JP4042942B2 - 作業車両のトラックフレーム連結構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業車両のトラックフレーム連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5に示すように、作業車両であるトラクタの車体1に固着されたピボット軸31にはトラックフレーム4が揺動自在に軸着され、トラックフレーム4に配設された下転輪35と誘導輪36は履帯34を案内している。起動輪33はピボット軸31と異なる位置に配設された起動輪軸32に固着され動力を履帯34に伝達する。イコライザバー3は図6に示すように中央をセンタピン2で車体1に揺動自在に軸着され、両端はピン37でトラックフレーム4と軸着されている。
【0003】
トラックフレーム4は横方向からの外力を受けると図7のM点を中心としてトラックフレーム4の先端(図の左方)が車体中心に寄せられたり(トーイン)、外側に開いたり(トーアウト)するがイコライザバー3は左右のトラックフレーム4と車体1を連結することによって外力でトーイン、トーアウトすることを防止している。また、トラクタが不整地を走行する場合、図5に示すごとくトラックフレーム4はピボット軸31を中心として地形に沿って上下に揺動し、車体1の動揺を少なくしている。
【0004】
しかしながら、上記従来の懸架装置においては図6に示す如くイコライザバー3のトラックフレーム4と結合しているピン37はセンタピン2を中心とした半径Rの円弧上を這動しピン37がxだけ変位した場合、ピン37は最初の位置からδ1だけ内側に寄ることとなる。これを図5のH方向から見ると図7に示すごとくトラックフレーム4の中心線KaKaはピボット軸31の中心Mを中心としてイコライザバー3の中心線上でδ1だけずれた位置KbKbとなり、履帯34が起動輪33に巻き付く位置では、δ2だけ履帯34の中心が起動輪33の中心とずれることとなる。
【0005】
すなわちトーインによってアライメントが狂いを生ずることとなる。このため起動輪の歯の側面や履帯リンクの側面、下転輪のつば、履帯のブッシュ等に偏摩耗が生じて寿命が低下し、トラックフレームやピボット軸に無理な負荷が高い頻度でかかり寿命が低下するという問題が有る。
【0006】
この問題を解決するために、出願人は実開平2−132590号公報でイコライザバー3とトラックフレーム4の連結部にクランク軸リンク軸としてのクランクシャフト10とリンク20を用いることによりトーイン、トーアウト量の少ない履帯式トラクタの懸架装置を提案している。
【0007】
前記履帯式トラクタの懸架装置は図8及び図8のII断面図である図9に示すように、車体1にセンタピン2によりイコライザバー3が揺動自在に軸着されており、イコライザバー3の端部に内設された球面軸受9にピンジャーナル7を嵌着され、トラックフレーム4に溶着された軸受け5にメインジャーナル8を軸着されたクランクシャフト10の両端にレバー11が一体に取り付けられ、レバー11の端部とフレーム1に固着されたブラケット22とはリンクピン21とリンク20によって連結され、リンクピン21とリンク20は固着され、リンクピン21とアーム11、リンクピン21とブラケット22は回転自在に取り付けられる。
【0008】
次に作動に付いて説明する。図10に示すごとくトラックフレーム4が上昇し、従って、軸受け5の軸芯Qが上昇するとそれに伴ってイコライザバー3の端部に軸着されたクランク軸10のピンジャーナル7の軸芯Pはセンタピン2を中心とする円弧BB上を移動し、レバー11の端部のリンクピン21の中心Sは車体1のブラケット22に軸着しているリンクピン21を中心とした円弧CC上を移動するため軸芯Qは運動する位置を規制されるが、その運動はほぼ直線AAに近いものとなり、トーインの量は小さな値となる。図示しないがトラックフレーム4が下降した場合も同様である。
【0009】
従って、トラクタの不整地走行時のトラックフレーム4が揺動する場合のイコライザバー3によるトーインの量は微少となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記履帯式トラクタの懸架装置には、次のような問題が有る。
図8,9に示すように、イコライザバー3の端部のピンジャーナル7は車体1の左右方向外側に設けられ、トラックフレーム4に溶着された軸受け5に軸着されたメインジャーナル8は車体1の左右方向中心寄りに設けられている。つまり、ピンジャーナル7とメインジャーナル8とは車体の左右方向に並んでおり、トラックフレーム4に溶着された軸受け5に軸着されたメインジャーナル8に対して、イコライザバー3の端部のピンジャーナル7はセンタピン2から遠い位置に有る。そのため、トラックフレーム4の上下方向に必要な移動量を得るためには、それ以上のイコライザバー3の端部の上下移動量が必要になる。従って、イコライザバー3がそれだけ動き得る空間が車体1に必要になる。そのために、イコライザバー3を揺動自在に軸着しているセンタピン2を下方に下げなければならず、センタピン2を取り付けている車体1のブラケット部分1bも下方に大きくしなければならず、車量重量が増加したり、無駄な材料が増えコストが上昇する。
【0011】
また、前記のようにトラックフレーム4が上昇した場合、前記の軸受け5の軸芯Qは運動する位置を規制され、その運動はほぼ直線AAに近いものとはなるが、前記のように、イコライザバー3の端部にピンジャーナル7を嵌着し、車体1の中心寄りに、トラックフレーム4に溶着された軸受け5にメインジャーナル8を軸着されており、ピンジャーナル7の軸芯Pと、軸受け5の軸芯Qと、リンクピン21の中心Sとが図8に示すように水平方向に並んでいるために、軸受け5の軸芯Qの運動が直線運動になる範囲が狭く、作業車両のトラクタにとって実用上必要な直線運動になる範囲としては不十分である。
【0012】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであり、イコライザバーの端部の上下移動量が少なく、トラックフレームの直線運動の範囲が作業車両のトラクタにとっての実用上十分となる作業車両のトラックフレーム連結構造を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
車体1にセンタピン2により揺動自在に軸着されたイコライザバーの両端部それぞれと連結リンクとを回動自在に連結し、連結リンクとトラックフレーム4とを回動自在に連結し、連結リンクとリンクの一端部とを回動自在に連結し、リンクの他端部と車体1とを回動自在に連結した作業車両のトラックフレーム連結構造において、
連結リンク110とリンク120とのリンク連結軸芯S1とリンク120と車体1との車体連結軸芯Lとの距離であるリンク軸芯距離LS1とイコライザバー3aと連結リンク110とのイコライザバー連結軸芯P1とセンタピン2のセンタピン軸芯Kとの距離であるイコライザバー軸芯距離KP1との比であるイコライザバー/リンク比LS1/KP1と、連結リンク110とトラックフレーム4とのトラックフレーム連結軸芯Q1とイコライザバー3aと連結リンク110とのイコライザバー連結軸芯P1との距離であるトラックフレーム連結距離P1Q1と連結リンク110とトラックフレーム4とのトラックフレーム連結軸芯Q1と連結リンク110とリンク120とのリンク連結軸芯S1との距離である連結リンク軸芯距離S1Q1との比である連結リンク比P1Q1/S1Q1とを等しく、又はほぼ等しくし、
トラックフレーム連結軸芯Q1とイコライザバー連結軸芯P1とリンク連結軸芯S1とは直線上に配置し、
トラックフレーム連結軸芯Q1とイコライザバー連結軸芯P1リンク連結軸芯S1とを結ぶ直線は車体1の車体垂直中心XXと平行、又はほぼ平行である
構成としている。
【0014】
請求項1に記載の発明によると、トラックフレーム4のトラックフレーム連結軸芯Q1の運動は、前記のように連結されている各軸芯間の距離の比をLS1/KP1=P1Q1/S1Q1とした機構により、図3に示す点線のような軌跡の直線部分SL上の動きとなる。又、図示しないがトラックフレーム4が下降した場合も同様である。従って、図4に示すトラックフレーム連結軸芯Q1とイコライザバー3aが変位しない場合のトラックフレーム連結軸芯Q1の位置を示す軸心Q10とトラックフレーム4が下降した場合のトラックフレーム連結軸芯Q1の位置を示す軸芯Q12とを結んだ線で示される運動は後述するワットの近似直線運動であり、トラックフレーム連結軸芯Q1は直線A1A1に近似して動く。しかも、トラックフレーム連結軸芯Q1が近似直線運動をする範囲は、従来の実開平2−132590号公報で提案されている履帯式トラクタの懸架装置に対して、実用上十分に広い。従って、トラックフレーム4が上昇又は下降してもトーインの量は極微少な値となるので、作業車両の不整地走行時のトラックフレーム4が揺動する場合のイコライザバー3aによるトーインの量は実用上十分に微少となる。
【0015】
その結果、アライメントの狂いは極微少となり、起動輪33の歯の側面や履帯34の履帯リンクの側面、下転輪35のつば、履帯34のブッシュ等の寿命が増加し、トラックフレーム4やピボット軸31に無理な負荷がかからないのでトラックフレーム4やピボット軸31の寿命が増加する。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
イコライザバー3aの両端部は連結リンク110の長手方向中間部と連結し、
連結リンク110の長手方向一端部とトラックフレーム4とを連結し、
連結リンク110の長手方向他端部をリンク120とを連結する
構造としている。
【0017】
請求項2に記載の発明によると、請求項2記載の発明の効果に加えて、さらに、イコライザバー3aの端部とトラックフレーム4の軸受け5aが上下に重なった位置に配置してあるので、イコライザバー3aとトラックフレーム4との車体1の左右方向のスペースが小さくなる。従って、懸架装置が、コンパクトになり、重量が少なくなり、コストが低減できる。
【0018】
さらに、イコライザバー3aの端部とトラックフレーム4の軸受け5aが上下に重なった位置に配置してあるので、必要なトラックフレーム4の上下方向移動量を確保するのに、従来の実開平2−132590号公報で提案されている履帯式トラクタの懸架装置に比べ、イコライザバー3aの揺動量が小さくてすむので、センタピン2を取り付けている車体1のブラケット部分1bも下へ下げる必要が無く、従って、ブラケット部分1bを小さくでき、結果として、車量重量が減少し、コストが低減できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態を図を参照しながら説明する。
なお、従来例で説明した部分は同一の符号を付け説明を省略する。
【0020】
図1及び図1のJJ断面図である図2に基づいて実施形態を説明する。
図1は作業車両が水平路面上にあり、トラックフレーム4が車体1に対して変位しない場合を示している。車体1にセンタピン2によりイコライザバー3aが揺動自在に軸着されており、イコライザバー3aの二股に形成された端部と、連結リンク110の長手方向中間部とは連結ピン108によって揺動自在に連結されている。イコライザバー3aにはストッパ3asが設けてあり、イコライザバー3aが揺動した場合に、車体1の下面部1sと当接して揺動が規制されるようになっている。
【0021】
トラックフレーム4の車体左右方向の内側上部に溶着された軸受け5aと、連結リンク110の長手方向一端部とは、連結リンク110の長手方向一端部に内設された球面軸受109に連結リンクピン107を嵌着することによって揺動自在に連結されている。連結リンク110の長手方向他端部と、フレーム1に固着されたブラケット122とは、車体側リンクピン121aとリンク120とリンクピン121bとによって連結され、車体側リンクピン121aとリンクピン121bとはリンク120に固着され、リンクピン121bと連結リンク110、車体側リンクピン121aとブラケット122はそれぞれ回転自在に取り付けられる。図1において、連結リンク110は長手方向が車体1の車体垂直中心線XXとほぼ平行になるようにリンク120の長さと取付位置を選定して設けられている。
【0022】
また、車体側リンクピン121aの車体連結軸芯Lとリンクピン121bのリンク連結軸芯S1との距離であるリンク軸芯距離LS1と、センタピン2のセンタピン軸芯Kと連結ピン108のイコライザバー連結軸芯P1との距離であるイコライザバー軸芯距離KP1との比であるイコライザバー/リンク比LS1/KP1と、連結ピン108のイコライザバー連結軸芯P1と連結リンクピン107のトラックフレーム連結軸芯Q1との距離であるトラックフレーム連結距離P1Q1と、リンクピン121bのリンク連結軸芯S1と連結リンクピン107のトラックフレーム連結軸芯Q1との距離である連結リンク軸芯距離S1Q1との比である連結リンク比P1Q1/S1Q1とを等しく、つまり、LS1/KP1=P1Q1/S1Q1とするのが望ましい。
【0023】
このように、連結されている各軸芯間の距離の比を前記のようにLS1/KP1=P1Q1/S1Q1とした機構により、トラックフレーム連結軸芯Q1は図3に示す点線のような軌跡を描く。本実施形態はこの軌跡の直線部分SLを利用したものであり、一般にワットの近似直線運動といわれているものである。このような機構とすることにより、実開平2−132590号公報で提案されている履帯式トラクタの懸架装置に対して、トラックフレーム4に溶着された軸受け5aに嵌着された連結リンクピン107のトラックフレーム連結軸芯Q1の運動が直線運動になる範囲が実用上十分に広くなる。
【0024】
連結リンクピン107のトラックフレーム連結軸芯Q1と、連結ピン108のイコライザバー連結軸芯P1と、リンクピン121bのリンク連結軸芯S1とは直線上にあるのが望ましい。そして、連結リンクピン107のトラックフレーム連結軸芯Q1と、連結ピン108のイコライザバー連結軸芯P1と、リンクピン121bのリンク連結軸芯S1とを結ぶ直線RLは車体1の車体垂直中心線XXと平行であることが望ましい。
【0025】
また、車体側リンクピン121aの車体連結軸芯Lとリンクピン121bのリンク連結軸芯S1とを結ぶ直線LLと、センタピン2のセンタピン軸芯Kと連結ピン108のイコライザバー連結軸芯P1とを結ぶ直線ELとは平行とすることが望ましい。また、前記連結リンクピン107のトラックフレーム連結軸芯Q1と、連結ピン108のイコライザバー連結軸芯P1と、リンクピン121bのリンク連結軸芯S1とを結ぶ直線RLと前記直線LLは直角であることが望ましい。
【0026】
トラックフレーム4が変位しない場合においては、センタピン2のセンタピン軸芯Kと連結ピン108のイコライザバー連結軸芯P1とを結ぶ直線ELはセンタピン2のセンタピン軸芯Kを通る車体1の車体水平中心線YYと一致するのが望ましい。
【0027】
本実施形態ではLS1/KP1=P1Q1/S1Q1としているが、実用上差し支えない程度であれば、前記イコライザバー/リンク比LS1/KP1と、前記連結リンク比P1Q1/S1Q1とをほぼ等しくしてもよい。
【0028】
次に作動に付いて説明する。図4に示すごとくトラックフレーム4が上昇し、従って、軸受け5aのトラックフレーム連結軸芯Q1が上昇するとそれに伴ってイコライザバー3aが揺動し、ストッパ3asが車体1の下面部1sと当接して揺動が規制される。その場合、イコライザバー3aの端部に軸着された連結リンク110の連結ピン108のイコライザバー連結軸芯P1はセンタピン2のセンタピン軸芯Kを中心とする円弧B1B1上を移動し、連結リンク110の長手方向他端部のリンクピン121bの中心S1は車体1のブラケット122に軸着している車体側リンクピン121aの車体連結軸芯Lを中心とした円弧C1C1上を移動する。
【0029】
その結果、トラックフレーム連結軸芯Q1の運動は、前記のように連結されている各軸芯間の距離の比をLS1/KP1=P1Q1/S1Q1とした機構により、図3に示す点線のような軌跡の直線部分SL上の動きとなる。又、図示しないがトラックフレーム4が下降した場合も同様である。従って、図4に示すトラックフレーム連結軸芯Q1とイコライザバー3aが変位しない場合のトラックフレーム連結軸芯Q1の位置を示す軸芯Q10とトラックフレーム4が下降した場合のトラックフレーム連結軸芯Q1の位置を示す軸芯Q12とを結んだ線で示される運動は前記のワットの近似直線運動であるので、トラックフレーム連結軸芯Q1は直線A1A1に近似して動く。しかも、トラックフレーム連結軸芯Q1が近似直線運動をする範囲は、従来の実開平2−132590号公報で提案されている履帯式トラクタの懸架装置に対して、実用上十分に広い。従って、トラックフレーム4が上昇又は下降してもトーインの量は極微少な値となるので、トラクタの不整地走行時のトラックフレームが揺動する場合のイコライザバー3aによるトーインの量は実用上十分に微少となる。
【0030】
その結果、アライメントの狂いは極微少となり、起動輪33の歯の側面や履帯34の履帯リンクの側面、下転輪35のつば、履帯34のブッシュ等の寿命が増加し、トラックフレーム4やピボット軸31に無理な負荷がかからないのでトラックフレーム4やピボット軸31の寿命が増加する。
【0031】
また、イコライザバー3aの端部とトラックフレーム4の軸受け5aが上下に重なった位置に配置してあるので、イコライザバー3aとトラックフレーム4との車体1の左右方向のスペースが小さくなる。従って、トラックフレーム4の懸架装置が、コンパクトになり、重量が少なくなり、コストが低減できる。
【0032】
さらに、イコライザバー3aの端部とトラックフレーム4の軸受け5aが上下に重なった位置に配置してあるので、必要なトラックフレーム4の上下方向移動量を確保するのに、従来の実開平2−132590号公報で提案されている履帯式トラクタの懸架装置に比べ、イコライザバー3aの揺動量が小さくてすむので、センタピン2を取り付けている車体1のブラケット部分1bも下へ下げる必要が無く、従って、ブラケット部分1bを小さくでき、結果として、車量重量が減少し、コストが低減できる。
【0033】
また、連結リンクピン107のトラックフレーム連結軸芯Q1と、連結ピン108のイコライザバー連結軸芯P1と、リンクピン121bのリンク連結軸芯S1とは直線上にあり、連結リンクピン107のトラックフレーム連結軸芯Q1と、連結ピン108のイコライザバー連結軸芯P1と、リンクピン121bのリンク連結軸芯S1とを結ぶ直線RLは車体1の車体垂直中心線XXと平行としている。そして、車体側リンクピン121aの車体連結軸芯Lとリンクピン121bのリンク連結軸芯S1とを結ぶ直線LLと、センタピン2のセンタピン軸芯Kと連結ピン108のイコライザバー連結軸芯P1とを結ぶ直線ELとは平行とし、トラックフレーム4が変位しない場合においては、センタピン2のセンタピン軸芯Kと連結ピン108のイコライザバー連結軸芯P1とを結ぶ直線ELはセンタピン2のセンタピン軸芯Kを通る車体1の車体水平中心線YYと一致するようにしている。
【0034】
このようにすることによって、前記トラックフレーム連結軸芯Q1の運動が車体1の車体垂直中心線XXと平行に動く運動となる。従って、トラックフレーム4は車体1に車体垂直中心線XXとほぼ平行に動くので、トーインは極微少となり、アライメントの狂いは極微少となる。このため、起動輪33の歯の側面や履帯34の履帯リンクの側面、下転輪35のつば、履帯34のブッシュ等の寿命が増加し、トラックフレーム4やピボット軸31に無理な負荷がかからないのでトラックフレーム4やピボット軸31の寿命が増加する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す正面図である。
【図2】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態の作動を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態の作動を示す説明図である。
【図5】作業車両の全体構成を示す側面図である。
【図6】図5のGより見た正面図である。
【図7】図5のHより見た平面図である。
【図8】従来の履帯式トラクタの懸架装置の正面図である。
【図9】従来の履帯式トラクタの懸架装置の断面図である。
【図10】従来の履帯式トラクタの懸架装置の作動を示す説明図である。
【符号の説明】
1…車体、2…センタピン、3,3a…イコライザバー、4…トラックフレーム、110…連結リンク、120…リンク、K…センタピン軸芯、KP1…イコライザバー軸芯距離、L…車体連結軸芯、LS1…リンク軸芯距離、LS1/KP1…イコライザバー/リンク比、P1…イコライザバー連結軸芯、P1Q1…トラックフレーム連結距離、P1Q1/S1Q1…連結リンク比、Q1…トラックフレーム連結軸芯、S1…リンク連結軸芯、S1Q1…連結リンク軸芯距離、XX…車体垂直中心。
Claims (2)
- 車体(1)にセンタピン(2)により揺動自在に軸着されたイコライザバーの両端部それぞれと連結リンクとを回動自在に連結し、連結リンクとトラックフレーム(4)とを回動自在に連結し、連結リンクとリンクの一端部とを回動自在に連結し、リンクの他端部と車体(1)とを回動自在に連結した作業車両のトラックフレーム連結構造において、
連結リンク(110)とリンク(120)とのリンク連結軸芯(S1)とリンク(120)と車体(1)との車体連結軸芯(L)との距離であるリンク軸芯距離(LS1)とイコライザバー(3a)と連結リンク(110)とのイコライザバー連結軸芯(P1)とセンタピン(2)のセンタピン軸芯(K)との距離であるイコライザバー軸芯距離(KP1)との比であるイコライザバー/リンク比(LS1/KP1)と、連結リンク(110)とトラックフレーム(4)とのトラックフレーム連結軸芯(Q1)とイコライザバー(3a)と連結リンク(110)とのイコライザバー連結軸芯(P1)との距離であるトラックフレーム連結距離(P1Q1)と連結リンク(110)とトラックフレーム(4)とのトラックフレーム連結軸芯(Q1)と連結リンク(110)とリンク(120)とのリンク連結軸芯(S1)との距離である連結リンク軸芯距離(S1Q1)との比である連結リンク比(P1Q1/S1Q1)とを等しく、又はほぼ等しくし、
トラックフレーム連結軸芯(Q1)とイコライザバー連結軸芯(P1)とリンク連結軸芯(S1)とは直線上に配置し、
トラックフレーム連結軸芯(Q1)とイコライザバー連結軸芯(P1)リンク連結軸芯(S1)とを結ぶ直線は車体(1)の車体垂直中心(XX)と平行、又はほぼ平行である
ことを特徴とする作業車両のトラックフレーム連結構造。 - イコライザバー(3a)の両端部は連結リンク(110)の長手方向中間部と連結し、
連結リンク(110)の長手方向一端部とトラックフレーム(4)とを連結し、
連結リンク(110)の長手方向他端部とリンク(120)とを連結する
ことを特徴とする請求項1記載の作業車両のトラックフレーム連結構造。
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