JP2005078816A - カードコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 メモリーカードを受容保持するカードコネクタ本体と、実装基板に表面実装されるとともにこのカードコネクタ本体と嵌合してメモリカードを機器に電気的に接続させるソケットとからなるカードコネクタを提供する。
【解決手段】 カードコネクタ1を、規格の異なる2種類のメモリカード70を受容保持するカードコネクタ本体2と、実装基板80に表面実装されるとともにカードコネクタ本体2と嵌合してこのカードコネクタ本体2を実装基板80に取付けるソケット3とから構成する。このとき、カードコネクタ本体2には、メモリカード70を受容保持するカード受容空間14,18に連通する第1及び第2接続孔19,20を形成し、一方、ソケットにはこの第1及び第2接続孔19,20と嵌合する第1及び第2接続部41,42を形成する。そして、それぞれに第1及び第2コンタクト21,23と第1及び第2接続用端子43,44を取付けて、第1及び第2接続孔19,20と第1及び第2接続部41,42が嵌合したときに電気的に接続されるように構成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、メモリカードを受容保持してこのメモリーカードと機器とを電気的に接続するカードコネクタに関し、特に詳細には規格の異なる2種類のメモリーカードを接続可能なカードコネクタに関する。
携帯電話やデジタルスチルカメラ等の携帯型電子機器の普及に伴いデータを記憶させる外部媒体としてメモリカードも多数利用されている。ところで、このメモリカードは形状の異なる複数の規格が存在している。そのため、これらのメモリカードの互換性を確保するために、複数の規格のメモリカードを接続可能としたカードコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−313128号公報(第4頁、第4図)
複数の規格のメモリカードを接続可能なカードコネクタの場合、それぞれの規格のメモリカードに対応したコンタクトが必要となり、そのコンタクトのそれぞれからは外部に接続するための端子が設けられる。そして、このようなカードコネクタを機器に取付ける方法としては、表面実装方式が知られているが、その場合上述の端子をカードコネクタの下面に配設しなければならず、これらの端子の配置が複雑となってしまい、加工工数の増加や信頼性の低下を招く場合がある。また、表面実装した場合、半田付け時のリフロー熱による熱ストレスを受けてカードコネクタの信頼性が低下する可能性があるという課題もあった。
カードコネクタを機器に接続するための端子の構造を簡単にするために、このカードコネクタの後部に接続孔を設けて、その接続孔にフレキシブルプリント板(FPC)を差し込んで接続する方式があるが、FPCを基板に接続するためのコネクタ等が必要となり部品点数が増えるため製造コストが増加してしまうという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、メモリーカードを受容保持するカードコネクタ本体と、実装基板に表面実装されるとともにこのカードコネクタ本体と嵌合してメモリカードを機器に電気的に接続させるソケットとからなるカードコネクタを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、第1の本発明に係るカードコネクタは、カードコ ネクタ本体とこのカードコネクタ本体と嵌合するソケットとから構成される。
この第1の本発明に係るカードコネクタにおいて、カードコネクタ本体は、一端側に開口する第1カード挿入口と連通して前後に延びる第1空間部(例えば、実施形態における第1カード受容空間14)、第1カード挿入口と同じ側に上下に並んで開口する第2カード挿入口と連通して前後に延びる第2空間部(例えば、実施形態における第2カード受容空間18)、他端側に開口して第1空間部と連通する第1接続孔、及び、他端側に開口して第2空間部と連通する第2接続孔が形成されたハウジング(例えば、実施形態における保持部材10)と、このハウジングに取付けられて一端が第1空間部内に突出し、他端が第1接続孔内に突出する複数の第1コンタクトと、ハウジングに取付けられて一端が第2空間部内に突出し、他端が第2接続孔内に突出する複数の第2コンタクトとからなり、矩形平板状の第1メモリカードを第1挿入口から第1空間部内に挿入させて受容保持し、第1メモリカードに設けられた平面状のカード側端子が第1コンタクトの一端に押圧接触し、矩形平板状の第2メモリカードを第2挿入口から第2空間部内に挿入させて受容保持し、第2メモリカードに設けられた平面状のカード側端子が第2コンタクトの一端に押圧接触するように構成される。
一方、ソケットは、側部に突出して第1接続孔に嵌合する第1接続部、及び、第1接続部と上下に並んで側部に突出して第2接続孔に嵌合する第2接続部が形成された接続部材(例えば、実施形態におけるソケット本体40)と、この接続部材に取付けられ一端が第1接続部に沿って延び、他端が接続部材の下面と略同一平面に沿って延びて突出する複数の第1接続用端子と、接続部材に取付けられ一端が第2接続部に沿って延び、他端が接続部材の下面と略同一平面に沿って延びて突出する複数の第2接続用端子とからなり、第1接続部及び第2接続部が第1接続孔及び第2接続孔に嵌合したときに、第1コンタクトの他端と第1接続用端子の一端が押圧接触し、第2コンタクトの他端と第2接続用端子の一端が押圧接触するように構成される。
そして、第1の本発明に係るカードコネクタは、ソケットの第1接続用端子及び第2接続用端子の他端が実装基板に表面実装され、ソケットにカードコネクタが嵌合したときに、カードコネクタ本体の下面が実装基板の上面に近接して延びるように構成される。
また、第2の本発明に係るカードコネクタも、カードコネクタ本体とこのカードコネクタ本体と嵌合するソケットとから構成される。
この第2の本発明に係るカードコネクタにおいて、カードコネクタ本体は、一端側に開口するカード挿入口と連通して前後に延びる空間部(例えば、実施形態におけるカード受容空間114)、他端側に開口して空間部と連通する第1接続孔、及び、第1接続孔と上下に並んで他端側に開口して空間部と連通する第2接続孔が形成されたハウジング(例えば、実施形態における保持部材110)と、このハウジングに取付けられて一端が空間部内に突出し、他端が第1接続孔内に突出する複数の第1コンタクトと、ハウジングに取付けられて一端が空間部内に突出し、他端が第2接続孔内に突出する複数の第2コンタクトとからなり、矩形平板状の第1メモリカード若しくは第2メモリカードをカード挿入口から空間部内に挿入させて受容保持し、第1メモリカードが挿入されたときは、この第1メモリカードに設けられた平面状のカード側端子が第1コンタクトの一端に押圧接触し、第2メモリカードが挿入されたときは、この第2メモリカードに設けられた平面状のカード側端子が第2コンタクトの一端に押圧接触するように構成される。
一方、ソケットは、側部に突出して第1接続孔に嵌合する第1接続部、及び、第1接続部と上下に並んで側部に突出して第2接続孔に嵌合する第2接続部が形成された接続部材(例えば、実施形態におけるソケット本体140)と、この接続部材に取付けられ一端が第1接続部に沿って延び、他端が接続部材の下面と略同一平面に沿って延びて突出する第1接続用端子と、接続部材に取付けられ一端が第2接続部に沿って延び、他端が接続部材の下面と略同一平面に沿って延びて突出する第2接続用端子とからなり、第1接続部及び第2接続部が第1接続孔及び第2接続孔に嵌合したときに、第1コンタクトの他端と第1接続用端子の一端が押圧接触し、第2コンタクトの他端と第2接続用端子の一端が押圧接触するように構成される。
そして、第2の本発明に係るカードコネクタは、ソケットの第1接続用端子及び第2接続用端子の他端が実装基板に表面実装され、ソケットにカードコネクタが嵌合したときに、カードコネクタ本体の下面が実装基板の上面に近接して延びるように構成される。
以上のように、カードコネクタを、メモリカードを受容保持するカードコネクタ本体と、実装基板に表面実装されるとともに、カードコネクタ本体と嵌合してこのカードコネクタ本体を実装基板に取付けるソケットとに分けて構成することにより、カードコネクタの表面実装を容易にすることができる。また、表面実装の際には、ソケットだけがリフロー装置を通るため、カードコネクタ本体に熱ストレスが加わることがなく、半田付け作業後のこのカードコネクタの不良を減少させることができる。
さらに、カードコネクタ本体とソケットとは直接嵌合して接続されるため、これらの部材を繋ぐフレキシブルプリント板等が不要となり部品点数を削減することができる。また、カード受容空間の後部に第1及び第2接続孔が連通しているため、第1及び第2コンタクトの配線が容易となる。そのため、このカードコネクタの低コスト化が容易となる。
なお、第1及び第2の本発明に示すように、カード挿入口は異なる規格のメモリカード毎に分けたり、一つにすることが可能であり、本発明に係るカードコネクタを実装する機器の設計の自由度を向上させることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本実施の形態はメモリカードを挿抜自在に保持するカードコネクタ本体と、実装基板に表面実装されるとともにカードコネクタ本体と嵌合してこのカードコネクタ本体を実装基板に取付けるソケットとから構成されるカードコネクタの態様を示す。なお、図1に示すように、説明の便宜上、矢印が示す方向を前後、左右及び上下方向として以下説明する。まず、本発明に係るカードコネクタを説明する前に、このカードコネクタに装着されるメモリカードについて図1を用いて説明する。
メモリカード70は、厚さが薄く切手大の大きさを有して平板状であり、その先端下面に左右方向に所定の間隔を有して並設された複数のカード側端子71を有している。カード側端子71はメモリカード70内に内蔵された図示しないメモリ機構部に電気的に接続されて情報の読み書きが可能に構成されている。メモリカード70の左右いずれか一方の先端部の縁部(図1の場合は左側)には斜め後側に傾斜する傾斜部72が形成されている。
それでは、このようなメモリカード70のうち規格の異なる2種類を接続可能なカードコネクタとして、それぞれのメモリカードに対して、カード挿入口がメモリカードの規格毎に異なる構成のものと、カード挿入口が共通の構成のものを以下に説明する。
まず、実施例1として、2種類のメモリカード70に対して、それぞれ別々のカード挿入口を有して構成されたカードコネクタ1について説明する。カードコネクタ1は、上述の通りメモリカード70を受容保持するカードコネクタ本体2と、このカードコネクタ本体2と嵌合するソケット3とから構成される。まず、図2及び図3を用いてカードコネクタ本体2について説明する。
カードコネクタ本体2は、図2(A)に示すように、平面視において略矩形状であり、図1に示すメモリカード70を前端側から挿抜自在に保持可能である保持部材10と、この保持部材10の上面及び下面を覆う第1カバー部材11及び第2カバー部材15とを有して構成される。このカードコネクタ本体2は、図2及び図3に示すように、形状及び大きさの異なる2種類の規格のメモリカード70(「第1メモリカード70a」及び「第2メモリカード70b」と呼ぶ)を挿抜自在に保持可能に構成されている。
保持部材10は、前端部の左右端が前方に延びる第1凹部12を有する第1保持部10aと、前端部の左右端が前方に延びる第2凹部16を有する第2保持部10bとを、第1及び第2凹部12,16が互いに外方を向く(図2及び図3においては、第1凹部12が上方に向き、第2凹部16が下方に向く)ように結合された形状をしており、例えば、絶縁性材料により一体成型される。この第1及び第2凹部12,16の前端には、それぞれ第1カード挿入口13及び第2カード挿入口17が開口しており、第1及び第2凹部12,16に囲まれた部分に、それぞれ第1カード受容空間14及び第2カード受容空間18が形成されている。
第1及び第2カバー部材11,15は、それぞれ第1及び第2凹部12,16を覆うように保持部材10に対して着脱自在に取付けられている。第1カバー部材11は、第1保持部10aの上面を覆う板状の天板部11aと、天板部11aの左右両端部から下方へ折曲して延びる側板部11bと、側板部11bの前側の縁部に左右方向外側へ折曲して延びる取付部11cとを有して構成されており、この取付部11cには、カードコネクタ本体2を実装する機器に取付けるためのコネクタ側取付孔11dが形成されている。また、第2カバー部材15は、第2保持部10bの下面を覆う板状の天板部15aと、天板部15aの左右両端部から上方へ折曲して延びる側板部15bとを有して構成されている。なお、図1及び図2(A)では、説明の都合上、第1カバー部材11の天板部11aは省略して記載されており、図3では、第2カバー部材15の天板部15aは省略して記載されている。このカードコネクタ本体2は、コネクタ側取付部11dにネジ等を挿入して機器に締結して取付けられる。
一方、保持部材10を構成する第1及び第2保持部10a,10bの後端部にには前後方向に貫通してそれぞれ第1及び第2カード受容空間14,18に連通する第1接続孔19及び第2接続孔20が形成されている。この第1及び第2接続孔19,20は断面が左右方向に延びる矩形状に形成されており、それぞれ、後述するソケット3の第1及び第2接続部41,42(図4参照)の断面と略同一大きさに形成されている。
第1接続孔19内の底面には複数の第1コンタクト21が取付けられている。この第1コンタクト21は、図4(B)に示すように、水平方向に延びる基部21aと、この基部21aの前端部から斜め上方へ延びる傾斜アーム部21bと、傾斜アーム部21bの先端部に形成された第1カード接触部21cと、基部21aの後端側中央部から上方へ屈曲して斜め前方に延びた第1突出片部21dとからなり、例えば、導電性金属材料の薄板を曲げ加工して一体成型される。この第1接続孔19内の底面には、複数のコンタクト取付溝22が左右方向に並んで所定の間隔を有して形成されており、このコンタクト取付溝22に第1コンタクト21の基部21aが圧入されて取付けられている。そのため、第1カード接触部21cは第1カード受容空間14内に位置して取付けられている。
第2接続孔20内の上面には複数の第2コンタクト23が取付けられている。この第2コンタクト23は、図4に示すように、水平方向に延びる基部23aと、この基部23aの前端部から斜め下方に延びる傾斜アーム部23bと、傾斜アーム部23bの先端部に形成された第2カード接触部23cと、基部23aの後端側中央部から下方へ屈曲して斜め前方に延びた第2突出片部23dとからなり、例えば、導電性金属材料の薄板を曲げ加工して一体成型される。この第2接続孔20内の上面には、複数のコンタクト取付溝24が左右方向に並んで所定の間隔を有して形成されており、このコンタクト取付溝24に第2コンタクト23の基部23aが圧入されて取付けられている。そのため、第2カード接触部23cは第2カード受容空間18内に位置して取付けられている。
以上より、第1コンタクト21は第1凹部12の底面に並んで配設され、第2コンタクト23は第2凹部16の上面に並んで配設される。そのため、保持部材10の第1カード受容空間14と第2カード受容空間18とを分ける壁部10c(図4(B)参照)の近傍、つまり、保持部材10の上下方向略中央部に、第1及び第2接触部21c、23cが互いに外方を向いて突出して、第1及び第2カード受容空間14,18内に位置するように取付けられて構成されている。また、第1及び第2突出片部21d,23dはそれぞれ第1及び第2接続孔19,20内に突出して位置するように構成されている。
このように構成されたカードコネクタ本体2の第1カード挿入口13から、カード側端子71aが下面にあるように第1メモリカード70aが挿入されると、第1メモリカード70aの先端部の下面が第1コンタクト21の第1カード接触部21cと当接してこの第1カード接触部21cを下方に押し下げるが、第1コンタクト21の弾性力で、第1カード接触部21cは第1メモリカード70aの下面に付勢する。このとき、第1メモリカード70aは第1コンタクト21により上方へ押し上げられるが第1カバー部材11により上方への移動は規制される。よって、コンタクト取付溝22の間隔を第1メモリカード70aのカード側端子71aの間隔に合わせるとともに、第1メモリカード70aが第1カード受容空間14に挿入されたときのカード側端子71aの位置に第1カード接触部21cの位置を合わせておけば、カード側端子71aと第1カード接触部21cが押圧接触して電気的に接続される。
また、同様に、第2カード挿入口17から、カード側端子71bが上面にあるように第2メモリカード70bが挿入されると、第2メモリカード70bの先端部の上面が第2コンタクト23の第2カード接触部23cと当接してこの第2カード接触部23cを上方に押し上げるが、第2コンタクト23の弾性力で、第2カード接触部23cは第2メモリカード70bの上面に付勢する。このとき、第2メモリカード70bは第2コンタクト23により下方へ押し下げられるが第2カバー部材15により下方への移動は規制される。よって、コンタクト取付溝24の間隔を第2メモリカード70bのカード側端子71bの間隔に合わせるとともに、第2メモリカード70bが第2カード受容空間18に挿入されたときのカード側端子71bの位置に第2カード接触部23cの位置を合わせておけば、カード側端子71bと第2カード接触部23cが押圧接触して電気的に接続される。
なお、第1若しくは第2メモリカード70a,70bに当接して下方若しくは上方に押し出された第1若しくは第2コンタクト21,23の先端部が動きやすいように、壁部10cの第1若しくは第2コンタクト21の先端部に対応する位置に溝若しくは貫通孔を形成することも可能である。このように構成すると、第1及び第2メモリカード70a,70bの挿入時の抵抗が少なくなり、挿入が容易となる。このとき、図4(B)に示すように、第1及び第2コンタクト21,23の先端部をずらして配設することにより、互いに干渉することはない。
次に、以上のように構成されたカードコネクタ本体2を機器に取付けるためのソケット3について図1及び図4を用いて説明する。ソケット3は図1に示す通り平面視において略矩形状であり、ソケット本体40の前端面に前方に突出する第1接続部41及び、この第1接続部41の下方で略水平に前方に突出する第2接続部42とが形成されている。なお、図4に示すとおり、カードコネクタ本体2の第2保持部10bは、第1保持部10aよりその前後長が短く形成されているため、それに合わせて、ソケット本体40の第1及び第2接続部41,42は階段状に形成されている。また、この第1及び第2接続部41,42は、カードコネクタ本体2の第1及び第2接続孔19,20と嵌合可能な位置に形成されている。
このソケット3には複数の第1接続用端子43及び第2接続用端子44が取付けられている。先ず、第1接続用端子43は、一端が第1接続部41の下面に左右方向に並んで配設されており、ソケット本体40の内部を通って下方に折り曲げられてこのソケット本体40の下面に延びている。そして、この第1接続用端子43の他端は後方に折り曲げられて第1接点43aが形成されている。一方、第2接続用端子44は、一端が第2接続部42の上面に左右方向に並んで配設されており、ソケット本体40の内部を取って下方に折り曲げられてこのソケット本体40の下面に延びている。そして、この第2接続用端子44の他端は後方に折り曲げられて第2接点44aが形成されている。
第1及び第2接点43a,44aは、その下面がソケット本体40の下面と略同一平面上に位置するように構成されている。また、第1接点43aが第2接点44aよりも後方に位置して左右方向に並ぶように形成されており、第1及び第2接点43a,44aが互いに干渉することはない。さらにソケット本体40の下面の2箇所には、このソケット3が実装基板80に取り付けられるときの位置決めのために位置決め突起45が下方に突出して形成されている。
このソケット3を、位置決め突起45で位置決めされる実装基板80の位置に載置すると、上述のように第1及び第2接点43a,44aはソケット3の底面と略同一平面上に位置するため実装基板80の上面に当接する。そのため、この実装基板80の上面の第1及び第2接点43a,44aが当接する位置にクリーム半田を塗布しておくことにより、ソケット3を載置した状態でリフロー装置を通すことで両者を半田付けすることができる。そして、このように実装基板80に表面実装されたソケット3に対して、図4(A)に示すように、第1及び第2接続部41,42と第1及び第2接続孔19,20が嵌合するようにカードコネクタ本体2を取付ける。
このとき、図4(B)に示すように、第1接続部41に第1コンタクト21の第1突出片部21dが下方に押し下げられて、この第1接続部41の下面に当接する。そのため、第1接続部41の下面に取付けられた第1接続用端子43の間隔を第1コンタクト21と略同一にすることにより、第1突出片部21dと第1接続用端子43が押圧接触して電気的に接続される。また同様に、第2接続部42に第2コンタクト23の第2突出片部23dが上方に押し上げられて、この第2接続部42の上面に当接する。そのため、第2接続部42の上面に取付けられた第2接続用端子44の間隔を第2コンタクト23と略同一にすることにより、第2突出片部23dと第2接続用端子44が押圧接触して電気的に接続される。
この第1コンタクト21を有した第1保持部10aの左側端部、つまり、第1カード受容空間14に挿入された第1メモリカード70aの傾斜部72が位置する端部には、図1に示すように第1凹部12に並んで前後に延びる本体側第1段部25が形成されている。また、この本体側第1段部25の上面にカム溝26が形成されている。そして、カム溝26には、前後にスライド移動可能な第1スライダ27が配設されており、この第1スライダ27の後端面と第1凹部12の内側後端面の間にはバネ28が配設されており、以上により第1ハートカム機構29が構成されている。
このカム溝26は、第1スライダ27をカード側端子71aと第1コンタクト21が押圧接触した状態で第1メモリカード70aを第1保持部10aに収容させる接触状態位置、及び、第1メモリカード70aを第1保持部10aに対して挿抜可能な挿抜可能位置に位置決め保持させるように形成されている。第1スライダ27は、第1メモリカード70aが第1カード受容空間14に挿入されたときに、この第1メモリカード70aの傾斜部72と当接するように構成されている。そして、第1メモリカード70aが押圧されて挿入されると、第1スライダ27は、第1メモリカード70aの傾斜部72に押圧されてカードコネクタ本体10の後端部へスライド移動してバネ28を圧縮し、第1ハートカム機構29により接触状態位置で係止保持される。また、接触状態位置にある第1メモリカード70aがさらに押圧操作されて第1スライダ27が押圧されると、第1ハートカム機構29による第1スライダ27の係止状態が解除されるため、第1メモリカード70aの押圧を止めると、第1スライダ27はバネ28の反発力により第1メモリカード70aを前方に押し出して挿抜可能位置に移動させる。
また同様に、第2コンタクト23を有した第2保持部10bの左側端部にも、第2凹部16に並んで本体側第2段部30が形成されており、その上に、第2スライダ31を含む第2ハートカム機構32が配設されている。この第2ハートカム機構32の構成及び動作は上述の第1ハートカム機構29と同様であるため、説明は省略する。
このように構成されたカードコネクタ1によれば、2組のコンタクト(第1及び第2コンタクト21,23)に対して、それぞれ第1及び第2接続部41,42を第1及び第2接続孔19,20と嵌合させて接続することができるので、このカードコネクタ1を実装する機器に接続するのが容易である。特に、実装基板80に表面実装する際にはソケット3だけをリフロー装置に通せば良いため、カードコネクタ本体2がリフロー熱による熱ストレスを受けることがなく、このカードコネクタ1の信頼性を向上させることができる。
また、第1及び第2コンタクト21,23を、保持部材10の上下方向略中央部に、第1及び第2カード接触部21c,23cが互いに外方を向くように取付けることにより、この第1及び第2コンタクト21,23を取付ける部分を壁部10cに共通化できるため、カードコネクタ1の高さ方向寸法を薄くすることができ、コンパクト化が可能である。このとき、第1及び第2カード受容空間14,18と第1及び第2接続孔19,20とが互いに上下方向位置が一致して連通しているため、第1及び第2コンタクト21,23の配線が互いに干渉せずこの第1及び第2コンタクト21,23のピッチ(左右方向配置間隔)に拘わらず配線できて簡単になり、不具合の発生を防ぎ、且つ、低コスト化が容易である。同様に、ソケット3においても上下に位置する第1及び第2コンタクト21,23に対応した第1及び第2接続用端子43,44の他端側を下方に折り曲げて、その第1及び第2接点43a,44aを前後に位置させることで互いに干渉しないように構成することができ、第1及び第2接続用端子のピッチに拘わらず、配線が簡単になり、低コスト化等が容易となる。
なお、この実施例1の場合、異なる規格のメモリカード70毎にカード受容空間(14等)を設けているので、3種類以上の規格のメモリカード70に対しても対応可能である。
次に、実施例2として、2種類のメモリカード70(70a,70b)に対して、共通のカード挿入口を有して構成されたカードコネクタ101について説明する。まず、カードコネクタ本体102について説明する。このカードコネクタ本体2は図5(A)に示すように、平面視において略矩形状であり、第1若しくは第2メモリカード70a,70bを前端側から挿抜自在に保持可能な保持部材110と、この保持部材110の上面を覆うカバー部材111とを有して構成されている。実施例1の場合、2種類のメモリカード(70a,70b)を同時に保持可能であったが、このカードコネクタ本体102は、第1若しくは第2メモリカード70a,70bのいずれか一方を保持可能に構成されている。なお、本実施例2では、第1メモリカード70aの幅方向寸法が、第2メモリカード70bの幅方向寸法より大きい規格のメモリカードであるとする。このとき、第1メモリカード2aはカード側端子が下面に位置するようにカードコネクタ本体102に挿入され、第2メモリカードはカード側端子が上面に位置するようにカードコネクタ本体102に挿入される。
カバー部材111は、保持部材110の上面に着脱可能に取付けられている。カバー部材111は、平面視において矩形状であって、保持部材110の上面を覆う板状の天板部111aと、天板部111aの左右両端部から下方へ折曲して延びる側板部111bと、側板部111bの前側の縁部に左右方向外側へ折曲して延びる取付部111cとを有して構成されており、この取付部111cには、カードコネクタ本体102を実装する機器に取付けるためのコネクタ側取付孔111dが形成されている。そのため、このカードコネクタ本体102は、このコネクタ側取付孔111dにネジ等を挿入して機器に締結される。なお、図5(A)では、説明の都合上、カバー部材111の天板部111aは省略して記載されている。
保持部材110は絶縁材料製であり、この保持部材110の前端部は、その左右端が前方に延びる凹部112を有し、この凹部112は保持部材110の前端から後端近傍位置まで延びてる。凹部112の前端にはカード挿入口113が開口し、凹部112に囲まれた部分にカード受容空間114が形成されている。このカード挿入口113には、第1及び第2メモリカード70a,70bをカード受容空間114に挿入するときのガイドとなる第1及び第2ガイド部113a,113bが形成されている。
第1ガイド部113aは左右方向に延びる矩形状をしており、その左右方向及び上下方向の寸法は、第1メモリカード70aの幅方向寸法及び厚さ方向寸法と略同一大きさに形成されている。第2ガイド部113bは、カード挿入口113の上部に上方に凹状に形成されており、その左右方向寸法は、第2メモリカード70bの幅方向寸法と略同一大きさに形成されている。このため、第1ガイド部113aに沿って第1メモリカード70aが挿入されると、図6(A)に示すように第1メモリカード70aの下面と凹部112の底面とが略同一平面上に位置し、第2メモリカード70bが第2ガイド部113bに沿って挿入されると、図6(B)に示すように、第2メモリカード70bの上面とカバー部材111の下面が略同一平面上に位置してカード受容空間114内に収容保持されることになる。
なお、この場合、第2ガイド部113bにガイドされて挿入される第2メモリカード70bの厚さ寸法が第2メモリカード70aと同じかそれ以下である場合は、第2メモリカード70bがカード受容空間114内で自由に動ける空間ができてしまい正しく係止保持されない。そのため、この第2メモリカード70bをカードコネクタ本体102に挿入するときは、図7に示すようにスペーサ130を用いる。
スペーサ130は、平面視において第1メモリカード70aと略同一大きさをしており、また、断面形状はカード挿入口13(第1ガイド部113aを含む)と略同一大きさに形成されている。そして、このスペーサ130には、カード挿入方向の前端から後端部近傍まで延びる凹状で第2メモリカード70bと略同一大きさに形成されたカード保持空間131が形成されている。このカード保持空間131に第2メモリカード70bが装着される(カード側端子71bが、上面に位置するように装着する)と、スペーサ130の左右両側部の上面より第2メモリカード70bの上面が上方に位置するように形成されている。
なお、このスペーサ130の後端部には、カード保持空間131の後端部を覆うように係止部132が形成されており、このカード保持空間131と係止部132で囲まれてカード差込部133が形成されている。そのため、第2メモリカード70bの後端部(カード側端子71bが形成されている端部と逆側の端部)はこのカード差込部133に挿入されて保持される。
以上のような構成から、図6(B)に示すように、第2メモリカード70bは、スペーサ130が取付けられた状態で、第1及び第2ガイド部113a,113bにガイドされてカード受容空間114内に挿入され、保持部材110に係止保持される。すなわち、スペーサ130が第1ガイド部113aにガイドされ、第2メモリカード70bの上部が第2ガイド部113bにガイドされる。
一方、保持部材110の後端部には、前後方向に貫通してカード受容空間114に連通する第1接続孔115と第2接続孔116とが形成されている。この第1及び第2接続孔115,116は断面が左右方向に延びる矩形状に形成されており、それぞれ、後述するソケット103の第1及び第2接続部141,142の断面と略同一大きさで、保持部材110の後端面110aに上下に並んで形成されている。
第1接続孔115は、保持部材110の後端面110aの下部に形成されており、この第1接続孔115内の底面には複数の第1コンタクト117が取付けられている。この第1コンタクト117は、図6に示すように、水平方向に延びる基部117aと、この基部117aの前端部から斜め上方へ延びる傾斜アーム部117bと、傾斜アーム部117bの先端部に形成された第1カード接触部117cと、基部117aの後端側中央部から上方へ屈曲して斜め前方に延びた第1突出片部117dとからなり、例えば、導電性金属材料の薄板を曲げ加工して一体成型される。この第1接続孔115内の底面には、複数のコンタクト取付溝118が左右方向に並んで所定の間隔を有して形成されており、このコンタクト取付溝118に第1コンタクト117の基部117aが圧入されて取付けられている。そのため、第1カード接触部117cはカード受容空間114内に位置して取付けられている。
第2接続孔116は、保持部材110の後端面110aの上部に形成されており、この第2接続孔116内の底面には複数の第2コンタクト119が取付けられている。この第2コンタクト119は、図6に示すように、水平方向に延びる基部119aと、この基部119aの前端部から斜め下方へ延びる傾斜アーム部119bと、傾斜アーム部119bの先端部に形成された第2カード接触部119cと、基部119aの後端側中央部から下方へ屈曲して斜め前方に延びた第2突出片部119dとからなり、例えば、導電性金属材料の薄板を曲げ加工して一体成型される。この第2接続孔116内の上面には、複数のコンタクト取付溝120が左右方向に並んで所定の間隔を有して形成されており、このコンタクト取付溝120に第2コンタクト119の基部119aが圧入されて取付けられている。そのため、第2カード接触部119cはカード受容空間114内に位置して取付けられている。
以上より、第1コンタクト117と第2コンタクト119とは、カード受容空間114内において、第1カード接触部117cと第2カード接触部119cとが上下に互いに対向するように突出して位置しており、且つ、第1コンタクト117はカード受容空間114の上部に、また、第2コンタクト119は下部に位置している。そして、第1突出片部117dと第2突出片部119dは、それぞれ第1及び第2接続孔115,116内に突出して位置するように構成されている。
このように構成されたカードコネクタ102のカード挿入口113から第1メモリカード70aが挿入されると、第1ガイド部113aにガイドされて、第1メモリカード70aの先端部の下面が第1コンタクト117の第1カード接触部117cと当接してこの第1カード接触部117cを下方に押し下げるが、第1コンタクト117の弾性力で、第1カード接触部117cは第1メモリカード70cの下面に付勢する。よって、コンタクト取付溝118の間隔を第1メモリカード70aのカード側端子71aの間隔に合わせるとともに、第1メモリカード70aがカード受容空間114に挿入されたときのカード側端子71aの位置に第1カード接触部117cの位置を合わせておけば、カード型端子71aと第1カード接触部117cが押圧接触して電気的に接続される。なお、カバー部材111を構成する天板部111aの左右の端部近傍には下方に折曲してカード受容空間114内に延びるガイド部111eが形成されており、このガイド部111eにより第1メモリカード70aは第1カード接触部117cとカード側端子71aが押圧接触する位置に保持される。
また、カード挿入口113から第2メモリカード70bが挿入されると、第2メモリカード70bの上部が第2ガイド部113bにガイドされ、スペーサ130の側部が第1ガイド部113aにガイドされる。そして、第2メモリカード70bの先端部の上面が第2コンタクト119の第2カード接触部119cと当接してこの第2カード接触部119cを上方に押し上げるが、第2コンタクト119の弾性力で、第2カード接触部119cは第2メモリカード70bの上面に付勢する。よって、コンタクト取付溝20の間隔を第2メモリカード70bのカード側端子71bの間隔に合わせるとともに、第2メモリカード70bがカード受容空間114に挿入されたときのカード側端子71bの位置に第2カード接触部119cの位置を合わせておけば、カード側端子71bと第2カード接触部119cが押圧接触して電気的に接続される。
次に、以上のように構成されたカードコネクタ本体102を機器に取付けるためのソケット103について図5を用いて説明する。ソケット103は平面視において略矩形状であり、ソケット本体140の前端面に前方に突出する第1接続部141及び、第1接続部141の上方でこの第1接続部141に対して略水平に前方に突出する第2接続部142とが形成されている。なお、この第1及び第2接続部141,142は、カードコネクタ本体102の第1及び第2接続孔115,116と嵌合可能な位置に形成されている。
このソケット103には複数の第1接続用端子143及び第2接続用端子144が取付けられている。先ず、第1接続用端子143は、一端が第1接続部141の上面に左右方向に並んで配設されており、ソケット本体140の内部を通って下方に折り曲げられてこのソケット本体140の下面に延びている。そして、この第1接続用端子143の他端は後方に折り曲げられて第1接点143aが形成されている。一方、第2接続用端子144は、一端が第2接続部142の下面に左右方向に並んで配設されており、ソケット本体140の内部を取って下方に折り曲げられてこのソケット本体140の下面に延びている。そして、この第2接続用端子144の他端は後方に折り曲げられて第2接点144aが形成されている。
第1及び第2接点143a,144aは、その下面がソケット本体140の下面と略同一平面上に位置するように構成されている。また、第1接点143aが第2接点144aよりも前方に位置して左右方向に並ぶように形成されており、第1及び第2接点143a,144aが互いに干渉することはない。さらにソケット本体140の下面の2箇所には、このソケット103が実装基板80に取り付けられるときの位置決めのために位置決め突起145が下方に突出して形成されている。
このソケット103を、位置決め突起145で位置決めされる実装基板80の位置に載置すると、上述のように第1及び第2接点143a,144aはソケット103の底面と略同一平面上に位置するため実装基板80の上面に当接する。そのため、この実装基板80の表面の第1及び第2接点143a,144aが当接する位置にクリーム半田を塗布することにより、ソケット3を載置した状態でリフロー装置を通すことで両者を半田付けすることができる。そして、このように実装基板80に表面実装されたソケット103に対して、図6に示すように、第1及び第2接続部141,142と第1及び第2接続孔119,120が嵌合するようにカードコネクタ本体102を取付ける。
このとき、図6に示すように、第1接続部141に第1コンタクト117の第1突出片部117dが上方に押し上げられて、この第1接続部141の上面に当接する。そのため、第1接続部141の上面に取付けられた第1接続用端子143の間隔を第1コンタクト117と略同一にすることにより、第1突出片部117dと第1接続用端子143が押圧接触して電気的に接続される。また同様に、第2接続部142に第2コンタクト119の第2突出片部119dが下方に押し下げられて、この第2接続部142の下面に当接する。そのため、第2接続部142の下面に取付けられた第2接続用端子144の間隔を第2コンタクト119と略同一にすることにより、第2突出片部119dと第2接続用端子144が押圧接触して電気的に接続される。
このカードコンタクト本体102を構成する保持部材110の左側端部、つまり、カード受容空間114に挿入された第1若しくは第2メモリカード70a,70bの傾斜部72(図1参照)が位置する端部には、凹部112に並んで前後に延びる本体側段部121が形成されている。また、この本体側段部121の上面にカム溝122が形成されている。そして、カム溝122には、前後にスライド移動可能なスライダ123が配設されている。このスライダ123の後端面と凹部112の内側後端面の間にはバネ124が配設されており、以上によりハートカム機構125が構成されている。
このカム溝122は、スライダ123をカード側端子71(71a若しくは71b)と第1若しくは第2コンタクト117,119が押圧接触した状態でメモリカード70を保持部材110に収容させる接触状態位置、及び、メモリカード70を保持部材110に対して挿抜可能な挿抜可能位置に位置決め保持させるように構成されている。スライダ123は、メモリカード70がカード受容空間114に挿入されたときに、このメモリカード70の傾斜部72と当接するように構成されている(第2メモリカード70bの場合、スペーサ130の傾斜部に相当する部分)。そして、メモリカード70が押圧されて挿入されると、スライダ123は、メモリカード70の傾斜部72に押圧されてカードコネクタ本体102の後端部へスライド移動して、バネ124を圧縮し、ハートカム機構125により接触状態位置で係止保持される。また、接触状態位置にあるメモリカード70がさらに押圧されると、ハートカム機構125によるスライダ123の係止状態が解除されるため、メモリカード70の押圧を止めると、スライダ123はバネ124の反発力によりメモリカード70を前方に押し出して挿抜可能位置に移動させる。
このように、規格の異なる2種類のメモリカード70(70a,70b)に対して共通のカード挿入口113及びカード受容空間114を用いるように構成することにより、1度にいずれか一方のメモリカード70しか受容保持することはできないが、1つのスライダ123でメモリカード70の挿抜が可能となるため構造が簡単になり、このカードコネクタ101の信頼性が向上するとともに製造コストを低減させることができる。また、カードコネクタ101の高さ方向寸法を短くして薄くすることができる。
この実施例2においても、2組のコンタクト(第1及び第2コンタクト117,119)に対して、それぞれ第1及び第2接続部141,142を第1及び第2接続孔115,116と嵌合させて接続することができるので、このカードコネクタ1を実装する機器に接続するのが容易である。また、カードコネクタ本体102がリフロー熱による熱ストレスを受けない点も実施例1と同様である。さらに、第1及び第2コンタクト117,119の配線や第1及び第2接続用端子143,144の配線が簡単になり信頼性等が向上する点も実施例1と同様である。
以上の実施例1,2に示すように、本発明に係るカードコネクタを実装する機器の仕様に合わせて、カード挿入口の数やスライダの数を自由に選択することができる。
本発明に係るカードコネクタの実施例1を示す平面図である。 実施例1に係るカードコネクタ本体を示す図であり、(A)は平面図であり、(B)は背面図であり、(C)は正面図であり、(D)は側面図である。 実施例1に係るカードコネクタ本体の底面図である。 実施例1に係るカードコネクタのコネクタ本体とソケットとの嵌合を示す側面図であり、(A)は嵌合前を示す図であり、(B)は嵌合後を示す図である。 実施例2に係るカードコネクタ本体を示す図であり、(A)は平面図であり、(B)は背面図であり、(C)は正面図であり、(D)は側面図である。 実施例に係るカードコネクタを示す側面図であり、(A)は第1メモリカードを受容保持した場合であり、(B)は第2メモリカードを受容保持した場合である。 第2メモリカードを受容保持するスペーサを示す図であり、(A)は平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は背面図である。
符号の説明
1,101 カードコネクタ
2,102 カードコネクタ本体
3,103 ソケット
10 保持部材(ハウジング)
13 第1カード挿入口
14 第1カード受容空間(第1空間部)
17 第2カード挿入口
18 第2カード受容空間(第2空間部)
19 第1接続孔
21 第1コンタクト
23 第2コンタクト
20 第2接続孔
40,140 ソケット本体(接続部材)
41,141 第1接続部
42,142 第2接続部
43,143 第1接続用端子
44,144 第2接続用端子
70 メモリカード
70a 第1メモリカード
70b 第2メモリカード
71(71a,71b) カード側端子
80 実装基板
110 保持部材(ハウジング)
113 カード挿入口
114 カード受容空間(空間部)
115 第1接続孔
116 第2接続孔
117 第1コンタクト
119 第2コンタクト

Claims (2)

  1. 一端側に開口する第1カード挿入口と連通して前後に延びる第1空間部、前記第1カード挿入口と同じ側に上下に並んで開口する第2カード挿入口と連通して前後に延びる第2空間部、他端側に開口して前記第1空間部と連通する第1接続孔、及び、他端側に開口して前記第2空間部と連通する第2接続孔が形成されたハウジングと、前記ハウジングに取付けられて一端が前記第1空間部内に突出し、他端が前記第1接続孔内に突出する複数の第1コンタクトと、前記ハウジングに取付けられて一端が前記第2空間部内に突出し、他端が前記第2接続孔内に突出する複数の第2コンタクトとからなり、矩形平板状の第1メモリカードを前記第1挿入口から前記第1空間部内に挿入させて受容保持し、前記第1メモリカードに設けられた平面状のカード側端子が前記第1コンタクトの一端に押圧接触し、矩形平板状の第2メモリカードを前記第2挿入口から前記第2空間部内に挿入させて受容保持し、前記第2メモリカードに設けられた平面状のカード側端子が前記第2コンタクトの一端に押圧接触するように構成されたカードコネクタ本体と、
    側部に突出して前記第1接続孔に嵌合する第1接続部、及び、前記第1接続部と上下に並んで側部に突出して前記第2接続孔に嵌合する第2接続部が形成された接続部材と、前記接続部材に取付けられ一端が前記第1接続部に沿って延び、他端が前記接続部材の下面と略同一平面に沿って延びて突出する複数の第1接続用端子と、前記接続部材に取付けられ一端が前記第2接続部に沿って延び、他端が前記接続部材の下面と略同一平面に沿って延びて突出する複数の第2接続用端子とからなり、前記第1接続部及び前記第2接続部が前記第1接続孔及び前記第2接続孔に嵌合したときに、前記第1コンタクトの他端と前記第1接続用端子の一端が押圧接触し、前記第2コンタクトの他端と前記第2接続用端子の一端が押圧接触するソケットとから構成され、
    前記ソケットの前記第1接続用端子及び前記第2接続用端子の他端が実装基板に表面実装され、前記ソケットに前記カードコネクタ本体が嵌合したときに、前記カードコネクタ本体の下面が前記実装基板の上面に近接して延びるように構成されたことを特徴とするカードコネクタ。
  2. 一端側に開口するカード挿入口と連通して前後に延びる空間部、他端側に開口して前記空間部と連通する第1接続孔、及び、前記第1接続孔と上下に並んで他端側に開口して前記空間部と連通する第2接続孔が形成されたハウジングと、前記ハウジングに取付けられて一端が前記空間部内に突出し、他端が前記第1接続孔内に突出する複数の第1コンタクトと、前記ハウジングに取付けられて一端が前記空間部内に突出し、他端が前記第2接続孔内に突出する複数の第2コンタクトとからなり、矩形平板状の第1メモリカード若しくは第2メモリカードを前記カード挿入口から前記空間部内に挿入させて受容保持し、前記第1メモリカードが挿入されたときは、前記第1メモリカードに設けられた平面状のカード側端子が前記第1コンタクトの一端に押圧接触し、前記第2メモリカードが挿入されたときは、前記第2メモリカードに設けられた平面状のカード側端子が前記第2コンタクトの一端に押圧接触するように構成されたカードコネクタ本体と、
    側部に突出して前記第1接続孔に嵌合する第1接続部、及び、前記第1接続部と上下に並んで側部に突出して前記第2接続孔に嵌合する第2接続部が形成された接続部材と、前記接続部材に取付けられ一端が前記第1接続部に沿って延び、他端が前記接続部材の下面と略同一平面に沿って延びて突出する複数の第1接続用端子と、前記接続部材に取付けられ一端が前記第2接続部に沿って延び、他端が前記接続部材の下面と略同一平面に沿って延びて突出する複数の第2接続用端子とからなり、前記第1接続部及び前記第2接続部が前記第1接続孔及び前記第2接続孔に嵌合したときに、前記第1コンタクトの他端と前記第1接続用端子の一端が押圧接触し、前記第2コンタクトの他端と前記第2接続用端子の一端が押圧接触するソケットとから構成され、
    前記ソケットの前記第1接続用端子及び前記第2接続用端子の他端が実装基板に表面実装され、前記ソケットに前記カードコネクタ本体が嵌合したときに、前記カードコネクタ本体の下面が前記実装基板の上面に近接して延びるように構成されたことを特徴とするカードコネクタ。
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