JP2005032446A - スモールカードコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】表面実装の必要の無いスモールカードコネクタを提供する。
【解決手段】前部に形成されたカード挿入口12aとこのカード挿入口12aに連通して内部に形成されたカード受容空間12bとを有するスモールカードコネクタ1の下面に、下方に突出するように基板接続部13を形成し、この基板接続部13が後端面に開口する基板挿入口13aとこの基板挿入口13aに連通して基板接続部13の内部に形成された基板受容空間13bとを有するように構成する。そして、コンタクト14をカード受容空間12bと基板受容空間13b内に突出するように配設して、カード受容空間12bに挿入されたスモールカード2と基板受容空間13bに挿入されたプリント基板5にこのコンタクト14が押圧接触するように構成することにより、プリント基板5にカードエッジ方式でスモールカードコネクタ1を接続することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スモールカードコネクタに関し、特に詳細には実装基板にカードエッジ方式で差し込むことで回路接続が可能なスモールカードコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子の高集積化や高速化、または、低消費電力化により情報通信機器の小型化が進み、携帯電話、PDA、デジタルカメラ等のモバイル機器が急速に普及している。これらのモバイル機器には、情報を記憶するメモリデバイスとして情報の書き換えが可能なチップを内蔵したスモールカードが重要な機能として用いられている。
【0003】
このスモールカードを係止保持するとともにモバイル機器等と接続するためのスモールカードコネクタは多様な形で販売されているが、多くの製品はモバイル機器等の実装基板に表面実装されて取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。この場合、スモールカードコネクタはモバイル機器等の基板上に表面実装されて取付けられており、機器自体が小型化されるのにともない、スモールカードコネクタも薄くなってきている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−329633号公報(第3頁、第7図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スモールカードコネクタを実装基板上に表面実装した場合、実装のために半田を使用する必要があるという課題があった。また、表面実装するための半田付け(リフロー工程)により、スモールカードコネクタに高熱が加わって、この熱により不具合を生じる可能性があるという課題があった。さらに、表面実装の場合、実装基板の厚みにスモールカードコネクタの厚みが加わるため、機器自体の厚みが増加して厚くなってしまうという課題もあった。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、実装基板に対してカードエッジ方式により差し込んで取り付けることができる、表面実装の必要の無いスモールカードコネクタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために第1の本発明に係るスモールカードコネクタは、前部に形成されたカード挿入口とこのカード挿入口に連通して内部に形成されたカード受容空間とを有するハウジング(例えば、実施形態における保持部材10)と、カード受容空間内に設けられた複数のコンタクトとを有し、矩形平板状のカード(例えば、実施形態におけるスモールカード2)をカード挿入口から内部のカード受容空間内に挿入させて受容保持するとともに、カードに設けられた平面状のカード側コンタクト(例えば、実施形態におけるカード側端子3)と複数のコンタクトの一端(例えば、実施形態におけるカード接触部14b)とを押圧接触させるように構成される。また、このスモールカードコネクタのハウジングが、このハウジングに形成された基板挿入口と、基板挿入口に連通してハウジングの内部に形成された基板受容空間とを有し、複数のコンタクトの他端(例えば、実施形態における基板接触部14c)が基板受容空間内に延びるように設けられる。そして、一端が突出し、断面が基板挿入口と略同一大きさに形成された接続部(例えば、実施形態におけるエッジ部8)と、この接続部の表面に設けられた平面状の基板側コンタクト(例えば、実施形態における基板側端子9)とを有する実装基板(例えば、実施形態におけるプリント基板5)の接続部を基板挿入口から内部の基板受容空間内に挿入することにより、基板側コンタクトと複数のコンタクトの他端とを押圧接触させてカードと実装基板とを電気的に接続するとともに、ハウジングを実装基板に取付けるように構成する。
【0008】
このような構成によれば、カードエッジ方式でスモールカードコネクタを実装基板に接続することができるため、表面実装するための半田付け(リフロー工程)が無くなり、また、リフローの熱による不具合を無くすことができる。さらに、カードエッジ方式とすることにより、このスモールカードコネクタを取り付ける際の機器の組み立て作業を簡単にすることができる。
【0009】
なお、第1の本発明に係るスモールカードコネクタは、基板挿入口がハウジングのカード挿入口と対向する部分に形成されて、実装基板とカードが略平行に並んで挿入されるように構成することが好ましい。
【0010】
このような構成とすると、実装基板の接続部がスモールカードコネクタに差し込まれて取付けられるため、上下寸法がスモールカードコネクタの厚さだけとなり、このスモールカードコネクタを取り付ける機器の厚さを薄くすることができ、機器のコンパクト化をすることができる。
【0011】
また、第1の本発明に係るスモールカードコネクタのハウジングが下方に突出する基板接続部を有し、基板挿入口がこの基板接続部に形成されるように構成することが好ましく、さらに、基板挿入口が基板接続部のカード挿入口と同方向若しくは逆方向に位置する部分に形成され、実装基板がカードと略平行に並んで挿入されるように構成することが好ましい。
【0012】
このような構成によると、平面視において、スモールカードと実装基板が重なって挿入されるため、このスモールカードコネクタを取り付ける機器の前後方向長さを短くすることができるため、機器のコンパクト化をすることができる。
【0013】
また、前記課題を解決するために第2の本発明に係るスモールカードコネクタは、前部に形成されたカード挿入口とこのカード挿入口に連通して内部に形成されたカード受容空間とを有するハウジングと、カード受容空間内に設けられた複数のコンタクトとを有し、矩形平板状のカードをカード挿入口から内部のカード受容空間内に挿入させて受容保持するとともに、カードに設けられた平面状のカード側コンタクトと複数のコンタクトの一端とを押圧接触させるように構成される。このスモールカードコネクタのハウジングの下部には、下方に突出し、基板挿入口およびこの基板挿入口に連通して内部に形成された基板受容空間とを有する基板接続部が形成され、複数のコンタクトの他端が基板受容空間内に延びるように配設される。そして、板厚方向に貫通する開口部が形成され、この開口部の内周面の一部からこの開口部内に延び、断面が基板挿入口と略同一大きさに形成された接続部と、この接続部の表面に設けられた平面状の基板側コンタクトとを有する実装基板の開口部に基板接続部を挿入する。さらに、接続部を基板挿入口から内部の基板受容空間内に挿入して、この実装基板に設けられた基板側コンタクトと複数のコンタクトの他端とを押圧接触させてカードと実装基板とを電気的に接続するとともに、ハウジングを実装基板上に取付けるように構成する。
【0014】
このような構成によると、第1の本発明に係るスモールカードコネクタと同様に、カードエッジ方式でスモールカードコネクタを実装基板に接続することができるため、表面実装するための半田付けが無くなり、また、リフローの熱による不具合を無くすことができる。さらに、カードエッジ方式とすることにより、このスモールカードコネクタを取り付ける際の機器の組み立て作業を簡単にすることができる。さらに、第2の本発明に係るスモールカードコネクタは、スモールカードコネクタと実装基板とが平面視において重なって配設されるため、このスモールカードコネクタを取り付ける機器の前後方向長さを短くすることができるため、機器のコンパクト化をすることができ、また、ハウジングが実装基板の接続部および上面で支持されることとなり、十分な取付強度を得ることができる。
【0015】
なお、基板接続部に形成された基板挿入口は、この基板接続部のカード挿入口と同方向若しくは逆方向に位置する部分に形成されることが好ましく、このように構成すると、実装基板に対するスモールカードコネクタの取付け方向の自由度が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、図3に示すようにスモールカード(メモリカード)2を挿抜自在に保持し、且つ、図1及び図2に示すようにプリント基板5に着脱自在に挿着可能なスモールカードコネクタ1の態様を示す。なお、図1に示すように、説明の便宜上、特に断らない限り、矢印が示す方向を前後、左右及び上下として以下説明する。
【0017】
スモールカード2は、図3に示すように、厚さが薄く切手大の大きさを有して平板状であり、その挿入方向先端部の下面に左右方向に所定の間隙を有して並設された平面状の複数のカード側端子3を有している。カード側端子3はスモールカード2に内蔵された図示しないメモリ機構部に電気的に接続されて情報の読み書きが可能に構成されている。スモールカード2の挿入方向左側先端部の縁部には斜め後側に傾斜する傾斜部4が形成されている。
【0018】
プリント基板5は、図2に示すように、ベークライトやエポキシ樹脂等の絶縁性の基板6の上に銅箔を形成した複数の導体7を並べて張り付けた構造をしており、電子部品の固定と、この電子部品間の配線を行うために用いられる。このプリント基板5の前端部には前方に突出するエッジ部8が形成されており、エッジ部8にも上述の導体7が延びて配設されて、それぞれの先端部に繋がった平面状の複数の基板側端子9が左右方向に露出した状態で並んで形成されている。なお、プリント基板5には、実装される機器にこのプリント基板5を取付けるための複数(例えば、図1等に示す場合は4箇所)の基板側取付孔6aが形成されており、ネジ等で取付け可能に構成されている。
【0019】
次に、このように構成された、スモールカード2を装着保持するとともに、プリント基板5に取付けられる本発明に係るスモールカードコネクタ1について説明する。スモールカードコネクタ1は、図1〜図5に示すように、平面視において略矩形状であり、図3に示すスモールカード2を前端側から挿抜自在に保持可能で、後述するコンタクト等を係止保持する保持部材10と、保持部材10の上面を覆うカバー部材11とを有して構成される。
【0020】
カバー部材11は保持部材10の上面に着脱可能に取り付けられている。このカバー部材11は、平面視において矩形状であって、保持部材10の上面を覆う板状の天板部11aと、天板部11aの左右両端部から下方へ折曲して延びる側板部11bと、側板部11bの前側の縁部に左右方向外側へ折曲して延びる取付部11cとを有して構成されている。また、この取付部11cには、スモールカードコネクタ1を実装する機器に取付けるためのコネクタ側取付孔11dが形成されている。なお、図4では、説明の都合上、カバー部材11の天板部11a及び側板部11bは省略している。
【0021】
保持部材10は絶縁材料製であり、保持部材10の前端部は、その左右端が前方に延びる凹部12を有し、この凹部12は保持部材10の前端から後端近傍位置まで延びている。凹部12の前端にはカード挿入口12aが開口し、凹部12に囲まれた部分にカード受容空間12bが形成されている。凹部12の上下寸法は図3に示すスモールカード2の厚さ寸法と略同一であり、凹部12の左右方向の幅寸法もスモールカード2の左右方向の幅寸法と略同一である。このため、凹部12内(カード受容空間12b)にスモールカード2が挿入されると、スモールカード2の上面が保持部材10の上面と略同一平面上に位置してスモールカード2がカード受容空間12bに収容保持されることになる。
【0022】
一方、スモールカードコネクタ1の下面における前後方向の略中央部には、平面視において略矩形状で、スモールカードコネクタ1の下面から外側に突出する基板接続部13が形成されている。基板接続部13の後端面には基板挿入口13aが形成されており、この基板挿入口13aと連通して基板接続部13の内部に基板受容空間13bが形成されている。基板挿入口13a及び基板受容空間13bの上下寸法は図2に示すプリント基板5のエッジ部8の厚さ寸法と略同一であり、基板挿入口13a及び基板受容空間13bの左右方向の幅寸法もエッジ部8の左右方向の幅寸法と略同一であるため、基板挿入口13aより内部の基板受容空間13bにエッジ部8を挿入させた場合、エッジ部8の下面が基板受容空間13aの下面と略同一平面上に位置してスモールカードコネクタ1がプリント基板5に係止保持されることになる。このとき、スモールカード2とプリント基板5は略平行状態に並んでスモールカードコネクタ1に挿入されている。
【0023】
このような保持部材10の後端部には左右方向に所定の間隙を有して配置された複数のコンタクト14が取り付けられている。コンタクト14は図5に示すように、水平方向に延びる基部14aと、この基部14aの後端部から後方に延びて上方へ突出したカード接触部14bと、基部14aの略中央に前方に延びる矩形状の切り込みが入れられ、この切り込みが下方に折曲されて形成された基板接触部14cを有して構成されている。このコンタクト14は、例えば導電性金属材料の薄板を曲げ加工して一体成形される。
【0024】
コンタクト14は、保持部材10(凹部12)の後端側に左右方向に並んだ状態で複数形成されたコンタクト保持溝15にカード接触部14bが後端側に向けられて配設されており、基部14aがこのコンタクト保持溝15に圧入されて、保持部材10に取り付けられている。このコンタクト保持溝15には、コンタクト14の基板接触部14cと対応した貫通孔(図示せず)が形成されており、この貫通孔は上述の基板接続部13の基板受容空間13bに連通している。よって、コンタクト14の基板接触部14cは、基板受容空間13b内に突出して保持部材10に取り付けられており、基板接触部14cは基板受容空間13bの上面に左右方向に所定の間隙を有して配置されている。
【0025】
このような構成のスモールカードコネクタ1のカード挿入口12aからスモールカード2が挿入されると、スモールカード2の先端部の下面がコンタクト14のカード接触部14bと当接してこのカード接触部14bを下方に押し下げるが、コンタクト14の弾性力で、カード接触部14bはスモールカード2の下面に付勢する。よって、コンタクト保持溝15の間隔をスモールカード2のカード側端子3の間隔に合わせるとともに、スモールカード2がカード受容空間12bに挿入されたときのカード側端子3の位置にカード接触部14bの位置を合わせておけば、カード側端子3とカード接触部14bが押圧接触して電気的に接続される。
【0026】
一方、スモールカードコネクタ1の基板挿入口13aからプリント基板5のエッジ部8が挿入されると、エッジ部8の先端部の上面がコンタクト14の基板接触部14cと当接してこの基板接触部14cを上方に押し上げるが、コンタクト14の弾性力で、基板接触部14cはエッジ部8の上面に付勢する。よって、プリント基板5の基板側端子9の間隔をコンタクト14の間隔に合わせておけば、基板側端子9と基板接触部14cが押圧接触して電気的に接続される。以上より、スモールカード2とプリント基板5は、スモールカードコネクタ1に挿入された状態において、コンタクト14により電気的に接続される。
【0027】
このように配設されたコンタクト14を有した保持部材10の右側端部には、図4に示すように凹部12に並んで前後に延びる本体側段部16が形成されている。そして、この本体側段部16の上面にハートカム機構の一部を構成するカム溝(図示せず)が形成されている。このカム溝は、カード側端子3とコンタクト14のカード接触部14bが押圧接触した状態でスモールカード2を保持部材10に収容させる接触状態位置、及び、スモールカード2を保持部材10に対して挿抜可能な挿抜可能位置に位置決め保持させるように形成されている。
【0028】
このカム溝には、前後にスライド移動可能なスライダ17が配設されており、このスライダ17の後端面と凹部12の内側後端面の間にはバネ18が係止保持されて配設されている。スライダ17は、スモールカード2がカード受容空間12bに挿入されたときに、スモールカード2の傾斜部4と当接するように構成されており、スライダ17は、スモールカード2が押圧されて挿入されると、スモールカード2の傾斜部4に押圧されてスモールカードコネクタ1の後端側へスライド移動して、バネ18を圧縮し、ハートカム機構により接触状態位置で係止される。また、接触状態位置にあるスモールカード2がさらに押圧操作されてスライダ17が押圧されると、スライダ17の係止状態が解除されるため、スモールカード2の押圧をやめると、スライダ17はバネ18の反発力によりスモールカード2を前方に押し出して挿抜可能位置に移動させる。
【0029】
このように構成されたスモールカードコネクタ1によれば、プリント基板5のエッジ部8に対して、このエッジ部8を基板挿入口13aから内部の基板受容空間13bに挿入して取り付ける、いわゆるカードエッジ方式で取り付けることが可能であるため、表面実装をするための半田付け(リフロー工程)が無くなり、更に、リフローの熱による不具合を無くすことができる。また、カードエッジ方式を採用することにより、このスモールカードコネクタ1を機器に取り付ける際の組み立て作業を簡単にすることができる。
【0030】
なお、以上に説明した構成において、本発明に係るスモールカードコネクタ1とこのスモールカードコネクタ1が取付けられたプリント基板5を機器に実装する場合、カバー部材11に形成された取付部11cを保持部材10の底面より下方に突出するように形成して、プリント基板5の下面とこの取付部11cの下面とが略同一平面上に位置するように構成することにより、機器の平坦な部分への取付けを容易とし、また、安定して取付けることができる。
【0031】
以上の説明においては、基板接続部13をスモールカードコネクタ1の下面に突出させて形成し、この基板接続部13の後端面(カード挿入口12aと逆方向に位置する部分)に基板挿入口13aを形成してプリント基板5をスモールカードコネクタ1の後方から(つまり、スモールカード2の挿入方向と逆方向から)スモールカード2と略平行にして挿入させていたが、図6に示すように、基板挿入口13aを基板接続部13の前端面(カード挿入口12aと同方向に位置する部分)に形成してスモールカードコネクタ1の前方から(つまり、スモールカード2の挿入方向と同方向から)スモールカード2と略平行にプリント基板5を挿入させるように構成しても良い。このとき、コンタクト14の基板接触部14cは、基部14の略中央に後方に向かって矩形に形成された切り込みが下方に折曲されて形成されている。
【0032】
このような構成によると、プリント基板5の形状や、このスモールカードコネクタ1が実装される機器における構成部品の配置設計の自由度が向上し、機器の設計が容易になる。また、図5及び図6に示したように、基板接続部13をスモールカードコネクタ1の下面の前後方向略中央部に形成する構成によれば、スモールカードコネクタ1とプリント基板5が平面視において重なって配設されるため、このスモールカードコネクタ1が取り付けられる機器の前後方向長さを短くすることができるため、コンパクト化が可能である。
【0033】
以上の説明においては、基板接続部13をスモールカードコネクタ1の下面における前後方向の略中央部に形成した場合について説明したが、他の位置に形成することも可能である。図7に基板接続部13をスモールカードコネクタ1の後部に形成した場合を示す。なお、上述の図5および図6と同様の部材については、同じ符号を付すこととし、その説明は省略する。
【0034】
まず、図7(A)及び図7(B)は、基板接続部13をスモールカードコネクタ1の下面に下方に突出して形成し、プリント基板5の挿入方向を図5及び図6に示した挿入方向と同じように、スモールカード2と逆方向若しくは同方向から挿入するように構成した場合(つまり、図7(A)は、プリント基板5に対してスモールカードコネクタ1を後方から装着した場合であり、図7(B)は前方から装着した場合)を示している。
【0035】
図7(C)は、基板接続部13をスモールカードコネクタ1の下面に突出させて形成するのではなく、保持部材10の後端面から後方に延びるように形成した場合(つまり、保持部材10と一体に基板挿入口13aおよび基板受容空間13bを形成した場合)を示している。このとき、基板挿入口13aはスモールカードコネクタ1の後端面(つまり、カード挿入口12aと対向する部分)に形成されている。このとき、基板接触部14cは、上述のように、切り込みを形成して下方に折曲する必要はなく、基部14aの後端部から後方に延びて上方に突出するように構成してもプリント基板5と押圧接触可能である(図7(C)においては、上述のように基部14aに切り込みを形成して上方に折曲した場合を示す)。
【0036】
この図7(C)に示すように、スモールカードコネクタの後端部から後方に延びるように基板接続部13を形成し、スモールカード2と平行に、後方からプリント基板5を挿入する構成とすることにより、上下寸法がスモールカードコネクタ1の厚さだけとなるため、このスモールカードコネクタ1を取り付ける機器の厚さを薄くすることができ、コンパクト化することができる。
【0037】
なお、以上の実施例では、プリント基板5の端部にエッジ部8を形成してスモールカードコネクタ1を取り付けた場合について説明したが、図8および図9に示すように、このプリント基板5に板厚方向に貫通する開口部6bを設け、その開口部6bの内周面の一部(図8および図9に示す場合は、前方の部分)から開口部6b内に後方に向かって延びるようにエッジ部8を形成し、このエッジ部8にモールカードコネクタ1を取り付けるように構成することも可能である。この場合、スモールカードコネクタ1およびその底面に形成された基板接続部13は、例えば、図6を用いて説明した構造をしている(つまり、基板挿入口13aは基板接続部13の前部に形成されている)。また、開口部6bのエッジ部8を除く空間は、基板接続部13が挿入可能なような大きさに形成されている。
【0038】
このように構成されたプリント基板5にスモールカードコネクタ1を取り付ける場合、まず、プリント基板5の上方から、スモールカードコネクタ1の底面に形成された基板接続部13を、開口部6b内に挿入する。そして、開口部6bに基板接続部13が完全に挿入され、スモールカードコネクタ1の底面とプリント基板5の上面とが接する位置で、このスモールカードコネクタ1をプリント基板5の上面に沿って前方にスライドさせる。すると、基板接続部13に形成された基板挿入口13aからエッジ部8が挿入されて嵌合し、コンタクト14の基板接触部14cと基板側端子9とが押圧接触して電気的に接続される。
【0039】
以上のような構成とすると、プリント基板5の上面にスモールカードコネクタ1が載置される。そのため、このスモールカードコネクタ1は、基板接続部13および、プリント基板5の上面に支持されることとなり、十分な取り付け強度を得ることができる。このとき、スモールカードコネクタ1におけるカバー部材11の取付部11cに形成されたコネクタ側取付孔11dと、この取付部11cに対向するプリント基板5に形成された基板側取付孔6aとが一致するようにして、ネジ等で締結することにより、より安定してスモールカードコネクタ1を取り付けることができ、更に十分な取付け強度を得ることができる。
【0040】
なお、図8および図9では、基板接続部13の前部に基板挿入口13aを設けた場合について説明したが、この基板接続部13の後部に基板挿入口13aを設けて構成すること(つまり、図5を用いて説明した構成)も可能であり、取付け方向等の自由度を向上させることができる。もちろん、図7(A)および図7(B)で説明したように、基板接続部13をスモールカードコネクタ1の後部に形成して構成することも可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るスモールカードコネクタによれば、このスモールカードコネクタのハウジング(保持部材)に形成された基板挿入口から実装基板(プリント基板)に形成された接続部(エッジ部)を挿入してスモールカードコネクタを実装基板に接続するカードエッジ方式で取り付けるように構成しているため、表面実装するための半田は不要となり、更に半田付け(リフロー工程)のリフローの熱による不具合を無くすことができる。また、カードエッジ方式とすることにより、このスモールカードコネクタを取り付ける機器の組み立て作業を簡単にすることができる。
【0042】
また、基板挿入口をスモールカードコネクタのハウジングの後部(後端面)に形成し、実装基板をスモールカードと略平行に並んで挿入するように構成することにより、上下寸法がスモールカードコネクタの厚さだけとなるため、このスモールカードコネクタを取り付ける機器の厚さを薄くすることができ、機器のコンパクト化をすることができる。
【0043】
あるいは、ハウジングの下面に下方に突出する基板接続部を形成し、この基板接続部の前端面若しくは後端面に基板挿入口を形成し、実装基板とスモールカードが並行に並んで挿入されるように構成することにより、スモールカードと実装基板が平面視において重なって挿入されるため、このスモールカードコネクタが取り付けられる機器の前後方向長さを短くすることができ、機器のコンパクト化をすることができる。
【0044】
なお、基板接続部をハウジングの下面に突出するように形成し、さらに、実装基板に板厚方向に貫通する開口部を設けるとともにこの開口部の内周面の一部から開口部内に突出した接続部を形成することにより、この開口部に基板接続部を挿入して実装基板上にスモールカードコネクタを取り付けるように構成することができる。このような構成により、取付けられたスモールカードコネクタが実装基板の接続部だけでなくこの実装基板の上面でも支持されることになる。このような実装基板はある程度の強度を有しているため、この実装基板で支持することによりスモールカードコネクタの実装基板に対する取付け強度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスモールカードコネクタにプリント基板を挿入した場合の斜視図であり、(A)は上方から見た図であり、(B)は下方から見た図である。
【図2】本発明に係るスモールカードコネクタをプリント基板に取付ける前の状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るスモールカードコネクタとスモールカードを示す斜視図である。
【図4】本発明に係るスモールカードコネクタの天板を外した場合の斜視図である。
【図5】本発明に係るスモールカードコネクタを後方からプリント基板を挿入するように構成した場合の断面図である。
【図6】本発明に係るスモールカードコネクタを前方からプリント基板を挿入するように構成した場合の断面図である。
【図7】本発明に係るスモールカードコネクタの別の実施形態を示す断面図であり、(A)は基板接続部を下面から突出させプリント基板を後方から挿入するように構成した場合であり、(B)は基板接続部を下面から突出させプリント基板を前方から挿入するように構成した場合であり、(C)は基板接続部を後部に形成しプリント基板を後方から挿入するように構成した場合である。
【図8】本発明に係るスモールカードコネクタにプリント基板を挿入した場合の斜視図であり、(A)は上方から見た図であり、(B)は下方から見た図である。
【図9】本発明に係るスモールカードコネクタをプリント基板に取付ける前の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スモールカードコネクタ
2 スモールカード(カード)
3 カード側端子(カード側コンタクト)
5 プリント基板(実装基板)
6b 開口部
8 エッジ部(接続部)
9 基板側端子(基板側コンタクト)
10 保持部材(ハウジング)
12a カード挿入口
12b カード受容空間
13 基板接続部
13a 基板挿入口
13b 基板受容空間
14 コンタクト
14b カード接触部
14c 基板接触部

Claims (8)

  1. 前部に形成されたカード挿入口と前記カード挿入口に連通して内部に形成されたカード受容空間とを有するハウジングと、前記カード受容空間内に設けられた複数のコンタクトとを有し、矩形平板状のカードを前記カード挿入口から内部の前記カード受容空間内に挿入させて受容保持するとともに、前記カードに設けられた平面状のカード側コンタクトと前記複数のコンタクトの一端とを押圧接触させるスモールカードコネクタにおいて、
    前記ハウジングが、前記ハウジングに形成された基板挿入口と、前記基板挿入口に連通して前記ハウジングの内部に形成された基板受容空間とを有し、前記複数のコンタクトの他端が前記基板受容空間内に延びるように設けられ、
    一端が突出し、断面が前記基板挿入口と略同一大きさに形成された接続部と、前記接続部の表面に設けられた平面状の基板側コンタクトとを有する実装基板の前記接続部を前記基板挿入口から内部の前記基板受容空間内に挿入することにより、前記基板側コンタクトと前記複数のコンタクトの他端とを押圧接触させて前記カードと前記実装基板とを電気的に接続するとともに、前記ハウジングを前記実装基板に取り付けるように構成したことを特徴とするスモールカードコネクタ。
  2. 前記基板挿入口が前記ハウジングの前記カード挿入口と対向する部分に形成されて、前記実装基板と前記カードが略平行に並んで挿入されることを特徴とする請求項1に記載のスモールカードコネクタ。
  3. 前記ハウジングが下方に突出する基板接続部を有し、前記基板挿入口が前記基板接続部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスモールカードコネクタ。
  4. 前記基板挿入口が前記基板接続部の前記カード挿入口と同方向に位置する部分に形成され、前記実装基板が前記カードと略平行に並んで挿入されることを特徴とする請求項3に記載のスモールカードコネクタ。
  5. 前記基板挿入口が前記基板接続部の前記カード挿入口と逆方向に位置する部分に形成され、前記実装基板が前記カードと略平行に並んで挿入されることを特徴とする請求項3に記載のスモールカードコネクタ。
  6. 前部に形成されたカード挿入口と前記カード挿入口に連通して内部に形成されたカード受容空間とを有するハウジングと、前記カード受容空間内に設けられた複数のコンタクトとを有し、矩形平板状のカードを前記カード挿入口から内部の前記カード受容空間内に挿入させて受容保持するとともに、前記カードに設けられた平面状のカード側コンタクトと前記複数のコンタクトの一端とを押圧接触させるスモールカードコネクタにおいて、
    前記ハウジングの下部に下方に突出し、基板挿入口および前記基板挿入口に連通して内部に形成された基板受容空間とを有する基板接続部が形成され、前記複数のコンタクトの他端が前記基板受容空間内に延びるように配設され、
    板厚方向に貫通する開口部が形成され、前記開口部の内周面の一部からこの開口部内に延び、断面が前記基板挿入口と略同一大きさに形成された接続部と、前記接続部の表面に設けられた平面状の基板側コンタクトとを有する実装基板の前記開口部に前記基板接続部を挿入し、前記接続部を前記基板挿入口から内部の前記基板受容空間内に挿入して前記実装基板に設けられた前記基板側コンタクトと前記複数のコンタクトの他端とを押圧接触させて前記カードと前記実装基板とを電気的に接続するとともに、前記ハウジングを前記実装基板上に取付けることを特徴とするスモールカードコネクタ。
  7. 前記基板挿入口が前記基板接続部の前記カード挿入口と同方向に位置する部分に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のスモールカードコネクタ。
  8. 前記基板挿入口が前記基板接続部の前記カード挿入口と逆方向に位置する部分に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のスモールカードコネクタ。
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CN114475003A (zh) * 2021-12-16 2022-05-13 珠海天威技术开发有限公司 耗材容器、耗材芯片与电子成像设备

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