JP2021132761A - ドリッパー - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる大きさ、厚みの容器の上端面に安定して取り付け可能なドリッパーを提供する。【解決手段】上下面を開放した筒状の支持体10と、支持体10に接着される袋状のフィルター20とを備えたドリッパー1である。支持体10は、左右両側端に配された一対の側部折り線161、162上の折り曲げにより形成されて前後に並ぶ一対の桁状部111、121と、一対の桁状部111、121の下端の左右両側端部から下方に突出してそれぞれ一対の側部折り線161、162のいずれかで折り曲げられる一対の脚状部131、132とを有する。一対の側部折り線161、162は、下方に向かうにつれて互いに接近する。【選択図】図1

Description

本発明は、被抽出成分を有する内容物を収納して内容物を濾すドリッパーに関する。
特開2013−236886号公報にはレギュラーコーヒー粉、紅茶の葉、緑茶の葉等の被抽出成分を有する内容物を収納し、内容物を漉す際に使用するドリッパーが開示される。このドリッパーは、通水性濾過性を有するシート材料を四角形の袋状に形成し内容物を封入したフィルターと、フィルターの外壁面に貼着された支持体とを有する。支持体には、左右対称に配された2個の係止片を有する。また、フィルターには、下辺部に沿ってミシン目が形成されている。
フィルターは、ミシン目を開くことで、上面が開口し、逆円錐状に形成される。そして、フィルターの頂点をカップに挿入し、支持体の係止片をカップに係止させてフィルターの上面開口から注湯することにより、内容物の被抽出成分が抽出されてカップ内部に抽出液が流下する。
特開2013−236886号公報
上記のドリッパーは、係止片に設けられた凹部にカップの上端の縁を挿入することで、係止片がカップに係止される。このとき、凹部の幅が狭いと厚みが大きいカップへの取り付けが困難になる。また、凹部の幅が大きいと厚みが小さいカップに取り付けたときに、ドリッパーが不安定になりやすい。また、フィルターに直接係止片を取りつける構成であるため、カップの外径が大きくなると、フィルターの上面開口が小さくなり、抽出が困難になる虞がある。
本発明は異なる大きさ、厚みの容器の上端面に安定して取り付け可能なドリッパーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のドリッパーは、上下面を開放した筒状の支持体と、前記支持体に接着されるとともに被抽出成分を有する内容物を封入した袋状のフィルターとを備えたドリッパーにおいて、前記支持体は、左右両側端に配された一対の側部折り線上の折り曲げにより形成されて前後に並ぶ一対の板状部を有し、一対の前記板状部は、左右に延びて前後に配置される一対の桁状部と、各前記桁状部の下端の左右両側端部から下方に突出する一対の突出部と、を有し、前後に重なる前記突出部同士を前記側部折り線で連結して左右一対の脚状部が形成され、一対の前記側部折り線は、下方に向かうにつれて互いに接近する。
また本発明は上記構成のドリッパーにおいて、前記フィルターの一部が一対の前記脚状部の間に配される。
また本発明は上記構成のドリッパーにおいて、各前記桁状部は、下端である下辺部と、一対の前記脚状部の左右に対向する辺である内側辺とが上方に凹んだスリットを介して連結される。
また本発明は上記構成のドリッパーにおいて、前記支持体は、左右両側端の上端に配されて内側に折り曲げることで前記支持体を筒状に維持するロック部をさらに有する。
本発明によると、厚みの容器の上端面に安定して取り付け可能なドリッパーを提供することができる。
本発明の実施形態のドリッパーの正面図である。 図1に示すドリッパーの側面断面図である。 図1に示すドリッパーの使用状態を示す斜視図である。 図4は、筒状に形成された支持体を上方から見た斜視図である。 図5は、図4に示す支持体を下方から見た斜視図である。 図6は、支持体を形成するブランク板の展開図である。 フィルターを形成するシート材の展開図である。 フィルターの側面断面図である。 図4に示す支持体をさらに変形させた状態の上方から見た斜視図である。 変形例のドリッパーの正面図である。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態のドリッパー1の正面図である。図2は、図1に示すドリッパー1の側面断面図である。図3は、図1に示すドリッパー1の使用状態を示す斜視図である。図4は、筒状に形成された支持体10を上方から見た斜視図である。図5は、図4に示す支持体10を下方から見た斜視図である。図6は、支持体10を形成するブランク板30の展開図である。なお、以下の説明で、垂直および平行とは、正確に垂直および平行を示すとともに、略垂直および略平行を含む。
ドリッパー1は紙製のブランク板30で形成される支持体10と、支持体10に挿入されるフィルター20とを備える。フィルター20は濾過機能を有し、レギュラーコーヒー粉、紅茶の葉、緑茶の葉等の被抽出成分を有した内容物Dが封入される。
支持体10は筒状であり、上下面を解放している。支持体10は、一対の板状部11、12と、一対のロック部141、142と、を有する。一対の板状部11、12は、ブランク板30の一対の側部折り線161、162(図1、図3〜図6等参照)で折り曲げることで形成される。一対の板状部11、12は、前後に対向して形成される。
以下の説明において、一対の板状部11、12を前板状部11および後板状部12として区別する場合がある。また、一対の側部折り線161、162は、必要に応じて、図1に示す正面視を基準として、左側を第1側部折り線161とし、右側を第2側部折り線162として区別する場合がある。さらに、図1に示す正面視を基準として、左側を第1ロック部141とし、右側を第2ロック部142として区別する場合がある。
図1に示すように、一対の側部折り線161、162は、傾斜しており、下方に向かうにつれて互いに接近する。なお、側部折り線161および側部折り線162の水平線に対する傾斜角度の大きさは、同じである。
前板状部11および後板状部12は、正面視において、略扇形状である。前板状部11と後板状部12とは互いに他方の鏡像になる。そのため、代表して、前板状部11を説明し、後板状部12については、前板状部11と対応する部分について記載する。
第1ロック部141は、正面視において支持体10の上面の左端部から第1側部折り線161に沿って上方に突出する。第1ロック部141は、前板状部11および後板状部12と一体で形成される。第1ロック部141は、第1側部折り線161が上下に貫通する。そして、第1ロック部141は、第1側部折り線161を挟んで線対称となる。
第2ロック部142は、正面視において支持体10の上面の右端部から第2側部折り線162に沿って上方に突出する。第2ロック部142は、前板状部11および重ね代部110と一体で形成される(図6参照)。第2ロック部142は、第2側部折り線162が上下に貫通する。そして、第2ロック部142は、第2側部折り線162を挟んで線対称となる。ロック部141、142は折り線141a、142aで内方に折り曲げることで、支持体10を筒状に維持する。
第1側部折り線161の下方に延長した直線と、第2側部折り線162の下方に延長した直線との交点を、中心点Cすると、前板状部11は、中心角度約90°の扇形状の中心点C側の一部を切り欠いた形状である(図1参照)。
図1、図6等に示すとおり、前板状部11は、桁状部111と、一対の突出部112とを有する。桁状部111は、上辺部113と、下辺部114とを有する。図1に示すドリッパー1において、桁状部111は、前板状部11の上部に形成されている。突出部112は、下辺部114を介して桁状部111と一体に連結される。また、図1に示すように、下辺部114の左右方向の中央部は容器2の上面と接触する接触部116である。つまり、接触部116は、前板状部11の周縁部であり、接触部116を除く下辺部114は、前板状部11の内部に想定された仮想線である。そのため、図1、図6において、下辺部114の接触部116から左右に延びる部分は、二点鎖線で示している。
上辺部113は、桁状部111の上端部を形成し、中心点Cを中心とする円弧状である。しかしながら、これに限定されない。正面視における上辺部113の形状として、例えば、楕円の一部で形成された楕円弧であってもよいし、これらとは異なる曲線状で形成されてもよい。また、直線状、角度の異なる複数の直線を繋いだ折れ線状等であってもよい。
また、図1に示すように、正面視の前板状部11において下辺部114は、左右に延びる直線状である。詳しくは、図1に示すように、下辺部114は、第1ロック部141の折り線141aと第1側部折り線161との交点と、第2ロック部142の折り線142aと第2側部折り線162との交点とを繋いだ直線である。しかしながら、これに限定されず、下辺部114は曲線状であってもよい。なお、下辺部114を曲線状にする場合、下辺部114は上方に膨らむ曲線状とできるが、これに限定されない
桁状部111は、円弧状の上辺部113と、下辺部114とが上下に配置されている。そして、上辺部113および下辺部114の左端は、第1側部折り線161および第1ロック部141で連結される。また、上辺部113および下辺部114の右端は、第2側部折り線162および第2ロック部142で連結される。換言すると、第1ロック部141および第2ロック部142は、前板状部11の桁状部111の左右両端部からそれぞれ第1側部折り線161および第2側部折り線162に沿って上方に延びる。
一対の突出部112は、正面視直角三角形状であり、桁状部111と一体的に形成される。突出部112は、桁状部111の下辺部114の左右両側から下方に延びる。そして、一対の突出部112は、左右方向に対向し、下辺部114と直交する一対の内側辺115を有する。つまり、一対の内側辺115は、互いに平行である。そして、一対の内側辺115は、前板状部11を左右に分断する中心線Cxを中心として、線対称となるように配置される。なお、一対の突出部112は、正面視直角三角形状でなくてもよく、四角形等の下側に辺を有する多角形状であってもよい。
なお、一対の突出部112は、前板状部11を左右に分断して上下に延びる中心線Cxを中心として線対称となる形状および大きさであるが、これに限定されない。例えば、いずれか一方が大きくてもよいし、異なる形状であってもよい。また、一対の突出部112が中心線Cxに対して線対称であり一対の内側辺115が、平行でなくてもよい。また、一対の内側辺115は直線であるが、いずれか1つまたはいずれもが曲線状であってもよい。突出部112の直角の頂点と対向する辺が、第1側部折り線161および第2側部折り線162である。
下辺部114の一対の内側辺115の間の部分が接触部116である。接触部116は、下辺部114と重なるとともに、左右両端で一対の内側辺115のそれぞれと角部171で交差する。詳細は、後述するが、桁状部111は、角部171から上辺部113までの距離が最も短くなる部分で変形(ねじれ、たわみ等)しやすい。また、支持体10にフィルター20を取り付けたとき、フィルター20は、前板状部11の接触部116および内側辺115とで形成される凹部を介して視認可能である。
図3〜図6等に示すとおり、後板状部12の桁状部121は、前板状部11の桁状部111と対応し、同様の形状を有する。桁状部121の上辺部123は、桁状部111の上辺部113と対応し、同様の形状を有する。また、後板状部12の一対の突出部122は、前板状部11の一対の突出部112と対応し、一対の突出部112と同様、正面視直角三角形状である。一対の突出部122の一対の内側辺125は、一対の突出部112の一対の内側辺115と対応する。また、下辺部124は、下辺部114と対応し、接触部126は、接触部116と対応する。
前板状部11と後板状部12とは、第1側部折り線161および第2側部折り線162で連結される。つまり、正面視において左側の突出部112と突出部122とが第1側部折り線161で連結されて、第1脚状部131が形成される。また、正面視において右側の突出部112と第2側部折り線162とで連結された後述の重ね代部110を突出部122の外面に接着して第2脚状部132が形成される。なお、支持体10において、第1脚状部131と第2脚状部132とは、略同一形状であるが、これに限定されない。第1脚状部131と第2脚状部132とが異なる形状で形成されてもよい。
図1、図6等に示すように、突出部112、122の内側辺115、125の長さは、図1に示す前板状部11の桁状部111および後板状部12の桁状部121の上下方向の幅よりも長い。このように形成することで、ドリッパー1を容器2の上部に載置したとき、容器2の上端面よりも上方にある部分よりも下方にある部分の方が長くなる。これにより、支持体10を安定して容器2の上部に配置可能である。
支持体10を筒状に形成したとき、脚状部131、132は、下端部が尖った形状となる。そして、前板状部11および後板状部12それぞれの下部に形成された凹部が、筒状の支持体10の下部の開口となる。支持体10において、脚状部131、132は容器2の外側に配置される。また、接触部116は容器2の上端面と接触する。これにより、ドリッパー1は、容器2の上方に取り付けられる。なお、ドリッパー1の容器2への取り付けの詳細は、後述する。
フィルター20は透水性を有する不織布等により袋状に形成され、前後に対向する前面部21及び背面部22の下端をマチ部23により連結される。前面部21、背面部22及びマチ部23の両側端は熱接着部25により接着して閉じられる。フィルター20の両側端縁は下方に向かって互いに近づくように傾斜する傾斜部27を有する。これにより、フィルター20は正面視略扇状に形成される。
フィルター20の上端中央部には前後一対の折返し部24が設けられる。折返し部24を支持体10の外面に折り返して接着部18(図1、図6等参照)で接着することにより、フィルター20が支持体10に固定される。内容物Dを充填した後にフィルター20の上端部はシール部26によって剥離可能に接着される。
図6に示すブランク板30では、折り線を一点鎖線で示している。折り線として、例えば、リード罫、押し罫、切り罫、ミシン罫等の罫線を採用可能である。ブランク板30は紙基材層の片面に樹脂の保護層を積層して形成される。紙基材層には(200〜340g/m2のアイボリー紙等の厚紙)が用いられる。保護層はポリエチレン等の樹脂を紙基材層上に塗布して形成される。この時、保護層が筒体から成る支持体10の外面に配され、紙基材層が支持体10の内周面上に露出する。保護層によって支持体10の外面上の耐水性および図柄等の印刷特性を向上することができる。なお、保護層を省き、支持体10の外周面上内周面上に紙基材層が露出してもよい。
図6に示すブランク板30において、第1側部折り線161と第2側部折り線162とは垂直に配置される。図6に示すブランク板30において、前板状部11は、第1側部折り線161が鉛直方向に沿い、第2側部折り線162が水平方向に沿うように配置される。
後板状部12は、前板状部11の右側に第1側部折り線161を介して配される。前板状部11の下側には第2側部折り線162を介して重ね代部110が連設される。
図6に示すように、前板状部11と後板状部12との境界部分の上端には、上方に突出する第1ロック部141が配される。第1ロック部141は、第1側部折り線161に対して線対称に形成される。第1ロック部141の下端部は曲線状の折り線141aを介して前板状部11の桁状部111および後板状部12の桁状部121に連結される。
図6に示すように、前板状部11と重ね代部110との境界部分の左端部には、左方に突出する第2ロック部142が配される。第2ロック部142は、第2側部折り線162に対して線対称に形成される。第2ロック部142の右端部は曲線状の折り線142aを介して前板状部11および重ね代部110に連結される。
第1ロック部141および第2ロック部142は折り線141aおよび折り線142aでの山折りにより内側に折り曲げられることで、前板状部11と後板状部12とが前後に開いた状態に維持される。
支持体10は次のように組み立てられる。まず、ブランク板30の第2側部折り線162で折り曲げて重ね代部110を前板状部11の前方に折り重ねる。そして、第1側部折り線161で折り曲げて前板状部11および重ね代部110を後板状部12の前方に折り重ねる。このとき、重ね代部110の一部が、後板状部12と重なる。後板状部12と重ね代部110とが前後に重なる部分を接着剤で接着する。なお、後板状部12と重ね代部110とを接着する接着剤として、ホットメルト型、溶剤型、水性型、反応型、感圧型等の接着剤を適宜選択して用いることができるが、これに限定されない。
図7は、フィルター20を形成するシート材35の展開図である。図8は、フィルター20の側面断面図である。シート材35は袋状に形成する際の加工性を考慮して、熱接着性を有する素材あるいは最内層に熱接着性樹脂を配した素材が用いられる。シート材35の素材として例えば、ポリオレフィン系(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル系等の熱可塑性樹脂からなる透水性の不織布を用いることができる。また、シート材35の素材としてポリオレフィン系(ポリエチレン,ポリプロピレン等)、ポリエステル系等の熱可塑性樹脂を片面(袋状にしたさときの最内層)に配した多層構造の濾紙等を用いることができる。
熱接着性を有するシート材35を熱接着してフィルター20の両側端部の熱接着部25が形成される。また、シート材35を超音波溶着して剥離可能なシール部26(図1参照)が形成される。超音波溶着は例えば、平坦な先端を有する超音波ホーンと、複数の微小突起を千鳥状に配した受治具とを備えた超音波溶着装置を用いて行われる。フィルター20を取り付けた支持体10の一面を受治具上に載置して他面上から超音波ホーンによって超音波振動を与えることによりフィルター20を超音波溶着することができる。
シート材35は折り線28aを介して前面部21、マチ部23、背面部22が連設される。図8の側面断面図に示すように、折り線28aを山折りして両折り線28a間に設けた折り線28bを谷折りし、前面部21と背面部22との間にマチ部23が挟まれる。そして、前面部21、マチ部23、背面部22の両側端を熱接着部25により熱接着してフィルター20が袋状に形成される。
なお、マチ部23を省いてシート材35を2つ折りしてフィルター20を形成してもよい。しかし本実施形態のようにマチ部23を設けることにより、内容物Dの収容量が同じであればフィルター20をよりコンパクトにすることができる。また、フィルター20内に熱湯等を注ぐとフィルター20の底部が完全に開くため、効率よく抽出液を得ることができる。
前面部21の上端部には折返し部24が突出して設けられ、折返し部24の下端には折り線28cが設けられる。同様に、背面部22の上端部(図中、下端部)には折返し部24が突出して設けられ、折返し部24の下端(図中、上端)には折り線28cが設けられる。
前面部21の両側端縁はマチ部23に向かって互いに近づくように傾斜して形成される。背面部22も同様に、両側端縁はマチ部23に向かって互いに近づくように傾斜して形成される。袋状のフィルター20の両側端縁の傾斜部27(図1参照)は、前面部21及び背面部22によって形成される。
袋状に形成されたフィルター20の折返し部24が折り線28c上で折曲され、接着部18(図6参照)上で支持体10(図1参照)の外面に接着される。接着部18の接着剤として、ホットメルト型、溶剤型、水性型、反応型、感圧型等の接着剤を適宜選択して用いることができる。なお、フィルター20の上端部を支持体10の内面上に仮着してもよい。
次にドリッパー1の容器2の上端への取り付けについて説明する。ドリッパー1の支持体10の上端を摘持して前後に引く。これにより、フィルター20のシール部26が剥離して開封され、フィルター20の上面が開口する。
支持体10において、前板状部11と後板状部12とは、下方に向かって互いに接近した第1側部折り線161および第2側部折り線162で連結されている。そのため、前板状部11および後板状部12の上部を前後に開くと、前板状部11の桁状部111および後板状部12の桁状部121は、下部に比べて上部が大きく変形する。つまり、桁状部111は、下辺部114から上辺部113に向かうにつれて、外方に拡がる。また、桁状部121は、下辺部124から上辺部123に向かうにつれて、外方に拡がる。
桁状部111および桁状部121の下部には、第1脚状部131および第2脚状部132が一体的に形成される。第1脚状部131および第2脚状部132は、桁状部111、121の開口によって引っ張られて、前後に開かれる。
第1脚状部131の突出部112および突出部122は、第1側部折り線161で連結されている。そのため、第1脚状部131は、下部に比べて上部が大きく変形する。つまり、第1脚状部131は、下端部を頂点とし、上方に向かって拡がる錐体状に形成される(図4、図5等参照)。
第2脚状部132の突出部112および突出部122は、第2側部折り線162で連結されている。そのため、第2脚状部132は、下部に比べて上部が大きく変形する。つまり、第2脚状部132は、下端部を頂点とし、上方に向かって拡がる錐体状に形成される(図4、図5等参照)。
支持体10は、上部がすり鉢状に開くとともに、下部の左右両端に錐体状の第1脚状部131および第2脚状部132をそれぞれ有する筒状に変形する。そして、この状態で、第1ロック部141および第2ロック部142を内方に折り曲げることで支持体10の形状が維持される。
フィルター20を開封して支持体10を筒状に維持されたドリッパー1は容器2上に載置される。このとき、第1脚状部131および第2脚状部132は、容器2の外側に配される。また、接触部116および接触部126が容器2の上端面に配置される。第1脚状部131の突出部112、122および第2脚状部132の突出部112、122が、それぞれ、容器2の外側面の異なる位置と対向するまたは接触する。
例えば、容器2の外径がある程度の大きさを有する場合、第1脚状部131の突出部112、122と、第2脚状部132の突出部112、122は、容器2の外側面の容器2の中心を挟んで相対する位置と接触する。このとき、第1脚状部131および第2脚状部132の弾性力で容器2が挟まれるため、ドリッパー1は、容器2の上端部に安定して配置される。
また、容器2の外径が小さい場合、第1脚状部131および第2脚状部132の突出部112、122少なくとも一方は、容器2の外側面と接触しない。この場合であっても、ドリッパー1では、フィルター20の下辺部114、124よりも下の部分は、容器2の内部に収容される。そのため、ドリッパー1が不安定になりにくい。また、ドリッパー1が容器2の上端部で移動した場合であっても、容器2の中心を挟んで相対する位置に配された第1脚状部131および第2脚状部132の少なくとも一方が容器2の外側面と接触して移動が制限される。これにより、ドリッパー1を安定して容器2の上部に載置することができる。
図9は、図4に示す支持体10をさらに変形させた状態の上方から見た斜視図である。図9に示す支持体10では、図4に示す支持体10から第1側部折り線161および第2側部折り線162の上端をさらに接近させている。このように、第1側部折り線161および第2側部折り線162の上端をさらに接近させることで、桁状部111、121は、角部171から上辺部113、123までの距離が最短となる部分の近傍でねじれる。
桁状部111、121がねじれることで、第1脚状部131および第2脚状部132は、ねじれに合わせて変形する。これにより、第1脚状部131の上端は内側に、下端は外側に移動する。また、第2脚状部132も同様、上端は内側に、下端は外側に変形する(図9参照)。これにより、第1脚状部131と第2脚状部132との間の間隔が広くなり、第1脚状部131、第2脚状部132は、桁状部111、121が元に戻ろうとする力で、容器2の外側面を押圧する。これにより、ドリッパー1が容器2の上部からずれにくい。
すなわち、本発明にかかるドリッパー1を用いることで、一定の範囲で異なる大きさの外径の容器2の上部に安定して載置可能である。そのため、多くの使用者にとって利便性が高い。また、コーヒーと、緑茶のように、注湯量が異なる飲料の場合、抽出に用いる容器の大きさも異なる。このような場合でも、同じ形状のドリッパー1を用いることができるため、汎用性が高い。これにより、製造コストを低減することが可能である。
<変形例等>
変形例にかかるドリッパー1Bについて図面を参照して説明する。図10は、変形例のドリッパー1Bの正面図である。なお、図10に示すドリッパー1Bは、角部171にスリット172を有する点で、図1に示すドリッパー1と異なる。ドリッパー1Bのこれ以外の点は、ドリッパー1と同じ構成である。そのため、ドリッパー1Bのドリッパー1と実質上同じ部分には、同じ符号を付すとともに同じ部分の詳細な説明は省略する。
ドリッパー1Bの支持体10において、前板状部11および後板状部12は、接触部116と内側辺115とがスリット172を介して連結される。つまり、前板状部11および後板状部12は、角部171に上方に向かって凹むスリット172を有する。
このドリッパー1Bを容器2の上部に載置するとき、容器2の上端面は、スリット172の内部に収容される。換言すると、前板状部11の接触部116の近傍は、容器2の内部に配されて、容器2の内面と係合する。後板状部12の下辺部124の近傍も、容器2の内部に配されて、容器2の内面と係合する。このように構成したドリッパー1Bは、前板状部11および後板状部12の両方に、容器2の内面と係合する部分を有する。これにより、ドリッパー1Bは、容器2の上部に安定して載置することが可能である。なお、本実施形態では、前板状部11および後板状部12の各角部にスリット172を有する形状としているが、これに限定されない。前板状部11または後板状部12のいずれか一方の角部だけに、スリット172を有する構成であってもよい。
本実施形態にかかるドリッパー1は、上下面を開放した筒状の支持体10と、支持体10に接着されるとともに被抽出成分を有する内容物Dを封入した袋状のフィルター20とを備える。支持体10は、左右両側端に配された一対の側部折り線161、162上の折り曲げにより形成されて前後に並ぶ一対の板状部11、12を有する。一対の板状部11、12は、左右に延びて前後に配置される一対の桁状部111、121と、各桁状部111、121の下端の左右両側端部から下方に突出する一対の突出部112、122と、を有する。前後に重なる突出部112同士および突出部122同士を側部折り線161、162で連結して左右一対の脚状部131、132が形成される。一対の側部折り線161、162は、下方に向かうにつれて互いに接近する。
このような構成とすることで、桁状部111、121の下面を容器2の上端面に載置するとともに、脚状部131、132を容器2の外面から挟むようにドリッパー1を容器2の上部に安定して取り付けることが可能である。脚状部131、132が容器2の外面を押圧するため、多少の振動、衝撃が作用した場合であっても、ドリッパー1が容器2の上部からずれにくい。また、桁状部111、121の上部を変形させることで、脚状部131、132が大きく開く。これにより、脚状部131、132の下部の間隔が大きくなり、外径が大きい容器2の上部にも取り付けが可能である。すなわち、本実施形態のドリッパー1によれば、一定の範囲で異なる外径の容器2の上部に安定して取り付けることが可能である。
上記構成において、支持体10が折りたたまれた状態において、フィルター20の一部が一対の脚状部131、132の間に配されてもよい。このように構成することで、脚状部131、132が容器2の外面よりも外側に配置されたとき、フィルター20の一部が、容器2の内部に配置される。これにより、ドリッパー1を安定して配置することが可能である。
上記構成において、各桁状部111、121の下端の一部である接触部116、126と、一対の脚状部131、132の左右に対向する辺である内側辺115、125とが上方に凹んだスリット172を介して連結されてもよい。このように構成することで、ドリッパー1を容器2の上部に取り付けるとき、容器2の上端面をスリット172の内部に配置することで、桁状部111、121の接触部116、126に隣接する部分を容器2の内部に係合することが可能となる。これにより、ドリッパー1をより安定して容器2の上部に載置することが可能である。
上記構成において、支持体10は、左右両側端の上端に配されて内側に折り曲げることで支持体10を筒状に維持するロック部141、142をさらに有してもよい。支持体10が一定の形状で維持されるため、容器2への取り付けが容易になる。また、より大きい外径の容器2に取り付ける際にも、少なくとも、桁状部111、121は筒状に維持されるので、支持体10をさらに変形させやすい。そのため、本実施形態のドリッパー1は、一定の範囲で異なる外径の容器2の上部に安定して取り付けることが可能である。
本発明によると、レギュラーコーヒー、紅茶、緑茶等のドリッパーに利用することができる。
1 ドリッパー
1B ドリッパー
2 容器
10 支持体
11 前板状部
110 代部
111 桁状部
112 突出部
113 上辺部
114 下辺部
115 内側辺
116 接触部
12 後板状部
121 桁状部
122 突出部
123 上辺部
124 下辺部
125 内側辺
126 接触部
131 第1脚状部
132 第2脚状部
141 第1ロック部
141a 折り線
142 第2ロック部
142a 折り線
18 接着部
20 フィルター
21 前面部
22 背面部
23 マチ部
24 折返し部
25 熱接着部
26 シール部
27 傾斜部
28a 折り線
28b 折り線
28c 折り線
30 ブランク板
35 シート材
161 第1側部折り線
162 第2側部折り線
171 角部
172 スリット

Claims (4)

  1. 上下面を開放した筒状の支持体と、
    前記支持体に接着されるとともに被抽出成分を有する内容物を封入した袋状のフィルターとを備えたドリッパーにおいて、
    前記支持体は、
    左右両側端に配された一対の側部折り線上の折り曲げにより形成されて前後に並ぶ一対の板状部を有し、
    一対の前記板状部は、
    左右に延びて前後に配置される一対の桁状部と、
    各前記桁状部の下端の左右両側端部から下方に突出する一対の突出部と、を有し、
    前後に重なる前記突出部同士を前記側部折り線で連結して左右一対の脚状部が形成され、
    一対の前記側部折り線は、下方に向かうにつれて互いに接近するドリッパー。
  2. 前記フィルターの一部が一対の前記脚状部の間に配される請求項1に記載のドリッパー。
  3. 各前記桁状部の下端の一部である接触部と、一対の前記脚状部の左右に対向する辺である内側辺とが上方に凹んだスリットを介して連結される請求項1または請求項2に記載のドリッパー。
  4. 前記支持体は、左右両側端の上端に配されて内側に折り曲げることで前記支持体を筒状に維持するロック部をさらに有する請求項1から請求項3のいずれかに記載のドリッパー。
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