JP4030986B2 - 移動通信機器を用いた施工管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、携行可能な無線通信機能を有する移動通信機器、コンピューター(PDA等)、携帯電話を用いた施工管理システムに関する。
特に、建設の施行の進捗状況について、進捗状況のグラフ化、進捗状況の積算等について人間が入力をする必要がない完全に自動化された移動通信機器を用いた施工管理システムに関する。
なお、本発明は任意の無線通信機能有する移動通信機器を使用することができるが、携帯電話を利用することが好ましいので、以下本明細書において、無線通信機能を有する移動通信機器を携帯電話に限定することなく、携帯電話を用いて本発明を説明する。
一般に、建設の現場において、施工の指示、施工完了の報告、進捗状況の報告等について携帯電話が種々に利用されている。
従来から、PDAや携帯電話を用いて建設現場の施工の連絡や管理をする提案が種々されていた。
また、建設現場において、施工管理をする施工管理センターを置き、該施工管理センターにコンピューターを備え、建設工事の進捗状況を当該コンピューターに入力し、建設工事の進捗状況をコンピューターによって管理することも広く行われていた。
また、移動通信機器とコンピューターを組み合わせた施工管理システムも提案されていた。
たとえば、所定の施工項目について、建設工事を監督する監督者が施工の進捗状況(進捗率)を入力して施工管理用コンピューターに送り、施工管理用コンピューターによって集計や進捗状況一覧等の処理を行い、施工管理者がこれらの出力を利用して施工管理を行うシステムが提案されている。
上記従来の技術によれば、それまで施工者や監督者等人間が施工管理センターに赴き、建設工事の進捗状況の報告を行う手間が省かれる。
特開2002−107099号公報 特開2002−295017号公報 特許第2847049号公報 特許第2848553号公報 特許第3373844号公報
しかし、上記従来の技術では、施工管理のいずれかの過程で、人間が介在して工事の進捗管理のための情報収集を指示し、あるいは、建設工事の進捗状況のデータ(進捗率のデータ等)を施工管理用コンピューターに送信するために進捗状況のデータ(進捗率のデータ等)を移動通信機器に入力し、あるいは、人間が建設工事の進捗状況のデータ(進捗率のデータ等)を操作して、建設工事の進捗状況を出力するようになっていた。
このように、建設工事の進捗状況の管理を行うのに、途中で人間がデータの入力やデータの操作を行なうのでは、人間の労力が完全に省かれず、かつ、人間が入力しあるいは操作するまで正式な建設工事の進捗状況の数字が得られず、リアルタイムで施工管理を行うことができなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、途中で人間が進捗状況のデータ(進捗率のデータ等)を入力し、あるいは、工事の進捗状況のデータを出力するために人間がコンピューターの操作をする必要がなく、施工管理を開始した後は常に建設工事の進捗状況の最新の数字がリアルタイムで施工管理サーバーから得られる「移動通信機器を用いた施工管理システム」を提供することにある。
本発明による移動通信機器を用いた施工管理システムは、
移動通信機器と必要に応じて設けられる工程管理用コンピューターとデータ通信するための通信手段と、少なくとも施工者アドレスと施工場所と施工項目と監督者アドレスをデータ項目に含みそれらデータ項目のデータを対応可能に記憶する施工者監督者データベースと、施工場所と前記施工場所の施工項目と各施工項目の進捗のデータとを記憶する工程データベースと、前記施工者監督者データベースと前記工程データベースに対して検索と更新を行い、前記通信手段から受信した電子メールからデータを取得し送信の指示を行い、全施工場所の施工項目を施工場所ごとにグラフに示した工事進捗一覧表と各施工場所の施工項目の軸と時間軸を有し各施工項目を時間の棒グラフに表した工程チャートとをリンク可能に表示させるデータを算出する工程管理計算手段と、前記工事進捗一覧表と前記工程チャートと施工開始基準時のデータを記憶するメモリと、を有する工程管理サーバーを有し、
前記工程管理サーバーは、前記工程管理計算手段が前記工程データベースから各施工場所の最初の施工項目のデータを取得し、前記施工場所と施工項目のデータを用いて前記施工者監督者データベースから各施工場所の最初の施工者アドレスを検索して前記通信手段に命令して前記施工者アドレスに施工場所と施工開始の指示を含む施工開始用電子メールを送信させ、送信時間を施工開始基準時として前記メモリに記憶させ、
前記通信手段が、施工者の移動通信機器から、送信時間と施工場所のデータを含む施工済電子メールを受信すると、前記工程管理計算手段が、前記施工者の電子メールから送信者である施工者アドレスと施工場所のデータとを入力し前記施工者アドレスと施工場所のデータを用いて前記施工者監督者データベースから当該施工場所の施工項目の監督者アドレスを検索し、前記通信手段に命令して前記施工場所と前記施工項目と施工検査の指示を含む検査指示電子メールを前記監督者アドレスに送信させ、
前記通信手段が、監督者の移動通信機器から、送信時間と検査合否データと施工場所と施工項目のデータとを含む検査済電子メールを受信すると、前記工程管理計算手段が、前記検査済電子メールから前記検査合否データを取得し、前記検査合否データが不合格を示すデータである場合は、前記検査済電子メールから施工場所と施工項目のデータを取得し、前記施工場所と施工項目のデータを用いて前記施工者監督者データベースから施工者アドレスを検索し、前記通信手段に命令して前記施工場所の前記施工項目の再施工の指示を含む再施工指示電子メールを前記検索した施工者アドレスに送信させ、
前記検査合否データが合格である場合は、前記検査済電子メールから施工場所と施工項目のデータを取得し、前記施工場所と施工項目のデータを用いて前記工程データベースから進捗データが施工中の施工項目データを検索し、前記施工項目データの進捗データを完了に更新するとともに前記完了に更新した施工項目データの次の施工項目データの進捗データを施工中に更新し、前記工事進捗一覧表上の前記施工場所のグラフについて更新された施工項目の進捗データに応じてグラフを表示できるように工事進捗一覧表のデータを更新し、前記検査済電子メールから送信時間を取得し、前記施工開始基準との差を求めて前記施工場所の工程チャートの時間軸上の点と前記施工場所の施工項目の軸上の前記進捗データを完了に更新した施工項目とを特定し、当該施工項目の施工開始から施工完了まで時間を棒グラフとして表示する工程チャートのデータを更新し、前記工程データベースの前記施工場所の施工項目から進捗データが施工中の施工項目データを検索し、前記施工場所と施工項目のデータを用いて前記施工者監督者データベースから施工者アドレスを検索し、前記通信手段に命令して施工場所と施工開始の指示とを含む施工指示電子メールを前記施工者アドレスに送信させ、前記送信時間を前記進捗データが施工中の施工項目の施工開始時間として記憶する、ことを特徴とするものである。
本発明による移動通信機器を用いた施工管理システムは、
移動通信機器と必要に応じて設けられる工程管理用コンピューターとデータ通信するための通信手段と、少なくとも施工者アドレスと施工場所と施工項目と監督者アドレスをデータ項目に含みそれらデータ項目のデータを対応可能に記憶する施工者監督者データベースと、施工場所と前記施工場所の施工項目と施工順序データと各施工項目の進捗のデータとを記憶する工程データベースと、前記施工者監督者データベースと前記工程データベースに対して検索と更新を行い、前記通信手段から受信した電子メールからデータを取得し送信の指示を行い、全施工場所の施工項目を施工場所ごとにグラフに示した工事進捗一覧表と各施工場所の施工項目の軸と時間軸を有し各施工項目を時間の棒グラフに表した工程チャートとをリンク可能に表示させるデータを算出する工程管理計算手段と、前記工事進捗一覧表と前記工程チャートと施工開始基準時のデータを記憶するメモリと、を有する工程管理サーバーを有し、
前記工程管理サーバーは、前記工程管理計算手段が前記工程データベースから各施工場所の最初の施工項目のデータを取得し、前記施工場所と施工項目のデータを用いて前記施工者監督者データベースから各施工場所の最初の施工者アドレスを検索して前記通信手段に命令して前記施工者アドレスに施工場所と施工項目と施工開始の指示を含む施工開始用電子メールを送信させ、送信時間を施工開始基準時として前記メモリに記憶させ、
前記通信手段が、施工者の移動通信機器から、送信時間と施工場所と施工項目のデータを含む施工済電子メールを受信すると、前記工程管理計算手段が、前記施工者の電子メールから送信者である施工者アドレスと施工場所と施工項目のデータとを入力し前記施工者アドレスと施工場所と施工項目のデータを用いて前記施工者監督者データベースから当該施工項目の監督者アドレスを検索し、前記通信手段に命令して前記施工場所と前記施工項目と施工検査の指示を含む検査指示電子メールを前記監督者アドレスに送信させ、
前記通信手段が、監督者の移動通信機器から、送信時間と検査合否データと施工場所と施工項目のデータとを含む検査済電子メールを受信すると、前記工程管理計算手段が、前記検査済電子メールから前記検査合否データを取得し、前記検査合否データが不合格を示すデータである場合は、前記検査済電子メールから施工場所と施工項目のデータを取得し、前記施工場所と施工項目のデータを用いて前記施工者監督者データベースから施工者アドレスを検索し、前記通信手段に命令して前記施工場所の前記施工項目の再施工の指示を含む再施工指示電子メールを前記検索した施工者アドレスに送信させ、
前記検査合否データが合格である場合は、前記検査済電子メールから施工場所と施工項目のデータを取得し、前記工事進捗一覧表上の前記施工場所のグラフについて新たに完了した施工項目に応じてグラフを表示できるように工事進捗一覧表のデータを更新し、前記検査済電子メールから送信時間を取得し、前記施工開始基準との差を求めて前記施工場所の工程チャートの時間軸上の点と前記施工場所の施工項目の軸上の前記新たに完了した施工項目とを特定し、当該施工項目の施工開始から施工完了まで時間を棒グラフとして表示する工程チャートのデータを更新し、前記工程データベースを参照し前記施工場所の前記新たに完了した施工項目の進捗データを完了に更新し施工順序データを参照してその次に施工すべき施工項目データを検索し、前記施工場所と次に施工すべき施工項目のデータを用いて前記施工者監督者データベースから施工者アドレスを検索し、前記通信手段に命令して施工場所と施工項目と施工開始の指示とを含む施工指示電子メールを前記施工者アドレスに送信させ、前記送信時間を前記新たに施工開始の指示をした施工項目の施工開始時間として記憶する、ことを特徴とするものである。
前記工程管理計算手段はさらに、前記検査合否データが合格を示すデータであって、前記工程データベースの進捗データが施工中の施工項目データを進捗データが完了に更新したときは、前記工程データベースから施工項目データの種別ごとに進捗データが完了の施工データ項目と進捗データが施工中あるいは未だ施工中にも完了にもなっていない施工データ項目を検索して集計し、施工項目の種別ごとの完了率をグラフに表示する施工項目別全体工程表のデータを更新するようにすることができる。
前記工程管理計算手段はさらに、前記検査合否データが合格を示すデータであって、前記工程データベースの進捗データが施工中の施工項目データを進捗データが完了に更新したときは、前記工程データベースから施工項目データの種別ごとに進捗データが完了の施工データ項目と進捗データが施工中あるいは未だ施工中にも完了にもなっていない施工データ項目を検索して集計し、施工項目の種別ごとの完了率を計算し、さらに各施工項目の完了率に各施工項目の全工事に対するウェイトを乗じて合計して全体工程完了率を算出し、前記検査済電子メールの送信時間から取得した時間と前記算出した全体工程完了率により、時間軸と全体工程の完了率の軸を有し時間経過に伴う全体工程の完了率の変化をグラフに表示する全体工程表のデータを更新するようにすることができる。
本発明によれば、工程管理サーバーが工程データベースから工事現場の各施工場所の最初の施工項目を検索し、前記最初の施工項目の施工者アドレスを施工者監督者データベースから検索して施工場所を指示した施工開始用電子メールを送信する。
その後、施工者が施工を完了したときは施工済電子メールを工程管理サーバーに送信し、これに対して工程管理サーバーは担当する監督者を施工者監督者データベースから検索しその監督者に検査指示電子メールを送信する。前記監督者が、検査済電子メールを工程管理サーバーに送信すると、工程管理サーバーが自動的に検査済電子メールから検査合否を判断し、検査が合格した場合は工程データベースを更新し、工事進捗一覧表、工程チャート、施工項目別全体工程表、全体工程表を更新する。
一方、工程管理サーバーが自動的に検査済電子メールから検査合否を判断し、検査が不合格である場合は、工程管理サーバーから施工者に対して再施工を指示する再施工指示電子メールを送信する。この場合は、検査が合格するまで上記施工済み電子メール、検査指示電子メール、検査済電子メール等の送受信および合否の判定を繰り返す。
本発明においては、工程管理サーバーが工程データベースから工事現場の各施工場所の最初の施工項目を検索し上記施工開始用電子メールに施工場所のデータを記入して送信してから、施工済電子メール、検査指示電子メール、検査済電子メール、再施工指示電子メールの各メールにおいて、上記施工場所のデータが引き継がれる。
これにより、施工者と監督者は、自ら施工場所のデータを入力することなく、所定の施工項目が開始してから完了するまで、検査の合否の入力を除いて、単純な返信メールの送信だけを行うことで工程管理の情報収集がなされる。
また、本発明においては、送信者は電子メールの送信者から得られるため、工程管理サーバーが送信者のデータと工程データベースから次の行動を行う者を検索し、逐次次の行動を行う者に適当なタイミングで適当な指示をすることができる。次の行動を行う者に電子メールによって指示を与えた段階で工事の進捗状況が自動的に更新される。
また、本発明においては、電子メールの送信時間から時間のデータが得られるため、所定の施工場所の所定の施工項目の施工開始時間、施工完了時間、検査完了時間等のデータが自動的に取得される。これにより、時間の経過に伴う工事の進捗が自動的に取得される。
以上の自動的な機能が組み合わさることにより、本発明によれば、いったん工程管理が開始されると、人間が工事の進捗データ(工事の進捗率データ等)を入力することなく、自らのIDや担当の施工項目等の識別情報を入力することもなく、単純に電子メールに返信することによって自動的に工事の進捗状況のデータが取得され、工事進捗一覧表、工程チャート、施工項目別全体工程表、全体工程表等のデータに反映され、常に最新の工事進捗状況が工程管理サーバーから出力され、かつ、次の施工項目を行う施工者に自動的に次の施工の指示が送信される。
工事管理サーバーの出力は、工事管理サーバー自体の近傍に設置される表示装置に出力され、あるいは、インターネット等の情報通信網を通じて任意のコンピューターに送信される。これにより工事の管理者はリアルタイムで工事の管理を行うことができる。
また、施工項目が施工順序データを有する場合は、同一の施工者が複数の施工項目を施工し、あるいは、複数の施工項目が同時並行的に進行するような場合に適用することができる。
この場合においても、いったん工程管理が開始されると、人間が工事の進捗データ(工事の進捗率データ等)を入力することなく、送信者が自らのIDや担当の施工項目等の識別情報を入力することもなく、単純に電子メールに返信することによって自動的に工事の進捗状況のデータが取得され、工事進捗一覧表、工程チャート、施工項目別全体工程表、全体工程表等のデータに反映され、常に最新の工事進捗状況が工程管理サーバーから出力される。
その上、同時並行的に進行する施工項目に対して、各施工項目のそれぞれの施工者や監督者に適当なタイミングで作業等を指示することができる。
以下に本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による移動通信機器を用いた工程管理システムの全体を示している。
図1に示すように、本実施形態による移動通信機器を用いた工程管理システム1は、移動通信機器2と、移動通信網3と、インターネット4と、工程管理サーバー5とからなる。
移動通信網3は移動通信機器中継局6を有している。
移動通信機器2は携帯電話でも携帯可能なコンピュータあるいはPDA等の通信機能を有する情報処理装置であってもよい。
インターネット4には必要に応じて工程管理用コンピューター7が接続されている。工程管理用コンピューター7は、工程管理サーバー5から工事進捗一覧表、工程チャート、全体工程表、施工項目別全体工程表等の工事進捗の情報を受信して、遠隔の場所で工事の進捗を監視することができるようになっている。
工程管理用コンピューター7は、必要に応じて設けることができ、工程管理サーバー5の近傍に表示装置を設けてそこで工事の工程管理を行う場合は省略することができる。
次に、本発明の中心的な部分である工程管理サーバー5の構成とその処理について説明する。
図2は工程管理サーバー5の構成を示している。
図2に示すように、工程管理サーバー5は通信手段11と、工程管理計算手段12と、施工者監督者データベース13と、工程データベース14と、メモリ15とを有している。
メモリ15には、工事進捗一覧表16、工程チャート17、施工項目別全体工程表18、全体工程表19等のデータが記憶されている。
通信手段11は、移動通信機器2や工程管理用コンピューター7とデータ通信を行う手段である。
施工者監督者データベース13は、少なくとも施工者アドレス、施工場所、施工項目、監督者アドレスをデータ項目に含み、それらデータ項目のデータを対応可能に記憶管理するデータベースである。
本明細書において「データベース」というときは、検索や更新を行うことができるように体系的に記憶されたデータと、それらのデータを記憶する記憶装置も含むものをいうものとする。
施工場所というのは、たとえばマンションの建設工事現場で、工事がマンションの部屋ごとに行われるような場合に、各部屋がそれぞれ「施工場所」というように、工事現場で工事を行う上で場所が特定できる場合の施工場所である。
施工項目というのは、たとえばマンションの部屋であれば、壁工事、床工事、天井工事、電気工事、水道工事、装備工事、玄関工事等の施工の種別の項目である。
工程データベース14は、施工場所と、各施工場所の施工項目と、各施工項目の進捗のデータとを記憶するデータベースである。
この実施形態では、前記工程データベース14の施工項目は、施工の順番に並べられて記憶されている(図2における項目1、項目2、項目3、・・・)。
施工項目の進捗データは、たとえば施工が開始された施工項目は“0”、施工が完了した施工項目は“1”、施工が開始されていない施工項目はその他の任意のデータを入れ、未施工、施工中、施工完了の状態が判別できるようにしたデータである。
工事進捗一覧表16は、視覚的に把握できるように工事現場の施工場所を表示し、かつ、各施工場所について施工項目と各施工項目が完了したか否かの進捗をグラフに表したものである。
本実施形態では、図2に示すように、マンションを建設する工事現場において、各部屋を枡目で表し、さらに壁工事、床工事、天井工事、電気工事、水道工事、装備工事、玄関工事等の各部屋に必要な施工項目の全体で枡目が埋め尽くされるように、各枡目を施工項目数に応じて分割している。
この工事進捗一覧表は、壁工事等の所定の施工項目が完了するとその施工項目の部分が異なった色で塗りつぶされるように表示する。
これにより、工事進捗一覧表を見る者は、一目で工事現場全体で工事が遅れている施工場所や、全体の工事の進捗を把握することができるようになっている。
なお、各施工場所のグラフは図2の例のような分割された枡目に限られず、円グラフ、棒グラフでもよい。要するに、各施工項目が完了したか否かの進捗と全体の施工項目のうちどの施工項目が完了したかが把握できるものであればよい。
工程チャート17は、時間軸と施工項目の軸を有し、各施工場所ごとに、施工項目の時間的経過を棒グラフに示したものである。
工程チャート17は、時間経過に伴う施工項目の推移を示しているので、工程チャート17上の施工項目の推移は工程データベース14の施工項目の施工の順番と対応している。
施工項目別全体工程表18は、進捗状況(完了率%)の軸と、施工項目の軸を有している。施工項目別全体工程表18は、施工場所ごとに細分化せずに、工事現場全体で見た場合の各施工項目の進捗状況(完了率%)をグラフに表したものである。
たとえば、マンションの部屋の床工事であれば、たとえば全マンションの部屋の床工事が完了した時を100%とすると、現在床工事が完了している部屋数と全部屋の部屋数の比率が床工事の完了率となる。
床工事に限られず、壁工事、天井工事、電気工事等も施工項目ごとに完了率が計算され、施工項目別全体工程表18に表される。
全体工程表19は、上記施工項目別全体工程表18の各施工項目の完了率に、全工事に対する各施工項目の比重(ウェイト)を乗じて合計し、それを時間の経過に応じてグラフ化したものである。図2の例では、全体工程表19のグラフは折れ線グラフであるが、棒グラフ、円グラフ等であってもよい。
工程管理計算手段12は、施工者監督者データベース13と工程データベース14に対して検索と更新を行い、通信手段11が受信した電子メールからデータを取得し送信の指示を行い、工事進捗一覧表16と、工程チャート17と、施工項目別全体工程表18と、全体工程表19のデータを更新し、出力する手段である。
以上が工程管理サーバー5の構成であるが、次に上記工程管理サーバー5の各構成の処理について以下に説明する。
図3は、工程管理サーバー5における処理の流れを示している。
本発明による施工管理システムの施工管理が開始すると(ステップ100)、工程管理計算手段12が工程データベース14から各施工場所の最初の施工項目を検索する。
続いて工程管理計算手段12は、施工者監督者データベース13を参照する。施工者監督者データベース13は、施工場所と施工項目が確定できれば対応する施工者アドレスや監督者アドレスを検索することができるので、工程管理計算手段12は、前記工程データベース14から検索した施工場所と最初の施工項目のデータを用いて施工者監督者データベース13から各施工場所の最初の施工項目を施工する施工者のアドレス(施工者アドレス)を取得する。
次に、工程管理計算手段12は、前記施工者監督者データベース13から検索した施工者アドレスに対し、通信手段11に命令して施工場所と施工開始の指示を含む施工開始用電子メールを送信させる。
上記施工開始用電子メールを送信すると、工程管理計算手段12はその送信時間を工程管理の基準的な時間となる施工開始基準時としてメモリ15に記憶させる(以上、ステップ110)。
上記施工開始用電子メールを受けた施工者は、指示にしたがって工事を開始し、工事が完了した時点で、施工開始用電子メールに返信メールを送信する。返信メールに施工者は新たに入力する必要がない。
この返信メールは、施工済電子メールとして工程管理サーバー5の通信手段11によって受信される(ステップ120)。
施工開始用電子メールには施工場所のデータが含まれており、その返信メールである施工済電子メールには施工場所の情報が引き継がれる。したがって、施工済電子メールには、施工場所の情報と送信者である施工者(正確には施工者アドレス)の情報が含まれている。
なお、移動通信機器2として携帯電話を使用する場合は、電子メールのタイトル部に施工場所を含ませることによって、それ以降の返信メールに施工場所の情報が自動的に引き継がれる。
通信手段11が施工済電子メールを受信すると、工程管理計算手段12は通信手段11の該施工済電子メールから施工者アドレスと施工場所のデータを取得し、これらの施工者アドレスと施工場所のデータを用いて施工者監督者データベース13を検索する。
施工者監督者データベース13は施工者アドレスと施工場所が特定できれば対応する施工項目と監督者アドレスが特定されるので、工程管理計算手段12は施工者監督者データベース13から該施工場所の施工項目の監督者アドレスを検索することができる。
監督者アドレスを検索すると、工程管理計算手段12は、通信手段11に命令して該監督者アドレスに、施工場所と施工項目と施工検査の指示を含む検査指示電子メールを送信させる(ステップ130)。
上記検査指示電子メールを受信した監督者は、該施工場所の施工項目について現場に赴いて検査を行う。
検査完了後、監督者は検査が合格か不合格かの情報のみを入力して検査指示電子メールに対して返信メールを送信する。前記検査指示電子メールの返信メールは、工程管理サーバー5の通信手段11によって検査済電子メールとして受信される(ステップ140)。
検査済電子メールは、検査指示電子メールの施工場所、施工項目の情報を引き継ぎ、さらに送信時間と検査合否の情報を含む。
工程管理計算手段12は通信手段11から前記検査済電子メールの検査合否データを取得し、合否の判断を行う(ステップ150)。
検査済電子メールの検査合否データが不合格を示すデータである場合は、工程管理計算手段12は、検査済電子メールから施工場所と施工項目のデータを取得し、該施工場所と施工項目のデータを用いて、施工者監督者データベース13から担当の施工者のアドレスを検索し、通信手段11に命令して、施工項目と再施工の指示を含む再施工指示電子メールを前記検索した施工者アドレスに送信させる(ステップ160)。
この場合には、監督者の検査が合格するまで、上記ステップ120〜150の処理を繰り返す。
一方、検査済電子メールの検査合否データが合格を示すデータである場合は、その施工場所と施工項目のデータを用いて工程データベース14から進捗データが「施工中」の施工項目データを検索し、工程データベース14の施工項目データの進捗データを「完了」に更新するとともに前記完了に更新した施工項目データの次の施工項目データの進捗データを「施工中」に更新する(ステップ170)。図2の工程データベース14の例では、たとえば施工中を示す“0”を、施工完了を示す“1”に更新し、新たに施工を開始した施工項目の進捗データを施工中の“0”に更新する。
工程データベース14の進捗データの更新を行ったのちに、工程管理計算手段12は、工事進捗一覧表16、工程チャート17、施工項目別全体工程表18、全体工程表19の更新を行う。
最初に工事進捗一覧表16の更新について説明する。
工事進捗一覧表16上の各施工場所は工程データベース14のデータ項目の“施工場所”に対応している。工事進捗一覧表16上の各施工場所のグラフを構成する各施工項目は、工程データベース14のデータ項目“施工場所”に記載された“施工項目”に対応している。各施工項目が完了したか否かは各施工項目の進捗データに対応している。
工程管理計算手段12は、工程データベース14のデータを更新した後は、工程データベース14のデータに合致するように、工事進捗一覧表16を表示させるためのデータを更新する(ステップ180)。工程管理計算手段12は、更新したデータのみについて工事進捗一覧表16のデータを更新してもよいし、工程データベース14の全データを工事進捗一覧表16に新たに反映させてもよい。
次に工程チャート17の更新について説明する。
工程チャート17は、施工場所ごとに一つ作成され、施工項目の軸には各施工場所の施工項目が配置されている。施工項目の軸の上に配置される施工項目は工程データベース14の対応する施工場所の施工項目と一致している。
工程チャート17の時間軸は施工開始基準時を基点とし、施工開始基準時からの時間経過に応じて基点からの距離が増大するように構成されている。
工程チャート17上には、施工項目が時間との関係で、棒グラフのように表されている。工程データベース14の所定の施工場所の所定の施工項目の進捗データが「施工中」から「完了」に更新されると、その更新した時間すなわち検査済電子メールの送信時間が当該施工項目の施工完了の時間となり、工程チャート17上に当該施工項目の棒グラフを表示することができる。
工程データベース14が更新されると、工程管理計算手段12は、検査済電子メールから送信時間のデータを取得し(ステップ190)、施工開始基準時との差を求めて棒グラフの終点を決定し、施工項目の軸上の対応する施工項目に整合する位置に上記棒グラフを表示するように工程チャート17のデータを更新する(ステップ200)。これにより、工程チャート17には、新たに施工が完了した施工項目が棒グラフとして表示される。
なお、工程チャート17は、施工が完了した施工項目のみを表示するようにしてもよいが、好ましくは、当初予定していた施工スケジュールを表示し、実際に完了した施工項目の棒グラフを識別可能に表示するようにする。
工事進捗一覧表16は全工事現場の進捗を一覧的に示しており、工程チャート17は各施工場所の進捗を示しているので、互いに全体と詳細の関係にある。
このため、工程管理計算手段12は、工事進捗一覧表16上の所定の施工場所をコンピューターの画面上でクリックすると、その施工場所の工程チャート17が表示させるのが好ましい。工事進捗一覧表16上の所定の施工場所をクリックするとその施工場所の工程チャート17が表示されるようにするのは通常のリンクの技術を使用することによって実現することができる。
次に施工項目別全体工程表18と全体工程表19の更新について説明する。
更新された工程データベース14には各施工場所の各施工項目の進捗データが記載されている。特定の施工項目について集計すれば、該施工項目の全工事量のうち何パーセントが完了したかが計算することができる。
施工項目別全体工程表18は、図2の例では横軸に施工完了のパーセントが示され、縦軸に各施工項目が配置されている。
工程データベース14の進捗データが更新されたときは、工程管理計算手段12は、工程データベース14から施工項目ごとに各施工場所の当該施工項目を検索し、検索した施工項目の進捗データについて集計し、全工事現場における各施工項目の完了率を計算し、施工項目別全体工程表18に表示するように施工項目別全体工程表18のデータを更新する(210)。
次に全体工程表19の更新について説明する。
全体工程表19は、全工事量の完了率を時間経過とともにグラフに示したものである。
図2の例では、全体工程表19は、時間軸を横軸に、完了率(%)を縦軸に有している。
工程データベース14が更新されたときは、工程管理計算手段12は、最初に全工事現場の施工項目別の完了率を算出し、さらに各施工項目の完了率に各施工項目の全工事に対するウェイトを乗じて合計して全体工程完了率を算出する。
たとえば、「床工事」の全工事量に対するウェイトが10%とし、全工事現場の床工事のうち80%が完了したとすると、全工程に対する床工事の完了分の寄与は10%*80%となり、0.08となる。
全工程の完了分は全工事項目について上記計算を行い合計したものである。
工程管理計算手段12は、工程データベース14が更新されたときは、上記全工程に対する完了率の計算を行い、検査済電子メールから送信時間のデータを取得し(ステップ220)、全体工程表19上の時間軸の対応する位置と、縦軸の完了率軸の対応する位置の交点に点を表示し、グラフを形成するように、全体工程表19のデータを更新する(ステップ230)。
工程管理計算手段12は、上記更新した工事進捗一覧表16、工程チャート17、施工項目別全体工程表18、全体工程表19を工程管理サーバー5近傍の表示装置に出力し、あるいは、インターネット4を介して工程管理用コンピューター7に出力する。
続いて以下のようにして、工程管理計算手段12は、次の施工項目を施工する施工者に施工指示電子メールを送信する。
工程データベース14の各施工場所には施工項目が施工の順番に従って記憶されている。工程管理計算手段12は、所定の施工項目の施工が完了するとその進捗データを「施工中」から「完了」の状態に更新するとともに、その次の施工項目の進捗データを新たに「施工中」に更新する。
工事進捗一覧表16、工程チャート17、施工項目別全体工程表18、全体工程表19を更新した後に、工程管理計算手段12は、工程データベース14から進捗データが「施工中」の施工項目データを検索し(ステップ240)、その施工場所と施工項目のデータを用いて施工者監督者データベース13から施工者アドレスを検索し(ステップ250)、通信手段11に命令して施工場所と施工開始の指示とを含む施工指示電子メールを前記施工者アドレスに送信させる(ステップ260)。このとき、工程管理計算手段12は、前記施工指示電子メールの送信時間をその施工項目の施工開始時間として記憶する。この施工開始時間は工程チャート17の当該施工項目の棒グラフの始点となる。
それ以降、処理がステップ120に戻り、上記ステップ120〜260の処理を繰り返す。
この工程管理システム1によれば、いったん工程管理が開始されると、施工場所、施工項目、施工者、監督者、工事の完了率等のデータを全く入力する必要がなく、単純な返信メールを送るのみで、最新の工事の進捗状況が常に工程管理サーバー5に情報収集され、工事の管理者に出力される。
また、本工程管理システム1によれば、一つの工事項目の施工が完了すると、工程管理サーバー5によって直ちに次に行う作業を行うべき者に作業が指示される。
これにより、従来、連絡が遅れのために一つの作業と次の作業の間に生じていた無駄な時間を一掃することができ、効率のよい工事を行うことができる。
次に、同時並行的に複数の施工項目が進行する場合に適用できる工程管理システムについて説明する。
図4は、上記複数の施工項目が並行的に進行する場合の工程管理システムの工程データベース20と工程チャート21を示している。
工程データベース20は、施工場所ごとの施工項目と進捗データの他に、各施工項目の施工順序のデータを有している。
工程チャート21は、一つの施工項目Aから施工項目Bと施工項目Cが分岐し、それ以降、施工項目Bは施工項目D,E・・・と続き、施工項目Cは施工項目F,G・・・と続く工程チャートを示している。
施工順序のデータは、図4に一例を示しているように、一つの施工項目から複数の施工項目が分岐する場合に、一つの施工項目が完了したときに、その次の施工項目を特定することができるものである。
図4の例では、以下の施工順序データを有している。

施工項目 施工順序データ
A 1
B 1−1
C 1−2
D 1−1−1
E 1−1−1−1
F 1−2−1
G 1−2−1−1
この場合に、一つの施工項目が完了すると、その施工項目の施工順序データを参照し、その施工順序データを継承する施工順序データを有する施工項目を、次の施工項目として特定する。
たとえば、施工項目Cが完了したときは、その施工順序データ“1−2”を継承する施工順序データ“1−2−1”を有する施工項目Fをその次の施工項目として特定する。
またたとえば、施工項目Aが完了すると、その施工順序データ“1”を継承する施工順序データ“1−1”と“1−2”の双方に次の施工を指示する。その場合に、施工順序データ“1−1”と“1−2”の優先順位のデータあるいはタイムラグのデータ(どの程度ずらして施工を開始するかのデータ)を付加するようにしてもよい。
それ以外の処理は、図3の処理とほぼ同様であるので、重複する説明を省略する。
ただし、上記例では施工項目と施工順次データを別々のデータ項目としたが、施工項目の識別情報の中に施工順序データを含ませるようにした場合も本発明の範囲内である。
また、上記例では「最初」の施工項目は一つとしたが、最初の施工項目が複数である場合もそのまま本発明に含まれる。
また、上記例では施工項目が施工の種別を表していたが、施工項目には個別の識別情報を与え、別個に施工の種別のテータを記憶するようにしてもよい。
本発明によれば、複数の工事が平行して行われる場合も、それぞれの工事を特定し、それぞれの工事が完了すると、その次の工事の開始を自動的に指示することができる。また、工事進捗一覧表と工程チャートと施工項目別全体工程表と全体工程表に、同時並行に複数の工事が行われる場合の工事の進捗状況を常に最新の状態に自動的に更新し、出力するようにすることができる。
本発明の一実施形態による工程管理システムの構成図。 本発明の一実施形態による工程管理サーバーの構成図。 本発明の一実施形態による工程管理サーバーにおける処理のフローチャート。 同時並行的に複数の工事が進行する場合の工程データベースと工程チャートの例を示した図。
符号の説明
1 工程管理システム
2 移動通信機器
3 移動通信網
4 インターネット
5 工程管理サーバー
6 移動通信機器中継局
7 工程管理用コンピューター
11 通信手段
12 工程管理計算手段
13 施工者監督者データベース
14 工程データベース
15 メモリ
16 工事進捗一覧表
17 工程チャート
18 施工項目別全体工程表
19 全体工程表
20 工程データベース
21 工程チャート

Claims (6)

  1. 移動通信機器と必要に応じて設けられる工程管理用コンピューターとデータ通信するための通信手段と、少なくとも施工者アドレスと施工場所と施工項目と監督者アドレスをデータ項目に含みそれらデータ項目のデータを対応可能に記憶する施工者監督者データベースと、施工場所と前記施工場所の施工項目と各施工項目の進捗のデータとを記憶する工程データベースと、前記施工者監督者データベースと前記工程データベースに対して検索と更新を行い、前記通信手段から受信した電子メールからデータを取得し送信の指示を行い、全施工場所の施工項目を施工場所ごとにグラフに示した工事進捗一覧表と各施工場所の施工項目の軸と時間軸を有し各施工項目を時間の棒グラフに表した工程チャートとをリンク可能に表示させるデータを算出する工程管理計算手段と、前記工事進捗一覧表と前記工程チャートと施工開始基準時のデータを記憶するメモリと、を有する工程管理サーバーを有し、
    前記工程管理サーバーは、前記工程管理計算手段が前記工程データベースから各施工場所の最初の施工項目のデータを取得し、前記施工場所と施工項目のデータを用いて前記施工者監督者データベースから各施工場所の最初の施工者アドレスを検索して前記通信手段に命令して前記施工者アドレスに施工場所と施工開始の指示を含む施工開始用電子メールを送信させ、送信時間を施工開始基準時として前記メモリに記憶させ、
    前記通信手段が、施工者の移動通信機器から、送信時間と施工場所のデータを含む施工済電子メールを受信すると、前記工程管理計算手段が、前記施工者の電子メールから送信者である施工者アドレスと施工場所のデータとを入力し前記施工者アドレスと施工場所のデータを用いて前記施工者監督者データベースから当該施工場所の施工項目の監督者アドレスを検索し、前記通信手段に命令して前記施工場所と前記施工項目と施工検査の指示を含む検査指示電子メールを前記監督者アドレスに送信させ、
    前記通信手段が、監督者の移動通信機器から、送信時間と検査合否データと施工場所と施工項目のデータとを含む検査済電子メールを受信すると、前記工程管理計算手段が、前記検査済電子メールから前記検査合否データを取得し、前記検査合否データが不合格を示すデータである場合は、前記検査済電子メールから施工場所と施工項目のデータを取得し、前記施工場所と施工項目のデータを用いて前記施工者監督者データベースから施工者アドレスを検索し、前記通信手段に命令して前記施工場所の前記施工項目の再施工の指示を含む再施工指示電子メールを前記検索した施工者アドレスに送信させ、
    前記検査合否データが合格である場合は、前記検査済電子メールから施工場所と施工項目のデータを取得し、前記施工場所と施工項目のデータを用いて前記工程データベースから進捗データが施工中の施工項目データを検索し、前記施工項目データの進捗データを完了に更新するとともに前記完了に更新した施工項目データの次の施工項目データの進捗データを施工中に更新し、前記工事進捗一覧表上の前記施工場所のグラフについて更新された施工項目の進捗データに応じてグラフを表示できるように工事進捗一覧表のデータを更新し、前記検査済電子メールから送信時間を取得し、前記施工開始基準との差を求めて前記施工場所の工程チャートの時間軸上の点と前記施工場所の施工項目の軸上の前記進捗データを完了に更新した施工項目とを特定し、当該施工項目の施工開始から施工完了まで時間を棒グラフとして表示する工程チャートのデータを更新し、前記工程データベースの前記施工場所の施工項目から進捗データが施工中の施工項目データを検索し、前記施工場所と施工項目のデータを用いて前記施工者監督者データベースから施工者アドレスを検索し、前記通信手段に命令して施工場所と施工開始の指示とを含む施工指示電子メールを前記施工者アドレスに送信させ、前記送信時間を前記進捗データが施工中の施工項目の施工開始時間として記憶する、ことを特徴とする移動通信機器を用いた施工管理システム。
  2. 前記工程管理計算手段はさらに、前記検査合否データが合格を示すデータであって、前記工程データベースの進捗データが施工中の施工項目データを進捗データが完了に更新したときは、前記工程データベースから施工項目データの種別ごとに進捗データが完了の施工データ項目と進捗データが施工中あるいは未だ施工中にも完了にもなっていない施工データ項目を検索して集計し、施工項目の種別ごとの完了率をグラフに表示する施工項目別全体工程表のデータを更新することを特徴とする請求項1に記載の移動通信機器を用いた施工管理システム。
  3. 前記工程管理計算手段はさらに、前記検査合否データが合格を示すデータであって、前記工程データベースの進捗データが施工中の施工項目データを進捗データが完了に更新したときは、前記工程データベースから施工項目データの種別ごとに進捗データが完了の施工データ項目と進捗データが施工中あるいは未だ施工中にも完了にもなっていない施工データ項目を検索して集計し、施工項目の種別ごとの完了率を計算し、さらに各施工項目の完了率に各施工項目の全工事に対するウェイトを乗じて合計して全体工程完了率を算出し、前記検査済電子メールの送信時間から取得した時間と前記算出した全体工程完了率により、時間軸と全体工程の完了率の軸を有し時間経過に伴う全体工程の完了率の変化をグラフに表示する全体工程表のデータを更新することを特徴とする請求項1に記載の移動通信機器を用いた施工管理システム。
  4. 移動通信機器と必要に応じて設けられる工程管理用コンピューターとデータ通信するための通信手段と、少なくとも施工者アドレスと施工場所と施工項目と監督者アドレスをデータ項目に含みそれらデータ項目のデータを対応可能に記憶する施工者監督者データベースと、施工場所と前記施工場所の施工項目と施工順序データと各施工項目の進捗のデータとを記憶する工程データベースと、前記施工者監督者データベースと前記工程データベースに対して検索と更新を行い、前記通信手段から受信した電子メールからデータを取得し送信の指示を行い、全施工場所の施工項目を施工場所ごとにグラフに示した工事進捗一覧表と各施工場所の施工項目の軸と時間軸を有し各施工項目を時間の棒グラフに表した工程チャートとをリンク可能に表示させるデータを算出する工程管理計算手段と、前記工事進捗一覧表と前記工程チャートと施工開始基準時のデータを記憶するメモリと、を有する工程管理サーバーを有し、
    前記工程管理サーバーは、前記工程管理計算手段が前記工程データベースから各施工場所の最初の施工項目のデータを取得し、前記施工場所と施工項目のデータを用いて前記施工者監督者データベースから各施工場所の最初の施工者アドレスを検索して前記通信手段に命令して前記施工者アドレスに施工場所と施工項目と施工開始の指示を含む施工開始用電子メールを送信させ、送信時間を施工開始基準時として前記メモリに記憶させ、
    前記通信手段が、施工者の移動通信機器から、送信時間と施工場所と施工項目のデータを含む施工済電子メールを受信すると、前記工程管理計算手段が、前記施工者の電子メールから送信者である施工者アドレスと施工場所と施工項目のデータとを入力し前記施工者アドレスと施工場所と施工項目のデータを用いて前記施工者監督者データベースから当該施工項目の監督者アドレスを検索し、前記通信手段に命令して前記施工場所と前記施工項目と施工検査の指示を含む検査指示電子メールを前記監督者アドレスに送信させ、
    前記通信手段が、監督者の移動通信機器から、送信時間と検査合否データと施工場所と施工項目のデータとを含む検査済電子メールを受信すると、前記工程管理計算手段が、前記検査済電子メールから前記検査合否データを取得し、前記検査合否データが不合格を示すデータである場合は、前記検査済電子メールから施工場所と施工項目のデータを取得し、前記施工場所と施工項目のデータを用いて前記施工者監督者データベースから施工者アドレスを検索し、前記通信手段に命令して前記施工場所の前記施工項目の再施工の指示を含む再施工指示電子メールを前記検索した施工者アドレスに送信させ、
    前記検査合否データが合格である場合は、前記検査済電子メールから施工場所と施工項目のデータを取得し、前記工事進捗一覧表上の前記施工場所のグラフについて新たに完了した施工項目に応じてグラフを表示できるように工事進捗一覧表のデータを更新し、前記検査済電子メールから送信時間を取得し、前記施工開始基準との差を求めて前記施工場所の工程チャートの時間軸上の点と前記施工場所の施工項目の軸上の前記新たに完了した施工項目とを特定し、当該施工項目の施工開始から施工完了まで時間を棒グラフとして表示する工程チャートのデータを更新し、前記工程データベースを参照し前記施工場所の前記新たに完了した施工項目の進捗データを完了に更新し施工順序データを参照してその次に施工すべき施工項目データを検索し、前記施工場所と次に施工すべき施工項目のデータを用いて前記施工者監督者データベースから施工者アドレスを検索し、前記通信手段に命令して施工場所と施工項目と施工開始の指示とを含む施工指示電子メールを前記施工者アドレスに送信させ、前記送信時間を前記新たに施工開始の指示をした施工項目の施工開始時間として記憶する、ことを特徴とする移動通信機器を用いた施工管理システム。
  5. 前記工程管理計算手段はさらに、前記検査合否データが合格を示すデータであって、前記工程データベースの当該施工項目の進捗データを完了に更新したときは、前記工程データベースから施工項目データの種別ごとに進捗データが完了の施工データ項目と進捗データが完了になっていない施工データ項目を検索して集計し、施工項目の種別ごとの完了率をグラフに表示する施工項目別全体工程表のデータを更新することを特徴とする請求項4に記載の移動通信機器を用いた施工管理システム。
  6. 前記工程管理計算手段はさらに、前記検査合否データが合格を示すデータであって、前記工程データベースの当該施工項目の進捗データを完了に更新したときは、前記工程データベースから施工項目データの種別ごとに進捗データが完了の施工データ項目と進捗データが完了になっていない施工データ項目を検索して集計し、施工項目の種別ごとの完了率を計算し、さらに各施工項目の完了率に各施工項目の全工事に対するウェイトを乗じて合計して全体工程完了率を算出し、前記検査済電子メールの送信時間から取得した時間と前記算出した全体工程完了率により、時間軸と全体工程の完了率の軸を有し時間経過に伴う全体工程の完了率の変化をグラフに表示する全体工程表のデータを更新することを特徴とする請求項4に記載の移動通信機器を用いた施工管理システム。
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