JP4031610B2 - サスペンションアームの連結構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、サスペンションアームの連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、観光バスに用いられる独立懸架式フロントサスペンションを表すものであり、エアスプリング1(サスペンションスプリング)は、ストラット2のシート3に搭載される。4はサスペンションアーム(アッパアーム4aおよびロワアーム4b)であり、図4のようなウィッシュボーン型に形成され、V形に開く両端およびその反対側のV形の中央にそれぞれ目玉部5(軸穴部)が備えられる。
【0003】
V形に開く両端の目玉部5aは、シャシフレーム側にそれぞれ固定のアームシャフト6aにゴムブッシュ7aを介して支持される。V形の中央の目玉部5bは、ストラット2の軸穴部8にキー9で固定のアームシャフト6bにそれぞれゴムブッシュ7bを介して支持される。そして、ストラット2はシャシフレーム側にこれらサスペンションアーム4を介して上下方向へ変位可能に取り付けられる。
【0004】
図示しないが、ストラットアーム10の先端部10a(軸穴部)にキングピンを介してステアリングナックルが支持され、運転室のステアリングホイールを操作すると、その動きはリンケージを介してステアリングナックルへ伝えられ、タイヤ(ホイール)を操向させる。図3において、11はショックアブソーバであり、ストラット2とシャシフレーム側との間に介装される。
【0005】
サスペンションアーム4の連結部分5において、図5はA−A断面、図6はB−B断面、を表すものであり、ゴムブッシュ7a,7bは、目玉部5の内周に嵌合する外筒13と、アームシャフト6a,6bの外周に嵌合する内筒12と、これらの間に介在するゴム13と、からなり、サスペンションの衝撃や振動を吸収する。ゴムブッシュ7a,7bの両脇を抑えるため、内筒12の外周にスラストワッシャ15(ゴムワッシャ)およびその摩耗防止用の樹脂ワッシャ16が嵌合され、アームシャフト6a,6bを介してナット18により締め付けられる。
【0006】
図4において、20,21はシャシフレーム側にアームシャフト6aの両端部を固定するためのボルトおよびナット、22,23は目玉部5のクランプを締め付けるボルトおよびナットであり、24はアームシャフト7bの両端に螺合するナット18とゴムブッシュ15との間に介装されるプレーンワッシャである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このようなサスペンションアーム4の連結構造においては、図5および図6のようにゴムブッシュ7a,7bとスラストワッシャ15との間に摩耗防止用の樹脂ワッシャ16が介在するため、ゴムワッシャ15が金属(ブッシュ15の外筒13やアーム4の目玉部5)に擦り切られることがなくなる。それにも拘わらず、タイヤの制動時や操向時などにおいて、サスペンションの軋み音が発生することがある。これは、ゴムワッシャ15が、スラスト方向への荷重を受けながら、サスペンションアーム4の揺動(目玉部5は回ろうとする)に引き擦られ、アームシャフト6a,6b回りを動くからと考えられる。
【0008】
この発明は、このような不具合を改善するための有効な対策手段の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明では、独立懸架式サスペンションに用いられるサスペンションアームの連結構造において、サスペンションアームの連結部分を構成する目玉部とこれを軸支するアームシャフトとの間に介装されるゴムブッシュを備えるものにあって、ゴムブッシュは、目玉部の内周に嵌合する外筒と、アームシャフトの外周に嵌合する内筒と、これらの間に介在するゴムと、からなり、ゴムブッシュの両脇に配置されるスラストワッシャとしてゴムワッシャと、その両面にそれぞれ隣接する2枚の円板および同じくゴムワッシャの内径に嵌合する円筒とからなる樹脂ワッシャと、をアームシャフトの雄ネジ部に螺合するナットによりゴムブッシュの内筒上でナットとサスペンションアームの目玉部およびゴムブッシュの外筒との間に締め付けたことを特徴とする。
【0010】
第2の発明では、第1の発明に係るサスペンションアームの連結構造における、樹脂ワッシャの円筒と2枚の円板の一方をL型断面に一体形成すると共に、もう一方の円板はこれと別体に形成したことを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】
第1の発明では、ゴムワッシャ(スラストワッシャ)が樹脂ワッシャに収装されるようになり、金属(サスペンションアームの目玉部、ゴムブッシュの外筒)との接触やゴムブッシュのゴムとの接触が回避され、樹脂との接触のみとなるため、アームの揺動に伴うサスペンションの軋み音を効果的に抑えられる。
【0012】
第2の発明では、L型断面にゴムワッシャを入れ、別体の円板をゴムワッシャに当てることにより、ゴムワッシャと共に樹脂ワッシャを能率よく組み付けられる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1,図2は観光バスに用いられる独立懸架式フロントサスペンションへの適用例を表すものであり、スラストワッシャ30を除く全体的な構成については、従来の場合(図3および図4、参照)と同様のため、同じ部品に同じ符号を付けて、その作図は省略する。なお、図1は従来例の図5に対応する断面を表す。
【0014】
図1において、5aはサスペンションアーム4の目玉部(軸穴部)、6aはシャシフレーム側に固定されるアームシャフトであり、サスペンションアーム4の目玉部5aは、シャシフレーム側のアームシャフト6aにゴムブッシュ7aを介して取り付けられる。12はゴムブッシュの内筒、13は同じく外筒、14はこれらの間に封入のゴム、である。
【0015】
スラストワッシャ30は、ゴムブッシュ7aの両脇において、その内筒12の外周に嵌合され、アームシャフト6aの雄ネジ部に螺合するナット18により締め付けられる。スラストワッシャ30は、ゴムワッシャ31と樹脂ワッシャ32との組み合わせになるものであり、樹脂ワッシャ32はゴムワッシャ31の両面にそれぞれ隣接する円板32a,32bと、同じくワッシャ31の内径に嵌合する円筒32cとから構成される。
【0016】
この場合、樹脂ワッシャ32の円板32a,32bの一方(内側の32b)は、円筒32cとL型断面に一体形成され、もう一方の円板32aは、これらと別体に形成される。そして、スラストワッシャは30は、L型断面(32bおよび32c)にゴムワッシャ31を入れ、別体の円板32aを円筒の外周に嵌め込むことにより、樹脂ワッシャ32にゴムワッシャ31を収装するような態様に組み付けられ、ゴムブッシュ7aの両脇において、アームシャフト6aの雄ネジに螺合するナット18とサスペンションアームの目玉部5およびゴムブッシュ7aの外筒13との間に介装される。
【0017】
図示しないが、このスラストワッシャ30は、ストラット2の軸穴部8にキー9で固定のアームシャフト7bにゴムブッシュ6bを介して取り付けられる目玉部5b(目玉部5aの反対側のV形中央に配置される)にも使用される。図6においては、ゴムワッシャ15およびその摩耗防止用の樹脂ワッシャ16がスラストワッシャ30に置換されることになる。
【0018】
このような構成により、ゴムワッシャ31は樹脂ワッシャ32に収装され、金属(ブッシュ6a,6bの外筒13およびサスペンションアーム4の目玉部5a,5b)との接触やゴム(ワッシャ6a,6bの封入ゴム14)との接触が回避され、樹脂との接触のみとなるため、タイヤの制動時や操向時などにおいて、スラスト荷重を受けながら、サスペンションアーム4が揺動にしても、これに伴うゴムの軋み音を効果的に防止できる。
【0019】
スラストワッシャ30は、樹脂ワッシャ32がL型断面(円板32bおよび円筒32c)と円板32aとに分離可能なため、既述のようにゴムワッシャ31をL型断面に入れ、円板32aを円筒32cに嵌合することにより、ゴムワッシャ31と共に樹脂ワッシャ32をゴムブッシュ7a,7bの両脇に容易に組み付けられる。
【0020】
この発明は、独立懸架式フロントサスペンションに適用が限定されるものではなく、スラストワッシャを備えるサスペンションアームの連結構造に広く適用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を表す要部断面図である。
【図2】同じく拡大断面図である。
【図3】従来例を説明するサスペンションの構成図である。
【図4】同じく分解斜視図である。
【図5】同じく要部断面図である。
【図6】同じく要部断面図である。
【符号の説明】
2 ストラット
4(4a,4b) サスペンションアーム
5(5a,5b) 目玉部
6a,6b アームシャフト
7a,7b ゴムブッシュ
8 ストラットの軸穴部
9 キー
18 ナット
30 スラストワッシャ
31 ゴムワッシャ
32 樹脂ワッシャ
32a,32b 円板
32c 円筒
Claims (2)
- 独立懸架式サスペンションに用いられるサスペンションアームの連結構造において、サスペンションアームの連結部分を構成する目玉部とこれを軸支するアームシャフトとの間に介装されるゴムブッシュを備えるものにあって、ゴムブッシュは、目玉部の内周に嵌合する外筒と、アームシャフトの外周に嵌合する内筒と、これらの間に介在するゴムと、からなり、ゴムブッシュの両脇に配置されるスラストワッシャとしてゴムワッシャと、その両面にそれぞれ隣接する2枚の円板および同じくゴムワッシャの内径に嵌合する円筒とからなる樹脂ワッシャと、をアームシャフトの雄ネジ部に螺合するナットによりゴムブッシュの内筒上でナットとサスペンションアームの目玉部およびゴムブッシュの外筒との間に締め付けたことを特徴とするサスペンションアームの連結構造。
- 樹脂ワッシャの円筒と2枚の円板の一方をL型断面に一体形成すると共に、もう一方の円板はこれと別体に形成したことを特徴とする請求項1の記載の係るサスペンションアームの連結構造。
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- 2000-07-18 JP JP2000216838A patent/JP4031610B2/ja not_active Expired - Fee Related
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