JP4030432B2 - ガスタービン発電装置 - Google Patents
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Description
本発明は、ガスタービン発電装置に係り、特に、再生熱交換器を発電装置に用いる好適なカスタービン発電装置に関する。
背景技術
最近、数十から数百kWの自家発電装置では、ガスタービンを用いて発電機を運転するとともに、再生熱交換器を備えたガスタービン発電装置が検討されている。このガスタービン発電装置では、回転数Nおよび燃料流量MFを調節し、タービン出口温度TOTおよび再生熱交換器出口温度TROを参照しながら、要求負荷を満足する範囲で回転数Nを最小に保持することにより、燃焼温度を可能な限り高く保ち、発電効率を向上させるようにしている。
発明の開示
しかしながら、上述したガスタービン発電装置では、発電出力の減少に伴い空気流量MAが減少すると、タービンにおける熱落差が縮小するので、再生熱交換器出口温度TROより先に、タービン出口温度TOTがタービン出口設定温度TOTTに達することになる。そのため、再生熱交換器出口温度TROを十分高くできないため、再生熱交換量を十分に確保できなくなり、部分負荷における発電効率が減少するという問題があった。
また、負荷変動が頻繁である場合、負荷追従に伴う回転数変動の頻度が高くなることに加え、回転数Nを増加減少させる操作が、タービン出口温度TOTがタービン出口設定温度TOTTと等しくなるか、または再生熱交換器出口温度TROが再生熱交換器出口設定温度TROT以上になるまで繰り返されるため、タービンの回転数変動に伴う高サイクル熱疲労が顕著になるという問題があった。
本発明の目的は、部分負荷運転時の発電効率を向上させると共に、発電負荷の変動に伴う回転数の変動や低減することができるガスタービン発電装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、空気を圧縮する圧縮機と、圧縮された空気と燃料とを燃焼させる燃焼器と、この燃焼器で発生する燃焼ガスによって駆動され、上記圧縮機及び発電機を駆動するタービンと、このタービンの排気ガスと上記燃焼器に導かれる圧縮空気とを熱交換する再生熱交換器とを有するガスタービン発電装置において、上記再生熱交換器に流入する吸気を加湿・冷却する加湿冷却手段を備えるようにしたものである。かかる構成により、燃焼器に供給する吸気を加湿・冷却して、部分負荷運転時の発電効率を向上させると共に、発電負荷の変動に伴う回転数の変動を低減することができる
発明を実施するための最良の形態
以下、図1〜図7を用いて、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態によるガスタービン発電装置の全体構成について説明する。
本実施形態によるガスタービン発電装置は、主たる構成として、吸気噴霧器1と、圧縮機2と、加湿器3と、再生熱交換器4と、燃焼器5と、タービン6と、発電機7と、整流器8と、コンデンサ9と、インバータ10と、出力変圧器11と、給水処理装置12と、廃熱回収機器13と、制御装置100とを備えている。ここで、特に、吸気噴霧器1及び加湿器3などの作動流体加湿手段を備え、給水処理装置12などの補器類を備える点に、本実施形態によるガスタービン発電装置の特徴がある。制御装置100は、従来のガスタービン発電装置の制御に加えて、吸気噴霧器1及び加湿器3などの作動流体加湿手段をも制御する。
圧縮機2の入口側には、吸引される空気21を周囲環境および運転状況に応じて水噴霧により加湿・冷却できる吸気噴霧器1を設けている。吸気噴霧器1の入口側には、吸引される空気21の雰囲気空気温度を検出する雰囲気空気温度手段41と、吸引される空気21の雰囲気圧力を検出する雰囲気圧力計測手段51と、吸引される空気21の流量を計測する流量計測手段14とが設けられている。流量計測手段14に設けられた圧縮機入口差圧計測手段59によって、圧縮機入口差圧が計測される。雰囲気空気温度計測手段41,雰囲気圧力計測手段51,流量計測手段14,圧縮機入口差圧計測手段59による計測値は、制御装置100に取り込まれる。
圧縮機2の入口側に吸引された空気21は、吸気噴霧器1により加湿・冷却される。吸気噴霧器1には、給水処理装置12から処理済給水24が供給される。給水処理装置12は、供給される水23に対して、塵芥除去・軟水化などの処理を行う。処理済給水24は、吸気冷却水噴射ポンプ34によって加圧され、吸気冷却水流量調節弁35によって流量調節された後、吸気噴霧器1において、吸気噴霧水25として、吸引された空気21を加湿する。吸気冷却水流量調節弁35は、制御装置100によって制御される。吸気噴霧器1から排出されるドレーン水28は、ドレーン水量計測手段60によって計測され、ドレーン水排出弁38を介して排出される。
吸気噴霧器1により加湿・冷却された空気は、圧縮機2により圧縮され、加湿器3に導かれる。圧縮機2の入口側には、圧縮機入口温度を計測する圧縮機入口温度計測手段42と、圧縮機入口圧力を計測する圧縮機入口圧力計測手段52が設けられている。また、圧縮機2の吐出側には、圧縮機吐出温度を計測する圧縮機吐出温度計測手段43と、圧縮機吐出圧力を計測する圧縮機吐出圧力計測手段53が設けられている。圧縮機入口温度計測手段42,圧縮機入口圧力計測手段52,圧縮機吐出温度計測手段43,圧縮機吐出圧力計測手段53による計測値は、制御装置100に取り込まれる。
加湿器3では、電力需要などの運転状況に応じて、必要な量の水、温水または水蒸気を噴射し、吸気を加湿することができる。給水処理装置12によって処理された処理済給水24は、加湿水噴射ポンプ36によって加圧され、加湿水流量調節弁37によって流量調節された後、加湿器3において、加湿水26として、加湿する。加湿水流量調節弁37は、制御装置100によって制御される。
加湿器3を出た吸気は、再生熱交換器4においてタービン6からの排気より熱を回収して予熱される。再生熱交換器4の入口側には、再生熱交換器入口温度を計測する入口温度計測手段44と、再生熱交換器入口圧力を計測する再生熱交換器入口圧力計測手段54が設けられている。また、再生熱交換器4の出口側には、再生熱交換器出口温度を計測する再生熱交換器出口温度計測手段46と、再生熱交換器出口圧力を計測する再生熱交換器出口圧力計測手段55が設けられている。再生熱交換器入口温度計測手段44,再生熱交換器入口圧力計測手段54,再生熱交換器出口温度計測手段46,再生熱交換器出口圧力計測手段55による計測値は、制御装置100に取り込まれる。
燃焼器5では、再生熱交換器4で予熱された吸気と、燃料流量調節弁32によって燃料流量を調整された燃料22と混合して燃焼し、高温ガスとしてタービン6に流入する。また、燃料流量調節弁32の後段には、燃料供給を遮断する燃料遮断弁31が設けられている。燃料遮断弁31,燃料流量調節弁32は、制御装置100によって制御される。
タービン6は、燃焼器5から供給された高温ガスが膨張して仕事を行うことで出力が得られ、この出力によって圧縮機2および発電機7が駆動される。タービン6の入口側には、タービン入口温度を計測する入口温度計測手段47と、タービン入口圧力を計測するタービン入口圧力計測手段56が設けられている。また、タービン6の出口側には、タービン出口温度を計測するタービン出口温度計測手段48と、タービン出口圧力を計測するタービン出口圧力計測手段57が設けられている。タービン入口温度計測手段47,タービン入口圧力計測手段56,タービン出口温度計測手段48,タービン出口圧力計測手段57による計測値は、制御装置100に取り込まれる。
タービン6によって駆動された発電機7が発電する電力は、整流器8により整流され、インバータ10により周波数を需要先に応じて変換された後、負荷に供給される。また、このとき、必要に応じて出力変圧器11により出力電圧を変換する。発電機7の出力電圧は、発電機出力電圧計測手段64によって計測され、出力電流は、発電機出力電流計測手段65によって計測される。コンデンサ9の端子間電圧は、コンデンサ端子間電圧計測手段66によって計測される。出力変圧器11の出力電圧は、負荷端出力電圧計測手段63によって計測され、出力電流は、負荷端出力電流計測手段62によって計測され、出力電力は、負荷端出力電力計測手段61によって計測される。発電機出力電圧計測手段64,発電機出力電流計測手段65,コンデンサ端子間電圧計測手段66,負荷端出力電圧計測手段63,負荷端出力電流計測手段62,負荷端出力電力計測手段61による計測値は、制御装置100に取り込まれる。
タービン6からの排気は、再生熱交換器4において熱を回収した後、ガスタービン排気ガス27として、設備外に排出される。再生熱交換器4の排気側には、排気ガス27の温度を計測する排気温度計測手段49と、圧力を計測する排気圧力計測手段58が設けられている。排気温度計測手段49,排気圧力計測手段58による計測値は、制御装置100に取り込まれる。なお、排気ガス27を吸収冷凍機・ボイラなどの排熱回収機器13に導き、更に熱を回収して最終的に設備外に排熱回収機器排気ガス27として排出してもよいものである。
ここで、加湿器3には、処理済給水24の代わりに、排熱回収機器13から得られる温水または水蒸気を供給してもよいものである。また、吸気噴霧器1には、処理済給水24の代わりに、排熱回収機器13から得られる冷水を供給してもよいものである。なお、給水処理装置12は、外部からの給水の他に、空調機器などの需要先から排出され回収された復水などにも利用できるよう構成されている。
次に、図2〜図4を用いて、本実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法について説明する。
図2〜図4は、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法を示すフローチャートである。図2の(A)は、図3の(A)に続き、図2の(B),(C)は、それぞれ、図4の(B),(C)に続くフローである。
本実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法は、制御装置100によって処理実行されるものであり、主として、負荷満足ループs108と、最適化ループs205と、失火検知ループs123と、焼損検知ループs111とから構成されている。負荷満足ループs108と、最適化ループs205と、失火検知ループs123とは、並列的に同時に実行される処理である。
最初に、ステップs101において、制御装置100は、負荷要求(要求負荷電力PD)を読み込む。
次に、ステップs102において、制御装置100は、要求負荷に応じた回転数Nなどの記億データが保存された参照表103を参照して、要求負荷に応じた回転数Nに設定する。ステップs102における回転数Nの設定と同時並行に、要求負荷を満足する燃料流量を供給し続ける負荷満足ループs108を実行させておくことで、負荷要求は常に満足される。また、設定された回転数Nとなるように、最適化ループs205と、失火検知ループs123とが並列実行される。回転数Nは、例えば回転数Nと比例関係にある発電機出力電圧計測手段64の出力またはコンデンサ端子間電圧計測手段66の出力を計測し、この電圧を制御することで、回転数Nを調節する。
最初に、負荷満足ループs108について説明する。負荷満足ループs108は、回転数N設定と同時並行に実行され、要求負荷を満足する燃料流量MFを供給し続けるものであり、この負荷満足ループ108を実行させておくことで、負荷要求101は常に満足される。
ステップs104において、制御装置100は、負荷端出力電力計測手段61によって計測された負荷端出力電力PGOの状態を判定する。負荷端出力電力PGOが、要求負荷電力PDよりも大きい場合(PGO>PD)には、ステップs105において、制御装置100は、燃料流量MFを減少する指令を出力し、燃料流量調節弁32を制御して、燃焼器5に供給する燃料流量を減少する。負荷端出力電力PGOが、要求負荷電力PDと等しい場合(PGO=PD)には、ステップs106において、制御装置100は、燃料流量MFを保持する指令を出力し、燃料流量調節弁32を制御して、燃焼器5に供給する燃料流量を保持する。負荷端出力電力PGOが、要求負荷電力PDよりも小さい場合(PGO<PD)には、ステップs107において、制御装置100は、燃料流量MFを増加する指令を出力し、燃料流量調節弁32を制御して、燃焼器5に供給する燃料流量を増加する。
以上のようにして、負荷満足ループs108では、要求負荷電力PDと負荷端出力電力PGOを比較し、両者が一致するようにフィードバック制御を行う。この負荷満足ループs108により、負荷要求を常に満足しつつ、より高効率な運転条件を達成するために、最適化ループs205を並列実行する。
次に、最適化ループs205について説明する。最適化ループs205は、タービン出口温度TOTと再生熱交換器出口温度TROを参照しながら、要求負荷を満足する範囲で回転数Nを最小に保持することにより、燃焼温度を可能な限り高く保ち、発電効率を向上させる概念に基づいたループである。
最適化ループs205では、加湿水流量Mwを定数αに空気流量MAを乗じた流量に設定した後、加湿水流量Mwを最適加湿水流量Mopwまで徐々に減少させる制御を行っている。空気流量MAは、流量計測部14において計測する。ここで、空気流量MAは、ガスタービン発電装置入口における温度および圧力、回転数Nと圧縮機性能曲線から算出してもよいものである。また、定数αは、例えば,加湿水流量Mwが調節可能であり、かつ燃焼安定性が損なわれない範囲内での最低負荷運転時における加湿水流量MwMinをそのときの空気流量MAで除すことにより決定する。ここで、燃焼器5において燃焼安定性および未燃排出物などの燃焼性能が確保できる最大の水蒸気濃度から定数αを算出してもよいものである。
ステップs201において、制御装置100は、加湿水流量Mwとして、定数αに空気流量MAを乗じた流量に設定する。
次に、ステップs112において、制御装置100は、運転状態が定常になるまで待機する。
次に、ステップs113において、制御装置100は、タービン出口温度TOTとタービン出口設定温度TOTTを比較する。ここで、タービン出口設定温度TOTTを決定する際、次のように算出する。すなわち、運転時における雰囲気空気温度計測手段41によって計測された雰囲気空気温度と、雰囲気圧力計測手段51によって計測された雰囲気圧力と、定格回転数NSにおける空気流量MAと、定格タービン入口温度TITSを用いて、タービンの性能曲線から運転時のタービン出口最高設定温度TOTTHを求める。このタービン出口最高設定温度TOTTHと再生熱交換器許容温度TRMAXで温度が低い方をもって、タービン出口設定温度TOTTとする。外気温変動が少ない地域あるいは年間最高気温が比較的低い地域などでは、標準となる雰囲気空気温度および雰囲気圧力において、上述の方法を用いて決定したタービン出口最高設定温度TOTTHをタービン出口設定温度TOTTとして、一貫して用いてもよいものである。また、タービン出口温度TOTとタービン出口設定温度TOTTを比較する代わりに、タービン入口温度TITとタービン入口設定温度TITTとを比較してもよいものである。ここで、タービン入口設定温度TITTは、タービンが許容できるタービン入口温度TITの最高温度である。
タービン出口温度TOTとタービン出口設定温度TOTTを比較した結果、タービン出口温度TOTがタービン出口設定温度TOTTを上回った(TOT>TOTT)場合、ステップs114により、制御装置100は、インターロック制御開始指令を発信する。インターロック制御は、タービン出口温度TOTがタービン出口設定温度TOTTを上回った場合、タービン6や燃焼器5の焼損などの不具合を避けるため、行われるものである。インターロック制御の詳細については、図3を用いて、後述する。
タービン出口温度TOTがタービン出口設定温度TOTTと等しかった(TOT=TOTT)場合、ステップs115において、制御装置100は、最適化ループ脱出指令が発信される。そして、ステップs202において、加湿水流量Mwおよび回転数Nをその時点の設定のまま保持する指令が発信され、ステップs117において、負荷が満足される。
タービン出口温度TOTがタービン出口設定温度TOTTを下回った(TOT<TOTT)場合、ステップs118において、制御装置100は、再生熱交換器出口温度TROと再生熱交換器出口設定温度TROTとを比較する。
再生熱交換器出口温度TROと再生熱交換器出口設定温度TROTを比較した結果、再生熱交換器出口温度TROが再生熱交換器出口設定温度TROT以上であった(TRO≧TROT)場合、ステップs115において、制御装置100は、最適化ループ脱出指令を発信し、ステップs202において、制御装置100は、加湿水流量Mwおよび回転数Nをその時点の設定のまま保持する指令を発信する。
再生熱交換器出口温度TROが再生熱交換器出口設定温度TROTを下回った(TRO<TROT)場合、ステップs203において、制御装置100は、加湿水流量Mwと最適加湿水流量MOpwを比較する。
加湿水流量Mwと最適加湿水流量MOpwを比較した結果、加湿水流量Mwが最適加湿水流量MOpwを上回った(Mw>MOpw)場合、ステップs204において、制御装置100は、加湿水流量Mwを減少させる指令を発信する。この加湿水流量Mwの減少量を設定する際、例えば、流量調節が可能な範囲内で極力小さい流量に設定する。
加湿水流量Mwを減少させた後、ステップs112において、制御装置100は、運転状態が定常になるまで待って、ステップs113において、制御装置100は、再びタービン出口温度TOTとタービン出口設定温度TOTTとを比較する一連の制御ループを繰り返すものである。
加湿水流量Mwが最適加湿水流量MOpw以下であった(Mw≦MOpw)場合、ステップs119において、制御装置100は、回転数Nを減少させる指令を発信する。この回転数Nの減少数を設定する際の回転数変化量は、例えば,回転数制御手段によって有意な変化をさせうる最小回転数に設定する。
回転数Nを減少させた後、ステップs201において、制御装置100は、加湿水流量Mwを、定数αに空気流量MAを乗じた流量に設定し、ステップs112において、制御装置100は、運転状態が定常になるまで待って、ステップs113において、タービン出口温度TOTとタービン出口設定温度TOTTとを比較する一連の制御ループを繰り返すことになる。
ここで、最適加湿水流量MOpwは、再生熱交換器4の入口部において、吸気温度が飽和蒸気温度に一致するのに必要な加湿水流量Mwであり、再生熱交換器4の入口部における圧力および温度を計測し、飽和温度式から決定することができる。また、前もって飽和温度を算出しておき、必要な範囲で再生熱交換器4の入口部における圧力および温度に対する最適加湿水流量MOpwを記億データとして参照表に保存しておいてもよいものである。さらに、再生熱交換器4の入口部における圧力および温度は計測せず、空気流量,圧縮機入口部における圧力および温度を計測し、回転数Nの計測値および圧縮機の性能曲線近似式から圧縮機効率および圧縮比を求め、再生熱交換器入口部における温度および圧力を算出してもよいものである。また、最適加湿水流量MOpwを上述の方法により決定する際、再生熱交換器入口部における圧力および温度の代わりに、圧縮機吐出部における圧力および温度を用いてもよいものである。
上述の前記負荷満足ループs108および最適化ループs120と同時並行に、温度過上昇(焼損)検知ループs111と、失火検知ループs123が常に実行されている。
温度過上昇検知ループs111では、ステップs109において、制御装置100は、常にタービン出口温度計測手段48によって計測されたタービン出口温度TOTと、タービン出口上限温度TOTHLを比較し、タービン出口温度TOTがタービン出口上限温度TOTHL以上であった場合、機器の焼損の危険が大きいため、ステップs110において、制御装置100は、直ちに燃料遮断弁31を操作し、燃料22を遮断して発電を停止する。また、このとき、タービン出口温度が所定の警報設定温度を越えた場合には、タービン6が過度な温度上昇を回避するため、警報を発するようにしている。この警報設定温度は、外気温度の上昇に応じて高く設定する。
失火検知ループs123では、ステップs121において、制御装置100は、回転数Nの状態を判定して、回転数Nが着火時の回転数NMIN以上で、最大出力時の回転数NMAX以下である(NMIN≦N≦NMAX)とき、ステップs122において、制御装置100は、タービン出口温度TOTを判定して、タービン出口温度TOTがタービン出口下限温度TOTL以下であった(TOT≦TOTL)場合、ステップs110において、制御装置100は、直ちに燃料遮断弁31を操作し、燃料22を遮断して発電を停止する。
次に、図5を用いて、本実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法に用いられるインターロック制御シーケンスについて説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法に用いられるインターロック制御シーケンスの制御内容を示すフローチャートである。
インターロック制御シーケンスでは、タービン出口温度TOTがタービン出口上限温度TOTHL以上であった場合、機器の焼損の危険が大きいため、直ちに燃料遮断弁31を操作し、燃料22を遮断して発電を停止する。
ステップs114において、インターロック制御開始指令が発せられると、ステップs206において、制御装置100は、タービン出口温度計測手段48によって計測されたタービン出口温度TOTと、タービン出口高設定温度TOTHおよびタービン出口出口上限温度TOTHLとを比較する。
タービン出口温度TOTがタービン出口上限温度TOTHL以上であった(TOT≧TOTHL)場合、機器の焼損の危険が大きいため、ステップs110において、制御装置100は、直ちに燃料遮断弁31を操作し、燃料22を遮断して発電を停止する。
タービン出口温度TOTがタービン出口設定温度TOTTを上回り、かつタービン出口高設定温度TOTH未満であった(TOTT<TOT<TOTH)場合、ステップs202において、制御装置100は、加湿水流量Mwおよび回転数Nをその時点の設定のまま保持する指令を発信する。
タービン出口温度TOTがタービン出口高設定温度TOTH以上、かつタービン出口上限温度TOTHL未満であった(TOTH≦TOT<TOTHL)場合、より危険度が低い運転状態になるよう、ステップs208において、制御装置100は、加湿水流量Mwを増加させる指令を発信する。この加湿水流量Mwの増加量を設定する際、例えば,ステップs204より発信される加湿水流量Mwを減少させる指令における加湿水流量Mwの減少量と等しい流量に設定するとよいものである。
加湿水流量Mwを増加させた後、ステップs112において、制御装置100は、運転状態が定常になるまで待ち、ステップs207において、制御装置100は、タービン出口温度TOTと、タービン出口設定温度TOTT,タービン出口高設定温度TOTH,タービン出口上限温度TOTHL,タービン出口下限温度TOTLとを比較する。
比較結果において、タービン出口温度TOTがタービン出口上限温度TOTHL以上であった(TOT≧TOTHL)場合、機器の焼損の危険が大きいため、制御装置100は、ステップs110において、直ちに燃料遮断弁31を操作し、燃料22を遮断して発電を停止する。また、加湿水流量Mwの増加量が過大であると失火する可能性があるため、タービン出口温度TOTがタービン出口下限温度TOTL以下であった(TOT≦TOTL)場合も、制御装置100は、ステップs110において、直ちに燃料遮断弁31を操作し、燃料22を遮断して発電を停止する。
タービン出口温度TOTがタービン出口設定温度TOTTを上回り、かつタービン出口高設定温度TOTH未満であった(TOTT<TOT<TOTH)場合、ステップs202において、制御装置100は、加湿水流量Mwおよび回転数Nをその時点の設定のまま保持する指令を発信する。
依然として、タービン出口温度TOTがタービン出口高設定温度TOTH以上、かつタービン出口上限温度TOTHL未満であった(TOTH≦TOT<TOTHL)場合、より危険度が低い運転状態になるよう、ステップs208において、制御装置100は、再び加湿水流量Mwを増加させる指令を発信する。
タービン出口温度TOTがタービン出口設定温度TOTTを上回り、かつタービン出口高設定温度TOTH未満であった(TOTT<TOT<TOTH)場合、ステップs202において、制御装置100は、加湿水流量Mwおよび回転数Nをその時点の設定のまま保持する指令を発信する。
タービン出口温度TOTがタービン出口設定温度TOTT以下であった(TOT≦TOTT)場合、ステップs127において、制御装置100は、最適化ループ復帰指令を発信し、図2に示した最適化ループs205内のステップs113において、制御装置100は、タービン出口温度TOTとタービン出口設定温度TOTTの比較を行い、一連の制御ループを繰り返し実行する。
以上説明したように、本実施形態によるガスタービン発電装置では、ガスタービンに吸気噴霧および圧縮機吐出部における加湿を施すことにより、発電出力および発電効率を改善することができる。
次に、図6〜図9を用いて、本実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法を用いた場合における発電出力や発電効率について、従来のものと比較して説明する。
ここで、本実施形態によるガスタービン発電装置と、従来のガスタービン発電装置は、定格条件における圧力比,タービン入口温度および回転数のそれぞれが等しいガスタービン装置であり、タービン,圧縮機,発電機および再生熱交換器などの構成要素機器の特性もほぼ等しいものである。但し、本実施形態によるガスタービン発電装置は、加湿による作動流体の増加分を加味して再生熱交換器容量およびタービン容量が大きくなっている。
また、本実施形態によるガスタービン発電装置は、周囲空気温度15℃,相対湿度30%の条件において、圧力比3.5,タービン入口温度970℃で設計した100kW級ガスタービン発電装置である。また、本実施形態によるガスタービン発電装置においては、常に空気質量流量の0.2重量%の加湿水を用い吸気噴霧器1による圧縮機入口での空気冷却を実施している。
最初に、図6を用いて、本実施形態によるガスタービン発電装置における発電負荷に対するタービン入口および出口温度、再生熱交換器入口および出口温度を従来のガスタービン発電装置と比較して説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置における発電負荷に対するタービン入口および出口温度、再生熱交換器入口および出口温度を示す説明図である。図6において、縦軸は温度を表し、横軸は定格負荷を100%として規格化した発電負荷を表している。
本実施形態によるガスタービン発電装置において、73%発電負荷以下では、定数αに空気流量MAを乗じた流量が制御可能な流量を下回ってしまうため、圧縮機吐出部における加湿は実施していないものである。73%発電負荷から90%発電負荷までは、図2〜図4に示した運転制御方法により、最適加湿水流量MOpwの加湿を実施している。90%発電負荷以上では、最適化ループに従って加湿水流量Mwを定数αに空気流量MAを乗じた流量から減少させていくと、最適加湿水流量MOpwに達する前にタービン出口温度TOTがタービン出口設定温度TOTTに達する。このため、最適加湿水流量MOpwを上回る加湿を実施している。
実線A1は、本実施形態によるガスタービン発電装置における各発電負荷に対するタービン入口温度を示しており、実線A2は、本実施形態によるガスタービン発電装置における各発電負荷に対するタービン出口温度を示している。また、破線B1は、従来のガスタービン発電装置における各発電負荷に対するタービン入口温度を示しており、破線B2は、従来のガスタービン発電装置における各発電負荷に対するタービン出口温度を示している。
いずれの発電負荷においても、本実施形態によるガスタービン発電装置と、従来のガスタービン発電装置との間に、タービン入口および出口温度の有意な差はないものである。
一方、実線A3は、本実施形態によるガスタービン発電設備における各発電負荷に対する再生熱交換器出口温度を示しており、破線B3は、従来のガスタービン発電装置における各発電負荷に対する再生熱交換器出口温度を示している。この比較結果から分かるように、本実施形態による運転制御を行うことで、再生熱交換器出口温度を一貫して従来のガスタービン発電装置よりも高く保つことが可能となっている。
また、実線A4は、本実施形態によるガスタービン発電装置における各発電負荷に対する再生熱交換器入口温度を示しており、破線B4は、従来のガスタービン発電装置における各発電負荷に対する再生熱交換器入口温度を示している。この比較結果から分かるように、加湿水流量Mwが最適加湿水流量を上回る90%発電負荷以上では再生熱交換器出口温度は低下しているが、なお従来のガスタービン発電装置の再生熱交換器出口温度より高いものである。
さらに、再生熱交換器入口温度は加湿器3による加湿を実施している73%発電負荷以上では、本実施形態による運転制御を行うことにより、再生熱交換器入口圧力における飽和温度にほぼ一致する温度まで低下している。再生熱交換器に流入する高温側流体であるタービン排気温度は、本実施形態と従来のガスタービン発電装置とではほぼ等しく、低温側流体である圧縮機吐出空気温度は、本実施例が従来技術に関わるガスタービン発電装置より低下しているため、再生熱交換量は大きく増加する。
次に、図7を用いて、本実施形態によるガスタービン発電装置における発電負荷に対する再生熱交換量を従来のガスタービン発電装置と比較して説明する。
図7は、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置における発電負荷に対する再生熱交換量を示す説明図である。図7において、縦軸は従来のガスタービン発電装置の定格負荷時の再生熱交換量を100%として規格化した再生熱交換量を表し、横軸は定格負荷を100%として規格化した発電負荷を表している。
実線A5は、本実施形態によるガスタービン発電装置における各発電負荷に対する再生熱交換量を示しており、破線B5は、従来のガスタービン発電装置における各発電負荷に対する再生熱交換量を示している。
いずれの発電負荷においても、本実施形態によるガスタービン発電装置の再生熱交換量が、従来のガスタービン発電装置の再生熱交換量を15%以上上回る。特に、73%発電負荷以上において、本実施形態によるガスタービン発電装置が、従来のガスタービン発電装置よりも発電負荷に対する再生熱交換量の勾配が大きい。これは再生熱交換器容量が大きくなっていることに加え、圧縮機吐出部における加湿により、再生熱交換器入口部において吸気が飽和状態となり、比熱および熱伝達率が空気より大きくなっていること、再生熱交換器入口温度が低下し再生熱交換器における入口出口間の温度差が大きくなっていることが原因である。
次に、図8を用いて、本実施形態によるガスタービン発電装置における発電負荷に対する発電効率を従来のガスタービン発電装置と比較して説明する。
図8は、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置における発電負荷に対する発電効率を示す説明図である。図8において、縦軸は従来のガスタービン発電装置の定格負荷時の発電効率を100%として規格化した発電効率を表し、横軸は定格負荷を100%として規格化した発電負荷を表している。
実線A6は、本実施形態によるガスタービン発電装置における各発電負荷に対する発電効率を示しており、破線B6は、従来のガスタービン発電装置における各発電負荷に対する発電効率を示している。
いずれの発電負荷においても、本実施形態によるガスタービン発電装置が、従来のガスタービン発電装置に対して発電効率がよいものである。また、従来のガスタービン発電装置の発電効率は発電負荷が減少するのに従って減少するが、本実施形態によるガスタービン発電装置の発電効率は100%発電負荷から90%発電負荷までゆるやかに上昇し、それ以下の発電負荷ではほぼ一定である。
100%発電負荷から90%発電負荷まで発電効率がゆるやかに上昇しているのは、最適加湿水流量MOpwを上回った状態で加湿水流量Mwを調節することのみにより発電負荷の変動に追従している運転状態にあり、負荷が減少するに従って加湿水流量Mwが最適加湿水流量MOpwに近くなるためである。
次に、図9を用いて、本実施形態によるガスタービン発電装置における発電負荷に対する回転数を従来のガスタービン発電装置と比較して説明する。
図9は、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置における発電負荷に対する回転数を示す説明図である。図9において、縦軸は定格負荷時の回転数を100%として規格化した回転数を表し、横軸は定格負荷を100%として規格化した発電負荷を表している。
実線A7は、本実施形態によるガスタービン発電装置における各発電負荷に対する回転数を示しており、破線B7は、従来のガスタービン発電装置における各発電負荷に対する回転数を示している。
図9より明らかなように、100%発電負荷から90%発電負荷までの発電負荷範囲において、本実施例のガスタービン発電装置の回転数は、定格回転数であり、変動していないものである。これに加え、例えば,50%発電負荷から定格負荷までの範囲における回転数変動幅も小さいものである。これより、本実施形態による運転制御理論を用いれば、従来技術よりも回転数変動頻度を低減でき、タービンへの高サイクル熱疲労低減によるガスタービン発電装置の寿命を延長できるものである。
以上説明したように、本実施形態によれば、部分負荷運転時の発電効率を向上させると共に、発電負荷の変動に伴う回転数の変動を低減することができるものである。
次に、図10を用いて、本発明の第2の実施形態によるガスタービン発電装置の構成及び動作について説明する。本実施形態によるガスタービン発電装置の全体構成は、図1に示したものと同様である。
そこで、図10を用いて、本実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法について説明する。
図10は、本発明の第2の実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法を示すフローチャートである。図10の(A)は、図3の(A)に続き、図10の(B),(C)は、それぞれ、図4の(B),(C)に続くフローである。
なお、図2〜図4と同一ステップ番号は、同一制御内容を示している。
基本的な運転方法の制御内容は、図2〜図4に示したものと同様であり、図2〜図4に示したものと相違する点を中心にして説明する。本実施形態では、図2に示したステップs203に代えて、ステップs209の処理を実行している。
ステップs209において、制御装置100は、再生熱交換器入口部における吸気比熱CPと飽和状態の吸気比熱CPTを比較する。吸気比熱CPと飽和状態の吸気比熱CPTを比較した結果、吸気比熱CPが飽和状態の吸気比熱CPTを上回った(CP>CPT)場合、ステップs204において、制御装置100は、加湿水流量Mwを減少させる指令を発信する。吸気比熱CPが飽和状態の吸気比熱CPTを以下であった(CP≦CPT)場合、ステップs119において、制御装置100は、回転数Nを減少させる指令を発信する。
ここで、吸気比熱CPは、再生熱交換器4において、圧縮機吐出空気側熱交換量とタービン排気ガス側熱交換量を等値して導出した以下の吸気比熱計算式(1)より決定される。
ここで、CP:吸気比熱、CPG:燃焼ガス比熱、MA:空気流量、MF:燃料流量、TRI:再生熱交換器入口温度、TRO:再生熱交換器出口温度、TOT:タービン出口温度、TEX:排気温度である。
飽和状態の吸気比熱CPTは、圧縮機2の吐出部における吸気の圧力および温度から、飽和蒸気温度計算式を用いて飽和水蒸気温度を求め、その条件における水蒸気比熱および水蒸気分圧、圧縮機2の吐出部における吸気の圧力および比熱により、混合気体の比熱計算式を用いて決定することができる。なお、前もって圧縮機吐出部においてありえる範囲で、圧力および温度に対する飽和状態の吸気比熱CPTを記億データとして、参照表210に保存しておいたものを用いるようにしてもよいものである。また、再生熱交換器入口部における圧力および温度は計測せず、吸気流量,圧縮機入口部における圧力および温度を計測し、回転数Nの計測値および圧縮機の性能曲線近似式から圧縮機効率および圧縮比を求め、再生熱交換器入口部における温度および圧力を算出してもよいものである。
また、例えば、本実施形態によるガスタービン発電装置を系統に連結して使用する場合、あるいは蓄電設備と併用して使用する場合、要求負荷電力PDに対する負荷端出力電力PGOの不足分は系統から購入する、あるいは蓄電設備より電力を供給することにより補うことができるので、ガスタービン発電装置のみで常に負荷要求を満足することは必ずしも必要ないものである。その場合、負荷要求を満足し、かつ、発電効率も最大となる運転状態を実現するときの目標加湿水流量MwT、目標回転数NTおよび目標燃料流量MFTをそれぞれ求め、それぞれの値を制御目標値として定常的に運転する方法を採用してもよいものである。ここでの目標加湿水流量MwT、目標回転数NT、および目標燃料流量MFTのそれぞれの値は、例えば,式(1)右辺中の再生熱交換器出口温度TROが最大になるときの吸気比熱CP、空気流量MAおよび燃料流量MFを算出することによって求めることができる。
本実施形態によれば、運転状態に応じて制御目標値を変化させる必要がなく、回転数変動を最小にすることができる。但し、運転状態が定常に達するまでに、要求負荷電力PDに対して負荷端出力電力PGOが不足する場合がある。
以上説明したように、本実施形態によれば、部分負荷運転時の発電効率を向上させると共に、発電負荷の変動に伴う回転数の変動や低減することができるものである。また、運転状態に応じて制御目標値を変化させる必要がなく、回転数変動を最小にすることができる。
次に、図11〜図13を用いて、本発明の第3の実施形態によるガスタービン発電装置の構成及び動作について説明する。本実施形態によるガスタービン発電装置の全体構成は、図1に示したものと同様である。
ここで、図11を用いて、本実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法について説明する。
図11は、本発明の第3の実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法を示すフローチャートである。図11の(A)は、図3の(A)に続き、図11の(B),(C)は、それぞれ、図4の(B),(C)に続くフローである。なお、図10と同一ステップ番号は、同一制御内容を示している。
基本的な運転方法の制御内容は、図10に示したものと同様であり、図10に示したものと相違する点を中心にして説明する。本実施形態では、図10に示したステップs209に代えて、ステップs212の処理を実行している。
ステップs212において、制御装置100は、再生熱交換器4の入口出口間の温度差△TRO−RIを再生熱交換器内流路長さLRで除した再生熱交換器温度勾配△TRO−RI/LRと、再生熱交換器における参照温度勾配(△TRO−RI/LR)Tとを比較する。
再生熱交換器温度勾配△TRO−RI/LRと参照温度勾配(△TRO−RI/LR)Tを比較した結果、再生熱交換器温度△TRO−RI/LRが参照温度勾配(△TRO−RI/LR)Tを下回った((△TRO−RI/LR)<((△TRO−RI/LR)T))場合、ステップs204において、制御装置100は、加湿水流量Mwを減少させる指令を発信する。
再生熱交換器温度勾配△TRO−RI/LRが参照温度勾配(△TRO−RI/LR)T以上であった((△TRO−RI/LR)≧((△TRO−RI/LR)T))場合、ステップs119において、制御装置100は、回転数Nを減少させる指令を発信する。
ここで、再生熱交換器温度勾配△TRO−RI/LRは、再生熱交換器4の入口および出口温度の計測値より決定され、参照温度勾配(△TRO−RI/LR)Tは、熱バランス計算により決定される。なお、前もって、必要な範囲で再生熱交換器入口部における圧力および温度に対する参照温度勾配(△TRO−RI/LR)Tを記億データとして参照表に保存しておいてもよいものである。また、再生熱交換器入口部における圧力および温度は計測せず、吸気流量,圧縮機入口部における圧力および温度を計測し、回転数Nの計測値および圧縮機の性能曲線近似式から圧縮機効率および圧縮比を求め、再生勢交換器入口部における温度および圧力を算出してもよいものである。
ここで、図12及び図13を用いて、本実施形態によるガスタービン発電装置において加湿水流量Mwを5通り変化させた場合の再生熱交換器内温度分布について説明する。
図12は、本発明の第3の実施形態によるガスタービン発電装置における加湿水流量Mwを5通り変化させた場合の再生熱交換器内温度分布の説明図であり、図13は、図12の要部拡大図である。図12において、縦軸は再生熱交換器内の温度を表し、横軸は再生熱交換器内流路長さを100%として規格化した再生熱交換器内の温度計測位置を表している。
また、実線C1は、最適加湿水流量MOpwだけ加湿を実施した場合を示している。破線C2で示す加湿水流量Mw4は、最適加湿水流量MOpwより少ない流量の加湿を実施した場合を示している。2点鎖線C3で示す加湿水流量Mw3,1点鎖線C4で示す加湿水流量Mw2,点線C5で示す加湿水流量Mw1は、それぞれ、最適加湿水流量MOpwより多い流量の加湿を実施した場合を示し、かつ、それぞれの加湿水流量は、Mw4<MOpw<Mw1<Mw2<Mw3の条件を満たすものである。
再生熱交換器温度勾配△TRO−RI/LRは、最適加湿水流量MOpwより少ない流量の加湿を実施した場合(破線C2)が、最適加湿水流量MOpwだけ加湿を実施した場合(実線C1)より大きくなる。
さらに、再生熱交換器内の温度計測位置が0〜20%の範囲において拡大して示した図11から明らかなように、最適加湿水流量MOpwより多い流量の加湿を実施した場合(2点鎖線C3,1点鎖線C4,点線C5)は、加湿水滴が蒸発するまで有効な温度上昇が得られない区間が存在する。このため、最適加湿水流量より多い流量の加湿を実施した場合は、再生熱交換器温度勾配△TRO−RI/LRが小さくなる。
また、図12および図13より明らかなように、本実施形態で最適加湿水流量を決定するために用いた再生熱交換器温度勾配△TRO−RI/LRの代わりに、再生熱交換器内部の有効温度上昇が変化する領域における温度勾配を用いてもよいものである。
以上説明したように、本実施形態によれば、部分負荷運転時の発電効率を向上させると共に、発電負荷の変動に伴う回転数の変動を低減することができるものである。また、再生熱交換器温度勾配△TRO−RI/LRを用いて、加湿水流量Mwを調整するようにして最適な再生熱交換器温度勾配を得ることができる。
次に、図14を用いて、本発明の第4の実施形態によるガスタービン発電装置の構成及び動作について説明する。
図14は、本発明の第4の実施形態によるガスタービン発電装置の全体構成を示すシステム構成図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図1に示したガスタービン発電装置に備えている吸気噴霧器1及びそれに関連する補機を備えていないものである。その他の構成は、図1に示したものと同様である。また、制御装置100Aが実行する運転制御方法は、図2〜図4に示したものと同様である。但し、加湿水量Mwは、加湿器3によってのみ制御している。また、運転制御方法としては、図10若しくは図11に示した方法を用いることもできる。
本実施形態は、外気温変動が少ない地域あるいは年間最高気温が比較的低い地域などで適用可能なものであり、吸気噴霧器1は備えずに、加湿器3のみによって吸気を加湿するようにしている。圧縮機2の入口の水分は飽和しやすいので、加湿器3によって加湿することによって、圧縮機2の出口温度を下げて、加湿しやすくなり、発電効率を向上することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、部分負荷運転時の発電効率を向上させると共に、発電負荷の変動に伴う回転数の変動や低減することができるものである。
次に、図15を用いて、本発明の第5の実施形態によるガスタービン発電装置の構成及び動作について説明する。
図15は、本発明の第5の実施形態によるガスタービン発電装置の全体構成を示すシステム構成図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図1に示したガスタービン発電装置に備えている加湿器3及びそれに関連する補機を備えていないものである。その他の構成は、図1に示したものと同様である。また、制御装置100Bが実行する運転制御方法は、図2〜図4に示したものと同様である。但し、加湿水量Mwは、吸気噴霧器1によってのみ制御している。また、運転制御方法としては、図10若しくは図11に示した方法を用いることもできる。吸気噴霧器1によって加湿することによって、圧縮機2に流入する吸気の温度を下げることができるため、圧縮機2による圧縮効率を高めて、タービン6に供給する空気量を増やすことができるため、発電機の出力を高くすることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、部分負荷運転時の発電効率を向上させると共に、発電負荷の変動に伴う回転数の変動や低減することができるものである。
次に、図16及び図17を用いて、本発明の第6の実施形態によるガスタービン発電装置の構成及び動作について説明する。
図16は、本発明の第6の実施形態によるガスタービン発電装置の全体構成を示すシステム構成図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態においては、再生熱交換器4の内部の温度を複数点計測することができる再生熱交換器内部温度計測手段45を備えている。
次に、図17を用いて、本実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法について説明する。
図17は、本発明の第6の実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法を示すフローチャートである。図17の(A)は、図3の(A)に続き、図17の(B),(C)は、それぞれ、図4の(B),(C)に続くフローである。なお、図2と同一ステップ番号は、同一制御内容を示している。
基本的な運転方法の制御内容は、図2に示したものと同様であり、図2に示したものと相違する点を中心にして説明する。本実施形態では、図2に示したステップs118に代えて、ステップs214の処理を実行し、また、図2に示したステップs203に代えて、ステップs118の処理を実行している。
タービン出口温度TOTがタービン出口設定温度TOTTを下回った場合、ステップs214において、制御装置100Cは、再生熱交換器内部で入口に最も近い位置における温度TRMIと、再生熱交換器入口温度TRIとを比較する。
比較結果が、再生熱交換器内部で入口に最も近い位置における温度TRMIが再生熱交換器入口温度TRIと等しかった(TRMI=TRI)場合、ステップs204において、制御装置100Cは、加湿水流量Mwを減少させる指令を発信する。
再生熱交換器内部で入口に最も近い位置における温度TRMIが、再生熱交換器入口温度TRIを上回った(TRMI>TRI)場合、ステップs118において、制御装置100Cは、再生熱交換器出口温度TROと、再生熱交換器入口設定温度TROTとを比較する。
再生熱交換器出口温度TROと再生熱交換器出口設定温度TROTを比較した結果、再生熱交換器出口温度TROが再生熱交換器入口設定温度TROT以上になった(TRO≧TROT)場合、ステップs115において、制御装置100Cは、最適化ループ脱出指令を発信し、ステップs202において、加湿水流量Mwおよび回転数Nをその時点の設定のまま保持する指令を発信する。
再生熱交換器出口温度TROが再生熱交換器入口設定温度TROTを下回った(TRO<TROT)場合、ステップs119において、制御装置100Cは、回転数Nを減少させる指令を発信する。
以上説明したように、本実施形態によれば、部分負荷運転時の発電効率を向上させると共に、発電負荷の変動に伴う回転数の変動を低減することができるものである。
上述した各実施形態において、吸気噴霧器1に吸気冷却水噴射ポンプ34を介して冷水を供給し、吸気噴霧水25による加湿・冷却を行うことで、圧縮機所要動力を低減し、発電端出力および発電効率を改善することが可能である。
吸気噴霧水25は、空気質量流量の0.01重量%程度のごく微小な流量でも加湿による比熱比変化を介して、圧縮機動力の低減効果が得られるが、吸気噴霧水の蒸発を確実に行い速やかな加湿を行うには空気質量流量の0.4重量%程度の流量が適正である。この際に、蒸発しない吸気噴霧水の液滴は、液滴径が大きいものはドレーン水28として排出・回収され、微小な液滴は吸気と共に圧縮機を経て吐出され、圧縮機吐出部で蒸発することによって加湿器3で微量な加湿を実施した場合と同様の効果を発揮する。
従って、吸気噴霧冷却を行う場合には、ステップs201において、定数αに空気流量MAを乗じた流量を、吸気噴霧水流量から単位時間あたりのドレーン水量を除いた分だけ減少させた流量とする。
産業上の利用の可能性
本発明によれば、部分負荷運転時の発電効率を向上させると共に、発電負荷の変動に伴う回転数の変動や低減することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置の全体構成を示すシステム構成図である。
図2は、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法を示すフローチャートである。
図3は、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法を示すフローチャートである。
図4は、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法を示すフローチャートである。
図5は、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法に用いられるインターロック制御シーケンスの制御内容を示すフローチャートである。
図6は、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置における発電負荷に対するタービン入口および出口温度、再生熱交換器入口および出口温度を示す説明図である。
図7は、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置における発電負荷に対する再生熱交換量を示す説明図である。
図8は、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置における発電負荷に対する発電効率を示す説明図である。
図9は、本発明の第1の実施形態によるガスタービン発電装置における発電負荷に対する回転数を示す説明図である。
図10は、本発明の第2の実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法を示すフローチャートである。
図11は、本発明の第3の実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法を示すフローチャートである。
図12は、本発明の第3の実施形態によるガスタービン発電装置における加湿水流量Mwを5通り変化させた場合の再生熱交換器内温度分布の説明図である。
図13は、図12の要部拡大図である。
図14は、本発明の第4の実施形態によるガスタービン発電装置の全体構成を示すシステム構成図である。
図15は、本発明の第5の実施形態によるガスタービン発電装置の全体構成を示すシステム構成図である。
図16は、本発明の第6の実施形態によるガスタービン発電装置の全体構成を示すシステム構成図である。
図17は、本発明の第6の実施形態によるガスタービン発電装置の運転方法を示すフローチャートである。
Claims (13)
- 空気を圧縮する圧縮機(2)と、
圧縮された空気と燃料とを燃焼させる燃焼器(5)と、
この燃焼器で発生する燃焼ガスによって駆動され、上記圧縮機(2)及び発電機(7)を駆動するタービン(6)と、
このタービンの排気ガスと上記燃焼器に導かれる圧縮空気とを熱交換する再生熱交換器(4)と、
上記再生熱交換器(4)に流入する吸気を加湿・冷却する加湿冷却手段(1;3)とを有するガスタービン発電装置において、
上記加湿冷却手段が供給する加湿水を、上記再生熱交換器の入口部での吸気温度が飽和水蒸気温度に一致するように必要な流量に制御する制御手段(100)を備えたことを特徴とするガスタービン発電装置。 - 請求項1記載のガスタービン発電装置において、
上記加湿冷却手段は、上記圧縮機の入口において吸気に水を噴霧し、上記圧縮機への吸気を加湿・冷却する吸気噴霧器(1)であることを特徴とするガスタービン発電装置。 - 請求項1記載のガスタービン発電装置において、
上記加湿冷却手段は、上記圧縮機によって圧縮された空気に水を噴霧する加湿器(3)であることを特徴とするガスタービン発電装置。 - 請求項1記載のガスタービン発電装置において、
上記制御手段(100)は、上記タービンの回転数と、上記燃焼器に供給する燃料流量を制御する(s108,s205)ことを特徴とするガスタービン発電装置。 - 請求項4記載のガスタービン発電装置において、
上記制御手段(100)は、上記加湿水流量を最適加湿水流量に極力一致するよう制御し、上記回転数を調節する回数を減少させる(s203)ことを特徴とするガスタービン発電装置。 - 請求項4記載のガスタービン発電装置において、
上記制御手段(100)は、上記圧縮機の吐出部における加湿水流量を最大設定流量に設定した後、上記再生熱交換器の出口温度および上記タービンの入口または出口温度が設定温度未満であることを確認しつつ、上記加湿水流量を最適加湿水流量まで徐々に減少させる(s201-s112-s118-s203-s204)ことを特徴とするガスタービン発電装置。 - 請求項6記載のガスタービン発電装置において、
上記制御手段(100)は、上記最適加湿水流量(MOPW)を、上記再生熱交換器(4)の入口部における圧力および温度を計測し、飽和温度式から決定することを特徴とするガスタービン発電装置。 - 請求項6記載のガスタービン発電装置において、
上記制御手段(100)は、上記最適加湿水流量(<OPW)を、上記再生熱交換器(4)の入口部における吸気比熱と飽和状態の吸気比熱の比較を行うことで決定する(s209)ことを特徴とするガスタービン発電装置。 - 請求項6記載のガスタービン発電装置において、
上記制御手段(100)は、上記最適加湿水流量(MOPW)を、上記再生熱交換器(4)の入口と出口間の温度差を再生熱交換器の内部の流路長さで除した温度勾配と、上記再生熱交換器における目標温度勾配の比較を行うことで決定する(s212)ことを特徴とするガスタービン発電装置。 - 請求項6記載のガスタービン発電装置において、
上記制御手段(100)は、上記最適加湿水流量(MOPW)を、上記再生熱交換器(4)の入口温度および上記再生熱交換器の内部の空気温度を計測して決定する(s214-s118)ことを特徴とするガスタービン発電装置。 - 請求項4記載のガスタービン発電装置において、
上記制御手段(100)は、上記タービン(6)の入口温度若しくは出口温度が過度に上昇した際、上記加湿水流量を増加させることによって、上記タービンの入口温度または出口温度を低下させ、安全な運転状態に復帰させる(s208)ことを特徴とするガスタービン発電装置。 - 請求項4記載のガスタービン発電装置において、
上記制御手段(100)は、上記圧縮機(2)の吐出部における加湿水流量を減少させる際の加湿水減少量を、流量調節が可能な範囲内で極力小さい流量に設定したことを特徴とするガスタービン発電装置。 - 請求項4記載のガスタービン発電装置において、
上記制御手段(100)は、上記燃焼器(5)と上記タービン(6)の温度が警報設定温度以上になった場合に、警報を発すると共に、この警報設定温度を、外気温度の上昇に応じて高く設定することを特徴とするガスタービン発電装置。
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