JP4041874B2 - 車いす兼用エスカレータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車いす兼用エスカレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、車いす兼用踏段が組み込まれた従来の車いす兼用エスカレータの一例を示す右側面図、図7は図6で示した車いす兼用踏段の縦断面拡大図である。 図6及び図7において、切断された山形鋼を溶接してトラス構造に製作された一般にトラスと称する主枠27は、右端の上階側の上端が建物の上階側に固定され、左端の上端が下階側に固定されている。
【0003】
主枠27の上階側と下階側には、上階側に設置された電動機で駆動される図示しない一対の踏段チェーンスプロケットが設けられ、これらの踏段チェーンスプロケットには、無端状の図示しない踏段チェーンが巻装されている。
【0004】
これらの踏段チェーンには、通常踏段3がこの通常踏段3の図7で示す前輪の車軸を介して連続して連結され、これらの通常踏段3の間に対して、以下説明する上段踏段4A,中段踏段4B及び下段踏段4Dで構成する車いす兼用踏段が図7に示す車軸4bを介して連結されている。
【0005】
なお、主枠27の上部には、欄干27aが立設され、主枠27の上階側と下階側には、車いす運転モードへの切換によって車いす兼用踏段の内部に組み込まれた図示しない駆動機構を駆動するラック棒などの踏段駆動機構7が設置されている。
【0006】
図6及び図7は、車いす運転モードに切り換えられて、下階側の水平部6から搭乗した電動機付の車いす1が斜行部の往路2の上部に移動した状態を示し、上部踏段4Aの踏板8A、及び中部踏段4Bの踏板8Bと下部踏段4Dの踏板8Cが同一面となった状態を示す。
【0007】
図7において、中段踏段4Bの基台9Bの紙面直交方向の両側には、水平な案内穴16Aが上階側に形成され、この案内穴16Aの左端に対して、リンク機構10Bの下部の片側のリンク14Bの下端が連結ピンを介して嵌合している。
【0008】
基台9Bの上部の下階側には、リンク14Aの下端が連結ピンを介して連結され、このリンク14Aと前述したリンク14Bは、X字状に中間部が重ねられて、連結ピンを介して連結されている。
【0009】
これらのリンク14A,14Bの上端には、これらのリンク14A,14Bと同一品のリンク14A,14Bの下端が連結ピンを介して連結され、これらのリンク14A,14Bも、中間部が連結ピンを介してX字状に重ねられ連結されている。中段踏段4Bの踏板8Bの下面には、図示しない側面図ではL字状に折り曲げられた支持枠26の上端面が添設され、踏板8Bに固定されている。
【0010】
この支持枠26にも案内穴16Bが下階側に形成され、この案内穴16Bの上階側の端部に対して、リンク14Bの上端が連結ピンを介して嵌合し、リンク14Bと中央部が重ねられたリンク14Aの上端は、支持枠26の上階側に連結ピンを介して連結されている。
【0011】
踏板8Bの上階側の下面には、上部踏段4Aの上部から下階側に突き出た支持棒5の先端の上面が当接している。基台9Bの下階側の上部には、車いす運転モードへの切換によって、下階側に突き出て、後述する補助ライザ12Bの中間基台13を支持する支持棒27が示されている。
【0012】
下部踏段4Dの基台9Cの紙面直交方向の両側にも、案内穴16Aが上部の上階側に形成され、この案内穴16Aの下階側には、X形のリンク機構10Eの片側の下端が連結ピンを介して嵌合している。
【0013】
リンク機構10Eの他側の下端は、基台9Cの下階側に連結ピンを介して連結され、リンク機構10Eの上端は、補助ライザ12Bを支持する中間基台13の下部に形成された一対の案内穴の対向側に連結ピンを介して嵌合している。
【0014】
中間基台13の上部にも、一対の案内穴が下部の案内穴と対称位置に形成され、この案内穴の対向部には、下側のリンク機構10Eと同一品のリンク機構10Eの下端が連結ピンを介して嵌合している。
このリンク機構10Eの上端は、下部踏段4Dの踏板8Cの下面に固定された支持枠26に形成された案内穴と連結穴に連結ピンを介して嵌合している。
【0015】
踏板8Cの下階側には、車いすが搭載された後に図示しない駆動機構によって上方に突き出る爪11が示され、踏板8Cの下階側の下面には、上端が踏板8Cに固定された上部ライザ12Aが示され、基台9Cの下階側には、下端が基台9Cに固定された下部ライザ12Cが示されている。
【0016】
このように構成された車いす兼用エスカレータにおいては、図6で示した上階側又は下階側の水平部から斜行部に車いす兼用踏段が移動する前に、図7で示した支え棒5の先端が下階側の踏板の下面に突き出て、斜行部に移動すると、下階側の踏板を図7に示すように持ち上げる。
このとき、各リンク機構10B,10Eも図7に示すように伸長されて、各踏板8B,8Cは、踏板8Aと同一面の水平状態を維持する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このように構成された車いす兼用エスカレータにおいては、特に下部踏段4Dの構成が複雑となって、重量が増えるだけでなく、組立や保守・点検にも時間がかかる。
なぜならば、上下のリンク機構10Eを連結する中間基台13やこの中間基台13を支持棒27で支持する支持機構などが組み込まれているからである。
【0018】
さらに、補助ライザ12Bは、中間基台13を介して中段踏段4Bの基台9Bに支持されているので、水平部から斜行部に移動する際には、中間踏段4Bの基台9Bの上昇軌跡に従って上下動するに対し、上部ライザ12Aは、下段踏段4Dのリンク10Eと同一軌跡で上下動する。
【0019】
したがって、上下動中に相互間に大きな隙間が形成されるおそれがある。すると、意匠が損われるだけでなく、車椅子とともに搭乗した添乗員の衣服などが挟まれるおそれもある。
【0020】
そのため、図8に示すような中間基台を省いた下段踏段もある。図8においては、上部ライザ12Dの下端に案内嵌合部を形成し、この案内嵌合部に対して補助ライザ12Eを上下動自在に挿入している。
この場合には、補助ライザ12Eは、上部ライザ12Dによって持ち上げられるので、リンク機構との連結を省くことができ、構成を簡素化することができる。
【0021】
すなわち、図8に示した下段踏段4Eは、基台9Cと支持枠26との間に三連のリンクで構成するリンク機構10Cが連結されている。そのため、上端のリンク14A,14Bと下端のリンク14A,14Bとの間には、連結ピン15Cで重ねられた一対のリンク14Cが連結ピン15Dを介して連結されている。
【0022】
基台9Cと支持枠26に示した案内穴16A,16Bは、図7で示した下段踏段の案内穴16Aと同一であり、各リンク14A,14B,14C相互間及び端部に挿入された連結ピン15A,15B,15C,15Dも図7と同一品である。
【0023】
しかし、このように補助ライザ12Eが構成された車いす兼用エスカレータにおいても、万一、上部ライザ12Dの案内嵌合部に塵埃などが入ると、補助ライザ12Eが円滑に上下動しなくなるおそれがある。そこで、本発明の目的は、簡単な構成で円滑に上下動させることのできる補助ライザを備えた車いす兼用エスカレータを得ることである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
請求項1に対応する発明は、無端状に連結され主枠に巻装された通常踏段に車いす兼用踏段が連結された車いす兼用エスカレータにおいて、支持棒を下階側に突き出して前記下階側に連結された下階側踏段の踏板を支持する踏段と、前記下階側踏段の踏板から垂設された上部ライザと、前記下階側踏段の基台から立設された下部ライザと、前記下階側踏段の踏板と基台を連結するリンク機構に取り付けられ前記リンク機構が上下方向に伸縮したときにも水平状態を維持する支持板と、前記支持板の前端に取り付けられ前記上部ライザと前記下部ライザの間に位置する補助ライザとを備えたことを特徴とする。
【0025】
また、請求項2に対応する発明は、無端状に連結され主枠に巻装された通常踏段に車いす兼用踏段が連結された車いす兼用エスカレータにおいて、支持棒を下階側に突き出して前記下階側に連結された下階側踏段の踏板を支持する踏段と、前記下階側踏段の踏板から垂設された上部ライザと、前記下階側踏段の基台から立設された下部ライザと、前記下階側踏段の踏板と基台を連結する複数のX状リンクに取り付けられ前記X状リンクが上下方向に伸縮したときにも水平状態を維持する支持板と、前記支持板の前端に取り付けられた補助ライザとを備え、前記支持板を前記X状リンクの中間部の交点に連結したことを特徴とする。
【0026】
また、特に請求項3に対応する発明の車いす兼用エスカレータは、中間部の連結部が前記支持板に連結され他側が前記X状リンクと平行四辺形を形成する補助リンクを設けたことを特徴とする。
【0027】
また、請求項4に対応する発明は、無端状に連結され主枠に巻装された通常踏段に車いす兼用踏段が連結された車いす兼用エスカレータにおいて、支持棒を下階側に突き出して前記下階側に連結された下階側踏段の踏板を支持する踏段と、前記下階側踏段の踏板から垂設された上部ライザと、前記下階側踏段の基台から立設された下部ライザと、前記下階側踏段の踏板と基台を連結する複数のX状リンクに取り付けられ前記X状リンクが上下方向に伸縮したときにも水平状態を維持する支持板と、前記支持板の前端に取り付けられた補助ライザとを備え、前記支持板を前記X状リンクを連結する一対の連結ピンに連結したことを特徴とする。
【0028】
また、特に請求項5に対応する発明の車いす兼用エスカレータは、上部ライザを連結ピンを介して踏板から垂設し、上部ライザの下部を補助ライザの上部に接触させる第1のばねを、上部ライザの上端と踏板との間に設けたことを特徴とする。
【0029】
さらに、特に請求項6に対応する発明の車いす兼用エスカレータは、補助ライザの下部を下部ライザの上部に接触させる第2のばねを設けたことを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車いす兼用エスカレータの一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の車いす兼用エスカレータの第1の実施形態を示す部分縦断面図で、従来の技術で示した図7に対応し、請求項1及び請求項2と請求項3に対応する図、図2は、図1で示した下段踏段4Cを示す拡大詳細図で従来の技術で示した図8に対応する図である。
【0031】
図1及び図2において、従来の技術で示した図7,図8と異なるところは、補助ライザの固定構造で、下段踏板の上下動で伸縮するリンクの中央部に支持板を介して支えられている。
【0032】
すなわち、図8で示したリンク10Cと同形状に構成されたリンク機構10Aの中央部のリンク14C,14Dの中央部相互を連結する連結ピン15Eには、補助ライザ12Bに前端が固定された支持板17Aの後端が連結されている。
【0033】
支持板17Aには、案内穴17aが中央部に形成され、この案内穴17aには、連結ピン19Bが後端寄りに挿入されている。この連結ピン19Bには、小形のリンク18A,18Bの前端が連結され、このうち、上側のリンク18Aの後端は、リンク14Dの上端の連結ピン15Dと中央部の連結ピン15Eの中間部に小形の連結ピン19Aを介して連結されている。
【0034】
一方、下側のリンク18Bの後端は、リンク14Cの下端の連結ピン15Dと中央部の連結ピン15Eの中間部に連結ピン19Aを介して連結され、この結果、リンク18A,18Bとリンク14C,14D及び連結ピン15E,19A,19Bで平行四辺形を形成している。
【0035】
このように補助ライザの保持機構が構成された車いす兼用エスカレータにおいては、補助ライザイ12Bの支持板17Aは、案内穴17aに連結ピン19Bが嵌合した小形の平行四辺形のリンク機構によって、上下方向に伸縮するリンク機構10Aの高さの如何にかかわらず、上端の踏板8Cと同様に水平状態を維持し、補助ライザ12Bは同一傾斜角度を維持する。
【0036】
また、補助ライザ12Bの支持板17Aを、従来の技術の図7のように中段踏段から進退させる機構が不要で、補助ライザに対して図7の支持棒27の嵌合部を形成する必要もなく、下段踏段の内部だけで単独に構成することができるので、組立時の調整が不要となる。
【0037】
さらに、リンク14A,14Bなどの長さを変えることで、補助ライザ12Bの上下動の軌跡をほぼ弧状のライザの形状にすることができるので、上下のライザ間の隙間21A,21Bを減らすこともできる。
【0038】
次に、図3は、本発明の車いす兼用エスカレータの第2の実施形態を示す部分拡大縦断面図で、図2に対応し、請求項4に対応する図である。
図3において、図2と異なるところは、リンクの段数で、図2においては3段であったのに対し、4段のリンク機構10Cとした場合を示す。
【0039】
この場合には、支持板17Bの先端には、中間部の上下のリンク14Cの連結ピン15Eに連結し、中間部に形成した案内溝17aに挿入した連結ピン19Bには、中間部の上下のリンク14Dの連結穴を連結する。
この場合には、各連結リンク14A,14B,14C,14Dを小形することができ、且つ一種類とすることができるので、製作や組立が容易となる利点がある。
【0040】
また、図4は、本発明の車いす兼用エスカレータの第3の実施形態を示す部分縦断面図で、前述した実施形態で示した図2及び図3に対応し、請求項5に対応する図である。
【0041】
図4において、前述した第1の実施形態で示した図2と異なるところは、最上段の上部ライザ12Aの踏板8Cへの固定をピン22Aを介して揺動自在とし、上部ライザ12Aの上部内面と踏板8Cの先端下面との間に渦巻きばね23を取り付けて、上部ライザ12Aに対し、ピン22Aを軸として図4において時計方向の力を与え、下端を補助ライザ12Bの内面に接触させたことである。
【0042】
この場合には、上部ライザ12Aと補助ライザ12Bとの間に形成される隙間を防ぐことができる。なお、図4に示したピン22Aと渦巻きばね23による上下のライザ間の隙間防止構造は、図3で示した4段のリンクの下段踏段に適用してもよい。
【0043】
また、図5は、本発明の車いす兼用エスカレータの第4の実施形態を示す部分縦断面図で、前述した実施形態で示した図2,図3及び図4に対応し、請求項6に対応する図である。
【0044】
図5において、前述した実施形態で示した図4と異なるところは、支持板17Cを補助ライザ12Bに対して連結ピン22bを介して揺動自在とし、支持板17Cと補助ライザ12Bとの間に対して、渦巻きばね23を設けて、図5において補助ライザ12Bに対して、連結ピン22bを軸として時計方向の回転力を与えたことである。
【0045】
この結果、補助ライザ12Bの上端の裏面は、上部ライザ12Aの下端前面に接触し、補助ライザ12Bの下端の前面は、下部ライザ12Cの上端裏面に接触している。
したがって、このように構成された下段踏段においても、上下のライザと補助ライザとの間における隙間の形成を防ぐことができる。
【0046】
なお、この補助ライザを連結ピン22bと渦巻きばね23によって、上下のライザに接触させる構成は、上部ライザ12Aが固定された図2及び図3に示した下段踏段に適用してもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上、請求項1に対応する発明によれば、無端状に連結され主枠に巻装された通常踏段に車いす兼用踏段が連結された車いす兼用エスカレータにおいて、支持棒を下階側に突き出して前記下階側に連結された下階側踏段の踏板を支持する踏段と、前記下階側踏段の踏板から垂設された上部ライザと、前記下階側踏段の基台から立設された下部ライザと、前記下階側踏段の踏板と基台を連結するリンク機構に取り付けられ前記リンク機構が上下方向に伸縮したときにも水平状態を維持する支持板と、前記支持板の前端に取り付けられ前記上部ライザと前記下部ライザの間に位置する補助ライザとを備えたので、簡単な構成で円滑に上下動させることのできる補助ライザを備えた車いす兼用エスカレータを得ることができる。
【0048】
また、請求項2に対応する発明によれば、無端状に連結され主枠に巻装された通常踏段に車いす兼用踏段が連結された車いす兼用エスカレータにおいて、支持棒を下階側に突き出して前記下階側に連結された下階側踏段の踏板を支持する踏段と、前記下階側踏段の踏板から垂設された上部ライザと、前記下階側踏段の基台から立設された下部ライザと、前記下階側踏段の踏板と基台を連結する複数のX状リンクに取り付けられ前記X状リンクが上下方向に伸縮したときにも水平状態を維持する支持板と、前記支持板の前端に取り付けられた補助ライザとを備え、前記支持板を前記X状リンクの中間部の交点に連結したので、簡単な構成で円滑に上下動させることのできる補助ライザを備えた車いす兼用エスカレータを得ることができる。
【0049】
また、特に請求項3に対応する発明によれば、中間部の連結部が前記支持板に連結され他側が前記X状リンクと平行四辺形を形成する補助リンクを設けたので、簡単な構成で円滑に上下動させることのできる補助ライザを備えた車いす兼用エスカレータを得ることができる。
【0050】
また、請求項4に対応する発明によれば、無端状に連結され主枠に巻装された通常踏段に車いす兼用踏段が連結された車いす兼用エスカレータにおいて、支持棒を下階側に突き出して前記下階側に連結された下階側踏段の踏板を支持する踏段と、前記下階側踏段の踏板から垂設された上部ライザと、前記下階側踏段の基台から立設された下部ライザと、前記下階側踏段の踏板と基台を連結する複数のX状リンクに取り付けられ前記X状リンクが上下方向に伸縮したときにも水平状態を維持する支持板と、前記支持板の前端に取り付けられた補助ライザとを備え、前記支持板を前記X状リンクを連結する一対の連結ピンに連結したので、簡単な構成で円滑に上下動させることのできる補助ライザを備えた車いす兼用エスカレータを得ることができる。
【0051】
また、特に請求項5に対応する発明によれば、上部ライザを連結ピンを介して踏板から垂設し、上部ライザの上端と踏板との間に上部ライザの下部を補助ライザの上部に接触させる第1のばねを設けたので、簡単な構成で円滑に上下動させることのできる補助ライザを備えた車いす兼用エスカレータを得ることができる。
【0052】
さらに、特に請求項6に対応する発明によれば、補助ライザの下部を下部ライザの上部に接触させる第2のばねを設けたので、簡単な構成で円滑に上下動させることのできる補助ライザを備えた車いす兼用エスカレータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車いす兼用エスカレータの第1の実施形態を示す部分縦断面図。
【図2】図1の下段踏段部分の拡大詳細図。
【図3】本発明の車いす兼用エスカレータの第2の実施形態を示す部分縦断面図。
【図4】本発明の車いす兼用エスカレータの第3の実施形態を示す部分縦断面図。
【図5】本発明の車いす兼用エスカレータの第4の実施形態を示す部分縦断面図。
【図6】従来の車いす兼用エスカレータの一例を示す右側面図。
【図7】図7の部分拡大詳細図。
【図8】従来の車いす兼用エスカレータの図6と異なる一例を示す部分縦断面図。
【符号の説明】
1…車いす、2…往路斜行部、3…通常踏段、4A,4B,4C,4D…車いす兼用踏段、5…支持棒、6…水平部、7…踏段駆動機構、8A,8B,8C…踏板、9A,9B,9C…基台、10A,10B,10C…リンク、11…車止め、12A…上部ライザ、12B…補助ライザ、12C…下部ライザ、13…中間基台、14A,14B,14C,14D…リンク板、15A,15B,15C,15D…連結ピン、16A,16B…案内穴、17A,17B…支持板、23…渦巻きばね。
Claims (6)
- 無端状に連結され主枠に巻装された通常踏段に車いす兼用踏段が連結された車いす兼用エスカレータにおいて、支持棒を下階側に突き出して前記下階側に連結された下階側踏段の踏板を支持する踏段と、前記下階側踏段の踏板から垂設された上部ライザと、前記下階側踏段の基台から立設された下部ライザと、前記下階側踏段の踏板と基台を連結するリンク機構に取り付けられ前記リンク機構が上下方向に伸縮したときにも水平状態を維持する支持板と、前記支持板の前端に取り付けられ前記上部ライザと前記下部ライザの間に位置する補助ライザとを備えたことを特徴とする車いす兼用エスカレータ。
- 無端状に連結され主枠に巻装された通常踏段に車いす兼用踏段が連結された車いす兼用エスカレータにおいて、支持棒を下階側に突き出して前記下階側に連結された下階側踏段の踏板を支持する踏段と、前記下階側踏段の踏板から垂設された上部ライザと、前記下階側踏段の基台から立設された下部ライザと、前記下階側踏段の踏板と基台を連結する複数のX状リンクに取り付けられ前記X状リンクが上下方向に伸縮したときにも水平状態を維持する支持板と、前記支持板の前端に取り付けられた補助ライザとを備え、前記支持板を前記X状リンクの中間部の交点に連結したことを特徴とする車いす兼用エスカレータ。
- 中間部の連結部が前記支持板に連結され他側が前記X状リンクと平行四辺形を形成する補助リンクを設けたことを特徴とする請求項2に記載の車いす兼用エスカレータ。
- 無端状に連結され主枠に巻装された通常踏段に車いす兼用踏段が連結された車いす兼用エスカレータにおいて、支持棒を下階側に突き出して前記下階側に連結された下階側踏段の踏板を支持する踏段と、前記下階側踏段の踏板から垂設された上部ライザと、前記下階側踏段の基台から立設された下部ライザと、前記下階側踏段の踏板と基台を連結する複数のX状リンクに取り付けられ前記X状リンクが上下方向に伸縮したときにも水平状態を維持する支持板と、前記支持板の前端に取り付けられた補助ライザとを備え、前記支持板を前記X状リンクを連結する一対の連結ピンに連結したことを特徴とする車いす兼用エスカレータ。
- 前記上部ライザを連結ピンを介して前記踏板から垂設し、前記上部ライザの上端と前記踏板との間に前記上部ライザの下部を前記補助ライザの上部に接触させる第1のばねを設けたことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の車いす兼用エスカレータ。
- 前記補助ライザの下部を前記下部ライザの上部に接触させる第2のばねを設けたことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の車いす兼用エスカレータ。
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