JP2002134280A - 遠隔監視制御システムの調光端末器 - Google Patents

遠隔監視制御システムの調光端末器

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JP2002134280A
JP2002134280A JP2000326269A JP2000326269A JP2002134280A JP 2002134280 A JP2002134280 A JP 2002134280A JP 2000326269 A JP2000326269 A JP 2000326269A JP 2000326269 A JP2000326269 A JP 2000326269A JP 2002134280 A JP2002134280 A JP 2002134280A
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dimming
signal
duty ratio
terminal
switch
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JP2000326269A
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English (en)
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Toshiaki Tokizane
敏昭 時実
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】調光器の出力特性が異なる複数種類の照明器具
に対応可能とする。 【解決手段】信号処理部4は調光量に応じたデューティ
比の2値信号を調光信号出力回路2に出力する。調光信
号出力回路2から出力する調光信号の範囲を決めるデュ
ーティ比の最大値及び最小値のデータを設定するため
に、設定スイッチSW1,SW2を備え、設定された最
大値及び最小値のデータをデータ記憶部に格納する。こ
のようにシステムの調整段階において調光器の出力特性
に合わせて調光信号のデューティ比の最大値及び最小値
を設定することにより、各調光器の出力特性から外れる
ようなデューティ比の調光信号が出力されることを防ぐ
ことができ、調光器の出力特性が異なる複数種類の照明
器具に対応可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時分割多重伝送方
式により伝送信号を信号線に伝送し、この伝送信号を用
いてスイッチの操作による負荷制御を可能とした遠隔監
視制御システムに用いられ、他の端末器に設けたスイッ
チの操作によって照明負荷の光出力を調節可能とする遠
隔監視制御システムの調光端末器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図12に示す構成の遠隔監視
制御システムが知られている。この遠隔監視制御システ
ムでは、伝送制御装置30に接続された2線式の信号線
Lsに個別スイッチ31、調光スイッチ32が操作端末
器として接続され、また信号線Lsにはリレー端末器3
3、調光端末器34が制御端末器として接続される。個
別スイッチ31、調光スイッチ32、リレー端末器3
3、調光端末器34には、それぞれ個別のアドレスが設
定され、伝送制御装置30はそれらのアドレスを用いて
個別スイッチ31、調光スイッチ32、リレー端末器3
3、調光端末器34を個別に認識する。個別スイッチ3
1は最大4個のスイッチSaを備え、調光スイッチ32
は、アップスイッチSu・ダウンスイッチSd・オンオ
フスイッチSbを備える。また、リレー端末器33には
負荷を制御するリレーRyが接続される。リレーRyに
は一般にラッチング型のものが用いられ、リレー端末器
33がリレーRyを動作させる際にはトランスTからリ
レーRyにパルス的に電源を供給する。調光端末器34
は、蛍光灯用であって照明負荷である蛍光灯を調光器と
して機能するインバータにより高周波点灯させる照明器
具Lに対して光出力を指示する調光信号を与えるように
構成されている。
【0003】次に、遠隔監視制御システムの動作を簡単
に説明する。以下では、説明を簡単にするために、とく
に必要がなければ、個別スイッチ31、調光スイッチ3
2をまとめて操作端末器と呼び、リレー端末器33、調
光端末器34をまとめて制御端末器と呼ぶことにする。
伝送制御装置30は信号線Lsに対して、図13(a)
に示すフォーマットの伝送信号Vsを送出する。すなわ
ち、信号送出開始を示す同期信号SY、伝送信号Vsの
モードを示すモードデータMD、操作端末器や制御端末
器を各別に呼び出すためのアドレスデータAD、制御端
末器や操作端末器に指示を与える制御データCD、伝送
誤りを検出するためのチェックサムデータCS、操作端
末器や制御端末器からの返送信号(監視データ)を受信
するタイムスロットである信号返送期間WTよりなる双
極性(±24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変
調によってデータが伝送されるようになっている(図1
3(b))。各操作端末器および各制御端末器では、信
号線Lsを介して受信した伝送信号Vsにより伝送され
たアドレスデータADがあらかじめ設定されているアド
レスに一致すると、伝送信号Vsから制御データCDを
取り込み、送出すべき監視データがあるときには、伝送
信号Vsの信号返送期間WTに監視データを電流モード
信号(信号線Lsを適当な低インピーダンスを介して短
絡することにより送出される信号)として返送する。
【0004】伝送制御装置30から所望の操作端末器や
制御端末器にデータを伝送する場合には、モードデータ
MDを制御モードとし、操作端末器または制御端末器の
アドレスをアドレスデータADとする伝送信号Vsを送
出し、この伝送信号Vsを信号線Lsに送出すれば、ア
ドレスデータADに一致する操作端末器または制御端末
器が制御データCDを受け取り、信号返送期間WTに監
視データを返送する。伝送制御装置30では送出した制
御データCDと信号返送期間WTに受信した監視データ
との関係によって制御データCDが所望の操作端末器ま
たは制御端末器に伝送されたことを確認する。制御端末
器は受け取った制御データCDに従ってリレーRyの動
作を指示したり調光信号の変化を指示し、操作端末器で
は受け取った制御データCDに従って動作確認のための
監視信号を出力する。
【0005】一方、伝送制御装置30は通常時にはモー
ドデータMDをダミーモードとした伝送信号Vsを一定
時間間隔で送出しており(常時ポーリング)、操作端末
器が伝送制御装置30に対して何らかの情報を伝送しよ
うとするときには、ダミーモードの伝送信号Vsの同期
信号SYに同期させて図13(c)のような割込信号を
発生させる。このとき、操作端末器は割込フラグを設定
して伝送制御装置30との以後の情報授受に備える。伝
送制御装置30では割込信号を受信すると、モードデー
タMDを割込ポーリングモードとしかつアドレスデータ
ADの上位の半数のビット(アドレスデータADを8ビ
ットとすれば上位4ビット)を順次増加させながら伝送
信号を送出し、割込信号を発生した操作端末器では、割
込ポーリングモードの伝送信号のアドレスデータADの
上位4ビットが操作端末器に設定されているアドレスの
上位4ビットに一致するときに、信号返送期間WTにア
ドレスの下位の半数のビットを伝送制御装置30に返送
する。このように、伝送制御装置30は割込信号を発生
した操作端末器を16個ずつまとめて探すので、比較的
短い時間で操作端末器を発見することができる。
【0006】伝送制御装置30が割込信号を発生した操
作端末器のアドレスを獲得すると、モードデータMDを
監視モードとし、獲得したアドレスデータADを持つ伝
送信号を信号線Lsに送出するのであって、この伝送信
号に対して操作端末器は伝送しようとする情報を信号返
送期間WTに返送する。最後に、伝送制御装置30は割
込信号を発生した操作端末器に対して割込リセットを指
示する信号を送出し、操作端末器の割込フラグを解除す
る。以上のようにして、操作端末器から伝送制御装置3
0への情報伝送は、伝送制御装置30から操作端末器へ
の4回の信号伝送(ダミーモード、割込ポーリングモー
ド、監視モード、割込リセット)によって完了する。伝
送制御装置30が所望の制御端末器の動作状態を知ろう
とするときには、モードデータMDを監視データとした
伝送信号を送出するだけでよい。
【0007】要するに、スイッチSa、アップスイッチ
Su、ダウンスイッチSd、オンオフスイッチSbの何
れかが操作されて操作データが発生すると、操作端末器
から操作データに対応した監視データを伝送制御装置3
0に返送し、伝送制御装置30が制御端末器に制御デー
タCDを伝送すると、制御端末器はリレーRyを制御し
たり照明器具Lの光出力を調節したりする。
【0008】ところで、調光スイッチ32に設けられた
アップスイッチSuは押操作により光出力の増加を指示
し、ダウンスイッチSdは押操作により光出力の減少を
指示し、スイッチSbは押操作によりオンオフを指示す
る。アップスイッチSu・ダウンスイッチSdは押操作
の開始時と押操作の終了時とに上述の割込信号を発生す
るものであり、押操作中に光出力の増加ないし減少を指
示する。
【0009】調光端末器34は、照明器具Lに内蔵した
調光器としてのインバータ回路に調光信号を出力する調
光信号出力回路を備え、調光信号出力回路に直流電源
(約10V)を与えるための電源回路を備える。調光信
号は、図14に示すようにオンデューティ比(パルス幅
B÷周期A)により調光量を指示するパルス信号になっ
ている。電源回路は、リレーRyを駆動するための電源
と同様にトランスTから電源が供給される。トランスT
は、商用電源である100Vないし200Vの交流電圧
を、信号線Lsを伝送される伝送信号と同様の24Vの
交流電圧に降圧するものである。
【0010】調光端末器34には、調光スイッチ32の
押操作に応じて調光信号を出力させるために調光信号生
成回路も設けられている。調光信号生成回路ではアップ
スイッチSu・ダウンスイッチSdの押操作開始により
照明器具Lの光出力の増加または減少させるように出力
を変化させ、アップスイッチSu・ダウンスイッチSd
の押操作終了により出力の変化を停止させる。この調光
信号生成回路の出力を受けて調光信号出力回路において
調光信号を生成するのであって、調光信号出力回路では
調光信号生成回路の出力に基づいて照明器具Lに設けた
調光器に適した調光信号を生成するのである。したがっ
て、アップスイッチSuを押操作している期間には照明
器具Lの光出力が増加し、ダウンスイッチSdを押操作
している期間には照明器具Lの光出力が減少する。照明
器具Lの調光範囲はあらかじめ定められているから、ア
ップスイッチSu・ダウンスイッチSdの操作によって
調光範囲の最大値または最小値に達すると、その光出力
で停止する。また、スイッチSbは照明器具Lのオンオ
フを指示するものであって、スイッチSbのアドレスは
リレー端末器33に対応付けられ、リレー端末器33に
より制御されるリレーRyによって照明器具Lへの電源
がオンオフされる。要するに、各照明器具Lはリレー端
末器33と調光端末器34とを用いて制御される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、照明器具L
の調光器の出力特性(調光範囲の最大値及び最小値に対
応するオンデューティ比)は照明器具Lの種類毎に異な
っている。例えば、図15に示すように照明器具L1で
はオンデューティ比が10%のときに光出力Vが最大
(Vmax)、オンデューティ比が100%のときに光出
力Vが最小(Vmin1)となり、また照明器具L2ではオ
ンデューティ比が5%のときに光出力Vが最大(Vma
x)、オンデューティ比が60%のときに光出力Vが最
小(Vmin1)となり、さらに照明器具L3ではオンデュ
ーティ比が5%のときに光出力Vが最大(Vmax)とな
り、オンデューティ比が60%以上のときには安定して
点灯し得ないものである。
【0012】したがって、調光器の出力特性が異なる複
数種類の照明器具L1,…への対応が困難になる場合が
ある。特に光出力が最小となるオンデューティ比を越え
る調光信号が調光器に与えられたときに、上述のような
照明器具L3では不安定な点灯状態になってしまうとい
う問題が生じる。
【0013】本発明は上記問題に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、調光器の出力特性が異
なる複数種類の照明器具に対応可能な遠隔監視制御シス
テムの調光端末器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、それぞれアドレスを備える複数
台の端末器が信号線に接続され、信号線に接続された伝
送制御装置と前記各端末器との間で時分割多重伝送方式
により伝送信号を授受するとともに、伝送制御装置に設
定したアドレスの対応関係を用いて端末器間でデータを
授受することによって何れかの端末器に設けたスイッチ
の操作に応じて他の端末器により負荷を制御する遠隔監
視制御システムに用いられ、前記伝送信号を用いて指示
された調光量に対応するデューティ比のパルス信号から
なる調光信号を負荷となる照明負荷の光出力を調節する
調光器に与える調光信号出力手段と、調光信号出力手段
から出力する調光信号のデューティ比の最大値及び最小
値を設定する設定手段とを備えたことを特徴とし、調光
器の出力特性に合わせて調光信号のデューティ比の最大
値及び最小値を設定することにより各調光器の出力特性
から外れるようなデューティ比の調光信号が出力される
ことを防ぐことができる。このため、調光器の出力特性
が異なる複数種類の照明器具に対応可能となる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記設定手段は、手で操作可能な設定スイッチを有
し、当該設定スイッチが操作された時点の調光信号のデ
ューティ比を前記最大値又は最小値として設定すること
を特徴とし、調光信号のデューティ比の最大値及び最小
値を簡単に設定することができる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、少なくとも前記設定手段で設定されるデュー
ティ比の最大値及び最小値を表示する表示手段を備えた
ことを特徴とし、設定されるデューティ比の最大値及び
最小値を表示手段で視認することができて設定作業が容
易になる。
【0017】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3
の発明において、前記調光信号出力手段から出力する調
光信号のデューティ比を可変とするデューティ比可変手
段を備えたことを特徴とし、端末器のスイッチを使わず
に調光信号のデューティ比を変えることができて設定作
業がさらに容易になる。
【0018】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、前記表示手段は、最大値及び最小値を数値表示可能
な表示素子を具備することを特徴とし、最大値及び最小
値を簡単に認識することができる。
【0019】請求項6の発明は、請求項3の発明におい
て、前記表示手段は複数個の発光素子を具備し、調光信
号のデューティ比に応じて発光素子を発光させることを
特徴とし、表示手段の構成が簡素化されてコストダウン
が図れる。
【0020】請求項7の発明は、請求項1〜6の何れか
の発明において、前記調光信号出力手段から調光信号が
出力されているか否かを報知する報知手段を備えたこと
を特徴とし、デューティ比の調整作業が簡素化できる。
【0021】請求項8の発明は、請求項1〜7の何れか
の発明において、複数の調光器に対して互いに独立して
調光信号を与えることが可能な前記調光信号出力手段を
備えたことを特徴とし、1台で複数回路の照明負荷を個
別に調光制御することができて遠隔監視制御システムの
コストダウンが図れる。
【0022】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、少なくとも前記設定手段で設定されるデューティ比
の最大値及び最小値を表示する表示手段と、当該表示手
段に何れの調光器に対するデューティ比を表示させるか
を選択する選択手段とを備えたことを特徴とし、複数の
調光器毎に表示手段を設けることなく各調光器に対して
表示手段を兼用することができてコストダウンが図れ
る。
【0023】請求項10の発明は、請求項1〜9の何れ
かの発明において、商用電源から前記調光信号出力手段
の電源を作成して供給する電源供給手段を備えたことを
特徴とし、調光信号の電源供給用に外部にトランスを設
ける必要が無く、システム構成の簡素化とコストダウン
が図れる。
【0024】請求項11の発明は、請求項1〜10の何
れかの発明において、システム天井の吊りボルトに取り
付ける取付手段を備えたことを特徴とし、システム天井
に配設される照明負荷の近傍に配設することができ、調
光信号用の配線を短くすることができて施工性が向上す
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態により詳
細に説明する。なお、各実施形態の調光端末器が制御対
象とする負荷は調光器としてのインバータを含み蛍光灯
を光源とする照明器具であって、調光端末器は調光器に
調光信号を与えることによって照明器具の光出力を制御
するようになっている。
【0026】(実施形態1)本実施形態における調光端
末器のブロック図を図1に示す。この調光端末器は、従
来構成としても説明したように2線式の信号線Lsを介
して伝送制御装置30との間で伝送信号を送受信する伝
送信号送受信回路1と、照明器具に内蔵した調光器に調
光信号を出力する調光信号出力回路2と、100V又は
200Vの商用電源から電源供給を受けて調光信号出力
回路2に調光信号用の直流電源(約10V)を与える電
源回路3と、調光スイッチの操作に伴って伝送される伝
送信号に含まれる制御データに基づいて生成した調光信
号を調光信号出力回路2から出力させる信号処理部4
と、後述するデューティ比の最大値及び最小値を表示す
る表示手段としての液晶表示器5と、信号処理部4から
与えられる制御信号に基づいて液晶表示器5を駆動する
液晶表示回路6と、別に設けた設定器との間でアドレス
設定並びに確認用の光ワイヤレス信号を送受信する光ワ
イヤレス信号送受信回路7とを備える。
【0027】伝送信号送受信回路1は信号線Lsが接続
される2つの信号端子N1,N2(後述する)間に無極
性化のためのダイオードブリッジ(図示せず)を具備し
ており、このダイオードブリッジで伝送信号を全波整流
し、図示しない定電圧回路で定電圧化することによって
調光端末器の伝送処理に関する回路部分の電源を得てい
る。また、伝送信号送受信回路1で受信した伝送信号が
信号処理部4に入力される。信号処理部4はマイコンを
主構成とし、EEPROMからなるデータ記憶部(図示
せず)に格納されたアドレスデータをアドレスとして用
いる。
【0028】すなわち、信号処理部4では伝送信号送受
信回路1を通して受信した伝送信号に含まれるアドレス
データがデータ記憶部に格納されたアドレスデータに一
致すると、伝送信号の制御データを受け取り、制御デー
タに応じた動作をする。また、伝送信号を受信したこと
を伝送信号送受信回路1を通して信号端子N1,N2か
ら信号線Lsに送出する。伝送信号送受信回路1はダイ
オードブリッジの出力端間に抵抗を接続する状態と出力
端間を開放する状態との2つの状態により電流モードの
2値の伝送信号を信号線Lsに送出する。
【0029】ところで、上記データ記憶部には、信号処
理部4によって、別に設けた設定器からの赤外線の光ワ
イヤレス信号によりデータを書き込むことができるよう
にしてある。光ワイヤレス信号送受信回路7は赤外線の
光信号を送信するための発光ダイオードからなる発光素
子7aと、設定器から送信された光ワイヤレス信号を受
信するフォトダイオードからなる受光素子7bとを具備
し、信号受信部4の制御の元で設定器との間で光ワイヤ
レス信号の送受信を行う。而して、設定器では光ワイヤ
レス信号送受信回路7を介して調光端末器との間で光ワ
イヤレス信号を授受することができ、データ記憶部にデ
ータを書き込むだけでなく、データ記憶部に格納されて
いるデータの確認や修正も設定器によって可能になって
いる。
【0030】信号処理部4は、従来構成としても説明し
たように、調光スイッチの操作に伴って伝送される伝送
信号に含まれる制御データに基づいて調光信号を生成す
る機能を有し、調光量に応じたデューティ比の2値信号
を調光信号出力回路2に出力する。信号処理部4は上述
のように伝送信号から定電圧回路によって生成した電源
を用いて動作しているが、調光信号出力回路2は別に設
けた電源回路3により電源が供給される。調光信号出力
回路2は信号処理部4から入力される2値信号に応じ
て、電源回路3から2つの出力端子T1,T2間への印
加電圧を変化させることで調光量に対応するデューティ
比のパルス信号からなる調光信号を照明器具に与える。
ところで、電源回路3には出力端子T1,T2間の短絡
の有無を検出する短絡検出回路が設けてある。この短絡
検出回路は、調光信号出力回路2から調光信号を出力し
ようとして出力端子T1,T2間をLレベルにしたとき
に出力端子T1,T2間の電圧に基づいて短絡の有無を
検知し、短絡を検知した場合には出力端子T1,T2間
を開放して電源回路3の出力端間の短絡を防止してい
る。
【0031】ここで本実施形態における電源回路3は、
例えば従来周知の降圧チョッパ回路を具備して商用電源
から供給される100V又は200Vの交流電圧を降圧
し且つ整流平滑することで調光信号出力回路2に供給す
る直流電圧を得ている。つまり、本実施形態の構成では
調光信号電源供給用に外部にトランスTを設ける必要が
無く、システム構成の簡素化とコストダウンが図れるも
のである。
【0032】ところで本実施形態においては、調光信号
出力回路2から出力する調光信号の範囲を決めるデュー
ティ比の最大値及び最小値のデータを設定するために、
押釦スイッチからなる設定スイッチSW1,SW2を備
え、設定された最大値及び最小値のデータを上記データ
記憶部に格納するようにしてある。すなわち、信号処理
部4では周期的に設定スイッチSW1,SW2の状態を
取り込んでおり、調光スイッチを操作して調光器の調光
レベルを最大とした状態(調光器の調光範囲内で光出力
を最小とした状態)で最大値を設定する設定スイッチS
W1をオンすれば、その時点で調光信号出力回路2に出
力している上記2値信号のデューティ比を調光信号のデ
ューティ比の最大値としてデータ記憶部に格納する。同
様に調光スイッチを操作して調光器の調光レベルを最小
とした状態(調光器の調光範囲内で光出力を最大とした
状態)で最小値を設定する設定スイッチSW2をオンす
れば、信号処理部4がその時点で調光信号出力回路2に
出力している上記2値信号のデューティ比を調光信号の
デューティ比の最小値としてデータ記憶部に格納する。
例えば、図15に示した照明器具L1の場合にはデュー
ティ比の最大値が100%、最小値が10%となり、照
明器具L2の場合にはデューティ比の最大値が60%、
最小値が5%となる。而して、信号処理部4では伝送信
号に含まれる制御データに基づいてデータ記憶部に格納
されている最大値から最小値までの範囲内で調光信号を
生成し、最小値よりも小さいデューティ比又は最大値よ
りも大きいデューティ比の調光信号を生成しないように
している。このようにシステムの調整段階において調光
器の出力特性に合わせて調光信号のデューティ比の最大
値及び最小値を設定することにより、各調光器の出力特
性から外れるようなデューティ比の調光信号が出力され
ることを防ぐことができ、調光器の出力特性が異なる複
数種類の照明器具に対応可能となる。また、設定スイッ
チSW1,SW2には手で操作可能な操作部(後述す
る)が設けてあるから、操作部を手で操作して調光信号
のデューティ比の最大値及び最小値を簡単に設定するこ
とができる。なお、システムの稼働後に設定スイッチS
W1,SW2を操作してデューティ比の最大値及び最小
値を変更することも勿論可能である。
【0033】また、本実施形態ではデューティ比の最大
値及び最小値を表示するために液晶表示器5を設けてい
る。すなわち、設定スイッチSW1,SW2をオンして
最大値又は最小値を設定する際に、信号処理部4から与
えられる制御信号(矩形波信号)に基づいて液晶表示回
路6が液晶表示器5を駆動し、設定した最大値又は最小
値を液晶表示器5に表示するものである。なお、液晶表
示器5は7セグメント式の表示デバイスであって、「0
0」〜「99」の範囲で数字を表示する。このように液
晶表示器5に設定した最大値及び最小値を表示するよう
にしているから、設定されるデューティ比の最大値及び
最小値を液晶表示器5で視認することができて設定作業
が容易になる。また、予め設定しようとするデューティ
比の最大値及び最小値が明らかである場合には、液晶表
示器5の表示を確認しながら調光スイッチを操作して最
大値及び最小値を設定することができる。しかも、7セ
グメント式の液晶表示器5を用いてデューティ比の最大
値及び最小値を数値表示しているため、最大値及び最小
値が簡単に認識できるという利点がある。
【0034】ところで、システムの調整段階においては
調光スイッチが施工されていない場合も考えられるか
ら、本実施形態では調光信号のデューティ比を可変とす
るアップスイッチSW3並びにダウンスイッチSW4が
信号処理部4に接続してある。これらアップスイッチS
W3及びダウンスイッチSW4は押釦スイッチからな
り、信号処理部4が周期的にスイッチSW3,SW4の
状態を取り込んでいる。ここで、信号処理部4ではアッ
プスイッチSW3がオンしている間はデューティ比を徐
々に大きくしながら調光信号出力回路2に上記2値信号
を出力し、ダウンスイッチSW4がオンしている間はデ
ューティ比を徐々に小さくしながら調光信号出力回路2
に上記2値信号を出力している。すなわち、アップスイ
ッチSW3及びダウンスイッチSW4を操作することで
調光スイッチを使わずに調光信号のデューティ比を可変
することができ、デューティ比の最大値及び最小値の設
定作業がさらに容易になるものである。また、施工時に
調光端末器のアップスイッチSW3及びダウンスイッチ
SW4を使って照明器具の動作テストを行うことができ
るだけでなく、システムダウン時にも照明器具の調光レ
ベルを変えることができる。
【0035】ところで、本実施形態における調光端末器
は、制御盤に収納するように構成されており、図2に示
すように、電灯分電盤用協約形配線用遮断器の寸法(以
下、分電盤協約寸法という)として規格化された規格寸
法(JIS C 8370附属書5参照)の3個寸法
(つまり、分電盤協約寸法の単位寸法の3個分の寸法)
を有した器体10に収納される。器体10は合成樹脂に
より矩形の略箱形に形成され、その両端部には照明器具
に調光信号を出力するための出力端子T1,T2と、商
用電源に接続される電源端子T3,T4と、信号線Ls
に接続される信号端子N1,N2とが振り分けて配置さ
れる。これらの端子T1〜T4,N1,N2はそれぞれ
端子板11に螺合する端子ねじ12を有するものを用い
る。
【0036】器体10内部には図1に示した回路を実装
した基板(図示せず)が収納される。また、基板には光
ワイヤレス信号送受信回路7が具備する発光素子7a並
びに受光素子7bが実装されており、これらは設定器と
の間で光ワイヤレス信号を授受する必要があるから、器
体10の表面には光ワイヤレス信号送受信回路7の発光
素子7a及び受光素子7bを露出する露出窓が形成さ
れ、この露出窓には透光性の窓カバー13が装着され、
この露出窓及び窓カバー13を通して光ワイヤレス信号
の送受信が行われる。
【0037】また、器体10表面には最大値及び最小値
を設定する設定スイッチSW1,SW2の操作部14,
15、並びにアップスイッチSW3及びダウンスイッチ
SW4の各操作部16,17が露設されるとともに、液
晶表示器5の表示面が露出されている。而して、各操作
部14〜17を手で押操作すれば、基板に実装された押
釦スイッチからなる設定スイッチSW1,SW2、並び
にアップスイッチSW3及びダウンスイッチSW4をオ
ンさせることができる。なお、各操作部14〜17の表
面には対応するスイッチを示す記号や文字、例えば、最
大値の設定スイッチSW1の操作部14には「MAX」
の文字、最小値の設定スイッチSW2の操作部15には
「MIN」の文字、アップスイッチSW3の操作部16
には「▲」の記号、ダウンスイッチSW4の操作部17
には「▼」の記号をそれぞれ印刷等の適宜の方法で表示
することが望ましい。
【0038】而して、制御盤に取り付ける際には分電盤
の内器と同様の部材を用いることができ、制御盤に固定
される取付金具(図示せず)を器体10の下部に設けた
取付孔(図示せず)に結合することによって、制御盤内
に固定することができるのである。
【0039】(実施形態2)本実施形態における調光端
末器は、図3に示すように液晶表示器5及び液晶表示回
路6の代わりに複数個の発光ダイオードLD1〜LD6
からなる表示部8を備えるとともに、調光信号出力回路
2から調光信号が出力されているか否かを報知する報知
部9を備えている点に特徴がある。但し、これ以外の基
本構成は実施形態1と共通であるから、共通する構成に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0040】表示部8を構成する6個の発光ダイオード
LD1〜LD6は信号処理部4に直接接続されており、
信号処理部4によってオン・オフされる。また、これら
6個の発光ダイオードLD1〜LD6は基板に実装され
て器体10内に収納されており、図4に示すように器体
10表面に列設された透光孔181〜186を通して各発
光ダイオードLD1〜LD6の光が器体10の外に照射
される。なお、各透光孔181〜186には透光性の孔カ
バー19が装着される。ここで、信号処理部4は調光ス
イッチの操作又はアップスイッチSW3及びダウンスイ
ッチSW4の操作に基づいて調光信号出力回路2に出力
する2値信号のデューティ比に応じて、例えば、デュー
ティ比が最小値のときに6個全ての発光ダイオードLD
1〜LD6を点灯するとともに、デューティ比が最大値
の時に6個全ての発光ダイオードLD1〜LD6を消灯
し、最大値から最小値の範囲内でその値に応じた個数の
発光ダイオードLD1,…を点灯して、調光信号のデュ
ーティ比を表示するようにしている。このように本実施
形態では、液晶表示器5及び液晶表示回路6の代わりに
複数個の発光ダイオードLD1〜LD6からなる表示部
8を備えているので、実施形態1に比較してデューティ
比の最大値及び最小値を表示する表示手段の構成が簡素
化されてコストダウンが図れる。なお、本実施形態では
表示部8を6個の発光ダイオードLD1〜LD6から構
成しているが、これは調光スイッチ32が6個の発光ダ
イオードLED1〜LED6を用いて調光レベルの表示
を行っていることに対応させたものであり、表示部8を
構成する発光ダイオードの個数を6個に限定する趣旨で
はない。
【0041】一方、報知部9を構成する2つの発光ダイ
オードLD7,LD8も信号処理部4に直接接続されて
おり、信号処理部4によってオン・オフされる。ここ
で、2つの発光ダイオードLD7,LD8の発光色を互
いに異なる色、例えば発光ダイオードLD7は緑色、発
光ダイオードLD8は赤色としてある。そして、これら
2つの発光ダイオードLD7,LD8も基板に実装され
て器体10内に収納されており、図4に示すように器体
10表面に列設された開口窓201,202を通して各発
光ダイオードLD7,LD8の光が器体10の外に照射
される。なお、各開口窓201,202には透光性の窓カ
バー21が装着される。信号処理部4では、調光信号出
力回路2に対して2値信号を出力しているときには緑色
の発光ダイオードLD7を消灯するとともに赤色の発光
ダイオードLD8を点灯し、2値信号を出力していない
ときには緑色の発光ダイオードLD7を点灯するととも
に赤色の発光ダイオードLD8を消灯しており、2つの
発光ダイオードLD7,LD8の点滅状態によって調光
信号出力回路2から調光信号が出力されているか否かを
報知している。このように本実施形態では、調光信号出
力回路2から調光信号が出力されているか否かを報知部
9によって報知しているので、調光信号が出力されてい
るか否かを作業者が容易に確認することができ、調整段
階でのデューティ比の設定作業が簡素化できるとともに
調整ミスや不動作時における原因究明が容易になるとい
う利点がある。
【0042】(実施形態3)本実施形態における調光端
末器は、図6及び図7に示すように調光信号出力回路
2’を4回路構成として互いに独立した4つの調光信号
を出力可能とした点と、4回路の内で何れの回路に対す
る調光信号のデューティ比を表示部8に表示させるかを
選択する選択スイッチSW5を備えた点とに特徴があ
る。但し、その他の構成は実施形態2と共通であるか
ら、共通する構成には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0043】本実施形態における調光信号出力回路2’
は、実施形態1及び2で説明した調光信号出力回路2を
4回路分備えており、各回路の出力端子T1とT2、T
5とT6、T7とT8、T9とT10からそれぞれ独立
して調光信号を出力することができるようにしてある。
また、電源回路3は調光信号出力回路2’の4つの回路
に直流電圧が供給できるように容量を増大している。
【0044】一方、データ記憶部には調光信号出力回路
2’の4回路に対応するアドレスデータが格納してあ
り、これらのアドレスデータがそれぞれ異なる4つの調
光スイッチのアドレスと対応付けされる。また、信号処
理部4では伝送信号送受信回路1を通して受信した伝送
信号に含まれるアドレスデータがデータ記憶部に格納さ
れた4つのアドレスデータの何れかに一致すると、伝送
信号の制御データを受け取り、アドレスデータに対応す
る調光信号出力回路2’の1回路に対して調光量に応じ
たデューティ比の2値信号を出力する。調光信号出力回
路2’は信号処理部4から入力される2値信号に応じ
て、電源回路3から上記1回路に対応する何れかの出力
端子T1,T2、…間への印加電圧を変化させることで
調光量に対応するデューティ比の調光信号を照明器具に
与える。なお、4組の出力端子T1とT2、T5とT
6、T7とT8、T9とT10は、図7に示すように分
電盤協約寸法の単位寸法の4個分の寸法に形成された器
体10’の一端部に列設される。
【0045】このように本実施形態では調光信号出力回
路2’を4回路構成として互いに独立した4つの調光信
号を出力可能としているから、1台の調光端末器で4回
路分の照明器具を調光制御することができ、多数の照明
器具を独立して調光可能とする遠隔監視制御システムの
コストダウン並びに省スペース化が図れるという利点が
ある。すなわち、本実施形態では分電盤協約寸法の単位
寸法の4個分の寸法に形成された器体10’に収納して
いるため、実施形態1又は実施形態2のように1回路用
の調光端末器の器体10が3個分の寸法に形成されてい
ることから、4回路分を制御盤内に配置する場合に調光
端末器の配置スペースを3分の1に減らすことができ
る。また、4回路分に対する信号処理部4や電源回路3
も各々1個で済むために部品点数の削減によるコストダ
ウンが可能である。
【0046】ところで、信号処理部4にはスライドスイ
ッチからなる選択スイッチSW5が接続されており、選
択スイッチSW5のオフ時に設定スイッチSW1,SW
2やアップスイッチSW3及びダウンスイッチSW4が
オンされると信号処理部4が実施形態1で説明したデュ
ーティ比の設定処理や可変処理を実行する。一方、選択
スイッチSW5のオン時には、信号処理部4は設定スイ
ッチSW1がオンされると出力端子T1,T2から出力
する調光信号のデューティ比を表示部8を用いて表示
し、設定スイッチSW2がオンされると出力端子T5,
T6から出力する調光信号のデューティ比を表示部8を
用いて表示し、アップスイッチSW3がオンされると出
力端子T7,T8から出力する調光信号のデューティ比
を表示部8を用いて表示するとともに、ダウンスイッチ
SW4がオンされると出力端子T9,T10から出力す
る調光信号のデューティ比を表示部8を用いて表示す
る。なお、選択スイッチSW5の操作部22は器体1
0’の表面に露設されている。
【0047】上述のように本実施形態では、選択スイッ
チSW5を設けて4回路の内の何れか1回路に対して出
力する調光信号のデューティ比を表示部8に選択的に表
示するようにしているので、4回路分の表示部8を設け
ることなく調光信号出力回路2’の4回路分について表
示部8を兼用することができてコストダウンが図れるも
のである。
【0048】(実施形態4)図8に本実施形態における
調光端末器の外観構造を示す。但し、本実施形態の回路
構成は実施形態3と同一であるから図示並びに説明を省
略し、さらに本実施形態の外観構造の基本構成は実施形
態3と共通であるから、共通する構成には同一の符号を
付して説明を省略する。
【0049】本実施形態における調光端末器の器体40
は実施形態3の器体10’に比較して扁平な矩形箱形に
形成されており、端子板11と端子ねじ12からなる4
組の出力端子T1,T2、T5〜T10が一端部に列設
されるとともに、同じく端子板11と端子ねじ12から
なる電源端子T3,T4及び信号端子N1,N2が他端
部に列設されている。
【0050】一方、器体40の他方の両端部には取付金
具41がそれぞれ突設されており、これらの取付金具4
1を用いて、図9に示すコンクリート天井イとシステム
天井ロとの間に架設される吊りボルト60に調光端末器
の器体40を取り付けることができるようになってい
る。すなわち、取付金具41に穿設された一対の取付孔
41aの一方に挿通して係止する係止片42aを有する
略く字形に形成された固定金具42を使用し、固定金具
42の端部に穿設されたねじ孔42bに固定ねじ43を
ねじ止めすることにより、取付金具41と固定金具42
とで吊りボルト60を狭持して固定することができる。
【0051】而して、複数の照明器具Lを別々に調光制
御する場合、制御盤内に調光端末器Aを配設すると調光
端末器Aと照明器具Lとを接続する配線長が長くなって
施工性が良くないものであるが(図10(a)参照)、
本実施形態のように器体40を吊りボルト60に取り付
けるようにすれば、システム天井ロに配設される照明器
具Lの近傍に調光端末器を配設することができる(図1
0(b)参照)。このため、調光端末器と照明器具Lと
を接続する配線長を非常に短くすることができて施工性
を向上することができる。
【0052】ところで、商用電源の配線には通常IV線
(600Vビニル絶縁電線)を使用する場合が多いこと
から、端子板11と端子ねじ12からなる電源端子T
3,T4の代わりに、図11に示すように従来周知の速
結端子構造を有する電源端子部23を器体40に設けて
も良い。この電源端子部23は器体40の側面に開口し
た電線挿通孔24から被覆を剥いた電線の芯線を挿通す
れば、鎖錠ばねと端子板との間で電線の芯線を弾性狭持
するものである。但し、このような速結端子構造は従来
周知であるから詳細な構造の図示並びに説明は省略す
る。
【0053】
【発明の効果】請求項1の発明は、それぞれアドレスを
備える複数台の端末器が信号線に接続され、信号線に接
続された伝送制御装置と前記各端末器との間で時分割多
重伝送方式により伝送信号を授受するとともに、伝送制
御装置に設定したアドレスの対応関係を用いて端末器間
でデータを授受することによって何れかの端末器に設け
たスイッチの操作に応じて他の端末器により負荷を制御
する遠隔監視制御システムに用いられ、前記伝送信号を
用いて指示された調光量に対応するデューティ比のパル
ス信号からなる調光信号を負荷となる照明負荷の光出力
を調節する調光器に与える調光信号出力手段と、調光信
号出力手段から出力する調光信号のデューティ比の最大
値及び最小値を設定する設定手段とを備えたので、調光
器の出力特性に合わせて調光信号のデューティ比の最大
値及び最小値を設定することにより各調光器の出力特性
から外れるようなデューティ比の調光信号が出力される
ことを防ぐことができ、このために調光器の出力特性が
異なる複数種類の照明器具に対応可能となるという効果
がある。
【0054】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記設定手段は、手で操作可能な設定スイッチを有
し、当該設定スイッチが操作された時点の調光信号のデ
ューティ比を前記最大値又は最小値として設定するの
で、調光信号のデューティ比の最大値及び最小値を簡単
に設定することができるという効果がある。
【0055】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、少なくとも前記設定手段で設定されるデュー
ティ比の最大値及び最小値を表示する表示手段を備えた
ので、設定されるデューティ比の最大値及び最小値を表
示手段で視認することができて設定作業が容易になると
いう効果がある。
【0056】請求項4の発明は、請求項1又は2又は3
の発明において、前記調光信号出力手段から出力する調
光信号のデューティ比を可変とするデューティ比可変手
段を備えたので、端末器のスイッチを使わずに調光信号
のデューティ比を変えることができて設定作業がさらに
容易になるという効果がある。
【0057】請求項5の発明は、請求項3の発明におい
て、前記表示手段は、最大値及び最小値を数値表示可能
な表示素子を具備するので、最大値及び最小値を簡単に
認識することができるという効果がある。
【0058】請求項6の発明は、請求項3の発明におい
て、前記表示手段は複数個の発光素子を具備し、調光信
号のデューティ比に応じて発光素子を発光させるので、
表示手段の構成が簡素化されてコストダウンが図れると
いう効果がある。
【0059】請求項7の発明は、請求項1〜6の何れか
の発明において、前記調光信号出力手段から調光信号が
出力されているか否かを報知する報知手段を備えたの
で、デューティ比の調整作業が簡素化できるという効果
がある。
【0060】請求項8の発明は、請求項1〜7の何れか
の発明において、複数の調光器に対して互いに独立して
調光信号を与えることが可能な前記調光信号出力手段を
備えたので、1台で複数回路の照明負荷を個別に調光制
御することができて遠隔監視制御システムのコストダウ
ンが図れるという効果がある。
【0061】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、少なくとも前記設定手段で設定されるデューティ比
の最大値及び最小値を表示する表示手段と、当該表示手
段に何れの調光器に対するデューティ比を表示させるか
を選択する選択手段とを備えたので、複数の調光器毎に
表示手段を設けることなく各調光器に対して表示手段を
兼用することができてコストダウンが図れるという効果
がある。
【0062】請求項10の発明は、請求項1〜9の何れ
かの発明において、商用電源から前記調光信号出力手段
の電源を作成して供給する電源供給手段を備えたので、
調光信号の電源供給用に外部にトランスを設ける必要が
無く、システム構成の簡素化とコストダウンが図れると
いう効果がある。
【0063】請求項11の発明は、請求項1〜10の何
れかの発明において、システム天井の吊りボルトに取り
付ける取付手段を備えたので、システム天井に配設され
る照明負荷の近傍に配設することができ、調光信号用の
配線を短くすることができて施工性が向上するという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示すブロック図である。
【図2】同上の外観斜視図である。
【図3】実施形態2を示すブロック図である。
【図4】同上の外観斜視図である。
【図5】同上と一緒に用いられる調光スイッチの外観図
である。
【図6】実施形態3を示すブロック図である。
【図7】同上の外観斜視図である。
【図8】実施形態4を示す外観斜視図である。
【図9】同上の吊りボルトへの取付説明図である。
【図10】同上の説明図である。
【図11】同上の他の構成を示す外観斜視図である。
【図12】従来例を示す遠隔監視制御システムの概略構
成図である。
【図13】同上の動作説明図である。
【図14】同上における調光信号の説明図である。
【図15】同上における調光器の特性を説明する説明図
である。
【符号の説明】
1 伝送信号送受信回路 2 調光信号出力回路 3 電源回路 4 信号処理部 5 液晶表示器 6 液晶表示回路 SW1 設定スイッチ SW2 設定スイッチ SW3 アップスイッチ SW4 ダウンスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K073 AA13 AA46 AA52 AA73 AB04 CA01 CB01 CB06 CC24 CC25 CD05 CD10 CE06 CE09 CE12 CF16 CG07 CG10 CH21 CJ02 CJ06 5K048 BA07 CB01 DA02 DC04 EA01 EB01 EB02 EB03 EB06 FB08 HA01 HA02 HA23 HA24

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれアドレスを備える複数台の端末
    器が信号線に接続され、信号線に接続された伝送制御装
    置と前記各端末器との間で時分割多重伝送方式により伝
    送信号を授受するとともに、伝送制御装置に設定したア
    ドレスの対応関係を用いて端末器間でデータを授受する
    ことによって何れかの端末器に設けたスイッチの操作に
    応じて他の端末器により負荷を制御する遠隔監視制御シ
    ステムに用いられ、前記伝送信号を用いて指示された調
    光量に対応するデューティ比のパルス信号からなる調光
    信号を負荷となる照明負荷の光出力を調節する調光器に
    与える調光信号出力手段と、調光信号出力手段から出力
    する調光信号のデューティ比の最大値及び最小値を設定
    する設定手段とを備えたことを特徴とする遠隔監視制御
    システムの調光端末器。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、手で操作可能な設定ス
    イッチを有し、当該設定スイッチが操作された時点の調
    光信号のデューティ比を前記最大値又は最小値として設
    定することを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御シ
    ステムの調光端末器。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記設定手段で設定されるデ
    ューティ比の最大値及び最小値を表示する表示手段を備
    えたことを特徴とする請求項1又は2記載の遠隔監視制
    御システムの調光端末器。
  4. 【請求項4】 前記調光信号出力手段から出力する調光
    信号のデューティ比を可変とするデューティ比可変手段
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の
    遠隔監視制御システムの調光端末器。
  5. 【請求項5】 前記表示手段は、最大値及び最小値を数
    値表示可能な表示素子を具備することを特徴とする請求
    項3記載の遠隔監視制御システムの調光端末器。
  6. 【請求項6】 前記表示手段は複数個の発光素子を具備
    し、調光信号のデューティ比に応じて発光素子を発光さ
    せることを特徴とする請求項3記載の遠隔監視制御シス
    テムの調光端末器。
  7. 【請求項7】 前記調光信号出力手段から調光信号が出
    力されているか否かを報知する報知手段を備えたことを
    特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の遠隔監視制御
    システムの調光端末器。
  8. 【請求項8】 複数の調光器に対して互いに独立して調
    光信号を与えることが可能な前記調光信号出力手段を備
    えたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の遠
    隔監視制御システムの調光端末器。
  9. 【請求項9】 少なくとも前記設定手段で設定されるデ
    ューティ比の最大値及び最小値を表示する表示手段と、
    当該表示手段に何れの調光器に対するデューティ比を表
    示させるかを選択する選択手段とを備えたことを特徴と
    する請求項8記載の遠隔監視制御システムの調光端末
    器。
  10. 【請求項10】 商用電源から前記調光信号出力手段の
    電源を作成して供給する電源供給手段を備えたことを特
    徴とする請求項1〜9の何れかに記載の遠隔監視制御シ
    ステムの調光端末器。
  11. 【請求項11】 システム天井の吊りボルトに取り付け
    る取付手段を備えたことを特徴とする請求項1〜10の
    何れかに記載の遠隔監視制御システムの調光端末器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009110914A (ja) * 2007-08-20 2009-05-21 Mitsubishi Electric Corp 点灯装置及び点灯状態表示装置及び照明器具
JP2010192260A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Panasonic Electric Works Co Ltd 調光システム
JP2016178090A (ja) * 2016-05-26 2016-10-06 三菱電機株式会社 Led点灯装置

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