JP4038895B2 - ロッド塗布方法及び装置 - Google Patents

ロッド塗布方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロッド塗布方法及び装置に係り、特に、塗工用ロッドを用いてウエブ、例えば帯状金属板に塗布液を転移させて塗布するロッド塗布方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ウエブ面上に塗布液を塗布するロッド塗布装置として、塗工用ロッドを走行するウエブに接触させ、該塗工用ロッドにより塗布量を調節した塗布液をウエブに塗布する方法がある。このロッド塗布方法は、極めて簡単な構成で、しかも高速で薄層な塗布が実現し得るという特徴を有するため、広く用いられている。
【0003】
このロッド塗布方法は、例えば特開昭53─22543号公報や特開昭59─123568号公報に記載されるように、塗工用ロッド(以下、単に「ロッド」という)を走行するウエブに接触させると共に、ウエブとロッドの接触部の直前に塗布液溜まりを形成し、強制的に回転させたロッドで塗布液溜まりの塗布液を掻き上げてウエブに転移させて塗布する。
【0004】
しかし、ロッドを強制的に回転させてウエブと接触させた場合、ロッドの回転速度とウエブの走行速度がうまく一致しないとウエブに擦り傷ができるという欠点がある。
そこで、本出願人は、ロッドを強制的に回転させるのではなく、ロッドの両端を単に軸受に回転自在に支持しておき、ロッドと走行するウエブとを接触させてロッドを従動回転させることを提案し、これによりウエブに擦り傷が発生しなくすることができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ロッドと走行するウエブとを接触させてロッドを従動回転させるロッド塗布方法は、塗布中にウエブに擦り傷が発生しなくなる長所がある反面、表面粗さが小さなウエブの場合には、塗布開始時にウエブとロッドとを接触させてもウエブがロッド面で滑ってしまう欠点がある。これにより、ロッドが上手く従動回転しないために塗布開始時においてウエブに転移されるべき塗布液の液切れが発生するという問題がある。この液切れはウエブの走行速度が大きいほど発生し易いことから、走行速度を遅くすることも考えられるが、生産効率の点から好ましくない。
【0006】
また、最近は、生産性向上の観点から塗布速度を高速化するだけでなく、塗布するウエブの後端と次に塗布するウエブの前端を接合することにより連続運転を行うようにしている。しかし、ウエブの接合部がロッドを通過するときにロッドに微振動等の外乱が発生して塗布液に泡の巻き込みが生じ、泡がウエブの塗膜面に転写されたり塗布液溜まりに泡が滞留してウエブの塗膜面にスジが発生したりする塗布不良が発生する。この対策として、本出願人は、接合部がロッドを通過する前にウエブとロッドとを離間させて塗布を中断し、接合部がロッドを通過したらロッドを再び回転させて塗布を開始することを提案している。
【0007】
しかし、ロッドと走行するウエブとを接触させてロッドを従動回転させるロッド塗布方法は、表面粗さが小さなウエブの場合には、接合部がロッドを通過したらロッドをウエブに接触させて再び回転させて塗布を開始する時に、ロッドが上手く従動回転しない。従って、このような塗布の再開始時においても転移されるべき塗布液の液切れが発生するという欠点がある。
【0008】
このように、ウエブとロッドとの接触によりロッドを従動回転させるロッド塗布方法は、ロッドがウエブの走行速度に近い回転速度で回転する塗布中はウエブに擦り傷等の損傷を発生させない長所があるが、前記したように塗布開始時や塗布の再開始時に転移されるべき塗布液の液切れが発生するという欠点がある。
本発明はこのような事情に鑑みて成されたもので、表面粗さの小さなウエブの場合にもウエブを高速走行させて塗布を行うことができ、しかも塗布中にウエブに擦り傷を発生させることがないロッド塗布方法及び装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、ロッド支持部材と堰部材とで形成された塗布液供給路に供給された塗布液で、走行するウエブと塗工用ロッドとの接触部の直前に塗布液の液溜まりを形成し、前記塗工用ロッドを従動回転させることにより塗布液溜まりの塗布液を前記ウエブに転移して塗布するロッド塗布方法であって、前記ウエブと前記塗工用ロッドとを接触して塗布を開始する前に、前記塗工用ロッドと前記ロッド支持部材の摩擦力よりも、前記塗工用ロッドと前記ウエブの摩擦力の方が大きくなるように強制的に前記塗工用ロッドを回転させておき前記ウエブと前記塗工用ロッドとの接触後は前記強制的な回転を解除して前記従動回転を行うようにしたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は前記目的を達成するために、ウエブ同士を接合した接合部を有するウエブであり、ロッド支持部材と堰部材とで形成された塗布液供給路に供給された塗布液で、走行するウエブと塗工用ロッドとの接触部の直前に塗布液の液溜まりを形成し、前記塗工用ロッドを従動回転させることにより塗布液溜まりの塗布液を前記ウエブに転移して塗布するロッド塗布方法であって、前記接合部が前記塗工用ロッドを通過する前に前記ウエブを前記塗工用ロッドから離間し、前記接合部が通過したら前記ウエブを前記塗工用ロッドに再接触させると共に、前記ウエブと前記塗工用ロッドとを接触して塗布を開始する前に、前記塗工用ロッドと前記ロッド支持部材の摩擦力よりも、前記塗工用ロッドと前記ウエブの摩擦力の方が大きくなるように強制的に前記塗工用ロッドを回転させておき前記ウエブと前記塗工用ロッドとの接触後は前記強制的な回転を解除して前記従動回転を行うようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は前記目的を達成するために、ロッド支持部材と堰部材とで形成された塗布液供給路に供給された塗布液で、走行するウエブと塗工用ロッドとの接触部の直前に塗布液の液溜まりを形成し、前記塗工用ロッドを従動回転させることにより塗布液溜まりの塗布液を前記ウエブに転移して塗布するロッド塗布装置であって、前記ウエブと前記塗工用ロッドを相対的に離間・接触させる離間・接触手段と、前記塗工用ロッドを強制的に回転駆動させる駆動手段と、前記駆動手段の駆動力を前記塗工用ロッドに伝達・遮断する伝達・遮断手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、ウエブと塗工用ロッドとを接触して塗布を開始する前に、或いは接合部が塗工用ロッドと通過後に再びウエブと塗工用ロッドとを再接触させて塗布を再度開始する前に、塗工用ロッドを強制的に回転させてウエブに接触させ、接触後は前記強制的な回転を解除して前記従動回転を行うようにした。これにより、ウエブを高速走行させて塗布を行うことができ、しかも塗布中にウエブに擦り傷を発生させることがない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係るロッド塗布方法及び装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明に係るロッド塗布装置10の側面断面図、図2は正面図である。
【0014】
これらの図に示すように、ロッド塗布装置10は、主として、走行するウエブ12の幅方向(ウエブ12に直交する方向)に配設される円柱状のロッド14と、そのロッド14をウエブ12との接触により従動回転自在に支持するロッド支持部材16と、駆動用モータ18と、駆動用モータ18の回転力をロッド14に伝達・遮断する伝達・遮断手段20と、ロッド支持部材16を昇降させてウエブ12とロッド14を相対的に離間・接触させる離間・接触手段22と、から構成される。
【0015】
支持台24の上に配設されたロッド支持部材16の上部両端には、図2に示すように、一対の軸受26、26が配設され、この一対の軸受26にロッド14両端が回転自在に支持される。また、図1に示すように、ロッド支持部材16と堰部材28とで形成された塗布液供給路30に供給された塗布液32は、ウエブ12とロッド14との接触部の直前に塗布液の液溜まり34を形成する。これにより、回転するロッド14により液溜まり34の塗布液32が掻き上げられてウエブ12に転移され、ウエブ12面に塗布層36が形成される。ロッド14の直径は、6〜25mmがよく、更に好ましくは6〜15mmであり、ロッド14の表面にワイヤーを巻いたもの、ロッド14の表面に溝を刻設したもの、ロッド14の表面が平滑なもの等を用いることができる。
【0016】
前記一対の軸受26のうちの一方側近傍に、前記駆動用モータ18が配設されると共に、駆動用モータ18とロッド14との間には駆動用モータ18の回転力をロッド14に伝達・遮断する伝達・遮断手段20が配設される。
即ち、駆動用モータ18がスライド台38上に配設され、駆動用モータ18の回転軸18Aの先端には凸状部材40が固設されると共に、駆動用モータ18側のロッド端部14Aには前記凸状部材40に嵌合する凹状部材42が固設される。これにより、凸状部材40と凹状部材42とが嵌合すると、駆動用モータ18の回転力がロッド14に伝達され、嵌合が外れると回転力の伝達が解除される。駆動用モータ18は、信号ケーブルを介してコントローラ54に接続され、コントローラ54からの制御信号によりON─OFFされる。
【0017】
また、スライド台38は、支持台24上にロッド支持部材16に向かって敷設されたレール44にリニアベアリング46、46を介してスライド自在に支持される。更に、スライド台38は、レール44に平行なボールねじ48に螺合されると共に、ボールねじ48の一端が正逆可能な正逆モータ50の回転軸に連結される。これにより、正逆モータ50を回転させることにより、ボールねじ48が回転してスライド台38がレール44上を凸状部材40と凹状部材42が嵌合する方向、或いは離間する方向にスライドさせる。また、凸状部材40と凹状部材42とが嵌合・離間する他の方法としては、エアシリンダを使用した脱着装置により、凸状部材40と凹状部材42が嵌合あるいは離間する方向にスライドさせてもよい。凹状部材42の近傍には、ロッド14の回転数を検出するセンサ52が配設され、検出した回転数はコントローラ54に入力される。そして、コントローラ54は、信号ケーブルを介して正逆モータの図示しない制御部に制御信号を送り、モータのON─OFF及び回転方向を制御する。
【0018】
支持台24は、上記離間・接触手段22を介して基台56に支持される。この離間・接触手段22は、支持台24と基台56との間のコーナ部に配設された4台のジャッキ装置58、58…で構成され、ジャッキ装置58が信号ケーブルを介して前記コントローラ54に接続される。そして、コントローラ54の指示によりジャッキ装置58の図示しないピストンを伸縮させる。これにより、支持台24が基台56に対して昇降するので、ロッド14がウエブ12に対して接触したり離間したりする。
【0019】
次に、上記の如く構成された本発明のロッド塗布装置10の作用について説明する。
コントローラ54は、塗布装置10の運転を開始する前は、ジャッキ装置58のピストンを縮めて支持台24を下降させておくことにより、ロッド14をウエブ12から離間させておく。そして、正逆モータ50を作動させてスライド台38をスライドさせて駆動用モータ18の凸状部材40とロッド14の凹状部材42を嵌合させる。次に、コントローラ54は、駆動用モータ18を回転させてロッド14を強制的に回転して回転数を上げる。次に、コントローラ54は、センサ52からの信号により回転数が上がったことを確認したら、ジャッキ装置58のピストンを伸長して支持台24を上昇させ、ロッド14を走行するウエブ12に接触させる。ロッド14がウエブ12に接触したら、コントローラ54は正逆モータ50を前記回転とは逆に回転させて、凸状部材40と凹状部材42の嵌合が解除される方向にスライド台24をスライドさせる。そして、凸状部材40と凹状部材42の嵌合が解除されたら駆動用モータ18を停止させる。これにより、ロッド14はウエブ12との接触により従動回転しながら塗布液溜まり34から塗布液32をウエブ12に転移して塗布する。
【0020】
また、ウエブ12同士を接合する接合部がロッド14を通過する時には、コントローラ54によりジャッキ装置58、正逆モータ50、駆動用モータ18を制御して、接合部がロッド14を通過する前にロッド14をウエブ12から離間する。そして、接合部が通過したらロッド14をウエブ12に再接触させると共に、再接触させる前にはロッド14を強制的に回転させてウエブ12に接触させ、接触後は所定の回転数に達したときに強制的な回転を解除してロッド14がウエブ12との接触により従動回転を行うようにする。前述した所定の回転速度は、ウエブ走行速度の10〜100%の範囲で決定することが好ましい。また、ウエブ12との接触時のロッド14の回転速度は、ウエブ12の走行速度の10%以上であることが好ましい。ロッド14の回転速度がウエブ12の走行速度の10%未満の場合には、ロッド14とウエブ12の摩擦力よりもロッド14とロッド支持部材16の摩擦力の方が大きくなるためにロッド14の回転不良が発生し、均一な塗布量が得られない。
【0021】
このように、本発明のロッド塗布装置では、ロッド14が回転を停止している塗布装置の塗布開始時或いはロッド14の回転速度がウエブ12の走行速度よりも小さい塗布再開始時には、ロッド14を強制的に回転させてウエブ12と接触させ、接触後は所定の回転速度に達したときに強制的な回転力を解除してロッド14をウエブ12との接触により従動回転させるようにしたので、表面粗さの小さなウエブ12の場合にもウエブ12を高速走行させて塗布を行うことができ、しかも塗布中にウエブ12に擦り傷を発生させることがない。
【0022】
尚、本発明に使用される塗布液32は特に限定されないが、高分子化合物の水溶液または有機溶媒液、顔料分散液、コロイド溶液等を使用することができる。また、塗布液32の粘度も特に限定されないが、粘度が低い方が適しており、100cp以下、好ましくは50cp以下がよい。
本発明に使用されるウエブ12とは、金属、紙、プラスチックフイルム、レジンコーティッド紙、合成紙等が含まれる。プラスチック材質は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等のビニル重合体、6、6ナイロン、6ナイロン等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2、6ナフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、セルローストリアセテート、セルロールダイアセテート等のセルロースアセテート等が使用される。また、レジンコーティッド紙に用いる樹脂としては、ポリエチレンをはじめとするポリオレフィンが代表的であるが、必ずしもこれに限定されない。また、金属ウエブとしては、例えばアルミニウム板がある。
【0023】
【実施例】
本発明の実施の形態で説明したロッド塗布装置を用い、表面粗さの小さなウエブについて塗布試験を行った。
実施例では、ロッドを走行するウエブに接触させる前に駆動用モータでロッドを強制的に回転し、接触後は駆動用モータによる強制回転を解除して、ロッドの回転を走行するウエブとの接触により従動回転させた。
【0024】
比較例では、ロッドの回転を走行するウエブとの接触による従動回転のみとした。即ち、駆動用モータを使用しないで行った。
実施例及び比較例ともに、使用した表面粗さの小さなウエブは、表面処理後の表面粗さRa=0.50μmのアルミニウム支持体を用い、ウエブの走行速度(ライン速度)を100m/分とした。また、ウエブへの塗布液の塗布量が10cc/m2 になるようにロッドの表面い巻いたワイヤ径、及びウエブとロッドのラップ角度を調節した。また、ロッドの直径が15mmのものを使用した。
【0025】
この結果、実施例の場合には、ロッドをウエブに接触させる前に、ロッドの回転数を600rpmまで上げておき、この状態でウエブに接触させることにより塗布開始直後からウエブへの塗布液の塗布量が10cc/m2 になるようにすることができた。また、接触後はロッドの強制回転を解除してウエブとの接触による従動回転としたので、ウエブ塗布面への擦り傷の発生も認められなかった。
【0026】
これに対し、比較例では、ロッドを走行するウエブに接触させても停止状態のロッドを回転させるだけの力が発生しなかった。従って、ウエブへの塗布はできなかった。
また、表面処理を施しておらず、表面粗さRa=0.23μmと更に小さな上記アルミニウム支持体の裏面に同様に塗布液を塗布したが、本発明のロッド塗布方法を行うことにより、塗布開始直後からウエブへの塗布液の塗布量が10cc/m2 になるようにすることができた。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のロッド塗布方法及び装置によれば、表面粗さの小さなウエブの場合にもウエブを高速走行させて塗布を行うことができ、しかも塗布中にウエブに擦り傷を発生させることがない。
従って、ウエブの品質を良好に維持することができると共に、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロッド塗布装置を説明する側面断面図
【図2】本発明のロッド塗布装置の正面図
【符号の説明】
10…ロッド塗布装置
12…ウエブ
14…ロッド
16…ロッド支持部材
18…駆動用モータ
20…伝達・遮断手段
22…離間・接触手段
24…支持台
26…軸受
28…堰部材
30…塗布液供給路
32…塗布液
34…塗布液溜まり
36…塗布膜
38…スライド台
40…凸状部材
42…凹状部材
44…レール
46…リニアベアリング
48…ボールねじ
50…正逆モータ
52…センサ
54…コントローラ
56…基台
58…ジャッキ装置

Claims (5)

  1. ロッド支持部材と堰部材とで形成された塗布液供給路に供給された塗布液で、走行するウエブと塗工用ロッドとの接触部の直前に塗布液の液溜まりを形成し、前記塗工用ロッドを従動回転させることにより塗布液溜まりの塗布液を前記ウエブに転移して塗布するロッド塗布方法であって、
    前記ウエブと前記塗工用ロッドとを接触して塗布を開始する前に、前記塗工用ロッドと前記ロッド支持部材の摩擦力よりも、前記塗工用ロッドと前記ウエブの摩擦力の方が大きくなるように強制的に前記塗工用ロッドを回転させておき
    前記ウエブと前記塗工用ロッドとの接触後は前記強制的な回転を解除して前記従動回転を行うようにしたことを特徴とするロッド塗布方法。
  2. ウエブ同士を接合した接合部を有するウエブであり、ロッド支持部材と堰部材とで形成された塗布液供給路に供給された塗布液で、走行するウエブと塗工用ロッドとの接触部の直前に塗布液の液溜まりを形成し、前記塗工用ロッドを従動回転させることにより塗布液溜まりの塗布液を前記ウエブに転移して塗布するロッド塗布方法であって、
    前記接合部が前記塗工用ロッドを通過する前に前記ウエブを前記塗工用ロッドから離間し、
    前記接合部が通過したら前記ウエブを前記塗工用ロッドに再接触させると共に、
    前記ウエブと前記塗工用ロッドとを接触して塗布を開始する前に、前記塗工用ロッドと前記ロッド支持部材の摩擦力よりも、前記塗工用ロッドと前記ウエブの摩擦力の方が大きくなるように強制的に前記塗工用ロッドを回転させておき
    前記ウエブと前記塗工用ロッドとの接触後は前記強制的な回転を解除して前記従動回転を行うようにしたことを特徴とするロッド塗布方法。
  3. 前記塗工用ロッドの強制回転時の回転速度は、前記ウエブの走行速度の10%以上であることを特徴とする請求項1又は2のロッド塗布方法。
  4. 前記ウエブの表面粗さRaは1.00μm以下であることを特徴とする請求項1又は2のロッド塗布方法。
  5. ロッド支持部材と堰部材とで形成された塗布液供給路に供給された塗布液で、走行するウエブと塗工用ロッドとの接触部の直前に塗布液の液溜まりを形成し、前記塗工用ロッドを従動回転させることにより塗布液溜まりの塗布液を前記ウエブに転移して塗布するロッド塗布装置であって、
    前記ウエブと前記塗工用ロッドを相対的に離間・接触させる離間・接触手段と、
    前記塗工用ロッドを強制的に回転駆動させる駆動手段と、
    前記駆動手段の駆動力を前記塗工用ロッドに伝達・遮断する伝達・遮断手段と、
    を備えたことを特徴とするロッド塗布装置。
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