JP4030665B2 - コンクリートポンプ車におけるホースガイド装置 - Google Patents

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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車体上にコンクリートポンプとブームとを搭載したコンクリートポンプ車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンクリートポンプ車は、特開昭55−161727号に開示されている如く、車体上に搭載された基部側ブームにコンクリートポンプに接続された配管を沿設し、基部側ブームの先部には伸縮可能な先端側ブームを設けてある。前記先部側ブームの先部には、配管先端に接続された打設ホースを支持するためのホースガイドを設けてあり、先端側ブームを伸縮させることにより打設ホースがホースガイド上を移動し、生コンクリートの打設場所を任意に変更できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが前記構造にあっては、先端側ブームを伸縮させる際、ホースガイド上を打設ホースが移動することにより、打設ホースとホースガイドとの間に摩擦抵抗が生じるため、先端側ブームの伸縮作業に多大な労力が必要になるという欠点がある。そこで本発明は先部ブームの伸縮作業をわずかな労力にて簡単容易に行えるコンクリートポンプ車におけるホースガイド装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、車体上にコンクリートポンプと、基部ブームに伸縮可能な先部ブームを連結してなるブーム装置とを搭載し、前記各ブームにはコンクリートポンプに接続された移送配管を沿設してなり、さらに先部ブームの先端には移送配管の先端に接続された打設ホースを支持するホースガイドを設けてなるコンクリートポンプ車において、前記ホースガイドは、全体が略円弧状を形成し、さらに断面も打設ホース外形に合わせて略半円弧状にするとともに半円弧状の底部の所定間隔を置いた複数箇所に打設ホースを支持するガイドローラを設けたことを特徴とするものである。
【0005】
これにより打設ホースとホースガイドとの摩擦抵抗が小さくなることから先部ブームの伸縮作業を簡単容易に行うことができる。請求項2は、請求項1記載のホースガイド装置において、前記ガイドローラは、打設ホース外形に合わせた鼓状にしたことを特徴とするものである。これにより打設ホースを常時ホースガイドの中心に導くことができ、打設ホースが蛇行するのを防止できる。請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のコンクリートポンプ車におけるホースガイド装置において、前記半円弧状の底部は、ホースガイドの全長に渡って固定した。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にて説明すると、図1及び図2において、1はコンクリートポンプ車の車体であって、該車体1上には車体1前部にブーム装置2を、車体1後部にコンクリートポンプ3とホッパ4とを搭載している。前記ブーム装置2は屈折可能な基部ブーム5と伸縮可能な先部ブーム6とからなり、走行時には図1の如く車体1上に折り畳まれた格納位置にあり、打設作業時には図2の如く伸長させて打設作業を行うようになっている。
【0007】
前記基部ブーム5は、車体1上に旋回可能に設けられた旋回台7に取付支柱8を立設し、前記取付支柱8の上端に第1ブーム9の基端を軸支してあり、取付支柱8に設けた第1シリンダ10により第1ブーム9が起伏するようになっている。前記第1ブーム9の先端には第2ブーム11の基端を軸支してあり、前記第1ブーム9に設けた第2シリンダ12により第2ブーム11が起伏するようになっている。
【0008】
前記先部ブーム6は、第2ブーム11の先端に軸支され、第2ブーム11に設けられた第3シリンダ13により起伏するようになっている。また前記先部ブーム6は図4及び図5に示す如く外筒14に内筒15を伸縮自在に設けてなり、前記外筒14内と内筒15内には、内筒15を伸縮させるための伸縮シリンダ16が配設されている。前記伸縮シリンダ16の基部は内筒15に軸支され、ロッド17はその先部をボス部18に嵌挿されたピン19に軸支されている。
【0009】
前記ロッド17先部の近接位置であって、ブーム装置2格納位置における外筒14の下面には開口部20を形成してあり、前記開口部20には接続部材21を外筒14の下方に突出した状態で配設し、前記接続部材21はその下面からボルト22にて伸縮シリンダ16のロッド17先部に固定されている。前記接続部材21はチェック弁(図示せず)を内装し、前記開口部20より下方位置の側面には油圧ホース等(図示せず)を接続するための接続口23を設けてある。これにより伸縮シリンダ16のメンテナンス作業をする際には、先部ブーム6の外部から容易に行うことができるようになっている。
【0010】
前記各ブーム5、6にはコンクリートポンプ3の吐出管24に接続された移送配管25を沿設し、前記移送配管25の先部には図3に示す如く可撓性の打設ホース26を接続してある。前記打設ホース26は、先部ブーム6の内筒15先端に設けられたホースガイド27により案内支持されるようになっており、打設場所によって先部ブーム6を伸縮させて打設ホース26の長さを適宜変更することにより打設ホース26先端部を操作しやすいようになっている。28は車体1後部に設けられた固縛部材で、図1のブーム装置2格納時に打設ホース26の先端部を固定するようになっている。
【0011】
以下前記ホースガイド27について説明すると、前記ホースガイド27は図6乃至図9に示す如く、略円弧状に形成された左右一対の上部支持部材29間に略半円弧状のガイド部材30を所定間隔を設けて複数個設けてある。前記上部支持部材29の基部には側方に突出した連結部材31を固定してあり、前記連結部材31は前記内筒15の先部側面に固定された固定部材32にボルト33止めされている。
【0012】
前記ガイド部材30の底部には略円弧状に形成された左右一対の下部支持部材34を固定してあり、前記下部支持部材34には溝部35を所定間隔を設けて複数個穿設してある。前記各溝部35には打設ホース26の下面を支持しうるガイドローラ36の軸部37をナット38にて軸支してあり、打設ホース26が移動するとガイドローラ36が回転し、摩擦抵抗が非常に小さくなるようになっている。前記ガイドローラ36の外周面には打設ホース26の外形に合わせた鼓状のガイド面39を形成してあり、打設ホース26が左右へ蛇行するのを防止するようになっている。
【0013】
40は前記上部支持部材29間に軸支された補助ローラで、前記補助ローラ40にて打設ホース26がホースガイド27から外れるのを防止するようになっている。41はホースガイド27を補強するための補強部材で、該補強部材41は一端を連結部材31に固定し他端を上部支持部材29先部のガイド部材30に固定してある。
【0014】
本発明は前記の如き構成で、次に作用について説明する。生コンクリートの打設作業を行うには、まず図1の格納位置から第1ブーム9、第2ブーム11及び先部ブーム6を起立させ先部ブーム6の先端を打設場所に近接させ、打設ホース26を打設場所に臨ませる。その状態で生コンクリートをホッパ4内に入れ、コンクリートポンプ3を作動させると、生コンクリートは吐出管24から移送配管25に圧送され、打設ホース26により打設場所にてホッパ4内に供給された生コンクリートを移送配管25、打設ホース26を通って打設させる。
【0015】
続いて近くの打設場所にて打設作業を行う場合には、基部ブーム5を起伏作動させることなく、先部ブーム6の伸縮シリンダ16により先部ブーム6を伸長させ、図2の如く打設ホース26の長さを適宜変更しながら打設ホース26の先端部を打設場所に移動させる。その際、打設ホース26はホースガイド27のガイドローラ36上を移動するため、摩擦抵抗が小さくスムーズに案内させることができる。
【0016】
その後、前記と同様に生コンクリートを打設する。打設作業終了後は、伸縮シリンダ16により先部ブーム6を収縮させた後、各油圧シリンダ10、12、13を収縮または伸長作動させることにより各ブーム6、9、11を屈折させて車体1上に格納させる。ところで打設作業終了後は定期的にメンテナンス作業を行うが、伸縮シリンダ16の場合は、接続口23に接続された油圧ホース等を取り外した後、ボルト22を外して接続部材21を伸縮シリンダ16から下方に取り出し、チェック弁等のメンテナンスを行う。その際、前記接続口23及びボルト22は先部ブーム6より外部にあるため、メンテナンス作業を容易に行うことができる。また前記開口部20はブーム装置2格納位置における外筒14の下面に形成されているため、他のブームに干渉することなくメンテナンス作業を簡単容易に行うことができる。
【0017】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、ホースガイドに複数のガイドローラを、所定間隔を置いて設けるようにしたので、打設ホースとガイドローラとの摩擦抵抗が小さくなり、先部ブームの伸長作業をわずかな労力にて簡単容易に行うことができる。また請求項2の発明によれば、ガイドローラを鼓状に形成したため、打設ホースが左右に蛇行するのを防止でき、打設ホースの伸長作業をより円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の全体図である。
【図2】 図1のブーム装置伸長時の側面図である。
【図3】 図1のブーム装置先部の拡大平面図である。
【図4】 先部ブームの側部断面図である。
【図5】 図4の要部縦断面図である。
【図6】 ホースガイドの側面図である。
【図7】 図6のホースガイドの正面図である。
【図8】 図6のガイドローラの拡大図である。
【図9】 図8の矢視断面図である。
【符号の説明】
1 車体
2 ブーム装置
3 コンクリートポンプ
5 基部ブーム
6 先部ブーム
25 移送配管
26 打設ホース
27 ホースガイド
36 ガイドローラ

Claims (3)

  1. 車体上にコンクリートポンプと、基部ブームに伸縮可能な先部ブームを連結してなるブーム装置とを搭載し、前記各ブームにはコンクリートポンプに接続された移送配管を沿設してなり、さらに先部ブームの先端には移送配管の先端に接続された打設ホースを支持するホースガイドを設けてなるコンクリートポンプ車において、前記ホースガイドは、全体が略円弧状を形成し、さらに断面も打設ホース外形に合わせて略半円弧状にするとともに半円弧状の底部の所定間隔を置いた複数箇所に打設ホースを支持するガイドローラを設けたことを特徴とするコンクリートポンプ車におけるホースガイド装置。
  2. 前記ガイドローラは、打設ホース外形に合わせた鼓状にしてなる請求項1記載のコンクリートポンプ車におけるホースガイド装置。
  3. 前記半円弧状の底部は、ホースガイドの全長に渡って固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンクリートポンプ車におけるホースガイド装置。
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