JP4036703B2 - 冷却ユニットのドレン水処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば農産物や食材などを保存する冷却庫などの冷却ユニットから生じるドレン水を処理する処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種冷却庫は、庫内に農産物や食材を収納し、冷却ユニットによって庫内を所定温度に冷却するものであるが、冷却ユニットの蒸発器には着霜が生じるため、この蒸発器は定期的に或いは任意に除霜される。この場合に蒸発器から滴下するドレン水は冷却ユニット内の露受皿にて受け止められ、この露受皿に接続された排水パイプにて外部のバケツやドレンタンクなどに排出されるものであった。また、排水溝が完備されている場所では排水パイプを直接排水溝に引き入れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような冷却庫、特に農産物用の冷却庫などは通常物置などに設置されるため、殆どメンテナンスされることがない。従って、排水溝が完備されていない場所では、排水パイプからのドレン水がバケツやドレンタンクから溢れ出し、床面が浸水してしまう問題があるため、定期的にバケツやドレンタンクからドレン水を廃棄する必要がある。
【0004】
また、排水溝が完備されているところでも排水パイプを排水溝まで引き入れる工事が必要となる。一方、例えば低温ショーケースなどでは特開平8−94238号公報に示されるような蒸発装置を設置しており、これを上述のような冷却庫にも適用することが考えられるが、電気ヒータにてドレン水を蒸発させることを基本としているため、ランニングコストが高騰する問題がある。
【0005】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、電気ヒータなどを用いること無く、冷却ユニットからのドレン水を効果的に処理できるドレン水処理装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のドレン水処理装置は、冷却ユニットと、当該冷却ユニットからのドレン水を排出するための排水パイプとの間に設けられ、ドレン水を貯溜して蒸発処理する蒸発皿と、この蒸発皿にドレン水を導入し、或いは、当該蒸発皿から排水パイプにドレン水を流出させるためのドレンソケットとを備え、蒸発皿は冷却ユニットの排気風路中に配置され、ドレンソケットは下向きに開口してドレン水を導入し、或いは、上向きに開口してドレン水を流出させると共に、この開口縁には切込が形成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の冷却ユニットのドレン水処理装置によれば、冷却ユニットと、当該冷却ユニットからのドレン水を排出するための排水パイプとの間に、ドレン水を貯溜して蒸発処理する蒸発皿を設け、この蒸発皿を冷却ユニットの排気風路中に配置したので、冷却ユニットから出るドレン水を蒸発皿に一旦貯溜し、蒸発処理することが可能となる。これにより、排水パイプから排出されるドレン水を無くし、或いは、削減してメンテナンス作業性を著しく改善することができるようになる。
【0008】
この場合、蒸発皿内のドレン水は電気ヒータなどを用いること無く、冷却ユニットからの排気の熱を利用して円滑に処理されるので、ランニングコストの削減を図ることもできるようになるものである。
【0009】
そして、ドレンソケットは下向きに開口してドレン水を導入するので、冷却ユニットからのドレン水が蒸発皿外に漏れ出てしまう不都合、及び、ドレンソケットから冷却ユニット側に外気が侵入する不都合を効果的に解消できるようになる。また、上向きに開口してドレン水を流出させるので、蒸発皿の貯水容量を増やすことができるようになる。
【0010】
特に、ドレンソケットの開口縁には切込が形成されているので、下向きに開口させた際には異物が堆積して開口縁が塞がれてしまう不都合を解消若しくは抑制できるようになると共に、上向きに開口させた際には表面張力を抑えて円滑にドレン水を流出させることができるようになるものである。
【0011】
請求項2の発明の冷却ユニットのドレン水処理装置は、上記においてドレン水を導入するドレンソケットの開口周囲を囲繞するかたちで蒸発皿内に隔離壁を形成し、この隔離壁の高さを蒸発皿の高さより低く、切込よりも高くしたことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明によれば、上記に加えてドレン水を導入するドレンソケットの開口周囲を囲繞するかたちで蒸発皿内に隔離壁を形成し、この隔離壁の高さを蒸発皿の高さより低く、切込よりも高くしたので、ドレン水が少ない時期でも、ドレン水を導入するドレンソケットの開口縁を確実に水没させ、冷却ユニットへの外気の侵入を防ぐことが可能となるものである。
【0013】
請求項3の発明の冷却ユニットのドレン水処理装置は、上記各発明において蒸発皿及び当該蒸発皿を覆う通気性を有したカバーを熱良導性材料にて構成し、冷却ユニットの外板と交熱的に配置したことを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて蒸発皿及び当該蒸発皿を覆う通気性を有したカバーを熱良導性材料にて構成し、冷却ユニットの外板と交熱的に配置したので、冷却ユニットからの廃熱をより一層効果的に利用して蒸発皿内のドレン水を蒸発処理することができるようになるものである。
【0015】
請求項4の発明の冷却ユニットのドレン水処理装置は、上記各発明において蒸発皿内に吸水性の蒸発促進部材を設置すると共に、この蒸発促進部材を蒸発皿の底面より浮かせて保持する保持壁を蒸発皿に形成したことを特徴とする。
【0016】
請求項4の発明によれば、上記各発明に加えて蒸発皿内に吸水性の蒸発促進部材を設置しているので、この蒸発促進部材により蒸発皿内のドレン水を吸い上げ、迅速に蒸発させることができるようになる。特に、この蒸発促進部材を蒸発皿の底面より浮かせて保持する保持壁を蒸発皿に形成しているので、蒸発促進部材が乾燥して湿るサイクルを減少させ、寿命の延長を図ることができるようになる。また、蒸発皿内に堆積する異物によって蒸発促進部材が汚損される不都合も解消できるようになるものである。
【0017】
請求項5の発明の冷却ユニットのドレン水処理装置は、上記において保持壁により、ドレンソケットから排水パイプに至る迂回したドレン水流路を蒸発皿内に構成したことを特徴とする。
【0018】
請求項5の発明によれば、上記に加えて保持壁により、ドレンソケットから排水パイプに至る迂回したドレン水流路を蒸発皿内に構成しているので、ドレン水が蒸発皿内に滞留する時間を延長し、蒸発を促進させることができるようになる。また、ドレン水と蒸発皿との熱交換面積も増えるので、これによっても蒸発の促進を図ることが可能となるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用する冷却庫1の斜視図、図2は冷却庫1の平面図、図3は冷却庫1上部の断面図をそれぞれ示している。
【0020】
各図において、実施例の冷却庫1は物置などに設置されて農産物などの冷却保存に使用されるものであり、前面に開口する断熱箱体2から本体が構成されている。この断熱箱体2内に貯蔵室3が構成され、この貯蔵室3の前面開口は断熱扉4にて開閉自在に閉塞されている。そして、この断熱箱体2の天面に冷却ユニット6が設置されている。
【0021】
この冷却ユニット6が、ユニットベース7上の向かって左側に前から凝縮器8、凝縮器用送風機9及び圧縮機11を並べて設置し、右側には内部に蒸発器12及び蒸発器用送風機13が設けられた断熱箱14を設置して構成されている。この断熱箱14は下方に開口しており、ユニットベース7が断熱箱体2の天面に設置された状態で、連通孔16、17を介し、貯蔵室3内に連通している。また、蒸発器12の下側には露受皿18が設けられ、この露受皿18に連結された連絡管19は断熱箱14から後方に引き出されている。そして、通常はこの連絡管19に排水パイプ21の上端が連結されるが、本発明ではここに後述するドレン水処理装置22が取り付けられる。尚、排水パイプ21の下端は図示しないドレンタンクや排水溝に連通されることになる。
【0022】
また、冷却ユニット6の周囲は金属製(熱良導性材料)の外板23にて覆われている。そして、凝縮器8の前側に対応する位置の外板23には吸気口24が形成され、圧縮機11の後側に対応する位置には排気口26が形成されている。そして、本発明のドレン水処理装置22は係る冷却ユニット6の後側に対応して断熱箱体2の天面に設置されることになる。
【0023】
本発明のドレン水処理装置22は、横長長方形の容器状を呈した金属製(熱良導性材料)の蒸発皿31と、硬質剛性樹脂製のドレンソケット32、33と、不織布などの吸水性材料から構成された板状の蒸発促進部材34・・・と、これらを覆う金属製(熱良導性材料)のカバー35などから構成されている。
【0024】
前記ドレンソケット32、33は何れも同一形状のものであり、図4、図5に示す如く有底円筒状を呈し、その円筒の軸方向一端の開口36の縁部には複数の切込37・・・が形成されている。また、他端側の側面には接続口38が形成されており、この接続口38に前記連絡管19や排水パイプ21が接続されることになる。
【0025】
一方、蒸発皿31内の向かって右前隅部には図6に示すように隔離壁41が起立形成され、この隅部をそれ以外の箇所から区画している。隔離壁41の高さは蒸発皿31の高さより低い。また、蒸発皿31の底面には保持壁42・・・が複数起立形成されている。この保持壁42・・・は蒸発皿31の後側内面から前方に向かうものと前側内面から後方に向かうものとが所定間隔を存して交互に形成されており、後側内面から前方に向かうものの先端は前側内面から離間し、前側内面から後方に向かうものの先端は後側内面から離間している。これにより、蒸発皿31内には図7に示すような迂回したドレン水流路が構成される。この保持壁42・・・の高さは蒸発皿31及び隔離壁41の高さよりも低く形成されている。
【0026】
前記蒸発促進部材34・・・は図9に示すようにスペーサ44・・により所定間隔を存して平行となるように組み立てられる。各蒸発促進部材34・・・の間隔は前記保持壁42・・・の間隔に略合致している。そして、スペーサ44・・が保持壁42・・・上に載置されることで各蒸発促進部材34・・・は各保持壁42・・・に沿ったかたちで蒸発皿41内に保持される。このとき、蒸発促進部材34・・・の下端は保持壁42・・・の上端と同じ高さにあり、蒸発皿31の底面から浮いており上部は蒸発皿31上方まで突出する。
【0027】
そして、連絡管19の後部は蒸発皿31右前部の挿入孔31Aから蒸発皿31内に挿入され、当該連絡官19の後端にドレンソケット32が接続される。このとき、ドレンソケット32の開口36は下向きとされ、蒸発皿31の底面上に開口する。また、係るドレンソケット32の開口36の周囲を隔離壁41が囲繞するかたちとなる。このとき、開口36の切込37は隔離壁41より低い位置となる。また、排水パイプ21の上部は蒸発皿31左後部の挿入孔31Bから蒸発皿31内に挿入され、当該排水パイプ21の前端にドレンソケット33が接続される。このとき、ドレンソケット33の開口36は上向きとされ、蒸発皿31の高さより低い高さで開口する。そして、前記保持壁42・・はこのドレンソケット32(連絡管19)からドレンソケット33(排水パイプ21)に至る迂回したドレン水流路を蒸発皿31内に構成することになる。
【0028】
尚、排水パイプ21の下端は前述した如く図示しない断熱箱体2下方のドレンタンクやバケツ或いは排水溝に引き入れられることになる。そして、係る蒸発皿31及び蒸発促進部材34・・・などを覆うかたちでカバー35が取り付けられ、蒸発皿31に固定される。このとき、カバー35は冷却ユニット6の外板23に交熱的に当接すると共に、カバー35の前面には外板23の排気口26に対応する位置に吸気口45が形成され、カバー36の後面には排気口46が形成されている。
【0029】
以上の構成で圧縮機11が運転されると蒸発器12が冷却作用を発揮する。貯蔵室3内の空気は蒸発器用送風機13によって連通孔16から断熱箱14内に吸い込まれ、連通孔17から貯蔵室3内に吐出される。これにより、貯蔵室3内は所定の温度に冷却される。一方、凝縮器用送風機9も運転され、吸気口24から外気を吸い込む。この外気は凝縮器8、圧縮機11を経てそれらを空冷し、温度が上昇した後、排気口26から後方に排出される。この排気はカバー35の吸気口45からドレン水処理装置22内に入り、蒸発皿31や蒸発促進部材34・・の周囲を通過して排気口46から排出される(排気経路を図2に矢印で示す)。
【0030】
一方、係る冷却運転で蒸発器12には着霜が成長するので、蒸発器12は除霜が行われる。この除霜は例えば図示しない電気ヒータなどで蒸発器12を加熱することで実行される。係る除霜によって融解した霜はドレン水となり、露受皿18上に滴下し、連絡管19を通ってドレンソケット32から蒸発皿31内の右前部に導入される。このとき、ドレンソケット32の開口36は下向きなっているので、回り込みによりドレン水が蒸発皿31外に零れることもない。そして、この蒸発皿31内に導入されたドレン水は先ず隔離壁41内に溜まり、そこから溢れて保持壁42・・にて構成されたドレン水流路を迂回しながら流れ、最終的に蒸発皿31の左後部に至る。このように迂回した流れとなることで、蒸発皿31内においてドレン水が滞留する時間が延長されることになる。
【0031】
そして、ドレンソケット33の上端の開口36の高さに水位が上がるまではドレン水は蒸発皿31内に貯溜されるかたちとなる。上述のようにドレン水処理装置22には冷却ユニット6からの暖かい排気が流通されており、また、カバー35及び蒸発皿31は外板23からの熱伝導で加熱されるので、蒸発皿31内のドレン水は円滑に蒸発していく。また、水位が保持壁42よりも高く上昇した場合は、蒸発促進部材34・・の下端がドレン水に浸漬されるようになるので、その時点からドレン水は毛細管現象で蒸発促進部材34・・に吸い上げられ、以後は更に広い面積にて蒸散されるようになる。
【0032】
ここで、蒸発促進部材34が頻繁に浸漬され、その後乾燥するサイクルを繰り返すと、吸水・蒸散作用が劣化するが、本発明では保持壁42の高さまで水位が上昇した場合に蒸発促進部材34にドレン水が吸い上げられるようにしているので、蒸発促進部材34の寿命延長を図れる。また、この保持壁42により蒸発促進部材34がドレン水に浸漬される時間が短縮されるので、ドレン水に含まれるカビや塵埃から蒸発促進部材34はできるだけ保護されることになる。
【0033】
尚、夏場などのドレン水が増大した場合は、蒸発皿31内の水位がドレンソケット33の上端の開口36まで上がった時点で排水パイプ21に流出することになる。即ち、できるだけ排水パイプ21に流出するドレン水の量を削減できるので、ドレンタンクやバケツ内のドレン水を処理するメンテナンスが省けるようになる。このとき、ドレンソケット33の上端に位置する開口36の縁部には切込37が形成されているので、表面張力によってドレン水がドレンソケット33内に流入し難くなることも無くなり、ドレン水は円滑に排水パイプ21に流出するようになる。
【0034】
一方、ドレンソケット32の周囲には隔離壁41があるので、ドレン水が少ない冬場などにも隔離壁41内には開口36及び切込37を液封するために必要最小限の水位が確保される。これにより、連絡管19を経て冷却ユニット6内に外気が逆流入する不都合を効果的に回避し、貯蔵室3内の冷却不良の発生を防止できるようになる。また、下端に位置する開口36の縁部には切込37が形成されているので、蒸発皿31内の底面に異物が堆積しても開口36が塞がれることが無くなる。
【0035】
以上詳述した如く本発明では冷却ユニット6と、冷却ユニット6からのドレン水を排出するための排水パイプ21との間に、ドレン水を貯溜して蒸発処理する蒸発皿31を設け、この蒸発皿31を冷却ユニット6の排気風路中に配置したので、冷却ユニット6から出るドレン水を蒸発皿31に一旦貯溜し、蒸発処理することが可能となる。これにより、排水パイプ21から排出されるドレン水を無くし、或いは、削減してメンテナンス作業性を著しく改善することができるようになる。
【0036】
この場合、蒸発皿31内のドレン水は電気ヒータなどを用いること無く、冷却ユニット6からの排気の熱を利用して円滑に処理されるので、ランニングコストの削減を図ることもできるようになる。
【0037】
また、蒸発皿31及び当該蒸発皿31を覆うカバー35を金属製として冷却ユニット6の外板23と交熱的に配置したので、冷却ユニット6からの廃熱をより一層効果的に利用して蒸発皿31内のドレン水を蒸発処理することができるようになる。更に、蒸発皿31にドレン水を導入し、或いは、当該蒸発皿31から排水パイプ21にドレン水を流出させるためのドレンソケット32、33を備え、ドレンソケット32は下向きに開口してドレン水を導入するので、冷却ユニット6からのドレン水が蒸発皿31外に漏れ出てしまう不都合、及び、ドレンソケット32から冷却ユニット6側に外気が侵入する不都合を効果的に解消できるようになる。また、ドレンソケット33は上向きに開口してドレン水を流出させるので、蒸発皿31の貯水容量を増やすことができるようになる。
【0038】
特に、ドレンソケット32、33の開口縁には切込37が形成されているので、下向きに開口するドレンソケット32では異物が堆積して開口縁が塞がれてしまう不都合を解消若しくは抑制できるようになると共に、上向きに開口するドレンソケット33では表面張力を抑えて円滑にドレン水を流出させることができるようになる。
【0039】
更に、ドレン水を導入するドレンソケット32の開口36の周囲を囲繞するかたちで蒸発皿31内に隔離壁41を形成し、この隔離壁41の高さを蒸発皿31の高さより低く、切込37よりも高くしたので、ドレン水が少ない時期でも、ドレン水を導入するドレンソケット32の開口縁を確実に水没させ、冷却ユニット6への外気の侵入を防ぐことが可能となる。
【0040】
また、蒸発皿31内に吸水性の蒸発促進部材34・・を設置しているので、この蒸発促進部材34により蒸発皿31内のドレン水を吸い上げ、迅速に蒸発させることができるようになる。特に、この蒸発促進部材34を蒸発皿31の底面より浮かせて保持する保持壁42を蒸発皿31に形成しているので、蒸発促進部材34が乾燥して湿るサイクルを減少させ、寿命の延長を図ることができるようになる。また、蒸発皿31内に堆積する異物によって蒸発促進部材34が汚損される不都合も解消できるようになる。
【0041】
特に、保持壁42により、ドレンソケット32から排水パイプ21に至る迂回したドレン水流路を蒸発皿31内に構成しているので、ドレン水が蒸発皿31内に滞留する時間を延長し、蒸発を促進させることができるようになる。また、ドレン水と蒸発皿31との熱交換面積も増えるので、これによっても蒸発の促進を図ることが可能となる。
【0042】
尚、実施例では農産物用の冷却庫に本発明を適用したが、冷却ユニットを有する各種装置に採用可能であることは云うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明の冷却ユニットのドレン水処理装置によれば、冷却ユニットと、当該冷却ユニットからのドレン水を排出するための排水パイプとの間に、ドレン水を貯溜して蒸発処理する蒸発皿を設け、この蒸発皿を冷却ユニットの排気風路中に配置したので、冷却ユニットから出るドレン水を蒸発皿に一旦貯溜し、蒸発処理することが可能となる。これにより、排水パイプから排出されるドレン水を無くし、或いは、削減してメンテナンス作業性を著しく改善することができるようになる。
【0044】
この場合、蒸発皿内のドレン水は電気ヒータなどを用いること無く、冷却ユニットからの排気の熱を利用して円滑に処理されるので、ランニングコストの削減を図ることもできるようになるものである。
【0045】
そして、ドレンソケットは下向きに開口してドレン水を導入するので、冷却ユニットからのドレン水が蒸発皿外に漏れ出てしまう不都合、及び、ドレンソケットから冷却ユニット側に外気が侵入する不都合を効果的に解消できるようになる。また、上向きに開口してドレン水を流出させるので、蒸発皿の貯水容量を増やすことができるようになる。
【0046】
特に、ドレンソケットの開口縁には切込が形成されているので、下向きに開口させた際には異物が堆積して開口縁が塞がれてしまう不都合を解消若しくは抑制できるようになると共に、上向きに開口させた際には表面張力を抑えて円滑にドレン水を流出させることができるようになるものである。
【0047】
請求項2の発明によれば、上記に加えてドレン水を導入するドレンソケットの開口周囲を囲繞するかたちで蒸発皿内に隔離壁を形成し、この隔離壁の高さを蒸発皿の高さより低く、切込よりも高くしたので、ドレン水が少ない時期でも、ドレン水を導入するドレンソケットの開口縁を確実に水没させ、冷却ユニットへの外気の侵入を防ぐことが可能となるものである。
【0048】
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて蒸発皿及び当該蒸発皿を覆う通気性を有したカバーを熱良導性材料にて構成し、冷却ユニットの外板と交熱的に配置したので、冷却ユニットからの廃熱をより一層効果的に利用して蒸発皿内のドレン水を蒸発処理することができるようになるものである。
【0049】
請求項4の発明によれば、上記各発明に加えて蒸発皿内に吸水性の蒸発促進部材を設置しているので、この蒸発促進部材により蒸発皿内のドレン水を吸い上げ、迅速に蒸発させることができるようになる。特に、この蒸発促進部材を蒸発皿の底面より浮かせて保持する保持壁を蒸発皿に形成しているので、蒸発促進部材が乾燥して湿るサイクルを減少させ、寿命の延長を図ることができるようになる。また、蒸発皿内に堆積する異物によって蒸発促進部材が汚損される不都合も解消できるようになるものである。
【0050】
請求項5の発明によれば、上記に加えて保持壁により、ドレンソケットから排水パイプに至る迂回したドレン水流路を蒸発皿内に構成しているので、ドレン水が蒸発皿内に滞留する時間を延長し、蒸発を促進させることができるようになる。また、ドレン水と蒸発皿との熱交換面積も増えるので、これによっても蒸発の促進を図ることが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する冷却庫の斜視図である。
【図2】 図1は冷却庫の平面図である。
【図3】 図1の冷却庫上部の断面図である。
【図4】 本発明のドレン水処理装置のドレンソケットの側面図である。
【図5】 図4のドレンソケットの下面部である。
【図6】 本発明のドレン水処理装置のカバーを除く平面図である。
【図7】 図6のドレン水処理装置の蒸発皿の平面図である。
【図8】 図6のドレン水処理装置の蒸発皿及び蒸発促進部材の側面図である。
【図9】 図6のドレン水処理装置の蒸発促進部材の平面図である。
【符号の説明】
1 冷却庫
6 冷却ユニット
8 凝縮器
9 凝縮器用送風機
11 圧縮機
12 蒸発器
18 露受皿
19 連絡管
21 排水パイプ
22 ドレン水処理装置
23 外板
31 蒸発皿
32、33 ドレンソケット
34 蒸発促進部材
35 カバー
36 開口
37 切込
41 隔離壁
42 保持壁
Claims (5)
- 冷却ユニットと、当該冷却ユニットからのドレン水を排出するための排水パイプとの間に設けられ、前記ドレン水を貯溜して蒸発処理する蒸発皿と、該蒸発皿に前記ドレン水を導入し、或いは、当該蒸発皿から前記排水パイプにドレン水を流出させるためのドレンソケットとを備え、前記蒸発皿は前記冷却ユニットの排気風路中に配置され、前記ドレンソケットは下向きに開口してドレン水を導入し、或いは、上向きに開口してドレン水を流出させると共に、該開口縁には切込が形成されていることを特徴とする冷却ユニットのドレン水処理装置。
- 前記ドレン水を導入するドレンソケットの開口周囲を囲繞するかたちで前記蒸発皿内に隔離壁を形成し、該隔離壁の高さを前記蒸発皿の高さより低く、前記切込よりも高くしたことを特徴とする請求項1の冷却ユニットのドレン水処理装置。
- 前記蒸発皿及び当該蒸発皿を覆う通気性を有したカバーを熱良導性材料にて構成し、前記冷却ユニットの外板と交熱的に配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2の冷却ユニットのドレン水処理装置。
- 前記蒸発皿内に吸水性の蒸発促進部材を設置すると共に、該蒸発促進部材を前記蒸発皿の底面より浮かせて保持する保持壁を前記蒸発皿に形成したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の冷却ユニットのドレン水処理装置。
- 前記保持壁により、前記ドレンソケットから前記排水パイプに至る迂回したドレン水流路を前記蒸発皿内に構成したことを特徴とする請求項4の冷却ユニットのドレン水処理装置。
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