JP2508842Y2 - 履帯式トラクタの懸架装置 - Google Patents

履帯式トラクタの懸架装置

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JP2508842Y2 JP1990018998U JP1899890U JP2508842Y2 JP 2508842 Y2 JP2508842 Y2 JP 2508842Y2 JP 1990018998 U JP1990018998 U JP 1990018998U JP 1899890 U JP1899890 U JP 1899890U JP 2508842 Y2 JP2508842 Y2 JP 2508842Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は履帯式トラクタの車体と、不整地走行時に搖
動するトラックフレームとを連結する履帯式トラクタの
懸架装置に関する。
〔従来の技術〕
履帯式トラクタの懸架装置は第6図に示すように車体
40に固着されたピボット41にはトラックフレーム1が搖
動自在に軸着され、トラックフレーム1に装着された下
転輪45と誘導輪46は履帯44を案内している。起動輪43は
ピボット軸41と異なる位置に配設された起動輪軸42に固
着され動力を履帯44に伝達する。イコライザバー6は第
7図に示すように中央をセンタピン48で車体40に揺動自
在に軸着され、両端はピン47でトラツクフレーム1と軸
着されている。トラックフレーム1は横方向からの外力
を受けると第8図のN点を中心としてトラックフレーム
1の先端(図の左方)が車体中心に寄せられたり(トー
イン)、外側に開いたり(トーアウト)するがイコライ
ザバー6は左右のトラックフレームと車体を連結するこ
とによって外力でトーイン、トーアウトすることを防止
している。又、トラクタが不整地を走行する倍、第6図
に示すごとくトラックフレーム1はピボット軸41を中心
として地形に沿って上下に揺動し、車体40の動揺を少な
くしている。
しかしながら、上記の懸架装置においては第7図に示
すごとくイコライザバー6のトラックフレーム1と結合
しているピン47はセンタピン48を中心とした半径Rの円
弧上を運動しピン47xだけ変位した場合、ピン47は最初
の位置からδ1だけ内側に寄ることとなる。これを第6
図のH方向から見ると第8図に示すごとくトラックフレ
ーム1の中心線K−Kはピボット軸41の中心Nを中心と
してイコライザバー6の中心線上でδ1だけずれた位置
K′−K′となり、履帯44が起動輪43に巻き付く位置で
はδ2だけ履帯44の中心と起動輪43の中心とずれること
となる。すなわちトーインによってアライメントが狂い
を生ずることとなる。このため起動輪の歯の側面や履帯
リンクの側面、下転輪のつば、履帯のブッシュ等に偏摩
耗が生じて寿命が低下し、トラックフレームやピボット
軸に無理な負荷が高い頻度でかかり寿命が低下するとい
う問題がある。
この問題を解決するために従来は以下のような構造が
採用されている。第9図、第10図、第11図はイコライザ
バーとトラックフレームとの結合部の構造を示し、第9
図は結合部の正面図、第10図は第9図のA−A線に沿っ
た平面断面図、第11図は第10図のB−B断面図である。
第10図について構造を説明すると、イコライザバー6の
端部には継手軸30が球面軸受7を介して揺動自在に装着
されている。トラックフレーム1には一対のボス3,5を
有するブラケット2が固着されている。継手軸30の一端
に設けられた球面31は二分割された球面ブッシュ4を介
して第9図に示すキャップ20およびボルト21によりボス
3に回動自在に枢着される。継手軸30の他端に設けられ
た円筒部32には第11図(b)に示すような平面部36が設
けられている。ボス5には第11図(c)に示すような継
手軸30の円筒部32と同一半径の円筒面33および平面37よ
りなる穴が穿設され、継手軸30の円筒部32が挿入されて
いる。この場合ボス5の穴の平面37と継手軸30の円筒部
32に設けられた平面部36とは第11図(a)に示すように
滑動可能な状態で接しており、円筒部32と円筒面33とは
トラックフレーム1側では隙間35は0で反対側には隙間
34が設けられている。
次に作動について説明すると、第12図に示すようにイ
コライザバー6が上下に最大に揺動して球面軸受7の中
心が標準線F−Fに対してyだけ変位すると球継手の中
心はγだけずれる。すると第13図に示すように継手軸30
は球面部の中心Mを中心としてイコライザバー6の中心
線E−E上でγに等しい量だけ揺動し、第14図に示すよ
うにボス5の円筒面33と継手軸30の円筒部32とはトラッ
クフレーム1の反対側で接し、隙間34は0となり隙間35
が開くこととなる。従ってトラックフレームやピボット
軸に無理な力がかかることはない。
〔考案が解決しようとする課題〕
ブルドーザで土工作業をする場合、土工板50にかかる
負荷が軽い場合は第15図に示すように履帯44は全面が地
面に接しているが、油圧シリンダ51で土工板50を押し下
げ負荷を大きくすると第16図に示すように車体40は反力
を受けて浮き上がり起動輪46も浮き上がって履帯44の設
置部分は短くなり地面との間にスリップを起こして駆動
力が減少する。オペレータは車体の僅かな浮き上がりを
関知して土工板の負荷を減らし、履帯がスリップしない
ように制御する。従って車体とトラックフレームとの結
合部分には上下方向に僅かな遊びがあることが望まし
い。
しかしながら上記構造によると、トラックフレームの
ブラケットのボスの穴の平面と継手軸の円筒部の平面部
とは滑動自在に接しているため、車体の前方が上がると
同時にトラックフレームの前方が上がる。そのためオペ
レータの制御が困難でスリップに入り易い。また、一方
のボスと継手軸との枢着部が二つ割り構造であり、構造
複雑であるとともに他方のボス穴の形状が円筒面と平面
とよりなり加工が非常に困難で経済的にも不利である。
本考案は上記の問題点に着目してなされたもので、ト
ラックフレーム揺動時にトラックフレームやピボット軸
に無理な荷重がかからず、車体とトラックフレームの結
合部分に上下方向の遊びを有し、構造簡単で加工の容易
な履帯式トラクタの懸架装置を提供することを目的とし
ている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的達成のため本考案の履帯式トラクタの懸架装
置は、車体に搖動自在に軸着され、両端をトラックフレ
ームと連結したイコライザバーよりなる履帯式トラクタ
の懸架装置において、一端に所定の直径を有するテーパ
部を、かつ、他端部に球面を有する継手軸と、継手軸を
両端に球面軸受を介して搖動自在に取着したイコライザ
バーと、前記継手軸の一端の球面が球面軸受を介して搖
動自在に枢着されるとともに、継手軸の他端のテーパ部
がこのテーパ部の直径よりも大きな直径で穿設した円筒
穴に挿入されるトラックフレームに固着した一対のボス
とからなり、前記継手軸の搖動時、継手軸のテーパ部と
ボスの円筒穴とは互いに線接触することを特徴としてい
る。
〔作用〕
上記構造によれば、イコライザバーに揺動自在に装着
された継手軸の一端をトラックフレームのボスに枢着
し、他端をボスに穿設された直径の大きな穴に挿入した
ため、継手軸は上下左右に揺動可能となり、イコライザ
バーはトラックフレームに対して左右方向の逃げと上下
方向の遊びの両方を確保できる。
〔実施例〕
以下に本考案に係る履帯式トラクタの懸架装置の実施
例について図面を参照して詳述する。
第1図はイコライザバーとトラックフレームとの継手
部分の平面断面図であり、第2図は第1図のS部の断面
図である。第1図に示すごとくイコライザバー6に取着
された球面軸受7には継手軸10が装着され、継手軸10の
一端に設けられた円筒部11は球面軸受4に嵌入し座金15
およびボルト16により定着されてボス3に枢着される。
継手軸10の他端にはテーパ部12が設けられ、ボス5に
穿設されたテーパ部12より直径の大きな円筒穴8に挿入
される。円筒穴8の大きさは第3図に示すように継手軸
が球面軸受部4の中心Mを中心としてイコライザバー6
の中心線E−E上でγだけ揺動したときに継手軸10のテ
ーパ部12接する大きさとなっている。標準状態では第1
図のX−X断面である第4図に示すように継手軸10のテ
ーパ部12はボス5の円筒穴8のトラックフレーム側に接
しており、第12図に示すようにイコライザバー6が上下
に揺動した場合は第3図のY−Y断面である第5図に示
すようにテーパ部12は円筒穴8のトラックフレームの反
対側に接している。いずれの場合も継手軸10のテーパ部
12は円筒穴8の中で上下方向に動き得る隙間をもってお
り、土工板の負荷の軽いときは車体重量を受けてテーパ
部12は円筒穴8の下側に接し、土工板の負荷が大きくな
ると車体の前方は僅かに浮き上がりその後テーパ部12は
円筒穴の上側に接しさらに車体前方が上昇するとトラッ
クフレームの前方が浮き上がる。
〔考案の効果〕
以上詳述したごとく本考案はトラクタのイコライザバ
ーの両端に装着した継手軸の一端を、トラックフレーム
の一対のボスの一方に取着せる球面軸受に嵌着し、継手
軸の他端のテーパ部を他方のボスの直径の大きな円筒穴
に挿入したので以下のような効果を奏する。
(1) トラックフレームの揺動時にもトラックフレー
ムやピボット軸に無理な力がかからない。
(2) 土工板に大きな負荷をかけた場合は一旦車体前
方のみが浮き上がった後にトラックフレームが浮き上が
るため、オペレータは車体の浮き上がりを感知して履帯
がスリップしないように制御することができる。
(3) 一方のボスを二つ割り構造にする必要がなく構
造簡単であり、また他方のボスの穴も単純な円筒穴であ
るため加工が容易であり経済的に有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図:本考案の継手部分の標準状態の平面断面図 第2図:第1図のS部の断面図 第3図:本考案の継手部分の揺動時の平面断面図 第4図:第1図のX−X断面図 第5図:第3図のY−Y断面図 第6図:従来のものの全体構成図 第7図:第6図のGから見た正面図 第8図:第6図のHから見た平面図 第9図:従来の継手部分の正面図 第10図:従来の継手部分の平面断面図 第11図:第10図のB−B断面図 第12図:イコライザバー揺動時の説明図 第13図:揺動時の平面断面図 第14図:第13図のC−C断面図 第15図:ブルドーザの軽負荷作業状態図 第16図:ブルドーザの重負荷作業状態図 1……トラックフレーム 3,5……ボス 4,7……球面軸受 6……イコライザバー 8……円筒穴 10……継手軸 11……円筒部 12……テーパ部 13,14……隙間 15……座金

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に搖動自在に軸着され、両端をトラッ
    クフレームと連結したイコライザバーよりなる履帯式ト
    ラクタの懸架装置において、一端に所定の直径を有する
    テーパ部を、かつ、他端部に球面を有する継手軸と、継
    手軸を両端に球面軸受を介して搖動自在に取着したイコ
    ライザバーと、前記継手軸の一端の球面が球面軸受を介
    して搖動自在に枢着されるとともに、継手軸の他端のテ
    ーパ部がこのテーパ部の直径よりも大きな直径で穿設し
    た円筒穴に挿入されるトラックフレームに固着した一対
    のボスとからなり、前記継手軸の搖動時、継手軸のテー
    パ部とボスの円筒穴とは互いに線接触することを特徴と
    する履帯式トラクタの懸架装置。
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