JP4032100B2 - インナー・ウェア - Google Patents

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Description

本発明はインナー・ウェア、特に上半身用のインナー・ウェアに関するものである。
従来、バストアップ効果のあるブラジャーが求められているが、日本人の体型としては、バストが広がり気味の女性が多く、またバストの大きい人はバストトップが下がり気味になる傾向がある。このため、バストを寄せて持ち上げるという謳い文句のブラジャーが多数提案され、また販売されている。しかし、このようなブラジャーはワイヤー入りのものが多く、また寄せる効果もカップのある部分の脇および下側のみであるので、寄せて上げる効果は充分ではない。特に、胸の上部に対してはブラジャーだけでは対応するのが難しい。また、このようなブラジャーでは、バストアップをするために細い肩紐に加重が掛かることとなり、肩凝りなどの原因にもなっている。
一方、最近では姿勢の悪い人が目立つようになっている。姿勢が悪いのは背筋力の衰えなどもあるが、姿勢に対して注意しない若い人などにも多く見られる。このように姿勢が悪く背中が丸まった状態であると、胸も縮まり、バストも垂下した状態となってしまい、見た目も悪くなってしまう。姿勢の悪さをインナー・ウェアによって正しくしようというものが提案されている。例えば、特許文献1には、体に密着するシャツ本体に伸縮性の低い帯状の布を縫い付け、この帯状の布が胸部から背中に延びるようにしている。これにより脊柱の動きを疎外せずに息をすることができるような衣類が提案されている。
また、バストアップやウエストの補整およびヒップアップなどを兼ねたものとして、従来から補整用下着が多数販売されている。この補整用下着は一般にパワーネットなどが使われ、締め付け力が大きなものである。また、その持ち上げ力や締め付け力に合わせて何枚もの生地が重ねて縫われたものが多い。
特開2002−302810号公報 特許3415617号公報
特許文献1に示したような衣類においては、外力に対して伸縮し難く、伸ばした場合に強い反発力(縮む力)を生じるような伸縮性が低い帯状の布が胸部に複数本縫い付けられ、また背中部もこのような帯状布が縫い付けられているので、製造するのに手間が掛かり高価なものになってしまう。しかも、このような衣類を着用した際に、着用者の体型と帯状布の位置が適切に合えばよいが、人の体型、特に胸の位置などは様々であるため、必ずしも一致するものではなく、かえって邪魔になり着心地が悪いという問題がある。
また、従来の補整用下着では締め付け力が強過ぎるため普段着用している人はあまりいない。また着用した場合も強く締め付けられているので、あまり着用感がよくないという問題がある。また一般に補整用下着は、幾つもの布地を縫い合せるために製造工程において工程数も多くなり、高価なものであるという問題がある。
本発明はこのような従来の問題を解決し、各人が手持ちのブラジャーを着けた上で、本発明のインナー・ウェアを着用することによってバストアップ効果および姿勢がよくなるという補整効果があり、しかも比較的安価であるようなインナー・ウェアを提供することを目的としている。
本発明は、伸縮性を有する糸により緯編で編成された上半身用インナー・ウェアであって、前身頃のネックラインが略凵字形で、該凵字の角部は丸みがつけられており、前身頃の肩から前記ネックラインの下辺までの間の胸側部の編地は身頃の縦方向に少なくとも2倍伸縮可能であり、前記ネックラインの下辺の下側に前身頃の横方向に脇まで延びる帯状部が形成され、該横方向帯状部における編地は縦方向よりも横方向の伸縮性が小さいものであり、前身頃の腹部の編地は前記帯状部の編地よりも横方向の伸縮性が大きく、後身頃においては右肩から左脇下にかけておよび左肩から右脇下にかけて延びる略X字状の帯状部が形成されており、該X字状帯状部における編地は後身頃の縦方向よりも横方向の伸縮性が小さいものであり、後身頃の肩甲骨部および前記X字状帯状部より下側の下部における編地は前記X字状帯状部の編地よりも横方向の伸縮性が大きいことを特徴とするインナー・ウェアにより前記目的を達成する。
本発明のインナー・ウェアは前記ネックラインの下辺がアンダーバスト付近に位置するように、前記胸側部および後身頃の上部が引伸ばされた状態で着用されるものである。
本発明のインナー・ウェアにおいては、凵字形ネックラインには、それの長手方向に伸縮性の大きいテープが縫着されていることが好ましい。
また、前身頃の腹部、後身頃の肩甲骨部および後身頃の下部における編地には、インナー・ウェアの内側に突出する畝が多数本形成されていることが好ましく、特に前記畝が菱形の格子状をなしていることが好ましい。
本発明のインナー・ウェアの前身頃の胸側部における上側部分と下側部分とを異なった編組織で編成してもよく、その場合、前記上側部分の編組織は前身頃の横方向帯状部および後身頃のX字状帯状部と同じ編組織であって、縦方向よりも横方向の伸縮性が小さい編地であることが好ましい。
この横方向の伸縮性が小さい編地は、平編目がウェール方向に連続して編成される連続平編目ウェールと浮き編目がウェール方向に編成される浮き編目ウェールとからなり、浮き編目ウェールが3〜8本連続して配置され次に連続平編目ウェールが1〜3本配置される繰返しであり、且つ浮き編目ウェールにおける浮き編の開始位置がコース方向において揃っており、該編地がリブ編風の外観を呈していることが好ましい。
本発明のインナー・ウェアにおける胸側部の下側部分の編地は、編地全体に平均的に平編目と浮き編のウエルトループが配置されたものであって、編地の表面および裏面が凹凸がなく、平坦であることが好ましい。
本発明のインナー・ウェアによれば、胸側部を伸張した状態で着用するものであり、そしてネックラインの下辺がアンダーバストの位置付近にもたらされた状態で着用するため、バストを下から持ち上げ、また胸側部によってバストを内側に寄せる効果があり、大きなバストアップ効果が得られる。また、バストの下側の部分は、横方向に延び難い編地で編成されているため、バストを支える力がある。そのため、手持ちのブラジャーを使用した上で、本発明のインナー・ウェアを着用することにより、補整用下着と同じようなバストアップ効果が得られる。この場合、ブラジャーにはワイヤー入りでなくても効果がある。
また本発明のインナー・ウェアでは、背中に横方向に伸び難いX字状帯状部が設けられており、猫背になることを防止している。そのため本発明のインナー・ウェアは、背筋をすっきりと伸ばすことを補助する役目を果すことができる。背中を伸ばすことにより胸側部が拡張し、バストトップも上向きになり、より一層のバストアップ効果が得られる。
更に、本発明によれば、インナー・ウェアの内側に突出する畝を腹部や肩甲骨部および後身頃の下部に設けており、この内側に突出する畝によりマッサージ作用が発揮され、血行の促進が促される。このように本発明のインナー・ウェアによれば、腹部の血行をよくし且つ腹部を引締める効果があり、更に正しい姿勢を保つことを補助するので、本発明のインナー・ウェアを着用することによりスタイルがよく見える。
また本発明のインナー・ウェアは、緯編で形成されており、しかもシングル針床の丸編機で編成できるので、生産性がよい。従って、本発明のインナー・ウェアは従来の補整用下着や特許文献1の衣類などに比べて安価なものとすることができる。本発明のインナー・ウェアはまた、締付けが適度なものとなるので窮屈でなく、着用感のよいインナー・ウェアである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて説明する。本発明のインナー・ウェアは、緯編で編成するものであり、特に、シングル針床の丸編機にて効率よく編成されるものである。
図1は本発明のインナー・ウェアの一実施例を示す正面図である。図2は図1に示したインナー・ウェアの背中部を示す背面図である。図3は図1、図2に示したインナー・ウェアを着用した状態を示す斜視図である。
本発明のインナー・ウェアの編成に使用する糸は伸縮性が比較的大きな糸がよい。糸使いは特に限定されないが、弾性糸(例えば、ポリウレタン糸を芯糸として、これにナイロン糸をカバリングしたもの)、ウーリーナイロン糸、弾性糸とウーリーナイロン糸とを組合わせたもの、その他の伸縮性を有する糸などを使用して編成するものである。従って、本発明におけるインナー・ウェアは、通常の綿素材などで編成されている肌着などに比較して伸縮性の大きいものである。
図1〜図3に示した実施例のインナー・ウェアは袖のついていない、所謂キャミソールである。この実施例におけるネックラインは、通常の肌着のネックラインと違って、ネックライン1は略凵字形の形状をしているものであり、この凵字形の角部は丸みがつけられている。前身頃の肩からネックライン1の下辺11までの間の胸側部2の部分の編地は、身頃の縦方向(すなわち身頃の上下方向で編地のウェール方向Wと一致するものである)の伸縮性が大きなものであり、縦方向に少なくとも1.5倍は伸縮可能である。すなわち、肩からネックライン1の下辺11までの間の距離をLとすると、胸側部2は1.5L以上伸縮することが可能である。なお、Lは張力を編地に全く付与していないときの長さである。
またネックライン1の下辺11の下側には、横方向に脇まで延びる帯状部3が形成されている。この横方向帯状部3における編地は、身頃の縦方向に対するよりも身頃の横方向に対する伸縮性が小さいものである(すなわち、この編地はウェール方向Wよりもコース方向Cの伸縮性が小さいものである)。
また、前身頃の前記横方向帯状部3の下方の腹部4には、インナー・ウェアの内側に突出する畝を多数形成している。この内側に突出する畝は左上がりの斜めの畝と右上がりの斜めの畝とによって菱形状の格子状になっていることが好ましい。
胸側部2は上側部分21と下側部分22で編み方を変えていてもよい。この場合、胸側部2の上側部分21は横方向の伸縮性が小さく、縦方向に大きく伸縮するような編組織により編成されている。好ましくは、リブ編風の外観を呈しているような編地であることが好ましい。
胸側部2の下側部分22の編地は編地全体が凹凸がなく、平坦であるような編地とすることが好ましい。この図1に示した実施例では、下側部分22はネックライン1の下辺11の下側にまで広がっているものである。なお、図1に示した実施例では凹凸がない編地がネックライン1の下辺11の下側にまで広がっているが、凹凸がない編地はこのように広がらずに、胸側部2において上側部分21の下から下辺11の高さまでの範囲内だけであってもよい。
図1に示した実施例においては、ネックライン1にはテープ5が縫い付けられており、このテープ5自身はその長手方向に大きく伸縮できるものである。また、この実施例では、袖ぐりの箇所にも伸縮性を有するテープ6が縫い付けられている。
図2に示すように、後身頃においては右肩から左脇下にかけて延び、また左肩から右脇下にかけて延びていて、全体として略X字状をなす帯状部7が形成されている。この帯状部7における編地は、後身頃の縦方向(編地におけるウェール方向W)よりも横方向(編地におけるコース方向C)の伸縮性が小さいものである。好ましくは、この略X字状帯状部7の編地は、前身頃の横方向帯状部3および胸側部2の上側部分21の編地と同じ編組織とする。またX字状帯状部7の脇部と前身頃の横方向帯状部3の脇部が連続した状態とすることが好ましい。
後身頃の肩甲骨部8およびX字状帯状部7よりも下側の下部9における編地はX字状帯状部7の編地よりも横方向の伸縮性が大きいものである。好ましくは、前身頃の腹部4の編地と同じ編組織とし、インナー・ウェアの内側に突出する畝を多数設ける。特に、このインナー・ウェアの内側に突出する畝が左上がりの斜めの畝と右上がりの斜めの畝とによって菱形形状の格子状等をしていることが好ましい。前身頃および後身頃において符号10により裾部を示している。裾部10は袋編とされている。
図1、2に示した実施例のインナー・ウェアを着用した状態を図3に示している。図3に示すように、本発明のインナー・ウェアを着用した状態では、胸側部2が大きく引き延ばされて、ネックライン1の下辺11がブラジャー30の下方の部分に少し掛かる程度、すなわち、アンダーバスト付近に位置するようにして着用する。このような状態で本発明のインナー・ウェアを着用すると、バストは胸側部2の下側部分22によって下方から支えられ、またテープ5によってもバストが支えられ、そして胸側部2によって上方に持ち上げられた状態となる。すなわち、胸側部2が引き伸ばされた状態で着用されているので、胸側部2には収縮しようとする力が働いているので、バストを上に持上げるとともに、バストの脇の部分を押さえて、その部分を前に寄せる効果がある。また、ネックライン1の周囲に取着されたテープ5も着用状態では引伸ばされた状態であるので、テープ5には収縮する力が働いており、テープ5によってバストの下側部が支えられ且つ引張り上げられるので、バストアップ効果がより一層高まるものである。また横方向帯状部3によって、バストの下側をしっかり支えているものである。
また、後身頃におけるX字状帯状部7は、横方向には延び難いため猫背になることを防止し、背筋を伸ばすような方向に編地の張力が働くものである。従って、すっきりと背筋を伸ばした状態となる。また本発明のインナー・ウェアを着用した状態では、背筋が伸びることによって胸が拡張し、それによりバストトップも上向きになる。
また腹部4、肩甲骨部8および後身頃の下部9はインナー・ウェアの内側に向かって突出する畝が多数設けられているため、この畝によってマッサージ効果があるとともに、伸縮性の編地であるためにお腹や背中をマッサージし血行をよくする効果がある。
前述した実施例では袖なしのキャミソールで説明したが、本発明のインナー・ウェアは、このキャミソールタイプに限られず袖のついたインナー・ウェアであってよい。
本発明のインナー・ウェアを着用する場合、使用するブラジャー30はワイヤーなしのブラジャーであってもよい。通常、バストアップのためにはワイヤー入りのブラジャーが使用されているが、本発明のインナー・ウェアを着用することによって大きなバストアップ効果が得られるので、ワイヤーなしのブラジャーでよい。
なお、図1、図2および図3において、同じ編組織の部分は同じような線(斜線や縦線)を引いて示している。
図4は横方向に伸縮性の少ない胸側部2における上側部分21の編地の編組織の一例を示す編組織図である。図4の実施例においては、ウェール方向Wに連続して平編目が編成されているウェール11(以下、連続平編目ウェールと言う)と浮き編120の保持ループ121による編目がウェール方向Wに連続的に編成されている浮き編目ウェール12とから編地が構成されている。この編地はコース方向Cにおいて、連続平編目ウェール11に続いて浮き編目ウェール12が4本形成され、再び連続平編目ウェール11が1本編成され、そして再び浮き編目ウェール12が4本編成され、この繰返しとなっている。浮き編目ウェール12においては、浮き編120が連続して編成されており、これらの浮き編の開始点はどのウェールにおいても同じ位置から開始されている。
図4に示した実施例では、浮き編120は保持ループ121となる編目を保持した編針が、編成中ウエルト位置(不作動位置)に保たれており、編成動作を行わず、その間に供給する糸は編目を形成せずウエルトループ122となり、このウエルトループ122は保持ループ121の裏側に飛んで浮いている状態となる。図4に示した実施例では、浮き編120においては1コース分だけがウエルトループ122として編成が行われ、次の2コース目で保持ループ121を保持した編針が編成動作を行い、保持ループ121が編目を形成している。コース方向Cにおいて4ウェール分のウエルトループ122が保持ループ121の裏側に浮いた状態となっており、5ウェール毎に連続平編目ウェール11が編成されている。
連続平編目ウェール11の間の浮き編目ウェール12においては、前述したように、浮き編120におけるウエルトループが浮いた状態で保持ループ121による編目の裏側に飛んでおり、編地の裏側においてはウエルトループ122が連続平編目ウェール11よりも裏側に浮き上がった状態となっている。編地の表側では、浮き編120の保持ループ121による編目はウエルトループ122の上に浮いて編まれた編目であるので、連続平編目ウェール11の平編目よりも浮き上がった状態となっている。従って、4本の浮き編目ウェール12と次の4本の浮き編目ウェール12との間にある連続平編目ウェール11が窪んだ状態に見えるので、この図4に示した編地は一見するとリブ編のように見えるものとなっている。このリブ風編地は裏側(インナー・ウェアの内側)に浮き編120のウエルトループが浮いた状態となっているので、肌触りがソフトなものとなる。
なお図4に示した実施例では、浮き編目ウェール12が4本連続した後、連続平編目ウェール11が1本編成される構成となっているが、この浮き編目ウェール12は2〜8本連続して配置してもよい。また、それに続く連続平編目ウェール11は1本に限られず2〜5本でもよい。連続平編目ウェール11が多過ぎると横方向(ウェール方向C)の延びが大きくなる傾向があるので、連続平編目ウェール11の本数は1〜5本程度とすることが好ましい。
更に、図4に示した浮き編目には、浮き編目におけるウエルトループ122は1コース分だけであったが、ウェール方向Wにおけるこのウエルトループ122の数を増やしてもよい。この場合は、あまり増やすとウェール方向Wにおける伸縮性が小さくなるので、ウエルトループ122のウェール方向の数は1〜3程度であることが好ましい。
図5は前身頃の胸側部2における下側部分22の編地の一実施例を示す編組織図である。この図5に示した編組織図に見られるように、編地全体に平均的に平編目と浮き編のウエルトループ122が配置されたものである。図5においてaで示すコースにおいては平編目110、浮き編のウエルトループ122、平編目110、ウエルトループ122と繰返して編成される。次のコースbにおいては、ウエルトループ122、浮き編の保持ループ121による平編目110、ウエルトループ122、保持ループ121による平編目110の繰返しとなっている。矢印cで示すコースにおいては、ウエルトループ122、平編目110、ウエルトループ122、平編目110の繰返しとなっている。その次のコースdにおいては、浮き編の保持ループ121による平編目110、ウエルトループ122、浮き編の保持ループによる平編目110、ウエルトループ122の繰返しになっている。ウェール方向Wにおいてはa〜dの編み方が繰返して編成されるものである。
このように、かのこ模様のように平編目110とウエルトループ122が配置されており、ウエルトループ122は長く裏側に浮いたりしないので、編地の表面および裏面に凹凸がなく、平坦な状態となっている。
胸側部2の下側部分22は、図3に示すようにブラジャー30をつけている箇所に重なり合うので厚みがない方が好ましく、このような平坦な編地となっている方が好ましい。なお、胸側部2の下側部分22の編地は、この図5に示した実施例に限定されるものでなく、全体的に平坦な編地が好ましいというだけである。なお、全部を平編としてもよいが、全部を平編とすると、伸縮性が大き過ぎて縮む力が弱くなるので、浮き編目が入っているような編地の方が好ましい。
図6は本発明に使用する編組織の一例であり、前記特許文献2に開示されているものである。この編組織は前身頃の腹部4、後身頃の肩甲骨部8およびX字状帯状部7の下方の下部9に適用することが好ましい編組織である。
図6の編組織図に示すように、この編地は基本的には8コース飛ばしの浮き編が、その浮き編の開始点を右上がりまたは左上がりにずらして編成されており、それにより右上がりの畝および左上がりの畝が形成される。この畝はインナー・ウェアにおいて内側に突出するものである。浮き編を行うウェールと通常の平編を行うウェールの比は1:1であり、浮き編は1ウェール置きに形成されている。そしてこの実施例では浮き編の開始位置は右上がりに2コースずつずれて開始されているか、或いは左上がりに2コースずつずれて浮き編が開始されている。浮き編の交差する部分は長い浮き編が形成されており、一番長い浮き編は、この実施例では20コースに跨がる浮き編目が作られている。また、この実施例において、平編部はインナー・ウェアの内側から見た場合に、菱形状の凹部となって表れるものである。菱形の格子状の畝部が連続的に形成されるので、この畝部がインナー・ウェアを着用した人に対しては血行の促進を促すものである。
なお、前身頃の腹部4、後身頃の肩甲骨部8および後身頃の下部9においては、この編み方に限定されるものではなく、インナー・ウェアの内側に突出する畝が多数形成されているものであれば、編組織はどのようなものでもよい。また、前身頃の腹部4、後身頃の肩甲骨部8および後身頃の下部9の編組織は互いに異なっていてもよい。
本発明のインナー・ウェアの一実施例を示す正面図である。 図1に示した実施例のインナー・ウェアの背面図である。 図1、図2に示したインナー・ウェアを着用した状態を示す斜視図である。 胸側部の上側部分の編み方を示す編組織の一例を示す編目で表わした編組織図である。 胸側部の下側部分の編み方の一例を示す編目で表わした編組織図である。 腹部、肩甲骨部および後身頃下部における編み方の一例を示す編目で表わした編組織図である。
符号の説明
1 ネックライン
2 胸側部
21 胸側部の上側部分
22 胸側部の下側部分
3 横方向帯状部
4 前身頃の腹部
5 テープ
6 テープ
7 X字状帯状部
8 肩甲骨部
9 後身頃の下部

Claims (8)

  1. 伸縮性を有する糸により緯編で編成された上半身用インナー・ウェアであって、前身頃のネックラインが略凵字形で、該凵字の角部は丸みがつけられており、前身頃の肩から前記ネックラインの下辺までの間の胸側部の編地は身頃の縦方向に少なくとも1.5倍伸縮可能であり、前記ネックラインの下辺の下側に前身頃の横方向に脇まで延びる帯状部が形成され、該横方向帯状部における編地は縦方向よりも横方向の伸縮性が小さいものであり、前身頃の腹部の編地は前記帯状部の編地よりも横方向の伸縮性が大きく、後身頃においては右肩から左脇下にかけておよび左肩から右脇下にかけて延びる略X字状の帯状部が形成されており、該X字状帯状部における編地は後身頃の縦方向よりも横方向の伸縮性が小さいものであり、後身頃の肩甲骨部および前記X字状帯状部より下側の下部における編地は前記X字状帯状部の編地よりも横方向の伸縮性が大きいことを特徴とするインナー・ウェア。
  2. 前記インナー・ウェアは前記ネックラインの下辺がアンダーバスト付近に位置するように、前記胸側部および後身頃の上部が引伸ばされた状態で着用されることを特徴とする請求項1に記載のインナー・ウェア。
  3. 前記凵字形ネックラインには、それの長手方向に伸縮性の大きいテープが縫着されていることを特徴とする請求項1または2記載のインナー・ウェア。
  4. 前身頃の腹部、後身頃の肩甲骨部および後身頃の下部における編地には、インナー・ウェアの内側に突出する畝が多数本形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインナー・ウェア。
  5. 前記インナー・ウェアの内側に突出する畝が菱形の格子状をなしていることを特徴とする請求項4記載のインナー・ウェア。
  6. 前記前身頃の胸側部における上側部分と下側部分とが異なった編組織で編成されており、前記上側部分の編組織は前記前身頃の横方向帯状部および前記後身頃のX字状帯状部と同じ編組織であって、縦方向よりも横方向の伸縮性が小さい編地であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインナー・ウェア。
  7. 前記横方向の伸縮性が小さい編地は、平編目がウェール方向に連続して編成される連続平編目ウェールと浮き編目がウェール方向に編成される浮き編目ウェールとからなり、前記浮き編目ウェールが2〜8本連続して配置され次に連続平編目ウェールが1〜5本配置される繰返しであり、且つ前記浮き編目ウェールにおける浮き編の開始位置がコース方向において揃っており、該編地がリブ編風の外観を呈していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインナー・ウェア。
  8. 前記胸側部の下側部分の編地は、編地全体に平均的に平編目と浮き編のウエルトループが配置されたものであって、編地の表面および裏面が凹凸がなく、平坦であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のインナー・ウェア。
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