JPH0222059Y2 - - Google Patents
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- JPH0222059Y2 JPH0222059Y2 JP19248484U JP19248484U JPH0222059Y2 JP H0222059 Y2 JPH0222059 Y2 JP H0222059Y2 JP 19248484 U JP19248484 U JP 19248484U JP 19248484 U JP19248484 U JP 19248484U JP H0222059 Y2 JPH0222059 Y2 JP H0222059Y2
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Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本考案は連続走行する帯状支持体(以下、「ウ
エブ」という。)に塗布液を塗布する装置に関す
るものであり、更に詳細には改良された塗工装置
用コーテイングロツドに関するものである。 〔従来技術〕 従来より連続走行しているウエブに塗布液を塗
布する方法としては、各種の方法が提案されて来
た。一般に塗布工程は、ウエブに塗布液を転移せ
しめる部分(以下、「アプリケーシヨン系」とい
う。)とウエブに転移された塗布液を所望の塗布
量に計量する部分(以下、「計量系」という。)と
に分けて考えられるため、塗布方法はアプリケー
シヨン系、計量系の相違により分類されていた。
アプリケーシヨン系の相違に基いて、ローラ塗布
法、デイツプ塗布法、フアウンテン塗布法等、計
量系の相違に基いて、エアーナイフ塗布法、ブレ
ード塗布法、バー塗布法等が知られていた。また
アプリケーシヨンと計量とを同一の部分で担当す
るものとして、エクストルージヨン塗布法、ビー
ト塗布法、カーテン塗布法が知られていた。 これらの塗布法のうち、バー塗布法は過剰の塗
布液をウエブに転移させたのち、静止もしくはウ
エブと逆方向にこれより遅い周速度で回転してい
るバーにより過剰の塗布液を掻き落とし、所望の
塗布量とするものであり、簡単な装置、操作によ
り高速で薄層な塗布が実現しうるという特徴を有
するため、広く用いられていた。バー塗布法にお
けるアプリケーシヨン系としては、任意の方法を
用いることが出来るが、簡易性という特色を活か
すため、ローラ塗布法、とくにキス塗布法が最も
一般的に用いられていた。 しかしながら、従来のバー塗布法においては、
アプリケーシヨン系と計量系とが完全に独立して
きたため、塗布に際して、これぞれ個別に条件を
設定する必要があり繁雑であるばかりではなく、
多大なスペースを要し、空間利用が不経済である
という欠陥を有していた。 特公昭52−36529号公報では、ワイヤ・ドクタ
塗布部において、ワイヤ塗布体・耐熱性充填物・
案内薄板によつて機械的に物理空間を作りそこに
楔状の液だまりを形成する塗布方法が開示されて
おり、この方法によれば、上記の欠点を解決し得
るが、従来方法もこの改良方法も、アプリケーシ
ヨンの際に生じた塗布面の欠陥が、バーによる計
量後も欠陥として残る場合がしばしば認められ
た。すなわち、特公昭52−36529号公報に開示さ
れた方法でも、ウエブが乾燥した状態で案内薄板
と接触するためにスクラツチ故障を発生し、又上
記楔状の液だまり部内で液の渦流が発生しその結
果、塗布面にスジ故障が発生した。 一方、特開昭53−22543号公報では、バーとウ
エブとの接触部の直前において液だまりが形成さ
れるように塗布液を供給し、バーにより塗布液を
塗布する方法が提案されており、操作が容易であ
り、かつ多大なスペースを要しない上、表面性の
すぐれた塗膜を形成しうる改良された塗布法とし
て利用されている。然しながら、色濃度の高い塗
布液を塗布する場合には、特開昭53−22543号公
報にて提案された方法を用いても、塗りつけ部で
発生した液流動の乱れがそのまま計量のムラすな
わち塗布面のスジ故障となつて顕在化する場合が
あつた。 〔考案が解決しようとする問題点〕 又、このような塗工装置用コーテイングロツド
として用いられるワイヤーバーには次に記すよう
な欠点があつた。 1 前記ワイヤーバーは、前記ウエブと接触する
ためワイヤーとウエブの硬度差、またはワイヤ
ーのわずかなキズ、よじれによりウエブにキズ
がつき面質を著しく低下させる惧れがあり、ま
たワイヤーバーの歩溜りを低下する惧れがあつ
た。 2 前記ワイヤーバーは、ワイヤーの径により塗
布量をコントロールすることが出来るが、市販
のワイヤーではワイヤー径の種類に限りがあ
り、塗布量を任意に精密にコントロールするこ
とが出来ない。 3 前記ワイヤーバーは、ウエブ、塗布液、塗布
装置等との接触により摩滅し塗布量の低下を起
こし、ワイヤーバーの使用寿命を低下させる。 そこで、本考案者等は、前記ワイヤーバーの欠
点を解消可能なワイヤーバーについて鋭意研究の
結果、前述したワイヤーバーの問題点を除去し、
特にやわらかなウエブに対してもキズを生じるこ
となく、又容易に精密に塗布量をコントロールす
るワイヤーバーの提供を試みた。 〔問題を解決するための手段〕 本考案のかかる目的は、円形の横断面を有する
ロツド部材の外周面に、ワイヤー部材を巻回した
コーテイングロツドにおいて、巻回後の外周面を
周回研磨してなることを特徴とする塗工装置用コ
ーテイングロツドにより達成される。 以下添付した図面に基づき本考案の実施態様に
ついて詳述する。 第1図に示す如き構造の本考案にかかる塗工装
置用コーテイングロツドは第2図に示す如き構造
の従来のコーテイングロツドの外周面を周回研磨
してなるものである。 すなわち、第1図におい
て円形の横断面を有するロツド部材1の外周面に
沿つて、ワイヤー部材2を密接して巻回し、巻回
後の外周面を周回研磨してなる本考案の塗工装置
用コーテイングロツドは、第2図においてロツド
部材11の外周面に沿つて、ワイヤー部材12を
巻回しただけの構造の従来構造に比し、ワイヤー
部材2が周回研磨量Xに対応する平滑な研磨面3
を有する点で改良されたものである。 ここで周回研磨とは、ロツド部材の外周面に沿
つてワイヤー部材を密接して巻回したワイヤーロ
ツドをロツド軸を中心に回転し、回転しているワ
イヤーロツドに研磨治具をロツドの軸方向に左右
に移動させながらワイヤーロツドの外周面を研磨
することを云う。研磨材としては粒度が1000番〜
2000番のものを用い、精密仕上げを行なう。 本考案のワイヤーバーは、ステンレススチール
材、鉄材、真ちゆう材等からなるロツド部材1、
ステンレスワイヤー、ピアノ線、ナイロンワイヤ
ー、テフロンワイヤー材2等からなる線材によつ
て構成されるとともに、場合によつてはワイヤー
バーの外周面をメツキ等による表面硬化処理を施
したものを表面周回研磨したことを特徴とする。
又周回研磨は上記のように表面硬化処理後周回研
磨してもよいし、周回研磨後表面硬化処理をして
もよい。 ロツド又はロールの横断面は円形に限らず三角
形、四角形、五角形等の多角形状であつても良
く、かつそれらの外周面に前記ワイヤー部材を
夫々巻回したワイヤーバーの表面を周回研磨して
もよい。 ワイヤー部材を一重に巻回し、その上に他のワ
イヤー部材を巻回した、所謂、二重巻き型のワイ
ヤーバーの外周面を周回研磨してもよい。 第3図は本考案に係る塗工装置用コーテイング
ロツドを用いたバー塗布装置の一例を示す概略図
であり、連続的に走行せしめられているウエブ4
と同方向に本考案コーテイングロツド6が回転せ
しめられている。7はバー支持部材でバー6の全
長にわたり設けられ、バー6にたわみが生ずるの
を防止すると共にバー6へ塗布液5を供給する給
液器としての機能を備えている。すなわち塗布液
5はバー支持部材7に設けられた給液口8より堰
部材9との間に形成された給液案内溝10内に供
給され、回転するバーによつてピツクアツプされ
ウエブ4に塗布されるが、この際、ウエブ4とバ
ー6との接触部において塗布液5の計量がおこな
われて所望の塗布量のみがウエブ4に塗布され、
他は流下して新たに供給された塗布液5と共に液
だまり11が形成される。したがつて定常状態に
おいては、塗布液5は液だまり11を介してウエ
ブ4に塗布され塗膜12を形成することになる。
このように液だまり11よりウエブ4へ塗布液5
を塗布すると、驚くべきことに塗膜12の表面性
が従来に比し向上することが認められた。しかも
塗布液をウエブに転移、塗布する機能と所望の塗
布液量に計量するという機能とをバー6が併わせ
持つているため、装置全体がコンパクトになり、、
スペースを有効に利用しうるだけでなく、各種条
件の設定や操作も容易となつた。 本考案にかかる塗工装置用コーテイングロツド
は、第3図に示す如き塗布装置以外にも、例えば
従来のバー塗布装置におけるメタリングロツドと
しても用い得ることは言うに及ばない。 これら塗布装置において、使用される塗布液は
とくに限定されるものではなく、高分子化合物の
水又は有機溶媒液、顔料水分散液、コロイド溶液
等が利用しうる。また塗布液の物性もとくに限定
されるものではないが、粘度は低い方が適してお
り、100cp以下、とくに50cp以下の塗布液が適し
ている。表面張力も特に限定されないが、
50dyne/cm以下でとくに好ましい結果が得られ
る。 また使用されるウエブとしては、紙、プラスチ
ツクフイルム、レジンコーテイツド紙、アルミニ
ウムウエブ、合成紙等が包含される。プラスチツ
クフイルムの材質は、たとえば、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフイン、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等のビニル
重合体、6,6−ナイロン、6−ナイロン等のポ
リアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレート等のポリエステ
ル、ポリカーボネート、セルローストリアセテー
ト、セルロースダイアセテート等のセルロースア
セテート等が使用される。またレジンコーテイツ
ド紙に用いる樹脂としては、ポリエチレンをはじ
めとするポリオレフインが代表的であるが、必ず
しもこれに限定されない。 ウエブの厚みも特に限定されないが、0.01mm〜
1.0mm程度のものが取扱い、汎用性より見て有利
である。 〔実施例〕 〔実施例 1〕 厚さ300μ、巾500mmのあらかじめ研磨材にて表
面を粗面化したアルミニウムウエブを連続走行さ
せながらその表面に第3図に示すワイヤーバー塗
布装置を用い、下記組成(A),(A′)の塗布液
を30μm及び28.2μmの厚さに塗着した後その塗布
面を検査した。 条件及び結果は第1表の通りであつた。
エブ」という。)に塗布液を塗布する装置に関す
るものであり、更に詳細には改良された塗工装置
用コーテイングロツドに関するものである。 〔従来技術〕 従来より連続走行しているウエブに塗布液を塗
布する方法としては、各種の方法が提案されて来
た。一般に塗布工程は、ウエブに塗布液を転移せ
しめる部分(以下、「アプリケーシヨン系」とい
う。)とウエブに転移された塗布液を所望の塗布
量に計量する部分(以下、「計量系」という。)と
に分けて考えられるため、塗布方法はアプリケー
シヨン系、計量系の相違により分類されていた。
アプリケーシヨン系の相違に基いて、ローラ塗布
法、デイツプ塗布法、フアウンテン塗布法等、計
量系の相違に基いて、エアーナイフ塗布法、ブレ
ード塗布法、バー塗布法等が知られていた。また
アプリケーシヨンと計量とを同一の部分で担当す
るものとして、エクストルージヨン塗布法、ビー
ト塗布法、カーテン塗布法が知られていた。 これらの塗布法のうち、バー塗布法は過剰の塗
布液をウエブに転移させたのち、静止もしくはウ
エブと逆方向にこれより遅い周速度で回転してい
るバーにより過剰の塗布液を掻き落とし、所望の
塗布量とするものであり、簡単な装置、操作によ
り高速で薄層な塗布が実現しうるという特徴を有
するため、広く用いられていた。バー塗布法にお
けるアプリケーシヨン系としては、任意の方法を
用いることが出来るが、簡易性という特色を活か
すため、ローラ塗布法、とくにキス塗布法が最も
一般的に用いられていた。 しかしながら、従来のバー塗布法においては、
アプリケーシヨン系と計量系とが完全に独立して
きたため、塗布に際して、これぞれ個別に条件を
設定する必要があり繁雑であるばかりではなく、
多大なスペースを要し、空間利用が不経済である
という欠陥を有していた。 特公昭52−36529号公報では、ワイヤ・ドクタ
塗布部において、ワイヤ塗布体・耐熱性充填物・
案内薄板によつて機械的に物理空間を作りそこに
楔状の液だまりを形成する塗布方法が開示されて
おり、この方法によれば、上記の欠点を解決し得
るが、従来方法もこの改良方法も、アプリケーシ
ヨンの際に生じた塗布面の欠陥が、バーによる計
量後も欠陥として残る場合がしばしば認められ
た。すなわち、特公昭52−36529号公報に開示さ
れた方法でも、ウエブが乾燥した状態で案内薄板
と接触するためにスクラツチ故障を発生し、又上
記楔状の液だまり部内で液の渦流が発生しその結
果、塗布面にスジ故障が発生した。 一方、特開昭53−22543号公報では、バーとウ
エブとの接触部の直前において液だまりが形成さ
れるように塗布液を供給し、バーにより塗布液を
塗布する方法が提案されており、操作が容易であ
り、かつ多大なスペースを要しない上、表面性の
すぐれた塗膜を形成しうる改良された塗布法とし
て利用されている。然しながら、色濃度の高い塗
布液を塗布する場合には、特開昭53−22543号公
報にて提案された方法を用いても、塗りつけ部で
発生した液流動の乱れがそのまま計量のムラすな
わち塗布面のスジ故障となつて顕在化する場合が
あつた。 〔考案が解決しようとする問題点〕 又、このような塗工装置用コーテイングロツド
として用いられるワイヤーバーには次に記すよう
な欠点があつた。 1 前記ワイヤーバーは、前記ウエブと接触する
ためワイヤーとウエブの硬度差、またはワイヤ
ーのわずかなキズ、よじれによりウエブにキズ
がつき面質を著しく低下させる惧れがあり、ま
たワイヤーバーの歩溜りを低下する惧れがあつ
た。 2 前記ワイヤーバーは、ワイヤーの径により塗
布量をコントロールすることが出来るが、市販
のワイヤーではワイヤー径の種類に限りがあ
り、塗布量を任意に精密にコントロールするこ
とが出来ない。 3 前記ワイヤーバーは、ウエブ、塗布液、塗布
装置等との接触により摩滅し塗布量の低下を起
こし、ワイヤーバーの使用寿命を低下させる。 そこで、本考案者等は、前記ワイヤーバーの欠
点を解消可能なワイヤーバーについて鋭意研究の
結果、前述したワイヤーバーの問題点を除去し、
特にやわらかなウエブに対してもキズを生じるこ
となく、又容易に精密に塗布量をコントロールす
るワイヤーバーの提供を試みた。 〔問題を解決するための手段〕 本考案のかかる目的は、円形の横断面を有する
ロツド部材の外周面に、ワイヤー部材を巻回した
コーテイングロツドにおいて、巻回後の外周面を
周回研磨してなることを特徴とする塗工装置用コ
ーテイングロツドにより達成される。 以下添付した図面に基づき本考案の実施態様に
ついて詳述する。 第1図に示す如き構造の本考案にかかる塗工装
置用コーテイングロツドは第2図に示す如き構造
の従来のコーテイングロツドの外周面を周回研磨
してなるものである。 すなわち、第1図におい
て円形の横断面を有するロツド部材1の外周面に
沿つて、ワイヤー部材2を密接して巻回し、巻回
後の外周面を周回研磨してなる本考案の塗工装置
用コーテイングロツドは、第2図においてロツド
部材11の外周面に沿つて、ワイヤー部材12を
巻回しただけの構造の従来構造に比し、ワイヤー
部材2が周回研磨量Xに対応する平滑な研磨面3
を有する点で改良されたものである。 ここで周回研磨とは、ロツド部材の外周面に沿
つてワイヤー部材を密接して巻回したワイヤーロ
ツドをロツド軸を中心に回転し、回転しているワ
イヤーロツドに研磨治具をロツドの軸方向に左右
に移動させながらワイヤーロツドの外周面を研磨
することを云う。研磨材としては粒度が1000番〜
2000番のものを用い、精密仕上げを行なう。 本考案のワイヤーバーは、ステンレススチール
材、鉄材、真ちゆう材等からなるロツド部材1、
ステンレスワイヤー、ピアノ線、ナイロンワイヤ
ー、テフロンワイヤー材2等からなる線材によつ
て構成されるとともに、場合によつてはワイヤー
バーの外周面をメツキ等による表面硬化処理を施
したものを表面周回研磨したことを特徴とする。
又周回研磨は上記のように表面硬化処理後周回研
磨してもよいし、周回研磨後表面硬化処理をして
もよい。 ロツド又はロールの横断面は円形に限らず三角
形、四角形、五角形等の多角形状であつても良
く、かつそれらの外周面に前記ワイヤー部材を
夫々巻回したワイヤーバーの表面を周回研磨して
もよい。 ワイヤー部材を一重に巻回し、その上に他のワ
イヤー部材を巻回した、所謂、二重巻き型のワイ
ヤーバーの外周面を周回研磨してもよい。 第3図は本考案に係る塗工装置用コーテイング
ロツドを用いたバー塗布装置の一例を示す概略図
であり、連続的に走行せしめられているウエブ4
と同方向に本考案コーテイングロツド6が回転せ
しめられている。7はバー支持部材でバー6の全
長にわたり設けられ、バー6にたわみが生ずるの
を防止すると共にバー6へ塗布液5を供給する給
液器としての機能を備えている。すなわち塗布液
5はバー支持部材7に設けられた給液口8より堰
部材9との間に形成された給液案内溝10内に供
給され、回転するバーによつてピツクアツプされ
ウエブ4に塗布されるが、この際、ウエブ4とバ
ー6との接触部において塗布液5の計量がおこな
われて所望の塗布量のみがウエブ4に塗布され、
他は流下して新たに供給された塗布液5と共に液
だまり11が形成される。したがつて定常状態に
おいては、塗布液5は液だまり11を介してウエ
ブ4に塗布され塗膜12を形成することになる。
このように液だまり11よりウエブ4へ塗布液5
を塗布すると、驚くべきことに塗膜12の表面性
が従来に比し向上することが認められた。しかも
塗布液をウエブに転移、塗布する機能と所望の塗
布液量に計量するという機能とをバー6が併わせ
持つているため、装置全体がコンパクトになり、、
スペースを有効に利用しうるだけでなく、各種条
件の設定や操作も容易となつた。 本考案にかかる塗工装置用コーテイングロツド
は、第3図に示す如き塗布装置以外にも、例えば
従来のバー塗布装置におけるメタリングロツドと
しても用い得ることは言うに及ばない。 これら塗布装置において、使用される塗布液は
とくに限定されるものではなく、高分子化合物の
水又は有機溶媒液、顔料水分散液、コロイド溶液
等が利用しうる。また塗布液の物性もとくに限定
されるものではないが、粘度は低い方が適してお
り、100cp以下、とくに50cp以下の塗布液が適し
ている。表面張力も特に限定されないが、
50dyne/cm以下でとくに好ましい結果が得られ
る。 また使用されるウエブとしては、紙、プラスチ
ツクフイルム、レジンコーテイツド紙、アルミニ
ウムウエブ、合成紙等が包含される。プラスチツ
クフイルムの材質は、たとえば、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフイン、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等のビニル
重合体、6,6−ナイロン、6−ナイロン等のポ
リアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレート等のポリエステ
ル、ポリカーボネート、セルローストリアセテー
ト、セルロースダイアセテート等のセルロースア
セテート等が使用される。またレジンコーテイツ
ド紙に用いる樹脂としては、ポリエチレンをはじ
めとするポリオレフインが代表的であるが、必ず
しもこれに限定されない。 ウエブの厚みも特に限定されないが、0.01mm〜
1.0mm程度のものが取扱い、汎用性より見て有利
である。 〔実施例〕 〔実施例 1〕 厚さ300μ、巾500mmのあらかじめ研磨材にて表
面を粗面化したアルミニウムウエブを連続走行さ
せながらその表面に第3図に示すワイヤーバー塗
布装置を用い、下記組成(A),(A′)の塗布液
を30μm及び28.2μmの厚さに塗着した後その塗布
面を検査した。 条件及び結果は第1表の通りであつた。
厚さ240μ、巾1000mmのあらかじめ研磨材にて
表面を粗面化した上に電気分解により酸化Alの
皮膜を形成したAlウエブを連続走行させながら
実施例−1と同じ条件で塗布した。 連続塗布した塗布面をスタート後100m、5000
mについてワイヤーバー、塗布量について測定し
た。 条件及び結果は第1表の通りであつた。 〔実施例 3〕 ワイヤーバー、ワイヤーとしてステンレスを使
用し、その径はそれぞれ10mm、0.4mmとして周回
研磨量を1μ,2μ,3μ,4μ,5μ,のものを使用し
塗布しその塗布量を測定した。 比較例−3としてワイヤー径が0.35、0.38mm、
0.40mmについて、その塗布量を測定した。他の条
件は実施例−1と同じ条件で塗布した。 条件及び結果は第1表に示す通りであつた。な
お第1表において実施例−1、実施例2及び実施
例3はコーテイングロツドとして第1図に示す如
き本考案に係る塗工装置用コーテイングロツド5
を用いたものであり、研磨欄の( )内の数字は
第1図における研磨量Xを示している。又、比較
例−1、比較例−2及び比較例−3はコーテイン
グロツドとして第2図に示す如き従来構造のコー
テイングロツド15を用いたものであり、他の条
件はそれぞれ実施例−1、実施例−2及び実施例
−3と同一とした。 第4図は実施例−3、比較例−3のデータに基
づいて、縦軸にワイヤー径、横軸に径0.4mmに対
する研磨量を目盛り、研磨を施してない従来ロツ
ドを使用した場合の塗布量と同等の塗布量を得
る、本考案ロツドの研磨量が分かるようにしたグ
ラフである。 従来技術によれば、塗布量がワイヤー径によつ
て変化していたが、任意の径のワイヤーを調達し
てコーテイングロツドを配備することは困難であ
つた。ところが、本考案によれば塗布量は研磨量
の選択により決定できるので、要因変更が容易と
なることが判明した。
表面を粗面化した上に電気分解により酸化Alの
皮膜を形成したAlウエブを連続走行させながら
実施例−1と同じ条件で塗布した。 連続塗布した塗布面をスタート後100m、5000
mについてワイヤーバー、塗布量について測定し
た。 条件及び結果は第1表の通りであつた。 〔実施例 3〕 ワイヤーバー、ワイヤーとしてステンレスを使
用し、その径はそれぞれ10mm、0.4mmとして周回
研磨量を1μ,2μ,3μ,4μ,5μ,のものを使用し
塗布しその塗布量を測定した。 比較例−3としてワイヤー径が0.35、0.38mm、
0.40mmについて、その塗布量を測定した。他の条
件は実施例−1と同じ条件で塗布した。 条件及び結果は第1表に示す通りであつた。な
お第1表において実施例−1、実施例2及び実施
例3はコーテイングロツドとして第1図に示す如
き本考案に係る塗工装置用コーテイングロツド5
を用いたものであり、研磨欄の( )内の数字は
第1図における研磨量Xを示している。又、比較
例−1、比較例−2及び比較例−3はコーテイン
グロツドとして第2図に示す如き従来構造のコー
テイングロツド15を用いたものであり、他の条
件はそれぞれ実施例−1、実施例−2及び実施例
−3と同一とした。 第4図は実施例−3、比較例−3のデータに基
づいて、縦軸にワイヤー径、横軸に径0.4mmに対
する研磨量を目盛り、研磨を施してない従来ロツ
ドを使用した場合の塗布量と同等の塗布量を得
る、本考案ロツドの研磨量が分かるようにしたグ
ラフである。 従来技術によれば、塗布量がワイヤー径によつ
て変化していたが、任意の径のワイヤーを調達し
てコーテイングロツドを配備することは困難であ
つた。ところが、本考案によれば塗布量は研磨量
の選択により決定できるので、要因変更が容易と
なることが判明した。
【表】
〔考案の効果〕
以上の結果から、本考案によれば、ワイヤーに
よりやわらかいベースにキズつけることなくかつ
長尺安定性に優れた塗布面を得ることが出来る。
また液濃度をかえることなく任意の塗布量を得る
ことが出来ることが判明した。これらを要約して
本考案の効果として以下を列記する。 1 ワイヤーよりやわらかいベースでもキズつけ
ることなく塗布可能であり、ベースの適応領域
を広げる。 2 ワイヤーの摩滅を防ぎワイヤー寿命を伸ば
す。 3 研磨量を変えることにより一種類のワイヤー
で任意の塗布量を精密にコントロールすること
ができる。 4 ワイヤーのわずかなキズ、よじれによるワイ
ヤーバーの歩溜り低下を防ぐ。 5 ワイヤーバーの表面硬加処理によるわずかな
凸、凹によるワイヤーバーの歩溜りの低下を防
ぐ。
よりやわらかいベースにキズつけることなくかつ
長尺安定性に優れた塗布面を得ることが出来る。
また液濃度をかえることなく任意の塗布量を得る
ことが出来ることが判明した。これらを要約して
本考案の効果として以下を列記する。 1 ワイヤーよりやわらかいベースでもキズつけ
ることなく塗布可能であり、ベースの適応領域
を広げる。 2 ワイヤーの摩滅を防ぎワイヤー寿命を伸ば
す。 3 研磨量を変えることにより一種類のワイヤー
で任意の塗布量を精密にコントロールすること
ができる。 4 ワイヤーのわずかなキズ、よじれによるワイ
ヤーバーの歩溜り低下を防ぐ。 5 ワイヤーバーの表面硬加処理によるわずかな
凸、凹によるワイヤーバーの歩溜りの低下を防
ぐ。
第1図は本考案に係る塗工装置用コーテイング
ロツドの要部説明図、第2図は従来構造のコーテ
イングロツドの要部説明図である。第3図は本考
案コーテイングロツドを用いた塗布装置の一例の
概略図、第4図は実施例データを示すグラフであ
る。 1……ロツド部材、2……ワイヤー部材、3…
…研磨面。
ロツドの要部説明図、第2図は従来構造のコーテ
イングロツドの要部説明図である。第3図は本考
案コーテイングロツドを用いた塗布装置の一例の
概略図、第4図は実施例データを示すグラフであ
る。 1……ロツド部材、2……ワイヤー部材、3…
…研磨面。
Claims (1)
- 円形の横断面を有するロツド部材1の外周面
に、ワイヤー部材2を巻回したコーテイングロツ
ドにおいて、巻回後のワイヤー部材2はその外周
面を周回研磨した平滑な研摩面3を有することを
特徴とする塗工装置用コーテイングロツド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19248484U JPH0222059Y2 (ja) | 1984-12-19 | 1984-12-19 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19248484U JPH0222059Y2 (ja) | 1984-12-19 | 1984-12-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61106376U JPS61106376U (ja) | 1986-07-05 |
JPH0222059Y2 true JPH0222059Y2 (ja) | 1990-06-13 |
Family
ID=30749899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19248484U Expired JPH0222059Y2 (ja) | 1984-12-19 | 1984-12-19 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0222059Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62254868A (ja) * | 1986-04-28 | 1987-11-06 | Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd | ワイヤ−バ−コ−ト用ワイヤ−バ− |
JP2006145713A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-06-08 | Seiko Epson Corp | ワイヤーバー、ワイヤーバーの製造方法および画像形成装置 |
-
1984
- 1984-12-19 JP JP19248484U patent/JPH0222059Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61106376U (ja) | 1986-07-05 |
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