JP4044352B2 - ヘッドランプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッドランプ、フォグランプなど主として車両用の照明用灯具として用いられているランプに関するものであり、詳細には第一焦点と第二焦点との2つの焦点を有する曲線である楕円を基本とする反射鏡が用いられ、第二焦点に収束する光源光の断面形状を投影レンズで照射方向に投影して配光特性を得る構成とされて、プロジェクタ型と称されているランプに係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のプロジェクタ型と称されているランプ90の構成の例を示すのが図10であり、光源91を第一焦点とする回転楕円反射面、複合楕円反射面、若しくは、楕円自由曲面とした楕円系反射面92と、投影レンズ93と、必要に応じて設けられるシェード94とから構成され、第二焦点に収束して生じる光源像を投影レンズ93で拡大投影して照射光を得るものである。又、前記投影レンズ93は前記楕円系反射面92にレンズホルダ95により取付けられている。
【0003】
このとき、例えばすれ違い用配光など、上向き光を含まない配光特性が要求されるときには、シェード94で光源91から第二焦点に収束する光束の下半部を覆うものとすれば、投影レンズ93から投影される光には一切に上向きの光を含まないものとなり、所望の配光特性が得られるものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来の構成のプロジェクタ型ランプ90においては、非球面レンズ93の口径が小さく発光面積が大きくないことから、対向車或いは歩行者などから見た場合の視認性に劣るものとなる問題点も生じている。又、すれ違い配光を形成するときにはシェード94により略半分の光量が遮蔽され、光源91に対する光束利用率が低下する問題点も生じている。
【0005】
さらに、プロジェクタ型ランプ90の場合、外観は非球面レンズ93のみ観視されるもので、この非球面レンズ93は多少の大きさの差はあるものの、構成上の理由により形状的には全て略同一のものとなるため、差別化できず、意匠性に貧しいものとなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した従来の課題を解決するための具体的手段として、光源と楕円反射面と投影レンズとを備えるプロジェクタ方式としたヘッドランプにおいて、前記投影レンズの周囲には前記光源から放射される光のうち前記楕円反射面と前記投影レンズとの間に直接達する光を前記ヘッドランプの照射方向とは逆の後方へ反射するリング状又はリング状の一部を切り欠いた形状の第二反射面と、前記第二反射面により反射された前記光源の光を前記ヘッドランプの照射方向へ反射するリング状又はリング状の一部を切り欠いた形状の第三反射面と、前記第三反射面の照射方向側に配置されるリング状又はリング状の一部を切り欠いたリング状レンズとを有し、前記第二反射面は平面であり、前記第三反射面は前記第二反射面で反射された前記光源の光の擬似光源近傍に第一の焦点を有し、第二焦点を前記第二反射面の外側に配置した前記ヘッドランプの中心軸に対して長軸が傾いた形状の楕円を前記ヘッドランプの中心軸回りに回転させてなる楕円反射面であり、前記リング状レンズは、前記第三反射面の第二焦点位置又はそれより後方に焦点を有する非球面レンズの断面形状を前記ヘッドランプの軸回りに回転させてなるリング状シリンドリカルレンズであることを特徴とするヘッドランプを提供することで課題を解決するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1に示すものは本発明の第一実施形態であり、図中に符号1で示すものは本発明に係るヘッドランプである。このヘッドランプ1は長軸を略中心とした回転の軸Xとして楕円を回転して得られる楕円反射面2と、該楕円反射面2の第一焦点f1の位置に設置された光源3と、前記楕円反射面2の第二焦点f2の近傍に設置される遮蔽版4と、前記軸Xと同軸とした投影レンズ5と、前記投影レンズ5を前記楕円反射面2に取付けるためのレンズホルダ6とが設けられ、プロジェクタ方式を基本構成としているものである点は従来例のものと同様である。
【0008】
ここで、本発明では前記楕円反射面2に加えて、第二反射面7と第三反射面8とを設け、さらにこの前方にリング状レンズ9とを設けるものであり、この第一実施形態においては、前記第二反射面7は、前記楕円反射面2と前記投影レンズ5の間に前記光源3から直接照射される光を捕獲する位置に設けられるものであり、反射面を前記ヘッドランプ1の軸Xに対し略直交し、前記光源3からの光をヘッドランプ1の照射方向とは逆の後方へ反射するものである。
【0009】
このときに、前記第二反射面7は前記投影レンズ5の近傍の外周に設けられるものであり、リング状又はリング状の一部を切り欠いた形状に設けられるものである。本第一実施形態の場合、前記楕円反射面2と前記投影レンズ5は前記レンズホルダ6により結合されているため、前記光源3からの光はこのレンズホルダ6により遮られるものとなるので、前記第二反射面7へ向かう前記光源3からの光の光路上に開口を設けるなどして、光を照射できるようにしてなるものである。又、開口を形成せず、前記レンズホルダ6を光が透過可能な、透明部材で形成しても良い。
【0010】
又、前記第三反射面8は前記第二反射面7に反射した前記光源3からの光を受ける位置に設けられるものであり、反射面は前記ヘッドランプ1の照射方向と略同一の方向へ向けられるものである。前記第三反射面8の形状についてさらに詳細に説明すると、前記第二反射面7で反射する前記光源3の擬似光源3aを想定し、この擬似光源3a近傍に第一焦点f3を、前記第二反射面の外周の近傍に第二焦点f4を有するように楕円を想定し、この楕円の一部を反射面としたものであり、この第三反射面8もリング状又は、前記第二反射面7に関連し、リング状の一部を切り欠いた形状とするものである。
【0011】
ここで、前記楕円反射面2に対する第二反射面7、第三反射面8及びリング状レンズ9との位置関係について説明を行えば、先ず、第二反射面7は前記光源3からの光のうち、楕円反射面2が捕捉しない光の利用を目的として設けられるものであり、即ち、光源3からの直射光の捕捉を目的として設けられるものとなる。
【0012】
従って、上記にも述べたように前記第二反射面7は楕円反射面2の前方に設けられるものとなるが、この方向には楕円反射面2からの反射光も放射されているので、干渉の発生を防ぐため、前記投影レンズ5の外周近傍に設けている。このとき、前記第二反射面7は前記レンズホルダ6が前記光源3との間に位置するため、前記レンズホルダ6には所定箇所に前記光源3からの光が前記第二反射面7に到達するよう開口部などを設けてなるものである。
【0013】
本第一実施形態では、前記第二反射面7を以上のように設けているが、前記楕円反射面2からの光は第二焦点f2に向けて収束しているものであるので、前記第二反射面7は、楕円反射面2の第二焦点f2の近傍に設けることが可能で、直射光に対する捕捉率を向上させるため、前記レンズホルダ6内に配置することも可能である。
【0014】
一方、第三反射面8においては、前記第二反射面7からの反射光を反射し、このヘッドランプ1の軸X方向に再度反射させるものであるので、前記第二反射面7より後方で、さらに外側にリング状に設けられるものとなる。この第三反射面8の反射面の形状は、前記第二反射面7に反射される前記光源3からの光の擬似光源3aを想定し、この擬似光源3aの位置に第一焦点f3を有し、第二焦点f4を前記第二反射面7の外周近傍に設定した楕円の一部を、前記ヘッドランプ1の軸X周りに回転してできるリング状のものである。
【0015】
さらに、リング状レンズ9は前記第三反射面8を形成した、楕円の第二焦点f4に焦点を有するレンズを前記ヘッドランプ1の軸X周りに回転してできるリング状又はリング状の一部を切り欠いたレンズである。本第一実施形態では、前記リング状レンズ9は、非球面レンズであるシリンドリカルレンズであり、焦点距離を5mm〜60mm程度の範囲で調整し、焦点位置を前記第三反射面8の第二焦点f4近傍になるようにしている。なお、このリング状レンズ9の焦点位置は、必要とする配光に応じて前記第三反射面8の第二焦点f4より後方に配置される。
【0016】
又、本第一実施形態では遮光板4を設けており、この遮光板4は、前記光源3からの光が前記第二反射面7へ達するのを遮蔽しないよう前記投影レンズ5側から前記楕円反射面2の第二焦点f2の近傍へ、湾曲又は傾斜させるなどして設けている。
【0017】
そして、これら第二反射面7、第三反射面8、リング状レンズ9は、接続部12及び立ち壁15を介して一体的に設け、前記投影レンズ5の周囲に配置している。本第一実施形態では、このように一体的に設けているが、これらをそれぞれ独立して設けたり、前記レンズホルダ6と一体的に設けることも当然可能である。
【0018】
次に、図2に示すものは、上記第一実施形態によるリング状レンズ9から照射される光の形状を示すもので、前記第二反射面7及び第三反射面8を前記ヘッドランプ1の外周の一部に設けることにより、前記リング状レンズ9からの照射状態に変化を加えたものである。前記第二反射面7、第三反射面8の形成位置により、前記リング状レンズ9面では、光照射部13より光が照射されるものとなり、この第二反射面7及び第三反射面8により多彩な照射状態を実施できる。
【0019】
なお、上記第一実施形態の場合、レンズホルダ6を用いているため、前記第二反射面7へ前記光源3からの光が照射できるよう前記レンズホルダ6にも前記第二反射面7に対応して開口部6aを設けているが、透明部材で前記レンズホルダ6を形成することも可能である。本第一実施形態では上記のようにしたが、前記第二反射面7及び第三反射面8は、外周の全域に設けるようにして、全周を発光させたり、レンズホルダ6にのみ開口部6aを設けて、部分的に照射されるようにしても良い。さらに開口部6a、前記第二反射面7や第三反射面8などの形状を変え、光が照射される形状を、三角形や四角形にすることも可能である。
【0020】
次いで、上記の構成とした本発明のヘッドランプ1の作用及び効果について説明する。以上の構成において、前記楕円反射面2、遮光板4、投影レンズ5は第二反射面7及び第三反射面8が設けられるときにも、それらとの物理的、光学的干渉は生じないものとされているので、投影レンズ5からは従来通りのプロジェクタ方式としての光の投射が行われ、例えばすれ違いビーム用とした配光特性が得られるものとなる。
【0021】
一方、前記第二反射面7は光源3からの直射光のみ反射し、この直射光を第三反射面8に反射する。このときに、前記第三反射面8は、前記光源3の光が前記第二反射面7により反射されるときの擬似光源3aの位置に第一焦点f3を、第二焦点f4を前記第二反射面7の外周近傍とする楕円の一部を前記ヘッドランプ1の軸X周りに回転してできる反射面としているので、前記第三反射面8により反射された光は前記楕円の第二焦点f4に一旦収束するものとなる。そして、この第二焦点f4に焦点を有するリング状レンズ9がこの前方に形成されているため、前記リング状レンズ9から照射される光は、前記ヘッドランプ1の軸Xと略平行な平行光線として放射されるものである。
【0022】
なお、前記第二反射面7、第三反射面8、リング状レンズ9は、基本構成を上記のものとするが、ヘッドランプ1の配光特性を適宜なものとするため、所定の角度に光を照射するよう、前記反射面の形状や角度を多少変化させたり、レンズにレンズカットを設けるなどすることは当然可能である。前記リング状レンズ9は凸レンズ形状やフレネルレンズ形状に設定し、配光を満足するものとし、さらに、フレネルレンズ形状とした場合には、レンズに肉厚感、クリスタル感を出すために分割のピッチを3mm以上に設定したりすることも可能である。
【0023】
即ち、本発明によれば、従来の構成では回収することが不可能であった直射光を照射光として利用できるので、光源3に対する光束利用率を向上させることが可能となり明るいヘッドランプ1が実現できるものとなる。又、一般的に制御が行われていない直射光は幻惑光の要因など有害光となっていたが、本発明により第二反射面7と第三反射面8とで制御することで有効光となり、配光特性の質も向上する。
【0024】
次に、図3に示すものは、本発明の第二実施形態であり、この第二実施形態においてもプロジェクタ方式のヘッドランプ、第二反射面7、第三反射面8及びリング状レンズ9が設けられているものである点は前の第一実施形態と同様であり、又、それらの反射面7、8及びリング状レンズ9の構成も前の実施形態と全くに同様である。
【0025】
但し、この第二実施形態では、第三反射面8と前記リング状レンズ9の光路上の前記第三反射面8の第二焦点f4前方に、導光又は拡散を行う補助レンズ10を追加したものである。この補助レンズ10を設けることにより、前記第一実施形態で説明した発光形態をさらに強調することができるものである。例えば、前記レンズホルダ6を用いているため、前記第二反射面7が受ける光源3からの光が一部遮蔽され完全なリング状とできない場合でも、前記補助レンズ10を拡散レンズとすることにより、境界線を不明瞭として外周が繋がったリング状の発光形状とすることができる。
【0026】
次に、図4に示すものは、前記第一実施形態及び第二実施形態に示すヘッドランプ1の構成を理解しやすくするために、一部の構成を省略し、部分的に断面を形成したものである。図からも解るように、前記第二反射面7と第三反射面8は一体的に形成することも可能であり、前記反射面を部分的に設けることにより適宜な照射形状とすることができるものである。
【0027】
次に、図5に示すものは、本発明の第三実施形態の要部を示すものであり、本第三実施形態においても、プロジェクタ式ヘッドランプ、前記第二反射面7、第三反射面8及びリング状レンズ9の構成は前記第二実施形態と同様である。この第三実施形態では、前記第二反射面7及び第三反射面8が形成されない箇所に、例えばポジションランプなど前記光源3とは別の補助光源11から光を入射し、前記リング状レンズ9の一部を発光させるものである。この際、前記補助光源11を第一焦点とする楕円の補助反射面14を設け、第二焦点をリング状レンズ9の焦点に配置するなどして、照射特性を調整している。このようにすることにより、通常のヘッドランプと同様な、ポジションランプ付ヘッドランプとすることが可能である。
【0028】
次に、図6に示すものは、本発明の第四実施形態のを示すものであり、本第四実施形態においても、プロジェクタ式ヘッドランプ、前記第二反射面7、第三反射面8及びリング状レンズ9の配置関係は前記第一実施形態と同様である。この第四実施形態では、前記第二反射面7及び第三反射面8を導光体16により形成してなるものである。
【0029】
前記導光体16は、光透過性の材料からなり、前記光源3から光を受ける光入射面17、光を放射する光出射面18とを有し、さらに側面は前記第二反射面7及び第三反射面8の形状を有し、アルミ蒸着などの反射手段を有するものとなっている。又、前記光入射面17は必要に応じて、光源からの光を受けやすくするため凹面形状等に形成され、さらに、前記光出射面18は、前記した補助レンズ10と同様なレンズ作用を有するように形成されてなるものである。
【0030】
そして、上記のように形成された導光体16を前記第一実施形態と同様な位置に配置し、さらにこの前方にリング状レンズ9を配置して、前記導光体16と前記リング状レンズ9を凹曲面からなるエクステンション(第一実施形態の立ち壁15に相当)などにより結合することによりヘッドランプ1が完成する。なお、その他の構成は前記第一実施形態と同様であるため詳細な説明は省略する。
【0031】
本第四実施形態によれば、第二反射面7、第三反射面8、及び前記実施形態の補助レンズ10を一体的に導光体16として形成することができるため、部品点数を少なくすることができるとともに、組立て工数も簡略化することが可能となる。なお、本第四実施形態においても、前記第一実施形態と同様に導光体16はリング状に設けたり、図7に示すようにリング状の一部を切り欠いて設けることにより、ヘッドランプ1としての意匠性を持たせることが可能である。
【0032】
次に、図8に示すものは、本発明の第五実施形態を示すものであり、本第五実施形態においても、プロジェクタ式ヘッドランプの構成は前記実施形態と同様であるが、本第五実施形態では、前記実施形態の前記第二反射面7、第三反射面8に変えて、第四反射面19を設けるものである。
【0033】
前記第四反射面19は、前記プロジェクタ式ヘッドランプの楕円反射面2と投影レンズ5とを繋ぐレンズホルダ6へ向かう前記光源3からの直射光を捕獲するように設けられるものであり、例えば前記楕円反射面2に連続して設けられるものである。この際、前記レンズホルダ6には前記第一実施形態と同様に前記光源3から前記第四反射面19へ向かう光路上に開口が設けられるか、又は、前記レンズホルダ6を透明部材で形成してなるものである。さらに、前記レンズホルダ6を省略し、前記楕円反射面2と前記第四反射面19を一体的に形成し、前記第四反射面19の一部を保持手段として形成して、前記投影レンズ5等を保持するようにしても良い。
【0034】
前記第四反射面19についてさらに詳細に説明すると、先ず図8の上半分に示すように、前記楕円反射面2と前記投影レンズ5の隙間に直接達する光が照射される位置に形成されており、第一焦点を前記光源3に位置し、第二焦点を前記投影レンズ5の外周であり、後述する前記実施形態と同様なリング状レンズ9の近傍に位置するような楕円反射面形状19aとするものである。この第四反射面19により、前記光源3から放射された光のうち、前記楕円反射面2と投影レンズ5の隙間に照射される光を、前記ヘッドランプ1の照射方向へ照射することが可能となるため、光源3の光の利用効率が上がるものとなる。
【0035】
又、図8の下半分に示すように、前記第四反射面19は、前記光源3を焦点とし、前記ヘッドランプ1の照射方向へ光を反射する放物面反射面19bとすることも可能である。さらには、図示は省略するが、前記第四反射面19は平面反射面又は自由曲面反射面とすることも可能である。なお、図8においては、説明のため、上半分と下半分の第四反射面19を別々のもので表わしたが、このように複種類の反射面を組合せたり、1種類の反射面で形成することも当然可能である。
【0036】
さらに、このようにして形成された第四反射面19の照射方向側には、前記実施形態と同様に、リング状又はリング状の一部を切り欠いたリング状レンズ9を設けている。本第五実施形態においては、前記リング状レンズ9は、前記第四反射面19の種類により、レンズ形状を変更して所望の配光特性を有するようなものとしている。
【0037】
以上のように、本第五実施形態によれば、前記実施形態と同様に、前記光源3からの光のうち、従来のものでは無効となる光を有効利用することができ、明るいヘッドランプ1とすることができる。さらに前記実施形態より構成が簡略化され、部品点数も少なくすることが可能となる。
【0038】
次に、図9に示すものは、前記各実施形態をさらに改良したものであり、前記各実施形態では、前記ヘッドランプ1の前記投影レンズ5の周りに形成されるリング状レンズ9は、略円状のものであったが、本発明はこれに限定されるものでなく、図9のように前記投影レンズ5の周りに形成されるものであれば、リング状を変形し、ヘッドランプ1が取付けられる車両の形状に併せたものとしても良いものである。
【0039】
さらに、図示は省略するがヘッドランプ1として設けられるプロジェクタ方式においても、複数のプロジェクタランプを設け一つのヘッドランプ1として構成し、走行用ビームとすれ違い用ビームを形成するようにしたものでも良く、又、一つの楕円反射面2に対し複数の投影レンズ5を有するようなプロジェクタ方式のランプに採用することも可能である。そして、これらの投影レンズ5及びこの周りに形成されるリング状レンズ9についても、円形のものではなく、楕円形状、四角形状又はシリンドリカルレンズ形状等としても良い。なお、このような場合にはこの形状に対応して、他の反射面や導光体の形状も適宜な形状に当然変更されるものである。
【0040】
以上、種々の実施形態について説明を行ったが、さらに上記各実施形態に追加して、前記第二反射面7及び第三反射面8を保持する接合部12や前記リング状レンズ9のレンズ機能を持たない立ち壁15、又はエクステンションなどを、レンズ色以外の車体色や、アルミ蒸着などの金属色に着色処理し、ランプとしての機能色を変えずに、前記リング状レンズ9を通して着色処理した接続部12及び立ち壁15、又はエクステンションを外部から観視させ、外観を車体色や商品性を高める色にするなどの構成を設けても良い。又、前記第二反射面7、第三反射面8及び接合部12を形成する材料、前記リング状レンズ9を固定する立ち壁15やエクステンションを形成する材料を、表面処理を不要とする高輝材料(高輝アルミ、高輝樹脂)にて形成しても良い。
【0041】
又、投影レンズ5やリング状レンズ9は機能に必要な色を照射できるようにするため、直接着色したり、前記光源3と前記レンズ5、9との間に機能色に着色されたフィルターを設け、点灯時と非点灯時の見え方を違うものとすることなども当然可能である。加えて、補助レンズ20や導光体16についても、灯具に必要となる機能色を発するよう着色された光透過性の材料によって形成しても良い。
【0042】
さらに、前記第二反射面7、第三反射面8、リング状レンズ9により形成される光を、オーバーヘッドサインの配光規格を満足させるように形成するなど、ヘッドランプ1の配光位置とは別の位置へ照射することも当然可能であり、ヘッドランプ1の配光特性を自在に変化させることも可能となる。
【0043】
【発明の効果】
以上に説明した本発明により、従来は無効となっていた光源からの直射光を第二反射面、第三反射面で回収し、照射方向に形状などが制御された状態で向かわせるものとして配光特性の形成に利用可能とし、この種のヘッドランプの明るさを増加させ、視認性の向上など性能向上に極めて優れた効果を奏するものである。
【0044】
又、直射光を回収することで外部に放射される有害光も少なくなり幻惑の発生防止などの面でも優れた効果を奏し、加えて、第二反射面、第三反射面によりヘッドランプの発光面積も増大して対向車、歩行者などからの視認性も向上し、安全性向上の面でも優れた効果を奏するものとなる。
【0045】
さらに、リング状レンズによりヘッドランプ内部が拡大されて見え、奥行き感のある外観が形成されるとともに、肉厚感、クリスタル感のあるものとなる。そして、投影レンズとリング状レンズのそのものの形状及び両者の位置に段差を設けるなどすることにより、3次元的な立体感のあるヘッドランプとすることができる。
【0046】
又、前記リング状レンズの立ち壁や第二反射面や第三反射面の接合部に、アルミ蒸着等の金属光沢処理や、他の着色処理を行うことにより、ヘッドランプとしてのクリスタル感や高級感や、機能色を変えることなしにヘッドランプの外観を様々な色に見せることができ、商品性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るヘッドランプの第一実施形態を示す断面図である。
【図2】 第一実施形態に示すヘッドランプのリング状レンズの光照射部形状を示す正面図である。
【図3】 同じく本発明に係るヘッドランプの第二実施形態を示す断面図である。
【図4】 本発明に係るヘッドランプを一部切断した概略斜視図である。
【図5】 同じく本発明に係るヘッドランプの第三実施形態を要部で示す断面図である。
【図6】 同じく本発明に係るヘッドランプの第四実施形態を示す断面図である。
【図7】 第四実施形態に示すヘッドランプのリング状レンズの光照射部形状を示す正面図である。
【図8】 同じく本発明に係るヘッドランプの第五実施形態を示す断面図である。
【図9】 他の実施形態を示す概略図である。
【図10】 従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ……ヘッドランプ
2 ……楕円反射面
3 ……光源
3a……擬似光源
4 ……遮光板
5 ……投影レンズ
6 ……レンズホルダ
6a……開口部
7 ……第二反射面
8 ……第三反射面
9 ……リング状レンズ
10……補助レンズ
11……補助光源
12……接続部
13……光照射部
14……補助反射面
15……立ち壁(エクステンション)
16……導光体
17……光入射面
18……光出射面
19……第四反射面
19a……楕円反射面
19b……放物反射面
X ……ヘッドランプの軸

Claims (8)

  1. 光源と楕円反射面と投影レンズとを備えるプロジェクタ方式としたヘッドランプにおいて、
    前記投影レンズの周囲には前記光源から放射される光のうち前記楕円反射面と前記投影レンズとの間に直接達する光を前記ヘッドランプの照射方向とは逆の後方へ反射するリング状又はリング状の一部を切り欠いた形状の第二反射面と、前記第二反射面により反射された前記光源の光を前記ヘッドランプの照射方向へ反射するリング状又はリング状の一部を切り欠いた形状の第三反射面と、
    前記第三反射面の照射方向側に配置されるリング状又はリング状の一部を切り欠いたリング状レンズとを有し、
    前記第二反射面は平面であり、
    前記第三反射面は前記第二反射面で反射された前記光源の光の擬似光源近傍に第一の焦点を有し、第二焦点を前記第二反射面の外側に配置した前記ヘッドランプの中心軸に対して長軸が傾いた形状の楕円を前記ヘッドランプの中心軸回りに回転させてなる楕円反射面であり、
    前記リング状レンズは、前記第三反射面の第二焦点位置又はそれより後方に焦点を有する非球面レンズの断面形状を前記ヘッドランプの軸回りに回転させてなるリング状シリンドリカルレンズであることを特徴とするヘッドランプ。
  2. 前記ヘッドランプの前記投影レンズを前記楕円反射面に固定するレンズホルダには前記光源からの光が前記第二反射面に照射されるよう開口部が設けられ、前記第二反射面と前記第三反射面は一体的に形成され、前記第二反射面で反射された光が前記第三反射面に照射されるよう接合部を除いて開口部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のヘッドランプ。
  3. 前記第二反射面及び前記第三反射面は、光透過性材料からなる導光体の表面に反射手段を施してなるものであることを特徴とする請求項1記載のヘッドランプ。
  4. 前記投影レンズ又はリング状レンズの少なくとも一方にフレネルレンズが形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のヘッドランプ。
  5. 前記第三反射面と前記リング状レンズの間にリング状の導光レンズ又は拡散レンズを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドランプ。
  6. 前記第三反射面又は前記第四反射面の一部を切り欠いて、前記リング状レンズへ光を照射する第二光源を有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のヘッドランプ。
  7. 前記第二反射面、前記第三反射面の接合部及びリング状レンズの立ち壁の少なくとも一部を前記リング状レンズの色以外の色に着色したことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドランプ。
  8. 前記光源回りには照射される光を拡散又は着色するフィルターが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のヘッドランプ。
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