JP2002235816A - モータアクチュエータ - Google Patents

モータアクチュエータ

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JP2002235816A
JP2002235816A JP2001035890A JP2001035890A JP2002235816A JP 2002235816 A JP2002235816 A JP 2002235816A JP 2001035890 A JP2001035890 A JP 2001035890A JP 2001035890 A JP2001035890 A JP 2001035890A JP 2002235816 A JP2002235816 A JP 2002235816A
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wheel
planetary gear
motor
planetary
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Yukinobu Kujira
行伸 鯨
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置が小型でかつ高減速比で出力することが
でき、しかも静粛性が向上するモータアクチュエータを
得る。 【解決手段】 モータアクチュエータ10は、ウォーム
ホイール22、遊星ギヤ30、太陽ギヤ32(回転不
能)、出力ギヤ40(回転可能)を備えている。太陽ギ
ヤ32と出力ギヤ40とは互いに歯数が異なって設定さ
れており、しかも共に遊星ギヤ30に噛合している。ウ
ォームホイール22の回転によって遊星ギヤ30が太陽
ギヤ32及び出力ギヤ40の周囲を1公転すると、太陽
ギヤ32と出力ギヤ40の歯数の差分だけ出力ギヤ40
が周方向に回転され、高減速比で出力することができ
る。支柱26は支軸28に比べて大径に形成されてお
り、ウォームホイール22における遊星ギヤ30につい
ての重量バランス修正が施されている。これにより、遊
星ギヤ30が公転する際の回転ノイズや振動が防止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータアクチュエ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両用のエアコン(空調)シス
テムにおいては、回転電機(DCモータ)を用いたモー
タアクチュエータによって空調用ダンパ(通風ドア)の
開閉を行なっている。
【0003】この種のモータアクチュエータでは、その
出力特性として低回転(例えば、5rpm)・高トルク
(例えば、20kgf・cm)が要求される場合が多い
が、適用するDCモータ自体はその常用回転数が300
0rpm〜5000rpmと高回転であるため、前述の
如き出力特性を得るためには高い減速比を有したギヤ機
構が不可欠である。
【0004】この場合、従来では、多数枚の平歯車を多
段で組み合わせて構成し、前述の如き低回転・高トルク
特性を満足するように対応することが一般的であった。
【0005】しかしながら、このように多数枚の平歯車
を用いて所定の減速比を得ようとすると、極めてコスト
高であった。
【0006】また一方、使用する平歯車の枚数を少なく
しギヤ段数を少なくして所定の減速比を得ようとする
と、大径の(歯数の多い)平歯車を使用する必要があ
り、結果的にモータアクチュエータの体格が大型になっ
てしまう。
【0007】またさらに、前述の如く歯車による減速機
構では、歯車の噛み合いや回転部品の動的アンバランス
に起因して回転ノイズ(騒音)や振動が発生する。特
に、このようなモータアクチュエータが適用される例え
ば車両用エアコン(空調)システムのエアダンパ(通風
ドア)は運転席付近に設けられるため、前述の如き歯車
の回転ノイズや振動は大きな問題であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、装置が小型でかつ高減速比で出力することがで
き、しかも静粛性が向上するモータアクチュエータを得
ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のモ
ータアクチュエータは、駆動モータと、前記駆動モータ
の回転軸に設けられたモータギヤと、全体として円筒形
に形成され、内部に軸方向に沿って立設する複数の支柱
を有すると共に、外周面に歯が刻設されて前記モータギ
ヤに噛合するホイールギヤと、前記ホイールギヤの複数
の支柱のうちの一つによって回転可能に支持され、前記
ホイールギヤと共に前記ホイールギヤの回転軸線の周囲
を公転する遊星ギヤと、前記ホイールギヤと同軸的で回
転不能に設けられると共に前記遊星ギヤに噛合する太陽
ギヤと、一端に出力軸が形成され、前記太陽ギヤとは異
なる数の歯を有し、前記太陽ギヤと同軸的で回転可能に
設けられると共に前記遊星ギヤに噛合する出力ギヤと、
を備え、前記ホイールギヤの複数の支柱のうち前記遊星
ギヤを支持する支柱以外の少なくとも一つの支柱の径寸
法を、前記星ギヤを支持する支柱よりも大径に形成し、
前記ホイールギヤにおける前記遊星ギヤについての重量
バランス修正を施した、ことを特徴としている。
【0010】請求項1記載のモータアクチュエータで
は、駆動モータによってモータギヤが回転すると、ホイ
ールギヤが減速回転する。ホイールギヤが減速回転する
と、太陽ギヤは回転不能に設けられているため、ホイー
ルギヤの回転に伴って、遊星ギヤが自転しながら太陽ギ
ヤの周囲を公転する。ここで、この遊星ギヤには出力ギ
ヤが噛合しており、しかも、出力ギヤは太陽ギヤとは異
なる数の歯を有しているため、遊星ギヤが太陽ギヤの周
囲を1公転する間に、出力ギヤは太陽ギヤとの歯数の違
い分(そのピッチ分)だけ周方向に回転する。すなわ
ち、遊星ギヤが太陽ギヤの周囲を1公転する間に、互い
に同軸的でしかも遊星ギヤに共に噛合する太陽ギヤ(回
転不能)と出力ギヤ(回転可能)との歯数の差分(その
ピッチ分)だけ出力ギヤが回転される。つまり、遊星ギ
ヤの1公転につき、換言すればホイールギヤの1回転に
つき、太陽ギヤと出力ギヤとの歯数の差分(そのピッチ
分)だけ出力ギヤが回転されるため、極めて高い減速比
で出力ギヤを回転させることができる。
【0011】このように、請求項1記載のモータアクチ
ュエータでは、モータギヤとホイールギヤとによる減速
回転(1次減速)、及び、遊星ギヤと太陽ギヤと出力ギ
ヤとによる減速回転(2次減速)によって、高減速比で
出力することができる。
【0012】また、所定の減速比を得るために大径の平
歯車を使用する構成ではないため、装置の体格が大型に
なってしまうことがない。特に、遊星ギヤ、太陽ギヤ、
及び出力ギヤは円筒形に形成されたホイールギヤ内に共
に収容支持されるため、装置を小型化することができ
る。さらに、所定の減速比を得るために多数枚の平歯車
を用いた構成ではないため、コスト高になることもな
い。
【0013】またさらに、請求項1記載のモータアクチ
ュエータでは、ホイールギヤの複数の支柱のうち遊星ギ
ヤを支持する支柱以外の少なくとも一つの支柱の径寸法
が、遊星ギヤを支持する支柱よりも大径に形成されてお
り、これにより、ホイールギヤにおける遊星ギヤについ
ての重量バランス(ホイールギヤの回転に伴って遊星ギ
ヤが公転する際の動的不釣合い)の修正が施されてい
る。
【0014】したがって、遊星ギヤが太陽ギヤ及び出力
ギヤに噛み合いながら回転(特に、公転)する際に、回
転ノイズ(騒音)や振動が発生することが防止され、静
粛性が向上する。
【0015】請求項2に係る発明のモータアクチュエー
タは、駆動モータと、前記駆動モータの回転軸に設けら
れたモータギヤと、全体として円筒形に形成され、外周
面に歯が刻設されて前記モータギヤに噛合するホイール
ギヤと、前記ホイールギヤによって回転可能に支持さ
れ、前記ホイールギヤと共に前記ホイールギヤの回転軸
線の周囲を公転する遊星ギヤと、前記ホイールギヤと同
軸的で回転不能に設けられると共に前記遊星ギヤに噛合
する太陽ギヤと、一端に出力軸が形成され、前記太陽ギ
ヤとは異なる数の歯を有し、前記太陽ギヤと同軸的で回
転可能に設けられると共に前記遊星ギヤに噛合する出力
ギヤと、を備え、前記ホイールギヤの前記遊星ギヤと反
対側の側壁一部の肉厚寸法を他の部位よりも厚く形成
し、前記ホイールギヤにおける前記遊星ギヤについての
重量バランス修正を施した、ことを特徴としている。
【0016】請求項2記載のモータアクチュエータで
は、駆動モータによってモータギヤが回転すると、ホイ
ールギヤが減速回転する。ホイールギヤが減速回転する
と、太陽ギヤは回転不能に設けられているため、ホイー
ルギヤの回転に伴って、遊星ギヤが自転しながら太陽ギ
ヤの周囲を公転する。ここで、この遊星ギヤには出力ギ
ヤが噛合しており、しかも、出力ギヤは太陽ギヤとは異
なる数の歯を有しているため、遊星ギヤが太陽ギヤの周
囲を1公転する間に、出力ギヤは太陽ギヤとの歯数の違
い分(そのピッチ分)だけ周方向に回転する。すなわ
ち、遊星ギヤが太陽ギヤの周囲を1公転する間に、互い
に同軸的でしかも遊星ギヤに共に噛合する太陽ギヤ(回
転不能)と出力ギヤ(回転可能)との歯数の差分(その
ピッチ分)だけ出力ギヤが回転される。つまり、遊星ギ
ヤの1公転につき、換言すればホイールギヤの1回転に
つき、太陽ギヤと出力ギヤとの歯数の差分(そのピッチ
分)だけ出力ギヤが回転されるため、極めて高い減速比
で出力ギヤを回転させることができる。
【0017】このように、請求項2記載のモータアクチ
ュエータでは、モータギヤとホイールギヤとによる減速
回転(1次減速)、及び、遊星ギヤと太陽ギヤと出力ギ
ヤとによる減速回転(2次減速)によって、高減速比で
出力することができる。
【0018】また、所定の減速比を得るために大径の平
歯車を使用する構成ではないため、装置の体格が大型に
なってしまうことがない。特に、遊星ギヤ、太陽ギヤ、
及び出力ギヤは円筒形に形成されたホイールギヤ内に共
に収容支持されるため、装置を小型化することができ
る。さらに、所定の減速比を得るために多数枚の平歯車
を用いた構成ではないため、コスト高になることもな
い。
【0019】またさらに、請求項2記載のモータアクチ
ュエータでは、ホイールギヤの遊星ギヤと反対側の側壁
一部の肉厚寸法が他の部位よりも厚く形成されており、
これにより、ホイールギヤにおける遊星ギヤについての
重量バランス(ホイールギヤの回転に伴って遊星ギヤが
公転する際の動的不釣合い)の修正が施されている。
【0020】したがって、遊星ギヤが太陽ギヤ及び出力
ギヤに噛み合いながら回転(特に、公転)する際に、回
転ノイズ(騒音)や振動が発生することが防止され、静
粛性が向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】図1には本発明の第1の実施の形
態に係るモータアクチュエータ10の全体構成が分解斜
視図にて示されている。また、図2にはこのモータアク
チュエータ10の構成が一部の部品を取り外した状態で
平面図にて示されており、図3にはこのモータアクチュ
エータ10の構成が図2の3−3線に沿った断面図にて
示されている。
【0022】モータアクチュエータ10は、下ケース1
2を備えている。この下ケース12はモータ収容部12
A及びギヤ収容部12Bから構成されており、モータ収
容部12Aには駆動モータ14が収容されている。駆動
モータ14の回転軸16には、モータギヤとしてのウォ
ーム18が設けられている。なお、本第1の実施の形態
においては、駆動モータ14は4000rpmの回転数
で回転する。
【0023】一方、下ケース12のギヤ収容部12Bの
底壁には、後述する太陽ギヤ32のシャフト34に対応
して係止孔20が形成されている。なお、この係止孔2
0は必ずしもギヤ収容部12Bの底壁を貫通して形成さ
れる必要はない。
【0024】また、下ケース12のギヤ収容部12Bに
は、ホイールギヤとしてのウォームホイール22が収容
されている。ウォームホイール22は、全体として有底
円筒形に形成されており、その回転軸線が駆動モータ1
4のウォーム18と直交する状態で収容されている。ウ
ォームホイール22の外周面には歯が刻設されており、
駆動モータ14のウォーム18に噛合している。このた
め、駆動モータ14が駆動することで、ウォームホイー
ル22は減速回転される。なお、本第1の実施の形態に
おいては、駆動モータ14が4000rpmの回転数で
回転すると、ウォームホイール22は100rpmの回
転数で回転するように歯数等が設定されている。
【0025】一方、ウォームホイール22の底壁中央部
には透孔24が形成されており、また、ウォームホイー
ル22の内周壁には突起25が突出形成されている。さ
らに、ウォームホイール22の底壁には、一対の支柱2
6が立設されると共に、同様に支柱としての支軸28に
よって遊星ギヤ30が回転可能に支持されている。この
ため、遊星ギヤ30はウォームホイール22と共にこの
ウォームホイール22の回転軸線の周囲を公転すること
ができる。
【0026】ここで、遊星ギヤ30を回転可能に支持す
る支柱としての支軸28に対し、一対の支柱26はその
径寸法が大径に形成されている。これにより、ウォーム
ホイール22における遊星ギヤ30についての重量バラ
ンス(ウォームホイール22の回転に伴って遊星ギヤ3
0が公転する際の動的不釣合い)の修正が施された構成
となっている。
【0027】さらに、ウォームホイール22の中央部に
は、太陽ギヤ32が収容されている。太陽ギヤ32は、
軸線方向一側にシャフト34を有している。このシャフ
ト34の先端部は角状に形成されて角状部36となって
いる。この太陽ギヤ32は、シャフト34がウォームホ
イール22の透孔24を貫通し角状部36が前述した下
ケース12の係止孔20に嵌合しており、これにより、
太陽ギヤ32はウォームホイール22と同軸的で回転不
能に設けられている。また、太陽ギヤ32の軸線方向他
側(シャフト34と反対側)には、軸芯部分に支持孔3
8が形成されている。
【0028】なお、本第1の実施の形態においては、太
陽ギヤ32は、その歯数が「21」に設定されている。
【0029】また、太陽ギヤ32の直上には出力ギヤ4
0が配置されている。出力ギヤ40は、軸線方向一側
(太陽ギヤ32の側)に支柱42を有している。この支
柱42が太陽ギヤ32の支持孔38に入り込んでおり
(遊合しており)、これにより、出力ギヤ40は太陽ギ
ヤ32と同軸的で回転可能に設けられている。また、出
力ギヤ40の軸線方向他側(支柱42と反対側)には、
出力軸44が形成されている。
【0030】なお、本第1の実施の形態においては、出
力ギヤ40は、その歯数が「22」に設定されている。
【0031】以上の構成の太陽ギヤ32及び出力ギヤ4
0は、共に前述した遊星ギヤ30に噛合している。この
ため、遊星ギヤ30はウォームホイール22が回転する
ことで自転しながら(太陽ギヤ32及び出力ギヤ40と
の噛み合いを維持しながら)太陽ギヤ32及び出力ギヤ
40の周囲を公転する構成である。
【0032】また、以上の構成の太陽ギヤ32及び出力
ギヤ40が収容配置されたウォームホイール22に上開
口部分には、ホイールカバー46が装着されている。ホ
イールカバー46の中央部分には貫通孔48が形成され
ており、さらに、側壁部分にはスリット50が形成され
ている。このホイールカバー46は、貫通孔48を出力
ギヤ40の出力軸44が貫通ししかもスリット50内に
突起25が嵌合する状態でウォームホイール22に一体
的に装着されており、ウォームホイール22の内部を被
覆(遮蔽)している。
【0033】以上の如く駆動モータ14及びウォームホ
イール22等が収容された下ケース12には、上ケース
52が装着されて内部を被覆(遮蔽)している。
【0034】またさらに、前述の如く構成されたモータ
アクチュエータ10は、車両の空調(エアコン)システ
ムに適用され、出力ギヤ40の出力軸44は空調用ダン
パに接続される。
【0035】次に本第1の実施の形態の作用を説明す
る。
【0036】上記構成のモータアクチュエータ10で
は、駆動モータ14によってウォーム18が回転する
と、ウォームホイール22が減速回転する(本第1の実
施の形態では、減速比:1/40)。ウォームホイール
22減速回転すると、太陽ギヤ32は回転不能に設けら
れているため、ウォームホイール22の回転に伴って、
遊星ギヤ30が自転しながら太陽ギヤ32の周囲を公転
する。ここで、この遊星ギヤ30には出力ギヤ40が噛
合しており、しかも、出力ギヤ40は太陽ギヤ32とは
異なる数の歯を有しているため、遊星ギヤ30が太陽ギ
ヤ32の周囲を1公転する間に、出力ギヤ40は太陽ギ
ヤ32との歯数の違い分(本第1の実施の形態では、1
歯のピッチ分)だけ周方向に回転する。すなわち、遊星
ギヤ30が太陽ギヤ32の周囲を1公転する間に、互い
に同軸的でしかも遊星ギヤ30に共に噛合する太陽ギヤ
32(回転不能)と出力ギヤ40(回転可能)との歯数
の差分(そのピッチ分)だけ出力ギヤ40が回転され
る。つまり、遊星ギヤ30の1公転につき、換言すれば
ウォームホイール22の1回転につき、太陽ギヤ32と
出力ギヤ40との歯数の差分(そのピッチ分)だけ出力
ギヤ40が回転されるため、極めて高い減速比(本第1
の実施の形態では、減速比:1/22)で出力ギヤ40
を回転させることができる。
【0037】このように、本第1の実施の形態に係るモ
ータアクチュエータ10では、ウォーム18とウォーム
ホイール22とによる減速回転(1次減速)、及び、遊
星ギヤ30と太陽ギヤ32と出力ギヤ40とによる減速
回転(2次減速)によって、高減速比(1/40×1/
22)で出力することができる。
【0038】したがって、低回転・高トルクで車両の空
調用ダンパを確実に開閉させることができる。
【0039】また、従来の如く所定の減速比を得るため
に大径の平歯車を使用する構成ではないため、装置の体
格が大型になってしまうことがない。すなわち、モータ
ギヤとしてウォーム18を適用すると共に、ホイールギ
ヤとしてウォーム18と直交する回転軸を有するウォー
ムホイール22を適用した構成であるため、装置をコン
パクトな構造とすることができる。また特に、太陽ギヤ
32はウォームホイール22内に収容支持されそのシャ
フト34はウォームホイール22の透孔24を貫通して
下ケース12に設けられた係止孔20に嵌合することで
回転不能に係止され、また、太陽ギヤ32と同軸的に出
力ギヤ40が配置された構成であるため、すなわち、遊
星ギヤ30、太陽ギヤ32、及び出力ギヤ40は、円筒
形に形成されたウォームホイール22内に共に収容支持
された構成であるため、装置をコンパクトで小型化する
ことができる。さらに、所定の減速比を得るために多数
枚の平歯車を用いた構成ではないため、コスト高になる
こともない。
【0040】またさらに、本第1の実施の形態に係るモ
ータアクチュエータ10では、ウォームホイール22に
立設された一対の支柱26の径寸法が、遊星ギヤ30を
回転可能に支持する支柱としての支軸28に比べて大径
に形成されており、これにより、ウォームホイール22
における遊星ギヤ30についての重量バランス(ウォー
ムホイール22の回転に伴って遊星ギヤ30が公転する
際の動的不釣合い)の修正が施された構成となってい
る。したがって、遊星ギヤ30が太陽ギヤ32及び出力
ギヤ40に噛み合いながら回転(特に、太陽ギヤ32の
周囲を公転)する際に、回転ノイズ(騒音)や振動が発
生することが防止され、静粛性が向上する。
【0041】なお、前述した第1の実施の形態において
は、支柱としての支軸28の他にウォームホイール22
に一対の支柱26を立設した構成としたが、支柱26の
数や配置位置等は適宜変更可能である。例えば、支軸2
8と反対側の対角線上に単一で大径の支柱26を立設
し、この単一の支柱26によってウォームホイール22
における遊星ギヤ30についての重量バランス(遊星ギ
ヤ30が公転する際の動的不釣合い)の修正を施すよう
に構成することもできる。
【0042】また、前述した第1の実施の形態において
説明した駆動モータ14やウォームホイール22の回転
数(すなわち、1次減速比)や、太陽ギヤ32や出力ギ
ヤ40の歯数(すなわち、2次減速比)等は一例を示し
たに過ぎず、所望に応じて適宜設定することができる。
【0043】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。
【0044】なお、前記第1の実施の形態と基本的に同
一の部品には前記第1の実施の形態と同一の符号を付与
しその説明を省略する。
【0045】図4には本発明の第2の実施の形態に係る
モータアクチュエータ60の全体構成が分解斜視図にて
示されている。また、図5にはこのモータアクチュエー
タ60の構成が一部の部品を取り外した状態で平面図に
て示されており、図6にはこのモータアクチュエータ6
0の構成が図5の6−6線に沿った断面図にて示されて
いる。
【0046】このモータアクチュエータ60では、ウォ
ームホイール22の底壁には、一対の支柱62が立設さ
れている。各支柱62は、遊星ギヤ30を回転可能に支
持する支軸28と同径寸法に形成されている。
【0047】一方、ウォームホイール22の遊星ギヤ3
0(支軸28)と反対側の側壁一部には、他の部位より
も肉厚寸法が厚く形成されて厚肉部64が設けられてい
る。これにより、ウォームホイール22における遊星ギ
ヤ30についての重量バランス(ウォームホイール22
の回転に伴って遊星ギヤ30が公転する際の動的不釣合
い)の修正が施された構成となっている。
【0048】なお、他の構成については前述した第1の
実施の形態に係るモータアクチュエータ10と同様であ
る。
【0049】次に本第2の実施の形態の作用を説明す
る。
【0050】上記構成のモータアクチュエータ60にお
いても、遊星ギヤ30が太陽ギヤ32及び出力ギヤ40
に噛み合いながらウォームホイール22の回転に伴って
公転し、出力ギヤ40を高減速比で回転させることがで
きる。また、装置をコンパクトで小型化することがで
き、さらに、コスト高になることもない。
【0051】またさらに、本第2の実施の形態に係るモ
ータアクチュエータ60では、ウォームホイール22の
遊星ギヤ30(支軸28)と反対側の側壁一部に厚肉部
64が設けられており、これにより、ウォームホイール
22における遊星ギヤ30についての重量バランス(ウ
ォームホイール22の回転に伴って遊星ギヤ30が公転
する際の動的不釣合い)の修正が施された構成となって
いる。したがって、遊星ギヤ30が太陽ギヤ32及び出
力ギヤ40に噛み合いながら回転(特に、太陽ギヤ32
の周囲を公転)する際に、回転ノイズ(騒音)や振動が
発生することが防止され、静粛性が向上する。
【0052】なお、前記第2の実施の形態においては、
ウォームホイール22の側壁にのみ厚肉部64を設けた
構成としたが、これに限らず、ウォームホイール22の
底壁に同様の厚肉部分を設ける構成としてもよく、ある
いは、ウォームホイール22と一体回転するホイールカ
バー46に同様の厚肉部分を設ける構成としてもよい。
これらの場合であっても、ウォームホイール22におけ
る遊星ギヤ30についての重量バランス(遊星ギヤ30
が公転する際の動的不釣合い)の修正を施すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るモータアクチ
ュエータの構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るモータアクチ
ュエータの構成を示し、上ケース及びホイールカバーを
取り外した状態における平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るモータアクチ
ュエータの構成を示す図2の3−3線に沿った断面図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るモータアクチ
ュエータの構成を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るモータアクチ
ュエータの構成を示し、上ケース及びホイールカバーを
取り外した状態における平面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るモータアクチ
ュエータの構成を示す図5の6−6線に沿った断面図で
ある。
【符号の説明】
10 モータアクチュエータ 12 下ケース 14 駆動モータ 18 ウォーム(モータギヤ) 22 ウォームホイール(ホイールギヤ) 26 支柱 28 支軸(支柱) 30 遊星ギヤ 32 太陽ギヤ 40 出力ギヤ 44 出力軸 52 上ケース 60 モータアクチュエータ 62 支柱 64 厚肉部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータと、 前記駆動モータの回転軸に設けられたモータギヤと、 全体として円筒形に形成され、内部に軸方向に沿って立
    設する複数の支柱を有すると共に、外周面に歯が刻設さ
    れて前記モータギヤに噛合するホイールギヤと、 前記ホイールギヤの複数の支柱のうちの一つによって回
    転可能に支持され、前記ホイールギヤと共に前記ホイー
    ルギヤの回転軸線の周囲を公転する遊星ギヤと、 前記ホイールギヤと同軸的で回転不能に設けられると共
    に前記遊星ギヤに噛合する太陽ギヤと、 一端に出力軸が形成され、前記太陽ギヤとは異なる数の
    歯を有し、前記太陽ギヤと同軸的で回転可能に設けられ
    ると共に前記遊星ギヤに噛合する出力ギヤと、 を備え、 前記ホイールギヤの複数の支柱のうち前記遊星ギヤを支
    持する支柱以外の少なくとも一つの支柱の径寸法を、前
    記星ギヤを支持する支柱よりも大径に形成し、前記ホイ
    ールギヤにおける前記遊星ギヤについての重量バランス
    修正を施した、 ことを特徴とするモータアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 駆動モータと、 前記駆動モータの回転軸に設けられたモータギヤと、 全体として円筒形に形成され、外周面に歯が刻設されて
    前記モータギヤに噛合するホイールギヤと、 前記ホイールギヤによって回転可能に支持され、前記ホ
    イールギヤと共に前記ホイールギヤの回転軸線の周囲を
    公転する遊星ギヤと、 前記ホイールギヤと同軸的で回転不能に設けられると共
    に前記遊星ギヤに噛合する太陽ギヤと、 一端に出力軸が形成され、前記太陽ギヤとは異なる数の
    歯を有し、前記太陽ギヤと同軸的で回転可能に設けられ
    ると共に前記遊星ギヤに噛合する出力ギヤと、 を備え、 前記ホイールギヤの前記遊星ギヤと反対側の側壁一部の
    肉厚寸法を他の部位よりも厚く形成し、前記ホイールギ
    ヤにおける前記遊星ギヤについての重量バランス修正を
    施した、 ことを特徴とするモータアクチュエータ。
JP2001035890A 2001-02-13 2001-02-13 モータアクチュエータ Pending JP2002235816A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009248852A (ja) * 2008-04-09 2009-10-29 Honda Motor Co Ltd 電動パワーステアリング装置

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JP2009248852A (ja) * 2008-04-09 2009-10-29 Honda Motor Co Ltd 電動パワーステアリング装置

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