヤの周囲を1公転する間に、互
いに同軸的でしかも遊星ギヤに共に噛合する太陽ギヤ
(回転不能)と出力ギヤ(回転可能)との歯数の差分
(そのピッチ分)だけ出力ギヤが回転される。つまり、
遊星ギヤの1公転につき、換言すればホイールギヤの1
回転につき、太陽ギヤと出力ギヤとの歯数の差分(その
ピッチ分)だけ出力ギヤが回転されるため、極めて高い
減速比で出力ギヤを回転させることができる。
【0015】このように、請求項2記載のモータアクチ
ュエータでは、遊星ギヤと太陽ギヤと出力ギヤとによる
減速回転によって、高減速比で出力することができる。
また、所定の減速比を得るために大径の平歯車を使用す
る構成ではないため、装置の体格が大型になってしまう
ことがない。特に、遊星ギヤ、太陽ギヤ、及び出力ギヤ
は円筒形に形成された第1のギヤケース内に共に収容支
持されるため、装置を小型化することができる。さら
に、所定の減速比を得るために多数枚の平歯車を用いた
構成ではないため、コスト高になることもない。
【0016】またさらに、遊星ギヤ、太陽ギヤ、及び出
力ギヤが収容された第1のギヤケースには、第2のギヤ
ケースが一体的に装着されてこの第1のギヤケース内を
被覆しており、しかも、第1のギヤケース自体もケース
内に収容されているため、第1のギヤケース内は二重に
遮音され、遊星ギヤ、太陽ギヤ、及び出力ギヤ等の回転
ノイズ(騒音)が外部に漏れ出すことが防止され、静粛
性が向上する。
【0017】請求項3に係る発明のモータアクチュエー
タは、請求項2記載のモータアクチュエータにおいて、
前記太陽ギヤのシャフトは、前記ケースに設けられた係
止孔に嵌合することで回転不能に係止される、ことを特
徴としている。
【0018】請求項3記載のモータアクチュエータで
は、コンパクトな構造で太陽ギヤを確実に回転不能に設
けることができる。
【0019】請求項4に係る発明のモータアクチュエー
タは、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のモータア
クチュエータにおいて、前記第1のギヤケースの側壁内
周に突出形成された突起と、前記第2のギヤケースの側
壁に形成され前記突起に嵌合するスリットと、を備えた
ことを特徴としている。
【0020】請求項4記載のモータアクチュエータで
は、第1のギヤケースに第2のギヤケースが一体的に装
着されて第1のギヤケース内を被覆する際には、第1の
ギヤケースの突起が第2のギヤケースのスリット内に嵌
合する。したがって、第1のギヤケースと第2のギヤケ
ースが相対的に位置ズレを起こすことを確実に防止でき
る。
【0021】請求項5に係る発明のモータアクチュエー
タは、請求項1乃至請求項4の何れかに記載のモータア
クチュエータにおいて、前記出力ギヤの出力軸は車両の
空調用ダンパに接続され、前記駆動モータの正逆回転に
よって前記空調用ダンパを開閉させる、ことを特徴とし
ている。
【0022】請求項5記載のモータアクチュエータで
は、高い減速比で出力することができるため、低回転・
高トルクで車両の空調用ダンパを確実に開閉させること
ができる。またさらに、モータアクチュエータの静粛性
が向上しているため、空調用ダンパが運転席付近に設け
られていても、騒音の原因になることがなく、好適であ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】図1には本発明の実施の形態に係
るモータアクチュエータ10の全体構成が分解斜視図に
て示されている。また、図2にはこのモータアクチュエ
ータ10の構成が一部の部品を取り外した状態で平面図
にて示されており、図3にはこのモータアクチュエータ
10の構成が図2の3−3線に沿った断面図にて示され
ている。
【0024】モータアクチュエータ10は、下ケース1
2を備えている。この下ケース12はモータ収容部12
A及びギヤ収容部12Bから構成されており、モータ収
容部12Aには駆動モータ14が収容されている。駆動
モータ14の回転軸16には、モータギヤとしてのウォ
ーム18が設けられている。なお、本実施の形態におい
ては、駆動モータ14は4000rpmの回転数で回転
する。
【0025】一方、下ケース12のギヤ収容部12Bの
底壁には、後述する太陽ギヤ32のシャフト34に対応
して係止孔20が形成されている。なお、この係止孔2
0は必ずしもギヤ収容部12Bの底壁を貫通して形成さ
れる必要はない。
【0026】また、下ケース12のギヤ収容部12Bに
は、第1のギヤケースとしてのウォームホイール22が
収容されている。ウォームホイール22は、全体として
有底円筒形に形成されており、その回転軸線が駆動モー
タ14のウォーム18と直交する状態で収容されてい
る。ウォームホイール22の外周面には歯が刻設されて
おり、駆動モータ14のウォーム18に噛合している。
このため、駆動モータ14が駆動することで、ウォーム
ホイール22は減速回転される。なお、本実施の形態に
おいては、駆動モータ14が4000rpmの回転数で
回転すると、ウォームホイール22は100rpmの回
転数で回転するように歯数等が設定されている。
【0027】一方、ウォームホイール22の底壁中央部
には透孔24が形成されており、また、ウォームホイー
ル22の内周壁には突起25が突出形成されている。さ
らに、ウォームホイール22の底壁には、一対の支柱2
6が立設されると共に、支軸28によって遊星ギヤ30
が回転可能に支持されている。このため、遊星ギヤ30
はウォームホイール22と共にこのウォームホイール2
2の回転軸線の周囲を公転することができる。
【0028】さらに、ウォームホイール22の中央部に
は、太陽ギヤ32が収容されている。太陽ギヤ32は、
軸線方向一側にシャフト34を有している。このシャフ
ト34の先端部は角状に形成されて角状部36となって
いる。この太陽ギヤ32は、シャフト34がウォームホ
イール22の透孔24を貫通し角状部36が前述した下
ケース12の係止孔20に嵌合しており、これにより、
太陽ギヤ32はウォームホイール22と同軸的で回転不
能に設けられている。また、太陽ギヤ32の軸線方向他
側(シャフト34と反対側)には、軸芯部分に支持孔3
8が形成されている。
【0029】なお、本実施の形態においては、太陽ギヤ
32は、その歯数が「21」に設定されている。
【0030】また、太陽ギヤ32の直上には出力ギヤ4
0が配置されている。出力ギヤ40は、軸線方向一側
(太陽ギヤ32の側)に支柱42を有している。この支
柱42が太陽ギヤ32の支持孔38に入り込んでおり
(遊合しており)、これにより、出力ギヤ40は太陽ギ
ヤ32と同軸的で回転可能に設けられている。また、出
力ギヤ40の軸線方向他側(支柱42と反対側)には、
出力軸44が形成されている。
【0031】なお、本実施の形態においては、出力ギヤ
40は、その歯数が「22」に設定されている。
【0032】以上の構成の太陽ギヤ32及び出力ギヤ4
0は、共に前述した遊星ギヤ30に噛合している。この
ため、遊星ギヤ30はウォームホイール22が回転する
ことで自転しながら(太陽ギヤ32及び出力ギヤ40と
の噛み合いを維持しながら)太陽ギヤ32及び出力ギヤ
40の周囲を公転する構成である。
【0033】また、以上の構成の太陽ギヤ32及び出力
ギヤ40が収容配置されたウォームホイール22に上開
口部分には、第2のギヤケースとしてのホイールカバー
46が装着されている。ホイールカバー46の中央部分
には貫通孔48が形成されており、さらに、側壁部分に
はスリット50が形成されている。このホイールカバー
46は、貫通孔48を出力ギヤ40の出力軸44が貫通
ししかもスリット50内に突起25が嵌合する状態でウ
ォームホイール22に一体的に装着されており、ウォー
ムホイール22の内部を被覆(遮蔽)している。
【0034】以上の如く駆動モータ14及びウォームホ
イール22等が収容された下ケース12には、上ケース
52が装着されて内部を被覆(遮蔽)している。
【0035】またさらに、前述の如く構成されたモータ
アクチュエータ10は、車両の空調(エアコン)システ
ムに適用され、出力ギヤ40の出力軸44は空調用ダン
パに接続される。
【0036】次に本実施の形態の作用を説明する。
【0037】上記構成のモータアクチュエータ10で
は、駆動モータ14によってウォーム18が回転する
と、ウォームホイール22が減速回転する(本実施の形
態では、減速比:1/40)。ウォームホイール22減
速回転すると、太陽ギヤ32は回転不能に設けられてい
るため、ウォームホイール22の回転に伴って、遊星ギ
ヤ30が自転しながら太陽ギヤ32の周囲を公転する。
ここで、この遊星ギヤ30には出力ギヤ40が噛合して
おり、しかも、出力ギヤ40は太陽ギヤ32とは異なる
数の歯を有しているため、遊星ギヤ30が太陽ギヤ32
の周囲を1公転する間に、出力ギヤ40は太陽ギヤ32
との歯数の違い分(本実施の形態では、1歯のピッチ
分)だけ周方向に回転する。すなわち、遊星ギヤ30が
太陽ギヤ32の周囲を1公転する間に、互いに同軸的で
しかも遊星ギヤ30に共に噛合する太陽ギヤ32(回転
不能)と出力ギヤ40(回転可能)との歯数の差分(そ
のピッチ分)だけ出力ギヤ40が回転される。つまり、
遊星ギヤ30の1公転につき、換言すればウォームホイ
ール22の1回転につき、太陽ギヤ32と出力ギヤ40
との歯数の差分(そのピッチ分)だけ出力ギヤ40が回
転されるため、極めて高い減速比(本実施の形態では、
減速比:1/22)で出力ギヤ40を回転させることが
できる。
【0038】このように、本実施の形態に係るモータア
クチュエータ10では、ウォーム18とウォームホイー
ル22とによる減速回転(1次減速)、及び、遊星ギヤ
30と太陽ギヤ32と出力ギヤ40とによる減速回転
(2次減速)によって、高減速比(1/40×1/2
2)で出力することができる。
【0039】したがって、低回転・高トルクで車両の空
調用ダンパを確実に開閉させることができる。
【0040】また、従来の如く所定の減速比を得るため
に大径の平歯車を使用する構成ではないため、装置の体
格が大型になってしまうことがない。すなわち、モータ
ギヤとしてウォーム18を適用すると共に、ホイールギ
ヤとしてウォーム18と直交する回転軸を有するウォー
ムホイール22を適用した構成であるため、装置をコン
パクトな構造とすることができる。また特に、太陽ギヤ
32はウォームホイール22内に収容支持されそのシャ
フト34はウォームホイール22の透孔24を貫通して
下ケース12に設けられた係止孔20に嵌合することで
回転不能に係止され、また、太陽ギヤ32と同軸的に出
力ギヤ40が配置された構成であるため、すなわち、遊
星ギヤ30、太陽ギヤ32、及び出力ギヤ40は、円筒
形に形成されたウォームホイール22内に共に収容支持
された構成であるため、装置をコンパクトで小型化する
ことができる。
【0041】さらに、所定の減速比を得るために多数枚
の平歯車を用いた構成ではないため、コスト高になるこ
ともない。
【0042】またさらに、遊星ギヤ30、太陽ギヤ3
2、及び出力ギヤ40が収容されたウォームホイール2
2(第1のギヤケース)には、ホイールカバー46(第
2のギヤケース)が一体的に装着されてこのウォームホ
イール22内を被覆しており、しかも、ウォームホイー
ル22及びホイールカバー46自体も下ケース12及び
上ケース52内に収容されているため、ウォームホイー
ル22内は二重に遮音され、遊星ギヤ30、太陽ギヤ3
2、及び出力ギヤ40等の回転ノイズ(騒音)が外部に
漏れ出すことが防止され、静粛性が向上する。
【0043】またこの場合、ウォームホイール22にホ
イールカバー46が一体的に装着されてウォームホイー
ル22内を被覆する際には、ウォームホイール22の突
起25がホイールカバー46のスリット50内に嵌合す
る。したがって、ウォームホイール22とホイールカバ
ー46とが相対的に位置ズレを起こすことを確実に防止
できる。
【0044】なお、前述した実施の形態において説明し
た駆動モータ14やウォームホイール22の回転数(す
なわち、1次減速比)や、太陽ギヤ32や出力ギヤ40
の歯数(すなわち、2次減速比)等は一例を示したに過
ぎず、所望に応じて適宜設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るモータアクチュエー
タの構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るモータアクチュエー
タの構成を示し、上ケース及びホイールカバーを取り外
した状態における平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るモータアクチュエー
タの構成を示す図2の3−3線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 モータアクチュエータ 12 下ケース(ケース) 14 駆動モータ 18 ウォーム 20 係止孔 22 ウォームホイール(第1のギヤケース) 24 透孔 25 突起 30 遊星ギヤ 32 太陽ギヤ 34 シャフト 40 出力ギヤ 44 出力軸 46 ホイールカバー(第2のギヤケース) 50 スリット 52 上ケース(ケース)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータと、 底壁を有する円筒形に形成され、前記駆動モータによっ
    て回転される第1のギヤケースと、 前記第1のギヤケース内に回転可能に収容支持され、前
    記第1のギヤケースと共に前記第1のギヤケースの回転
    軸線の周囲を公転する遊星ギヤと、 前記第1のギヤケースと同軸的で回転不能に設けられる
    と共に前記遊星ギヤに噛合する太陽ギヤと、 一端に出力軸が形成され、前記太陽ギヤとは異なる数の
    歯を有し、前記太陽ギヤと同軸的で回転可能に設けられ
    ると共に前記遊星ギヤに噛合する出力ギヤと、 天井壁を有する円筒形に形成されると共に前記天井壁中
    央部に前記出力ギヤの出力軸が貫通して外部に突出させ
    る貫通孔を有し、前記第1のギヤケースに一体的に装着
    されて前記第1のギヤケース内を被覆する第2のギヤケ
    ースと、 を備えたことを特徴とするモータアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 ケースと、 前記ケース内に収容された駆動モータと、 前記ケース内に収容され、底壁を有する円筒形に形成さ
    れると共に前記底壁中央部に透孔が形成され、前記駆動
    モータによって回転される第1のギヤケースと、 前記第1のギヤケースの底壁に支軸によって回転可能に
    支持され、前記第1のギヤケースと共に前記第1のギヤ
    ケースの回転軸線の周囲を公転する遊星ギヤと、 前記第1のギヤケースの透孔を貫通して前記ケースに回
    転不能に係止されるシャフトを有し、前記第1のギヤケ
    ースと同軸的で回転不能に設けられると共に前記遊星ギ
    ヤに噛合する太陽ギヤと、 一端に出力軸が形成され、前記太陽ギヤとは異なる数の
    歯を有し、前記太陽ギヤと同軸的で回転可能に設けられ
    ると共に前記遊星ギヤに噛合する出力ギヤと、天井壁を
    有する円筒形に形成されると共に前記天井壁中央部に前
    記出力ギヤの出力軸が貫通して外部に突出させる貫通孔
    を有し、前記第1のギヤケースに一体的に装着されて前
    記第1のギヤケース内を被覆する第2のギヤケースと、 を備えたことを特徴とするモータアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記太陽ギヤのシャフトは、前記ケース
    に設けられた係止孔に嵌合することで回転不能に係止さ
    れる、ことを特徴とする請求項2記載のモータアクチュ
    エータ。
  4. 【請求項4】 前記第1のギヤケースの側壁内周に突出
    形成された突起と、前記第2のギヤケースの側壁に形成
    され前記突起に嵌合するスリットと、を備えたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のモータ
    アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記出力ギヤの出力軸は車両の空調用ダ
    ンパに接続され、前記駆動モータの正逆回転によって前
    記空調用ダンパを開閉させる、ことを特徴とする請求項
    1乃至請求項4の何れかに記載のモータアクチュエー
    タ。
JP2001035889A 2001-02-13 2001-02-13 モータアクチュエータ Pending JP2002238213A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001035889A JP2002238213A (ja) 2001-02-13 2001-02-13 モータアクチュエータ
US10/072,954 US6712727B2 (en) 2001-02-13 2002-02-12 Motor actuator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001035889A JP2002238213A (ja) 2001-02-13 2001-02-13 モータアクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002238213A true JP2002238213A (ja) 2002-08-23

Family

ID=18899258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001035889A Pending JP2002238213A (ja) 2001-02-13 2001-02-13 モータアクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002238213A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010276030A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Mitsuba Corp 減速機付きモータ装置
CN103780014A (zh) * 2012-10-22 2014-05-07 日本电产三协株式会社 齿轮电动机
KR20170052981A (ko) * 2015-11-05 2017-05-15 엘지이노텍 주식회사 동력 전달 장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010276030A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Mitsuba Corp 減速機付きモータ装置
CN103780014A (zh) * 2012-10-22 2014-05-07 日本电产三协株式会社 齿轮电动机
KR20170052981A (ko) * 2015-11-05 2017-05-15 엘지이노텍 주식회사 동력 전달 장치
KR102533926B1 (ko) * 2015-11-05 2023-05-18 엘지이노텍 주식회사 동력 전달 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6712727B2 (en) Motor actuator
JP6461809B2 (ja) 自動車の車両ドアを自動的に作動させるためのアクチュエータ装置
US20030216213A1 (en) Reduction gear and product group of reduction gears
JP2021508798A (ja) 車両ドア及び車両ドアの駆動装置
JP2002238213A (ja) モータアクチュエータ
JPH078794Y2 (ja) 巻管用回転駆動装置
JP2002235815A (ja) モータアクチュエータ
US20230046722A1 (en) Actuator for brake device
JP2002266954A (ja) モータアクチュエータ
JP2002235817A (ja) モータアクチュエータ
KR102475848B1 (ko) 차량 시트의 파워 스위블 시스템 및 이의 차동형 중공 사이클로이드 감속 장치
WO2021065120A1 (ja) 減速機構および減速機構付モータ
JP2004129374A (ja) 減速機付きモータ
JP2000193136A (ja) 遊動歯車式バルブ駆動装置
JP4076206B2 (ja) 遊星歯車装置
JP4648806B2 (ja) 遊星歯車装置
JPH08247223A (ja) 遊星歯車式減速装置
JP2002235816A (ja) モータアクチュエータ
JP5350075B2 (ja) 減速機付きモータ装置
JP3973009B2 (ja) 遊星歯車装置
JP3276185B2 (ja) 減速装置
JPH10299840A (ja) 直交軸歯車減速機
JP2547173B2 (ja) 手動操作の出来る窓開閉装置
JPH0226219Y2 (ja)
WO2023182326A1 (ja) 車両用駆動装置