JP4038745B2 - 機器の組立方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は防塵下で上部ユニットと下部ユニットとの相互を組み立てる機器の組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば6フッ化ガスのような電気絶縁性の高いガスを密封したガス絶縁変圧器やガス絶縁開閉器などのガス絶縁機器は、一般に上部ユニットと下部ユニットに分割した形態で製造され、それら各ユニットを合体して組み立てることにより機器として完成させる方法が多く採用されている。そして組立に際しては、機器内部への塵埃の侵入を防止するために防塵ネットで組立体の周辺が覆われる。
【0003】
図4はガス絶縁開閉器を例にして防塵下で機器を組み立てる従来の方法を示す正面図で、図5はその側面図である。
機器を組み立てるために建物の天井1に設けたレール2に複数のチェーンブロック3がフック4により取り付けられる。機器の組み立てに際しては、先ず上部ユニット6を図5の点線の位置で複数のチェーンブロック3に連結された各吊りロープ5により吊り上げる。次にチェーンブロック3をレール2に沿って移動し、所定位置に据え付けられた下部ユニット7の上方で位置決めする。次にチェーンブロック3を操作して上部ユニット6を下降し、下部ユニット7と合体させて連結することにより機器の組立が完了する。
上記方法において防塵ネット9は、一般に作業する周囲にその都度立設した複数の支持パイプ8によって張られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように複数のチェーンブロック3で上部ユニット6を吊り上げて機器を組み立てる従来の方法は、操作が煩雑で作業効率が悪いという問題があった。そしてかかる上部ユニット6の吊り上げ操作は微妙なバランスの上に慎重に行う必要があるが、万一落下した場合にはその経済的被害は甚大となる。さらに安全上も好ましくない。また、チェーンブロック3で上部ユニット6を吊り上げるためには、建物の天井をかなり高くする必要がある。
そこで本発明は、これら従来の機器の組立装置および組立方法における問題の解決を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、防塵下で上部ユニット6と下部ユニット7との相互を組み立てる機器の組立方法において、
枠体11に支持部12をその枠に沿って移動自在に設け、枠体11を複数の脚部13で支持し、各脚部13の下部に車輪装置14を設け、その各脚部13にリフト装置15を伸縮自在に設け、枠体11の上部および側部の空間に防塵ネット16を備えて仕切ると共に、その 枠体11の上部の空間を仕切る防塵ネット16の一辺を支持部12に支持させ、支持部12により上部ユニット6を下方から支持して、それを下部ユニット7の上方に位置し、リフト装置15により枠体11を下降すると共に、支持部12を枠に沿って移動し、上部ユニット6と下部ユニット7を連結して組み立てることを特徴とする機器の組立方法である。
【0006】
上記組立方法によれば、従来の防塵方法のように作業ごとに別個の架構に防塵ネットを張る必要もなく、その架構が邪魔になることがない。それと共に枠体の上下動に防塵ネットが自動的に追従し、防塵効果が高いと共に必要最小限度の防塵ネットで足り、防塵体が邪魔にならない。そのため、作業効率が高く迅速な機器の組立ができる。
また、上部ユニットは枠体に設けた支持部に下方から支持されて横移動および上下移動させることができるので、チェーンブロックを使用して玉掛け操作をするような不安定性はなく、確実且つ安全に組立操作を行うことが可能となる。そして従来の方法のように、微妙なバランスを取りながら慎重に作業する必要がない。さらにチェーンブロックに比べて、建物の天井高さを低くできる。
【0007】
さらには、支持部が枠体の枠に沿って移動可能とされるので、上部ユニットの形状に応じて組立装置の最適な位置にそれを支持させることができると共に、上部ユニットと下部ユニットとの位置決めが容易となる。また、枠体の上部の空間を仕切る防塵ネットの一辺が支持部に支持されるので、枠体の上部の空間を仕切る防塵ネットを支持部の移動に自動的に追従させることができる。
【0008】
そして、支持部により上部ユニットを下方から支持して下部ユニットの上方に位置し、リフト装置により枠体を下降すると共に、支持部を枠に沿って移動して上部ユニットと下部ユニットを連結して組み立てられるから、作業効率が高く迅速に機器を組み立てることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の機器の組立装置の1例を示す斜視図である。組立装置10は、枠体11と、その枠体11に設けられて上部ユニットを下方から支持する一対の支持部12と、枠体11を支持する複数(この例では4つ)の脚部13と、各脚部13の下部に設けられた車輪装置14と、各脚部13を伸縮させるリフト装置15と、前記枠体11の上部および側部の空間を仕切る防塵ネット16を備えている。
枠体11は平行に配置された一対のガイド枠材17と、各ガイド枠材17の一方の端部を相互に連結する連結枠材18を有しており、各ガイド枠材17の他方の端部に脚部13との連結部材19が設けられる。
【0010】
支持部12はガイド枠材17にスライド可能に支持され、この例では筒状の上部ユニットを下方から安定して支持するめに、その上部が円弧状に窪んだ形状とされている。
各脚部13に設けられるリフト装置15は、例えば油圧式リフトを使用することができる。このような油圧式リフトとしては、例えばリフトシステムズ社(米国、LIFT SYSTEMS,INC.)から市販されているパワーリフチング(POWER LIFTING)などを使用することができる。
【0011】
防塵ネット16は、従来この分野で使用されている軟質塩化ビニールフィルム、合成繊維などの目の細かいネット等が用いられる。枠体11の上部を仕切る防塵ネット16は支持体12を境に左右一対設けられ、右側の防塵ネット16は、その一辺が一対の支持部12間に張架された吊ワイヤ20に多数の移動フック21を介して接続され、他辺が連結枠材18の上を越えて図面右側部に垂らされる(図1において他辺の防塵ネットは省略)。また左側の防塵ネット16は、その一辺が一対の支持部12間に張架された吊ワイヤ20に多数の移動フック21を介して接続され、他辺が一対の連結部材19の上を越えて図面左側部に垂らされる(図1において他辺の防塵ネットは省略)。
次に枠体11の側部を仕切る防塵ネット16は同一のものが2組設けられ、1組めの各上辺が夫々のガイド枠材17に夫々張架された吊ワイヤ20に多数の移動フック21を介して接続されて下方に垂らされる。また、もう1組めの上辺が連結枠材18及び連結部材19に夫々張架された吊ワイヤ20に多数の移動フック21を介して接続されて下方に垂らされる(図1において連結部材19側の吊ワイヤ20及び防塵ネット16は省略)。
【0012】
次に、上記組立装置10を使用して機器を組み立てる方法を図2および図3を参照して説明する。
図2は上部ユニット6を組立装置10に装架して下部ユニット7に合体させる状態を示す正面図で、図3はその側面図である。
機器の組立方法は、先ず下部ユニット7を所定位置に据え付けておき、他の場所で上部ユニット6を装架した組立装置10を下部ユニット7上に移動し、次いで下降して組み立てる方法がある。
或いは、下部ユニット7を所定位置に配置しておき、他の場所で上部ユニット6を装架した組立装置10を下部ユニット7上に移動して待機させ、下部ユニット7を据え付けてから上部ユニット6を下降して組み立てる方法が可能である。
本発明では、どちらを採用してもよい。なお以下の説明は前者の方法による。
【0013】
先ず、上部ユニット6および下部ユニット7の開口部は防塵対策のため予めシートなどで閉鎖しておく。次に下部ユニット7を所定位置に据え付けると共に、上部ユニット6の下部を下部ユニット7の据え付け場所の近くで組立装置10の支持部12上に支持させて装架する。
次に組立装置10を移動して上部ユニット6を下部ユニット7の上方に位置決めし、上部ユニット6と下部ユニット7のそれぞれの開口部におけるシートの閉鎖を取り除く。次に上部ユニット6を徐々に下降させて下部ユニット7と合体させてから、ボルト等で両者を組み立てる。なお、組立操作の間は防塵ネット16により機器内部への塵埃の侵入が有効に防止される。
【0014】
【発明の効果】
以上のように本発明の機器の組立方法によれば、従来の防塵方法のように作業ごとに別個の架構に防塵ネットを張る必要もなく、その架構が邪魔になることがない。それと共に枠体の上下動に防塵ネットが自動的に追従し、防塵効果が高いと共に必要最小限度の防塵ネットで足り、防塵体が邪魔にならない。そのため、作業効率が高く迅速な機器の組立ができる。
また、上部ユニットは枠体に設けた支持部に下方から支持されて横移動および上下移動させることができるので、チェーンブロックを使用して玉掛け操作をするような不安定性はなく、確実且つ安全に組立操作を行うことが可能となる。さらには、従来の方法のように微妙なバランスを取りながら慎重に作業する必要がない。そしてチェーンブロックに比べて建物の天井高さを低くできる。
【0015】
また、上部ユニットの形状に応じて組立装置の最適な位置にそれを支持させることができると共に、上部ユニットと下部ユニットとの位置決めを容易に行い得る。
さらに、枠体の上部の空間を仕切る防塵ネットを支持部の移動に自動的に追従させることができる。そして、作業効率が高く迅速に機器を組み立てることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機器の組立装置の1例を示す斜視図。
【図2】上部ユニット6を図1の組立装置10に装架して下部ユニット7に合体させる状態を示す正面図。
【図3】図2の側面図。
【図4】従来の機器組立方法を説明する正面図。
【図5】図4の側面図。
【符号の説明】
1 天井
2 レール
3 チェーンブロック
4 フック
5 吊りロープ
6 上部ユニット
7 下部ユニット
8 支持パイプ
9 防塵ネット
10 組立装置
11 枠体
12 支持部
13 脚部
14 車輪装置
15 リフト装置
16 防塵ネット
17 ガイド枠材
18 連結枠材
19 連結部材
20 吊ワイヤ
21 移動フック
Claims (1)
- 防塵下で上部ユニット6と下部ユニット7との相互を組み立てる組立方法において、枠体11に支持部12をその枠に沿って移動自在に設け、枠体11を複数の脚部13で支持し、各脚部13の下部に車輪装置14を設け、その各脚部13にリフト装置15を伸縮自在に設け、枠体11の上部および側部の空間に防塵ネット16を備えて仕切ると共に、その 枠体11の上部の空間を仕切る防塵ネット16の一辺を支持部12に支持させ、
支持部12により上部ユニット6を下方から支持して、それを下部ユニット7の上方に位置し、リフト装置15により枠体11を下降すると共に、支持部12を枠に沿って移動し、上部ユニット6と下部ユニット7を連結して組み立てることを特徴とする機器の組立方法。
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