JP4035891B2 - 遠隔監視制御システムを用いた調光装置 - Google Patents

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  • Selective Calling Equipment (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、時分割多重伝送による遠隔監視制御システムを用いた調光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数個ずつの操作用端末器及び制御用端末器を時分割多重方式で2線式の信号線を介して伝送処理装置に接続した遠隔監視制御システムが考えられている(特開平8−45672号公報等参照)。操作用端末器及び制御用端末器には各別にアドレスが設定されており、伝送処理装置はアドレスによって各操作用端末器及び各制御用端末器を個別に認識する。操作用端末器はスイッチを備え、このスイッチの操作により発生した割込信号を伝送処理装置に伝送する。伝送処理装置は割込信号を受信すると割り込みを要求している操作用端末器を検索し、さらに検索した操作用端末器とアドレスによって対応関係が予め設定されている制御用端末器に対して制御データを伝送する。制御データを受け取った制御用端末器では、接続されている負荷をスイッチの操作に対応させて制御する。
【0003】
このような遠隔監視制御システムを用いたものとして図11に示すような調光装置がある。この場合伝送処理装置70には、商用電源から電源線Leを介しての照明負荷Lへの給電をオンオフするリレーRyを内蔵したオンオフ用制御用端末器71、オンオフ操作用スイッチSbの操作状態を監視するオンオフ操作用端末器72、インバータ式の安定器を具備する蛍光灯照明器具のような照明負荷Lに対してインバータの出力を可変する調光信号を調光信号線Ltを介して伝達する調光制御用端末器73、照明負荷Lの調光アップ、調光ダウン、調光信号のオンオフをそれぞれ指示する3個のスイッチ(以下、それぞれをアップ調光用操作スイッチSu、ダウン調光用操作スイッチSd、オンオフ用操作スイッチSaと呼ぶ。)を設け且つ照明負荷Lの照度レベルを複数の発光ダイオードの点灯個数で表示するレベル表示部12を備えた調光操作用端末器1’が2線式の信号線Lsを介して接続される。オンオフ用制御用端末器71、調光制御用端末器73、オンオフ用操作用端末器72、調光操作用端末器1’には、それぞれ個別のアドレスが設定され、この個別アドレスを用いて伝送処理装置70が各端末器を個別に認識する。
【0004】
伝送処理装置70は信号線Lsに対して、図12(a)に示すフォーマットの伝送信号Vsを送出する。すなわち、信号送出開始を示す同期信号SY、伝送信号Vsのモードを示すモードデータMD、端末器1’,71〜73を各別に呼び出すためのアドレスデータAD、照明負荷Lを制御する制御データCD、伝送誤りを検出するためのチェックサムデータCS、端末器1’,71〜73からの返信信号を受信するタイムスロットである信号返信期間WTよりなる双極性(±24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデータが伝送されるようになっている(図12(b))。端末器1’,71〜73では、それぞれ信号線Lsを介して受信した伝送信号Vsにより伝送されたアドレスデータADがあらかじめ設定されているアドレスに一致すると、伝送信号Vsから制御データCDを取り込むとともに、伝送信号Vsの信号返信期間WTにデータを電流モード信号(信号線Lsを適当な低インピーダンスを介して短絡することにより送出される信号)として返信する。
【0005】
伝送処理装置70から所望の端末器1’,71〜73にデータを伝送する場合には、モードデータMDを制御モードとし、端末器1’,71〜73のアドレスをアドレスデータADとする伝送信号Vsを送出し、この伝送信号Vsを信号線Lsに送出すれば、アドレスデータADに一致する端末器1’,71〜73が制御データCDを受け取り、制御データCDにパリティビットを付加した信号を信号返信期間WTに返信する。伝送処理装置70では送出した信号と信号返信期間WTにおける受信信号との一致によって制御データCDが所望の端末器1’,71〜73に伝送されたことを確認する。また、オンオフ用制御用端末器71や調光制御用端末器73は受け取った制御データCDに従って照明負荷Lを制御する(オンオフ用操作用端末器72や調光操作用端末器1’では受け取った制御データCDに従って照明負荷Lの動作確認表示を行なう)。
【0006】
一方、伝送処理装置70は常時はモードデータMDをダミーモードとした伝送信号Vsを一定時間間隔で送出しており、端末器1’,71〜73が伝送処理装置70に対して何らかの情報を伝送しようとするときには、ダミーモードの伝送信号Vsの同期信号SYに同期させて図12(c)のような割込信号を発生させる。このとき、端末器1’,71〜73は割込フラグを設定して伝送処理装置70との以後の情報授受に備える。伝送処理装置70では割込信号を受信すると、モードデータMDを割込ポーリングモードとしかつアドレスデータADの上位の半数のビット(アドレスデータADを8ビットとすれば上位4ビット)を順次増加させながら伝送信号を送出し、割込信号を発生した端末器1’,71〜73では、割込ポーリングモードの伝送信号のアドレスデータADの上位4ビットが端末器1’,71〜73に設定されているアドレスの上位4ビットに一致するときに、信号返信期間WTにアドレスの下位の半数のビットを伝送処理装置70に返信する。このように、伝送処理装置70は割込信号を発生した端末器1’,71〜73を16個ずつまとめて探すので、比較的短い時間で端末器1’,71〜73を発見することができる。伝送処理装置70が割込信号を発生した端末器1’,71〜73のアドレスを獲得すると、モードデータMDを監視モードとし、獲得したアドレスデータADを持つ伝送信号を信号線Lsに送出し、これに対して端末器1’,71〜73は伝送しようとする情報を信号返信期間WTに返信するのである。最後に、伝送処理装置70は割込信号を発生した端末器1’,71〜73に対して割込リセットを指示する信号を送出し、端末器1’,71〜73の割込フラグを解除する。以上のようにして、端末器1’,71〜73から伝送処理装置70への情報伝送は、伝送処理装置70から端末器1’,71〜73への4回の信号伝送(ダミーモード、割込ポーリングモード、監視モード、割込リセット)によって完了する。伝送処理装置70が所望の端末器1’,71〜73の動作状態を知ろうとするときには、モードデータMDを監視データとした伝送信号を送出するだけでよい。
【0007】
而して、伝送処理装置70では、オンオフ用操作用端末器72に設けたスイッチSbが操作されると、オンオフ用操作用端末器72から返信された操作データに基づいて、スイッチSbとの対応関係があらかじめ設定されている照明負荷Lの点灯・消灯を制御するオンオフ用制御用端末器71に伝送する制御データを生成し、その制御データを含む伝送信号Vsを信号線Lsに送出し、対応するオンオフ用制御用端末器71に制御データを伝送して照明負荷Lを点灯又は消灯する。また、調光操作用端末器1’に設けたアップ調光用操作スイッチSu(またはダウン調光用操作スイッチSd)が操作されると、図13のシーケンス図に示すように調光操作用端末器1’はオンオフ用操作用端末器72と同様に割込信号を送出し、伝送処理装置70の割り込みポーリングに応じてアドレス返信を行い、伝送処理装置70から割込み要求監視のアクセスに対応して操作スイッチSu(又はSd)の操作データを照度変化要求の監視データとして伝送処理装置70へ返信する。
【0008】
伝送処理装置70は割り込み解除後照度変化開始の制御データを対応する調光制御用端末器73をアクセスして伝送する。調光制御用端末器73は待機状態において、アップ(若しくはダウン)調光を示す照度変化開始の制御データを受信するとその時点から照明負荷Lの照度レベルを一定比率でアップ若しくはダウンするための調光信号を、アップ調光用操作スイッチSu(またはダウン調光用操作スイッチSd)が操作されなくなり、それに対応して割り込み処理が為された後、照度変化停止の制御データが伝送処理装置70から伝送されるまで照明負荷Lへ送る。ここで消灯〜全点灯までの照度レベルの範囲を128段階に分け、調光制御時には1段階ずつレベルアップ若しくはレベルダウンさせる調光信号を順次照明負荷Lへ送るようになっている。そして照度変化停止の制御データを受けとると調光制御用端末器73はその時点で照度レベルをアップ若しくはダウンする制御を停止してその時点の照度レベルで照明負荷Lの照度を維持するものである。これにより、調光操作用端末器1’のアップ調光用操作スイッチSuまたはダウン調光用操作スイッチSdの操作中に、照明負荷Lの光出力を連続的に変化させることができる。
【0009】
この照明負荷Lの照度を変化させる動作中、調光操作用端末器1’のレベル表示部12で照度レベル変化を表示を行うようになっており、例えば7段階の照度レベル変化がある度に照度レベル変化表示をアップ若しくはダウンさせるようになっている。
【0010】
つまり調光制御用端末器73は7段階の照度レベルの変化があるたびに割込信号を発生し、この割込信号の発生に応じた伝送処理装置70の割り込みポーリングに対してアドレス返信を行い、更に伝送処理装置70の照度レベル監視の要求に応じて照度レベルを監視データとして伝送処理装置70へ返信する。伝送処理装置70は割り込み解除後照度レベル表示の制御データを対応する調光操作用端末器1’をアクセスして伝送する。
【0011】
そして上述の照度変化停止が行われるまで、照度レベルが7段階変化するたびに割り込み処理と照度レベルの返信処理と、照度レベル表示の制御データの伝送処理が行われるのである。
【0012】
尚調光操作用端末器1’のオンオフ用操作スイッチSaは、調光制御用端末器73から調光信号線Ltを介して伝達される調光信号をオンオフさせるために設けられている。また、図中74は調光制御用端末器73の電源を商用電源から降圧して得るためのトランスである。また伝送処理装置70、オンオフ用制御用端末器71、調光制御用端末器73の器体は分電盤協約寸法に合わせて形成されており、図11に示すように分電盤80内にまとめて配設することができるようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の遠隔監視制御システムを用いて照明負荷を制御する装置では複数の照明負荷を一括制御して所定の照明パターンを創生するパターン制御機能がある。しかし、従来装置では調光制御用端末器をパターン制御に用いる場合,一括操作に対応する操作用端末器の操作スイッチの操作があると、この操作に対応して予めパターン制御対象として設定してある調光制御用端末器を伝送処理装置が順次アクセスして照度変化の制御データを送り、制御データを受け取った調光制御用端末器では予め設定されている照度レベルに照明負荷の照度レベルを切換えるように調光信号を生成するようになっていたため、フェードイン、或いはフェードアウトによって雰囲気に応じた極め細かいパターン制御を行うことができないという問題があった。
【0015】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、雰囲気に応じた極め細かいパターン制御を行うことができる遠隔監視制御システムを用いた調光装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明では、伝送処理装置と、複数の端末器とを信号線にて接続し、伝送処理装置から端末器をアクセスして時分割多重伝送により、伝送処理装置から端末器へ制御データを伝送するとともに、端末器から監視データを返信させる遠隔監視制御システムを用い、伝送処理装置からのアクセスによりフェード開始の制御データを受け取ると所定照度レベルから予め設定された目標照度レベルへ照明負荷の照度をフェードさせる調光制御機能と、一斉制御用アドレスを個別アクセス用のアドレスに加えて設定可能なアドレス部を有する複数の調光制御用端末器と、一括制御対象となる調光制御用端末器に対応する操作スイッチを備えた操作用端末器とを具備し、伝送処理装置は、上記操作用端末器の操作スイッチの操作に対応する監視データを受け取ると、上記一斉制御用アドレスをアクセスして当該一斉制御用アドレスが設定された調光制御用端末器にフェード開始用の制御データを送る機能を備え、上記調光制御用端末器は、個別アクセス用のアドレスのアクセスによって伝送処理装置から目標照度レベルのデータを受け取ってフェード時の目標照度レベルとして記憶保持する機能を備え、フェード制御中に上記伝送処理装置から状態監視データの返信を要求されると、上記調光制御用端末器は、フェードにより最終的に制御する上記目標照度レベルを監視データとして返信することを特徴とする。
【0019】
請求項の発明では、請求項1の発明において、上記所定照度レベルから上記目標所定レベルまで照明負荷の照度を変化させるに要するフェード時間データを調光制御用端末器に伝送処理装置から与えるものであることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
基本形態
本発明の基本形態を図1〜図9を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1は本基本形態を示す全体構成を示しており、伝送処理装置70に対して 2線の信号線Lsを介して白熱電球からなる照明負荷Laを調光点灯させる調光制御用端末器73a、蛍光灯を調光点灯させるインバータ式の蛍光灯照明器具からなる照明負荷Lbを調光制御する調光制御用端末器73b、照明負荷Lbの電源供給をオンオフするオンオフ制御用端末器71、更に照明負荷Laを点灯/消灯させるンオフ制御用端末器71’等を接続するとともに、調光操作用端末器1a,1bや、多機能操作用端末器90,さらに個別負荷をオンオフさせるための操作用端末器1cを接続し、これら端末器73aや73bと、調光操作用端末器1a,1bと、多機能操作用端末器90と、伝送処理装置70とで本基本形態の調光装置を構成している。
【0022】
この調光装置や、個別操作用の端末器1c、この端末器1cに対応して照明負荷Laを制御するオンオフ制御用端末器71’等を含めて遠隔監視制御が行える制御システムを構築してある。95は多機能操作用端末器90に電源を商用電源を降圧して供給するための降圧トランスである。
【0023】
図2は調光操作用端末器1a(又は1b)の回路ブロック図を示しており、図示する調光操作用端末器1a(又は1b)は、信号線Lsを通じて時分割多重の伝送信号Vsを受信し、また電流モードの返信信号を返信するための送受信回路部2と、マイクロプロセッサを内蔵した専用の集積回路よりなる信号処理部3と、端末器機能のデータやアドレスデータを書き込むEEPROMからなる設定部4と、設定器80からの光ワイヤレス信号を受光素子で受光するとともに設定部4の設定データを確認データとして発光素子(図示せず)を介して送信する光ワイヤレス信号送受信回路部5と、アップ調光用操作スイッチSu,ダウン調光用操作スイッチSd並びにオンオフ用操作スイッチSaを具備するスイッチ入力回路部6と、信号線Lsを介して伝送されてくる伝送信号Vsから上記各回路の動作電源を作成する電源回路部7と、照度レベル表示用の発光ダイオードLD1〜LD6からなるレベル表示部12及び照明負荷Lの点灯・消灯表示用の発光ダイオードLD7,LD8を具備した表示回路部8とで構成され、信号処理部3はアップ調光用操作スイッチSu,ダウン調光用操作スイッチSd,オンオフ用操作スイッチSaの操作に応じたスイッチ入力回路部6からの信号に基づいて照明負荷Lの照度レベルをアップ、ダウンさせる操作信号や、オン/オフさせる操作信号を監視データとして作成して返信させる機能と、伝送処理装置70からの状態制御のデータを受信した時に対象照明負荷La又はLbのオン/オフ表示する発光ダイオードLD7,LD8を駆動したり、或いは照度レベルを発光ダイオードLD1〜LD6を駆動してバーグラフ状に表示する機能と、光ワイヤレス信号送受信回路部5の受光素子(図示せず)で受光した設定器80からのワイヤレス信号により端末器機能や、端末器アドレスのデータを設定部4に書き替える機能と、確認コマンドの受信時に設定部4の内容を送信させる機能とを持つ。
【0024】
ここで、調光操作用端末器1a又は1bは、照明負荷Lの照度レベルを指示するためのアップ調光用操作スイッチSu及びダウン調光用操作スイッチSd、照度レベルを表示するための発光ダイオードLD1〜LD6を少なくとも含むブロック単位に一つのアドレスを設定し、オンオフ操作用のスイッチSaにも別途アドレスを設定することができ、これらのアドレスは設定部4に登録される。
【0025】
図3は調光操作用端末器1aの外観図を示し、JISで規格化された大角形の配線器具を3個取り付けることができる1連形の取付枠60に対応する寸法(これを「3個モジュール寸法」という。)に形成された器体10を有し、その器体10の表面にはアップ調光用操作スイッチSu、ダウン調光用操作スイッチSd、オンオフ用操作スイッチSaの操作部を露設し、また照度レベルを表示するための発光ダイオードLD1〜LD6並びに照明負荷Lのオン/オフ表示のための発光ダイオードLD7,LD8を露設するとともに、設定器80との間で光ワイヤレス信号でデータ授受を行うための光ワイヤレス信号送受信回路部5の送受光面11を設けた構成となっており、この送受光面11を介して設定器80との間で光ワイヤレス信号によるデータ授受を行い、アドレスや機能の登録/変更や確認ができるようになっている。
【0026】
取付枠60は、図3に示すように開口窓61を囲む両側片62a, 62bに、それぞれ器体10の側縁に突設された係止爪10aが係合する保持孔63を有し、一方の側片62bには側片62aとの距離を変えるように撓むことができる操作片64が形成される。取付枠60に器体10を取り付けるときには、取付枠60の後方から器体10を取付枠60に押し付けるようにすれば、操作片64が撓んで器体10を取付枠60に嵌着でき、このとき、器体10の前部が開口窓61から突出する。一方、取付枠60から器体10を外すには、操作片64を側片62bから引き離すようにドライバ等でこじればよい。開口窓61を囲み側片62a, 62bに直交する連結片65a, 65bには、スイッチボックスに取付枠60を結合するためのボックスねじを挿入する長孔66や取付枠60の前面を覆う化粧プレート69(図4参照)を取り付けるプレートねじが螺合するねじ孔67などが設けられる。さらに、連結片65a,65bには、長孔66を通して挿入されるねじに螺合し、壁パネル等に形成された取付孔の周部を取付枠60との間で挟持する鋏金具の一端部が挿入される挟み金具取付孔68も形成される。
【0027】
而して調光操作用端末器1aは図4に示すように壁面に取付け化粧プレート69を装着した状態では器体10の前面が化粧プレート69の窓孔69aより前面に突出した状態になる。この状態で器体10の送受光面11に設定器80から光ワイヤレス信号で、データ設定のコマンドや、確認のコマンドを送れば、調光操作用端末器1側では信号処理部3の制御の下で設定部4に対してデータの書換えや、或いは設定してあるデータの読み出しが行なわれ、読み出されたデータは光ワイヤレス信号送受信回路部5の発光素子を介して送信され、この送信された光ワイヤレス信号を受信した設定器80では表示部で表示して確認することができる。 また送信した信号が調光操作用端末器1a側で受信された場合には受信したことを示す信号が調光操作用端末器1a側から送信され、この信号を受信した設定器80は発光素子を点滅させて送信が旨く行なわれたことを表示する。このようにアドレス設定や機能設定を調光操作用端末器1を外すことなく行なえる。
【0028】
図5は調光操作用端末器1bを示す外観図である。調光操作用端末器1bが調光操作用端末器1aと異なる点はアップ調光用操作スイッチSu、ダウン調光用操作スイッチSd、オンオフ用操作スイッチSaの構造であり、回路構成並びに動作は実施形態1と共通するので図示並びに説明は省略する。
【0029】
器体50は3個モジュール寸法に形成されており、前面にハンドルユニット51が覆着される。
【0030】
ハンドルユニット51は、器体50の一側縁に沿った固定バー52と、固定バー52に対してヒンジ部(図示せず)を介して前後方向に揺動自在となるように枢着されたハンドル体53とを備える形状に合成樹脂によって一体に形成されている。このハンドルユニット51は、器体50の一側縁に対して固定バー52を溶着ないし接着することによって結合される。また、ハンドル体53にはヒンジ部に結合した端部とは反対側の端部に器体50に向かって移動規制爪(図示せず)が突設され、移動規制爪の先端部が器体50の他側縁に設けた係止爪(図示せず)に噛合することによって、ハンドル体53の前方への移動範囲が規制されるようになっている。また、ハンドル体53には後面側に突出するばね片(図示せず)が一体に形成されており、ばね片の先端部が器体50に設けた突台(図示せず)に当接することによって、ハンドル体53が前方に付勢されている。ハンドル体53の後面にはプリント基板に実装されたタクトスイッチ(ストロークの小さい小型の押釦スイッチ)を押すための押突起(図示せず)も突設されている。ここにおいて、タクトスイッチはアップ調光用操作スイッチSu、ダウン調光用操作スイッチSd、オンオフ用操作スイッチSaに対応して3個設けられており、したがってハンドル体53も3個設けられている。
【0031】
ハンドル体53の前面には、アップ調光用操作スイッチSu、ダウン調光用操作スイッチSd、オンオフ用操作スイッチSaの機能名や照明負荷Lの場所名などを記入するためのネームカード54と、透明な合成樹脂の成形品であるネームカバー55とが被着される。固定バー52には長手方向の全長に亙ってレベル表示用の発光ダイオードLD1〜LD6、オンオフ表示用の発光ダイオードLD7,LD8、光ワイヤレス信号を授受する送受光面56が並設される。
【0032】
図3,図5に示す調光操作用端末器1a又は1bが調光操作のみの単機能の端末器であるが、操作用端末器90は一つの端末器で、調光、点滅、パターン、更に電動、空調等の負荷操作が行える多機能操作用端末器であって、図6に示すように器体の大きさを3連形(勿論4連形でも良い)の取付枠に対応させており、両側には取付枠に係止するための係止爪(図示せず)をそれぞれ設けてある。そして器体表面にはタッチパネル91を配置した液晶表示器92を設けてある。
【0033】
この液晶表示器92の下部に設けたネーム表示部94を設けている。
【0034】
液晶表示器92は図7に示すような操作画面を表示するもので、表示する操作画面の左側に図6に示すように「グループ」、「調光/点滅」、「電動/空調」、「シーン(パターン)」という制御内容を示す文字が記入された操作釦が表示される表示部位92aを設け、この表示部位92aで表示される各操作釦B1 …はそれぞれの釦である。つまり操作画面はページ切り換えによって表示される。ネーム表示部94は左端に制御内容を示す文字が、そして横方向には各々制御対象となる負荷の場所や種別を示す文字が表示されるようになっている。そして各負荷の場所や、種別の表示部位の上方の操作画面の表示部位にはその負荷に対応する操作釦や状態表示が表示されるようになっている。
【0035】
而して、多機能操作用端末器90では、各制御内容に対応した操作用端末器として機能することが可能なように対応するオン/オフ操作用端末器や調光操作用端末器のアドレス(チャンネル)に対応したアドレスが設定され、伝送処理装置70から見た場合には複数の操作用端末器が存在している場合と同じことになり、伝送処理装置70との間でデータの授受は操作内容に応じて設定されたアドレスに対応付けして行われる。
【0036】
ここで、調光操作用端末器1a或いは1b(又は多機能用端末器90の対応機能)では対応する照明負荷の照度レベルを変化させるためのアップ調光用操作スイッチSu及びダウン調光用操作スイッチSd、照度レベルを表示するための発光ダイオードLD1〜LD6を少なくとも含むブロック単位に一つのアドレスを設定し、オンオフ用操作スイッチSaにも上記アドレスと別個独立にアドレスを設定することができるので、従来のようにインバータ式の蛍光灯照明器具のような照明負荷Lbの点灯、消灯、調光を行う場合に、アップ調光用操作スイッチSu及びダウン調光用操作スイッチSd等を含むブロックのアドレスを調光制御用端末器73bのアドレスに対応付けるとともに、オンオフ用操作スイッチSaのアドレスをオンオフ用制御用端末器71のアドレスと対応付けることが可能となる。その結果、アップ調光用操作スイッチSu及びダウン調光用操作スイッチSdで照明負荷Lの照度レベルを指示することができるとともに、オンオフ用操作スイッチSaにて照明負荷Lbのオン/オフ(点灯/消灯)が行える。したがって、従来のように照明負荷Lbのオンオフ(点灯及び消灯)を行うために調光操作用端末器1以外に別途オンオフ用操作用端末器を設ける必要がなく、操作用端末器の設置スペースを削減することが可能となるのである。なお、上記2つのアドレスを同一の調光制御用端末器73a又は73bのアドレスと対応付けた場合には、従来と同様にオンオフ用操作スイッチSaで調光信号のオンオフが行える。勿論アップ調光用操作スイッチSu等を含むアドレス及びオンオフ用操作スイッチSaのアドレスと、対応する調光制御用端末器73a又は73b及びオンオフ用制御用端末器71のアドレスとの対応付けの関係テーブルを伝送処理装置70に備えており、伝送処理装置70側で上記対応関係が判るようになっている。
【0037】
ここで、図8は本基本形態に用いる伝送処理装置70の回路構成を示しており、商用電源より所定の直流電源を得て内部回路に電源供給を行う電源回路100と、伝送処理装置70の中枢として信号処理、制御処理等を行うCPUからなる信号処理部101と、信号処理部101の制御の下で伝送信号Vsを送出するとともに返信信号を受信する送受信部102と、電源を監視して電源立ち上がり時に信号処理部101をリセットするための電源監視回路103と、信号線Lsの短絡を電流の大きさにより検出して短絡検出時には信号処理部101に検出信号を与えるとともに、表示を行う信号線短絡検出/表示回路104と、後述するパターン制御(及びグループ制御)の設定データ、グループ状態、個別負荷の状態を記憶するフラッシュメモリ105と、伝送処理装置70の動作プログラムを格納しているフラッシュメモリ106と、データの一時格納、ワークエリア等の確保に用いるRAM107とから構成される。
【0038】
而して、図1において調光操作用端末器1aのアップ調光用操作スイッチSu及びダウン調光用操作スイッチSd等を含むブロックのアドレスを調光制御用端末器73bのアドレスに対応付けるとともに、オンオフ用操作スイッチSaのアドレスをオンオフ制御用端末器71のアドレスと対応付けしてあるものとし、まずオンオフ操作スイッチSaを操作して対応するオンオフ制御用端末器71のリレーをオン動作させて照明負荷Lbに電源を供給を行った後、アップ調光用操作スイッチSu(又はダウン調光用操作スイッチSd)を押し操作すると、図9に示すシーケンス図に沿って信号処理が行われる。
【0039】
つまり、アップ調光用操作スイッチSu(又はダウン調光用操作スイッチSd)がオン操作されると調光操作用端末器1aより照度変化要求のための割込信号を送出する。これに応じて伝送処理装置70は割り込みポーリングを行い、当該調光操作用端末器1aよりアドレスの返信を行わせる。このアドレス返信に基づいて伝送処理装置70は当該アドレスをアクセスして監視データの返信を要求する。この要求に応じて当該調光操作用端末器1aはアップ調光用操作スイッチSu(又はダウン調光用操作スイッチSd)の操作データを照度変化要求の監視データとして返信する。この監視データを受けると、伝送処理装置70は割り込み解除の制御データを当該調光操作用端末器1aへ伝送した後、当該調光操作用端末器1aに対応関係のある調光制御用端末器73bをアクセスして照度変化開始の制御データを伝送する。制御データを受け取った当該調光制御用端末器73bは段階的に照度レベルをアップ(又はダウン)させる調光信号を照明負荷Lbに送り、調光制御を開始する。
【0040】
一方伝送処理装置70は調光制御用端末器73bをアクセスして照度変化開始の制御データを伝送した後、調光操作用端末器1aをアクセスして照度レベル変化開始の制御データを伝送する。
【0041】
この制御データを受け取った調光操作用端末器1aは表示回路部8を通じてレベル表示部12の発光ダイオードLD1〜LD6の点灯個数を順次増加(又は減少)させてバー表示の長さを変化させることにより、照度レベルの表示を変化させる。
【0042】
このようにして調光制御用端末器73bは照度変化停止の制御データを受け取るまで照明負荷Lbの照度レベルを段階的に変化させる調光制御を行い、一方調光操作用端末器1aでは,照度レベル表示の停止の制御データを受け取るまで、照度レベル表示を変化させる動作を行う。
【0043】
そして調光操作用端末器1aは、アップ調光用操作スイッチSu(又はダウン調光用操作スイッチSd)のオン操作が解除されてオフすると照度変化停止要求ための割込信号を送出する。これに応じて伝送処理装置70は割り込みポーリングを行い、当該調光操作用端末器1aよりアドレスの返信を行わせる。このアドレス返信に基づいて伝送処理装置70は当該アドレスをアクセスして監視データの返信を要求する。この要求に応じて当該調光操作用端末器1aはアップ調光用操作スイッチSu(又はダウン調光用操作スイッチSd)のオフ操作データを照度変化停止の監視データとして返信する。この監視データを受けると、伝送処理装置70は割り込み解除の制御データを当該調光操作用端末器1aへ伝送した後、当該調光操作用端末器1aに対応関係のある調光制御用端末器73bをアクセスして照度変化停止の制御データを伝送する。制御データを受け取った当該調光制御用端末器73bはその時点の照度レベルの調光信号を照明負荷Lbへ継続的に送出して照明負荷Lbの照度レベルの変化を停止させる。
【0044】
一方伝送処理装置70は調光制御用端末器73bをアクセスして照度変化停止の制御データを伝送した後、調光操作用端末器1aをアクセスして照度レベル変化停止の制御データを伝送する。
【0045】
この制御データを受け取った調光操作用端末器1aは表示回路部8を通じて発光ダイオードLD1〜LD6の点灯個数を順次増加(又は減少)させてバー表示の長さを変化させる動作を停止してその時点の照度レベルの表示状態を維持する。
【0046】
このようにして本基本形態では、調光操作用端末器1aの照度レベルの表示制御を自走させることにより調光制御中の割り込み処理を無くし、調光制御中に他の操作用端末器の操作があっても即時に応答することが可能となる。
【0047】
尚上記説明では調光操作用端末器1aと調光制御用端末器73bとの組み合わせについて説明したが、調光操作用端末器1aと調光制御用端末器73aの組み合わせ,或いは調光操作用端末器1bと調光制御用端末器73a又は73bの組み合わせの場合も同様な処理を行うのは言うまでもない。
【0048】
(実施形態
上記基本形態での調光制御用端末器73b(或いは73a)は個別のアドレスを設定することにより、伝送処理装置70で端末器の認識ができるようになっているが、本実施形態では一斉制御用アドレスを個別のアドレスとともに設定でき、且つ複数の調光制御用端末器73b(或いは73a)を一括制御するパターン制御を行う際に、目標照度レベルの設定と、所定の照度レベルから目標の照度レベルへフェードできるようにするとともにフェード時間の設定ができるようになっている尚調光制御用端末器73b(或いは73a)を用いるようにしたものである。システム構成及び各端末器の基本構成は基本形態に準ずるので説明は省略する。
【0049】
図1の構成においてパターン制御を行う場合には、パターン制御により一括制御する調光制御用端末器73b(又は73a)に夫々割り当てた個別アドレスと調光制御対象となる照明負荷が蛍光灯照明器具に対応するものである場合に設けられるオンオフ制御用端末器71の個別アドレスと更に照明負荷Laを点灯/消灯するオンオフ制御用端末器71’の個別アドレスとを、パターン制御に対応して設けられる操作用端末器のアドレス及び当該パターン制御においてフェード開始を同時に行うための一斉制御用アドレスを関連付けて監視制御装置30のフラッシュメモリ105に登録する。またフラッシュメモリ105には、各調光制御用端末器73b(又は73a)により調光制御される照明負荷の目標照度レベルを夫々調光制御用端末器73b(又は73a)に対応付けて登録するとともに、上記フェード機能を持つ各調光制御用端末器73b(又は73a)に対応してフェード時間を登録する。これらの登録は、例えば多機能操作用端末器90にパターン制御の設定機能を設け、システムを設定モードで動作させた状態で設定データを伝送処理装置70へ伝送するようにして行う。勿論、この方法以外によっても設定を行っても良い。一方、上記一斉制御用アドレスを設定器80を用いてフェード機能を持つ各調光制御用端末器73b(又は73a)に設定しておく。
【0050】
而して上記登録したパターン制御に対応せる操作用端末器(例えば多機能操作用端末器90の何れか)のパターン操作スイッチをオン操作すると、伝送処理装置70との間で上述の割り込み処理を経た後、伝送処理装置70は、図10のシーケンス図に示すようにまず当該多機能操作用端末器90に対して操作表示のための制御データを送るとともに、当該パターン制御に登録してあるフェード機能を持つ調光制御用端末器73b(又は73a)[新調光制御用端末器と称する]及びフェード機能を持たない調光制御用端末器73b(又は73a)[旧調光制御用端末器と称する]に対して伝送処理装置70は個別アドレスの例えば小さいものから順次予め登録されている目標照度レベルデータ及びフェード時間のデータを制御データとして伝送する。
【0051】
各調光制御用端末器73b(又は73a)では伝送されてきた目標照度レベルを記憶し、またフェード機能を備えた調光制御用端末器73b(又は73a)ではフェード時間も記憶する。
【0052】
次に伝送処理装置70は、登録されている各オンオフ制御用端末器71、71’に対してリレー制御の制御データを個別アドレスの例えば小さいものから順次伝送して、各オンオフ制御用端末器71,71’のリレーをオン動作させる。
【0053】
従ってオンオフ制御用端末器71’で点灯/消灯される照明負荷Laは点灯し、また蛍光灯照明器具を照明負荷Lbとしている調光制御用端末器73bでは併設されるオンオフ制御用端末器71のリレーがオン動作して照明負荷Lbに電源が供給されることになる。
【0054】
ここで旧調光制御用端末器では直ちに記憶してある目標照度レベルで照明負荷Lbを点灯させる。
【0055】
一方新調光制御用端末器では予め設定してある最小の照度レベルで照明負荷Laを点灯させる。
【0056】
そして伝送処理装置70は、リレー制御の制御データの伝送終了後、一斉制御用アドレスに対してフェード開始の制御データを伝送する。
【0057】
一斉制御用アドレスが設定されている新調光制御用端末器ではフェード開始の制御データを同時に受けとって、フェード動作を開始する。ここで最小照度レベルから目標照度レベルまで予め記憶したフェード時間をかけて徐々に照度を変化をさせるように調光信号を照明負荷Laに与える。これによりフェード制御ができるのである。
【0058】
この後伝送処理装置70は,上記パターン制御が正常に実行できたかを、グループ制御の対象端末器を順次アクセスして状態監視のデータを要求する。
【0059】
例えば照明負荷Laを点灯・消灯させるオンオフ制御用端末器71からの監視データを受け取ると、当該照明負荷Laを操作する個別操作スイッチ用端末器1cに対して当該照明負荷Laの状態を表示させるための制御データを送り、また調光制御用端末器73b(或いは73a)からの照度レベルを示す監視データに対応して、それぞれの調光制御用端末器73b(或いは73a)に対応する調光操作用端末器1a或いは1bに対して当該照明負荷の状態を表示させるための制御データを送り、夫々に設けた表示部において負荷状態を表示させる。
【0060】
この際,フェード機能を持つ調光制御用端末器73b(或いは73a)はフェードにより照明負荷の照度レベルを徐々に変化させているので、現在の照度レベルを監視データとして返信した場合、すぐに現在の照度レベルと返信した照度レベルとの間に食い違うことになってしまう。そこでフェード制御中に状態監視のデータの返信を要求されると、フェードにより最終的に制御する目標照度レベルを監視データとして返信するようになっており、この監視データを受け取った伝送処理装置70では,登録している目標照度データと一致しているかの照合を行い、その照合結果に基づく表示のための制御データをパターン操作用端末器、本実施形態では多機能操作用端末器90に伝送して表示させ、パターン制御を終了する。
【0061】
尚最小照度レベルから目標照度レベルへ照度をアップしていくフェード制御について説明したが、ある照度レベルから目標照度レベルへダウンしていくフェード制御においてもパターン制御が可能であるのは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】
請求項1の発明は、伝送処理装置と、複数の端末器とを信号線にて接続し、伝送処理装置から端末器をアクセスして時分割多重伝送により、伝送処理装置から端末器へ制御データを伝送するとともに、端末器から監視データを返信させる遠隔監視制御システムを用い、伝送処理装置からのアクセスによりフェード開始の制御データを受け取ると所定照度レベルから予め設定された目標照度レベルへ照明負荷の照度をフェードさせる調光制御機能と、一斉制御用アドレスを個別アクセス用のアドレスに加えて設定可能なアドレス部を有する複数の調光制御用端末器と、一括制御対象となる調光制御用端末器に対応する操作スイッチを備えた操作用端末器とを具備し、伝送処理装置は、上記操作用端末器の操作スイッチの操作に対応する監視データを受け取ると、上記一斉制御用アドレスをアクセスして当該一斉制御用アドレスが設定された調光制御用端末器にフェード開始用の制御データを送る機能を備え、上記調光制御用端末器は、個別アクセス用のアドレスのアクセスによって伝送処理装置から目標照度レベルのデータを受け取ってフェード時の目標照度レベルとして記憶保持する機能を備え、フェード制御中に上記伝送処理装置から状態監視データの返信を要求されると、上記調光制御用端末器は、フェードにより最終的に制御する上記目標照度レベルを監視データとして返信するので、フェード制御を複数の調光制御用端末器で一斉に同時に行えるパターン制御ができるものであって、照明負荷の照度レベルを徐々に変化させることができるため,雰囲気に応じた極め細かいパターン制御ができるという効果がある。
【0064】
また上記調光制御用端末器は、個別アクセス用のアドレスのアクセスによって伝送処理装置から目標照度レベルのデータを受け取ってフェード時の目標照度レベルとして記憶保持する機能を備えてあるので、個々の調光制御用端末器において、目標照度レベルをパターン制御開始に当たって設定することができる。
【0065】
請求項の発明は、請求項1の発明において、上記所定照度レベルから上記目標所定レベルまで照明負荷の照度を変化させるに要するフェード時間データを調光制御用端末器に伝送処理装置から与えるもので、個々の調光制御用端末器におけるフェード時間を目標照度レベルに応じて設定することが可能となり、雰囲気に応じたより極め細かいパターン制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本形態の全体構成図である。
【図2】同上に用いる調光操作用端末器の回路ブロック図である。
【図3】(a)は同上に用いる調光操作用端末器の一例の正面図である。(b)は同上に用いる調光操作用端末器の一例の側面図である。
【図4】同上に用いる設定器の使用状態説明図である。
【図5】(a)は同上に用いる調光操作用端末器の他例の正面図である。(b)は同上に用いる調光操作用端末器の他例の側面図である。
【図6】同上に用いる多機能操作用端末器の正面図である。
【図7】同上に用いる多機能操作用端末器の液晶表示器の表示例図である。
【図8】同上に用いる伝送処理装置の回路ブロック図である。
【図9】同上の動作説明用シーケンス図である。
【図10】本発明の実施形態1の動作説明用シーケンス図である。
【図11】従来例の全体構成図である。
【図12】遠隔監視制御システムの時分割多重伝送信号の説明図である。
【図13】従来例の動作説明用シーケンス図である。
【符号の説明】
1a 調光操作用端末器
12 レベル表示部
LD1〜LD6 発光ダイオード
Su 調光アップ用操作スイッチ
Sd 調光ダウン用操作スイッチ
Sa オンオフ用操作スイッチ

Claims (2)

  1. 伝送処理装置と、複数の端末器とを信号線にて接続し、伝送処理装置から端末器をアクセスして時分割多重伝送により、伝送処理装置から端末器へ制御データを伝送するとともに、端末器から監視データを返信させる遠隔監視制御システムを用い、伝送処理装置からのアクセスによりフェード開始の制御データを受け取ると所定照度レベルから予め設定された目標照度レベルへ照明負荷の照度をフェードさせる調光制御機能と、一斉制御用アドレスを個別アクセス用のアドレスに加えて設定可能なアドレス部を有する複数の調光制御用端末器と、一括制御対象となる調光制御用端末器に対応する操作スイッチを備えた操作用端末器とを具備し、伝送処理装置は、上記操作用端末器の操作スイッチの操作に対応する監視データを受け取ると、上記一斉制御用アドレスをアクセスして当該一斉制御用アドレスが設定された調光制御用端末器にフェード開始用の制御データを送る機能を備え、上記調光制御用端末器は、個別アクセス用のアドレスのアクセスによって伝送処理装置から目標照度レベルのデータを受け取ってフェード時の目標照度レベルとして記憶保持する機能を備え、フェード制御中に上記伝送処理装置から状態監視データの返信を要求されると、上記調光制御用端末器は、フェードにより最終的に制御する上記目標照度レベルを監視データとして返信することを特徴とする遠隔監視制御システムを用いた調光装置。
  2. 上記所定照度レベルから上記目標所定レベルまで照明負荷の照度を変化させるに要するフェード時間データを調光制御用端末器に伝送処理装置から与えるものであることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システムを用いた調光装置。
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