JP4039990B2 - 引出係合片を有する物品支持体、前記支持体付抽出バッグ及び前記抽出バッグ製造用シート複合体 - Google Patents

引出係合片を有する物品支持体、前記支持体付抽出バッグ及び前記抽出バッグ製造用シート複合体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引出係合片を有する物品支持体、前記支持体を有する抽出バッグ及びその製造用シート複合体に関するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は、物品を容器内に保持するための引出係合片を有する物品支持体、この支持体を用いて、抽出バッグを、抽出容器上に安定して載置し、安全に抽出を行うことができる支持体付抽出バッグ、及びこの支持体付抽出バッグを、容易にかつ効率よく製造することができる支持体付抽出バッグ製造用シート複合体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
実公昭60−7623号(特許文献1)及び特開平8−33572号(特許文献2)には、フィルター製袋体と、厚紙製ホルダーとを一体化し、ホルダーを折り曲げて支持具を組み立て、袋体内の被抽出物に抽出を施すことが可能な抽出用具が開示されている。
また、特開平11−285443号(特許文献3)には、厚質シートの中心線中央部に中心孔を設け、この中央部の中心孔の外側に、この中心線を上方に折曲げることを可能にする押罫線を設け、中心孔の両外側部に、中心線と直交し、前記押罫線を介して、下方向に折り曲げ可能な1対の支持片を設け、前記中心孔の全周縁裏側に、濾紙からなる袋体の上縁部を接着して形成したコーヒー等飲料の簡易抽出用具が開示されている。さらに、特開平10−216017号公報(特許文献4)に開示されている濾過具は、カップなどの容器上面に載置可能な濾過具本体と、その内側に取り付けられた袋体とからなり、濾過具本体は、容器上部を、外側から挟持できる一対の挟持部と、挟持部の上側に、容器の開口部上縁と当接する載置部とを有するものである。
【0003】
さらに、特開平6−113952号公報(特許文献5)には、不織布からなるほぼ三角形状の袋状フィルターの正・背両面の上半部に保持片を接着し、各保持片から、2個の把手を引き出し、各把手に1個の切れ込み凹部を設けたフィルターが開示されている。
しかしながらまた、特開平11−178720号公報(特許文献6)に開示されているドリップバッグは透水性濾過性シート材料からなる袋本体と、薄板状材料からなり袋本体の対向する2面上に設けられた掛止部材とからなるものであり、掛止部材は、周縁部とその内側に形成され、引出し可能なアーム部と、このアーム部の内側に形成された舌片部とからなりアーム部はその上下端のいずれかで周縁部に連続し、他端で舌片部と連続しているものである。
上記従来のフィルター又はドリップバッグは、その係合片(把手)の使用長さが一定であるため、それと係合すべき容器開口部の形状・寸法によっては、安定な保持が困難になることがある。このため、係合片の引出方向、角度などを適宜に設定することにより、係合片を種々の寸法・形状の容器開口部に、容易に係合することが可能な支持体が強く要望されていた。従来の支持体付抽出バッグの製造には、先ず袋体を製造し、これを支持具に組み合わせて固着し、この袋体に被抽出材料を充填し、充填口を封止するという別々の3工程を必要としていた。そこで、上記3工程を単一工程において連続的に実施して製造できる新しい支持体付抽出バッグの出現が強く望まれていた。
【0004】
【特許文献1】
実公昭60−7623号公報
【特許文献2】
特開平8−33572号公報
【特許文献3】
特開平11−285443号公報
【特許文献4】
特開平10−216017号公報
【特許文献5】
特開平6−113952号公報
【特許文献6】
特開平11−178720号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、物品、特にコーヒーなどの被抽出材料を収容した抽出バッグを、容器、特に抽出容器中に安定して支持することができる物品支持体、及びこの物品支持体を具備する抽出バッグ、特に抽出操作を安全に実施することができる支持体付抽出バッグ、並びに前記物品支持体を用いることにより支持体付抽出バッグを、簡単な工程で、容易に、かつ高い効率をもって製造することができる支持体付抽出バッグ製造用シート複合体を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の引出係合片を有する物品支持体は、保形・耐水性シート材料からなる物品支持体であって、この支持体の内側に形成された切込線によりその内側に区画された引出係合片と、前記引出係合片を囲む保形基体部とを有し、
前記引出係合片は、前記保形基体部に連続する第1引出部と、この第1引出部に連続する第2引出部とからなり、
前記第1引出部は、前記シート材料からなる支持体のほぼ中央部分から始まり、その左右いずれかの半部に、実質上コ字形、C字形、逆コ字形又は逆C字形をなして伸び、前記支持体のほぼ中央部分において終る第1切込線によって、その内側に区画され、かつ前記第1切込線の起点と終点とは離間していて、その間に形成された少なくとも1個の第1連続部において、前記保形基体部に連続しており、
前記第2引出部は、前記第1引出部の内部から始まり、前記支持体の他の半部中に伸び出し、この他の半部内において、実質上コ字形、C字形、逆コ字形又は逆C字形を形成し、前記第1引出部内に戻って終る第2切込線により、その内側に区画され、但し、前記第2引出部の前記他の半部に伸び出ている部分の底部には、前記第2切込線の屈曲により上向きに伸びる1個の係合凹部が形成されており、前記第2切込線の起点と終点とは離間していて、その間に形成された第2連続部において、前記第1引出部に連続していることを特徴とし、
それにより、引出係合片の第1引出部は、それを第1連続部において屈曲させることにより、前記保形基体部からその外側に引き出すことができ、かつ第2引出部は、それを第2連続部において屈曲させることにより、前記第1引出部からその外側に引き出すことができるものである。
本発明の引出係合片を有する物品支持体において、前記引出係合片の第1引出部には、その第1連続部の外側において、前記第1引出部の底部から上向きに伸び出す係合凹部がさらに形成されていてもよい。
本発明の支持体付き抽出バッグは、透水濾過性のシート材料により形成され、被抽出材料を収容している袋本体と、請求項1又は2に記載の引出係合片を有する物品支持体からなる、前記袋本体を支持するための2個の支持体とを有し、
前記袋本体は、前記透水濾過性シートをその中心線に沿って半折して形成された正・背両面部を有し、この正・背両面部は、その一端縁において、互に連続しており、かつその他の端縁においてそれぞれ接合封止されており、
前記支持体は、前記袋本体の正・背両面部の各々の上半部に、前記保形基体部の少なくとも上縁部に設けられた接着域において接着されていることを特徴とし、
それによって、前記袋本体の上端部を開口し、この袋本体の正・背両面部上の前記支持体の引出係合片を、前記支持体から引き出し、或いは前記引出係合片を引き出しながら、前記袋本体の上端部を開口し、前記引き出された引出係合片の少なくとも1対の凹部を、抽出容器の開口上端縁部に係合させて、前記袋本体を、前記抽出容器内に保持することができるものである。
本発明の支持体付き抽出バッグ製造用シート複合体は、透水濾過性シート材料と、その上に接着された請求項1又は2に記載の引出係合片を有する物品支持体からなる複数個の支持体とを有し、前記支持体は、前記シート材料の長手中心線の両側において、前記長手中心線から離間し、かつ前記長手中心線に関し互に対称をなす位置に、前記支持体の上端縁部が、前記シート材料の側縁に対向し、前記支持体の下端縁部が前記シート材料の長手中心線に対向するように配置されており、前記支持体は、その少なくとも上端縁部に設けられた1個以上の接着域において、前記シート材料に接着されていることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の物品支持体の構成の一実施態様を図1に示す。図1において、物品支持体1(以下支持体1と記す)は、保形・耐水性シート材料からなるものである。こゝで、保形性とは、当該シート材料に変形力を付加して例えば湾曲などの変形を生じさせ、その後に変形力を除いたとき、当該シート材料が、変形された形状、例えば湾曲した形状から弾性回復することなく、その変形形状を保持する特性を意味する。保形・耐水性シート材料は、防耐水処理を施された紙シート及び保形・耐水性合成紙シート(プラスチックシート、多孔質ポリオレフィン樹脂シートなど)などから選ぶことができる。保形・耐水性シート材料の厚さは30〜400μmであることが好ましい。支持体の形状には制限はなく、四辺形、円形、楕円形、などから選ぶことができるが一般に横長矩形であることが好ましい。支持体1には、その内側に形成された切込線2により、その内側に区画された引出係合片3と、この引出係合片3を囲む保形基体部4とを有すものである。
【0008】
図1において引出係合片3は保形基体部に連続する第1引出部5と、この第1引出部5に連続する第2引出部6とからなるものである。第1引出部5を区画する第1引込線7は、横長シート材料からなる支持体1のほゞ中央部分に位置する起点8から始まり、支持体1の左右いずれかの半部(図1においては左半部)において、ほぼコ字形、C字形、逆コ字形又は逆C字形(図1においては逆コ字形)を形成して伸び、支持体のほぼ中央部分に位置する終点9において終る引込みを形成する。この第1切込線7の内側に第1引出部5が区画される。第1切込線7の起点8と終点9とは、互に離間していて、その間に形成された少なくとも1個の第1連続部10(図1においては、上下2個の連続部10)において、第1引出部5は、保形基体部4に連続している。
【0009】
図1において、第2引出部6は、第2切込線11の内側に区画されるものである。第2切込線11は第1引出部の内部に位置する起点12から始まり、支持体1の他の半部中に伸び出し、この他の半部内において、実質上コ字形、C字形、逆コ字形又は逆C字形を形成し、第1引出部内に位置する終点13において終る切込みを形成する第2引出部6の支持体1の他の半部内に伸び出ている部分の底部には、上向きに伸びる1個の係合凹部14が形成されるように第2切込線11が湾曲している。また、第2切込線の起点12と終点13とは、互に離間していて、その間に、第2引出部6を第1引出部5に連続させる第2連続部15が形成されている。図1において、第1切込線7の起点8と、それに対向する第2切込線の起点部分との間、及び終点9と、それに対向する第2切込線の終点部分との間に、2個の第1連続部10が形成されている。
図1に示されている支持体1においては保形基体部4は、引出係合片3に関し、その上側をかこむ上端縁部16と、引出係合片3の下側をかこむ下端縁部17と、引出係合片3の左右側をかこむ左右側端縁部18,19からなるものである。
【0010】
図1において、引出係合片3の第1引出部5は、その第1連続部10を屈曲させることにより、保形基体部4から引き出すことができるものであり、第2引出部6は、その第2連続部15を屈曲させることにより、第1引出部5から引き出すことができるものである。
図1に示されている物品支持体1においては、第1連続部10における第1引出部5の、保形基体部4に対する第1引出角度は、適宜に設定することができ、この第1引出角度を設定することにより、保形基体部から、第1引出部5と第2引出部6との第2連続部15までの離間距離を設定することができる。
また、第2連続部15において、第2引出部6の第1引出部5に対する第2引出角度は任意に設定することができる。この第2引出部6を設定することにより第1引出部5から、第2引出部6の係合凹部14までの離間距離を設定することができる。従って、第1連続部10における第1引出部5の第1引出角度及び第2連続部15における第2引出部6の第2引出角度を適宜に設定すれば、保形基体部4から第2引出部6の係合凹部14までの離間距離、及び離間方向を適宜に設定することができる。
【0011】
本発明の物品支持体は、それを物品に装着し、その引出係合片を用いて、物品を保持することができ、例えば物品を、開口部を有する物品中に保持するなどの用途に有用なものである。特に、本発明の物品支持体を、コーヒー、茶葉、その他の被抽出材料を収容する抽出バッグの正・背両面に接着すれば、その引出係合片を引き出して、抽出容器、例えばカップの上縁端に係合することにより、抽出バッグを抽出容器の開口部に安定に保持することができる。この場合、引出係合片と、保形基体部との第1連続部10は、支持体のほゞ中央部分にあるから、支持体が、その縦方向中心線を、抽出バッグの縦方向中心線にほゞ一致するように、抽出バッグ上に配置接着されていれば、引出係合片は抽出バッグを、その上半部において、その縦方向中心線に沿って、きわめて安定に保持することができる。
【0012】
図2は本発明の物品支持体を用いた抽出バッグの一態様の正面図である。
図2において、抽出バッグ21は透水濾過性シート材料から形成された袋本体22と、袋本体22を支持するための2個の支持体23とからなるものであり、この支持体23は、前記本発明の、引出係合片を有する物品支持体からなるものである。
【0013】
図2において、袋本体22は、透水濾過性シートを、その中心線に沿って半折して形成された正・背両面部24,25を有し、この正・背両面部24(25)は、その一端縁(半折部)において互に連続しており、かつ他の端縁においてそれぞれ接合封止されている。袋本体22中には、被抽出材料(図示されていない)が収容されている。
袋本体22の上端部27において、正・背両面部は、剥離開口可能に接着封止されていることが好ましく、或は引裂き開口用ミシン目が形成されていてもよい。
本発明において袋本体を形成する透水濾過性シート材料は、濾紙、濾布及び濾過用不織布(例えばポリオレフィン系極微細繊維、例えばポリエチレン極微細繊維及びポリプロピレン極微細繊維、ポリエステル極微細繊維、並びに、これらと通常濾過用に用いられている親水性繊維との混合繊維から製造された透水濾過用不織布)などから選択することができる。
【0014】
図2において、袋本体22の正・背両面部24,25の各々の上半部に、支持体23が接着されている。このとき、支持体23の保形基体部4の少なくとも一部に設けられた1個以上の接着域26において、支持体23と、袋本体22の正・背両面部24,25とが、耐水接着又は融着されている。図2においては、支持体23の接着域26は、保形基体部4の上端縁部分及び下端縁部に2個形成されているが、上端縁部のみであってもよく、左右両側端縁部のみに設けられていてもよく、上端縁部及び左右側端縁部に設けられていてもよく、上下及び左右側端縁部に設けられていてもよく、或は保形基体部全体に設けられていてもよい。一般に、保形基体部4は、その上端縁部及び第1連続部の近傍部分に設けられた接着域において、袋本体の正・背両面部に接着されていることが好ましい。
さらに、袋本体と支持体の保形基体部との接着には、袋本体及び支持体の少なくともいずれか一方を融着することが好ましいが、接着剤を用いてもよい。接着剤の種類には格別の制限はないが一般的耐水性接着剤を用いることが好ましく、特に無害耐水性接着剤を用いることが好ましい。
さらに、本発明の支持体付抽出バッグに収容される被抽出材料には、抽出可能な限り格別の限定はないが、コーヒー粉末、緑茶、紅茶、各種中国茶、ハーブ茶、及び各種被抽出用健康材料などを用いることができる。
【0015】
抽出バッグを抽出容器の開口部中に保持するには、図3に示されているように、袋本体22の正・背両面部24,25の上端部27を剥離開口し、或は、そのミシン目(図示されていない)を引裂いて開口し、支持体23から引出係合片3を、前記切込線に沿って引き出すと、或は、袋本体22の正・背両面部24,25の上端部27を剥離し、或はミシン目(図示されていない)を引裂き、支持体23から引出係合片3を引き出すと、その引き出し力によって袋本体22の上端部27は大きく開口する。袋本体の正・背両面部の上端部分が、剥離可能に接着封止されているときは、両引出係合片3を引出すことにより、袋本体上端部を開口することができる。抽出バッグ21を保持すべき抽出容器(図示していない)開口部の形状寸法に応じて、引出係合片3の第1引出部5の、保形基体部4からの第1引出し角度及び第2引出部6の、第1引出部4からの第2引出し角度を、適宜に設定して、第2引出部6の係合凹部14を、抽出容器(図示なし)の上端縁部の適宜の位置に差し込んで係合すれば、袋本体を、抽出容器の開口部内に安定かつ安全に保持することができる。
【0016】
図4に示されている物品支持体31の引出係合片3の形状は図1に示されているものとほゞ同様であるが、第1引出部32を区画する第1切込線33は、第1引出部32の底部の、第2連続部15の外側の部分に、上向きに伸び出る第1係合凹部34を形成するように、湾曲している。図4に示されているように、第1引出部32に第1係合凹部34を有する支持体の態様においては、第2引出部6の底部に形成されている係合凹部を、第2係合凹部35と記すことにする。
図4に示されている態様の支持体の引出係合片3は、2個の係合凹部を有するから、物品に、その形状・寸法に応じて、1個又は2個の係合凹部を用いて係合することができる。
【0017】
図5に示されている抽出バッグ41は、図2に示された抽出バッグ21とほゞ同様の構成を有するが、その支持体43には、図4に示された物品支持体が用いられている。
図5の抽出バッグにおいては、引出係合片3を引き出すと、第1引出部32及び第2引出部6に、それぞれ第1及び第2係合凹部が形成されているから、抽出バッグの正・背両面部側の合計4個の係合凹部の任意の2個以上を用いて、抽出バッグを、抽出容器中に安定に係合保持することができる。この場合、引出係合片は、いずれも、支持体の中央部分の第1連続部において、保形基体部に連続しているから、支持体が、その縦方向中心線を、抽出バッグの縦方向中心線にほゞ一致するように配置されている限り、いずれの係合凹部も、抽出バッグを、その上半部において、その縦方向中心線に沿ってきわめて安定に保持することができる。
【0018】
図6は図5の抽出バッグの袋本体41の上端縁を開口し、支持体43から引出係合片(第1引出部32、第2引出部6)を引き出した状態が示されている。このとき、第1連続部10及び第2連続部15における引出角度を適宜に調整することにより抽出容器開口部の上端縁部の適宜の位置に、第1係合凹部34及び第2係合凹部35を、確実に係合させることができる。
【0019】
図7は、本発明の支持体付き抽出バッグ製造用シート複合体の一例の平面説明図である。
図7において、抽出バッグ製造用シート複合体51は、透水濾過性シート材料52と、その上に接着された本発明の引出係合片付き物品支持体からなる複数個の支持体53a,53b,54a,54b…56a,56b…を有し、シート材料52の長手中心線57の左右両側に支持体53aと53b、54aと54b、55aと55b、56aと56b…が、互に1対をなして、長手中心線から離間して配置されていて、1対をなす支持体、53aと53b…56aと56b…は、長手中心線に対し、対称をなす位置に、各支持体の上端縁部16がシート材料52の左右側縁58,59に対向し、各支持体の下端縁部17が、シート材料52の長手中心線57に対向するように配置されている。各支持体53a…56b…は、その少なくとも上端縁部16に設けられた接着域26においてシート材料52に接着されている。図7においては、各支持体は、その上端縁部16及び下端縁部17において接着されている。
【0020】
図7において、支持体中の引出係止片の形状を示す切込線が支持体53a,53bにのみ記載されていて、その他の支持体においては、その記載が省略されているが、他の支持体54a…56b…にも、支持体53a,53bと同様に形成されている。図7に示された支持体の引出係止片の形状は図1に示されたものが例示されているが、これに限定されるわけではない。図7において、互に隣接する支持体53aと54a、54aと55a…及び53bと54b、54bと55bの対向する側端縁の間隔は均一であり、点59aは、隣接支持体の対向する側端縁の間隔部の中心線を示し、これは、このシート複合体から抽出バッグが形成されるときの切断予定線を示すものである。
【0021】
本発明の抽出シートは、前記シート複合体から製造することができる。
図8においてシート複合体51を、その長手中心線57に沿って、支持体が外側に位置するように半折し、その重ね合わされた側端縁部58,59を、側端縁接着機61により接合しながら、製袋機(図示されていない)に供給する半折されたシート複合体51の1対の支持部材53a,53bを有する部分62が製袋機の製袋・被抽出材料充填作業位置に来たとき、このシート複合体部分62と、その下流に隣り合うシート複合体部分63との間の部分(間隔部)において、重ね合わされた間隔切断部64を帯状に接着し、この帯状接着部64その中心線に沿って切断する。このとき、例えば図8に示す接着切断機65を使用する。すなわち、シート複合体の、隣接する支持体の間の間隔切断部64を、その中心線に沿って帯状に接着し、形成された帯状接着部をその中心線において切断する。接着部の形状は、Y字状であってもよく、このとき発生する三角形部分を切断クズとして除去(例えば吸引除去)してもよい。この接着切断機65は、シート材料が、溶融接着可能な合成繊維を含有している場合、図8に示されているような超音波ホーン(加熱部材)66と、それに対向し、所望の形状の接着・切断面を有するアンビル67とを有するものであってもよい。
【0022】
図8に示されているように、シート材料51の互に重ね合わされた側端縁部58,59を接着する接着機61は超音波シール機であってもよい。
またシート材料間隔部64の接着・切断操作により、当該シート複合体部分62の下流に隣り合う部分63の上端部も同時に接着、封止され、完成された支持体付抽出バッグ63としてシート複合体部分62から分離する。
上述のようにして、シート材料52の下端縁及び側端縁が接着されたシート複合体部分62に対し、その内側に、被抽出材料が充填される。このようにして被抽出材料を収容し、上端が開口している袋状の部分62は、その接着充填位置から、下流の位置に移動し、上記と同様にして、その上端開口部が接合封止され、その上流に隣接するシート複合体材料から切断分離される。このようにして、支持体付抽出バッグ68が得られる。
【0023】
図9には、図1に示された態様の支持体を一部を改変した態様の支持体が示されている。
図9に示された支持体71において、第2引出部6を区画する第2切込線11の、第1引出部5内にある一部分72が第1引出部5を区画する第1切込線7の一部と、重なっており、このため第1引出部5は、保形・基体部4と、1個の第1連続部10において連続している。この態様の支持片を物品例えば抽出バッグに用いるときは、支持片の保形基体部は、第1連続部10の近傍部分において袋本体に接着されていることが好ましい。
【0024】
図10に示された態様の支持体81においては、第2引出部6を区画する第2切込線11の、第1引出部内にある一部分82が、第1引出部5を区画する第1切込線7の一部分と重なっており、このため、第1引出部5は保形・基体部4と、1個の第1連続部10において連続している。この場合においても、支持体の保形・基体部は、第1連続部10の近傍部分において、袋本体に接着されていることが好ましい。
【0025】
図11には、図4に記載された態様の支持体の一部を改変した支持体が示されている。
図11に示された支持体91において、第2引出部6を区画する第2切込線11の第2引出部6内にある一部分72が、第1引出部32を区画する第1切込線33の一部と重なっており、このため、第1引出部32は、1個の連続部10において、保形・基体部4に連続している。
【0026】
図12において、支持体101の第2引出部6を区画する第2切込線11の第1引出部6内にある一部分82が第1引出部32を区画する第1切込線33の一部と重なっており、このため、第1引出部32は、1個の連続部10において、保形・基体部4に連続している。
【0027】
【発明の効果】
本発明の物品支持体は、そのほゞ中央部から、少なくとも1個の係合凹部を有する引出係合片を引き出し、物品例えば抽出バッグを、他の物品例えば容器の開口部中に、係合保持することができる。この引出係合片は支持体のほゞ中央部分において、保形基体部に連続している第1引出部と、第1引出部から引き出される第2引出部からなるものであって、第1、第2引出部の引出し角度を適宜に設定することにより、引出係合片の係合凹部の、物品(抽出バッグ)からの離間距離及び位置を設定することができるから、この支持体により物品例えば抽出バッグを保持すべき他の物品、例えば容器開口部の種々な形状、寸法に容易に対応して、物品例えば、抽出バッグを、他の物品例えば容器の開口部中に安定に、かつ安定して保持することが可能になる。
また、本発明の抽出バッグは、上記支持体により、抽出容器の開口部中に、簡単な操作で、安定かつ安全に係合保持することができる。
さらに、本発明のシート複合体は、上記支持体を具備する抽出バッグを、簡単な操作により、高速をもって、連続的に製造することを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の引出係合片を有する物品支持体の一態様を示す平面説明図。
【図2】図1の支持体を有する本発明の抽出バッグの一態様を示す正面説明図。
【図3】図2の支持体付抽出バッグを開口し、支持体から引出係合片を引き出したときの状態を示す側面説明図。
【図4】本発明の引出係合片を有する物品支持体の他の態様を示す平面説明図。
【図5】図4の支持体を有する本発明の抽出バッグの一態様を示す正面説明図。
【図6】図5の支持体付抽出バッグを開口し、引出係合片を引き出したときの状態を示す正面説明図。
【図7】本発明の抽出バッグ製造用シート複合体の一態様を示す平面説明図。
【図8】図7のシート複合体から、支持体付抽出バッグを製造する方法を示す工程説明図。
【図9】本発明の引出係合片を有する物品支持体の他の態様を示す平面説明図。
【図10】本発明の引出係合片を有する物品支持体の他の態様を示す平面説明図。
【図11】本発明の引出係合片を有する物品支持体の他の態様を示す平面説明図。
【図12】本発明の引出係合片を有する物品支持体の他の態様を示す平面説明図。
【符号の説明】
1,31,71,81,91,101…物品支持体
2…切込線
3…引出係合片
4…保形・基体部
5…第1引出部
6…第2引出部
7…第1切込線
8…第1切込線の起点
9…第1切込線の終点
10…第1連続部
11…第2切込線
12…第2切込線の起点
13…第2切込線の終点
14…係合凹部
15…第2連続部
16…保形・基体部の上端縁部
17…下端縁部
18,19…左右側端縁部
21…抽出バッグ
22…袋本体
23…支持体
24,25…正・背両面部
26…接着域
27…袋本体上端部
32…第1引出部
33…第1切込線
34…第1係合凹部
35…第2係合凹部
41…抽出バッグ
42…袋本体
43…支持体
51…抽出バッグ製造用シート複合体
52…シート材料
53a,53b…56a,56b…支持体
57…長手方向中心線
58,59…左右側端縁
59a…間隔中心線
61…側端縁接着機
62…半折されたシート複合体の一部分
63…隣接するシート複合体部分
64…間隔部
65…接着切断機
66…超音波ホーン
67…アンビル
68…抽出バッグ
72,82…第2切込線の第1切込線に重なる部分

Claims (4)

  1. 保形・耐水性シート材料からなる物品支持体であって、この支持体の内側に形成された切込線によりその内側に区画された引出係合片と、前記引出係合片を囲む保形基体部とを有し、
    前記引出係合片は、前記保形基体部に連続する第1引出部と、この第1引出部に連続する第2引出部とからなり、
    前記第1引出部は、前記シート材料からなる支持体のほぼ中央部分から始まり、その左右いずれかの半部に、実質上コ字形、C字形、逆コ字形又は逆C字形をなして伸び、前記支持体のほぼ中央部分において終る第1切込線によって、その内側に区画され、かつ前記第1切込線の起点と終点とは離間していて、その間に形成された少なくとも1個の第1連続部において、前記保形基体部に連続しており、
    前記第2引出部は、前記第1引出部の内部から始まり、前記支持体の他の半部中に伸び出し、この他の半部内において、実質上、コ字形、C字形、逆コ字形又は逆C字形を形成し、前記第1引出部内に戻って終る第2切込線により、その内側に区画され、但し、前記第2引出部の前記他の半部に伸び出ている部分の底部には、前記第2切込線の屈曲により上向きに伸びる1個の係合凹部が形成されており、前記第2切込線の起点と終点とは離間していて、その間に形成された第2連続部において、前記第1引出部に連続していることを特徴とし、
    それにより、引出係合片の第1引出部は、それを第1連続部において屈曲させることにより、前記保形基体部からその外側に引き出すことができ、かつ第2引出部は、それを第2連続部において屈曲させることにより、前記第1引出部からその外側に引き出すことができる、引出係合片を有する物品支持体。
  2. 前記引出係合片の第1引出部には、その第1連続部の外側において、前記第1引出部の底部から上向きに伸び出す係合凹部がさらに形成されている、請求項1に記載の引出係合片を有する物品支持体。
  3. 透水濾過性のシート材料により形成され、被抽出材料を収容している袋本体と、請求項1又は2に記載の引出係合片を有する物品支持体からなる、前記袋本体を支持するための2個の支持体とを有し、
    前記袋本体は、前記透水濾過性シートをその中心線に沿って半折して形成された正・背両面部を有し、この正・背両面部は、その一端縁において、互に連続しており、かつその他の端縁においてそれぞれ接合封止されており、
    前記支持体は、前記袋本体の正・背両面部の各々の上半部に、前記保形基体部の少なくとも上縁部に設けられた接着域において接着されていることを特徴とし、
    それによって、前記袋本体の上端部を開口し、この袋本体の正・背両面部上の前記支持体の引出係合片を、前記支持体から引き出し、或いは前記引出係合片を引き出しながら、前記袋本体の上端部を開口し、前記引き出された引出係合片の少なくとも1対の凹部を、抽出容器の開口上端縁部に係合させて、前記袋本体を、前記抽出容器内に保持することができる支持体付き抽出バッグ。
  4. 透水濾過性シート材料と、その上に接着された請求項1又は2に記載の引出係合片を有する物品支持体からなる複数個の支持体とを有し、前記支持体は、前記シート材料の長手中心線の両側において、前記長手中心線から離間し、かつ前記長手中心線に関し互に対称をなす位置に、前記支持体の上端縁部が、前記シート材料の側縁に対向し、前記支持体の下端縁部が前記シート材料の長手中心線に対向するように配置されており、前記支持体は、その少なくとも上端縁部に設けられた1個以上の接着域において、前記シート材料に接着されていることを特徴とする支持体付き抽出バッグ製造用シート複合体。
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