JPH0522626B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、走行軌道の両側あるいは片側に立設
した案内壁に沿つて車両を走行させる、ガイドウ
エイシステムなどと呼ばれる新交通システムの車
両の走行装置に関する。

〔従来の技術〕

上記ガイトウエイシステムにおいては、車両は
走行面が平らな走行軌道の側部に立設された案内
壁に沿つて走行するが、車両をより円滑に走行さ
せるために自動操向装置を備えた走行装置を有し
ている。

従来、この走行装置は、第４図及び第５図に示
す如く、車体１の下部に設けたブラケツト２に、
一端を上下方向に回動可能に取付けた台車枠３
を、空気バネ４、シヨツクアブソーバ５で支持
し、台車枠３に設けた車軸６の端部に、タイロツ
ド７で相互に連結されたナツクルアーム８をキン
グピン９で枢着して、左右の走行車輪１０が操舵
可能に設けられている。

一方、台車枠３には、案内輪支持アーム１１，
１１が横方向に回動可能に設けられ、案内輪支持
アーム１１，１１に支持される案内輪フレーム１
２の両端に案内輪１３が取付けられている。そし
て、案内輪フレーム１２に設けた連係ロツド１４
を、台車枠３に枢軸１５にて左右に回動自在に設
けた回動レバー１６に連結し、さらに回動レバー
１６とナツクルアーム８をステアリングロツド１
７で連結している。

このように構成することにより、走行軌道１８
の側部の案内壁１９に沿つて案内車輪１３が転動
して、走行軌道１８の曲線に従つて案内輪フレー
ム１２が横方向に移動し、この移動で連結ロツド
１４が回動レバー１６を枢軸１５を中心に回動さ
せ、この回動をステアリングロツド１７を介して
ナツクルアーム８に伝え走行車輪１０を操舵して
いる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、上記の構成では、横方向に移動する案
内輪フレーム１２を支持する案内輪支持アーム１
１がピンにより案内輪フレーム１２と台車枠３に
取付けられているので、ピンや取付孔が摩耗して
ガタツキが生じる不具合があつた。

本発明は、上記課題を解決した案内軌道車の走
行装置を提供することを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために本発明は、走行軌
道上を走行する走行車輪を車軸を介して支承した
台車枠に、走行軌道の側部に立設された案内壁に
沿つて転動する案内輪を端部に支承した案内輪フ
レームを横方向に移動可能に備え、該案内輪フレ
ームの横変位力を台車枠に伝達して走行車輪を操
舵する案内軌道車の走行装置において、前記台車
の左右位置にブラケツトを夫々突設し、該ブラケ
ツトの両側に、該ブラケツトを挟んで夫々２枚の
板バネの一端を固設し、該板バネに他端を前記案
内輪フレームに夫々連結したことを特徴としてい
る。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図及び第２図に基づい
て説明する。

本発明に係る走行装置は、車体１の下部に固設
したブラケツト２０に、上下方向に回動可能に取
付けたアツパアーム２１で車軸２２の中央上部を
支持し、ブラケツト２３に回動可能に取付けたロ
アアーム２４で車軸２２の両側下部を支持し、車
軸２２と車体１とを空気バネ２５で支持し、車軸
２２の端部にタイロツド２６で相互に連結された
ナツクルアーム２７をキングピン（図示せず）で
枢着して左右の走行車輪２８が操舵可能に設けら
れている。

そして、走行車輪２８を車軸２２を介して支承
した台車枠２９の左右位置に、ブラケツト３０，
３０を夫々突設し、該ブラケツト３０，３０の両
側に、ブラケツト３０，３０を挟んで夫々２枚の
板バネ３１，３１の一端をボルト３２で固設し、
該板バネ３１の他端に取付ブラケツト３３を設
け、取付ブラケツト３３に挿入したピン３４にて
案内輪フレーム３５を横方向に移動可能に連結
し、案内輪フレーム３５の両側に案内輪３６を支
承し、案内輪フレーム３５に設けた連結ロツド３
７を、台車枠２９に枢軸３８で左右に回動自在に
設けた回動レバー３９に連結し、さらに回動レバ
ー３９とナツクルアーム２７をステアリングロツ
ド４０で連結している。

このように構成することにより、走行軌道１８
の側部を案内壁１９に沿つて案内車輪３６が転動
して、走行軌道１８の曲線に従つて案内輪フレー
ム３５が左右に移動しても、案内輪フレーム３５
が板バネ３１により支持されているので、従来の
案内輪支持アームによる支持より摩耗部分が半減
する。さらに、案内輪フレーム３５の移動により
板バネ３１に復元力が発生するので、直進安定性
が向上する。

第３図は本発明の別の実施例を示すもので、案
内輪フレーム３５にブラケツト４１，４１を立設
し、台車枠２９のブラケツト３０にボルト３２で
固設した２枚の板バネ３１，３１でブラケツト４
１を挾んでボルト４２で固設して案内輪フレーム
３５を支持する。

〔発明の効果〕

本発明は上記のように、走行軌道上を走行する
走行車輪を車軸を介して支承した台車枠の左右位
置にブラケツトを夫々突設し、該ブラケツトの両
側に、該ブラケツトを挾んで夫々２枚の板バネの
一端を固設し、該板バネの他端を走行軌道の側部
に立設した案内壁に沿つて転動する案内輪を支承
する案内輪フレームに夫々連結したので、従来の
案内輪支持アームの場合に比べて摩耗する部分が
少なくなつて、ガタツキの発生を防止でき、ま
た、板バネに復元力が発生するので直進安定性が
向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明に係る走行装置の一
実施例を示すもので、第１図は正面図、第２図は
平面図、第３図は本発明の別の実施例を示す平面
図、第４図及び第５図は従来の走行装置を示すも
ので、第４図は正面図、第５図は平面図である。 １……車体、２０……ブラケツト、２１……ア
ツパアーム、２２……車軸、２３……ブラケツ
ト、２４……ロアアーム、２５……空気バネ、２
６……タイロツド、２７……ナツクルアーム、２
８……走行車輪、２９……台車枠、３０……ブラ
ケツト、３１……板バネ、３２……ボルト、３３
……取付ブラケツト、３４……ピン、３５……案
内輪フレーム、３６……案内輪、３７……連結ロ
ツド、３８……枢軸、３９……回動レバー、４０
……ステアリングロツド、４１……ブラケツト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 走行軌道上を走行する走行車輪を車軸を介し
   て支承した台車枠に、走行軌道の側部に立設され
   た案内壁に沿つて転動する案内輪を端部に支承し
   た案内輪フレームを横方向に移動可能に備え、該
   案内輪フレームの横変位力を台車枠に伝達して走
   行車輪を操舵する案内軌道車の走行装置におい
   て、前記台車枠の左右位置にブラケツトを夫々突
   設し、該ブラケツトの両側に、該ブラケツトを挟
   んで夫々２枚の板バネの一端を固設し、該板バネ
   の他端を前記案内輪フレームに夫々連結したこと
   を特徴とする案内軌道車の走行装置。