JP4036795B2 - カードコネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メモリカードを受容保持してフレキシブルプリント板若しくは実装基板等と電気接続させるメモリカードコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯型電子機器等において、データの保存や外部とのデータの交換のために、メモリカードが搭載可能に構成されたものがある。このような携帯型電子機器は小型化が進んでおり、これに合わせてカードコネクタにおいても小型化への要求が高まっている。そのため小型化されたカードコネクタの提案が多数行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、多くのカードコネクタは、実装される機器の実装基板等に半田付けによる表面実装が行われるように構成されているが、この場合、リフロー熱によるカードコネクタの損傷や、半田の環境に与える影響から、このような表面実装に代えて、フレキシブルプリント板を用いた接続方法(FPCコネクタを用いた方法)が利用されるようになっている。FPCコネクタを用いた場合、カードコネクタにおいて、メモリカードを受容保持する部分とフレキシブルプリント板を受容保持する部分が必要となるため、特に小型化への考慮が必要となる。
【0004】
図7はフレキシブルプリント板180を用いて機器と接続する方式のカードコネクタ100において、小型化のためにコンタクト130の形状を前方から後方に向かって折り返すように形成して、基端部側でフレキシブルプリント板180と当接し、先端部側でメモリカード170と当接するように構成した場合を示している。このように構成すると、メモリカード170とフレキシブルプリント板180の先端部が平面視において重なってカードコネクタ100に係止保持されるため、カードコネクタ100の前後方向長さを短くして小型化することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−25660号公報(第3−4頁、第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7に示すようにコンタクト130を折り返した形状にした場合、コンタクト130の上下方向寸法が大きくなるため、それに従ってカードコネクタ100の上下方向の寸法が高くなってしまうという課題があった。
【0007】
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、コンタクトの先端部(接触部)と基端部(基部)との間にフレキシブルプリント板等の接続部材が位置して係止保持されるように構成することにより小型化が可能なカードコネクタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明に係るカードコネクタは、外部に開口するカード挿入口に連通したカード受容空間及びこのカード受容空間の下部に連通するとともに外部に開口する接続部材挿入口に連通する接続部材受容空間が形成されたハウジング(例えば、実施形態における保持部材10)と、基端部から前方に略水平に延びる基部、基部の先端部から後方に折り返されて斜め上方に延びる傾斜アーム部、傾斜アーム部の先端部に形成された接触部及び基部の基端側中央部から屈曲して前方で且つ上方に延びる突出片部から構成されてハウジングに取付けられた複数のコンタクトとから構成される。このとき、コンタクトは、基端部が接続部材挿入口側に位置するように取付けられており、接触部がカード受容空間内に突出し、突出片部が接続部材受容空間内に突出している。
【0009】
そして、矩形平板状のメモリカードをカード挿入口からカード受容空間に挿入させて受容保持したときに、メモリカードの下面に設けられた平面状のカード側端子がコンタクトの接触部に押圧接触する。また、平板状の接続部材(例えば、実施形態におけるフレキシブルプリント板80)を接続部材挿入口から接続部材受容空間に挿入させて受容保持したときに、接続部材がカード接触部と基部との間に位置し、接続部材の下面に設けられた接続部材側端子(例えば、実施形態におけるプリント板側端子85)がコンタクトの突出片部に押圧接触する。
【0010】
このように構成すると、接続部材がコンタクトの基部とカード接触部との間に位置して本発明に係るカードコネクタに受容保持されるため、カードコネクタにおけるデッドスペースが減少して高さ方向寸法を低くすることができる。また、メモリカードと接続部材とが側面視において略水平にカードコンタクトに保持され、且つ、平面視において一部が重なって保持されるため、カードコネクタの前後方向寸法を小さくすることによるコンパクト化が可能である。
【0011】
このとき、カード挿入口がハウジングの一端面に形成され、接続部材挿入口がハウジングのカード挿入口と反対側の面に形成されるか、若しくは同じ側の面に形成されるように構成することが好ましい。
【0012】
このように構成すると、このカードコネクタが取付けられる機器に応じて、カード挿入口及び接続部材挿入口を形成する位置を自由に設計できるため、機器に対する取付け位置の自由度が向上する。
【0013】
また、接続部材は、フレキシブルプリント板か、若しくは実装基板(例えば、実施形態におけるプリント基板90)であることが好ましく、機器に応じて取付け方法の選択が可能となり、取付け方法の自由度が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。なお、ここではメモリカードを挿抜自在に保持し、且つ、フレキシブルプリント板を接続可能なカードコネクタの態様を示す。また、図1に示すように、説明の便宜上、矢印が示す方向を前後、左右及び上下方向として以下説明する。先ず、本発明に係るカードコネクタを説明する前に、このカードコネクタに装着されるメモリカードとフレキシブルプリント板について説明する。
【0015】
メモリカード70は、図1に示すように、厚さが薄い平板状であり、その後端下面(挿入方向先端部の下面)に左右方向に所定の間隔を有して並設された複数のカード側端子71を有している。カード側端子71はメモリカード70内に内蔵された図示しないメモリ機構部に電気的に接続されて情報の読み書きが可能に構成されている。メモリカード70の右側先端部の縁部には斜め左側に傾斜する傾斜部73が形成されるとともに、この縁部の下面には矩形状の段部75が形成されている。また、傾斜部73よりも前端部側のメモリーカード70の右側面には係合凹部77が形成されている。
【0016】
次にフレキシブルプリント板80について説明する。図1に示すように、フレキシブルプリント板80は、可撓材料製の基板81上に導体82を印刷し、その上部に絶縁物83を積層したものであり、フレキシブルプリント板80の先端部の下部には変形しにくい変形防止部材84が接着されている。フレキシブルプリント板80の先端部は絶縁物83が取り除かれて導体82に繋がったプリント板側端子85が左右方向に並んで形成されている。このフレキシブルプリント板80は、カードコネクタ1とこのカードコネクタ1が実装される機器とを電気的に接続するものである。
【0017】
このように構成されたフレキシブルプリント板80及びメモリーカード70が装着されるカードコネクタ1は、図2に示すように、平面視において略矩形状であり、図1に示すメモリカード70を前端側から挿抜自在に保持可能であるとともに、フレキシブルプリント板80を後端側から挿抜自在に保持可能な保持部材10と、この保持部材10の上面を覆うカバー部材40とを有して構成されている。
【0018】
保持部材10は、絶縁材料製であり、保持部材10の左右方向の中間部に前後に延びるカード受容空間14を形成する凹部13を有し、この凹部13は前端から後端の近傍位置まで延び、さらに、凹部13の前端にはカード挿入口12が開口している。凹部13の上下方向の高さ寸法は図1に示すメモリカード70の厚さ寸法と略同一大きさであり、凹部13の左右方向の幅寸法もメモリカード70の幅寸法と略同一大きさである。このため、カード受容空間14にメモリカード70が挿入されると、メモリカード70の上面が保持部材10の上面と略同一平面上に位置してメモリカード70が凹部13(カード受容空間14内)に収容保持されることになる。
【0019】
図2及び図3に示すように、凹部13の底面の後端部において、上方に開口してこの底面から更に下方に窪んだ挿着穴部17が設けられており、この装着穴部17に囲まれて接続部材受容空間15が形成される。この接続部材受容空間15は、上方が開口してカード受容空間14に連通するとともに、保持部材10の後端面に開口する接続部材挿入口16に連通している。また、接続部材挿入口16及び接続部材受容空間15の左右方向の幅寸法及び上下方向の高さ寸法は、フレキシブルプリント板80と略同一大きさであり、フレキシブルプリント板80を挿着して係止保持可能である。
【0020】
このように形成された凹部13及び挿着穴部17を有する保持部材10の後端部には左右方向に所定の間隙を有して配置された複数のコンタクト30が取付けられている。このコンタクト30は、図3に示すように、水平方向に延びる基部30aと、この基部30aの先端部から後方に折り返されて斜め上方に延びる傾斜アーム部30bと、傾斜アーム部30bの先端部に形成された接触部30cと、基部30aの後端側(基端側)中央部から上方に屈曲して斜め前方に延びる突出片部30dとからなり、例えば、導電性金属材料の薄板を曲げ加工して一体成型される。
【0021】
コンタクト30は、図2(C)に示すように、接続部材受容空間15内で、挿着穴部17の底面に左右方向に並んだ状態で前後に延びて複数形成されたコンタクト取付溝19に基部30aが圧入されて取付けられている。このとき、基部30aの後端部(基端部)は接続部材挿入口16の近傍に位置するように取付けられており、コンタクト30の接触部30cがカード受容空間14内に突出し、突出片部30dが接続部材受容空間15内に突出する。
【0022】
このように保持部材10に取付けられた複数のコンタクト30は、図1に示すように左右方向のピッチ(配置間隔)がメモリカード70のカード側端子71のピッチと略同一ピッチとなるように配設されており、さらに、フレキシブルプリント板80のプリント板側端子85のピッチもカード側端子71のピッチと略同一ピッチとなるように形成されている。このため、カード側端子71を下方に向けた状態でメモリカード70を凹部13に挿着すれば、複数のカード側端子71がそれぞれに対するコンタクト30の接触部30cに当接する。また同様に、プリント板側端子85を下方に向けた状態でフレキシブルプリント板80を挿着穴部17に挿着すれば、複数のプリント板側端子85がぞれぞれに対するコンタクト30の突出片部30dに当接する。
【0023】
この保持部材10における右側端部の前端側には凹部13に並んで前後に延びる本体側段部21が形成されている。この本体側段部21の上面にはハートカム機構50の一部を構成するカム溝51が形成されている。カム溝51は上下方向の深さが異なる複数の溝を繋げて平面視においてY字状に形成されている。このカム溝51は、カード側端子71とコンタクト30の接触部30cが押圧接触した状態でメモリカード70が保持部材10に収容される接触状態位置、及び、メモリカード70を保持部材10に対して挿抜可能な挿抜可能位置に位置決め保持可能に形成されている。
【0024】
このカム溝51上には、これに沿って前後の移動が案内されるスライダ60が取付けられている。このスライダ60は、板状で前後に延びて内部が中空な本体部61を有し、本体部61の後端部には凹部13側へ突出する突出部62が形成されている。この突出部62の左側面には斜め内側に湾曲する傾斜面62aが形成されている。この傾斜面62aは図1に示すメモリカード70の傾斜部73と略同一形状をしており、傾斜部73を傾斜面62aに当接させることで、メモリカード70の保持部材10に対する左右方向の位置ずれを調整することができる。本体部61の後端部の下部には左側へ突出して平面視において矩形状の当接部63が形成されている。この当接部63はメモリカード70の先端下面に形成された段部75と略同一形状であり、当接部63に段部75を突き当てるとスライダ60に対するメモリカード70の前後位置の位置決めを行うことができる。
【0025】
スライダ60の本体部61には、メモリカード70をスライダ60に固定し、且つ、スライダ60との係止を解除するためのハートカム機構50の一部をなす固定保持部材53が内蔵されている。固定保持部材53は前後に延びる揺動アーム部53aと、この揺動アーム部53aの中間部に形成されて左側へ突出する係止突起部53bと、揺動アーム部53aの前端部に下方へ延びる案内突起部53cとを有して構成されている。揺動アーム部53aの基端部は本体部61内において左右方向に揺動自在であり、係止突起部53bは揺動アーム部53aの左右揺動に応じてスライダ60の内側面に形成された図示しない開口部から突出入動可能に形成されている。案内突起部53cはスライダ60の前端側の下面から下方へ延出して前述したカム溝51内に突出している。
【0026】
このため、スライダ60が本体側段部21上を前後方向に移動すれば、案内突起部53cがカム溝51内を移動して係止突起部53bが開口部から突出入動する。より具体的には、スライダ60が前述した接触状態位置に移動すれば開口部から係止突起部53bが大きい突出量を有して突出し、スライダ60が前述した挿抜可能位置に移動すれば開口部から係止突起部53bが小さい突出量で突出する。このため、大きい突出量で係止突起部53bが突出している状態でメモリカード70の係合凹部77にこの係止突起部53が係合することにより、メモリカード70をスライダ60に係止させることができる。一方、小さい突出量で係止突起部53bが突出している状態では、メモリカード70をスライダ60に対して挿抜することができる。スライダ60は、保持部材10の後端部とスライダ60の後端部間に挟持されたバネ55により常に保持部材10の前側に付勢されている。なお、固定保持部材53はバネ用ステンレス鋼などの導電性金属材料の薄板を曲げ加工して形成される。この固定保持部材53とカム溝51を合わせて前述したハートカム機構50を構成する。
【0027】
このように構成された保持部材10の上面には、図2に示すように、前述したカバー部材40が取付けられている。カバー部材40は平面視において矩形状であって保持部材10の上面を覆う板状の天板部40aと、天板部40aの左右端部から下方へ屈曲して延びる側板部40bと、側板部40bの前後の各縁部に左右方向外側へ屈曲して延びる取付部40cとを有して構成されている。天板部40aは保持部材10の平面視形状と略同一形状であり、カバー部材40が保持部材10の上面に装着されると、天板部40aが保持部材10の上面を覆うため、凹部13に収容保持されたメモリカード70の上方への移動を規制する。このため、図3に示すように、保持部材10にメモリカード70が収容保持されてメモリカード70のカード側端子71がコンタクト30に押圧接触した状態となり、このコンタクト30によりメモリカード70の前端部に上方へ押し上げる方向の力が作用しても、メモリカード70はカバー部材40により上方への移動が規制される。このため、カード側端子71をコンタクト30に押圧接触した状態に維持することができる。なお、図2(B)に示すカバー部材40は側板部40bに形成された係合孔部43が保持部材10の側面に形成された係止突起23と係合して保持部材10に係止される。
【0028】
このように構成されたカードコネクタ1によれば、図1に示すように、保持部材10の前側からカード側端子71を下方に向けた状態のメモリカード70をカード挿入口12を通してカード受容空間14に挿入すれば、メモリカード70は凹部13に沿って後側に移動して、メモリカード70の段部75がスライダ60の当接部63に当接する。そして、メモリカード70を更に後側に押圧操作すれば、メモリカード70はスライダ60とともに後側に移動し、スライダ60はハートカム機構50によってスライダ60にメモリカード70が当接したままでカード側端子71とコンタクト30の接触部30cが押圧接触する前述した接触状態位置に移動して保持部材10に保持される。その結果、メモリカード70とコンタクト30とを電気的に接続させた状態に維持させることができる。
【0029】
また、保持部材10の後側からフレキシブルプリント板80のプリント板側端子85を下方へ向けた状態で、図3に示すようにフレキシブルプリント板80の端部を接続部材挿入口16を通して接続部材受容空間15に挿入すれば、フレキシブルプリント板80は挿入穴部17に沿って前方に移動し、プリント板側端子85が対応するコンタクト30の突出片部30dと押圧接触して、プリント板側端子85とコンタクト30とが電気的に接続される。その結果、カードコネクタ1により、コンタクト30を介してメモリカード70とフレキシブルプリント板80とを電気的に接続させることができる。
【0030】
このようにコンタクト30を前方から後方に折り返すように折り曲げた形状とすることにより、接触部30cと突出片部30dとが上下に並んで位置することになり、カードコネクタ1にメモリカード70とフレキシブルプリント板80とが側面視において略水平に挿着されたときに、それらの先端部が平面視において重なって受容保持されることになり、カードコネクタ1の前後方向長さを短くして小型化することができる。また、コンタクト30の基部30aと接触部30cとの間にフレキシブルプリント板80が受容保持されるように構成することにより、従来デッドスペースとなっていた基部30aと接触部30cとの間の空間を活用することができるため、カードコネクタ1の上下方向の高さ寸法を短くして更に小型化することができる。また、このコンタクト30を保持部材10に取付けるときは、カバー部材40が取付けられていない状態で、上方から挿入穴部17に対して取付けを行うことができるため、組立作業も容易である。
【0031】
なお、以上の説明においては、カードコネクタ1に対して、フレキシブルプリント板80をメモリカード70と反対方向から挿入するように構成した場合について説明を行ったが、図5に示すように、フレキシブルプリント板80をメモリカード70と同じ方向から挿入するように構成することも可能である。この場合、接続部材挿入口16は、挿入穴部17を形成する保持部材10の前端部に形成され、フレキシブルプリント板80はメモリカード70と側面視において略水平状態となり、平面視において重なってカードコネクタ1に係止保持される。このとき、コンタクト30は図4の場合とは逆向き、つまり、基部30aの基端部が前方を向くように取付けられている。このように、フレキシブルプリント基板80を取付ける位置を、このカードコネクタ1が実装される機器に合わせて設計することができるため、取付けの自由度を向上させることができる。
【0032】
ところで、このようなカードコネクタ1が実装される機器においては、電子部品の固定と配線を行うためのプリント基板が用いられている。プリント基板90は、図5に示すように、絶縁板(ベークライト、エポキシ樹脂など電気を通さない材料)91に銅箔を形成した配線92を張り付けた構造をしている。このため、このプリント基板90の一端に突出するエッジ部93を形成し、その上面に配線92から延びる基板側端子94を形成することにより、図6に示すように、上述のフレキシブルプリント板80と同様の構成でプリント基板90をカードコネクタ1に接続することができる。
【0033】
図6に示すように、エッジ部93を接続部材挿入口16に挿入して、プリント基板90に直接カードコネクタ1を取付けるように構成することにより、このプリント基板90上やその他の位置にカードコネクタ1を取付ける場合に比べて、このカードコネクタ1が実装される機器の高さ寸法を低くして小型化することができる。また、実装される機器に応じて、フレキシブルプリント板80による接続方法(FPCコネクタによる接続方法)と、プリント基板90のエッジ部93による接続方法(カードエッジによる接続方法)とを選択して構成することができるため、取付けの自由度が向上する。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るカードコネクタによれば、コンタクトを前方から後方に折り返した形状として、このコンタクトの基部(基端部)と接触部(先端部)との間に接続部材(フレキシブルプリント板等)を挿入して係止保持するように構成することにより、従来デッドスペースであった空間を利用することができ、カードコネクタの高さ寸法を低くして小型化することができる。また、メモリカードと接続部材とが側面視において略水平にカードコネクタに保持され、且つ、平面視において一部が重なって保持されるため、カードコネクタの前後方向寸法を短くして小型化することができる。
【0035】
なお、メモリカードを挿入するカード挿入口に対して、接続部材挿入口をハウジングの反対側若しくは同じ側の面に形成することにより、このカードコネクタが実装される機器に応じて取付け位置を自由に設計できるため、取付け位置の自由度が向上する。
【0036】
また、接続部材は、フレキシブルプリント板か実装基板とすることにより、機器に応じて取付け方法の選択が可能となり、取付け方法の自由度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカードコネクタ、メモリカード及びフレキシブルプリント板の平面図である。
【図2】本発明に係るカードコネクタを示す図であり、(A)は平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は背面図であり、(D)は正面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】フレキシブルプリント板を前方から挿入するように構成したときの、図2のIII−III断面図である。
【図5】本発明に係るカードコネクタをプリント基板に対して取付けるように構成した場合の斜視図である。
【図6】プリント基板を用いて取付ける場合を示す図2のIII−III断面図であり、(A)はプリント基板を後方から挿入するように構成した場合であり、(B)はプリント基板を前方から挿入するように構成した場合である。
【図7】従来のカードコネクタを示す断面図である。
【符号の説明】
1 カードコネクタ
10 保持部材(ハウジング)
12 カード挿入口
14 カード受容空間
15 接続部材受容空間
16 接続部材挿入口
30 コンタクト
30a 基部
30b 傾斜アーム部
30c 接触部
30d 突出片部
70 メモリカード
71 カード側端子
80 フレキシブルプリント板(接続部材)
85 プリント板側端子(接続部材側端子)
90 プリント基板(実装基板)
Claims (5)
- 外部に開口するカード挿入口に連通したカード受容空間及び前記カード受容空間の下部に連通するとともに外部に開口する接続部材挿入口に連通する接続部材受容空間が形成されたハウジングと、
基端部から前方に略水平に延びる基部、前記基部の先端部から後方に折り返されて斜め上方に延びる傾斜アーム部、前記傾斜アーム部の先端部に形成された接触部及び前記基部の基端側中央部から屈曲して前方で且つ上方に延びる突出片部から構成されて、前記基端部が前記接続部材挿入口側に位置するように前記基部が前記ハウジングに取付けられ、前記接触部が前記カード受容空間内に突出し、前記突出片部が前記接続部材受容空間内に突出する複数のコンタクトとを有し、
矩形平板状のメモリカードを前記カード挿入口から前記カード受容空間に挿入させて受容保持したときに、前記メモリカードの下面に設けられた平面状のカード側端子が前記コンタクトの前記接触部に押圧接触し、
平板状の接続部材を前記接続部材挿入口から前記接続部材受容空間に挿入させて受容保持したときに、前記接続部材が前記カード接触部と前記基部との間に位置して前記接続部材の下面に設けられた接続部材側端子が前記コンタクトの突出片部に押圧接触するように構成したことを特徴とするカードコネクタ。 - 前記カード挿入口が前記ハウジングの一端側の面に形成され、
前記接続部材挿入口が前記ハウジングの前記カード挿入口と反対側の面に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のカードコネクタ。 - 前記カード挿入口が前記ハウジングの一端側の面に形成され、
前記接続部材挿入口が前記ハウジングの前記カード挿入口と同じ側の面に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のカードコネクタ。 - 前記接続部材がフレキシブルプリント板であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカードコネクタ。
- 前記接続部材が実装基板であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカードコネクタ。
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