JP4030044B2 - シート整合装置 - Google Patents

シート整合装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4030044B2
JP4030044B2 JP2002051942A JP2002051942A JP4030044B2 JP 4030044 B2 JP4030044 B2 JP 4030044B2 JP 2002051942 A JP2002051942 A JP 2002051942A JP 2002051942 A JP2002051942 A JP 2002051942A JP 4030044 B2 JP4030044 B2 JP 4030044B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
paper
sheet material
force
conveyance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002051942A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003246539A (ja
Inventor
正薫 木全
吉秀 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Elemex Corp
Original Assignee
Ricoh Elemex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Elemex Corp filed Critical Ricoh Elemex Corp
Priority to JP2002051942A priority Critical patent/JP4030044B2/ja
Publication of JP2003246539A publication Critical patent/JP2003246539A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4030044B2 publication Critical patent/JP4030044B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pile Receivers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機、プリンタ、印刷機などの画像形成装置から排出されたシート材を整合するシート整合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のシート整合装置では、ジョガー手段などにより、シート材の搬送方向に対して直交する方向の整合を終えた後、複数の回転搬送部材をシート材に押し当ててシート材を搬送することによって、シート材の搬送方向の整合を行っていた。
【0003】
その際、複数の回転搬送部材のシート材へ押し当てる押当力を等しくしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のシート整合装置では、複数のコロの押当力が等しいと、シート材が斜行したとき、その矯正が難しいから、そのままの姿勢で縦基準に搬送されてしまい、揃え不良、用紙角部の折れなどが発生するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、用紙の傾きを補正することができるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、シート材を搬送する複数の回転搬送部材をシート材の搬送方向と直交する方向に備え、それらの回転搬送部材でシート材を搬送して、横基準で整合しながら、縦基準に押し当てて整合するシート整合装置において、最も前記横基準寄りの第1回転搬送部材による回転搬送力を、その他の第2回転搬送部材による回転搬送力より大きくし、それらの回転搬送部材による回転搬送力を、シート材が斜行してシート材の角部が前記縦基準に当接したとき、回転搬送力の大きい前記第1回転搬送部材でシート材を搬送して前記第2回転搬送部材を空転しながら、前記角部を支点としてシート材を回動してスキューを補正するように設定することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシート整合装置において、前記シート材が斜行して、そのシート材の先端が前記横基準に押し当たったときに生ずる摩擦力より、前記第1回転搬送部材による回転搬送力を大きくすることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のシート整合装置において、前記回転搬送部材による前記回転搬送力は、各回転搬送部材をシート材に押し当てる押当力を変えることにより違えることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のシート整合装置において、前記回転搬送部材による前記回転搬送力は、各回転搬送部材と前記シート材との間の摩擦係数を変えることにより違えることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のシート整合装置において、前記回転搬送部材による前記回転搬送力は、各回転搬送部材にトルクリミッタを設けるか否かにより違えることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1に記載のシート整合装置において、前記回転搬送部材が、コロであることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1に記載のシート整合装置において、前記回転搬送部材が、搬送ベルトであることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1に記載のシート整合装置において、前記回転搬送部材が、パドルであることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれか1に記載のシート整合装置において、前記回転搬送部材で搬送して、前記シート材に後処理を行うシート後処理装置に備えることを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか1に記載のシート整合装置において、シート材搬送時に、前記横基準に前記シート材を押し当てる横方向整合手段と、前記回転搬送部材の回転軸とが同一直線上にあることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
【0017】
図1は、本発明のシート整合装置を備えるシート後処理装置の断面図である。図に示すように、シート後処理装置1は、入側部12、搬送部27、シート整合装置13、非処理/仕分部18、後処理部19、出側部14により構成により構成されている。
【0018】
前工程の図示しない画像形成装置から送られてきた用紙(シート材)Pは、入側部12より搬入され、搬送部27、シート整合装置13、後処理部19を通って出側部14へ排出される(ステイプルモード)か、入側部12より搬入され、搬送部27、非処理/仕分部18を通って出側部14へ排出される(非処理/仕分モード)。
【0019】
入側部12は、入口ガイド板2、入口ローラ対3、搬送センサ5を備えている。
【0020】
入口ガイド板2は、用紙(シート材)Pをシート後処理装置1に導き入れるためのものであり、入口ローラ対3は、入口ガイド板2により導き入れた用紙Pを、シート整合装置13へ送るためのものである。そして、搬送センサ5は、用紙Pを検知し、その情報をシート整合装置13へ送るためのものである。
【0021】
搬送部27には、搬送ローラ対7が備えられており、搬送ローラ対7は、図2に示すように、2つの駆動ローラ8と2つの従動ローラ9とからなり、駆動ローラ8と従動ローラ9は、それぞれ駆動軸10、従動軸11に圧入され、図示しない駆動源に接続されている。
【0022】
駆動軸10、従動軸11は、用紙Pをシフトさせるためのシフトラックギア20に回転自在に、かつ、用紙搬送方向に直交する方向(用紙幅方向)に取付けられ、図示しないシフト駆動源に接続されている。
【0023】
そして、非処理/仕分部18は、図1に示すように、切換爪24の下流側に位置し、非処理/仕分搬送路26と非処理/仕分モードで搬送されてきた用紙Pを出側部14に排出する排出ローラ対28を備えている。
【0024】
シート整合装置13は、底板6、ジョガー手段(横方向整合手段)23、切替爪24、2つのコロ手段25a,25bを備えている。
【0025】
底板6は、回動支点4を中心として、図1の実線部分と一点鎖線部分の間を揺動するようになっている。また、用紙載置面6aには、用紙Pを載置する。
【0026】
図1に示すように、搬送ローラ対7の下方には用紙載置面6aに載置された用紙Pを押さえる、押え部材70が上方に固定的に備えられており、底板6が、用紙載置面6aを水平とするように作動したときには、押え部材70と用紙載置面6aとの間で用紙Pを押さえ付けるようになっている。
【0027】
また、底板6の回動支点4と反対側の端部には、用紙Pの搬送方向を整合するための縦基準16が駆動軸10,従動軸11に平行に備えられている。
【0028】
図2に示すように、縦基準16と直交するように、底板6の側部には、用紙幅方向を整合するための、横基準22が設けられている。
【0029】
また、図1において、底板6の上方で、かつ、搬送ローラ対7の下流側に隣接して、用紙幅方向に延びた切替爪24が支点53において回動自在に軸支されている。
【0030】
この切替爪24は、搬送ローラ対7から排出された用紙Pに、ステイプル処理をする、ステイプルモード(一点鎖線)と、用紙Pにステイプル処理を行わず、出側部14に排出する、非処理/仕分モード(実線)に切替えることができる。
【0031】
図3に示すように、この切換爪24は、先端部に、底板6に積載された用紙Pを押圧する用紙押圧部52を備える。
【0032】
そして、支点53には、ねじりコイルバネ54が取付けられ、切換爪24がステイプルモードとなるように付勢している。
【0033】
一方、切替爪24の下方には、ステッピングモータ55が設けられ、第1ギア56、第2ギア57、第3ギア58、第3ギア58の表面にボスを介して設けられたスプリング59を介して、切替爪24をステイプルモードと非処理/仕分モードに切替えるように構成されている。
【0034】
その切換爪24の下流側には、ステイプルモードにおいて用紙Pに接離する、2つのコロ手段25a,25bが配設されている。
【0035】
コロ手段25aは、図5に示すように、モータブラケット34aに設けられたモータ43が回転し、その回転駆動力を、第1プーリ36a、第2プーリ37a、第3プーリ38a、第1ベルト39a、第2ベルト40a、第3ベルト41aを介して、コロ30aと一体成形されたプーリに伝達し、タタキブラケット32aに備えられたコロ30aを回転させるように構成されている。
【0036】
なお、モータブラケット34aとタタキブラケット32aとは、中心軸33aにおいて回転自在に連結されている。
【0037】
また、タタキブラケット32aは、引張スプリング35aによって、図中、反時計回りに付勢され、用紙載置面6a上の用紙Pを一定の押当力で押すようになっている。
【0038】
このタタキブラケット32aは、用紙非搬送時には、図示しない駆動源により、引張スプリング35aに抗して、タタキブラケット32aを、図5において、時計回りに回転させ、コロ30aが、用紙載置面6aから離れる。
【0039】
また、用紙搬送時には、図示しない駆動源により、タタキブラケット32aを図5において、反時計回りに回転させ、コロ30aを用紙載置面6a上の用紙Pを一定の押当力で押す。
【0040】
コロ手段25bも、コロ手段25aと同様に構成されており、コロ30a,30bは、同一の形状・素材からなっており、等しい速度で回転しながら、回転駆動力を用紙Pに伝達し、用紙Pを搬送するようになっている。
【0041】
また、2つのコロ30a,30bの回転軸は、同一線上にあり、しかも、この回転軸は、用紙幅方向になるように設けられている。
【0042】
なお、本実施形態では、コロ30aの用紙Pへの押当力が1.2Nとなるように引張スプリング35aの引張力を設定し、コロ30bの用紙Pへの押当力が0.3Nとなるように引張スプリング35bの引張力を設定している。
【0043】
すなわち、最も横基準22寄りの第1回転搬送部材であるコロ30aによる回転搬送力(第1回転搬送力)をその他の第2回転搬送部材であるコロ30bによる回転搬送力(第2回転搬送力)より大きくしている。
【0044】
図2に示すように、底板6には、矩形の開口部21が設けられ、用紙Pを横基準22に整合させるための複数のジョガー手段(横方向整合手段)23が備えられている。
【0045】
そして、複数のジョガー手段23とコロ30a,30bの回転軸とが同一直線上になるように配設されている。
【0046】
この複数のジョガー手段23は、開口部21内の用紙幅方向に各用紙幅に対応した位置にそれぞれ備えられている。
【0047】
後処理部19は、ステイプラ17と放出手段15を備え、ステイプラ17は、用紙Pにステイプル処理をして用紙束とし、放出手段15は、その用紙束を出側部14に放出するためのものである。
【0048】
この放出手段15は、底板6の中央部に、用紙搬送方向に移動自在に備えられている。
【0049】
放出手段15は、図4に示すように、放出部材61、平行に配置された2本のアーム62、ギア63によって構成されている。
【0050】
そして、放出手段15は、図示しない駆動源によりギア63を駆動し、ギア63に設けられた突起部66が、一端を図示しないボスに嵌合した2本のアーム62を押し、このアーム62の他端に設けられた放出部材61が移動するように構成されている。
【0051】
出側部14は、排紙ローラ対28および用紙載置面6aから排出された用紙Pを積載する、排紙トレイ29により構成されている。
【0052】
次に、本発明のシート整合装置を備えたシート後処理装置の非処理/仕分モードにおける、用紙Pが搬送される状況について説明する。
【0053】
図1において、用紙Pが、入側部12の入口ガイド板2によって導かれ、入口ローラ対3によって非処理/仕分部18に向かって搬送される。そして、搬送センサ5が用紙Pを検知すると、切替爪24は、非処理/仕分モード、すなわち、実線のように切替わる。
【0054】
搬送ローラ対7を出た用紙Pは、切替爪24によって非処理/仕分搬送路26へ導かれ、排紙ローラ対28によって排紙トレイ29に排出される。
【0055】
次に、本発明のシート整合装置を備えたシート後処理装置のステイプルモードにおける、用紙の整合動作について図6〜14を用いて説明する。
【0056】
上記の非処理/仕分モードの場合と同様に、図1において、用紙Pが入側部12に搬入されると、搬送センサ5が用紙Pを検知し、切替爪24は、ステイプルモードすなわち、一点鎖線の位置へ切替わる。
【0057】
図6のように搬送されてきた用紙Pの、用紙搬送方向の中央部が、搬送ローラ7に達すると、図示しない駆動源がシフトラックギアを作動させ、図7に示すように、搬送ローラ7が、用紙Pを搬送方向に搬送しながら、横基準22に向かって横移動を行い、用紙Pの用紙幅方向の端部(用紙側端部)を横基準22から約2mmの位置まで寄せながら、用紙載置面6aに用紙Pを載置する。
【0058】
このシフトラックギア20による横移動は、用紙後端部が搬送ローラ7から用紙載置面6aに排出される前に完了するようになっている。
【0059】
用紙Pが用紙載置面6aに載置されると、起立状態にある複数のジョガー手段23のうち、用紙Pが載置したジョガー手段23は、用紙Pの重みによって格納状態となり、開口部21に格納される。
【0060】
一方、用紙Pが載置しないジョガー手段23は、起立状態のままである。
【0061】
そして、用紙P全体が用紙載置面6a上に排出されると、切替爪24は、図8(B)に示すように、非処理/仕分モード側に回動し、用紙押圧部52で用紙Pの用紙後端部を押さえ付け、用紙Pが用紙載置面6a上を滑動しないようにする。
【0062】
そして、図9に示すように、起立状態にあるジョガー手段23のうち、最も用紙Pに近い位置にあるものによって、用紙Pを横基準22に押し当てて整合を行う。
【0063】
このとき、切替爪24の用紙押圧部52により、用紙Pの用紙後端部を押さえ付けた状態を保持しながら横基準22による整合を行っているので、ジョガー手段23が用紙Pの用紙側端部の中央に位置して整合を行わなくても、用紙Pが傾いて整合不良になりにくくなっている。
【0064】
続いて、底板6の縦基準16側が図1において一点鎖線のように傾動し、タタキブラケット32a,32bが図示しない駆動源により、図5において、反時計回りに回動して、図10(B)に示すように、コロ30a,30bが、用紙Pに押し当てられる。
【0065】
そして、コロ手段25a,25bの押当力により、コロ30a,30bの回転搬送力が用紙Pに伝達され、用紙Pが、縦基準16に向かって搬送され、図11に示すように、用紙後端部が縦基準16に押し当てられることにより整合を行うようになっている。
【0066】
用紙後端部が縦基準16に押し当てられると、コロ30aとコロ30bは、それ以上用紙Pを搬送できなくなり、用紙P上を空転し、整合が完了する。
【0067】
用紙Pが、縦基準16に整合されると、コロ30a,30bが上昇して用紙Pから離れる。そして、図11(B)に示すように、傾動していた底板6は用紙載置面6aが水平となるように作動し、用紙Pは、用紙載置面6aと押え部材70によって挟まれ、整合動作が終了する。
【0068】
以上のような用紙の整合動作を、設定された最終頁まで行い、最終頁の整合が終了すると、ステイプラ17によってステイプル処理が行われ、用紙束となって、放出手段15によって排紙トレイ29に放出する。
【0069】
ところで、用紙Pが、ジョガー手段23による整合の際、あるいは、コロ30a,30bにより用紙Pを整合する際に、何らかの原因により図13(A)の用紙P1のように傾いてしまった場合、用紙P1が、コロ30a,30bによって、縦基準16に向かって斜行して搬送されると、図14(A)に示すように、用紙P1の用紙後端部の角部が横基準22に押し当たることになる。
【0070】
これによって、用紙P1と横基準22との間に摩擦力が生じ(側面摩擦力)、この側面摩擦力が用紙P1を伝ってコロ30aおよびコロ30bに及ぶ。
【0071】
このとき、コロ30aの用紙P1に対する押当力が1.2N、コロ30bの用紙P1に対する押当力が0.3Nとなるように、引張スプリング35a,35bをそれぞれ設定してある。すなわち、横基準22側にあるコロ30aの用紙P1に対する押当力は、コロ30bの用紙Pに対する押当力に比べて大きくなっている。
【0072】
したがって、回転するコロ30aの用紙P1に対する押当力によって発生する第1回転搬送力は、回転するコロ30bの用紙P1に対する押当力によって発生する第2回転搬送力よりも大きくなる。
【0073】
この第1回転搬送力は、側面摩擦力よりも大きくなるように設定してあるので、コロ30aは、側面摩擦力に抗して用紙P1を縦基準16に搬送することができる。
【0074】
用紙P1の用紙後端部の角部が縦基準16に当接すると、それ以上、用紙P1を搬送できなくなる。そして、回転搬送力が強い方のコロ30aで送って、回転搬送力の弱い方のコロ30bは、用紙P1上を空転する。これにより、用紙後端部の角部を支点として用紙P2を回動する。
【0076】
したがって、用紙Pには、回転モーメントが働き、図14(A)において、時計回りに回転して斜行を補正しながら搬送される。
【0077】
このとき、コロ30bは、用紙P2上を空転しながら、回転モーメントによって用紙P1上をスリップする。
【0078】
このようにして、用紙P1は、正常な向きに補正されながら、用紙後端部が縦基準16に押し当てられる。
【0079】
ここで、前述のように、第1回転搬送力と第2回転搬送力は、用紙P1が縦基準16に押し当てられたときに受ける抗力よりも小さく設定されているので、コロ30a,30bは、用紙P1上を空転し、コロ30aとコロ30bは、それ以上用紙P1を搬送できなくなる。
【0080】
そして、図11(A)に示すように、用紙P1が、縦基準16に整合されると、コロ30a,30bが上昇して用紙P1から離れ、整合が完了する。
【0081】
さらに、図11(B)に示すように、底板6は用紙載置面6aが水平となるように作動し、用紙P1は、用紙載置面6aと押え部材70によって挟まれ、整合動作が終了する。
【0082】
以上のような用紙の整合動作を、設定された最終頁まで行い、最終頁の整合が終了すると、ステイプラ17によってステイプル処理が行われ、用紙束となって、放出手段15によって排紙トレイ29に放出する。
【0083】
一方、図13(A)において、用紙Pが、ジョガー手段23による整合の際、あるいは、コロ30a,30bにより用紙Pを整合する際に、何らかの原因により、用紙P2のように傾いてしまった場合、用紙P2が、コロ30a,30bによって、図14(A)に示すように斜行しながら、用紙P2が縦基準16まで搬送される。
【0084】
用紙P2の用紙後端部の角部が縦基準16に当接すると、用紙後端部の角部に近い方のコロ30aは、それ以上、用紙P2を搬送できなくなる。ここで、第1回転搬送力は、用紙P2が縦基準16に押し当てられたときに受ける抗力よりも小さく設定されているので、コロ30aは、用紙P2上を空転する。
【0085】
また、コロ30bは、用紙後端部の角部から離れた位置にあるので、用紙P2が縦基準16に押し当てられたときに受ける抗力を受けず、コロ30bの第2回転搬送力は、用紙P2を縦基準16に向かって搬送することとなる。
【0086】
したがって、用紙P2には、回転モーメントが働き、図14(A)において、反時計回りに回転して斜行を補正しながら搬送される。
【0087】
このとき、コロ30aは、用紙P2上を空転しながら、回転モーメントによって用紙P2上をスリップする。
【0088】
このようにして、用紙P2は正常な向きに補正されながら、用紙P2の用紙後端部が、縦基準16に押し当てられる。
【0089】
ここで、前述のように、第1回転搬送力と第2回転搬送力は、用紙P2が縦基準16に押し当てられたときに受ける抗力よりも小さく設定することにより、コロ30a,30bは、用紙P2上を空転し、コロ30aとコロ30bは、それ以上用紙P2を搬送できなくなる。
【0090】
そして、図11(A)に示すように、用紙P2が、縦基準16に整合されると、コロ30a,30bが上昇して用紙P2から離れ、整合が完了する。
【0091】
さらに、図11(B)に示すように、揺動して傾動状態となっていた底板6は水平状態となり、用紙載置面6aが水平となるように作動して、用紙P2は、用紙載置面6aと押え部材70によって挟まれ、整合動作が終了する。
【0092】
以上のような用紙の整合動作を、設定された最終頁まで行い、最終頁の整合が終了すると、ステイプラ17によってステイプル処理が行われ、用紙束となって、放出手段15によって排紙トレイ29に放出する。
【0093】
ところで、本実施形態においては、引張スプリング35a,35bの引張力を変えて設定することにより、コロ30a,30bの用紙に対する押当力をそれぞれ1.2N、0.3Nと設定し、第1回転搬送力と第2回転搬送力を違えたが、引張スプリング35a,35bの引張力を変えずに、コロ30aとコロ30bの用紙に対する摩擦係数を変えることにより、第1回転搬送力と第2回転搬送力を違えてもよい。
【0094】
また、コロ30bと回転軸との間にトルクリミッタを設けることによって、第1回転搬送力と第2回転搬送力を違えてもよい。
【0095】
一方、本実施形態においては、回転搬送部材にコロ30a,30bを用いたが、搬送ベルトあるいは、パドルを用いてもよい。
【0096】
また、本実施形態においては、コロ30a,30bは2つであったが、3つ以上でもよい。その際には、最も横基準よりのコロによる回転搬送力を、側面摩擦力よりも大きく設定する。
【0097】
さらに、本実施形態におけるシート整合装置はシート後処理装置に備えられているが、他の装置に備えてもよい。
【0098】
また、本実施形態においては、コロ30a,30bの用紙に対する押当力をそれぞれ1.2N,0.3Nと設定しているが、これに限定されるものではなく、コロ30aとコロ30bの用紙に対する押当力が4:1の関係となっていればよい。
【0099】
【発明の効果】
したがって、請求項1に係る発明によれば、最も横基準よりの第1回転搬送部材による回転搬送力を、その他の第2回転搬送部材による回転搬送力より大きくし、それらの回転搬送部材による回転搬送力を、シート材が斜行してシート材の角部が縦基準に当接したとき、回転搬送力の大きい第1回転搬送部材でシート材を搬送して第2回転搬送部材を空転しながら、角部を支点としてシート材を回動してスキューを補正するように設定するので、縦基準での整合の際にシート材が傾いた状態であっても、最も横基準よりの第1回転搬送部材の回転搬送力と、その他の第2回転搬送部材の回転搬送力との間に差があるのでシート材を回転しやすく、正常な向きに補正することができる。
【0100】
請求項2に係る発明によれば、請求項1の効果に加えて、シート材が斜行して、そのシート材の先端が横基準に押し当たったときに生ずる摩擦力より、第1回転搬送部材による回転搬送力を大きくするので、シート材が斜行して、そのシート材の先端が横基準に押し当たったときにも、シート材を縦基準に搬送することができる。
【0101】
請求項3に係る発明によれば、請求項1の効果に加えて、回転搬送部材による回転搬送力は、各回転搬送部材をシート材に押し当てる押当力を変えることにより違えるので、容易に回転搬送力を変えることができる。
【0102】
請求項4に係る発明によれば、請求項1の効果に加えて、回転搬送部材による回転搬送力は、各回転搬送部材とシート材との間の摩擦係数を変えることにより違えるので、容易に回転搬送力を変えることができる。
【0103】
請求項5に係る発明によれば、請求項1の効果に加えて、回転搬送部材による回転搬送力は、各回転搬送部材にトルクリミッタを設けるか否かにより違えるので、確実に回転搬送力を変えることができる。
【0104】
請求項9に係る発明によれば、上記効果に加えて、シート整合装置が、回転搬送部材で搬送して、シート材に後処理を行うシート後処理装置に備えられているので、シート後処理を確実に行うことができる。
【0105】
請求項10に係る発明によれば、上記効果に加えて、横基準にシート材を押し当てる横方向整合手段と、回転搬送部材とが同一直線上にあるので、シート材の横方向の整合不良をコロ手段を用いて補正する際に、横方向整合手段に接触することなく、補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるシート整合装置を備えるシート後処理装置の構造説明図である。
【図2】その要部の斜視図である。
【図3】その切替爪の説明図である。
【図4】その放出手段の斜視図である。
【図5】そのコロ手段の斜視図である。
【図6】用紙が搬送ローラ対に差しかかった状態を説明するもので、(A)はその平面図、(B)はその側面図である。
【図7】その用紙が用紙幅方向にシフトされる状態を説明するもので、(A)はその平面図、(B)はその側面図である。
【図8】その用紙が切替爪によって押さえられた状態を説明するもので、(A)はその平面図、(B)はその側面図である。
【図9】その用紙が横基準に整合される状態を説明するもので、(A)はその平面図、(B)はその側面図である。
【図10】その用紙が縦基準に整合される状態を説明するもので、(A)はその平面図、(B)はその側面図である。
【図11】その用紙が縦基準に整合された状態を説明するもので、(A)はその平面図、(B)はその側面図である。
【図12】その用紙が縦基準に整合され、放出される状態を説明するもので、(A)はその平面図、(B)はその側面図である。
【図13】その用紙が横基準に整合された別の状態を説明するもので、(A)はその平面図、(B)はその側面図である。
【図14】その用紙が縦基準に整合される別の状態を説明するもので、(A)はその平面図、(B)はその側面図である。
【符号の説明】
P,P1,P2 用紙(シート材)
1 シート後処理装置
13 シート整合装置
16 縦基準
22 横基準
23 ジョガー手段(横方向整合手段)
25a,25b コロ手段
30a,30b コロ(回転搬送部材)

Claims (10)

  1. シート材を搬送する複数の回転搬送部材をシート材の搬送方向と直交する方向に備え、
    それらの回転搬送部材でシート材を搬送して、横基準で整合しながら、縦基準に押し当てて整合するシート整合装置において、
    最も前記横基準寄りの第1回転搬送部材による回転搬送力を、その他の第2回転搬送部材による回転搬送力より大きくし、
    それらの回転搬送部材による回転搬送力を、シート材が斜行してシート材の角部が前記縦基準に当接したとき、回転搬送力の大きい前記第1回転搬送部材でシート材を搬送して前記第2回転搬送部材を空転しながら、前記角部を支点としてシート材を回動してスキューを補正するように設定することを特徴とする、シート整合装置。
  2. 前記シート材が斜行して、そのシート材の先端が前記横基準に押し当たったときに生ずる摩擦力より、前記第1回転搬送部材による回転搬送力を大きくすることを特徴とする、請求項1に記載のシート整合装置。
  3. 前記回転搬送部材による前記回転搬送力は、各回転搬送部材をシート材に押し当てる押当力を変えることにより違えることを特徴とする、請求項1に記載のシート整合装置。
  4. 前記回転搬送部材による前記回転搬送力は、各回転搬送部材と前記シート材との間の摩擦係数を変えることにより違えることを特徴とする、請求項1に記載のシート整合装置。
  5. 前記回転搬送部材による前記回転搬送力は、各回転搬送部材にトルクリミッタを設けるか否かにより違えることを特徴とする、請求項1に記載のシート整合装置。
  6. 前記回転搬送部材が、コロであることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1に記載のシート整合装置。
  7. 前記回転搬送部材が、搬送ベルトであることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1に記載のシート整合装置。
  8. 前記回転搬送部材が、パドルであることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1に記載のシート整合装置。
  9. 前記回転搬送部材で搬送して、前記シート材に後処理を行うシート後処理装置に備えることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか1に記載のシート整合装置。
  10. シート材搬送時に、前記横基準に前記シート材を押し当てる横方向整合手段と、前記回転搬送部材の回転軸とが同一直線上にあることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれか1に記載のシート整合装置。
JP2002051942A 2002-02-27 2002-02-27 シート整合装置 Expired - Fee Related JP4030044B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002051942A JP4030044B2 (ja) 2002-02-27 2002-02-27 シート整合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002051942A JP4030044B2 (ja) 2002-02-27 2002-02-27 シート整合装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003246539A JP2003246539A (ja) 2003-09-02
JP4030044B2 true JP4030044B2 (ja) 2008-01-09

Family

ID=28663787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002051942A Expired - Fee Related JP4030044B2 (ja) 2002-02-27 2002-02-27 シート整合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4030044B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4753559B2 (ja) * 2004-09-13 2011-08-24 株式会社リコー 用紙整合装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003246539A (ja) 2003-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5344571B2 (ja) シート積載装置及びこれを備えるシート処理装置
JP3732333B2 (ja) フィニッシャ装置
US8851468B2 (en) Sheet stacking apparatus and image forming apparatus
US6886828B2 (en) Sheet finishing apparatus and image forming apparatus equipped with the same
JP3655478B2 (ja) 用紙後処理装置および画像形成装置
JP4030044B2 (ja) シート整合装置
JP4932675B2 (ja) シート処理装置および画像形成装置
JP4084004B2 (ja) シート状媒体後処理装置
JP5387163B2 (ja) 後処理装置および画像形成システム
JP4976246B2 (ja) シート処理装置
US6951334B2 (en) Sheet post-processing apparatus and image forming apparatus equipped with the same
JP3867381B2 (ja) シート後処理装置
JP4139742B2 (ja) 用紙後処理装置
JP4056756B2 (ja) 用紙後処理装置
JP5389514B2 (ja) シート搬送装置、画像形成装置及び画像形成システム
JP3744636B2 (ja) シート後処理装置の後処理方法
JP4585200B2 (ja) 用紙後処理装置
JP3602930B2 (ja) 用紙後処理装置
JP2009046290A (ja) 後処理装置および画像形成装置
JP5747634B2 (ja) 用紙後処理装置
JP2006315840A (ja) 用紙搬送機構及びそれを備えた後処理装置及び画像形成装置
JP2006193265A (ja) シート積載装置
JP2000327199A (ja) 用紙後処理装置及び画像形成装置
JP3501632B2 (ja) 用紙綴じ装置
JP2004189348A (ja) 用紙後処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071012

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111026

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111026

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121026

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121026

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees