JP4044873B2 - 下水取付け管の更生工法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、老朽化した下水取付け管の内周面に熱可塑性合成樹脂管をライニングして更生する下水取付け管の更生工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ライナー管により下水取付け管を更生する工法としては、例えば、基端が地下埋設の内面硬質チューブライニング付本管に接続され、先端が実質的に地上に開口された枝管内面に硬質チューブライニングを形成するための工法であって、上記枝管部の先端開口よりその内部に、挿入方向の前端側が前栓により閉塞されると共に外径寸法の減じられた硬質チューブを前栓前端が本管内部に到達するまで挿入する工程、枝管内部に挿入の上記硬質チューブの後端開口よりその内部に加熱流体を供給し該チューブを内部より加熱軟化する工程、加熱軟化状態にある上記チューブを内部より加圧して管半径方向に拡管し内面ライニングを形成する工程及び内面ライニングの本管内余端を、該本体内を遠隔操作的に管軸方向に移動される切断装置により切断し除去する工程、を含み、硬質チューブの加熱軟化工程においては、加熱流体としてスチームを用い、該スチームの一部を、生成するドレーンを同伴させつつ、前栓に設けたリターン通孔並びに該通孔の出口側に接続する導出管を介して地上側にリターンさせ排出することを特徴とする埋設管枝管部内面の硬質チューブライニング工法、が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
一般的に、ライナー管により老朽した下水取付け管を内張りして更生する方法においては、いずれも、ライナー管を加熱し、内部から圧力をかけてライナー管を拡径するために、ライナー管の先端が封止され、その先端部は下水本管内に突出した状態となっている。従って、ライニング終了後に、下水本管内に突出しているこの封止部を切り取って、下水流路を開く作業がある。
【0004】
この作業は、上記文献1記載の工法においては、下水本管内を遠隔操作的に管軸方向に移動される切断装置により切断し除去している。しかしながら、この切断装置は、「遠隔操作的にチューブの本管内余端を切断除去できるような構成のものであれば良く、例えば進行方向の前端に、筒状回転カッターを具備するような構成のものを用い得る」、とされている。
【0005】
しかしながら、上記文献1の方法では、切断刃である筒状回転カッターとして、下水本管のサイズ毎に適合した直径の筒状回転カッターを用意しなければならず、かつその都度カッターの回転中心を下水本管の管軸中心と一致させねばならないという、面倒な作業となっている。
【0006】
【特許文献1】
特公平6−017069号公報(特許請求の範囲)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の技術が有する課題を解決し、下水本管の管サイズによらず、切断刃の交換をせずに、下水本管内に突出したライナー管の端部を切断できる切断機を用いた、下水取付け管の更生工法を提供する目的でなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の請求項1記載の下水取付け管の更生工法は、集合桝を介して下水本管に接続された老朽化した下水取付け管を内面ライニング工法で更生する下水取付け管の更生工法であって、集合桝から、下水取付け管内に、先端を封止した該下水取付け管より小径の熱可塑性合成樹脂製ライナー管を挿入し、ライナー管を加熱して軟化し、軟化した状態でライナー管を内部から加圧して拡径し、下水取付け管内周面にライナー管を密着させてライニング被覆し、ライニング完了後、回転軸から放射状に突出してコードが設けられ、そのコードの端部に刃が設けられ、回転軸を高速度で回転して該刃を遠心力で外向きに展開させ、刃を管内周壁に接触させることで管を切断する回転コード式カッターを、集合桝からライナー管内に挿入し、下水本管内に突出している上記ライナー管の先端余端部を下水本管内周壁近傍で切断することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の下水取付け管の更生工法の実施例を図面を参照して説明する。図1から図4は本発明の更生工法の実施手順の一例の工程を工程順に概略的に示す断面図である。図5(a)及び(b)は本発明に用いられる回転コード式カッターの刃の一例の側面図である。図6は金属製の刃の更に別の一例の側面図である。
【0010】
本発明が更生の対象とする下水管は、下水本管1及び下水取付け管2等の管路が、(鉄筋)コンクリート管(いわゆるヒューム管)、陶管、FRP(繊維強化合成樹脂)管、FRPM(レジンコンクリート)管等、一般的な下水管用材料で構築されている下水道管である。なお、下水取付け管2とは、住宅等から排出される下水を、地下に埋設されている下水本管1に導くために、各下水排出箇所と下水本管1との間に敷設される下水管をいい、通常、各戸毎から排出される個別下水排出管のいくつかが集合する集合桝3から下水本管1接続部までの間の下水管をいう。下水取付け管の材料も下水本管と同様である。
【0011】
本発明においては、下水取付け管2が下水本管1に接続されている接続部の止水を行い、次いで下水取付け管2をライニング工法により更生する。
即ち、本発明1をその工程毎に説明すると、
図1から図5に示されるように
第1の工程:下水本管1と下水取付け管2との接合部に、下水本管1側から止水用サドル4を取り付ける工程(図1)、
第2の工程:集合桝3側から、下水取付け管2内に、先端を封止した熱可塑性樹脂からなるライナー管5を、封止した先端部が下水本管1内に突出するまで挿入する工程(図2)、
第3の工程:ライナー管5の他方の末端から高温の水蒸気を吹き込んでライナー管5を加熱軟化し、水蒸気又は圧縮空気によりライナー管5を半径方向に拡径し下水取付け管2内周面にライニングする工程(図3)、
第4の工程:圧縮空気によりライナー管5を冷却して形状を固定し、下水本管1内に突出しているライナー管5の先端余端部を、回転コード式カッターにより切断し除去する工程(図4)、
の4つの工程で構成される、下水取付け管2の更生方法である。
【0012】
工程1から工程3までは、従来一般的に行われる、ライニング工法による下水取付け管の更生工法と同じ手順である。
即ち、第1の工程において用いられる止水用サドル4は、下水本管1の内周面に沿った鞍型形状の鍔部41と、鍔部41のほぼ中央位置に、下水本管1に接続された下水取付け管2の内部に挿入される分岐管42部が鍔部41の背側に突出して設けられた構成とされている。止水用サドル4は、耐食性又は耐水性に優れた材料が用いられ、通常、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、FRP、等の合成樹脂類が用いられる。
【0013】
止水用サドル4の鍔部41の背部に、鍔部41が下水本管1に取り付けられた場合に、鍔部41背部から下水本管1内への浸入水の止水を行う為の止水材(図示せず。)が貼付される、止水材としては、ゴム弾性を有し且つ変形追随性に優れた止水用のゴムであれば特に限定されないが、例えば一例として、未架橋ブチルゴム等が用いられる。
【0014】
又、分岐管42部には、その内周面に少なくとも1本以上の内周面止水リング(図示せず。)が装着され、ライニングに用いられる管(以降、ライナー管5という。)が拡径されてライニングされた時に、この内周面止水リングが押圧されて、ライナー管5外側から止水用サドル4内への浸入水を止水する。内周面止水リングは、止水用に用いられる一般的なゴムであれば良いが、水膨張性ゴムであれば、止水効果が高くなるのでより望ましい。
【0015】
分岐管42の外周面は特に何もなくても良いが、水膨張性ゴム、不織布に含浸させた液状の水膨張性ゴム又は未架橋ブチルゴム等からなる外周面止水リング(図示せず。)等が装着されていても良い。このようにすると、より確実に浸入水の止水が可能となる。
【0016】
止水リングは、通常のゴムリングでも良いが、水を吸収して膨張する性質を有するものであればより止水効果がよくなるのでそのようにされることが望ましい。例えば一例として、水膨張性ゴム、不織布等の基材に含浸させた液状の水膨張性ゴム等や未架橋ブチルゴム等が挙げられる。
【0017】
止水用サドル4を下水本管1内周面に取り付ける方法としては、例えば一例として、鍔部41背側に未架橋ブチルゴムを貼付し、これを下水本管1内周面に押圧して未架橋ブチルゴムを介して接着し、かつ鍔部41背部と下水本管1との止水を行う方法がある。この時、耐水性接着剤を併用して下水管内壁と鍔部41背側とを接着しても良い。
【0018】
この時、下水本管1の止水用サドル4取付け面は、ブチルゴムと下水本管1内周面との密着性を確保するために、土砂、水垢、油分等を除去し、清浄な状態にしておかねばならない。そのため、その取付け面は高温高圧の水蒸気で洗浄されると良い。高温高圧の水蒸気は、高圧水と比較して油分の溶解性に優れており、殆どの汚染物を除去できることに加え、洗浄後の下水管表面は高温になっており、洗浄後余分な水分が洗浄面に残存しても蒸発してしまい、表面が乾燥した状態となる。従って、下水本管1内周面と止水用サドル4とは、確実に密着し止水できる。
【0019】
洗浄に用いられる高温の水蒸気は、水蒸気発生器(図示せず。)を準備してこれを用いて発生させる。また、ライナー管5として、管軸方向に沿って半径方向に押し潰され、略U字形断面形状に変形された硬質塩化ビニル樹脂管を用いる場合は、ライナー管5の加熱及び拡径用の蒸気発生器から供給される水蒸気をそのまま使用すれば良い。
【0020】
分岐管42部は下水取付け管2内に挿入される。この時、分岐管42外周面には止水ゴムが装着されているので、下水取付け管2の老朽化した箇所から漏れ込んでくる水は、この止水ゴムで、止水用サドル4内に浸水することが防止される。勿論、耐水性接着剤を併用して下水取付け管2内壁と分岐管42外周面とを接着するようにしても良い。
【0021】
第2の工程においては、ライナー管5は、硬質塩化ビニル樹脂管であり、加熱して軟化させた後内側から加圧することで円形を保ったまま半径方向に拡径し、下水取付け管2内周面に密着する。
【0022】
従って、ライナー管5は、下水取付け管2内周面に密着するだけ大きさまで拡径できなければならず、通常、その外径寸法は、下水取付け管2外径より細くかつ下水取付け管2外径の約50%以上とされる。
【0023】
ライナー管5は、高温の水蒸気により加熱軟化され、軟化された状態で高圧の水蒸気又は圧縮空気により内側から加圧されるので、圧力が逃げないようにその先端部が封止される。封止方法としては、例えば一例として、ライナー管5の先端部のみを加熱軟化させ、軟化した状態で圧着する方法などが挙げられる。
【0024】
先端部が封止されたライナー管5は、封止された端部を先頭にして、集合桝3から下水取付け管2内に挿入される。勿論、下水本管1側から下水取付け管2内に挿入することも可能ではあるが、他所にある下水人孔(図示せず。)から下水本管1内にライナー管5を入れ、そこからを該当下水取付け管2の箇所まで運搬して来なければならないことに加え、蒸気や圧縮空気等の供給路が長距離となり、あまり実用的ではない。
【0025】
第3の工程においては、ライナー管5の集合桝3側の開口末端から、高温の水蒸気を吹き込んでライナー管5を加熱し軟化する。集合桝3側からライナー管5の内部に水蒸気供給チューブ7を挿入し、水蒸気噴出ノズル6から高温の水蒸気を噴出しつつ、水蒸気噴出ノズルが下水本管1内に到達するまでライナー管5内部から管壁が軟化する温度以上となるように加熱する。
【0026】
加熱温度は、樹脂が軟化する温度より低過ぎると、内部から加圧してもライナー管5が拡径しないか拡径に要する圧力が高くなり過ぎ、樹脂の延びが低下し拡径時に破れることがある。温度が高すぎると蒸気圧で拡径してしまう。また、加熱用の水蒸気を高温にするために燃料が多くかかり不経済となる。従って、通常は、用いられる熱可塑性樹脂の二次転移温度〜二次転移温度+60℃程度の温度とされる。
【0027】
加熱源は、本例では高温の水蒸気で説明したが、他の流体、例えば熱水、高温オイル、高温空気などであっても構わないことはいうまでもない。但し、ライナー管5としてU形ライナー管を用いる場合は、高温高圧の水蒸気が用いられる。
【0028】
加熱されて軟化したライナー管5は、その内部に水蒸気又は圧縮空気等の加圧用媒体を供給して内側から半径方向に拡径し、下水取付け管2内周面に密接されライニングする。
【0029】
第4の工程においては、ライニングが完了し、圧縮空気等によりライナー管5を冷却し形状を固定する。ライナー管5が充分に冷却されてその形状が安定するまでの間は、ライナー管5内部の加圧圧力が下がらないようにされる。樹脂温度が軟化温度以上である時に加圧圧力が下がれば、下水取付け管2内周面に強く押圧されているライナー管5の押圧力が低下し、ライナー管5と下水取付け管2との密着が不十分になる恐れがある。
【0030】
冷却が完了し、ライナー管5の形状が安定したら、下水本管1内に突出し風船状に膨張しているライナー管5の先端余端部を、回転コード式カッター8で切断する。
【0031】
図5は用いられる回転コード式カッター8の一例の外観側面図である。回転コード式カッター8は、本体内に格納された回転駆動装置9の回転軸10に、回転軸10から放射状に突出してコード11が設けられ、そのコード11の端部に金属製の刃12が設けられ、回転軸10を高速度で回転して該刃12を遠心力で外向きに展開させ、刃12をライナー管5の内周壁に接触させることでライナー管5の余端を切断する回転コード式カッター8である。
【0032】
このカッター8は、市販の、いわゆるコードカッター式刈払い機と類似したカッターであり、刃が合成樹脂繊維からコード11に取付けられた金属製の刃12に代わり、操作用支持支柱がガイド索14に代わったものと考えれば良い。但し、刃とはライナー管5を切断できる機能を有するものを言うのであって、ナイフ状の刃のみならず、鋸状や鑢状のものであっても構わない。
【0033】
刃12を構成する金属は、刃12が回転してライナー管5に接触した場合に、ライナー管5を切断可能なものであれば良く特に限定されないが、例えば一例として、鋼、ステンレススチール鋼、モリブデン鋼等のいわゆる刃物用金属等が挙げられる。
【0034】
コード11は、遠心力により回転軸10を中心にして放射状に展開し得る柔軟さを有している必要がある。且つ、ライナー管5内周面に接触してこれを切断するために、ライナー管5に接触する箇所に刃12が来るようにされていなければならない。
【0035】
図5は刃12の一例である。図5(a)はコード11が金属製とされその全体が刃12であるものの一例の外観図、図5(b)は柔軟な紐状コード11の先端に小型の金属製の刃12が設けられたものの一例の側面図、図5(c)は、金属製コードと回転軸とがバネで連結されているものの一例である。
【0036】
上記のいずれのコード11も、遠心力により回転軸10を中心にして放射状に展開し得る柔軟さを有し、かつ遠心力によりコード11自体が切れてしまってはならない。即ち、図5(a)の場合であればコード11自体が金属線で構成されるが、その太さは金属の種類によって適宜決められる。また、図5(b)の場合であれば、コード11として、綿等の天然繊維や、延伸ポリエチレン繊維、延伸ポリエステル繊維等の合成繊維等からなる紐が挙げられ、この紐の先端に金属製の刃12が取り付けられれば良い。図5(c)の場合であれば、コード11及びバネはいずれも金属線で構成されるものである。
【0037】
図7に、先端部の刃12の形状の別の例を示す。図7(a)は先が細い錐形状の表面に鑢等が設けられているもの、図7(b)は球形状の表面に鑢等が設けられているもの等であっても良い。
【0038】
なお、本発明において用いられるカッター8は、その刃12が回転により遠心力によって回転軸から展開される構造であれば良いのであるから、例えば図6に示すような構造のものであっても構わない。図6(a)は回転軸10と屈曲自在に接続された取り付け部を有する幅が狭い板状刃12とされたものの一例であって、刃が展開している状態を示す側面図、図6(b)はその回転していない状態の側面図である。この場合では、幅狭で平板状の刃12が屈曲自在なヒンジ13等で回転軸10に取り付けられ、非回転時は、重力により折り曲がった状態となっている。若しくは、弱いバネ等で、回転軸10に沿って折り畳まれる(図示せず。)ようにされていても良い。いずれの場合でも、回転軸10が回転すれば遠心力で刃12の先が回転軸10から遠ざかるように展開し、その刃先がライナー管5の内周面に当たってライナー管5を切断する。
【0039】
展開したときの切断刃12の見かけの最大外径は、ライナー管5の外径以上とされる。最大外径より大であれば、回転したときに、コード11が最大外径に展開するまでに刃12の先がライナー管5に接触し切断してしまう。
【0040】
見かけ最大外径は、ライナー管5よりも小さくされていても良い。この場合であれば、カッター8を使用する際には、コード11が最大外径に展開した後に、カッター8本体をライナー管5の内周面に向かって移動し、刃12の先をライナー管5の内周面に接触させてその箇所を切断し、順次切断箇所を移動させて全周を切断するようにする。
【0041】
コード11と回転軸10との固定方法は特に限定されず、例えば一例として、回転軸10にコード取り付け具を設け、コード11に貫通孔を開けてこの孔にボルト等を通し、取り付け具に止める方法など、一般的な方法であれば良い。
【0042】
回転駆動装置9は、電動モーター、圧縮空気、液状流体等をブレードに吹き付けてタービンを回転させるによって回転するものであれば良い。
【0043】
回転コード式カッター8は、鋼線等からなるガイド索14の先端に取り付けられる。ガイド索14の先端には、回転コード式カッター8の動きや到達位置を知るためのTVカメラ等やファイバースコープ等(図示せず。)が取り付けられる場合もある。これらに付属して用いられるケーブルやカッター用の動力用ケーブル又は耐圧ホース等(いずれも図示せず。)はいずれもガイド索14に沿って配置される。
【0044】
このカッター8は、ライナー管5の冷却が終わった後、集合桝3側の一端が開封されて、その解放口からライナー管5内に、コード11を先頭にして挿入される。挿入位置は、上記TVカメラやファイバースコープによって確認され、下水本管1内に突出してあたかも風船状に膨張しているライナー管5の先端余端部まで到達したら、回転駆動装置9で回転軸10を回転させ、コード11を展開する。
【0045】
TVカメラやファイバースコープは、ライナー管5内でのカッター8位置を確認する場合に用いられ、カッター8位置を見ながらカッター8を移動させ、コード11の展開された刃12の先をライナー管5の内周面に当てて切断し、内周面を一周して切断を完了する。
【0046】
なお、集合桝3側の余端は、通常の鋸やカッター等で切断されれば良く、切断時に発生するライナー管5と集合桝3との当接面には、例えば耐水性接着剤等(図示せず。)を充填して漏水を防止しておく。
【0047】
【発明の効果】
以上の通りであるから、本発明の下水取付け管の更生工法は、下水本管の管サイズによらず、切断刃の交換をせずに、下水本管内に突出したライナー管の端部を切断できる切断機を用いた下水取付け管の更生工法となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の更生工法の実施手順の第1の工程を概略的に示す断面図である。
【図2】本発明の更生工法の実施手順の第2の工程を概略的に示す断面図である。
【図3】本発明の更生工法の実施手順の第3の工程を概略的に示す断面図である。
【図4】本発明の更生工法の実施手順の第4の工程を概略的に示す断面図である。
【図5】(a) 回転コード式カッターの刃の一例の側面図である。
(b) 回転コード式カッターの刃の別の一例の側面図である。
(c) 回転コード式カッターの刃の更に別の一例の側面図である。
【図6】金属製の刃の更に別の一例の側面図である。
【図7】(a) 錐形状の表面に鑢等が設けられている刃の一例の側面図である。
(b) 球形状の表面に鑢等が設けられている刃の一例の側面図である。
【符号の説明】
1 下水本管
2 下水取付け管
3 集合桝
4 止水用サドル
41 鞍型鍔部
42 分岐管
5 ライナー管
6 水蒸気噴出ノズル
7 水蒸気供給チューブ
8 回転コード式カッター
9 駆動装置
10 回転軸
11 コード
12 金属製刃
13 ヒンジ
14 ガイド索
Claims (1)
- 集合桝を介して下水本管に接続された老朽化した下水取付け管を内面ライニング工法で更生する下水取付け管の更生工法であって、
集合桝から、下水取付け管内に、先端を封止した該下水取付け管より小径の熱可塑性合成樹脂製ライナー管を挿入し、
ライナー管を加熱して軟化し、
軟化した状態でライナー管を内部から加圧して拡径し、
下水取付け管内周面にライナー管を密着させてライニング被覆し、
ライニング完了後、
回転軸から放射状に突出してコードが設けられ、そのコードの端部に刃が設けられ、回転軸を高速度で回転して該刃を遠心力で外向きに展開させ、刃を管内周壁に接触させることで管を切断する回転コード式カッターを、
集合桝からライナー管内に挿入し、
下水本管内に突出している上記ライナー管の先端余端部を下水本管内周壁近傍で切断する
ことを特徴とする下水取付け管の更生工法。
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