JP4031206B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はスタティックRAM(Random Access Memory)等半導体記憶装置に関し、特に、消費電流を低減させるための回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、半導体記憶装置においては、消費電流を低減させる目的として、擬似的に動作を模擬して自己制御を行う回路がよく用いられている。その代表的な例がダミーメモリ回路である。これはメモリセルからの読み出しを模擬し、読み出しが完了しているかどうかを検出することによって、内部活性化信号を非活性化状態に変化させるものである。
【0003】
選択されたメモリセルからのデータの読み出しが始まると、ビットライン対を介してセンスアンプに伝えられ、そこでわずかな電位差のデータが増幅される。そのセンスアンプからの出力が出力回路を通してデータ出力とされる。通常、出力回路には、データをラッチする回路を伴っているため、出力ラッチが完了すれば、センスアンプは活性化状態にある必要はない。
【0004】
そこで、ダミーメモリ回路を用いてセンスアンプの出力状態をモニタさせ、センスアンプの活性化状態あるいは出力ラッチのタイミングを制御する方法がよくとられている。
【0005】
また、読み出し時のビットラインの振幅も、センスアンプが検知できる以上にスイングさせる必要がないが、これもダミー回路でワードラインを制御することによってビットラインのフルスイングを抑える方法がよく用いられている。
【0006】
このダミーメモリ回路を用いて自己制御を行う場合、センスアンプからの出力が確実に行われたことを確認して、センスアンプやワードラインの活性化状態を制御しなければならない。
【0007】
しかしながら、過剰に動作マージンをとると、メモリ回路自体の性能を下げてしまうことになる。また、逆に非活性化状態にするタイミングが早すぎれば、データの誤出力を招いてしまうことになる。そのため、ある程度の動作マージンを確実に設けなければならない。
【0008】
また、製造ばらつきによる各メモリセル、センスアンプの特性、ビットラインの容量、抵抗といったもののばらつきという予期しにくい要因に対しても、正しいデータが出力できる回路でなければ、歩留まりを低下させてしまうことになる。さらに、制御回路自身の消費電流の増加もあるため、出来るだけ容易に動作マージンを確保できる方法が好ましい。
【0009】
このため、通常ワードラインドライバの最遠端にダミー回路を用いると共に、何らかの方法で動作マージンを確保しようとしている。例えば、特開平8−273365号公報には、ダミーメモリセルをワードラインの最遠端に設け、さらにダミービットライン対の線幅を広く、且つ線間隔を狭くすることで寄生容量を通常のビットライン容量よりも大きくすることで、センスアンプや出力ラッチ回路を制御する動作タイミングにマージンを設けることが示されている。また、他の方法としてダミーメモリセルの駆動能力を小さくすることも提案している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記した方法では、ダミーセルやダミービットラインの特性を変更して動作マージンを確保しているため、プロセスのばらつきや、電源電圧の変動があった場合には動作マージンが変動する畏れがある。
【0011】
この発明は、上記した問題点を解決するためになされたものにして、ダミーメモリセルやダミービットラインの特性を変えることなく、また余分な制御回路を追加することによってチップ面積の増加や消費電流の増加を招くことなく、容易にダミーメモリ回路を使った自己制御回路に動作マージンを持たせる方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、複数のメモリセルを有するメモリアレイと、このメモリセルから相補信号の入出力を行うビットライン対と、このビットライン対からの信号を増幅するセンスアンプと、前記ビットライン対をプリチャージするプリチャージ回路と、前記メモリセルからの読み出しを模擬するダミーメモリ回路と、を有する半導体記憶装置において、前記ダミーメモリ回路は、前記メモリセルの選択時に同期して選択されあらかじめ固定されたデータを持つダミーメモリセルと、このダミーメモリセルに接続されたダミービットライン対と、ダミービットライン対からのデータを検出して増幅するダミーセンスアンプと、前記ダミービットライン対をプリチャージするダミープリチャージ回路とを有し、ダミーセンスアンプで読み出しを行う直前には、ダミービットライン間に、ダミーメモリセルがあらかじめ与えられたデータと逆のデータに対応した一定の電位差を生じさせることを特徴とする。
【0013】
上記したように、ダミーメモリセルがあらかじめ与えられたデータと逆のデータに対応した一定の電位差をダミービットライン間に生じさせることで、ダミービットライン一方側から”L”が出力される読み出しを行うには、通常よりもダミーセンスアンプ出力が遅れて出力されることになる。これを製造ばらつきなどによる特性変化の動作マージンとして用いれば、新たにタイミング制御の為の回路を追加することなく、メモリサイズの変化に対しても追随して一定の動作マージンを持った形で保証できる。
【0014】
前記ダミープリチャージ回路は、前記ダミービットライン対のそれぞれを異なる第1、および第2の電位に保持し、この電位差を利用してダミーセンスアンプからの出力タイミングを制御するように構成すればよい。
【0015】
また、前記ダミープリチャージ回路は、ダミービットライン対の片側をPMOSトランジスタ、他方をNMOSトランジスタで構成し、ビットライン対のプリチャージ電位に電位差を生じさせるように構成すればよい。
【0016】
また、この発明は、前記ダミービットライン対に接続され、一時的にいずれか一方のダミービットラインの電位を下げ、ダミービットライン間に一時的に電位差を持たせるように構成することができる。
【0017】
前記ダミーセンスアンプからの検出信号が、前記センスアンプの活性化状態を制御し、また、前記ダミーセンスアンプからの検出信号が、前記メモリセルを選択するワードラインの活性化状態を制御するように構成すればよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明につき図面を参照して説明する。図1は、この発明の第1の実施形態を示すブロック図である。
【0019】
この実施形態にかかる半導体記憶装置は、第1及び第2のデータ入出力端を持ち選択状態のときこれら第1及び第2のデータ入出力端から互いに相補のレベル関係にあるデータを書込んで記憶すると共に、記憶しているデータを読出す複数のメモリセル(MC1〜MCn,…)を行方向,列方向に配置したメモリセルアレイ1を備える。なお、図1に示すメモリセル1は、列方向には、便宜上1列のみ記載しているが、複数の列を備えている。
【0020】
複数のメモリセル(MC1〜MCn,…)の各行には、それぞれと対応して設けられ選択レベルのとき対応する行のメモリセルを選択状態とする複数のワード線WL0〜WLnが設けられ、複数のメモリセル(MC1〜MCn,…)の各列には、それぞれと対応して設けられ対応する列のメモリセルの第1及び第2のデータ入出力端と対応接続する第1及び第2のビット線(BL1,BL2,…)から成る複数のビット線対が設けられている。
【0021】
アドレス入力回路8から与えられる行アドレス信号ADXに従って、行アドレスデコーダ2は、ワード線活性化信号WLEが活性化レベルのとき行アドレス信号ADXに従って複数のワード線WL1〜WLnのうちの所定のワード線を選択レベルとする。プリチャージ回路3は、内部制御回路9から与えられるプリチャージ制御信号PRCの活性化レベルに応答して前記複数のビット線対を所定の電位にプリチャージする。
【0022】
また、アドレス入力回路8から列アドレス信号ADYが列アドレスデコーダ4に与えられ、列アドレスデコーダ4が列アドレス信号ADYに従って列ゲート回路5を制御し、前記複数のビット線対のうちの所定のビット線対を選択する。選択されたビット線対のデータをセンスアンプ6がセンス増幅活性化信号SENの活性化レベルに応答して増幅し出力する。このセンスアンプ6の出力データがデータラッチ信号LEの活性化レベルに応答して出力回路7がラッチし出力する。
【0023】
上記したアドレス入力回路8は、行アドレス信号ADX及び列アドレス信号ADYを含むアドレス信号のアドレス値の変化を検出してアドレス遷移検出信号ATDを出力し、内部制御回路9は、このATDに従ってワード線活性化信号WLE,センス増幅活性化信号SEN,データラッチ信号LE及びプリチャージ制御信号PRCを所定のタイミングで所定の期間活性化レベルとして出力する。
【0024】
さらに、複数のワード線(WL1〜WLn)それぞれの行アドレスデコーダ2に対する最遠端にダミーメモリセル(DMC1〜DMCn)が設けられている。ダミーメモリセル(DMC1〜DMCn)は、第1及び第2のデータ出力端を持って互いに相補のレベル関係にある固定されたレベルのデータを記憶しておき、選択状態のときこのデータを上記第1及び第2のデータ出力端から読み出す。
【0025】
これら複数のダミーメモリセル(DMC1〜DMCn)の第1のデータ出力端には、第1のダミービット線DBL1が接続され、第2のデータ出力端には、第2のダミービット線DBL2が接続される。ダミーセンスアンプ6aは、これらダミービット線対のデータをセンス増幅活性化信号SENの活性化レベルに応答して、このダミービット線対のプリチャージ電位とは異なるレベルのデータとして出力する。
【0026】
ダミープリチャージ回路3aは、ダミービット線対をプリチャージする。即ち、もので、内部制御回路9からのセンス増幅活性化信号SENに従って、ダミービット線対のプリチャージレベルに対応するレベルにプリチャージする。
【0027】
メモリセル(MC1〜MCn,…)それぞれは、図2に示すように、フリップフロップ型に構成され第1及び第2の記憶節点N1,N2を持つ記憶部と、ゲートと接続するワード線(WLj),(j=1〜n)が選択レベル(高レベル)のときオンとなり上記記憶部の記憶節点N1,N2と第1及び第2のビット線(BLk1,BLk2),(k=1,2,…)とを対応接続するスイッチング用のトランジスタT23,T24とを備えて構成される。
【0028】
ダミーメモリセル(DMC1〜DMCn)それぞれは、図3に示すように、メモリセル(MC11〜MC1n,…)と同様にフリップフロップ型に構成され第1及び第2の記憶節点N1,N2を持つ記憶部と、ゲートと接続するワード線(WLj),(j=1〜n)が選択レベル(高レベル)のときオンとなり上記記憶部の記憶節点N1,N2と第1及び第2のビット線(BLk1,BLk2),(k=1,2,…)とを対応接続するスイッチング用のトランジスタT23,T24とを備えて構成される。そして、記憶接点N2には電源電位Vccが与えられ、DBL1側に”L”が読み出されるようにあらかじめ固定されている
【0029】
上記したように、メモリセル(MC11〜MC1n,…)とダミーメモリセル(DMC1〜DMCn)は同一のワードライン(WLj),(j=0〜n)に接続され同期して選択される。
【0030】
ダミービットライン(DBL1,DBL2)からの信号をダミーセンスアンプ6aで検出すれば、メインのセンスアンプ6でも出力が確定しているものとして、センスアンプ6を活性化状態から非活性化状態へと変化させるように内部制御回路9でコントロールする。同様にワードライン(WLj),(j=0〜n)も非選択状態へと変化させる。これによってセンスアンプ6での貫通電流や、ビットライン(BLk1,BLk2)での充放電電流が、データの読み出しに必要な量以上の消費を抑えることが出来る。
【0031】
次に、この実施形態の特徴とするプリチャージ回路3とダミープリチャージ回路3aを図4および図5に示す。メイン側のプリチャージ回路3は、図4に示すように、電源電位VccまでプリチャージできるようにPMOSトランジスタで構成している。さらに、ライトモード後のプリチャージ速度を速めるためNMOSトランジスタでのプリチャージもあわせて行っている。
【0032】
ダミー回路側も同様の構成とするが、ダミープリチャージ回路3aは、図5に示すように、”H”固定側のダミービットラインDBL2側の電位は電源電位Vccより一定電位低い値になるように設定している。即ち、電源電位VccからNMOSトランジスタのスレショルド電位Vth,nを引いた値、(Vcc−Vth,n)までしか上昇しない様にNMOSトランジスタのみでのプリチャージとしている。このため、プリチャージ状態でDBL1>DBL2となる。このように、ダミーメモリセルがあらかじめ与えられたデータと逆のデータに対応した一定の電位差を生じさせている。
【0033】
ダミービットラインDBL1側から”L”が出力される読み出しを行うには、通常よりもダミーセンスアンプ6aの出力が遅れて出力される。これを製造ばらつきなどによる特性変化の動作マージンとして用いれば、新たにタイミング制御の為の回路を追加することなく、メモリサイズの変化に対しても追随して一定の動作マージンを持った形で保証できる。
【0034】
図6は、この発明の第1の実施形態のタイミング図を表している。アドレスの変化に伴いアドレス入力回路8が遷移信号ATDを内部制御回路9に与える。そして、内部制御回路9が活性化され内部の動作が開始する。PRC,WLE,SENのそれぞれの信号が変化し、読み出し状態に入ると同時に、ダミー回路側でも読み出し状態となる。ここで、ビットラインBL1,BL2、ダミービットラインDBL1はいずれも電源電位Vccまでプリチャージされた状態からの読み出しである。しかし、ダミービットラインDBL2のみ一定電位低い状態からの読み出しとなる。そのためダミーセンスアンプ6aからの出力は一定時間(図中のt1に相当)遅れる。
【0035】
これをダミー回路の動作マージンとして利用すれば、どのメモリサイズの回路に対しても一定の動作マージンを持った回路として動作が保証できる。
【0036】
なお、ダミービットラインDBL2の初期状態については、リードモードに入る前のライトモード時に、ダミープリチャージ回路3aで示したイコライズトランジスタT25でDBL1側の電位へとプルダウンされる為、(Vcc−Vth,n)の中間電位に保たれることは容易に可能となる。
【0037】
上記したように、上記実施形態においては、プリチャージ状態でDBL1>DBL2となるように、ダミービットラインのプリチャージを制御すればよい。このため、図7に示すように、メインのプリチャージ回路と同様の構成とし、ダミービットラインDBL1に与える電位を電源電位より高電位のVppの電位を与えるように構成しても同様の効果が得られる。この高電位は例えばEEPROMなどメモリであれば、書き込み時に使用する電位を用いればよい。但し、上記図5の構成と比べると、高い電位を用いるので、消費電力が多くなる。
【0038】
次に、この発明の第2の実施形態につき図8ないし図12に従い説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるために、ここではその説明を割愛する。図8はこの発明の別の構成方法を示している。
【0039】
この実施形態においては、ダミープリチャージ回路3もメイン側のプリチャージ回路3と同じ構成のものを用いている。そして、ダミービットラインDBL2の電位を下げる方法として、初期状態設定回路10を設けたものである。
【0040】
図9ないし図11に初期状態設定回路10の構成を示す。
【0041】
図9に示したように、ダミーデータライン対DDL1,DDL2に初期状態設定回路10を設ける。そして、DDL2の初期電位を”L”としている。この状態で列ゲート活性化信号(YG)がONされると、ダミービットラインDBL2上の電荷がDDL2側に移動し、DBL2の電位が一定値下がる。これを利用して第1の実施形態と同様の動作を可能とした。
【0042】
また、図10に示したように、さらに適当な寄生容量C0を持たせれば、DBL2上の電荷の移動量を調整できる。また、図11に示した方法では、YG信号より発生させたワンショットパルスを入力して、列ゲートが活性化された直後、DBL2を一定期間プルダウンする方法である。図9ないし図11に示したいずれの回路もダミーセンスアンプの出力を遅らせて動作マージンを稼ぐことでは共通である。また図11の方法では、DBL2に設置してDBL2を一時的にプルダウンさせても同様の効果が得られる。
【0043】
図12は第2の実施形態のタイミング図を表している。アドレスの変化に伴いアドレス入力回路8が遷移信号ATDを内部制御回路9に与える。そして、内部制御回路9が活性化され内部の動作が開始する。PRC,WLE,SENのそれぞれの信号が変化し、読み出し状態に入ると同時に、ダミー側でも読み出し状態となる。ここで、ビットラインBL1,BL2、ダミービットラインDBL1、DBL2はいずれも電源電位Vccまでプリチャージされた状態からの読み出しである。しかし、列ゲート活性化信号(YG)がONすると、ダミービットラインDBL2上の電荷がDDL2側に移動し、DBL2の電位が一定値下がる。このためダミーセンスアンプ6aからの出力は一定時間(図中のt1に相当)遅れる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明は、メモリセルの読み出し状態をモニタし活性化状態を制御するためのダミーメモリ回路を、一定の動作マージンをつけた形で新たな回路を付加することなく容易に構成することが出来る。その結果動作性能を落とすことなく低消費化でき、あらゆるメモリサイズのセルに対しても一定の動作マージンを持った形で対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の半導体記憶装置の第1の実施形態における構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の半導体記憶装置のメモリセルの回路図である。
【図3】この発明の半導体記憶装置のダミーメモリセルの回路図である。
【図4】この発明の半導体記憶装置のプリチャージ回路を示す回路図である。
【図5】この発明の半導体記憶装置の第1の実施形態におけるダミープリチャージ回路の回路図である。
【図6】図1に示す半導体記憶装置のタイム図である。
【図7】この発明の半導体記憶装置の第1の実施形態における他のダミープリチャージ回路の回路図である。
【図8】この発明の半導体記憶装置の第2の実施形態における構成を示すブロック図である。
【図9】この発明の半導体記憶装置の第2の実施形態におけるダミーデータライン初期設定回路の構成を示す回路図である。
【図10】この発明の半導体記憶装置の第2の実施形態におけるダミーデータライン初期設定回路の構成を示す回路図である。
【図11】この発明の半導体記憶装置の第2の実施形態におけるダミーデータライン初期設定回路の構成を示す回路図である。
【図12】図8に示す半導体記憶装置のタイム図である。
【符号の説明】
1 メモリセル
2 行アドレスデコーダ
3 プリチャージ回路
3a ダミープリチャージ回路
4 列アドレスデコーダ
6 センスアンプ
6a ダミーセンスアンプ

Claims (6)

  1. 複数のメモリセルを有するメモリアレイと、このメモリセルから相補信号の入出力を行うビットライン対と、このビットライン対からの信号を増幅するセンスアンプと、前記ビットライン対をプリチャージするプリチャージ回路と、前記メモリセルからの読み出しを模擬するダミーメモリ回路と、を有する半導体記憶装置において、
    前記ダミーメモリ回路は、前記メモリセルの選択時に同期して選択されあらかじめ固定されたデータを持つダミーメモリセルと、このダミーメモリセルに接続されたダミービットライン対と、ダミービットライン対からのデータを検出して増幅するダミーセンスアンプと、前記ダミービットライン対をプリチャージするダミープリチャージ回路とを有し、ダミーセンスアンプで読み出しを行う直前には、ダミービットライン間に、ダミーメモリセルがあらかじめ与えられたデータと逆のデータに対応した一定の電位差を生じさせることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記ダミープリチャージ回路は、前記ダミービットライン対のそれぞれを異なる第1、および第2の電位に保持し、この電位差を利用してダミーセンスアンプからの出力タイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記ダミープリチャージ回路は、ダミービットライン対の片側をPMOSトランジスタ、他方をNMOSトランジスタで構成し、ビットライン対のプリチャージ電位に電位差を生じさせることを特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記ダミービットライン対に接続され、一時的にいずれか一方のダミービットラインの電位を下げ、ダミービットライン間に一時的に電位差を持たせることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記ダミーセンスアンプからの検出信号が、前記センスアンプの活性化状態を制御することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  6. 前記ダミーセンスアンプからの検出信号が、前記メモリセルを選択するワードラインの活性化状態を制御することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体記憶装置。
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