JP4040184B2 - リチウム系金属複合酸化物の製造方法 - Google Patents

リチウム系金属複合酸化物の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リチウム系金属複合酸化物の製造方法、特に電池用活物質などとして好適なものの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、二次電池の1つとしてリチウムイオン電池が知られており、電池電圧がその他の電池に比べて高いなどの優れた特性を有するため、広く普及してきている。
【0003】
このリチウムイオン電池の正極活物質としては、コバルト酸リチウム(LiCoO2)が、一般に用いられているが、その他LiNiO2、LiMn24、LiFeO2などについても研究されている。
【0004】
ここで、LiCoO2の製造方法としては、固相法、液相法(超音波噴霧熱分解法、ゾルゲル法など)などが提案されている。
【0005】
固相法は、化合物の成分となる金属イオンの酸化物や塩を混合して、それを高温で反応させる方法である。この固相法を用いたLiCoO2の製造方法として、次のような報告(Anders Lundblad,Bill Bergman,“Solid State Ionics” 96(1997)173-181,183-193)がある。リチウム原料としてLi2CO3、コバルト原料としてCoCO3を用いる。これらをLi/Co=1.14となるように調製し、ペレット状に整形後、700℃で5時間反応後、800℃で3時間か焼処理をし、水で洗浄し粒子を回収する。これによって粒径が0.5〜3μmのものが合成された。
【0006】
また、液相法の1つである噴霧熱分解法では、次のような報告(T.Ogiwara,Y.Saito,et.al,“Journal of the Society of Japan” 101(1998)1159-1163)がある。リチウム原料としてLiNO3、コバルト原料としてCo(NO32を用いる。これらをLi/Co=1になるように調製し、蒸留水に溶解し、0.05〜1.0mol/lの濃度に原料溶液を調製する。超音波噴霧熱分解装置に原料溶液を25℃で、空気で霧化して供給し、乾燥熱分解を行う。乾燥温度は400℃、熱分解温度500〜900℃とした。この手法により、平均粒径0.56μmのLiCoO2が得られた。
【0007】
また、液相法の他の1つであるゾルゲル法では、次のような報告(Y.K.sun,“Journal Of Materials Science ”31(1996)3617-3621)がある。リチウム原料としてLiNO3、コバルト原料としてCo(NO32・6H2Oを用い、Li/Co=1になるように調製し、pHが1〜2になるように硝酸で調製しながらポリアクリル酸(PAA)と攪拌しながら混合する。その後70〜80℃で1晩、ゾルが得られるまで乾燥させる。次に、ゾルを攪拌しながら70〜80℃で乾燥させ水分を取り除くことでゲルを得る。そして、このゲルから有機物を取り除く目的で、300℃で1時間熱分解させ、さらに400〜650℃でか焼処理する。これによって、平均粒径30〜50nmの単一相のLiCoO2が得られた。
【0008】
なお、リチウム化合物およびコバルト化合物の溶液を噴霧熱分解する方法は、特開平10−114527号公報、ゾルゲル法は特開平9−175825号公報などにも示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、各種の方法によって、LiCoO2の微粒子を得ることができる。しかし、これらの方法には、次のような欠点がある。
【0010】
まず、固相法は、生成物中に未反応残留物であるLiCO3が含まれ、これを取り除くことは困難である。また、反応時間が長時間であり、かつ反応温度が高いという問題もある。また、噴霧熱分解法では、LiCoO2の結晶性は、温度が高い程良い。従って、良質のLiCoO2を得るためには、かなりの高温での処理が必要になる。また、粒径を上述の0.56μm以下にするのは、困難と考えられる。さらに、ゾルゲル法は、非常に長時間の処理が必要であり、工業化を考えたとき、コストが大きくなるという問題がある。
【0011】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、比較的低温、かつ短時間で、良質のLiCoO2などのリチウム酸化金属化合物を得ることができるリチウム系金属複合酸化物の製造方法を得ることを目的とする。
【0012】
なお、本発明に関連して、超臨界水を利用した金属酸化物の製造については、特開平4−50105号公報、特開平6−302421号公報などに示されている。しかしながら、これら公報に記載のものは、Liイオンを利用したものではなく、本発明の特徴を示唆するものではない。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るリチウム系金属複合酸化物の製造方法は、リチウム/コバルトのモル比を5〜30として、リチウムイオンと、コバルトイオンと、を超臨界条件下の水を溶媒として水熱反応させ、リチウム系金属複合酸化物を得ることを特徴とする。
【0014】
LiCoO2などのリチウム系金属複合酸化物は、リチウムイオン電池の正極物質として、重要な物質である。この電池正極物質として利用する場合、リチウム系金属複合酸化物は、できるだけ単一相で、単結晶に近く、粒子径が均一で小さいことが望まれる。
【0015】
超臨界状態において、水はガス状になり、リチウムイオンや他の金属イオンは、極性のイオン状態から無極性の酸化物になりやすく酸化物生成の速度が速くなる。さらに、ガス状態で酸化物の溶解度が下がることから、反応生成物としての酸化物の析出が促進される。このため、生成酸化物の過飽和度は極めて高くなり、高い核発生速度が得られ、その結果微粒子の径は小さくなる。
【0016】
また、溶媒が液状だと析出した酸化物は、結晶水や水酸基を取り込むが、溶媒がガス状の場合は取り込まれない。従って、結晶化度の高い酸化物の生成が促進され、酸化物の単結晶の微粒子が得られやすくなると考えられる。
【0017】
従って、本発明により、電池材料に非常に適したリチウム系金属複合酸化物を得ることができる。
【0019】
特に、前記リチウム系金属複合酸化物としてコバルト酸リチウムの微粒子を得ることが好適である。コバルト酸リチウム(LiCoO2)は、電極材料として広く用いられている材料であり、本発明の方法により、このLiCoO2を得ることができる。特に、製造時における各種条件の設定により、単結晶の微粒子を得ることができる。
【0020】
また、前記反応前のコバルトイオンは、2価のコバルトイオンであり、前記水熱反応は酸化剤を添加した条件下で行うことをが好適である。2価のコバルトイオンは容易に得ることができ、水熱反応時に酸化剤を存在させることで、2価のコバルトイオンを3価のコバルトイオンに酸化しながらLiCoO2を効果的に生成することができる。
【0021】
また、前記酸化剤は、硝酸イオンであることが好適である。硝酸コバルト(Co(NO32は、容易に得ることができ、これを原料とすることで、原料としてのコバルトイオンを供給すると共に、コバルトの酸化剤としての硝酸イオンを得ることができる。硝酸イオンは、本発明の反応において、亜硝酸に還元されることで、コバルトを酸化する酸化剤として機能することが確認されている。
【0022】
また、前記水熱反応は、水酸イオンを添加した条件下で行うことが好適である。水酸イオンを添加してアルカリ性にすると、昇温過程で生成されやすい他物質(例えば、Co34)が溶解されやすくなる。従って、昇温過程において、生成した他物質が反応生成物中に残留し、反応生成物における目的物質の収率が低くなるのを防止することができる。
【0023】
また、前記水酸イオンは、リチウムイオンを水酸化リチウムとすることで添加することが好適である。これによって、原料としてのリチウムイオンとともに水酸イオンを添加することができる。
【0024】
また、アンモニアを添加することで、前記水酸イオンを添加することが好適である。これによって、アルカリを十分に添加することができ、目的物質の収率を上昇することができる。
【0025】
また、本発明は、リチウムイオンと、コバルトイオンと、を超臨界条件下の水を溶媒として水熱反応させ、リチウム系金属複合酸化物を得るリチウム系金属複合酸化物の製造方法であって、強酸または強アルカリを添加して、pHを酸性またはアルカリ性のいずれかの状態として水熱反応を行わせることを特徴とする
【0026】
これによって、アルカリ性または酸性にすると、昇温過程で生成されやすい他物質(例えば、Co34)が溶解されやすくなり、反応生成物における目的物質の収率が低くなるのを防止することができる。すなわち、昇温後の反応において、目的物質が得られる条件としておいても、昇温途中で他物質が生成され、これが反応生成物中に残留することを防止することができる。
【0027】
また、リチウム塩濃度範囲を0.05mol/l〜2mol/lとしたり、アルカリモル比の値を1〜40とすることで、LiCoO2等の目的物を効果的に製造することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0029】
「装置の構成」
図1に、本実施形態の製造方法に使用する装置を示す。金属塩溶融浴10内には、高温でも安定な金属塩溶液(例えば、新日豊化学株式会社製 KNO3−NaNO3 50wt%の硝酸塩類 金属熱処理剤 焼戻剤 T−3)が収容される。そして、この中に加熱用に電熱ヒータ12が浸漬されると共に、温度計測用の熱電対14が配置される。そして、熱電対14により温度を計測しながら、電熱ヒータ12による加熱を制御することで、金属塩溶融浴10内の金属塩溶液が所定温度に制御される。
【0030】
そして、この金属塩溶融浴10内に反応管16を浸漬させ、この反応管16内において、LiCoO2を生成する。なお、この反応管16に接続されているストップバルブ18は、反応後において反応管16内において生成した生成ガスの回収のために取り付けたものである。
【0031】
このような装置により、LiCoO2を製造する場合には、まず反応管16内に原料水溶液を仕込む。原料水溶液は、例えばLiOHと、Co(NO32を蒸留水に溶かしたものを利用する。ここで、LiCoO2を生成するためのLi/Coは、理論的な比率である1ではなく、Liがリッチな条件とすることが好適であり、例えば、Li/Co=15程度に設定することで、LiCoO2の収量を増加することができる。
【0032】
また、Co(NO32を用いることで、原料水溶液中にNO3 -イオンを添加できる。このNO3は、酸化剤として機能する。そこで、このNO3 -イオンの存在によりCo(NO32として供給したCo2+→Co3+への酸化反応を促進できる。さらに、反応管16中には、空気が存在するため、空気中の酸素も酸化剤として機能する。このように、反応管16内の気相に酸素を存在させることが好適である。
【0033】
また、LiOHを添加することで、アルカリモル比[OH-]/[NO3 -]を大きくできる。このアルカリモル比を大きくすることで、LiCoO2の生成を促進することができる。さらに、アンモニアを添加することで、アルカリモル比をさらに大きくできる。すなわち、アンモニア[NH3]の1分子がOH-の1分子を生成すると考えられる。そして、アンモニアの添加により、原料水溶液のpHを上昇することができ、これによって昇温過程におけるCo34などの生成を抑制し、LiCoO2の収量を上昇することができる。
【0034】
そして、この原料水溶液は、金属塩溶融浴10内の温度において目的とする圧力になるように調製する。ここで、この圧力は、原料水溶液を純水であると仮定し、スチームテーブル(Steam Table)により計算する。例えば、反応温度400℃、反応圧力30MPaの水の密度は、0.35g/ccである。反応管16の容量が10cm3であれば、反応管16内の原料水溶液が合計で3.5ccになるように原料溶液を仕込む。
【0035】
なお、水の超臨界点は、374℃、22MPaであり、反応条件は超臨界状態となるように設定する
【0036】
反応管16に、原料水溶液を仕込んだ後、反応管16を金属塩溶融浴10内に浸漬し、所定の反応時間(例えば5〜20分程度)だけその状態に置く。次に、反応管16を金属塩溶融浴10から取り出し、冷水浴に入れて、反応を速やかに停止させる。
【0037】
そして、反応管16の内容物を取り出し、ろ過後水洗することによって、反応結果物であるLiCoO2の微粒子が得られる。
【0038】
このようにして得られたLiCoO2は、不純物が少なく、粒子径が小さく、また単結晶または単結晶に近いものであり、電池材料として非常に好適なものである。従って、リチウムイオン電池の正極材料として好適に利用できる。
【0039】
「超臨界流体による反応」
Li+、Co2+、NO3 -などを含むイオン系は、液体中の方が安定に存在しやすい。一方、反応後の金属酸化物(例えば、LiCoO2)のような無極性物質は本来ガス中の方が安定に存在しやすい。さらに、金属酸化物の溶解度は一定圧力下では超臨界状態の水の温度を上げていくと、急減に下がる。
【0040】
従って、超臨界状態の水の温度を上げていくと溶媒は液状からガス状になり、溶質は極性のイオン状態から無極性の酸化物への反応速度が速くなる。さらに、酸化物の溶解度が下がることから、反応生成物としての酸化物(この場合は、LiCoO2)の析出が促進される。この時酸化物生成の核発生速度が速くなるので、生成酸化物の微粒子径は小さくなる。
【0041】
また、溶媒が液状だと析出した酸化物は、結晶水や水酸基を取り込むが、溶媒がガス状の場合は取り込まれない。従って、結晶化度の高い酸化物の生成が促進され、酸化物の単結晶の微粒子が得られやすくなると考えられる。また、水が超臨界状態となるような条件下では、硝酸イオンの存在によってCo2+のCo3+への酸化も好適に行える。
【0042】
「Li/Coの比」
また、Li/Co比を大きくし、Liリッチの条件とした方がLiCoO2の収率がよい。すなわち、Li/Co比を小さくすると、反応生成物中における目的物質でないCo34の量が増加する。これは、酸化物の析出時にLiが多く存在することで、平衡的にCo34よりLiCoO2が生成しやすくなるためと考えられる。原料水溶液濃度、温度、圧力などの他の条件にもよるが、Li/Coを1〜30、特に15以上とすることが好適である。特に、原料水溶液の全体の濃度、すなわちリチウムイオンおよびコバルトイオン濃度を減少すると、LiCoO2の収量を上昇することがわかっている。
【0043】
「アルカリモル比」
アンモニアを添加して、アルカリモル比([NH3]+[OH-])/[NO3 -]を大きくすると、LiCoO2の収率が高くなる。これは、原料水溶液のpHを高くすることで、Co34が析出、特に昇温過程中の析出が発生しにくくなったと考えられる。製造方法では、常温で原料水溶液を反応管16に仕込み、高温の金属溶融浴10に浸漬する。そこで、上述した超臨界状態が生成される前に、Co34が生成してしまい、超臨界状態においてもそのまま残留する。すなわち、昇温後においては、LiCoO2が生成されるような条件であっても、その前にCo34が生成されていればこれがそのまま反応生成物に残留してしまう。
【0044】
原料水溶液におけるアルカリモル比を高くし、pHを高くすることで、溶液中におけるCo34の溶解度が高くなり、この析出が抑制され、昇温過程におけるCo34の生成が抑制され、反応生成物中のCo34の生成が抑制されると考えられる。
【0045】
また、LiOHの添加量を多くすることで、Liを多くすると共にOH-の濃度を高くできる。そこで、LiOHを多く添加することがこの点からも好適であることがわかる。
【0046】
アルカリモル比は、1〜40、特に30程度以上とすることが好適である。これによって、反応生成物中のLiCoO2の収量を十分なものとできる。
【0047】
なお、アルカリではなく、酸性とすることでも、同様にCo34の析出を抑制できる。これは、酸性においても、Co34の溶解度が小さくなるからである。そして、このように、原料水溶液のpHを下げることで、昇温段階において生成したCo34を水に溶解する形として、昇温後の反応の際にLiCoO2を効率的に生成することができる。
【0048】
「酸化剤の添加」
NO3 -を添加することで、原料水溶液中に酸化剤を添加することができる。NO3 -はNO2 -に還元されることで、Co2+をCo3+に酸化するための酸化剤として機能する。そこで、コバルトをCo(NO32の形で添加することが好ましいことがわかる。従って、硝酸や過酸化水素水をさらに添加して、酸化剤の量を増加させることも好適である。例えば、硝酸アンモニウム(NH4NO3)の形で硝酸を添加することで、アルカリモル比を所定のものに維持しながら、硝酸を増加することができる。
【0049】
さらに、Co2+の酸化には、反応管16の気相中の酸素ガスも寄与している。従って、この気相中の酸素の量を増加したり、オゾンガスを添加することも好適である。
【0051】
【実施例】
(実施例1)
図1に示す装置により、実験を行った。
【0052】
容積10cm3のSUS316製の反応管16を用いて実験を行った。原料水溶液には、3.34mol/lのLiOHと、1.56mol/lのCo(NO32を用いた。Co(NO32の濃度を一定(0.0907mol/l)とし、LiOHの量を変更して、Li/Co比(1,5,10,15)に調製した。また、反応管16内の酸素ガスの影響を調べるため、反応管16内の気体の一部をアルゴン(5bar)で置換した場合の実験も行った。
【0053】
原料水溶液3.5ccを反応管16内に仕込み、400℃に調製した金属塩溶融浴10中で一定時間(7分または10分)反応させた。反応後、反応管16を水浴に投入して反応を停止させた。反応液は吸引濾過し、生成粒子を回収した。
【0054】
生成粒子の結晶構造は、粉末XRD(X線回折)で同定した。また、生成粒子の形状およびサイズは、TEMおよびSEMで観察した。さらに、生成粒子を塩酸(6M)に溶解させ、ICPにより定量し生成物の化学量論比Li/Coを求めた。反応液のろ液を稀釈し、イオンクロマトグラフィーにより硝酸イオンおよび亜硝酸イオン、フレーム原子吸光分光光度計により残存LiおよびCoの濃度を定量した。
【0055】
「実験結果」
実験条件および結果を表1に示す。なお、この表1において、Li/Coモル比は、概略値であり、正確な値は、アルカリモル比の2倍である。また、アルカリモル比は、[OH-]/[NO3 -]比であり、相対強度は、XRDチャートのCo34の最大ピークとLiCoO2の最大ピークの強度比である。また、反応時間には、昇温時間が含まれている。
【0056】
【表1】
Figure 0004040184
Li/Co比が5以上、アルカリモル比2.36以上で、LiCoO2が得られた。XRDチャートからCo34由来のピークが確認でき、反応生成物はLiCoO2(Coは3価)とCo34(Coは2価と3価)との混合物であった。Co34由来の最大ピークのLiCoO2最大ピークに対する相対強度は、XRDから見ると、原料Li/Co比15が最も小さくなっている。従って、Li/Co比〜15の範囲内では、比が15のときにLiCoO2が生成されやすくなっている。相対強度の小さい数値の粒子(反応時間7分、Li/Co=15、air)、(反応時間10分、Li/Co=15、air)中のLi/Co比を測定したところ、それぞれ0.853、0.795であった。生成粒子がLiCoO2とCo34のみと仮定すると、粒子中のLiCoO2収率はそれぞれ95mol%、93mol%と高い値を示している。
【0057】
ここで、LiCoO2の生成は、2価のCoから3価のCoへの酸化を伴う。回収液中の亜硝酸イオン濃度、相対強度の減少と共に増加する場合、原料水溶液中の2価のCo硝酸イオンに酸化されていると考えられる。さらに、反応管16中の気体をアルゴン(5bar)で置換した結果から、空気の存在により、LiCoO2の収率が高くなることがわかる。これより、空気中の酸素もCoの酸化に役立っていることがわかる。さらに、SEM、TEMの観察結果によれば、生成粒子の径は400nm〜1μm程度であり、かなりの微粒子であった。合成条件を反応温度400℃、圧力30MPa、硝酸コバルト0.05M、LiOH濃度0.5Mとした場合におけるLiCoO2微粒子の電子顕微鏡写真を図2、3に示す。図2は倍率30000倍、図3は40000倍の写真である。
【0058】
従って、
(i)Li/Co比をさらに高める、
(ii)アルカリモル比を高める、
(iii)硝酸濃度を高めたり、その他酸化剤を添加する、
などの手法により、Co34を減少させ、単一相のLiCoO2が得られることがわかった。
【0059】
(実施例2)
実施例1と同様の装置において、原料水溶液にアンモニアを添加して、その影響を調べた。条件および結果を表2に示す。反応時間10分、反応温度400℃である。
【0060】
【表2】
Figure 0004040184
これより、アンモニアを添加することによって、Li/Co比=1でもLiCoO2が生成される。従って、アンモニアを添加することで、LiCoO2の収率を上昇できることが確認できた。
【0061】
(実施例3)
さらに、反応温度を200、300、400℃に変更し、実験を行った。この実験条件および結果を表3に示す。
【0062】
【表3】
Figure 0004040184
これより、反応温度を低くすると、LiCoO2が生成しにくくなることが確認された。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明よれば、超臨界条件の水を溶媒として、LiCoO2などのリチウム系金属複合酸化物を効果的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法に使用する装置の構成を示す図である。
【図2】 LiCoO2の電子顕微鏡写真である。
【図3】 LiCoO2の電子顕微鏡写真である。
【符号の説明】
10 金属塩溶融浴、12 ヒータ、14 熱電対、16 反応管。

Claims (10)

  1. リチウム/コバルトのモル比を5〜30として、リチウムイオンと、コバルトイオンと、を超臨界条件下の水を溶媒として水熱反応させ、リチウム系金属複合酸化物を得ることを特徴とするリチウム系金属複合酸化物の製造方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、
    前記リチウム系金属複合酸化物としてコバルト酸リチウムの微粒子を得ることを特徴とするリチウム系金属複合酸化物の製造方法。
  3. 請求項2に記載の方法において、
    前記コバルトイオンは、2価のコバルトイオンであり、前記水熱反応は酸化剤を添加した条件下で行うことを特徴とするリチウム系金属複合酸化物の製造方法。
  4. 請求項3に記載の方法において、
    前記酸化剤は、硝酸イオンであることを特徴とするリチウム系金属複合酸化物の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法において、
    前記水熱反応は、水酸イオンを添加した条件下で行うことを特徴とするリチウム系金属複合酸化物の製造方法。
  6. 請求項5に記載の方法において、
    前記水酸イオンは、リチウムイオンを水酸化リチウムとすることで添加することを特徴とするリチウム系金属複合酸化物の製造方法。
  7. 請求項5または6に記載の方法において、
    アンモニアを添加することで、前記水酸イオンを添加することを特徴とするリチウム系金属複合酸化物の製造方法。
  8. リチウムイオンと、コバルトイオンと、を超臨界条件下の水を溶媒として水熱反応させ、リチウム系金属複合酸化物を得るリチウム系金属複合酸化物の製造方法であって、強酸または強アルカリを添加して、pHを酸性またはアルカリ性のいずれかの状態として水熱反応を行わせることを特徴とするリチウム系金属複合酸化物の製造方法。
  9. 請求項8に記載の方法において、リチウム塩濃度範囲を0.05mol/l〜2mol/lとすることを特徴とするリチウム系金属複合酸化物の製造方法。
  10. 請求項5〜7に記載の方法において、アルカリモル比の値を1〜40とすることを特徴とするリチウム系金属複合酸化物の製造方法。
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