JP5895619B2 - プリチャージイネーブル信号生成回路及び半導体記憶装置 - Google Patents

プリチャージイネーブル信号生成回路及び半導体記憶装置 Download PDF

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Description

本発明は、ビットラインをプリチャージするプリチャージ回路のためのプリチャージイネーブル信号生成回路及び当該プリチャージイネーブル信号生成回路を備えた半導体記憶装置に関する。
従来、同期式SRAM(Static Random Access Memory)では、メモリセル及びセンスアンプの動作時に、ダミーのメモリセル及びダミーのセンスアンプを同様に動作させ、ダミーのセンスアンプからの出力信号に基づいて、センスアンプを非活性化させるタイミングなどを制御する(例えば、特許文献1参照。)。この場合、読み出し動作及び書き込み動作などにセンスアンプの活性化及び非活性化タイミングを合わせることにより、無駄なマージンを極力無くし、SRAMの性能向上を図っている。また、特許文献1及び2では、SRAMを安定して動作せるために、ダミーセンスアンプに動作マージンを持たせて、不具合の防止を図っている。
図10は、従来技術に係る1ポート同期式SRAM(以下、SRAMという。)の構成を示すブロック図である。図10のSRAMは、制御回路101と、メモリアレイ7と、読み出し書き込み回路103と、PORTA−アドレスバッファ4と、行デコーダ5と、列デコーダ6と、入出力回路8と、タイミング回路(ダミーメモリアレイ)109と、ダミー読み出し回路(センスアンプ)110とを備えて構成される。
制御回路101は、外部同期信号CK、ライトイネーブル信号WEB、及びチップイネーブル信号CEBを外部回路(図示せず。)から受信し、終了信号ENDをダミー読み出し回路110から受信する。そして、制御回路101は、デコーダイネーブル信号DENを行デコーダ5及び列デコーダ6に出力し、書き込みイネーブル信号WEN及びセンスイネーブル信号SEを読み出し書き込み回路103に出力し、ダミーメモリイネーブル信号DMENをタイミング回路109に出力し、ダミーセンスイネーブル信号DSENをダミー読み出し回路110に出力し、プリチャージイネーブル信号PRC,PRCBをプリチャージ回路140に出力して、後述するように図10のSRAMの動作を制御する。
外部同期信号CKは、SRAMの動作基準となるクロック信号である。ライトイネーブル信号WEBは、SRAMに対して書き込み動作又は読み出し動作を指示するための信号であり、ライトイネーブル信号WEBがローレベルのときSRAMは書き込み動作を指示され、ライトイネーブル信号WEBがハイレベルのときSRAMは読み出し動作を指示される。チップイネーブル信号CEBは、SRAMの選択状態を表す信号であり、チップイネーブル信号CEBがローレベルのときSRAMは選択状態であり外部回路から入力される信号に基づいて動作し、チップイネーブル信号CEBがハイレベルのときSRAMは非選択状態であり動作しない。また、プリチャージイネーブル信号PRCは、図11を参照して後述するプリチャージ回路140−0〜140−Mを活性化するための信号であり、プリチャージ回路140140−0〜140−Mはハイレベルのプリチャージイネーブル信号PRCに応答して活性化される一方、ローレベルのプリチャージイネーブル信号PRCに応答して非活性化される。なお、プリチャージイネーブル信号PRCBは、プリチャージイネーブル信号PRCの反転信号である。
PORTA−アドレスバッファ4は、外部回路(図示せず。)からのアドレス信号ADn(n=0,1,…,N)を保持して、行デコーダ5及び列デコーダ6に出力する。行デコーダ5は、制御回路101からハイレベルのデコーダイネーブル信号DENが入力されると、アドレス信号ADn(n=0,1,…,N)をデコードして、アドレス信号ADn(n=0,1,…,N)によって指定されるメモリセル71を選択するためにワードWL0〜WLMのうちの1つを選択する信号をメモリアレイ7に出力する。列デコーダ6は、制御回路101からハイレベルのデコーダイネーブル信号DENが入力されると、アドレス信号ADn(n=0,1,…,N)をデコードして、アドレス信号ADn(n=0,1,…,N)によって指定されるメモリセルを選択するためにビットラインBL0〜BLMのうちの1つを選択する信号を読み出し書き込み回路103に出力する。
メモリアレイ7は、マトリックス状に配置されたメモリセル71(図12を参照して後述する。)と、プリチャージ回路140−m(m=0,1,…,M)とを備えて構成される。メモリセル71は、マトリックスの列毎に、ビットライン対BLm,BLBm(m=0,1,…,M)を介して読み出し書き込み回路103に接続されている。さらに、メモリセル71は、マトリックスの行毎にワードラインWLm(m=0,1,…,M)を介して行デコーダ5に接続されている。メモリアレイ7は、行デコーダ5によってワードラインWLm(m=0,1,…,M)を用いて指定されたメモリセル71のデータを読み出し書き込み回路103に出力し、読み出し書き込み回路103からのデータを行デコーダ5によって指定されたメモリセル71に書き込む。また、図11を参照して後述するプリチャージ回路140−m(m=0,1,…,M)は、ビットライン対BLm,BLBm(m=0,1,…,M)毎に設けられる。
以下、プリチャージ回路140−m(m=0,1,…,M)をプリチャージ回路140と総称し、センスアンプ130−m(m=0,1,…,M)をセンスアンプ130と総称し、ビットラインBLm,BLBm(m=0,1,…,M)をそれぞれビットラインBL,BLBと総称し、ワードラインWLm(m=0,1,…,M)をワードラインWLと総称する。
図11は、図10のプリチャージ回路140を示す回路図である。図11において、プリチャージ回路140は、トランスミッションゲートTM1,TM2,TM3を備えて構成される。ここで、制御回路101からのプリチャージイネーブル信号PRCは、トランスミッションゲートTM1,TM2,TM3を構成する各NチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)電界効果トランジスタ(以下、Nチャネルトランジスタという。)のゲートに出力され、制御回路101からのプリチャージイネーブル信号PRCBはトランスミッションゲートTM1,TM2,TM3を構成する各PチャネルMOS電界効果トランジスタ(以下、Pチャネルトランジスタという。)のゲートに出力される。図11のプリチャージ回路140では、プリチャージの高速化を目的として、PチャネルトランジスタだけでなくNチャネルトランジスタを用いている。
図11において、ハイレベルのプリチャージイネーブル信号PRCに応答して、トランスミッションゲートTM1〜TM3はオンして導通状態にされ、ビットライン対BL,BLBは電源Vddの電位にプリチャージされる。このとき、トランスミッションゲートTM3がオンして、ビットライン対BL,BLBの各電位はイコライズされる。また、ローレベルのプリチャージイネーブル信号PRCに応答して、トランスミッションゲートTM1〜TM3はオフして遮断状態にされる。
図12は、図10のメモリセル71を示す回路図である。図12において、メモリセル71は、インバータINVa及びINVbと、NチャネルトランジスタNAa及びNAbとを備えて構成される。ここで、NチャネルトランジスタNAa及びNAbの各ゲートはワードラインWLに接続される。ワードラインWLの電圧レベルがハイレベルであるときにメモリセル71は活性化され、インバータINVaとINVbとの一方の接続点(ノード)AはビットラインBLに接続される一方、インバータINVaとINVbとの他方の接続点BはビットラインBLBに接続される。なお、NチャネルトランジスタNAa及びNAbに代えてPチャネルトランジスタを用いてもよい。この場合、ワードラインWLの電圧レベルがローレベルであるときにメモリセル71は活性化される。
図10に戻り参照すると、読み出し書き込み回路103は、読み出し動作のためのセンスアンプ130−m(m=0,1,…,M)と、書き込み動作のための書き込み回路(図示せず。)とを備えて構成される。センスアンプ130−m(m=0,1,…,M)は、ビットラインBLm,BLBm(m=0,1,…,M)毎に設けられる。センスイネーブル信号SEがハイレベルのとき、電流がセンスアンプ130−m(m=0,1,…,M)に流れ、センスアンプ130−m(m=0,1,…,M)はそれぞれ、ビットラインBLm(m=0,1,…,M)とビットラインBLBm(m=0,1,…,M)との間の電位差を増幅して、センス信号SOUTm(m=0,1,…,M)として入出力回路8に出力する。また、書き込み回路は、書き込みイネーブル信号WENがハイレベルのときに入出力回路8からの信号をメモリアレイ7に出力する。以下、センス信号SOUTm(m=0,1,…,M)をセンス信号SOUTと総称する。
入出力回路8は、メモリアレイ7から読み出されたデータを一時的に格納して、外部回路(図示せず。)に出力データDOm(m=0,1,…,M)として出力する。また、入出力回路8は、メモリアレイ7に書き込む入力データDIm(m=0,1,…,M)を外部回路から受信して一時的に格納する。
タイミング回路109は、固定データを保持するダミーメモリセルを有し、制御回路101からのダミーメモリイネーブル信号DMENに応答して、ダミーメモリセルによって保持されたデータをダミー読み出し回路110に出力する。ダミー読み出し回路110は、制御回路101からのダミーセンスイネーブル信号DSENに応答してタイミング回路109からデータを読み出して、読み出しが完了すると所定の終了信号ENDを制御回路101に出力する。
次に、図10のSRAMの動作について説明する。ここでは、ローレベルのチップイネーブル信号CEBが制御回路101に入力されており、SRAMが選択状態であるとする。制御回路101は、書き込み動作を表すローレベルのライトイネーブル信号WEBが入力されているときに、ハイレベル(又はローレベル)の外部同期信号CKが入力されると、デコーダイネーブル信号DEN及び書き込みイネーブル信号WENをハイレベルにする。これによって、入出力回路8を介して入力される入力データDIm(m=0,1,…,M)が、アドレス信号ADn(n=0,1,…,N)によって指定されたメモリセル71に書き込まれる。一方、制御回路101は、読み出し動作を表すハイレベルのライトイネーブル信号WEBが入力されているときに、ハイレベル(又はローレベル)の外部同期信号CKが入力されると、デコーダイネーブル信号DEN及びセンスイネーブル信号SEをハイレベルにする。これによって、アドレス信号ADn(n=0,1,…,N)によって指定されたメモリセル71に記憶されたデータが、入出力回路8を介して読み出される。
上述したように、図10のSRAMは、ハイレベル(又はローレベル)の外部同期信号CKが入力されると、指定されたアドレスにアクセスして、読み出し動作、又は書き込み動作を実行する。また、ローレベル(又はハイレベル)の外部同期信号CKが入力されると、次のアクセスの準備のために、ハイレベルのプリチャージイネーブル信号PRCをプリチャージ回路140に出力することにより、ビットラインBL,BLBを所定の電圧まで昇圧(プリチャージ)する。近年、SRAMのサイクルタイムが高速化しているので、SRAMは、読み出し動作の終了を内部で検出することによって内部同期信号を生成し、外部同期信号CKが変化する前にプリチャージ動作を実行している。
図10のSRAMはさらに、センスアンプ130への直流電流を低減するために、以下のように動作している。制御回路101は、外部同期信号CKに応答してメモリアレイ7からの読み出しを開始すると同時に、所定のダミーメモリイネーブル信号DMENをタイミング回路109に出力し、かつ所定のダミーセンスイネーブル信号DSENをダミー読み出し回路110に出力して、タイミング回路109からの読み出しを開始する。その後、制御回路101は、ダミー読み出し回路110からの動作終了信号ENDに応答してセンスイネーブル信号SEをローレベルにすることによりセンスアンプ130への直流電流を停止して、センスアンプ130を停止する。
図10のSRAMは、SRAM内部で同期のための信号を生成して内部回路を制御するので、外部同期信号CKによって内部回路を制御する場合よりも、動作速度が低下する。また、読み出し動作終了の検出も、プロセスのばらつきなどを考慮して十分な動作マージンを持って設計する必要があるため、図10のSRAMの高速化には限界がある。
図10のSRAMにおいて、通常の読み出し動作であれば、ビットラインBLの電位はフルスイング(最低の電位と最高の電位の間で変動すること。)することはないが、メモリセル71へのアクセス時間間隔が比較的長くなると、ビットラインBLの電位の時間変化はフルスイングに近い状態となる。また、書き込み動作では、ビットラインBLの電位は必ずフルスイングする。この後にプリチャージ動作を行う場合、プリチャージ回路140をPチャネルトランジスタだけで構成すると動作速度に限界があるので、図11に示すように、Nチャネルトランジスタも併用することがある。この場合、図11の各Nチャネルトランジスタへのハイレベルのプリチャージイネーブル信号PRCと、ワードラインWLの電圧レベルをハイレベルに活性化するための信号が時間的に重ならないように設計する必要がある。特に、読み出し動作の開始時にプリチャージ回路140が活性化されていると、メモリセル71に記憶されているデータをビットライン対BL,BLBに出力する読み出し動作は妨害される。また、プリチャージ動作が早く終了した場合、読み出し開始時に十分なプリチャージレベルが確保できないなどの問題が起こる。
以上説明したように、メモリセル71にアクセスする前に、プリチャージ回路140をローレベルのプリチャージイネーブル信号PRCにより非活性化する必要がある。すなわち、プリチャージイネーブル信号PRCの立下り後、ワードラインWLの電圧レベルを立ち上げる必要がある。しかしながら、プリチャージイネーブル信号PRCとワードライン信号電圧レベルの立ち上がりタイミングとの間にマージンがありすぎると、アクセススピードが遅くなってしまうため、マージンを取りすぎることはできない。
また、近年のプロセス微細化に伴い、プロセスのばらつきに起因して、SRAMの製造時に、Pチャネルトランジスタの動作速度がNチャネルトランジスタの動作速度より早く仕上がったり、Pチャネルトランジスタの動作速度が遅くNチャネルトランジスタの動作速度より遅く仕上がったりすることがある。このため、プリチャージ回路140を活性化するためのプリチャージイネーブル信号PRCの電圧レベルや、メモリセル71を活性化するためのワードラインの電圧レベルがハイレベルであるのか又はローベルであるのかに依存して、プリチャージ回路140及びメモリセル71の動作タイミングは変化する。特に、図11のプリチャージ回路140と図12のメモリセル71の各回路構成を用いる場合、プリチャージ回路140を非活性化するためのローレベルのプリチャージイネーブル信号PRCの生成タイミングの後にワードラインWLの電圧レベルをハイレベルにする必要があるので、プロセスばらつきに起因してプリチャージ回路140の非活性化タイミングが設計値より遅れるか、ワードラインWLの活性化タイミングが設計値より早くなった場合、プリチャージ動作と、読み出し又は書き込み動作とが重なってしまう。このため、SRAMの動作は不安定になる。
プロセスバラツキに起因するSRAMの不安定な動作を回避するために、プリチャージ動作と、読み出し又は書き込み動作とが重ならないように、各動作タイミングを設計する必要がある。しかしながら、近年の微細プロセスでのばらつきを考慮すると、信号の立ち上がりが早くかつ立下りが遅いウエハや、その逆に立ち上がりが遅くかつ立下りが早いウエハが製造されるので、歩留まりを考慮すると、信号のタイミングに十分な動作マージンを持たせる必要があり、SRAMの性能を向上できないことが問題になっている。
本発明の目的は以上の問題を解決し、微細化されたプロセスにおいて、プロセスばらつきが存在しても、高速化に対応したSRAMのプリチャージ回路のプリチャージ終了タイミングとワードラインの活性化タイミングとの間に余分なマージンを持たせることなく、従来技術に比較してSRAMを安定して動作させることができるプリチャージイネーブル信号生成回路と、当該プリチャージイネーブル信号生成回路を備えた半導体記憶装置とを提供することにある。
本発明に係るプリチャージイネーブル信号生成回路は、互いに並列に接続された複数のインバータを備え、入力されるプリチャージイネーブル信号を反転して、反転後のプリチャージイネーブル信号をメモリセルのためのプリチャージ回路に出力するインバータ回路と、上記各インバータに設けられ、所定の制御信号に応答して上記各インバータを動作させるか否かを切り換える複数のスイッチ手段と、上記プリチャージ回路と同一プロセスで形成されたテスト用トランジスタに流れる電流の電流値が大きいほど上記反転後のプリチャージイネーブル信号の傾きが小さくなるように上記制御信号を生成して、上記各スイッチ手段に出力する制御回路とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るプリチャージイネーブル信号生成回路及び半導体記憶装置によれば、プリチャージ回路と同一プロセスで形成されたテスト用トランジスタに流れる電流の電流値が大きいほどインバータ回路で反転後のプリチャージイネーブル信号の傾きが小さくなるように制御信号を生成して、各インバータを動作させるか否かを切り換える各スイッチ手段に出力するので、プロセスばらつきに起因して上記電流値がばらついても反転後のプリチャージイネーブル信号の傾きを所定値に設定できる。このため、高速化に対応したSRAMのプリチャージ回路のプリチャージ終了タイミングとワードラインの活性化タイミングとの間に余分なマージンを持たせることなく、従来技術に比較してSRAMを安定して動作させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る1ポート同期式SRAMの構成を示すブロック図である。 図1の傾き調整回路91を示す回路図である。 (a)は第1の場合における図2Aの傾き調整回路91からのプリチャージイネーブル信号PEBを示すタイミングチャートであり、(b)は第2の場合における図2Aの傾き調整回路91からのプリチャージイネーブル信号PEBを示すタイミングチャートであり、(c)は第3の場合における図2Aの傾き調整回路91からのプリチャージイネーブル信号PEBを示すタイミングチャートである。 図1の傾き制御トランジスタ制御回路2の構成を示すブロック図である。 図3のヒューズセル22を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る傾き制御トランジスタ制御回路2aの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る傾き制御トランジスタ制御回路2bの構成を示すブロック図である。 図6の電流検出回路21bを示す回路図である。 図7Aの電流検出回路21bの変形例である電流検出回路21cを示す回路図である。 本発明の第4の実施形態に係る傾き制御トランジスタ制御回路2cの構成を示すブロック図である。 図8の電流検出回路21dを示す回路図である。 図9Aの電流検出回路21dの変形例である電流検出回路21eを示す回路図である。 従来技術に係る1ポート同期式SRAMの構成を示すブロック図である。 図10のプリチャージ回路140を示す回路図である。 図10のメモリセル71を示す回路図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図1は、本発明の第1の実施形態に係る1ポート同期式SRAM(以下、SRAMという。)の構成を示すブロック図である。図1のSRAMは、図10のSRAMと比較して、以下の点が異なる。
(1)タイミング回路109及びダミー読み出し回路110を備えないこと。
(2)制御回路101に代えて制御回路1を備えること。
(3)傾き制御トランジスタ制御回路2及び傾き調整回路91を備えたプリチャージイネーブル信号生成回路9をさらに備えること。
その他の構成要素は、図10のSRAMと同様であり、その説明を省略する。
ここで、詳細後述するように、本実施形態に係るプリチャージイネーブル信号生成回路9は、互いに並列に接続された複数のインバータINV1,INV2を備え、入力されるプリチャージイネーブル信号PRCを反転して、反転後のプリチャージイネーブル信号PEBをメモリセルのためのプリチャージ回路140に出力するインバータ回路INVと、各インバータINV1,INV2に設けられ、プリチャージ制御信号PE0,PE1,PE2,PE3に応答して各インバータINV1,INV2を動作させるか否かを切り換える傾き制御トランジスタQE0,QE1,QE2,QE3と、プリチャージ回路140と同一プロセスで形成されたテスト用トランジスタに流れる電流の電流値が大きいほど反転後のプリチャージイネーブル信号PEBの傾きが小さくなるようプリチャージ制御信号PE0,PE1,PE2,PE3を生成して、各スイッチ手段に出力する傾き制御トランジスタ制御回路2とを備えたことを特徴としている。
制御回路1は、制御回路101と比較して、ダミーメモリイネーブル信号DMENとダミーセンスイネーブル信号DSENとを出力せず、終了信号ENDを受信しないこと、及びプリチャージイネーブル信号PRCをプリチャージ回路140に代えてプリチャージイネーブル信号生成回路9に出力することが異なることを特徴とし、その他の構成及び動作は制御回路101と同様である。
図1において、傾き調整回路91は、詳細後述するように、プリチャージイネーブル信号PE,PEBを生成し、プリチャージ回路140に出力する。プリチャージ回路140は、プリチャージイネーブル信号PRC,PRCBに代えて、プリチャージイネーブル信号PE,PEBに従って動作する。また、傾き制御トランジスタ制御回路2は、詳細後述するように外部回路(図示せず。)からのチップイネーブル信号CE及び読み出し信号FCKに応答して、プリチャージ制御信号PEi(i=0,1,…,3)を生成して傾き調整回路91に出力する。なお、チップイネーブル信号CEは、チップイネーブル信号CEBの反転信号である。
以下、傾き制御トランジスタ制御回路2及び傾き調整回路91について詳述する。
図2Aは、図1の傾き調整回路91を示す回路図である。傾き調整回路91は、インバータ回路INVと、インバータINV3と、Nチャネルトランジスタである傾き制御トランジスタQE0,QE1と、Pチャネルトランジスタである傾き制御トランジスタQE2,QE3とを備えて構成される。ここで、インバータ回路INVは、互いに直列に接続されたPチャネルトランジスタQP1及びNチャネルトランジスタQN1を備えたインバータINV1と、互いに直列に接続されたPチャネルトランジスタQP2及びNチャネルトランジスタQN2を備えたインバータINV2とを備えて構成され、インバータINV1及びINV2は互いに並列に接続される。また、傾き制御トランジスタQE0はNチャネルトランジスタQN1と接地との間に接続され、傾き制御トランジスタQE1はNチャネルトランジスタQN2と接地との間に接続され、傾き制御トランジスタQE2は電源VddとPチャネルトランジスタQP1との間に接続され、傾き制御トランジスタQE3は電源VddとPチャネルトランジスタQP2との間に接続される。また、傾き制御トランジスタQE0とQE2とは、インバータINV1を動作させるか否かを切り換えるスイッチ手段を構成する。さらに、傾き制御トランジスタQE1とQE3とは、インバータINV2を動作させるか否かを切り換えるスイッチ手段を構成する。
また、インバータINV1を構成するPチャネルトランジスタQP1及びNチャネルトランジスタQN1の各チャネル幅は、インバータINV2を構成するPチャネルトランジスタQP2及びNチャネルトランジスタQN2の各チャネル幅より大きいように設定されている。このため、インバータINV1の動作電流はインバータINV2の動作電流より大きい。
さらに、プリチャージイネーブル信号PRCはインバータ回路INVに出力されて反転され、反転後のプリチャージイネーブル信号PRCは、プリチャージイネーブル信号PEBとしてプリチャージ回路140に出力されるとともに、インバータINV3を介してプリチャージイネーブル信号PEとしてプリチャージ回路140に出力される。
図2Aにおいて、傾き制御トランジスタQE0,QE1,QE2,QE3はそれぞれ、傾き制御トランジスタ制御回路2からのプリチャージ制御信号PE0,PE1,PE2,PE3に応答してオン又はオフするように制御される。ここで、傾き制御トランジスタQE0とQE2とは連動してオン・オフ制御され、傾き制御トランジスタQE1とQE3とは連動してオン・オフ制御される。ここで、全ての傾き制御トランジスタQE0,QE1,QE2,QE3がオンするように制御されるとき(以下、第1の場合という。)、インバータINV1及びINV2は動作し、プリチャージイネーブル信号PRCは、インバータINV1とINV2との並列接続回路であるインバータ回路INVを介してプリチャージイネーブル信号PEBとして出力される。また、傾き制御トランジスタQE0及びQE2がオンし、かつ傾き制御トランジスタQE1及びQE3がオフするように制御されるとき(以下、第2の場合という。)、インバータINV1は動作する一方インバータINV2は動作を停止し、プリチャージイネーブル信号PRCはインバータINV1を介してプリチャージイネーブル信号PEBとして出力される。さらに、傾き制御トランジスタQE1及びQE3がオンし、かつ傾き制御トランジスタQE0及びQE2がオフするように制御されるとき(以下、第3の場合)、インバータINV1は動作を停止する一方インバータINV2は動作し、プリチャージイネーブル信号PRCはインバータINV2を介してプリチャージイネーブル信号PEBとして出力される。
図2Bにおいて、(a)は第1の場合における図2Aの傾き調整回路91からのプリチャージイネーブル信号PEBを示すタイミングチャートであり、(b)は第2の場合における図2Aの傾き調整回路91からのプリチャージイネーブル信号PEBを示すタイミングチャートであり、(c)は第3の場合における図2Aの傾き調整回路91からのプリチャージイネーブル信号PEBを示すタイミングチャートである。ここで、上述したように、インバータINV1の動作電流はインバータINV2の動作電流より大きい。また、インバータINV1及びINV2の並列接続回路の動作電流は、インバータINV1及びINV2の単体の各動作電流より大きい。従って、プリチャージイネーブル信号PEBの電圧レベルがハイレベルであるときとローレベルであるときの電圧差がΔVであるとき、傾き調整回路91からのプリチャージイネーブル信号PEBの立ち上がり時間(電圧レベルがローレベルから立ち上がり始めるタイミングからハイレベルになるタイミングまでの時間)及び立ち下がり時間(電圧レベルがハイレベルから立ち下がり始めるタイミングからローレベルになるタイミングまでの時間)は、第1の場合、第2の場合、及び第3においてそれぞれ、Δt1<Δt2<Δt3となる。従って、プリチャージイネーブル信号PEBの立ち上がり時及び立ち下がり時の傾きはそれぞれ、第1の傾き(ΔV/Δt1)>第2の傾き(ΔV/Δt2)>第3の傾き(ΔV/Δt3)となる。従って、図2Aの傾き調整回路91において、プリチャージ制御信号PE0,PE1,PE2,PE3を用いて、インバータINV1及びINV2のうちの少なくとも一方を動作させることにより、プリチャージイネーブル信号PE及びPEBの傾きを第1、第2又は第3の傾きに調整できる。
図3は、図1の傾き制御トランジスタ制御回路2の構成を示すブロック図である。図3において、傾き制御トランジスタ制御回路2は、詳細後述するヒューズセル22−0〜22−3を備えたヒューズ回路21と、ナンドゲートA0〜A3と、インバータIV0〜IV3とを備えて構成される。
読み出し信号FCKは、電源投入後、所定の期間ローレベルにされ、その後ハイレベルにされる信号であり、ヒューズセル22−0〜22−3に入力される。
ヒューズセル22−0は、ハイレベルの読み出し信号FCKが入力されると、記憶しているハイレベル又はローレベルの傾き制御信号FOUT0をナンドゲートA0に出力する。ナンドゲートA0は、入力される傾き制御信号FOUT0とチップイネーブル信号CEとのNAND演算を行って、その演算結果信号をインバータIV0を介してプリチャージ制御信号PE0として傾き制御トランジスタQE0のゲートに出力する。
ヒューズセル22−1は、ハイレベルの読み出し信号FCKが入力されると、記憶しているハイレベル又はローレベルの傾き制御信号FOUT1をナンドゲートA1に出力する。ナンドゲートA1は、入力される傾き制御信号FOUT1とチップイネーブル信号CEとのNAND演算を行って、その演算結果信号をインバータIV1を介してプリチャージ制御信号PE1として傾き制御トランジスタQE1のゲートに出力する。
ヒューズセル22−2は、ハイレベルの読み出し信号FCKが入力されると、記憶しているハイレベル又はローレベルの傾き制御信号FOUT2をナンドゲートA2に出力する。ナンドゲートA2は、入力される傾き制御信号FOUT2とチップイネーブル信号CEとのNAND演算を行って、その演算結果信号をインバータIV2を介してプリチャージ制御信号PE2として傾き制御トランジスタQE2のゲートに出力する。
ヒューズセル22−3は、ハイレベルの読み出し信号FCKが入力されると、記憶しているハイレベル又はローレベルの傾き制御信号FOUT3をナンドゲートA3に出力する。ナンドゲートA3は、入力される傾き制御信号FOUT3とチップイネーブル信号CEとのNAND演算を行って、その演算結果信号をインバータIV3を介してプリチャージ制御信号PE3として傾き制御トランジスタQE3のゲートに出力する。
以上説明したように構成された傾き制御トランジスタ制御回路2において、傾き制御信号FOUTi(i=0,1,…,3)がローレベルの場合、対応するプリチャージ制御信号PEi(i=0,1,…,3)は、チップイネーブル信号CEの信号レベルに関わらずローレベルとなり、傾き制御信号FOUTi(i=0,1,…,3)がハイレベルの場合、対応するプリチャージ制御信号PEi(i=0,1,…,3)は、チップイネーブル信号CEと同一の信号レベルとなる。従って、傾き制御信号FOUTi(i=0,1,…,3)に基づいて、オン状態にする傾き制御トランジスタQEi(i=0,1,…,3)を指定できる。以下、ヒューズセル22−i(i=0,1,…,3)をヒューズセル22と総称し、傾き制御信号FOUTi(i=0,1,…,3)を傾き制御信号FOUTと総称する。
図4は、図3のヒューズセル22を示す回路図である。図4において、ヒューズセル22は、PチャネルトランジスタQ11,Q13と、NチャネルトランジスタQ12と、インバータIV11と、ヒューズFU11とを備えて構成される。
読み出し信号FCKは、PチャネルトランジスタQ11のゲート及びNチャネルトランジスタQ12のゲートに入力される。PチャネルトランジスタQ11とNチャネルトランジスタQ12とはインバータを構成し、当該インバータの出力端子は、PチャネルトランジスタQ13のドレイン、及びインバータIV11の入力端子に接続される。NチャネルトランジスタQ12のソースは、ヒューズFU11を介して接地される。PチャネルトランジスタQ13のソースは電源Vddに接続され、PチャネルトランジスタQ13のゲートはインバータIV11の出力端子に接続される。また、インバータIV11の出力端子から傾き制御信号FOUTが出力される。PチャネルトランジスタQ13のドレインとインバータIV11の入力端子との接続点をノードN11という。
以上説明したように構成されたヒューズセル22は、以下のように動作する。
(1)ローレベルの読み出し信号FCKが入力される場合:PチャネルトランジスタQ11がオンされ、NチャネルトランジスタQ12がオフされる。このとき、ノードN11は、PチャネルトランジスタQ11がオン状態であるのでハイレベルとなり、インバータIV11を介してローレベルの傾き制御信号FOUTが出力される。また、PチャネルトランジスタQ13は、ローレベルの信号がゲートに印加されるのでオン状態となる。このとき、ヒューズセル22は、ヒューズFU11が切断されているか否かに関わらず同様に動作する。
(2)ハイレベルの読み出し信号FCKが入力され、かつヒューズFU11が切断されていない場合:PチャネルトランジスタQ11はオフされ、NチャネルトランジスタQ12がオンされる。このとき、ノードN11は、PチャネルトランジスタQ13がオン状態であるのでハイレベルを維持しようとするとともに、NチャネルトランジスタQ12がオン状態であるのでローレベルに変化しようとするが、PチャネルトランジスタQ13のオン抵抗とNチャネルトランジスタQ12のオン抵抗との比によって、ノードN11はローレベルとなり、インバータIV11を介してハイレベルの傾き制御信号FOUTが出力される。また、PチャネルトランジスタQ13は、ハイレベルの信号がゲートに印加されてオフ状態となる。
(3)ハイレベルの読み出し信号FCKが入力され、かつヒューズFU11が切断されている場合:PチャネルトランジスタQ11はオフされ、NチャネルトランジスタQ12がオンされる。NチャネルトランジスタQ12がオン状態となるが、ヒューズFU11が切断されているので、ノードN11は接地されない。また、PチャネルトランジスタQ13がオン状態であるので、ノードN11はハイレベルを維持し、インバータIV11を介してローレベルの傾き制御信号FOUTが出力される。
従って、ヒューズセル22は、ハイレベルの読み出し信号FCKが入力されかつヒューズFU11が切断されていなければハイレベルの傾き制御信号FOUTを出力し、ハイレベルの読み出し信号FCKが入力されかつヒューズFU11が切断されていればローレベルの傾き制御信号FOUTを出力する。
次に、ヒューズ回路21によって記憶される傾き制御信号FOUTi(i=0,1,…,3)を決定する方法について説明する。図1のSRAMを形成した後のウエハテストにおいて、プリチャージ回路140を含むSRAMが製造されたプロセスと同一のプロセスで形成されたテスト用トランジスタに流れる電流を測定する。ここで、測定される電流の大きさはテスト用トランジスタの動作速度に比例している。従って、テスト用トランジスタにおいて測定された電流値が小さいほど、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの受信後の図11のプリチャージ回路140の活性化及び非活性化のタイミングは遅くなる。本実施形態において、測定された電流値が小さいほど、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きが大きくなる(立ち上がり時間及び立ち下がり時間が短くなる)ように、各傾き制御トランジスタQEi(i=0,1,…,3)のオン・オフ状態を決定し、対応するヒューズセル22−i(i=0,1,…,3)のヒューズFU11を切断して、ヒューズ回路21に傾き制御信号FOUTi(i=0,1,…,3)をあらかじめ記憶させる。
具体的には、測定された電流値が所定の第1の電流値以下であるとき、全ての傾き制御トランジスタQE0〜QE3をオンしてインバータINV1及びINV2を動作させ、測定された電流値が第1の電流値より大きくかつ所定の第2の電流値以下であるとき、傾き制御トランジスタQE0,QE2をオンしかつ傾き制御トランジスタQE1,QE3をオフし、測定された電流値が第2の電流値より大きいとき、傾き制御トランジスタQE0,QE2をオフしかつ傾き制御トランジスタQE1,QE3をオンするように、ヒューズ回路21に傾き制御信号FOUTi(i=0,1,…,3)をあらかじめ記憶させる。傾き制御トランジスタ制御回路2は、外部回路(図示せず。)からのチップイネーブル信号CEとヒューズ回路21に記憶された傾き制御信号FOUTi(i=0,1,…,3)とに基づいてプリチャージ制御信号PEi(i=0,1,…,3)を生成して、傾き調整回路91に出力するので、傾き調整回路91からのプリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きは、ヒューズ回路21に記憶された傾き制御信号FOUTi(i=0,1,…,3)に対応した傾きとなる。具体的には、測定された電流値が第1の電流値以下であるときは、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きは第1の傾き(ΔV/Δt1)になるように制御され、測定された電流値が第1の電流値より大きくかつ第2の電流値以下であるときは、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きは第2の傾き(ΔV/Δt2)になるように制御され、測定された電流値が第2の電流値より大きいときは、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きは第3の傾き(ΔV/Δt3)になるように制御される。
以上説明したように、本実施形態によれば、傾き調整回路91は互いに並列に接続されたインバータINV1及びINV2を備え、プリチャージ制御信号PEi(i=0,1,…,3)に応答してインバータINB1及びINV2のうちの少なくとも一方を動作させる。また、ウエハ生産後のウエハテストにおいて、傾き制御トランジスタQEi(i=0,1,…,3)のオン・オフ状態を指定するための傾き制御信号FOUTi(i=0,1,…,3)をヒューズ回路21に記憶させる。従って、プロセスばらつきに起因して、ハイレベルのプリチャージイネーブル信号PRCの発生期間とワードラインWLの電位の立ち上がりタイミングとが重なりそうな場合、あるいは、ハイレベルのプリチャージイネーブル信号PRCの発生期間とワードラインWLの電位の立ち上がりタイミングとの間に余裕がある場合でも、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きを第1、第2又は第3の傾きになるように制御し、プリチャージ動作と読み出し動作の重なりを回避できる。本実施形態によれば、プリチャージ終了タイミングとワードラインの電位の立ち上がりタイミングとの間にプロセスばらつきを考慮した動作マージンを設けることなく、プリチャージ終了後の適切なタイミングでワードラインの電位を立ち上げることができる。このため、従来技術に比較してSRAMの動作速度及び性能を向上できる。
第2の実施形態.
第2の実施形態に係るSRAMは、第1の実施形態に係るSRAMと比較して、傾き制御トランジスタ制御回路2に代えて傾き制御トランジスタ制御回路2aを備えて構成されることが異なることを特徴とし、その他の構成要素は、第1の実施形態と同様であり、その説明を省略する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る傾き制御トランジスタ制御回路2aの構成を示すブロック図である。傾き制御トランジスタ制御回路2aは、傾き制御トランジスタ制御回路2と比較して、ヒューズ回路21に代えて不揮発性メモリ21aを備えて構成されることが異なることを特徴とし、その他の構成要素は傾き制御トランジスタ制御回路2と同様であり、その説明を省略する。
不揮発性メモリ21aは、外部回路(図示せず。)からの制御信号及びデータ信号によって、ハイレベル又はローレベルを有するデータ信号を記憶できる例えばフラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリである。不揮発性メモリ21aが、ヒューズ回路21によって記憶される傾き制御信号FOUTi(i=0,1,…,3)と同様の傾き制御信号SCi(i=0,1,…,3)をあらかじめ記憶することにより、傾き制御トランジスタ制御回路2aは、傾き制御トランジスタ制御回路2と同様に動作する。
次に、不揮発性メモリ21aによって記憶される傾き制御信号SCi(i=0,1,…,3)を決定する方法について説明する。図1のSRAMを形成した後のウエハテストにおいて、プリチャージ回路140を含むSRAMが製造されたプロセスと同一のプロセスで形成されたテスト用トランジスタに流れる電流を測定する。本実施形態において、測定された電流値が小さいほど、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きが大きくなる(立ち上がり時間及び立ち下がり時間が短くなる)ように、各傾き制御トランジスタQEi(i=0,1,…,3)のオン・オフ状態を決定し、当該決定に従って、不揮発性メモリ21aに傾き制御信号SCi(i=0,1,…,3)をあらかじめ記憶させる。
具体的には、測定された電流値が所定の第1の電流値以下であるとき、全ての傾き制御トランジスタQE0〜QE3をオンしてインバータINV1及びINV2を動作させ、測定された電流値が第1の電流値より大きくかつ所定の第2の電流値以下であるとき、傾き制御トランジスタQE0,QE2をオンしかつ傾き制御トランジスタQE1,QE3をオフし、測定された電流値が第2の電流値より大きいとき、傾き制御トランジスタQE0,QE2をオフしかつ傾き制御トランジスタQE1,QE3をオンするように不揮発性メモリ21aに傾き制御信号SCi(i=0,1,…,3)をあらかじめ記憶させる。傾き制御トランジスタ制御回路2aは、外部回路(図示せず。)からのチップイネーブル信号CEと不揮発性メモリ21aに記憶された傾き制御信号SCi(i=0,1,…,3)とに基づいてプリチャージ制御信号PEi(i=0,1,…,3)を生成して、傾き調整回路91に出力するので、傾き調整回路91からのプリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾き(立ち上がり時間及び立ち下がり時間に対応する。)は、不揮発性メモリ21aに記憶された傾き制御信号SCi(i=0,1,…,3)に対応した傾きとなる。具体的には、第1の実施形態と同様に、測定された電流値が第1の電流値以下であるときは、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きは第1の傾き(ΔV/Δt1)になるように制御され、測定された電流値が第1の電流値より大きくかつ第2の電流値以下であるときは、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きは第2の傾き(ΔV/Δt2)になるように制御され、測定された電流値が第2の電流値より大きいときは、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きは第3の傾き(ΔV/Δt3)になるように制御される。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、SRAMチップ製造後のテストにおいて、傾き制御トランジスタQEi(i=0,1,…,3)のオン・オフ状態を指定するための傾き制御信号SOUTi(i=0,1,…,3)を不揮発性メモリ21aに記憶させる。従って、プロセスばらつきに起因して、ハイレベルのプリチャージイネーブル信号PRCとワードラインWLの電位の立ち上がりタイミングとが重なりそうな場合、あるいは、ハイレベルのプリチャージイネーブル信号PRCとワードラインWLの電位の立ち上がりタイミングとの間に余裕がある場合でも、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きを第1、第2又は第3の傾きである所定値になるように制御し、プリチャージ動作と読み出し動作の重なりを回避できる。本実施形態によれば、プリチャージ終了タイミングとワードラインの電位の立ち上がりタイミングとの間にプロセスばらつきを考慮した動作マージンを設けることなく、プリチャージ終了後の適切なタイミングでワードラインの電位を立ち上げることができる。このため、従来技術に比較してSRAMの動作速度及び性能を向上できる。
第3の実施形態.
第3の実施形態に係るSRAMは、第1の実施形態に係るSRAMと比較して、傾き制御トランジスタ制御回路2に代えて傾き制御トランジスタ制御回路2bを備えて構成されることが異なることを特徴とし、その他の構成要素は、第1の実施形態と同様であり、その説明を省略する。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る傾き制御トランジスタ制御回路2bの構成を示すブロック図である。傾き制御トランジスタ制御回路2bは、傾き制御トランジスタ制御回路2と比較して、ヒューズ回路21に代えて信号発生手段である電流検出回路21bを備えて構成されることが異なることを特徴とし、その他の構成要素は傾き制御トランジスタ制御回路2と同様であり、その説明を省略する。
図7Aは、図6の電流検出回路21bを示す回路図である。電流検出回路21bは、抵抗R21と、インバータIV20〜IV23と、NチャネルトランジスタQ21とを備えて構成される。抵抗R21の一端は電源Vddに接続され、抵抗R21の他端はインバータIV20〜IV23の入力端子、及びNチャネルトランジスタQ21のドレインに接続される。抵抗R21の上記他端とインバータIV20の入力端子との接続点をノードN21という。NチャネルトランジスタQ21のゲートは、電源Vddに接続され、NチャネルトランジスタQ21のソースは接地される。ここで、NチャネルトランジスタQ21は、図1のSRAMが製造されたプロセスと同一のプロセスで製造されたテスト用トランジスタである。また、インバータIV20〜IV23は、それぞれ異なる論理しきい値電圧Vth0〜Vth3を有し、Vth0<Vth1<Vth2<Vth3であるとする。
ノードN21の電圧VN21は、NチャネルトランジスタQ21のオン抵抗(電流の流れやすさ)と抵抗R21の抵抗値とに基づいて決定されるが、NチャネルトランジスタQ21のオン抵抗は、プロセスのばらつきによって異なる。製造されたNチャネルトランジスタQ21のオン抵抗が低いほど、電流検出回路21bを動作させたときのノードN21の電圧VN21は低くなる。ここで、NチャネルトランジスタQ21のオン抵抗が抵抗値R0であるときに、ノードN21の電圧VN21が論理しきい値電圧Vth3よりも高いとする。このとき、インバータIV20〜IV23はそれぞれ、ハイレベルの信号が入力されたと判定して、ローレベルの傾き制御信号IOUT0〜IOUT3を出力する。
オン抵抗値R1(R1<R0)を有するNチャネルトランジスタQ21が製造された場合、ノードN21の電圧VN21は、上述した場合よりも低くなる。ここで、例えばノードN21の電圧VN21が、論理しきい値電圧Vth1よりも高く、論理しきい値電圧Vth2よりも低いとする。このとき、インバータIV20,IV21はそれぞれ、ハイレベルの信号が入力されたと判定して、ローレベルの傾き制御信号IOUT0,IOUT1を出力する。一方、インバータIV22,IV23はそれぞれ、ローレベルの信号が入力されたと判定して、ハイレベルの傾き制御信号IOUT2,IOUT3を出力する。
以上説明したように、電流検出回路21bでは、NチャネルトランジスタQ21のオン抵抗が低いほど、電流検出回路21bを動作させたときのノードN21の電圧VN21が低くなり、ハイレベルの傾き制御信号IOUTi(i=0,1,…,3)を出力するインバータIV20〜IV23が増加する。
上述したように、NチャネルトランジスタQ21のオン抵抗値に基づいて、インバータIV20〜IV23によって出力される傾き制御信号IOUT0〜IOUT3の信号レベルが変化するので、傾き制御信号IOUT0〜IOUT3を用いて傾き制御トランジスタQE0〜QE3のオン・オフ状態を変化させることができる。従って、NチャネルトランジスタQ21のオン抵抗値が大きいほど(NチャネルトランジスタQ21に流れる電流が小さいほど)、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きが大きくなるように各傾き制御トランジスタQEi(i=0,1,…,3)のオン・オフ状態を指定する傾き制御信号IOUT0〜IOUT3が出力されるように、抵抗R21の抵抗値、及びインバータIV20〜IV23の論理しきい値電圧Vth0〜Vth3を設定する。なお、傾き制御信号IOUT0〜IOUT3は、必要に応じてインバータなどを介して反転された後に、ナンドゲートA0〜A3に出力される。
電流検出回路21bは、以上説明したように構成されるので、SRAMチップに電源が投入されている間、NチャネルトランジスタQ21に流れる電流に対応する傾き制御信号IOUT0〜IOUT3を発生して出力する。傾き制御トランジスタ制御回路2bは、外部回路(図示せず。)からのチップイネーブル信号CEと電流検出回路21bからの傾き制御信号IOUT0〜IOUT3とに基づいてプリチャージ制御信号PEi(i=0,1,…,3)を生成して、傾き調整回路91に出力するので、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの立ち上がり時間及び立ち下がり時間(傾きに対応する。)は電流検出回路21bから出力される傾き制御信号IOUT0〜IOUT3に対応した傾きとなる。具体的には、第1の実施形態と同様に、測定された電流値が第1の電流値以下であるときは、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きは第1の傾き(ΔV/Δt1)になるように制御され、測定された電流値が第1の電流値より大きくかつ第2の電流値以下であるときは、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きは第2の傾き(ΔV/Δt2)になるように制御され、測定された電流値が第2の電流値より大きいときは、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きは第3の傾き(ΔV/Δt3)になるように制御される。
以上説明したように、SRAMに電源が投入されているときに、電流検出回路21bが傾き制御トランジスタQEi(i=0,1,…,3)のオン・オフ状態を指定するための傾き制御信号IOUTi(i=0,1,…,3)を発生して出力するので、第1の実施形態及び第2の実施形態に比較して、ナンドゲートA0〜A3に出力される信号をSRAM製造後にヒューズセル22又は不揮発性メモリ21aに記憶させる工程を省き、SRAMの内部で、SRAMの動作時に自動的にプリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きを制御できる。
図7Bは、図7Aの電流検出回路21bの変形例である電流検出回路21cを示す回路図である。電流検出回路21cは、図7Aの電流検出回路21bと比較して、NチャネルトランジスタQ21の位置と抵抗R21の位置とを入れ替えたことを特徴としている。NチャネルトランジスタQ21のドレインは電源Vddに接続され、NチャネルトランジスタQ21のソースは、インバータIV20〜IV23の入力端子に接続されかつ抵抗R21を介して接地される。
電流検出回路21cは上述したように構成されるので、NチャネルトランジスタQ21のオン抵抗が低いほど、電流検出回路21cを動作させたときのノードN21の電圧VN21は高くなる。なお、傾き制御信号IOUT0〜IOUT3は、必要に応じてインバータなどを介して反転された後にナンドゲートA0〜A3に出力される。
上述したように、電流検出回路21cでは、電流検出回路21bと同様にNチャネルトランジスタQ21のオン抵抗値に基づいて、傾き制御信号IOUT0〜IOUT3の信号レベルが変化するので、電流検出回路21cを用いてSRAMを構成した場合も、第3の実施形態と同様の作用効果を有する。
第4の実施形態.
第4の実施形態に係るSRAMは、第1の実施形態に係るSRAMと比較して、傾き制御トランジスタ制御回路2に代えて傾き制御トランジスタ制御回路2cを備えて構成されることが異なることを特徴とし、その他の構成要素は、第1の実施形態と同様であり、その説明を省略する。
図8は、本発明の第4の実施形態に係る傾き制御トランジスタ制御回路2cの構成を示すブロック図である。傾き制御トランジスタ制御回路2cは、傾き制御トランジスタ制御回路2と比較して、ヒューズ回路21に代えて、タイマ回路31と、電流検出回路21dと、保持回路33−0〜33−3とを備えて構成されることが異なることを特徴とし、その他の構成要素は傾き制御トランジスタ制御回路2と同様であり、その説明を省略する。
図6並びに図7Aの電流検出回路21b及び図7Bの電流検出回路21cは、電流を流すことによりNチャネルトランジスタQ21のオン抵抗値に基づいて傾き制御信号IOUTi(i=0,1,…,3)を出力する。しかし、電流検出回路21b,21cには、SRAMの動作中に常に電流が流れる。そこで、傾き制御トランジスタ制御回路2cでは、電源投入後、タイマ回路31によって測定される所定の期間Tのみ電流検出回路21dが動作して傾き制御信号IOUTi(i=0,1,…,3)を保持回路33−0〜33−3を介して出力し、期間T経過後に電流検出回路21dの動作が停止されるときに、保持回路33−0〜33−3が電流検出回路21dによって出力された傾き制御信号IOUTi(i=0,1,…,3)を保持して出力する。
タイマイネーブル信号TEは、電源投入時にハイレベルにされ、その後ハイレベルに維持される信号であり、外部回路(図示せず。)からタイマ回路31に入力される。なお、タイマイネーブル信号TEは、電源に接続されてもよい。
タイマ回路31は、インバータIV311〜IV314と、ナンドゲートA311とを備えて構成される。ナンドゲートA311は、入力されるタイマイネーブル信号TEと、インバータインバータIV311〜IV313によって遅延されたタイマイネーブル信号TEとのNAND演算を行って、その演算結果信号を、インバータIV314を介してタイマ信号TENとして電流検出回路21d及び保持回路33−0〜33−3に出力する。従って、タイマ回路31によって出力されるタイマ信号TENは、電源投入後、期間Tの間ハイレベルであり、その後ローレベルとなる。また、期間Tの長さは、タイマイネーブル信号TEを遅延させるインバータの段数を変更することによって、変化させることができる。
図9Aは、図8の電流検出回路21dを示す回路図である。図9Aの電流検出回路21dは、図7の電流検出回路21bと比較して、NチャネルトランジスタQ21のゲートに、タイマ信号TENが入力されていることが異なることを特徴とし、その他の構成は同様である。従って、電流検出回路21dは、電源投入後、タイマ信号TENがハイレベルである期間Tのみ電流が流れて傾き制御信号IOUTi(i=0,1,…,3)を出力し、タイマ信号TENがローレベルにされると電流が遮断されて自身の動作を停止する。このとき、電流検出回路21dには電流が流れなくなるため、電流検出回路21dは無駄な電流を消費しない。
保持回路33−0は、トランスミッションゲートTG1,TG2と、インバータIV331,IV332とを備えて構成される。
トランスミッションゲートTG1の反転制御入力端子及びトランスミッションゲートTG2の非反転制御入力端子には、インバータIV34によって反転されたタイマ回路31からのタイマ信号TENが入力される。トランスミッションゲートTG1の非反転制御入力端子及びトランスミッションゲートTG2の反転制御入力端子には、タイマ回路31からのタイマ信号TENが入力される。トランスミッションゲートTG1の2つの入出力端子はそれぞれ、電流検出回路21d及びインバータIV331の入力端子に接続される。トランスミッションゲートTG2の2つの入出力端子はそれぞれ、インバータIV332の出力端子及びインバータIV331の入力端子に接続される。インバータIV331の出力端子は、インバータIV332の入力端子に接続され、インバータIV332の出力端子は、ナンドゲートA0の入力端子に接続される。
トランスミッションゲートは、非反転制御入力端子にハイレベルの信号が入力され、かつ反転制御入力端子にローレベルの信号が入力されると、2つの入出力端子を接続する一方、非反転制御入力端子にローレベルの信号が入力され、かつ反転制御入力端子にハイレベルの信号が入力されると、2つの入出力端子を切断する。
以上説明したように構成された保持回路33−0は、以下のように動作する。タイマ信号TENがハイレベルのとき、トランスミッションゲートTG1が2つの入出力端子を接続し、かつトランスミッションゲートTG2が2つの入出力端子を切断することにより、電流検出回路21dからの傾き制御信号IOUT0が、インバータIV331,IV332を介してナンドゲートA0に出力される。
タイマ信号TENがローレベルのとき、トランスミッションゲートTG1が2つの入出力端子を切断し、かつトランスミッションゲートTG2が2つの入出力端子を接続することにより、インバータIV331,IV332によるループが形成されて、電流検出回路21dから出力されていた傾き制御信号IOUT0が保持されるとともに、傾き制御信号IOUT0と同一の信号レベルを有する信号が引き続きナンドゲートA0に出力される。
次に、保持回路33−1について説明する。保持回路33−1は、トランスミッションゲートTG1,TG2と、インバータIV331,IV332とを備えて構成される。
トランスミッションゲートTG1の反転制御入力端子及びトランスミッションゲートTG2の非反転制御入力端子には、インバータIV34によって反転されたタイマ回路31からのタイマ信号TENが入力される。トランスミッションゲートTG1の非反転制御入力端子及びトランスミッションゲートTG2の反転制御入力端子には、タイマ回路31からのタイマ信号TENが入力される。トランスミッションゲートTG1の2つの入出力端子はそれぞれ、電流検出回路21d及びインバータIV331の入力端子に接続される。トランスミッションゲートTG2の2つの入出力端子はそれぞれ、インバータIV332の出力端子及びインバータIV331の入力端子に接続される。インバータIV331の出力端子は、インバータIV332の入力端子に接続され、インバータIV332の出力端子は、ナンドゲートA0の入力端子に接続される。
以上説明したように構成された保持回路33−1は、以下のように動作する。タイマ信号TENがハイレベルのとき、トランスミッションゲートTG1が2つの入出力端子を接続し、かつトランスミッションゲートTG2が2つの入出力端子を切断することにより、電流検出回路21dからの傾き制御信号IOUT1が、インバータIV331,IV332を介してナンドゲートA1に出力される。
タイマ信号TENがローレベルのとき、トランスミッションゲートTG1が2つの入出力端子を切断し、かつトランスミッションゲートTG2が2つの入出力端子を接続することにより、インバータIV331,IV332によるループが形成されて、電流検出回路21dから出力されていた傾き制御信号IOUT1が保持されるとともに、傾き制御信号IOUT1と同一の信号レベルを有する信号が引き続きナンドゲートA1に出力される。
保持回路33−2,33−3も、上述した保持回路33−0,33−1と同様に構成され、かつ同様に動作する。
電流検出回路21dは、以上説明したように構成されるので、電源投入後所定の期間Tの間、傾き制御信号IOUT0〜IOUT3を保持回路33−0〜33−3を介して出力する。また、保持回路33−0〜33−3は、以上説明したように構成されるので、電源投入後期間Tが経過した後、電流検出回路21dからの傾き制御信号IOUT0〜IOUT3を保持しかつ出力する。傾き制御トランジスタ制御回路2cは、外部回路(図示せず。)からのチップイネーブル信号CEと保持回路33−0〜33−3からの傾き制御信号IOUT0〜IOUT3とに基づいてプリチャージ制御信号PEi(i=0,1,…,3)を生成して、傾き調整回路91に出力するので、傾き調整回路91からのプリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾き(立ち上がり時間及び立ち下がり時間に対応する。)は、電流検出回路21dから出力された傾き制御信号IOUT0〜IOUT3に対応した傾きとなる。具体的には、第1の実施形態と同様に、測定された電流値が第1の電流値以下であるときは、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きは第1の傾き(ΔV/Δt1)になるように制御され、測定された電流値が第1の電流値より大きくかつ第2の電流値以下であるときは、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きは第2の傾き(ΔV/Δt2)になるように制御され、測定された電流値が第2の電流値より大きいときは、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きは第3の傾き(ΔV/Δt3)になるように制御される。
以上説明したように、第4の実施形態によれば、第3の実施形態と同様の作用効果を有する。また、第4の実施形態によれば、電源投入後所定の期間Tが経過した後、電流検出回路21dの動作を停止させるので、第3の実施形態と比較して消費電流を低減できる。
図9Bは、図9Aの電流検出回路21dの変形例である電流検出回路21eを示す回路図である。図9Bの電流検出回路21eは、図7Bの電流検出回路21cと比較して、NチャネルトランジスタQ21のゲートに、タイマ信号TENが入力されていることが異なることを特徴とし、その他の構成は同様である。従って、電流検出回路21eは、電源投入後、タイマ信号TENがハイレベルである期間Tのみ電流が流れて傾き制御信号IOUTi(i=0,1,…,3)を出力し、タイマ信号TENがローレベルにされると電流が遮断されて自身の動作を停止する。このとき、電流検出回路21eには電流が流れなくなるため、電流検出回路21eは無駄な電流を消費しない。このように、電流検出回路21eは、上述した電流検出回路21dと同様に動作する。
上述したように、電流検出回路21eは、電流検出回路21dと同様に動作するので、電流検出回路21eを用いてSRAMを構成した場合も、第4の実施形態と同様の作用効果を有する。
なお、第1乃至第4の実施形態では、インバータ回路INVは互いに並列に接続された2つのインバータINV1及びINV2を備えて構成されたが、本発明はこれに限られず、互いに並列に接続された3つ以上の複数N個のインバータを備えて構成されてもよい。この場合、各インバータ対応して、当該インバータを動作させるか否かを切り換えるためのPチャネルトランジスタ及びNチャネルトランジスタのペアからなるスイッチ手段を設ける。この場合、プリチャージイネーブル信号PE,PEBの傾きを、より細かく制御できる。
また、上記各実施形態において、インバータINV1の動作電流はインバータINV2の動作電流より大きいように設定されたが、本発明はこれに限られず、インバータINV1の動作電流はインバータINV2の動作電流と実質的に等しいように設定されてもよい。この場合、傾き制御トランジスタ制御回路2,2a,2b,2cは、プリチャージ回路140と同一プロセスで形成されたテスト用トランジスタに流れる電流の電流値が所定の第1の電流値以下であるとき、インバータINV1及びINV2を動作させるプリチャージ制御信号PE0,PE1,PE2,PE3を生成することにより、プリチャージイネーブル信号PEBの傾きが所定の第1の傾き(ΔV/Δt1)になるように制御し、上記電流値が第1の電流値より大きいとき、インバータINV1又はインバータINV2を動作させるプリチャージ制御信号PE0,PE1,PE2,PE3を生成することにより、プリチャージイネーブル信号PEBの傾きが第1の傾きより小さい所定の第2の傾きに(ΔV/Δt2)なるように制御する。
さらに、第1乃至第4の実施形態では、傾き制御トランジスタ制御回路2,2a,2b,2c及び傾き調整回路91をSRAMの内部でありかつ制御回路1の外部に設けたが、本発明はこれに限られない。傾き制御トランジスタ制御回路2,2a,2b,2c及び傾き調整回路91を制御回路1の内部に設けてもよく、またSRAMの外部に設けてもよい。従って、メモリアレイ7全体のレイアウト面積に影響を及ぼすことなく本発明を適用できる。
またさらに、第1乃至第4の実施形態では、1ポートのSRAMを対象としているが、本発明はこれに限らず、マルチポートのSRAMに対しても同様に適用できる。
1,101…制御回路、
2,2a,2b,2c…傾き制御トランジスタ制御回路、
3,103…読み出し書き込み回路、
4…PORTA−アドレスバッファ、
5…行デコーダ、
6…列デコーダ、
7…メモリアレイ、
8…入出力回路、
9…プリチャージイネーブル信号生成回路、
21…ヒューズ回路、
21a…不揮発性メモリ、
21b,21c,21d,21e…電流検出回路、
22,22−0〜22−3…ヒューズセル、
31…タイマ回路、
32…電流検出回路、
33−0〜33−3…保持回路、
71…メモリセル、
91…傾き調整回路、
109…タイミング回路(ダミーメモリアレイ)、
110…ダミー読み出し回路(センスアンプ)、
130−0〜130−M…センスアンプ、
140…プリチャージ回路、
A0〜A3,A311…ナンドゲート、
FU11…ヒューズ、
INV…インバータ回路、
IV0〜IV3,IV11,IV20〜23,IV34,IV311〜IV314,IV331,IV332,INV1,INV2,INV3,IVa,IVb…インバータ、
Q11,Q12,QP1,QP2…Pチャネルトランジスタ、
Q13,Q21,QN1,QN2…Nチャネルトランジスタ、
QE0〜QE3…傾き制御トランジスタ、
R21…抵抗、
TG1,TG2,TM1,TM2,TM3…トランスミッションゲート。
特開2005−129165号公報 特開2002−245782号公報 特許第4031206号公報

Claims (9)

  1. 互いに並列に接続された複数のインバータを備え、入力されるプリチャージイネーブル信号を反転して、反転後のプリチャージイネーブル信号をメモリセルのためのプリチャージ回路に出力するインバータ回路と、
    上記各インバータに設けられ、所定の制御信号に応答して上記各インバータを動作させるか否かを切り換える複数のスイッチ手段と、
    上記プリチャージ回路と同一プロセスで形成されたテスト用トランジスタに流れる電流の電流値が大きいほど上記反転後のプリチャージイネーブル信号の傾きが小さくなるように上記制御信号を生成して、上記各スイッチ手段に出力する制御回路とを備えたことを特徴とするプリチャージイネーブル信号生成回路。
  2. 上記インバータ回路は、互いに並列に接続された第1及び第2のインバータを備え、
    上記第1のインバータの動作電流は上記第2のインバータの動作電流と実質的に等しいように設定され、
    上記制御回路は、
    上記電流値が所定の第1の電流値以下であるとき、上記第1及び第2のインバータを動作させる上記制御信号を生成することにより、上記反転後のプリチャージイネーブル信号の傾きが所定の第1の傾きになるように制御し、
    上記電流値が上記第1の電流値より大きいとき、上記第1のインバータ又は上記第2のインバータを動作させる上記制御信号を生成することにより、上記反転後のプリチャージイネーブル信号の傾きが上記第1の傾きより小さい所定の第2の傾きになるように制御することを特徴とする請求項1記載のプリチャージイネーブル信号生成回路。
  3. 上記インバータ回路は、互いに並列に接続された第1及び第2のインバータを備え、
    上記第1のインバータの動作電流は、上記第2のインバータの動作電流より大きいように設定され、
    上記制御回路は、
    上記電流値が所定の第1の電流値以下であるとき、上記第1及び第2のインバータを動作させる上記制御信号を生成することにより、上記反転後のプリチャージイネーブル信号の傾きが所定の第1の傾きになるように制御し、
    上記電流値が上記第1の電流値より大きく、かつ上記第1の電流値より大きい所定の第2の電流値以下であるとき、上記第1のインバータを動作させかつ上記第2のインバータの動作を停止させる上記制御信号を生成することにより、上記反転後のプリチャージイネーブル信号の傾きが上記第1の傾きより小さい所定の第2の傾きになるように制御し、
    上記電流値が上記第2の電流値より大きいとき、上記第1のインバータの動作を停止しかつ上記第2のインバータを動作させる上記制御信号を生成することにより、上記反転後のプリチャージイネーブル信号の傾きが上記第2の傾きより小さい所定の第3の傾きになるように制御することを特徴とする請求項1記載のプリチャージイネーブル信号生成回路。
  4. 上記制御回路は上記制御信号をあらかじめ記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のプリチャージイネーブル信号生成回路。
  5. 上記記憶手段は、上記制御信号をあらかじめ記憶するヒューズ回路を含むことを特徴とする請求項4記載のプリチャージイネーブル信号生成回路。
  6. 上記記憶手段は、上記制御信号をあらかじめ記憶する不揮発性メモリを含むことを特徴とする請求項4記載のプリチャージイネーブル信号生成回路。
  7. 上記制御回路は、上記プリチャージ回路と同一プロセスで形成されたトランジスタに流れる電流を検出して、検出した電流に基づいて上記制御信号を発生する信号発生手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のプリチャージイネーブル信号生成回路。
  8. 上記制御回路は、
    電源が投入された後、所定の期間だけタイマ信号を発生するタイマ回路と、
    上記信号発生手段からの上記制御信号を保持する保持手段とをさらに備え、
    上記信号発生手段は、上記タイマ信号に応答して上記期間だけ動作して上記制御信号を上記保持手段を介して出力し、
    上記保持手段は、上記信号発生手段の動作が停止されるときに上記制御信号を保持して出力することを特徴とする請求項7記載のプリチャージイネーブル信号生成回路。
  9. メモリセルのためのプリチャージ回路を制御するためのプリチャージイネーブル信号を生成するプリチャージイネーブル信号生成回路であって、請求項1乃至8のうちのいずれか1つに記載のプリチャージイネーブル信号生成回路を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
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