JP4040485B2 - 食材計量装置 - Google Patents

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キリンエンジニアリング株式会社
秋本食品株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛生区域内にて食材を複数の計量手段で計量した後に下工程へ搬出する食材計量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、衛生区域内に設置された計量装置を使用して食材を計量する場合、例えば、台車等に食材の収容された容器を搭載して衛生区域の外から衛生区域内に食材を搬入していた。そして搬入された食材を作業者が計量装置に供給する方法が採用されていた。作業者が計量装置に食材を供給する方法は、食材の種類に応じて臨機応変に対応できる点で便利である。その一方で、ベルトコンベヤ等で食材を計量装置まで搬送させ、食材をベルトコンベヤで自動的に計量装置へ供給させ方式も行われていた。このように自動的に食材を供給する方式は、効率的に計量を行うことができ、量産品に最適である。
【0003】
なお、上記の従来技術に関し、本件出願人は先行技術文献について調査したが、かかる従来技術を詳細に説明した文献は発見できなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、搬送されてくる食材をすべて作業者が計量装置へ供給していたのでは、大量生産に追従することが困難である。一方、自動供給方式では、大量に処理することは可能であるが、多品種の食材を少量ずつ処理することには不向きである。近年、消費者のニーズが多様化しており、多品種の食材を少量ずつ生産する必要性が高まってきた。
【0005】
さらに、衛生区域の内外にまたがるようにして食材を搬送させる場合には、衛生区域内への交叉汚染を最小限に留める必要がある。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みなされたものであり、食材の計量を行うに当たり、量産に対応できる効率性と、食材の種類に対応することができる柔軟性のいずれをも兼ね備え、しかも衛生区域への交叉汚染を効果的に防止することができる食材計量装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、衛生区域内(A)に設置され、この衛生区域内(A)に順次搬送される食材を計量して次工程に搬出せしめる食材計量装置であって、食材を衛生区域外(B)から衛生区域内(A)に搬送する搬送手段(1,51)と、並列に配された複数の計量手段(18,70)を備えた計量ユニット(12,53)と、前記搬送手段(1,51)に搬送された食材を前記計量ユニット(12,53)内の前記計量手段(18,70)に対応する位置毎に供給する食材供給手段(13,54)とを具備し、前記食材供給手段(13,54)を前記計量ユニット(12,53)の上方にてこの計量ユニット(12,53)と対向させて、前記食材供給手段(13,54)から前記計量ユニット(12,53)へ食材を自動供給する自動供給モードと、前記食材供給手段(13,54)を前記計量ユニット(12,53)の外側方へ退避させ、前記食材供給手段(13,54)を介さずに前記搬送手段(1,51)により搬送された食材を人手によって直接前記計量ユニット(12,53)へ供給可能とする手動供給モードとの切換を行うモード切換手段(36,92)を有し、前記食材供給手段(13,54)が前記モード切換手段の切換に伴い、前記計量ユニット(12,53)と対向する自動供給位置と、前記計量ユニット(12,53)の外側方に位置する退避位置との間で移動する食材計量装置を採用した。
【0008】
本発明によれば、計量ユニット(12,53)へ食材を供給するにあたり、自動供給モードと手動供給モードとを備えており、計量する食材量等に応じてモードを切り換えることができる。例えば、1種類の食材を大量に計量する場合には、自動供給モードで食材を供給する。一方、他種類の食材を少量ずつ計量する場合には、手動供給モードで食材を供給する。このように、本発明によれば、計量する食材に応じて臨機応変に対応することができる。なお。食材供給手段(13,54)を移動可能に設けたことで、手動供給モードで食材を供給する場合に、食材供給手段(13,54)を退避させることで、供給作業の障害物となることを防止する。
【0009】
また、本発明では上記食材計量装置において、前記食材供給手段(13)は、前記自動供給モードにおいて前記計量手段(18)の並列された方向に沿って移動可能に構成されている一方で、前記計量ユニット(12)には、前記各計量手段(18)に対応する位置の食材の収容量を検出する収容量検出センサー(31)が設けられ、前記収容量検出センサー(31)からの信号に基づいて、前記食材供給手段(13)から前記計量手段(18)に対応する位置に食材を供給するか否かを前記計量手段(18)毎に判断する供給許可手段を備えている。かかる構成を採用することで、各計量手段(18)に食材をまんべんなく供給し、各計量手段の負荷を均等にする。
【0010】
また、上記食材計量装置において、前記食材供給手段(13)はコンベヤ装置であり、食材を搭載させて搬送する搬送媒体(20)が正逆双方に回転可能に構成され、前記供給許可手段(30)は、前記収容量検出センサー(31)からの信号に基づいて前記搬送媒体(20)の回転方向を制御することを特徴とする。かかる構成を採用することで、コンベヤ装置が、食材を投下させる地点に到達した際に、搬送媒体(20)を正逆双方向に回転させて、食材を振り落とすようにして計量ユニット(12)へ供給することができる。
【0011】
さらに、本発明では上記食材計量装置において、前記搬送手段(1)から搬送されて、前記食材供給手段(13)に備蓄された食材の備蓄量を検出する備蓄量検出センサー(32)と、この備蓄量検出センサー(32)からの信号に基づいて前記搬送手段(1)の作動を制御する搬送制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、搬送手段(1)から送り込まれる食材の量を制限することができ、食材供給手段(13)に、常に適量の食材を備蓄しておくことができる。
【0013】
一方、本発明では、上記食材計量装置において、前記食材供給手段(54)は、前記計量ユニット(53)を2つのパートに区分けして、食材をパート毎に前記計量ユニット(53)へ供給する供給ホッパ(56)を備えると共に、前記搬送手段(51)により搬入された食材を前記各供給ホッパ(56)に搬送させるコンベヤ装置(55)を備え、前記コンベヤ装置(55)は、前記計量ユニット(53)に沿って移動可能に構成される一方で、前記各供給ホッパ(56)には、前記コンベヤ装置(55)が各供給ホッパ(56)内に食材を投下させる複数の食材投下位置(58)が設定され、前記自動供給モードにおいて、前記コンベヤ装置(55)は、前記供給ホッパ(56)に設定された各食材投下位置(58)に食材を投下させている。
【0014】
このように、食材供給手段(54)を構成することで、供給ホッパ(56)には、まんべんなく食材が供給される。これにより計量ユニット(53)に配置された複数の計量手段(70)には均等に食材が供給される。
【0015】
そして、前記自動供給モードに関し、前記コンベヤ装置から前記2つの供給ホッパ(56)の双方に食材を供給する第1の自動供給モードと、前記コンベヤ装置が前記供給ホッパ(56)の一方にのみ食材を搬送する第2の自動供給モードとから構成され、前記モード切換手段(92)がこの第1の自動供給モードと第2の自動供給モードとを切換可能とする。これにより、第1の自動供給モードでは、双方の供給ホッパ(56)に食材を供給して大量に処理する。第2の自動モードでは、一方の供給ホッパ(56)に搬送手段(51)から送り込まれる食材を供給し、大量に処理する。他方の供給ホッパ(56)には、他の種類の食材を少量ずつ供給し計量処理を行う。本発明では、このように、他種類の食材を様々な対応で計量することができる。
【0016】
さらに、本発明では、前記食材計量装置が、前記搬送手段(51)の他に食材を搬送させる第2の食材搬送手段(80)を備えたことを特徴とする。これにより、上述の搬送手段(51)から大量に食材を送り込むと共に、この第2の搬送手段(80)から他種類の食材を大量に送り込むことができ、2種類の食材を同時にしかも大量に計量処理することができる。
【0017】
具体的には、前記第2の自動供給モードにおいて、前記搬送手段(51)から送り込まれた食材を前記コンベヤ装置(55)によって一方の供給ホッパ(56)へ供給し、前記第2の搬送手段(80)により搬送された食材を他方の供給ホッパ(56)へ供給する。
【0018】
また、本発明では上記食材計量装置に関し、前記食材供給手段(54)は前記供給ホッパ(56)内の食材量を検出する食材量検出センサー(91)を備え、この食材量検出センサー(91)からの信号に基づいて、前記コンベヤ装置(55)から食材を投下するか否かを前記食材投下位置(58)毎に判断すると共に、前記食材量検出センサー(91)からの信号に基づいて、前記搬送手段(51)の作動を制御する制御手段(90)を備えたことを特徴としている。かかる構成を備えたことで、供給ホッパ(56)には常に適量の食材を収容させておくことができる。
【0019】
さらに、前記制御手段(90)は、前記食材量検出センサー(91)からの信号に基づいて、前記第2の搬送手段(80)の作動を制御することで、第2の自動供給モードにおいて、上記搬送手段(51)及び上記第2の搬送手段(80)から送り込まれる食材の量を適正に制御する。
【0020】
なお、本発明では上記食材計量装置において、前記搬送手段(1,51)として、前記衛生区域外(B)にて食材を搬入させる搬入部(3)と、前記衛生区域内(A)にて食材を搬出させる搬出させる搬出部(4)とを有し、これら搬入部(3)と搬出部(4)とを結んで前記食材を搬送させる搬送媒体(2)が、その両側縁を搬送方向に沿ってラップさせて食材を包囲するラップコンベヤを用いている。
【0021】
衛生区域内(A)は、食材を加工、包装する区域であり、この内部にほこり等のコンタミネーションが浸入することをできるだけ阻止する必要がある。しかし、通常のベルトコンベヤで食材を搬送すると、搬送中に食材にコンタミネーションが付着するおそれがある。本発明では、衛生区域の外部(B)から内部(A)へ食材を搬送する際に、搬送される食材が搬送媒体(2)により覆われる。このため食材にコンタミネーションが付着することを効果的に阻止し、食材自体がコンタミネーションを衛生区域に搬入させることを防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0023】
[第1の実施形態]
まず、図1〜図6を参照して本発明の第1の実施形態にかかる食材計量装置について説明する。
【0024】
この食材計量装置は、図1に示すように、衛生区域内Aに設置された本体部10と衛生区域の外部から衛生区域内Aの本体部10へ食材を搬送するラップコンベヤ1とを備えている。衛生区域の内外は仕切Cによって区分けされており、衛生区域の外部Bから衛生区域の内部Aへコンタミネーション等の浸入を防止している。この仕切Cには、衛生区域の内外を連通している開口部Dが形成されており、ラップコンベヤ1が当該開口部を貫通している。
【0025】
ラップコンベヤ1は、その搬送媒体2が仕切Cを貫通して衛生区域の内外を連絡しており、衛生区域外Bの端部が食材を搬入させる搬入部3に、衛生区域内Aの端部が本体部10へ食材を搬出せしめる搬出部4として構成されている。搬入部3は衛生区域外Bの床面に配置される一方で、搬出部4は本体部10に設けられた中継コンベヤ14の上方に配されている。搬送媒体2は、帯状の部材がループ状に搬入部3と搬出部4との間でエンドレスに回転運動するように構成さている。搬入部3から搬出部4への往路では、搬送媒体2の両側縁が重ね合わされ、搬送方向に沿って筒状に丸め込まれる。往路には、搬送媒体2の延びる方向にリング状の支持材5…5が所定の間隔毎に複数設けられ、搬送媒体2はこれら支持材5…5により筒状に丸め込まれる。この際、搬送媒体2の両側縁同士が搬送媒体2の延びる方向に沿って相互にラップされ、隙間が形成されることが防止される。食材は丸め込まれた搬送媒体2によって周囲が包囲されることにより、ほこり等のコンタミネーションから保護されて搬送される。
【0026】
図2及び図3は食材計量装置の本体部10の詳細を示している。
【0027】
本体部10は、複数の脚部11…11により支持され、この食材計量装置の下工程に搬出される食材を計量する計量ユニット12と、この計量ユニット12に食材をまんべんなく投入させる食材供給手段としての供給コンベヤ13と、ラップコンベヤ1から送り込まれる食材を供給コンベヤ13へ中継する中継コンベヤ14とを備えている。この実施形態にかかる食材計量装置では、ラップコンベヤ1の搬出部4が、本体部10の一方の側部に位置するように本体に向けて延びている。
【0028】
また、計量ユニット12の手前側及び側方には、作業者が食材の投入作業等を行う作業部15が設けられている。この作業部15は、脚部11により水平に支持されており、ラップコンベヤ1の位置する側部と対向する逆側の側部にて衛生区域の床と階段16で連絡されている。また、作業部15の周縁は、作業者落下防止用の安全柵15が設けられている。
【0029】
計量ユニット12は、その周縁が壁面で囲まれ、本体の左右に延びる横長の矩形状の槽12aとなっている。この計量ユニット12の内部には、10個の計量センサー18…18が横方向に並列に並べられ、相互の間隔が均等となる位置に配置されている。これら計量センサー18…18は、下工程にて袋詰めされる単位当たりの食材量等を計量している。この計量ユニット12では、槽12aの上部から食材が順次投入され、食材が計量センサー18…18を通過する間に食材の重量を計測し、その後、計量ユニット12の下方から食材を搬出させて次工程へ送り出している。なお、計量の結果、定量に満たないものは、リジェクト装置19によりラインからはじき出される。
【0030】
計量ユニット12の上方には、この計量ユニット12と対向するようにして左右に延びる供給コンベヤ13が設けられている。この供給コンベヤ13は、計量センサー18…18の並列された方向に沿って左右に往復運動するように構成されている。また、供給コンベヤ13のベルト20は正逆双方に回転するように構成されており、その端部から食材を計量ユニット12に投下する。この供給コンベヤ13は、計量ユニット12内の計量センサー18…18の並列された方向に沿って左右に移動しながらベルト20を正逆反転させて、計量ユニット12内に設けられた10個の計量センサー18…18に対応する位置に食材をまんべんなく投下させる。また、この供給コンベヤ13は、本体部10の左右に延びるガイドレール21aによって支持されており、供給コンベヤ13全体が計量ユニット12のさらに側方へスライドするように構成されている。
【0031】
このように構成された食材供給装置は、自動供給モードと、手動供給モードとを備えている。自動供給モードでは、供給コンベヤ13を計量ユニット12の上方でこの計量ユニット12と対向する位置に配置させ、食材を自動的に順次投下する。一方、手動供給モードでは、供給コンベヤ13をガイドレール21aに沿って移動させ、計量ユニット12の側方へ退避させて作業者により食材を計量ユニット12に供給する。この食材計量装置は、この2種類の供給モードを有し、計量する食材の1ロットの量や種類によって自在に供給モードを切り換え可能となっている。なお、供給コンベヤ13は、計量ユニット12の上方で当該計量ユニット12と対向する位置及び、計量ユニット12の側方へ供給コンベヤ13をスライドさせた退避位置の間を自走して移動する。
【0032】
ラップコンベヤ1から送り込まれる食材を供給コンベヤ13へ中継している中継コンベヤ14は、ベルトコンベヤであり、供給コンベヤ13の上方で左右に延びるように配置されている。中継コンベヤ14の一端14aはラップコンベヤ1の搬出部4の直下に位置し、他端14bが供給コンベヤ13のほぼ中央部に位置している。供給コンベヤ13へ食材を投下させる投下部には、下方に向けて先細りに形成された投下用ホッパ23が設けられている。この投下用ホッパ23は、食材を供給コンベヤ13のベルト20上に確実に案内させている。
【0033】
この中継コンベヤ14は、左右に延びるガイドレール21bに支持されており、ラップコンベヤ1側へスライドさせることができるように構成されている。これにより、手動供給モードの場合に、この中継コンベヤ14を計量ユニット12と対向する位置から計量ユニット12の外側方へ移動させて、作業の障害とならないようにしている。なお、この中継コンベヤは、自動供給モードの位置と手動供給モードの位置において、ロックピン(不図示)によりそれぞれロックされ、不用意に移動してしまうことが防止されている。
【0034】
図4は、この食材計量装置の制御系に関する概略構成図を示している。
【0035】
この食材計量装置に設けられたコントローラ30には、10個の計量センサー18…18に対応する位置に設けられた、食材の収容量を検出する収容量検出センサー31…31と、供給コンベヤ13上に搭載された食材の備蓄量を検出する備蓄量検出センサー32とが接続されている。また、コントローラ30には、供給コンベヤ13の左右移動を行うスイング駆動モータ33と、供給コンベヤ13のベルトの駆動を行っているベルト駆動モータ34と、ラップコンベヤ1の駆動を行っている駆動モータ35とに接続されている。これら各駆動モータ33,34,35は、収容量検出センサー31…31並びに備蓄量検出センサー32からの信号に基づいてその作動がコントローラ30により制御される。さらに、コントローラ30には、食材計量装置の供給モードを自動供給モードと手動供給モードとの間で変換させるモード切換スイッチ36が接続されている。
【0036】
以上の構成を備えた食材計量装置によれば、食材は、ラップコンベヤ1により衛生区域外Bから搬送された後、以下のようにして計量される。
【0037】
先ず、自動供給モードにより食材を計量ユニット12に供給する場合について説明する。
【0038】
自動供給モードでは、先ず、衛生区域外Bに設けられた搬入部3に食材が搬入され、食材は、ラップコンベヤ1により衛生区域内Aに設置された本体部10に順次搬送される。搬送された食材は、ラップコンベヤ1の搬出部4から中継コンベヤ14に順次投下される。図5に示すように、中継コンベヤ14の一端14aはラップコンベヤ1の搬出部4の真下に位置しており、食材は中継コンベヤ14のベルト20上に落下する。その後、中継コンベヤ14に送り込まれた食材は、その一端14aから他端14bに設けられた投下用ホッパ23へ搬送され、この投下用ホッパ23を通して供給コンベヤ13へ投下される。
【0039】
自動供給モードでは、この図5に示すように、供給コンベヤ13が計量ユニット12の上方にて計量ユニット12と対向する位置に配されており、左右の往復運動によりその端部13aが計量ユニット12に沿って移動し、計量ユニット12内に配置された10個の計量センサー18…18に対応する位置に供給コンベヤ13上の食材がまんべんなく投下される。この際、備蓄量検出センサー32と各収容量検出センサー31…31からの検出信号により、当該食材計量装置は次のように制御される。
【0040】
供給コンベヤ13への食材の供給工程では、備蓄量検出センサー32からの信号に基づいて、コントローラ30が、未だ食材が供給される余裕があると判断した場合には、ラップコンベヤ1を作動させて食材をそのまま中継コンベヤ14に搬送させる。一方、備蓄量検出センサー32からの信号に基づいてコントローラ30が、供給コンベヤ13上には食材を供給するだけの余裕が無いと判断した場合には、コントローラ30からラップコンベヤ1の駆動モータ35へ駆動を停止する信号を発信する。これにより、食材の供給コンベヤ13への供給が停止される。その後、備蓄量検出センサー32からの信号に基づき、供給コンベヤ13に余裕ができたとコントローラ30が判断した場合には、ラップコンベヤ1の駆動モータ35へ駆動開始の信号を発信し、再びラップコンベヤ1を作動させる。
【0041】
一方、供給コンベヤ13から計量ユニット12へ食材を供給する工程は、つぎのように制御される。供給コンベヤ13の往復運動に伴い、供給コンベヤ13の端部13aは計量センサー18…18の上方を通過する。この際、各計量センサー18…18に対応する位置に設けられた収容量検出センサー31…31からの信号によりコントローラ30は各位置に食材が十分に収容されているか否かを各計量センサー18…18に対応する位置毎に判断する。収容量に未だ余裕があれば、供給コンベヤ13が通過する際に、その位置で供給コンベヤ13を一時停止させ、ベルト20の正転と逆転とを繰り返し行い、食材をふるい落とすようにして投下させる。その一方で、十分に食材が収容されており、余裕がない場合にはベルト駆動モータ34へ信号を駆動させることなくそのまま通過させる。この作用を計量センサー18…18に対応する位置毎に行い、まんべんなく食材を投下する。
【0042】
次に、手動供給モードによって食材を供給する場合について説明する。
【0043】
手動供給モードでは、先ず、コントローラ30に接続されたモード切換スイッチ36を手動供給モードへ切り換えて、供給コンベヤ13のスイング駆動モータ33及びベルト駆動モータ34の作動を停止状態とする。なお、図6に示すように、モード切換スイッチ36を手動供給モードに切り換えると、供給コンベヤ13は前方へ自走して計量ユニット12の外側方へ自動的に退避される。また、中継コンベヤ14も、計量ユニットの外側方へ移動させる。中継コンベヤ14に関しては、先ず、ロックピンを解除し、中継コンベヤ14をラップコンベヤ側へ手動でスライドさせる。その後、退避された位置にてロックピンでロックして、不要に計量ユニット12側へスライドすることを防止する。これにより、計量ユニット12の上部に作業用のスペースが形成され、作業者が作業部15にて自由に作業を行うことができる状態となる。
【0044】
計量ユニット12に供給する食材は、例えば、容器に収容して作業部15に搬入しておく。そして、この容器を作業者の直近に配して、作業者が容器から食材を取り出して直に計量ユニット12へ供給する。食材を計量ユニット12へ供給する際には、各計量センサー18…18に対応する位置に食材が均等に振り分けられるように供給する。計量ユニット12に供給された食材が、各計量センサー18…18により計量が順次行われ、その後、次工程へ搬出される。
【0045】
以上、この食材計量装置によれば、一種類の食材を大量に計量する場合には、自動供給モードにて計量することができる。その一方で、他種類の食材を少量ずつ計量する場合には、食材の小分けされた容器等を本体部10へ直接搬入させ作業者が直に食材を供給して供給して計量する。このように、自動供給モードと手動供給モードとを使い分けることで、フレキシブルに食材を計量することができる。
【0046】
[第2の実施形態]
次に、図7〜図12を参照して本発明の第2に実施形態について説明する。
【0047】
この食材計量装置は、衛生区域内に設置された本体部50、並びに食材を衛生区域外から本体部50へ搬送するラップコンベヤ51の他に、食材を搬入させる第2の搬送装置である搬送リフター80を備えている。なお、ラップコンベヤ51自体の構成は、第1の実施形態の食材計量装置に使用されているものと同様なので、ここではその説明を省略する。
【0048】
本体部50は、図7及び図8に示すように、複数の脚部52…52により支持され、この食材計量装置の下工程に搬出される食材を計量する計量ユニット53と、この計量ユニット53に食材を供給する食材供給装置54とを備えている。なお、この食材計量装置に関しても、ラップコンベヤ51は、その搬出部51aが本体部50の一方の側部に位置するように本体に向けて延びている。また、計量ユニット53の手前側並びに側方には、作業者が食材の投入作業等を行う作業部60が設けられている。この作業部60は、脚部52…52により水平に支持されており、その後部にて衛生区域の床と階段63で連絡されている。そして、この作業部60の周縁は、作業者落下防止用の安全柵62が設けられている。
【0049】
計量ユニット53は、その周縁が壁面で囲まれ、本体の左右に延びる横長の矩形状の槽53aとなっている。この計量ユニット53の内部には、10個の計量センサー70…70が横方向に並列に並べられ、相互の間隔が均等となる位置に配置されている。これら計量センサー70…70は、下工程にて袋詰めされる、袋詰め単位当たりの食材量等を計量している。なお、この計量ユニット53を通過した食材のうち、定量に満たないものはリジェクト装置65によってラインからはじき出される。
【0050】
この計量ユニット53へ食材を供給する食材供給装置54は、ラップコンベヤ51から搬入された食材を受け、計量ユニット53へ供給する供給コンベヤ55と、計量ユニット53と供給コンベヤ55の間に配置され、計量センサー70…70の並列する方向に当該計量ユニット53を2つのパートに区分している2つの供給ホッパ56,56とを備えている。
【0051】
供給コンベヤ55は、ラップコンベヤ51の搬出部51aの下方にて、計量ユニット53内の計量センサー70…70が並列されている方向に延びるようにして配置されている。この供給コンベヤ55は、ベルトを回転させて食材を搬送させるベルトコンベヤが採用されており、ラップコンベヤ51から送り込まれた食材をこのベルトに搭載させて、計量ユニット53に食材を供給している。また、供給コンベヤ55は、その全体が計量センサー70…70の並列された方向に沿って往復移動するように構成され、ラップコンベヤ51から送り込まれた食材を計量ユニット53内の10個の計量センサー70…70にまんべんなく供給する。この供給コンベヤ55は、後に詳細を説明するように、供給コンベヤ55の下方に配置された2つの供給ホッパ56,56のいずれをもカバーする範囲を往復動する他に、ラップコンベヤ51側に配置された片側の供給ホッパ56のみをカバーする範囲を往復する。
【0052】
一方、供給コンベヤ55と計量ユニット53の間に配された2つの供給ホッパ56,56は、計量ユニット53内の計量センサー70…70を5個ずつ含むように計量ユニット53を左右に区分けしている。これら供給ホッパ56,56は、供給コンベヤ55から投入された食材を収容し、食材を計量ユニット53へ案内する。各供給ホッパ56,56は、その周縁をなす壁面が下方に向けて先細りに形成されており、供給コンベヤ55から食材が投入される上部が大きく開口され、計量ユニット53へ食材を供給する下部が小さく開口されている。
【0053】
これら、供給コンベヤ55と2つの供給ホッパ56,56とから構成される食材供給装置54では、供給コンベヤ55から食材を投下させる食材投下位置58…58を各供給ホッパ56,56について2ヶ所ずつ予め設定している。供給コンベヤ55が供給ホッパ56,56の上方で往復動する最中に供給コンベヤ55の先端55aがこの食材投下位置58…58に到達した際に、食材は供給ホッパ56,56に投下されるように制御されている。
【0054】
なお、この実施形態にかかる食材計量装置についても、この食材供給装置54を使用してラップコンベヤ51により搬送された食材を自動的に計量ユニット53へ供給する自動供給モードと、この食材供給装置54を使用することなく、作業者が直に計量ユニット53へ食材を供給する手動供給モードとに切換可能に構成されている。さらに、この食材計量装置では、自動供給モードが2つのモードに分かれている。第1の自動供給モードは、2個の供給ホッパ56,56のいずれにも食材を投下させるモードであり、第2の自動供給モードは、ラップコンベヤ51側に配された供給ホッパ56のみに食材を投下させるモードである。この食材計量装置に関しても、手動供給モードにて食材を供給する際に、食材供給装置54の供給コンベヤ55が作業者の邪魔にならないようにと供給コンベヤ55は、計量ユニット53の外側方へ退避可能に構成されている。この食材計量装置では、供給コンベヤ55全体が、本体部50の左右に延びるレール59によって支持されており、供給コンベヤ55全体がラップコンベヤ51側の側方へスライドする。これにより、供給ホッパ56,56の上方から供給コンベヤ55を退避させ、作業を効率よく行うことができるスペースを形成させる。
【0055】
そして、第2の搬送装置である搬送リフター80は、ラップコンベヤ51と対向する本体部50の側部に配置されている。搬送リフター80は、複数の支柱並びに梁材から構成される支持タワー81と、この支持タワー81の内部で上下に移動して、食材を搬送するキャリヤ82とを備えている。また、本体部50に設けられた供給ホッパ56,56に対応する高さの位置には、当該搬送リフター80から供給ホッパ56,56に向けて延び、キャリヤ82によって搬送された食材を供給ホッパ56,56内へ供給するフィーダ83が設けられている。
【0056】
支持タワー81には、支柱に沿って上下に延びるチェーン86が設けられ、キャリヤ82は、このチェーン86に取り付けられている。また、支持タワー81には、チェーン86を回転駆動させる駆動モータが設けられていて、キャリヤ82は、この駆動モータによってチェーン86が回転駆動されることにより上下に移動する。一方、フィーダ83は、キャリヤ82の位置より本体部50の中心側にて、当該搬送リフター80側の供給ホッパ56に対応する位置に配されている。このフィーダ83は、キャリヤ82によって搬送された食材が収容される案内ホッパ85と、案内ホッパ85に収容された食材を供給ホッパ56,56内へ搬送させる搬送体84とを備えている。搬送体84は、その基部が案内ホッパ85の下部に配置されており、先端が搬送リフター80側の供給ホッパ56,56の上部に位置するように延びている。この搬送体84は、発振装置96により振動されて案内ホッパ85内の食材を供給ホッパへ搬送させる。また、案内ホッパ85は、キャリヤ82から移される食材を確実に搬送体84へ案内することができるように、その壁面が下方に向けて先細りとなるように傾斜して設けられている。
【0057】
そして、この搬送リフター80は、支持タワー81に左右に延びるガイドレール87を備えており、キャリヤ82及びフィーダ83をガイドレール87上で移動させることで、キャリヤ82及びフィーダ83を左右にスライド可能としている。これにより、当該搬送リフター80を使用しない場合には、キャリヤ82及びフィーダ83を作業部60の外側方へ退避させ、作業部60に作業用のスペースを形成している。
【0058】
図9は、この食材計量装置の作動を制御する制御系の概略を示している。
【0059】
この食材計量装置の作動を制御するコントローラ90には、3つのモードを切り換えるモード切換スイッチ92と、供給ホッパ56,56内に収容されている食材の収容量を検出する食材量検出センサー91…91とが接続されている。また、食材供給装置54の供給コンベヤ55自体を左右にスイングさせるスイング駆動モータ93と、供給コンベヤ55のベルトを回転駆動させているベルト駆動モータ94と、ラップコンベヤ51を駆動させている駆動モータ95とが接続されている。さらに、このコントローラ90には搬送体84を振動せしめる発振装置96が接続され、コントローラ90は、フィーダ83の作動をも制御している。
【0060】
モード切換スイッチ92により切り換えられる3つのモードは、食材供給装置54の供給コンベヤ55が2つの供給ホッパ56,56のいずれにも食材を供給する第1の自動供給モード、ラップコンベヤ51側に配置された供給ホッパ56にのみ食材を供給する第2の自動供給モード、並びに食材供給装置54を使用することなく、作業者が直に食材を供給する手動供給モードである。
【0061】
供給ホッパ56,56内の食材の残量を検出する食材量検出センサー91…91は、各供給ホッパ56,56に2個ずつ設けられている。これら食材量検出センサー91…91は、供給コンベヤ55が食材を投下する食材投下位置58…58の食材の残量をそれぞれ検出している。3つの駆動モータ93,94,95は、これら食材量検出センサー91…91からの信号に基づいてその作動が制御される。
【0062】
以上の構成を備えた食材計量装置によれば、食材は次のように計量される。
【0063】
先ず、図10を参照して、2つの供給ホッパ56,56のいずれにも食材を投下する第1の自動供給モードについて説明する。
【0064】
このモードでは、ラップコンベヤ51から送り込まれた食材を食材供給装置54のみを用いて計量ユニット53に自動供給するモードであり、第2の搬送装置である搬送リフター80は使用されない。このため、搬送リフター80のキャリヤ82及びフィーダ83は作業部60の側方へ退避される。
【0065】
まず、食材は、衛生区域外からラップコンベヤ51により衛生区域内に設置された本体部50に順次搬送される。搬送された食材は、ラップコンベヤ51の搬出部51aから食材供給装置54の供給コンベヤ55に順次投下される。供給コンベヤ55は、ラップコンベヤ51の搬出部51aの真下に位置しており、食材は供給コンベヤ55のベルト上に落下する。供給コンベヤ55に送り込まれた食材はこの供給コンベヤ55から供給ホッパ56,56に投下される。供給コンベヤ55は、その先端55aが2つの供給ホッパ56,56をカバーするように、供給ホッパ56,56の上方を左右に往復動する。供給コンベヤ55の往復動に伴い、その先端55aが各供給ホッパ56,56に設定された食材投下位置58…58に到達した際、各食材投下位置58…58に食材を投下するか否かが、食材量検出センサー91…91からの信号に基づいて判断されつつ、食材の投下が行われる。
【0066】
食材量検出センサー91…91からの信号に基づいて各食材投下位置58…58の残存する食材の量が十分であれば、その食材投下位置58…58では、コントローラ90は、供給コンベヤ55のベルト駆動モータ94の作動を停止させたまま、スイング駆動モータ93をそのまま駆動させて、食材を投下することなく供給コンベヤ55を通過させる。一方、残量が不十分であると判断した場合には、コントローラ90はスイング駆動モータ93をその食材投下位置58…58で一時停止させ、ベルト駆動モータ94を駆動させて食材を投下する。かかる作用を通じて、各供給ホッパ56,56の内部に食材をまんべんなく投下させる。
【0067】
なお、各食材量検出センサー91…91の信号に基づいて、すべての食材投下位置58…58に十分な食材が残存していると判断された場合には、供給コンベヤ55のベルト駆動モータ94の駆動に加え、ラップコンベヤ51の作動も停止される。これにより、供給ホッパ56,56への供給は一時的に停止される。そして、供給ホッパ56,56に収容された食材が計量ユニット53へ送り込まれ、供給ホッパ56,56内の食材が減少すると、これを食材量検出センサー91…91が検知し、コントローラ90からの指令に基づいて再び供給ホッパ56,56へ食材が投下される。
【0068】
以上のようにして供給ホッパ56,56へ投下された食材は、計量ユニット53へ供給される。食材は、供給ホッパ56,56の内部にまんべんなく収容されているので、食材は計量ユニット53内に配された10個の計量センサー70…70へは均等に供給される。計量のなされた食材は、その後計量ユニット53から次工程へ搬送される。なお、計量の際に定量に満たないものは、リジェクト装置65によりラインからはじき出される。
【0069】
次に図11を参照して、片側の供給ホッパ56,56にのみ食材を供給する第2の自動供給モードについて説明する。この第2の自動供給モードは、主として、2種類の食材を同時に計量する際に使用されるモードである。
【0070】
図11に示す態様では、ラップコンベヤ51から送り込まれる食材を計量することに加え、第2の搬送装置である搬送リフター80により搬入される別の食材をも計量している。
【0071】
モード切換スイッチ92は、この第2の自動供給モードに切り換えられる。ラップコンベヤ51からは、1種類目の食材が順次搬送され、この食材が食材供給装置54の供給コンベヤ55へ送り投下される。第2の自動供給モードでは、供給コンベヤ55はラップコンベヤ51側の供給ホッパ56の上方のみを往復動する。供給コンベヤ55の往復動に伴い、その先端55aがこの供給ホッパ56に設定された食材投下位置58…58に到達した際、各食材投下位置58…58に食材を投下するか否かが、食材量検出センサー91…91からの信号に基づいて判断されつつ、食材の投下が行われる。
【0072】
食材量検出センサー91…91からの信号に基づいて各食材投下位置58…58の残存する食材の量が十分であれば、その食材投下位置58…58では、コントローラ90は、供給コンベヤ55のベルト駆動モータ94の作動を停止させたまま、スイング駆動モータ93をそのまま駆動させて、食材を投下することなく供給コンベヤ55を通過させる。一方、残量が不十分であると判断した場合には、コントローラ90はスイング駆動モータ93をその食材投下位置58…58で一時停止させ、ベルト駆動モータ94を駆動させて食材を投下する。ラップコンベヤ51側の供給ホッパ56に関しては、かかる作用を通じて、供給ホッパ56の内部に食材をまんべんなく投下させる。
【0073】
一方、搬送リフター80では、別の種類の食材を本体部50へ搬入している。搬送リフター80のキャリヤ82及びフィーダ83は、本体部50の中央側へスライドされ、キャリヤ82が支持タワー81の中央に、フィーダ83が供給ホッパ56と対向する部分にそれぞれ位置している。
【0074】
まず、食材が床部にて搬送リフター80のキャリヤ82に搭載される。食材の搭載されたキャリヤ82は、支持タワー81の上方へ上昇され、フィーダ83が設けられた位置で停止される。その後、キャリヤ82に搭載された食事はフィーダ83の案内ホッパ85へ移される。案内ホッパ85へ移された食材は、当該案内ホッパ85の下部に配置された搬送体84の基部へ順次案内され、搬送体84の搬送面に搭載される。
【0075】
その後、搬送体84の振動に伴い、食材は供給ホッパ56へ供給される。この際、供給ホッパ56に設けられた食材量検出センサー91…91からの信号により、搬送体84を振動させる発振装置96の作動が制御される。食材量検出センサー91…91からの信号に基づいて、供給ホッパ56内に未だ食材が十分に供給されておらず、収容される食材量に余裕があると判断された場合には、搬送体84の発振装置96を作動させ食材を供給させる。一方、収容される食材量に余裕がないと判断されると、コントローラ90はフィーダ83の搬送体84の発振装置96の作動を停止させる。この作用を繰り返すことで、搬送リフター80により搬入された食材が供給ホッパ56,56へ供給される。
【0076】
ラップコンベヤ51により搬送された食材、並びに搬送リフター80により搬入された食材は、第1の自動供給モードの場合と同様に、計量ユニット53を通過する間に計量され、次工程へ搬送される。
【0077】
最後に、図12を参照して、手動供給モードについて説明する。
【0078】
手動供給モードでは、先ず、コントローラ90に接続されたモード切換スイッチ92を手動供給モードへ切り換えて、供給コンベヤ55のスイング駆動モータ93及びベルト駆動モータ94、並びにフィーダ83の作動を停止状態とする。そして、供給コンベヤ55のロックピンを解除して、図12に示すように、供給コンベヤ55をスライドさせて計量ユニット53の側方へ退避させる。さらに、搬送リフター80に関しても、キャリヤ82及びフィーダ83をガイドレール87に沿ってスライドされ、本体部50の外側方へ退避される。これにより、計量ユニット53の上部に作業用のスペースが形成され、作業者が作業部60にて自由に作業を行うことができる状態となる。
【0079】
計量ユニット53に供給する食材は、例えば、容器に収容して作業部60に搬入しておく。そして、この容器を作業者の直近に配して、作業者が容器から食材を取り出して供給ホッパ56,56を介して計量ユニット53へ供給する。なお、作業部60へ異なる種類の食材を搬入し、各食材を供給ホッパ56,56毎にそれぞれ供給することで同時に2種類の食材の計量を行うことができる。計量ユニット53へ供給する際には、各計量センサー70…70に対応する位置に食材が均等に振り分けられるように供給する。計量ユニット53に供給された食材が、各計量センサー70…70により計量が順次行われ、その後、次工程へ搬出される。
【0080】
以上、この第2の実施形態にかかる食材計量装置によれば、1種類の食材を大量に計量する場合には、第1の自動供給モードにて計量することができる。
【0081】
また、第2の自動供給モードにより、2種類の食材を同時に計量することもできる。この場合、一方の食材をラップコンベヤ51から大量に送り込むと共に、他方の食材を搬送リフター80で大量に搬入させ、効率よく計量を行うことができる。また、第2の自動供給モードでは、ラップコンベヤ51で送り込まれる食材を一方の供給ホッパ56,56から計量ユニット53へ供給し、他方の供給ホッパ56,56から、作業者が手動で食材を供給することもできる。これにより、1種類の食材を大量に計量すると共に、複数種類の食材を少量ずつ計量することも可能である。
【0082】
さらには、手動供給モードでは、食材供給装置54を使用せず、2つの供給ホッパ56,56双方共に、作業者が直に食材を供給して計量する。このように、2種類の自動供給モードと手動供給モードとを使い分けることで、フレキシブルに食材を計量することができる。
【0083】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、計量する食材の量、種類に応じて、自動供給モード、手動供給モードを適宜に選択することで、臨機応変に食材を計量することができる。即ち、1種類の食材を大量に計量する場合には、自動供給モードを選択して、効率よく計量でき、複数種類の食材を少量ずつ計量する場合には手動モードを選択する。
【0084】
また、衛生区域内へ食材を搬送する場合に、食材を搬送媒体で包囲するようにして搬送させているので、食材をコンタミネーションから保護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる食材計量装置の全体構成を示す側面図。
【図2】図1に示す食材計量装置の本体部を示す正面図。
【図3】図2に示す本体部の側面図。
【図4】食材計量装置の制御系の概略構成図。
【図5】自動供給モードにて食材を供給する態様を示す説明図。
【図6】手動供給モードにて食材を供給する態様を示す説明図。
【図7】本発明の第2の実施形態にかかる食材計量装置の本体部を示す正面図。
【図8】図7に示す本体部の側面図。
【図9】第2の実施形態にかかる食材計量装置の制御系の概略構成図。
【図10】第1の自動供給モードにて食材を計量する態様を示す説明図。
【図11】第2の自動供給モードにて食材を計量する態様を示す説明図。
【図12】手動供給モードで食材を計量する態様を示す説明図。
【符号の説明】
1,51 ラップコンベヤ
2 搬送媒体
10,50 本体部
12,53 計量ユニット
13 供給コンベヤ
14 中継コンベヤ
15,60 作業部
18,70 計量センサー
30,90 コントローラ
31 収容量検出センサー
32 備蓄量検出センサー
33 スイング駆動モータ
34 ベルト駆動モータ
35 ラップコンベヤの駆動モータ
36,92 モード切換スイッチ
54 食材供給装置
55 供給コンベヤ
56 供給ホッパ
58 食材投下位置
80 搬送リフター
81 支持タワー
82 キャリヤ
83 フィーダ
84 コンベヤ
85 案内ホッパ
91食材量検出センサー
93 スイング駆動モータ
94 ベルト駆動モータ
95 ラップコンベヤの駆動モータ
96 フィーダの発振装置
A 衛生区域内
B 衛生区域外

Claims (11)

  1. 衛生区域内に設置され、この衛生区域内に順次搬送される食材を計量して次工程に搬出せしめる食材計量装置であって、
    食材を衛生区域外から衛生区域内に搬送する搬送手段と、並列に配された複数の計量手段を備えた計量ユニットと、前記搬送手段に搬送された食材を前記計量ユニット内の前記計量手段に対応する位置毎に供給する食材供給手段と、を具備し、
    前記食材供給手段を前記計量ユニットの上方にてこの計量ユニットと対向させて、前記食材供給手段から前記計量ユニットへ食材を自動供給する自動供給モードと、前記食材供給手段を前記計量ユニットの外側方へ退避させ、前記食材供給手段を介さずに前記搬送手段により搬送された食材を人手によって直接前記計量ユニットへ供給可能とする手動供給モードとの切換を行うモード切換手段を有し、
    前記食材供給手段は、前記モード切換手段の切換に伴い前記計量ユニットと対向する自動供給位置と、前記計量ユニットの外側方に位置する退避位置との間で移動することを特徴とする食材計量装置。
  2. 前記食材供給手段は、前記自動供給モードにおいて前記計量手段の並列された方向に沿って移動可能に構成されている一方で、前記計量ユニットには、前記各計量手段に対応する位置の食材の収容量を検出する収容量検出センサーが設けられ、
    前記収容量検出センサーからの信号に基づいて、前記食材供給手段から前記計量手段に対応する位置に食材を供給するか否かを前記計量手段毎に判断する供給許可手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の食材計量装置。
  3. 前記食材供給手段はコンベヤ装置であり、食材を搭載させて搬送する搬送媒体が正逆双方に回転可能に構成され、前記供給許可手段は、前記収容量検出センサーからの信号に基づいて前記搬送媒体の回転方向を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食材計量装置。
  4. 前記搬送手段から搬送されて、前記食材供給手段に備蓄された食材の備蓄量を検出する備蓄量検出センサーと、この備蓄量検出センサーからの信号に基づいて前記搬送手段の作動を制御する搬送制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか1項に記載の食材計量装置。
  5. 前記食材供給手段は、前記計量ユニットを2つのパートに区分けして、食材をパート毎に前記計量ユニットへ供給する供給ホッパを備えると共に、前記搬送手段により搬入された食材を前記各供給ホッパに搬送させるコンベヤ装置を備え、
    前記コンベヤ装置は、前記計量ユニットに沿って移動可能に構成される一方で、前記各供給ホッパには、前記コンベヤ装置が各供給ホッパ内に食材を投下させる複数の食材投下位置が設定され、
    前記自動供給モードにおいて、前記コンベヤ装置は、前記供給ホッパに設定された各食材投下位置に食材を投下させていることを特徴とする請求項1に記載の食材計量装置。
  6. 前記自動供給モードは、前記コンベヤ装置から前記2つの供給ホッパの双方に食材を供給する第1の自動供給モードと、前記コンベヤ装置が前記供給ホッパの一方にのみ食材を搬送する第2の自動供給モードとから構成され、前記モード切換手段がこの第1の自動供給モードと第2の自動供給モードとを切換可能としていることを特徴とする請求項5に記載の食材計量装置。
  7. 前記食材計量装置は、前記搬送手段の他に食材を搬送させる第2の食材搬送手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の食材計量装置。
  8. 前記第2の自動供給モードでは、前記搬送手段から送り込まれた食材を前記コンベヤ装置によって一方の供給ホッパへ供給し、前記第2の搬送手段により搬送された食材を他方の供給ホッパへ供給することを特徴とする請求項7に記載の食材計量装置。
  9. 前記食材供給手段は前記供給ホッパ内の食材量を検出する食材量検出センサーを備え、この食材量検出センサーからの信号に基づいて、前記コンベヤ装置から食材を投下するか否かを前記食材投下位置毎に判断すると共に、前記食材量検出センサーからの信号に基づいて、前記搬送手段の作動を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項5〜請求項8いずれか1項に記載の食材計量装置。
  10. さらに、前記制御手段は、前記食材量検出センサーからの信号に基づいて、前記第2の搬送手段の作動を制御することを特徴とする請求項9に記載の食材計量装置。
  11. 前記搬送手段は、前記衛生区域外にて食材を搬入させる搬部と、前記衛生区域内にて食材を搬出させる搬出させる搬出部とを有し、これら搬入部と搬出部とを結んで前記食材を搬送させる搬送媒体が、その両側縁を搬送方向に沿ってラップさせて食材を包囲するラップコンベヤであることを特徴とする請求項1〜請求項10いずれか1項に記載の食材計量装置。
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