JP4039113B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の室内空調ユニットを備える車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置の室内空調ユニットは、例えば送風機ユニットと、クーラユニットと、ヒータユニットとから構成され、ユニット同士を直接組み付けて結合するようになっている。
【0003】
そして、ユニット同士の結合部位に送風空気の漏れを防止するためのパッキンを装着し、一方のユニットを他方のユニットに押圧するようにして両ユニットを組み付けることにより、パッキンを圧縮して所定のシール性能を得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の車両用空調装置では、一方のユニットを他方のユニットに押圧するようにして両ユニットを組み付けているため、押圧力によりユニットのケースが変形することがあった。そして、そのケースの変形が大きい場合は、ケース内のエアミックスドア等の回動部材がケースの変形部と干渉し、回動部材が動かなくなるという問題があった。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、ケースの過大変形によるエアミックスドアの作動不良を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、室内空調ユニットとして、対向する2つのケース壁面(21e、21f)の間にエアミックスドア(25)が回動自在に設置された第1ユニット(20)と、2つのケース壁面(21e、21f)のうちの一方のケース壁面(21e)の外側から一方のケース壁面(21e)を押圧するようにして、第1ユニット(20)に組み付けられた第2ユニット(10)とを備える車両用空調装置において、
第1ユニット(20)には、空気を加熱する加熱用熱交換器(22)が内蔵されているとともに加熱用熱交換器(22)をバイパスして空気が流れる冷風バイパス通路(27)が形成されており、
エアミックスドア(25)は、回転軸(25a)を中心として回動自在な板状ドアからなり、加熱用熱交換器(22)に流入する空気と、冷風バイパス通路(27)を通過する空気との風量割合を調整するようになっており、
第1ユニット(20)の内部には、エアミックスドア(25)の回転作動空間(31)が回転軸(25a)を中心とする扇状に形成され、
回転作動空間(31)の下流側のうち、冷風バイパス通路(27)側の下流側で、かつ、エアミックスドア(25)を構成する板状ドアのドア根本部とドア先端部との中間部位に、2つのケース壁面(21e、21f)の間隔を保持する補強部材(41)、回転作動空間(31)に近接て設けられており、
補強部材(41)は冷風バイパス通路(27)の冷風流れと交差する方向に延びる板状であり、
板状補強部材(41)が冷風バイパス通路(27)の冷風流れの中央部に位置することにより、冷風バイパス通路(27)の冷風流れが板状補強部材(41)の板面延長方向の左右両側に分離して流れることを特徴とする。
【0007】
これによると、両ユニットを組み付けた際に、エアミックスドア(25)を構成する板状ドアのドア根本部とドア先端部との中間部位周辺におけるケース壁面の変形が補強部材(41)によって抑制されるため、エアミックスドア(25)とケース壁面との干渉が防止され、エアミックスドア(25)の作動不良を防止することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明では、室内空調ユニットとして、対向する2つのケース壁面(21e、21f)の間にエアミックスドア(25)が回動自在に設置された第1ユニット(20)と、2つのケース壁面(21e、21f)のうちの一方のケース壁面(21e)の外側から一方のケース壁面(21e)を押圧するようにして、第1ユニット(20)に組み付けられた第2ユニット(10)とを備える車両用空調装置において、
第1ユニット(20)には、空気を加熱する加熱用熱交換器(22)が内蔵されているとともに加熱用熱交換器(22)をバイパスして冷風が流れる冷風バイパス通路(27)が形成されており、
エアミックスドア(25)は、回転軸(25a)を中心として回動自在な板状ドアからなり、
第1ユニット(20)の内部には、エアミックスドア(25)の回転作動空間(31)が回転軸(25a)を中心とする扇状に形成され、
一方、第1ユニット(20)の一方のケース壁面(21e)には、第2ユニット(10)からの空気を回転作動空間(31)に流入させる入口開口部(24)が形成され、
エアミックスドア(25)は、入口開口部(24)からの流入空気を加熱用熱交換器(22)に流入する空気と冷風バイパス通路(27)を通過する空気とに振り分けるとともにこの2つの空気流れの風量割合を調整するようになっており、
さらに、入口開口部(24)の開口面積をエアミックスドア(25)の先端部より外方側へ拡大する拡大部(24a)が回転作動空間(31)の所定範囲にわたって形成され、
第1ユニット(20)は、回転作動空間(31)よりもエアミックスドア(25)のドア先端部の外方側部位にエアミックスドア(25)のドア先端部の回転軌跡に沿って形成される円弧状周壁面(21g)を有しており、
拡大部(24a)は円弧状周壁面(21g)と隣接しており、
2つのケース壁面(21e、21f)の間隔を保持する補強部材(40)が、円弧状周壁面(21g)からエアミックスドア(25)のドア先端部の回転軌跡に沿って拡大部(24a)の形成範囲の一部に突き出す円弧状板状部材として形成されており、これにより、補強部材(40)、回転作動空間(31)に近接て設けられていることを特徴とする。
これによると、入口開口部(24)に、エアミックスドア(25)の先端部より外方側へ拡大する拡大部(24a)を設けて、入口開口部(24)の開口面積のみを拡大しているから、エアミックスドア25の操作力の増大なしで車室内への吹出風量を増加できるという効果を発揮できる。
さらに、両ユニットを組み付けた際に、拡大部(24a)の形成部位の周辺部におけるケース壁面の変形を補強部材(40)により確実に抑制できる。そのため、エアミックスドア(25)とケース壁面との干渉が防止され、エアミックスドア(25)の作動不良を防止することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の車両用空調装置において、第1ユニット(20)の一方のケース壁面(21e)には、第2ユニット(10)からの空気を回転作動空間(31)に流入させる入口開口部(24)が形成され、
エアミックスドア(25)は、入口開口部(24)からの流入空気を加熱用熱交換器(22)に流入する空気と冷風バイパス通路(27)を通過する空気とに振り分けるようになっており、
さらに、入口開口部(24)の開口面積をエアミックスドア(25)の先端部より外方側へ拡大する拡大部(24a)が回転作動空間(31)の所定範囲にわたって形成され、
第1ユニット(20)は、回転作動空間(31)よりもエアミックスドア(25)のドア先端部の外方側部位にエアミックスドア(25)のドア先端部の回転軌跡に沿って形成される円弧状周壁面(21g)を有しており、
拡大部(24a)は円弧状周壁面(21g)と隣接しており、
2つのケース壁面(21e、21f)の間隔を保持する別の補強部材(40)が、円弧状周壁面(21g)からエアミックスドア(25)のドア先端部の回転軌跡に沿って拡大部(24a)の形成範囲の一部に突き出す円弧状板状部材として形成されており、これにより、別の補強部材(40)、回転作動空間(31)に近接て設けられていることを特徴とする。
これにより、請求項1および請求項2に記載の発明の作用効果を合わせ奏することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、第1ユニット(20)は、複数に分割して成形された樹脂製の複数の分割ケース(21b、21c)を一体に締結することにより構成されるケース(21)を有し、
補強部材(40、41)は、複数の分割ケース(21b、21c)にそれぞれ形成され、
複数の分割ケース(21b、21c)を一体に締結した状態では、各分割ケース(21b、21c)の補強部材(40、41)同士の先端が当接するようになっていることを特徴とする。
【0010】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。図1は本実施形態による右ハンドル車への車両搭載状態を示す概略配置図、図2は図1においてヒータ右ケースを取り外した状態のA矢視図、図3はヒータ左ケースの斜視図、図4は図1のヒータユニット単体のB矢視図、図5は図4のC矢視図である。なお、図1、2の上下、左右、前後の各矢印は車両搭載状態での方向を示す。
【0012】
車両用空調装置における室内空調ユニットは、図1に示すごとく、本発明の第2ユニットに相当する送風機クーラユニット10と、本発明の第1ユニットに相当するヒータユニット20の2つに大別されている。送風機クーラユニット10は車室内前部の計器盤内側において助手席側、すなわち、右ハンドル車であれば左側部位に配置され、ヒータユニット20は車室内前部の計器盤内側において車両幅方向の略中央部に配置される。
【0013】
送風機クーラユニット10は、外気(車室外空気)と内気(車室内空気)とを切替導入する内外気切替箱11を上方側に配置し、そして、内外気切替箱11の下方側に送風機部12を配置している。更に、送風機クーラユニット10において、送風機部12の右側部位(車両幅方向の中央部寄り部位)にクーラユニット部13を配置している。
【0014】
本例では、送風機部12とクーラユニット部13のケースを、樹脂により一体成形した上ケース14と下ケース15とにより構成している。上ケース14と下ケース15は分割線16にて上下方向で2分割され、ねじ等の締結手段を用いた複数箇所の締結部17にて一体に締結される。
【0015】
送風機部12は周知のように内外気切替箱11を通して吸入した空気を送風する遠心式送風ファン18、この送風ファン18を回転駆動する電動モータ18a、この送風ファン18を収容する樹脂製のスクロールケーシング14a、15a等から構成されている。スクロールケーシング14a、15aは上ケース14と下ケース15に一体成形されている。
【0016】
スクロールケーシング14a、15aの空気出口側は送風機部12の右側部位(車両幅方向の中央部寄り部位)に向いており、そして、スクロールケーシング14a、15aの空気出口側の右側部位にクーラ上ケース部14bとクーラ下ケース部15bが上ケース14と下ケース15の一部として一体成形されている。
【0017】
このクーラ上ケース部14bとクーラ下ケース部15bの内部に、送風機部12の送風空気を冷却する冷却用熱交換器19が配置される。ここで、冷却用熱交換器19は、車両エンジン(図示せず)にて駆動される圧縮機により冷媒が循環する冷凍サイクルの蒸発器により構成される。
【0018】
また、ヒータユニット20は樹脂製のケース21を有しており、このケース21は分割線21aにて図1に示すように左右に2分割された左ケース21bと右ケース21cとにより構成され、この左右の両ケース21b、21cは金属ばねクリップ、ねじ等の締結手段を用いた複数箇所の締結部21dにて一体に締結される。
【0019】
図2に示すようにケース21の内部において、底面側で、且つ、車両前方側の部位に加熱用熱交換器22が略水平に配置されている。この加熱用熱交換器22は車両エンジンの温水(冷却水)を熱源として空気を加熱するものである。加熱用熱交換器22を通過した温風は、温風通路23を矢印aのように加熱用熱交換器22の下方側から車両後方側へ流れ、そして、車両後方側を上方へと上昇する。
【0020】
一方、左ケース21bにおいて、加熱用熱交換器22の上方側で、且つ、クーラユニット部13側の左側壁面部21e(図1参照)に、ヒータユニット20の入口開口部24が開口している。また、右ケース21cの右側壁面部21f(図1参照)は左側壁面部21eと対向しており、左側壁面部21eと右側壁面部21fとの間に、本発明の回動部材に相当するエアミックスドア25が回動自在に設置されている。なお、左側壁面部21eおよび右側壁面部21fが、本発明の対向する2つのケース壁面に相当する。
【0021】
このエアミックスドア25の回転軸25aは、入口開口部24のうち最も車両後方側の部位に配置してある。この回転軸25aは車両幅方向(図2の紙面垂直方向)に延びるように配置され、この回転軸25aの軸方向の左右両端部はケース21の左右の側壁面部21e、21fに設けられた軸受穴26に回転可能に支持される。
【0022】
エアミックスドア25は板状のドアであり、樹脂にて回転軸25aと一体成形される。回転軸25aの一端部はケース21の外部にてリンク機構等を介して温度調整機構に連結されて、この温度調整機構から回転軸25aに加えられる回転操作力にて回転軸25aと板状のエアミックスドア25が一体に回転する。
【0023】
エアミックスドア25は図2に実線で示す最大暖房位置(ドア開度=100%)と図2に破線で示す最大冷房位置(ドア開度=0%)との間で回転する。より具体的に説明すると、ケース21の内部には、入口開口部24の上方側に、本発明の開口部に相当する冷風バイパス通路27が配置され、この冷風バイパス通路27の周縁部に沿ってエアミックスドア25の最大暖房位置を規定するシール面28がケース21に一体成形されている。
【0024】
また、入口開口部24の下方側に加熱用熱交換器22の入口通風路29が配置され、この入口通風路29の周縁部に沿ってエアミックスドア25の最大冷房位置を規定するシール面30がケース21に一体成形されている。これにより、エアミックスドア25が最大暖房側のシール面28と最大冷房側のシール面30との間で回転するようになっている。従って、最大暖房側のシール面28と最大冷房側のシール面30との間に、回転軸25aを中心としてエアミックスドア25が回転する扇状の回転作動空間31が形成される。
【0025】
ここで、この扇状の回転作動空間31に対するヒータユニット20の入口開口部24の開口形状をより詳細に述べると、エアミックスドア25の先端部の外方側に入口開口部24の開口面積を拡大する矩形状の拡大部24aを設けている。この拡大部24aは、回転作動空間31に対してエアミックスドア25の先端部から更に外方側へ所定寸法L1だけ突出し、かつ、エアミックスドア25の最大冷房側の所定範囲にわたって形成してある。
【0026】
一方、回転作動空間31のうち、エアミックスドア25の最大暖房側の所定範囲においてエアミックスドア25の先端側領域にガイド壁32が形成してある。このガイド壁32は、ケース21のうちクーラユニット20側の左側壁面部21eにおいて、入口開口部24の開口面積をエアミックスドア25の先端部より内方側へ縮小するように形成された壁面であって、このガイド壁32はエアミックスドア25の最大暖房位置に近接するにつれてドア内方側へ拡大する三角状の形状で回転作動空間31の側面を覆うように形成される。このガイド壁32は、エアミックスドア25が最大暖房側のシール面28から開離して冷風バイパス通路27を開口したときに、入口開口部24から回転作動空間31を通過して冷風バイパス通路27に流入する冷風量を調整する作用を果たすものである。
【0027】
エアミックスドア25が図2に実線で示す最大暖房位置と破線で示す最大冷房位置との中間位置に操作されると、入口開口部24から回転作動空間31に流入する冷風は、エアミックスドア25により冷風バイパス通路27を通過する冷風流れbと加熱用熱交換器22の入口通風路29を通過する冷風流れcとに振り分けられ、後者の冷風流れcは加熱用熱交換器22で加熱され、温風aとなる。一方、前者の冷風流れbは空気混合部33にて温風aと混合され、所望温度の空気となる。
【0028】
ケース21の上面部において車両前方側の部位にデフロスタ開口部34が開口し、このデフロスタ開口部34よりも車両後方側の部位にフェイス開口部35が開口し、ケース21の上部で車両後方側の面にフット開口部36が開口している。デフロスタ開口部34は車両窓ガラス内面に空調風を吹き出すためのものであり、フェイス開口部35は乗員の顔部側へ空調風を吹き出すためのものである。
【0029】
フット開口部36には下方へ垂下するフット吹出通路37が接続され、このフット吹出通路37の下部の左右両側に乗員の足元側へ空調風を吹き出すフット吹出口38が開口している。
【0030】
ケース21の上面部の下側には、デフロスタ開口部34、フェイス開口部35およびフット開口部36を切替開閉する吹出モードドア39が設けてある。この吹出モードドア39は半円筒状のドア本体39aを回転軸39bによりケース21に回転可能に支持し、半円筒状のドア本体39aの外周面の回転変位により各開口部34〜36を切替開閉する周知のロータリドア構造になっている。
【0031】
図2および図3に示すように、左ケース21bには、エアミックスドア25の先端部外方側で且つ入口開口部24の拡大部24aの位置に、本発明の補強部材に相当する第1リブ40が形成されている。
【0032】
また、図2、図3、図5に示すように、左ケース21bには、冷風バイパス通路27よりも空気流れ下流側に、本発明の補強部材に相当する第2リブ41が形成されている。なお、第2リブ41は、異音が発生しないように、また通風の妨げにならないように、配置されている。
【0033】
これらのリブ40、41は、エアミックスドア25の回転作動空間31外で、且つ回転作動空間31になるべく近い位置に配置されている。また、これらのリブ40、41は、左ケース21bの左側壁面部21eから右ケース21cの右側壁面部21f(図1参照)に向かって、ケース21の分割線21a(図1参照)の部位まで延びている。
【0034】
また、右ケース21cには、左ケース21bと同様に、エアミックスドア25の先端部外方側で且つ入口開口部24の拡大部24aの位置に、本発明の補強部材に相当する第1リブ(図示せず)が形成され、図5に示すように、冷風バイパス通路27よりも空気流れ下流側に、本発明の補強部材に相当する第2リブ41が形成されている。
【0035】
右ケース21cの各リブも、エアミックスドア25の回転作動空間31外で、且つ回転作動空間31になるべく近い位置に配置されており、また、右ケース21cの右側壁面部21f(図1参照)から左ケース21bの左側壁面部21eに向かって、ケース21の分割線21a(図1参照)の部位まで延びている。
【0036】
そして、左右のケース21b、21cを組み付けた状態では、左右のケース21b、21cの第1リブ40同士の先端が当接し、図5に示すように、左右のケース21b、21cの第2リブ41同士の先端が当接するようになっている。このように、リブの先端が当接することにより、ケース21に作用する押圧力F(図5参照)をリブ40、41にて受けるようにしている。
【0037】
因みに、エアミックスドア25の先端側の円弧状周壁面21g、入口開口部24の拡大部24aを形成する拡大部周壁面21h、入口通風路29下流と加熱用熱交換器22下流との間を仕切る仕切り壁面21iでも、エアミックスドア25の近辺に作用する押圧力Fが受けられる。
【0038】
図1に示すように、送風機クーラユニット10およびヒータユニット20には多数のブラケット42が装着されており、ブラケット42および図示しないねじにより両ユニット10、20が車両の所定位置に取り付けられる。この際、送風機クーラユニット10の空気出口部とヒータユニット20の入口開口部24とが連通するようにして、送風機クーラユニット10のケース14、15の右側端面が、ヒータユニット20のケース21の左側壁面部21eに押圧される。
【0039】
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。送風機クーラユニット10のモータ18aに通電して遠心式送風ファン18を回転駆動すると、内外気切替箱11から内気または外気が吸入され、この吸入空気は更に送風ファン18により送風されてスクロールケーシング14a、15a内を通過してクーラ上ケース部14bとクーラ下ケース部15bの内部に流入する。
【0040】
そして、送風空気はこのクーラケース部14b、15b内の冷却用熱交換器19により冷却され冷風となる。この冷風は、ヒータユニット20のケース21の左側壁面部21eに開口する入口開口部24からエアミックスドア25の回転作動空間31に流入する。
【0041】
ここで、この入口開口部24からの流入冷風は、エアミックスドア25の操作位置(ドア回転角度)により冷風バイパス通路27を通過する冷風流れbと加熱用熱交換器22の入口通風路29に流入する冷風流れcとに振り分けられる。後者の冷風流れcは加熱用熱交換器22で加熱され、温風aとなる。前者の冷風流れbは空気混合部33にて温風aと混合され、所望温度の空気となる。すなわち、エアミックスドア25の操作位置(ドア回転角度)を実線で示す最大暖房位置と破線で示す最大冷房位置との間で調整することにより、温風aと冷風bとの風量割合を調整し、空気混合部33付近で混合される空気の温度、すなわち、車室内への吹出温度を所望の温度に調整できる。
【0042】
そして、吹出モードドア39の半円筒状ドア本体39aを回転操作して、デフロスタ開口部34とフェイス開口部35とフット開口部36の開閉を選択することにより、空気混合部33で混合された空調空気を所定の1つの開口部または複数の開口部から車室内へ吹き出すことができる。具体的には、周知のフェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフロスタモード、デフロスタモードを選択して、所望温度の空調空気を車室内の所定部位へ吹き出すことができる。
【0043】
次に、本実施形態の作用効果を説明する。送風機クーラユニット10およびヒータユニット20は、一方のユニットを他方のユニットに押圧するようにして車両に取り付けられるため、ヒータユニット20のケース21に押圧力F(図5参照)が作用する。
【0044】
ここで、エアミックスドア25の近辺に作用する押圧力Fは、円弧状周壁面21g、拡大部周壁面21h、および仕切り壁面21iで受けられる共に、第1リブ40および第2リブ41によっても受けられる。
【0045】
このように、補強部材としての第1リブ40および第2リブ41によっても押圧力Fを受けるため、両ユニット10、20を組み付けた際のケース21の左側壁面部21eの変形が第1リブ40および第2リブ41によって抑制される。従って、エアミックスドア25と左側壁面部21eとの干渉が防止され、エアミックスドア25の作動不良を防止することができる。
【0046】
また、入口開口部24に、エアミックスドア25の先端部より外方側へ拡大する拡大部24aを設けて、入口開口部24の開口面積のみを拡大しているから、エアミックスドア25の操作力の増大なしで車室内への吹出風量を増加できる。
【0047】
(他の実施形態)
上記実施形態では、エアミックスドア25の回転作動空間31に近い位置に第1リブ40および第2リブ41を設けて、エアミックスドア25の近辺に作用する押圧力Fを受けるようにしたが、本発明の回動部材に相当する送風ファン18および吹出モードドア39の回転作動空間に近い位置に第1リブ40および第2リブ41を設けて、送風ファン18および吹出モードドア39の近辺に作用する押圧力Fを受けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による車両用空調装置の室内ユニットの概略正面図である。
【図2】図1のヒータユニット部の左右分割ケースの片側を取り外した状態を示すA矢視図である。
【図3】図1のヒータユニット部の左ケースの斜視図である。
【図4】図1のヒータユニット部単体のB矢視図である。
【図5】図4のC矢視図である。
【符号の説明】
10…送風機クーラユニット(第2ユニット)、
20…ヒータユニット(第1ユニット)、
21e…左側壁面部(ケース壁面)、21f…右側壁面部(ケース壁面)、
25…エアミックスドア(回動部材)、40、41…リブ(補強部材)。

Claims (4)

  1. 室内空調ユニットとして、対向する2つのケース壁面(21e、21f)の間にエアミックスドア(25)が回動自在に設置された第1ユニット(20)と、前記2つのケース壁面(21e、21f)のうちの一方のケース壁面(21e)の外側から前記一方のケース壁面(21e)を押圧するようにして、前記第1ユニット(20)に組み付けられた第2ユニット(10)とを備える車両用空調装置において、
    前記第1ユニット(20)には、空気を加熱する加熱用熱交換器(22)が内蔵されているとともに前記加熱用熱交換器(22)をバイパスして空気が流れる冷風バイパス通路(27)が形成されており、
    前記エアミックスドア(25)は、回転軸(25a)を中心として回動自在な板状ドアからなり、前記加熱用熱交換器(22)に流入する空気と、前記冷風バイパス通路(27)を通過する空気との風量割合を調整するようになっており、
    前記第1ユニット(20)の内部には、前記エアミックスドア(25)の回転作動空間(31)が前記回転軸(25a)を中心とする扇状に形成され、
    前記回転作動空間(31)の下流側のうち、前記冷風バイパス通路(27)側の下流側で、かつ、前記エアミックスドア(25)を構成する板状ドアのドア根本部とドア先端部との中間部位に、前記2つのケース壁面(21e、21f)の間隔を保持する補強部材(41)、前記回転作動空間(31)に近接て設けられており、
    前記補強部材(41)は前記冷風バイパス通路(27)の冷風流れと交差する方向に延びる板状であり、
    前記板状補強部材(41)が前記冷風バイパス通路(27)の冷風流れの中央部に位置することにより、前記冷風バイパス通路(27)の冷風流れが前記板状補強部材(41)の板面延長方向の左右両側に分離して流れることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 室内空調ユニットとして、対向する2つのケース壁面(21e、21f)の間にエアミックスドア(25)が回動自在に設置された第1ユニット(20)と、前記2つのケース壁面(21e、21f)のうちの一方のケース壁面(21e)の外側から前記一方のケース壁面(21e)を押圧するようにして、前記第1ユニット(20)に組み付けられた第2ユニット(10)とを備える車両用空調装置において、
    前記第1ユニット(20)には、空気を加熱する加熱用熱交換器(22)が内蔵されているとともに前記加熱用熱交換器(22)をバイパスして冷風が流れる冷風バイパス通路(27)が形成されており、
    前記エアミックスドア(25)は、回転軸(25a)を中心として回動自在な板状ドアからなり、
    前記第1ユニット(20)の内部には、前記エアミックスドア(25)の回転作動空間(31)が前記回転軸(25a)を中心とする扇状に形成され、
    一方、前記第1ユニット(20)の前記一方のケース壁面(21e)には、前記第2ユニット(10)からの空気を前記回転作動空間(31)に流入させる入口開口部(24)が形成され、
    前記エアミックスドア(25)は、前記入口開口部(24)からの流入空気を前記加熱用熱交換器(22)に流入する空気と前記冷風バイパス通路(27)を通過する空気とに振り分けるとともにこの2つの空気流れの風量割合を調整するようになっており、
    さらに、前記入口開口部(24)の開口面積を前記エアミックスドア(25)の先端部より外方側へ拡大する拡大部(24a)が前記回転作動空間(31)の所定範囲にわたって形成され、
    前記第1ユニット(20)は、前記回転作動空間(31)よりも前記エアミックスドア(25)のドア先端部の外方側部位に前記エアミックスドア(25)のドア先端部の回転軌跡に沿って形成される円弧状周壁面(21g)を有しており、
    前記拡大部(24a)は前記円弧状周壁面(21g)と隣接しており、
    前記2つのケース壁面(21e、21f)の間隔を保持する補強部材(40)が、前記円弧状周壁面(21g)から前記エアミックスドア(25)のドア先端部の回転軌跡に沿 って前記拡大部(24a)の形成範囲の一部に突き出す円弧状板状部材として形成されており、これにより、前記補強部材(40)、前記回転作動空間(31)に近接て設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 前記第1ユニット(20)の前記一方のケース壁面(21e)には、前記第2ユニット(10)からの空気を前記回転作動空間(31)に流入させる入口開口部(24)が形成され、
    前記エアミックスドア(25)は、前記入口開口部(24)からの流入空気を前記加熱用熱交換器(22)に流入する空気と前記冷風バイパス通路(27)を通過する空気とに振り分けるようになっており、
    さらに、前記入口開口部(24)の開口面積を前記エアミックスドア(25)の先端部より外方側へ拡大する拡大部(24a)が前記回転作動空間(31)の所定範囲にわたって形成され、
    前記第1ユニット(20)は、前記回転作動空間(31)よりも前記エアミックスドア(25)のドア先端部の外方側部位に前記エアミックスドア(25)のドア先端部の回転軌跡に沿って形成される円弧状周壁面(21g)を有しており、
    前記拡大部(24a)は前記円弧状周壁面(21g)と隣接しており、
    前記2つのケース壁面(21e、21f)の間隔を保持する別の補強部材(40)が、前記円弧状周壁面(21g)から前記エアミックスドア(25)のドア先端部の回転軌跡に沿って前記拡大部(24a)の形成範囲の一部に突き出す円弧状板状部材として形成されており、これにより、前記別の補強部材(40)、前記回転作動空間(31)に近接て設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 前記第1ユニット(20)は、複数に分割して成形された樹脂製の複数の分割ケース(21b、21c)を一体に締結することにより構成されるケース(21)を有し、
    前記補強部材(40、41)は、前記複数の分割ケース(21b、21c)にそれぞれ形成され、
    前記複数の分割ケース(21b、21c)を一体に締結した状態では、各分割ケース(21b、21c)の補強部材(40、41)同士の先端が当接するようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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