JP4038273B2 - 研削板の製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は調理用おろし金や、プラスチック及び石膏ボードのような軟らかい材質のものを削るヤスリ等の研削板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属製の調理用おろし金としては、薄金属板に星形の打ち抜きを施し、更に円形孔にして、円形孔の縁部に三角形の突板を形成したものや、厚金属板の表面をタガネ状のもので抉り起こして研削用突起としたものが知られている。
【0003】
然し前者は研削能力において低く、且つ耐久性に劣るものであり、また後者は研削能力が高く且つ耐久性に優れているが、その使用に際しては当該突起に食品の繊維が引っ掛かってしまう欠点があり、而もその製造においては当該突起の抉り起こし工程を数度繰り返さなければならなく、非常に煩雑である。
【0004】
そこで先にファインブランキング法で、研削板に透孔を打ち抜き形成するに際して、板押さえの突起形状と対応する凹部形状を、形成しようとする研削刃形状と対応せしめ、透孔の打ち抜きと同時に孔縁より突出した研削刃を形成する製造手段を提案した(特公平7−85814号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記のファインブランキング法を採用した場合には、板押さえの押さえ圧力で研削刃形成部分への材料の押出が必要となり、当然板押さえの押圧力は機械的な制約を受けるので、アルミ合金等の柔らかな材料に特定されてしまう。また製出された研削板の透孔裏面縁が凹凸形状となり、製品としての見栄えが必ずしも良くない。そこで本発明は、通常の打ち抜き加工で、研削刃を製造する新規な手段を提案したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る研削板の製造方法は、打ち抜き用ダイの上縁に、形成しようとする研削板の研削刃形状と対応した凹部を設け、パンチを先端部がバーリング加工部としてクリアランスを大きく取ると共に、連続して打ち抜き内端面を押し拡げるコイニング加工部を形成し、厚金属板で形成される研削板用板材をバーリング部分が残るように打ち抜き、しかる後更にパンチを進行させ、バーリング部分で研削刃を形成することを特徴とするものである。
【0007】
即ちパンチで研削板を打ち抜くと、最初にバーリング部分を残して透孔が形成され、パンチの進行でバーリング部分が押し拡げられると共に、当該バーリング部分は、ダイの凹部に逃げることになり、打ち抜き加工終了時には、透孔周囲に凹部への圧入で形成された研削刃が製出されることになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を、おろし金の例について説明する。おろし金は図1及び図2に示すように、厚金属板製の本体1に多数の透孔2を穿設すると共に、各透孔2の孔縁を山形形状に突出せしめて、研削刃3を形成してなるもので、本発明は前記の研削刃3を、透孔2の打ち抜き加工と同時に形成するものである。
【0009】
透孔2の打ち抜き加工に使用するプレス加工装置は、基本的に従前と同様に、ダイ4とパンチ5を備えているものであるが、ダイ4の加工孔41の上縁に、形成しようとする研削刃3の突出形状と対応した凹部42を設けてなる。一方パンチ5は、先端部がバーリング加工部51とし、基方側をコイニング加工部52としたものである。バーリング加工部51は、ダイ4の加工孔41に対して、所定のバーリング量(バーリング高さ)を得るクリアランスを有せしめ、コイニング加工部52は、ダイ4の加工孔41に対して結果的にバーリング部分を発生させないクリアランスとしたもので、特に凹部42の対応箇所は、バーリング部分を凹部42内に押し込むテーパー面としたものである。
【0010】
而して図3及び図4に示すように、おろし金の本体1となる厚金属製板材1aに、前記プレス加工装置で透孔2を打ち抜き形成しようとすると、パンチ5のバーリング加工部51で、本体1側にバーリング対応の突出部材分(バーリング部)aを残して、抜き残材bが打ち抜かれる(図3)。更にパンチ5を進行させると、コイニング加工部52で、打ち抜き孔を押し拡げると共に、バーリング部aをダイ4の凹部42に押し込み、特にテーパ部分で凹部42内に確実に押し込み研削刃3を形成するものである。
【0011】
従ってパンチ5の一回の作業動作で、本体1に透孔2を穿設すると共に、透孔2の縁部にして研削刃3を形成するものである。尚本発明は前記実施形態に示したようにおろし金に限定されるものではなく、例えばプラスチック及び石膏ボードのような軟らかい材質のものを削るヤスリ、その他板状の研削体全てに適用できるものである。
【0012】
【発明の効果】
本発明は以上のように厚金属板を用いて研削板を製造する場合、厚金属板の打ち抜きに於いて、特に打ち抜き用ダイの上縁に、形成しようとする研削板の研削刃形状と対応した凹部を設け、先端部がバーリング加工部であり、基部がコイニング加工部であるパンチを以て、研削板用板材をバーリング部分が残るように打ち抜くと同時にバーリング部分を凹部に押し込むみ、通常のプレス一回の工程のみで透孔の打ち抜き並びに孔縁より突出した研削刃を形成したもので、研削能力が優れており、且つ使いやすい研削板の製造を容易にしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で製出される研削板の実施形態例の一部平面図。
【図2】同研削刃部分の拡大斜視図。
【図3】本発明方法の打ち抜き工程を示すもので(イ)が打ち抜き前、(ロ)が打ち抜き過程、(ハ)が打ち抜き直後を示す。
【図4】同打ち抜き工程の説明図で、(ニ)がバーリング加工後の状態を示し、(ホ)がコイニング加工後を示す。
【符号の説明】
1 本体
1a 板材
2 透孔
3 研削刃
4 ダイ
41 加工孔
42 凹部
5 パンチ
51 バーニング加工部
52 コイニング加工部
Claims (1)
- 打ち抜き用ダイの上縁に、形成しようとする研削板の研削刃形状と対応した凹部を設け、パンチを先端部がバーリング加工部としてクリアランスを大きく取ると共に、連続して打ち抜き内端面を押し拡げるコイニング加工部を形成し、厚金属板で形成される研削板用板材をバーリング部分が残るように打ち抜き、しかる後更にパンチを進行させ、バーリング部分で研削刃を形成することを特徴とする研削板の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP14838298A JP4038273B2 (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 研削板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP14838298A JP4038273B2 (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 研削板の製造方法 |
Publications (2)
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JPH11319982A JPH11319982A (ja) | 1999-11-24 |
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Family
ID=15451521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP14838298A Expired - Fee Related JP4038273B2 (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 研削板の製造方法 |
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-
1998
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