JP4029654B2 - 回答システム、回答装置、回答方法及び回答プログラム - Google Patents

回答システム、回答装置、回答方法及び回答プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、質問をもつユーザを適切なFAQへ誘導する回答システム、回答方法、回答装置及び回答プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ユーザの質問に自動的に回答する手段として、頻度の高い質問をFAQ(Frequently Asked Question)として蓄積しておき、適切なFAQを表示して回答を行う回答システム(以下、FAQ型回答システムと称する。)が知られている。
【0003】
FAQ型回答システムの従来例として、特開平11−345185号公報、特開2001−312464号公報に記載のものが提案されている。
FAQ型回答システムでは、大量に蓄積しているFAQから、ユーザの質問に該当するFAQを選別して提示する必要がある。
したがって、ユーザの質問に該当するFAQへ誘導するために情報(質問)を提示し、ユーザの返答に応じて、順次、適切なFAQを絞り込ませていく手段(以下、FAQ誘導と称する。)が取られる。
【0004】
FAQが蓄積されていても、ユーザの質問に該当するFAQを探し出せないと、FAQによる自動回答ができないため、効果的にFAQへの誘導を行うことが、FAQ型回答システムにおいて自動回答率に大きく影響する。
FAQ誘導の例として、質問がどのような内容のものであるかということを、ユーザに質問を提示することで絞り込む方法がある。
【0005】
例えば、「パソコン」に関するFAQ誘導であれば、ユーザに対して、「デスクトップ型パソコンの質問ですか?ノート型パソコンの質問ですか?」といった質問を提示し、ユーザが回答として「デスクトップ」を選択すれば、蓄積されるFAQの中から「デスクトップ型パソコン」に関連するFAQに絞り込むことができる。
【0006】
このように繰り返しユーザに質問を提示し、最終的に適切なFAQを絞り込むことができる。図24は、このFAQ誘導の例である。
その他のFAQ誘導の例としては、FAQを似た内容ごと階層的に分類しておき、階層を選択させることで目的のFAQに誘導する方法も存在する。この例を図25に示す。
【0007】
一方、FAQにて質問に回答できない場合は、ユーザの質問を電子メールなどの文書で受け付け、回答受付者(以下、回答者と称する。)が人手で回答を作成し、電子メール等で返信する回答システム(以下、回答作成型回答システムと称する。)が用いられている。
このような従来例として、特開2001−236401号公報に記載の回答作成型回答システムを挙げることができる。
【0008】
また、回答作成型回答システムにおいては、人手で行われる回答作成を効率化することが重要である。
このような回答作成の効率化を図る回答作成型回答システムの例としては、特開2000−20541号公報、特開2001−184347号公報において提案されているものを挙げることができる。
例えば、特開2001−184347号公報の回答作成型回答システムでは、質問文を言語解析して、蓄積した回答事例から類似するものを検索し、回答候補として回答者に提示する。
【0009】
一般に、FAQ型回答システムで自動的に回答ができなかった場合に、回答を電子メール等の文書で受け付け、人手で回答を作成する運用が多いため、FAQ型回答システムと回答作成型回答システムは連携して利用される。
例えば、特開2000−57071号公報の回答システムは、人手で作成した回答文を自動的にFAQに登録する仕組みにより、FAQを効率よく蓄積する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の回答システムには次の問題点が存在する。
第一の問題点は、FAQ型回答システムによる回答率向上には、FAQの蓄積に加えて、上記のようにFAQへの誘導の効率向上が必要であるにもかかわらず考慮されていない点である。
【0011】
FAQとして蓄積されている情報でも、ユーザを適切なFAQへ誘導できなければ、結果として回答することができない。
また、一般にFAQ誘導で利用する「どのパソコンに関する質問ですか?」などの質問の作成は、回答者が経験にもとづいて行うことが多く、誘導が効果的に機能しているか調査する手段をもたない。
【0012】
このFAQ誘導における問題点に対し、特開2002−24291号公報に記載される回答システムでは、誘導の階層構造を自動的に改善すると述べられている。
しかし、その改善手段は、参照回数の多いFAQを上位の階層に移動するものであり、効果としては特開平11−345185号公報に記載されているFAQ型回答装置のFAQを参照頻度が高い順に提示することと類似している。
【0013】
第二の問題点は、FAQ型回答システムと回答作成型回答システムを連携させる場合、人手で作成した回答文書をFAQとして追加することが一般に行われるが、回答文書から追加するFAQをFAQ誘導のシナリオへ効果的に組み込むことへの支援が行われていない点である。
回答を新たにFAQとして追加しても、効果的にFAQへの誘導がなされなければ、第一の問題と同じでユーザに回答を提示することができない。
【0014】
第三の問題点は、FAQ型回答システムでの自動回答率を高く保つためには、回答者に監視の手間がかかる点である。
一般的に、ユーザが質問する内容は日々変化するため、回答者は返信した回答の履歴を参照して、FAQに追加すべき回答を判断するとともに、追加したFAQへ効果的に誘導するような手段を講じる必要がある。
【0015】
この問題点に対して、特開2001−229181号公報に記載される回答システムでは、人手で作成した回答文書に類似した内容が多い場合は、回答者にFAQへ追加するよう、自動的に指示を出す。
この仕組みによって、FAQに追加すべき回答を判断する手間を削減できる。しかしながら、FAQ誘導が効果的に動作し適切にFAQに誘導できているかを監視する必要があった。
【0016】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、以下の目的を達成するためのものである。
すなわち、本発明の第一の目的は、第一の問題点を解決するため、ユーザの質問に対して、FAQ表示による自動回答率を向上させるためFAQ誘導が効果的に行なわれているか回答者に示すことにある。
【0017】
本発明の第二の目的は、加えて、第一の問題点を解決する際、FAQ誘導が効果的に行なわれていない場合に、効果的でない部分を指摘し、回答者が容易にFAQを改善できる仕組みを提供することにある。
本発明の第三の目的は、第二の問題点を解決するため、回答者が作成した回答文書をFAQとして追加する場合に、あわせてFAQ誘導も効果的に修正できる仕組みを提供することにある。
【0018】
本発明の第四の目的は、第三の問題点を解決するため、回答者が常にFAQ型回答システムの回答状況を監視することなく、FAQによる回答率を向上させることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の回答システムは、ユーザ端末と回答装置を通信回線で接続し、質問をもつユーザを適切なFAQへ誘導する回答システムであって、回答装置からFAQへの誘導画面を受信して表示し、この誘導画面を用いて入力された選択入力情報を回答装置に送信するとともに、回答装置からFAQを受信するユーザ端末と、ユーザを適切なFAQに誘導するための誘導シナリオを有し、ユーザ端末から選択入力情報を受信すると、この選択入力情報に応じた誘導画面を誘導シナリオにもとづき作成してユーザ端末に送信し、又は、選択入力情報に応じたFAQをユーザ端末に送信する回答装置を有し、回答装置が、誘導画面の作成にあたり、誘導シナリオにおける回答選択肢とともに、該当する回答が存在しない場合に選択される非該当選択肢を含む誘導画面を作成し、かつ、回答装置が、ユーザ端末からの選択入力情報をユーザの行動履歴として記憶するとともに、この行動履歴にもとづき取得した有効回答選択数、非該当選択数、及び全回答選択数を用いて、質問ごとに、FAQ充足度を算出する構成としてある。
【0020】
回答システムをこのような構成にすれば、ユーザ端末を使用し、通信回線を介して、回答装置にアクセスし、質問に対する回答を得ようとするユーザを適切なFAQに誘導することができる。
すなわち、あらかじめ誘導シナリオ情報を回答装置に保有し、ユーザに提供する誘導画面を、ユーザの選択入力にもとづいて、この誘導シナリオに従って作成することにより、適切なFAQにユーザを導くことができる。
【0021】
また、誘導画面を誘導シナリオにもとづき作成することによって、事前に作成された誘導画面を用いる場合に比べて、より柔軟に誘導画面を構成することができるため、ユーザをより効果的にFAQに導くことが可能となる。
なお、ユーザの返答に応じて、順次、適切なFAQを絞り込ませていく具体的な手段としての誘導シナリオにおける質問を、FAQ誘導と称する場合がある。
【0023】
また、回答システムをこのような構成にすれば、ユーザ端末から誘導画面を用いて入力された選択情報を回答装置に記憶し、これをよりよいFAQや誘導シナリオの作成に活かすことができる。
すなわち、回答者は、回答装置が、上記選択情報を行動履歴として記憶し、これにもとづき算出した誘導効率を参照することによって、追加や修正を行うべきFAQ等を把握することが可能となる。
【0024】
なお、この誘導効率とは、FAQ誘導がユーザを適切なFAQへ誘導できているかを示すものであり、例えば、FAQ誘導における質問ごとに、全ての回答選択回数に対して、実際に誘導することのできた割合によって表現することができる。以下、このようにして算出した誘導効率をFAQ充足度と称する場合がある。
【0025】
本発明の請求項記載の回答システムは、通信回線を介して、回答装置に対しFAQ又は誘導シナリオの更新を行う回答者端末を有し、回答装置が、行動履歴にもとづいて、誘導シナリオにおける各選択肢の利用状況を分析するとともに、FAQ充足度を含む分析結果画面を作成し、回答者端末の要求に応じて、分析結果画面を回答者端末に送信する構成としてある。
【0026】
回答システムをこのような構成にすれば、回答者は、回答装置によって作成された分析結果画面を参照することで、より容易に問題のあるFAQや誘導シナリオを把握することが可能となる。
すなわち、上記分析結果画面に誘導シナリオと、この誘導シナリオにおける質問に対する各選択肢への利用状況及び、誘導効率表示すれば、ユーザによるFAQの利用状況を詳細に把握することができ、よりよいFAQや誘導シナリオ作成に活かすことが可能となる。
【0027】
本発明の請求項記載の回答システムは、回答者端末が、FAQ充足度の低い順に質問を並べて作成された、FAQを更新するための更新画面を回答装置から受信して、更新画面を用いて入力されたFAQの更新情報を回答装置に送信し、回答装置が、送信されてきた更新情報にもとづきFAQを更新する構成としてある。
【0028】
回答システムをこのような構成にすれば、回答者は、問題のある誘導シナリオにつき、容易にFAQを追加・更新することができる。
例えば、更新画面に、誘導シナリオにおける質問を、誘導効率の低い順に表示することによって、優先的に修正すべきFAQを容易に把握することが可能となる。
【0029】
そして、このような更新画面から上記の質問に対応するFAQなどを表示させることによって、FAQの修正や、追加を簡単に行うことが可能となる。
なお、本明細書において、単に更新という場合は、追加や、削除、修正等、もとの情報を改変することを意味するものとして用いる。
【0030】
本発明の請求項4記載の回答システムは、回答装置が、行動履歴を所定のタイミングで分析し、FAQ充足度が所定の値以上低下した誘導シナリオ、又は、FAQ充足度が所定の値以下となった誘導シナリオが存在する場合に、この誘導シナリオにもとづきレポートを作成して回答者端末に送信する構成としてある。
回答システムをこのような構成にすれば、回答装置が、誘導効率の低い誘導シナリオを自動的に検出し、これを回答者に通知することができる。
このため、回答システムの運用の手間を削減することが可能となる。
本発明の請求項5記載の回答システムは、回答者端末が、ユーザ端末から回答装置に送信された質問に対する回答を、回答装置に送信し、回答装置が、回答を記憶するとともに、ユーザ端末に送信し、かつ、更新画面への表示情報として回答を回答者端末に送信し、回答者端末が、回答を修正することによりFAQの更新情報を作成する構成としてある。
【0031】
回答システムをこのような構成にすれば、例えば、ユーザが本発明の回答システムを利用して、適切なFAQを得ることができなかった場合には、文書などによって、回答装置に質問を送信することができる。そして、この質問に対して回答者から回答を得ることができる。
【0032】
さらに、FAQの追加を行うにあたり、この回答を利用することができる。すなわち、上記の更新画面に、誘導シナリオにおける質問に対応する上記質問及び回答を表示させて、これに修正を加えることによって、必要なFAQを容易に追加することが可能となる。
【0033】
本発明の請求項6記載の回答システムは、回答者端末が、回答装置からFAQ充足度を含む分析結果画面を受信して表示するとともに、誘導シナリオを修正して、この修正情報を回答装置に送信し、回答装置が、送信されてきた修正情報にもとづいて、誘導シナリオを更新する構成としてある。
【0034】
回答システムをこのような構成にすれば、回答者は、FAQの更新を行うにあたり、併せて誘導シナリオを修正することもできる。
すなわち、更新画面から分析結果画面を表示して、FAQの更新に伴う誘導シナリオの修正を、この分析結果画面から入力し、更新することが可能となる。
【0037】
本発明の請求項記載の回答装置は、ユーザ端末と通信回線を介して接続され、質問をもつユーザを適切なFAQへ誘導する回答装置であって、FAQを保有するFAQ情報記憶部と、ユーザを適切なFAQに誘導するための誘導シナリオを保有するFAQ誘導シナリオ記憶部と、ユーザ端末から誘導画面を用いて入力された選択入力情報を受信すると、この選択入力情報に応じた、誘導シナリオにおける回答選択肢とともに、該当する回答が存在しない場合に選択される非該当選択肢を含む誘導画面を作成してユーザ端末に送信し、又は、選択入力情報に応じたFAQをユーザ端末に送信するFAQ情報表示手段と、ユーザ端末からの選択入力情報をユーザの行動履歴として保有する行動履歴記憶部と、ユーザ端末からの選択入力情報をユーザの行動履歴として行動履歴記憶部に記憶させる行動履歴取得手段と、行動履歴記憶部から行動履歴を入力し、この行動履歴にもとづき取得した有効回答選択数、非該当選択数、及び全回答選択数を用いて、質問ごとに、FAQ充足度を算出する行動履歴分析手段とを有する構成としてある。
【0038】
回答装置をこのような構成にすれば、ユーザ端末から、通信回線を介してアクセスし、質問に対する回答を得ようとするユーザを、適切なFAQに誘導することができる。
すなわち、回答装置にあらかじめ誘導シナリオ情報を保有させることによって、ユーザの選択入力にもとづき、誘導シナリオに従って誘導画面を作成することができるため、柔軟に誘導画面を構成することが可能となり、ユーザを適切なFAQに導くことができる。
【0040】
また、回答装置をこのような構成にすれば、ユーザ端末から誘導画面を用いて入力された選択情報を記憶し、これにもとづき算出した誘導効率を回答者に提供することによって、回答者は、追加や修正を行うべきFAQ等を把握することができる。
このため、この誘導効率を用いることにより、一層高い効果を得ることができるFAQや誘導シナリオの作成に活かすことが可能となる。
【0041】
本発明の請求項記載の回答装置は、行動履歴分析手段は、行動履歴にもとづいて、誘導シナリオにおける各選択肢の利用状況を分析するとともに、FAQ充足度を含む分析結果画面を作成し、回答者端末の要求に応じて、分析結果画面を回答者端末に送信する構成としてある。
【0042】
回答装置をこのような構成にすれば、回答者は、作成された分析結果画面を参照することで、より容易に問題のあるFAQや誘導シナリオを把握することが可能となり、よりよいFAQや誘導シナリオ作成に活かすことが可能となる。
【0043】
本発明の請求項記載の回答装置は、FAQ充足度にもとづいて、FAQ充足度の低い順に質問を並べて作成された、FAQを更新するための更新画面を作成して、回答者端末に送信するとともに、回答者端末から更新画面を用いて入力されたFAQの更新情報を受信し、この更新情報にもとづいてFAQ情報記憶部を更新するFAQ情報更新手段を有する構成としてある。
【0044】
回答装置をこのような構成にすれば、回答者は、問題のある誘導シナリオにつき、容易にFAQを追加・更新することができる。
すなわち、このような更新画面を用いて、誘導シナリオにおける質問に対応するFAQなどを表示し、これを修正したり、あるいは新たなFAQを追加したりすることが可能となる。
【0045】
本発明の請求項10記載の回答装置は、行動履歴分析手段に所定のタイミングで算出させて得られたFAQ充足度を入力し、FAQ充足度が、所定の値以上低下した誘導シナリオ、又は、FAQ充足度が所定の値以下となった誘導シナリオが存在する場合に、誘導シナリオにもとづきレポートを作成して回答者端末に送信するとともに、FAQ充足度及び送信時刻の履歴情報を監視履歴記憶部に記憶させる監視手段と、監視手段から入力したFAQ充足度及び送信時刻の履歴情報を記憶する監視履歴記憶部を有する構成としてある。
回答装置をこのような構成にすれば、誘導効率の低い誘導シナリオを自動的に検出し、これを回答者に通知することができ、回答システムの運用の手間を削減することが可能となる。
本発明の請求項11記載の回答装置は、ユーザ端末から送信されてきた質問と、回答者端末から送信されてきた回答を記憶する質問・回答履歴記憶部と、ユーザ端末の要求に応じて、質問入力画面をユーザ端末に送信し、ユーザ端末から質問入力画面を用いて入力された質問受信して質問・回答履歴記憶部に記憶させる質問受付手段と、回答者端末の要求に応じて、回答入力画面を回答者端末に送信し、回答者端末から回答入力画面を用いて入力された回答受信して質問・回答履歴記憶部に記憶するとともに、回答をユーザ端末に送信する回答作成手段を有し、FAQ情報更新手段が、更新画面への表示情報として回答を回答者端末に送信し、回答者端末から回答を修正することにより作成されたFAQの更新情報を受信して、この更新情報にもとづいてFAQ情報記憶部を更新する構成としてある。
【0046】
回答装置をこのような構成にすれば、ユーザから文書などによる質問を受けて、これに対する回答が回答者によって行われた後に、FAQの追加を行うにあたり、この回答を利用することができる。
すなわち、更新画面に、上記質問及び回答を表示させて、これに修正を加えることによって、必要なFAQを容易に追加することが可能となる。
【0047】
本発明の請求項12記載の回答装置は、FAQ情報更新手段が、回答者端末の要求に応じ、分析結果画面を回答者端末に送信し、分析結果画面を用いて入力された誘導シナリオの修正情報を回答者端末から受信し、この修正情報にもとづいてFAQ誘導シナリオ記憶部を更新する構成としてある。
【0048】
回答装置をこのような構成にすれば、回答者は、分析結果画面を用いて、FAQの更新に伴う誘導シナリオの修正を容易に行うことが可能となる。
【0051】
本発明の請求項13記載の回答方法は、ユーザ端末と回答装置を通信回線で接続し、質問をもつユーザを適切なFAQへ誘導する回答方法であって、ユーザ端末が、回答装置からFAQへの誘導画面を受信して表示し、この誘導画面を用いて入力された選択入力情報を回答装置に送信し、回答装置がユーザを適切なFAQに誘導するための誘導シナリオを有し、ユーザ端末からの選択入力情報を受信すると、この選択入力情報に応じた、誘導シナリオにおける回答選択肢とともに、該当する回答が存在しない場合に選択される非該当選択肢を含む誘導画面を作成してユーザ端末に送信し、又は、選択入力情報に応じたFAQをユーザ端末に送信し、ユーザ端末が、送信されてきた誘導画面又はFAQを表示し、回答装置が、ユーザ端末からの選択入力情報をユーザの行動履歴として記憶するとともに、この行動履歴にもとづき取得した有効回答選択数、非該当選択数、及び全回答選択数を用いて、質問ごとに、FAQ充足度を算出する方法としてある。
【0052】
回答方法をこのような方法にすれば、ユーザは、ユーザ端末を用いて、通信回線を介して回答装置にアクセスし、誘導画面の質問に答えることによって、適切なFAQにたどりつくことが可能となる。
そして、このような誘導画面を誘導シナリオにもとづき作成することによって、事前に作成された誘導画面を用いる場合に比べて、より柔軟に誘導画面を構成することができるため、ユーザをより効果的にFAQに導くことが可能となる。
【0054】
また、回答方法をこのような方法にすれば、回答者は、ユーザ端末から誘導画面を用いて入力された選択情報にもとづき算出された誘導効率にもとづいて、追加や修正を行うべきFAQ等を把握することができ、よりよいFAQや誘導シナリオの作成に活かすことが可能となる。
【0055】
本発明の請求項14記載の回答方法は、回答装置が、行動履歴にもとづいて、誘導シナリオにおける各選択肢の利用状況を分析するとともに、FAQ充足度を含む分析結果画面を作成し、回答者端末の要求に応じて、分析結果画面を回答者端末に送信する方法としてある。
【0056】
回答方法をこのような方法にすれば、回答者は、回答装置によって作成された分析結果画面に図示された誘導シナリオや、この誘導シナリオにおける質問に対する各選択肢への利用状況、誘導効率等を参照することによって、ユーザによるFAQの利用状況を詳細に把握することができる。
このため、容易に問題のあるFAQや誘導シナリオを把握することができ、よりよいFAQや誘導シナリオ作成に活かすことが可能となる。
【0057】
本発明の請求項15記載の回答方法は、回答者端末が、FAQ充足度の低い順に質問を並べて作成された、FAQを更新するための更新画面を回答装置から受信するとともに、更新画面を用いて入力されたFAQの更新情報を回答装置に送信し、回答装置が、送信されてきた更新情報にもとづきFAQを更新する方法としてある。
【0058】
回答方法をこのような方法にすれば、例えば、更新画面に、誘導シナリオにおける質問を、誘導効率の低い順に表示することによって、回答者は、優先的に修正すべきFAQを容易に把握することでき、適切にFAQの追加や、修正を行うことが可能となる。
【0059】
本発明の請求項16記載の回答方法は、回答装置が、行動履歴を所定のタイミングで分析し、FAQ充足度が所定の値以上低下した誘導シナリオ、又は、FAQ充足度が所定の値以下となった誘導シナリオが存在する場合に、この誘導シナリオにもとづきレポートを作成して回答者端末に送信する方法としてある。
回答方法をこのような方法にすれば、回答装置が、誘導効率の低い誘導シナリオを自動的に検出し、これを回答者に通知することができるため、回答者が常時回答システムを監視することなく、誘導効率の低下を防止することが可能となる。
このため、回答システムの運用の手間を削減することが可能となる。
本発明の請求項17記載の回答方法は、回答者端末が、ユーザ端末から回答装置に送信された質問に対する回答を、回答装置に送信し、回答装置が、回答を記憶するとともに、ユーザ端末に送信し、かつ、更新画面への表示情報として回答を回答者端末に送信し、回答者端末が、回答を修正することによりFAQの更新情報を作成する方法としてある。
【0060】
回答方法をこのような方法にすれば、回答装置に蓄積された文書などによる質問や回答をもとに、FAQの追加を行うことが可能となる。
すなわち、更新画面に上記質問及び回答を表示させ、これに修正を加えることによって、必要なFAQを容易に追加することが可能となる。
【0061】
本発明の請求項18記載の回答方法は、回答者端末が、回答装置からFAQ充足度を含む分析結果画面を受信して表示するとともに、誘導シナリオを修正して、この修正情報を回答装置に送信し、回答装置が、送信されてきた修正情報にもとづいて、誘導シナリオを更新する方法としてある。
【0062】
回答方法をこのような方法にすれば、回答者は、FAQの更新を行う場合には、これのみならず、併せて誘導シナリオの修正も適切に行うことが可能となる。このため、新たにFAQを追加した場合にも、そのFAQの情報を必要とするユーザを適切に誘導し、この情報を提供することが可能となる。
【0065】
本発明の請求項19記載の回答プログラムは、ユーザ端末と通信回線を介して接続された回答装置に、質問をもつユーザを適切なFAQへ誘導させる回答プログラムであって、回答装置に、ユーザ端末の要求に応じて、FAQへの誘導画面をユーザ端末へ送信させ、ユーザ端末から誘導画面を用いて入力された選択入力情報に応じて、ユーザを適切なFAQに誘導するための誘導シナリオにおける回答選択肢とともに、該当する回答が存在しない場合に選択される非該当選択肢を含む誘導画面を作成させてユーザ端末へ送信させ、又は、選択入力情報に応じたFAQをユーザ端末へ送信させ、ユーザ端末からの選択入力情報をユーザの行動履歴として記憶させるとともに、この行動履歴にもとづき取得させた有効回答選択数、非該当選択数、及び全回答選択数を用いて、質問ごとに、FAQ充足度を算出させる構成としてある。
【0066】
回答プログラムをこのような構成にすれば、ユーザ端末のアクセスに対して、回答装置に、ユーザを適切に求めるFAQに誘導させることができる。
また、このとき、回答装置に誘導シナリオにもとづいて誘導画面を作成させることができるため、より柔軟に誘導画面を構成することができ、ユーザを効果的にFAQに導くことが可能となる。
【0068】
また、回答プログラムをこのような構成にすれば、よりよいFAQや誘導シナリオの作成などのため、回答装置にユーザ端末からの選択入力を行動履歴として記憶させることができる。
そして、この行動履歴にもとづく誘導効率を算出させることにより、回答者がこれを参照すれば、より容易に追加や修正を行うべきFAQ等を把握することが可能となる。
【0069】
本発明の請求項20記載の回答プログラムは、回答装置に、行動履歴にもとづいて、誘導シナリオにおける各選択肢の利用状況を分析させるとともに、FAQ充足度を含む分析結果画面を作成させ、回答者端末の要求に応じて、分析結果画面を回答者端末へ送信させる構成としてある。
【0070】
回答プログラムをこのような構成にすれば、ユーザの行動履歴にもとづいて、誘導シナリオの問題点を容易に把握することのできる分析結果画面を、回答装置に作成させることができる。
このため、回答者は、分析結果画面を参照することによって問題点を認識し、よりよいFAQや誘導シナリオ作成のために活かすことが可能となる。
【0071】
本発明の請求項21記載の回答プログラムは、回答装置に、回答者端末からの要求に応じて、FAQ充足度の低い順に質問を並べて作成された、FAQを更新するための更新画面を回答装置へ送信させるとともに、回答者端末から更新画面を用いて入力されたFAQの更新情報を受信させ、この更新情報にもとづきFAQを更新させる構成としてある。
【0072】
回答プログラムをこのような構成にすれば、回答者に適切なFAQを追加・更新するための更新画面を提供することが可能となる。
すなわち、この更新画面は、回答装置によって、誘導シナリオにおける質問を所定の順序、例えば、誘導効率の低い順に表示することができるため、回答者は、優先的に修正すべきFAQを容易に把握することが可能となる。
そして、この更新画面を用いることにより、回答者にFAQの修正や、追加における高い利便性を提供することが可能となる。
【0073】
本発明の請求項22記載の回答プログラムは、回答装置に、行動履歴を所定のタイミングで分析させ、FAQ充足度が所定の値以上低下した誘導シナリオ、又は、FAQ充足度が所定の値以下となった誘導シナリオが存在する場合に、この誘導シナリオにもとづきレポートを作成させて回答者端末へ送信させる構成としてある。
回答プログラムをこのような構成にすれば、回答装置に、誘導効率の低い誘導シナリオを自動的に検出させ、これを回答者に通知させることができるため、回答システムの運用の手間を削減することが可能となる。
本発明の請求項23記載の回答プログラムは、回答装置に、ユーザ端末からの要求に応じて、質問入力画面をユーザ端末へ送信させるとともに、ユーザ端末から質問を受信させて記憶させ、回答者端末からの要求に応じて、回答入力画面を回答者端末へ送信させるとともに、回答者端末から回答を受信させて記憶させ、かつ、この回答をユーザ端末へ送信させ、更新画面への表示情報として回答を回答者端末へ送信させ、回答者端末から、回答を修正することにより作成されたFAQの更新情報を受信させて、この更新情報にもとづいてFAQを更新させる構成としてある。
【0074】
回答プログラムをこのような構成にすれば、ユーザが求めるFAQを回答装置が保有していない場合には、ユーザは、質問入力画面から質問を回答装置に送信することによって、回答者からの回答を、回答装置を介して得ることが可能となる。
また、このような質問や回答を回答装置に記憶させることによって、回答者がFAQの追加などを行う場合に、この質問や回答を、回答装置に回答者端末へ送信させ、これを回答者に利用可能とすることにより、回答者は、適切なFAQを容易に追加したり、修正したりすることが可能となる。
【0075】
本発明の請求項24記載の回答プログラムは、回答装置に、回答者端末からの要求に応じて、FAQ充足度を含む分析結果画面を回答者端末へ送信させるとともに、分析結果画面を用いて入力された誘導シナリオの修正情報を回答者端末から受信させ、この修正情報にもとづいて誘導シナリオを更新させる構成としてある。
【0076】
回答プログラムをこのような構成にすれば、回答装置に、容易に誘導シナリオを修正することの可能な分析結果画面を、回答者端末へ送信させることが可能となる。
これによって、回答者は、FAQの追加などを行う場合に、併せて誘導シナリオも適切に修正することができ、単にFAQの追加を行うのみならず、ユーザを効果的に求めるFAQに誘導させるための設定を行うことが可能となる。
【0079】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態について、図1を参照して説明する。同図は、本実施形態における回答システムの構成を示すブロック図である。
【0080】
同図に示すように、回答システムは、ユーザ端末10、回答装置20、回答者端末30、及び通信回線40を有している。
ユーザ端末10は、質問をするユーザが使用する端末であり、情報入出力手段10aを有している。
【0081】
情報入出力手段10aは、例えばWebブラウザのようなもので、ユーザがFAQを閲覧したり、表示されたFAQ誘導に対して選択結果を入力したり、FAQで回答が得られない場合、質問文書を入力したりするものである。
また、情報入出力手段10aは、電子メール送受信の機能を備え、回答装置20に質問を送信することができるとともに、回答者からの回答文書を電子メール等で受信して、回答内容を閲覧することができる。
【0082】
このユーザ端末10としては、パーソナルコンピュータ、ノート型パソコン、モバイルツール、STV(Set−Top Box)などのほか、携帯電話、PHS、PDA(携帯情報端末:Personal Digital Assistants)等を用いることができる。
【0083】
回答装置20は、回答システムの主制御を行う情報処理装置であり、ワークステーションやサーバ、パーソナルコンピュータ等を用いることができる。
回答装置20は、情報を格納(記憶)する記憶部21と、その制御を行う処理部22を有している。
記憶部21は、FAQ情報記憶部21a、FAQ誘導シナリオ記憶部21b、行動履歴記憶部21c及び質問・回答履歴記憶部21dを有している。
【0084】
FAQ情報記憶部21aは、ユーザに提示するFAQを格納するものであり、図2におけるFAQ情報のデータ構造の例に示すように、FAQの質問文と回答文、及びFAQを一意に表すFAQIDを記憶する。
【0085】
FAQ誘導シナリオ記憶部21bは、適切なFAQにユーザを誘導するため、ユーザに質問などの情報を提示し、その回答に応じた次の誘導先を定めたシナリオを記憶する。
このFAQ誘導シナリオを、図3及び図4に示すデータ構造の例を用いて説明する。図3は、本実施形態の回答システムにおけるQ&A型FAQ誘導のデータ構造を示す図である。また、図4は、本実施形態の回答システムにおける分類型FAQ誘導のデータ構造を示す図である。
【0086】
まず、FAQ誘導を実現するデータ構造の一例として、ユーザに質問を提示し、その回答に応じて誘導するQ&A型誘導につき、図3を用いて説明する。
図3(a)に示す質問データにおいて、質問IDがnの質問と、図3(b)に示す選択肢データで、親質問IDがnの選択肢を組としてユーザに提示する。
【0087】
例えば、質問「何に関しての質問ですか?」と選択肢「パソコン」、「携帯電話」を組でユーザに提示する。
選択肢データには、ユーザが選択肢を選択した場合の誘導先が設定される。
すなわち、選択肢データに、次質問IDが設定されている場合(図3(b)の302)は、次質問IDで指定される質問(この場合、図3(a)の301)へ誘導し、FAQIDが設定されている場合(図3(b)の303)は、FAQIDで指定されるFAQ(この場合、図2の201)に誘導する。
【0088】
その他に、FAQ誘導を実現するデータ構造として、FAQ情報を内容に応じて分類し段階的に選択させる分類型誘導がある。
この分類型誘導の例を図4のデータ構造で示すと、図2の201のFAQ情報が、分類1「装置の種類」、分類2「タイプ」、分類3「詳細情報」の内容に分類されるとすると、例えば、図4の401に示すようなFAQ誘導データとして表現することができる。この分類は、1以上の任意の段階で構成される。
【0089】
行動履歴記憶部21cは、FAQ誘導に対するユーザの行動履歴を格納する。この行動履歴を、Q&A型誘導を例にとって、図5に示すデータ構造を用いて説明する。
同図において、質問者IDは、ユーザを一意に特定するために付与するIDであり、行動Noはユーザの行動の順番をあらわす数値である。
図5の501に示す行動履歴は、ユーザが質問ID0の質問に対して選択肢ID0の選択肢を選択したことをあらわす。このように、ユーザの行動履歴は、選択入力の履歴として把握することができる。
【0090】
質問・回答履歴記憶部21dは、ユーザ端末10から受信した質問と、回答者端末30から受信した回答を記憶する。この質問・回答履歴は、図6に示すようなデータ構造を用いて記憶させることができる。
同図において、例えば、FAQでユーザに回答できなかった場合に、この文書による質問を行うもととなった質問のIDと、ユーザから文書で受けた文書質問、質問に対して回答者が作成した文書回答、及び質問者のメールアドレスを格納する。
また、どのユーザからきた質問かを判断するため、行動履歴記憶部21cにて格納する質問者IDの値を格納する。そして、各レコードを識別するための質問・回答履歴IDを有している。
【0091】
処理部22は、FAQ情報表示手段22a、行動履歴取得手段22b、行動履歴分析手段22c、FAQ情報更新手段22d、質問受付手段22e及び回答作成手段22fを有している。
FAQ情報表示手段22aは、FAQ誘導シナリオ記憶部21bに格納されるFAQ誘導シナリオをもとに、ユーザに情報を提示するとともに、ユーザの行動に応じて、適切なFAQ情報をFAQ情報記憶部21aから抽出して提示する。
【0092】
また、FAQ情報表示手段22aは、FAQ誘導シナリオ記憶部21bで格納される選択肢データに加えて、該当するものがない場合に選択する選択肢(以下、非該当選択)を自動的に付加する。
例えば、図7に示すように、質問に対する選択肢として「該当するものがない」を付加する。
非該当選択をユーザが選択した場合は、現在のFAQ誘導シナリオでは、ユーザの質問に対して適切なFAQへ誘導することできない、つまり、該当するFAQ情報が存在しなかったことになる。
【0093】
行動履歴取得手段22bは、FAQ情報表示手段22aがユーザに提示したFAQ誘導に対するユーザの回答、すなわち、選択入力を行動履歴記憶部21cに格納する。
FAQ情報表示手段22aにて、ユーザが非該当選択を選択した場合は、図5の502のデータ例で示すように、その選択肢IDを「×」などとする。そして、例えば、「選択肢ID×」のようにして行動履歴を格納する。
【0094】
行動履歴分析手段22cは、行動履歴記憶部21cに格納される行動履歴を分析して、FAQ誘導シナリオが効果的に誘導を行っているかを分析する。
そして、図8に示すように、FAQ誘導シナリオ上にユーザの行動履歴の分析結果を合わせて図示し、回答者端末30の情報入出力手段30aに送信する。
【0095】
図8の質問や選択肢の右上に表示される数値は、FAQ誘導に対してのユーザ行動を集計した数である。
同図の例では、質問「何に関してのご質問ですか?」に、50人のユーザが「パソコン」を、30人のユーザが「携帯電話」を、20人のユーザが非該当選択(該当するものがない)を選択したことを示している。
【0096】
さらに、行動履歴分析手段22cは、分析の指標としてFAQ充足度算出して表示する。
このFAQ充足度は、(全回答選択数−非該当選択数)/全回答選択数によって求めることができる。つまり、FAQ誘導における質問ごとに、ユーザをFAQへ誘導することのできた割合を示す。
【0097】
FAQ情報更新手段22dは、行動履歴分析手段22cが算出したFAQ充足度から、FAQの足りない個所を回答者に指摘し、追加すべきFAQの候補を質問・回答履歴記憶部21dに格納される質問・回答履歴から提示する。
【0098】
質問受付手段22eは、ユーザが非該当選択を選択した場合、つまり、FAQで回答できなかった場合に、文書による質問をユーザ端末10の情報入出力手段10aから受信し、この質問文書を質問・回答履歴記憶部21dに格納する。
【0099】
回答作成手段22fは、質問・回答履歴記憶部21dに格納されるユーザからの質問文書に対し、回答者が、回答者端末30の情報入出力手段30aを用いて入力した回答を受信し、質問・回答履歴記憶部21dに格納するとともに、その回答文書をユーザ端末10の情報入出力手段10aに電子メール等の方法で送信する。
【0100】
回答者端末30は、回答装置20におけるFAQや誘導シナリオを管理するとともに、ユーザの質問に対する回答を作成する回答者が使用する端末であり、情報入出力手段10aを有している。
情報入出力手段30aは、例えばWebブラウザのようなもので、FAQの分析結果を閲覧したり、FAQ誘導シナリオを修正したり、FAQを追加したり、あるいは回答文書を作成したりするものである。
【0101】
また、情報入出力手段30aは、電子メール送受信の機能を備え、回答装置20からユーザの質問を受信し、回答を回答装置20に送信することができる。
この回答者端末30としては、パーソナルコンピュータ、ノート型パソコン、モバイルツールなどのほか、携帯電話、PHS、PDA等を用いることも可能である。
【0102】
通信回線40は、従来公知の任意好適な公衆回線、商業回線又は専用回線を用いることができる。またユーザ端末10、回答装置20、回答者端末30のそれぞれの間においては、同一又は別個の通信回線で構成することができる。
さらに、通信回線40は、ユーザ端末10、回答装置20、回答者端末30のそれぞれの間を、無線あるいは有線で接続可能な回線であり、例えば、携帯端末網、公衆回線網、専用回線網、インターネット回線網及びイントラネット網により構成することができる。
【0103】
次に、第一実施形態の回答システムにおける動作手順について、図9〜図16を参照して詳細に説明する。
図9は、本実施形態の回答システムにおけるユーザをFAQに誘導する動作の流れを示す図であり、図10は、ユーザをFAQに誘導する動作の画面遷移例を示す図である。
【0104】
また、図11は、本実施形態の回答システムにおける質問文書に対して回答を返信する動作の流れ、図12は、回答作成画面の例、図13は、FAQ情報追加及びFAQ誘導シナリオ修正の流れ、図14は、FAQ情報追加及びFAQ誘導シナリオ修正の画面遷移の例、図15は、FAQ情報更新手段により追加されたFAQ情報のデータ例、図16は、FAQ情報更新手段により追加されたFAQ誘導シナリオの選択肢データの例を、それぞれ示す図である。
【0105】
まず、ユーザの質問に、回答システムが回答を返す動作について説明する。
質問をもつユーザが回答装置20にアクセスすると、FAQ情報表示手段22aは、FAQ誘導シナリオ記憶部21bに格納されているFAQ情報から、FAQ誘導の最初の質問をユーザ端末10の情報入出力手段10aに出力する。
【0106】
これを具体的に、図10に示すQ&A型FAQ誘導シナリオによる誘導の例をもって説明する。
同図の画面1001において、質問「何に関してのご質問ですか?」がユーザに提示され、その選択肢として、「パソコン」、「携帯電話」、「該当するものがない(非該当選択)」をユーザに選択させるようになっている(図9のステップ10)。
【0107】
このとき、ユーザが最初に回答装置20にアクセスした時点で、FAQ情報表示手段22Aは、ユーザを一意に識別するためのID(質問者ID)を割り振る。
情報入出力手段10aがWebブラウザであれば、割り振られたIDは、HTML(Hyper Text Markup Language)ページデータ内に、ユーザに見えない書式で挿入され、次に表示するページに順次引き継がれる。
【0108】
次に、ユーザが選択肢の選択入力をすると、FAQ情報表示手段22aは、この選択入力を受信して(ステップ11)、行動履歴取得手段22bに渡し、行動履歴取得手段22bが行動履歴記憶部21cに格納する(ステップ12)。
【0109】
FAQ情報表示手段22aは、FAQ誘導シナリオ記憶部21bに記憶された誘導シナリオとユーザの選択入力から、ユーザに次に提示する情報を判断する(ステップ13)。
誘導先は、(1)次の質問、(2)FAQ情報、(3)文書による質問の入力の3種類のいずれかとなる。
【0110】
はじめに、(1)次の質問への誘導を説明する。
図3(b)に示すFAQ誘導シナリオの選択肢データを例に説明すれば、ユーザが選択肢「パソコン」を選択したとすると、次質問IDが1の質問、つまり図3(a)の質問データ301の質問「どのパソコンに関するご質問ですか?」を表示するという誘導になり、FAQ誘導の表示(ステップ10)に戻る。
この動作によって、図10の画面1002が表示される。
【0111】
次に、(2)FAQ情報への誘導を説明する。
例えば、ユーザが、画面1003における選択肢「ディスプレイについて」を選択した場合は、図3(b)の304の選択肢データに従って、FAQIDが0のFAQ情報、つまり、図2のFAQ情報の例で、FAQIDが0であるFAQ情報201が表示されることとなる。
【0112】
すなわち、FAQ情報表示手段22aは、FAQ(質問)「ディスプレイは付属しますか?」と、FAQ(回答)「XXパソコンのデスクトップ型は全てディスプレイを付属します。」をユーザ端末10に送信し、ユーザ端末10の情報入出力手段10aが、このFAQ情報を表示する(ステップ14)。
この動作によって、図10の画面1004が表示される。
【0113】
本誘導により表示されたFAQがユーザの質問に対して適切な回答でなかった場合、ユーザは、画面1004における「戻る」ボタンをクリックすることによって、1つ前の誘導に戻ることができる(ステップ15)。
なお、本実施形態においては、戻るボタンを、画面1004にしか図示していないが、他の画面にも同様にしてもたせることができる。
【0114】
また、順次戻るもののみならず、画面1001に示すようなトップ画面に戻るボタンを設けることもできる。このような戻るボタンの設定については、以降に示す他の画面についても同様である。
さらに、進むボタンや終了ボタン、取消ボタンなど必要に応じて、適宜ボタンを追加することができる。
【0115】
次に、(3)文書による質問の入力への誘導を説明する。
ユーザが、非該当選択、例えば画面1001における「該当するものがない」を選択した場合は、質問入力の処理に移る。
このユーザによる質問入力における回答システムの動作につき、図11を用いて説明する。
【0116】
まず、質問受付手段22eは、ユーザが質問文を入力する画面を、ユーザ端末10に送信し、ユーザ端末10の情報入出力手段10aが、これを表示する。図10の画面1005は、このようにして表示された質問入力画面の例である。
【0117】
ユーザが、この質問入力画面を用いて、質問を入力し(図11のステップ20)、情報入出力手段10aが、この質問を回答装置20に送信すると、質問受付手段22eは、質問及び質問者のメールアドレスを質問・回答履歴記憶部21dに格納する(ステップ21)。
図10の例では、質問は、画面1001における非該当選択に対して行われるため、この画面に表示されている質問のID、すなわち図3(a)の質問ID0が、文書質問とともに質問・回答履歴記憶部21dに格納される。
【0118】
また、ユーザによる質問の回答装置20への送信は、電子メールを介する方法であっても、質問入力画面から直接フォーム入力を行うことにより、質問・回答履歴記憶部21dに登録する方法でもよい。
ただし、回答をユーザ端末10に送信する場合には、正確な返信用メールアドレスを確保するため、質問の受付も電子メールによることが好ましい。
【0119】
これに対して、回答者は、図12に示すような回答作成画面を用いて、回答を作成し(ステップ22)、回答装置20に送信する。
このとき、回答者端末30の情報入出力手段30aは、回答装置20から回答作成画面を受信して表示し、回答者による回答の入力を受ける。
そして、情報入出力手段30aは、入力された回答を、回答装置20に送信する。この回答者による文書回答の回答装置20への送信も、上記の文書質問の送信の場合と同様に、電子メールによることも、直接登録するようにすることもできるが、この場合は、直接登録することが好ましい。
【0120】
回答を受信した回答装置20の回答作成手段22fは、これをユーザ端末10の情報入出力手段10aへ電子メール等の手段で送信する(ステップ23)。
そして、回答作成手段22fは、ユーザ端末10への回答送信時に、この回答を質問・回答履歴記憶部21dに格納する(ステップ24)。
このとき、利用者がユーザ端末10から回答装置20にアクセスして、回答を受信するようにすることももちろん可能である。
【0121】
次に、図13を用いて、FAQの追加、及び誘導シナリオの修正の動作について説明する。
まず、行動履歴分析手段22cは、FAQ情報記憶部21aとFAQ誘導シナリオ記憶部21bにもとづいてFAQ誘導シナリオを図示する画面を作成し、併せて、行動履歴記憶部21cに格納された情報の分析結果を表示する。
これらは、図8に示すような、FAQ充足度を含む分析結果画面として表示することができる(ステップ30)。
【0122】
本実施形態においては、説明を簡単にするために、適切な回答を得ることのできなかった者は、必ず文書による質問を行うものと想定している。
しかしながら、現実には、適切な回答を得ることのできなかった者が、文書による質問を行うことなしに、本発明の回答システムの処理を抜けてしまうことも想定される。
【0123】
例えば、図8のQ.「どのパソコンに関してのご質問ですか?」に対する選択肢×の人数が、30人ではなく、20人である場合も考えられる。
このときは、選択肢を選択することなく、かつ、文書による質問を行うことなく、途中で処理を抜けた者(以下、非選択者数と称する場合がある。)が10人いることになるが、これは図中の数値を用いて、50−(10+10+20)として算出することができる。
【0124】
次に、上記算出を記憶部21におけるデータからどのように行うのかということについて詳細に説明する。以下の算出は、行動履歴分析手段22cが行う。
まず、行動履歴記憶部21cから、質問ID0かつ選択肢ID0のレコード数をカウントする。図8において、このカウント数は、50であったと想定している。
【0125】
次に、選択肢ID0の次の質問である質問ID1に対する全選択肢の選択人数を行動履歴記憶部21cからカウントする。
すなわち、図3(b)を参照すると、質問ID1を親質問IDとする選択肢IDには、選択肢ID2及び選択肢ID3が存在するため、まず、行動履歴記憶部21cから、質問ID1かつ選択肢ID2のレコード数をカウントする。図8において、このカウント数は、10であったと想定している。
また、行動履歴記憶部21cから、質問ID1かつ選択肢ID3のレコード数をカウントする。図8において、このカウント数は、10であったと想定している。
【0126】
さらに、行動履歴記憶部21cから、質問ID1かつ選択肢ID×のレコード数をカウントする。図8において、このカウント数は、20であったと想定している。
そして、これらのカウント数にもとづいて、上述のように、非選択者数として、10人が算出される。
【0127】
このような、非選択者数が存在する場合における充足度の算出方法としては、例えば、次のものを挙げることができる。
まず、非選択者数を母数に含めず、有効な選択肢(ディスクトップ及びノートパソコン)の選択者に対する充足度を算出する方法がある。この場合、充足度は、(10+10)/(10+10+20)=20/40として求めることができる。
【0128】
次に、非選択者数を母数に含めて、有効な選択肢の選択者の割合を充足度として算出する方法がある。この場合、充足度は、(10+10)/50=20/50として求めることができる。
さらに、非選択者数を母数に含めるとともに、分子に加える計算方法を行って、30/50とすることも可能である。
【0129】
これらの算出方法は、本発明の回答システムの運用方針等に応じて、適宜設定することができ、複数のタイプの充足度を併用することも可能である。
なお、ユーザが非該当選択を行った後、文書による質問を行わないも想定されるが、このときは、その質問に対して質問・回答履歴記憶部21dに記録される履歴データは、非該当者数よりも少なくなることとなる。
【0130】
回答者は、回答者端末30の情報入出力手段30aが、回答装置20から分析結果画面を受信して表示することにより、これを閲覧することができる。
そして、回答者は、同画面を参照することで、FAQ誘導シナリオがユーザを効果的に誘導できているかどうかを、リアルタイムに把握することができる。
【0131】
また、回答者は、図14に示すようなFAQの更新画面を利用することによって、FAQの追加や、誘導シナリオの修正を行うことができる。
このとき、FAQ情報更新手段22dは、FAQ充足度の低い順に、誘導シナリオにおけるFAQ誘導の質問データを表示する画面を作成する。
【0132】
この作成において、FAQ情報更新手段22dは、行動履歴分析手段22cによって算出されたFAQ充足度にもとづいて、その誘導シナリオをFAQ誘導シナリオ記憶部21bから抽出する。
例えば、図8に示すように、質問ID1「どのパソコンに関するご質問ですか?」の充足度が、40%と算出され、質問ID0「何に関してのご質問ですか?」の充足度が、80%と算出される場合には、それぞれの質問IDにもとづいて、図3(a)に示すFAQ誘導シナリオ記憶部21bにおける質問データテーブルから質問文を抽出する。
そして、これらを充足度の低い順に、画面1401上に表示する。
【0133】
また、この画面上の質問文ごとに、FAQ誘導において非該当選択を選択したユーザの質問・回答履歴の個数を追加候補として表示する(ステップ31)。
このとき、FAQ情報更新手段22dは、上記質問IDにもとづいて、図6に示す行動履歴記憶部21cから、対応する質問・回答履歴の数をカウントし、これを追加候補とすることができる。
【0134】
図14の画面1401は、このようにして表示されるFAQの更新画面の例である。
回答者端末30からの要求に応じて、FAQ情報更新手段22dは、このFAQの更新画面を回答者端末30に送信し、回答者は、これを閲覧することが可能となる。
そして、回答者は、このようにして画面上に、FAQ充足度が低い順にFAQの質問文が表示されることによって、優先的に修正すべきFAQを、容易に把握することができる。
【0135】
さらに、回答者が、画面1401の「追加候補」欄に表示された個数をクリック等することによって、その個数分の質問・回答履歴、すなわち、非該当選択を選択したユーザの質問・回答履歴を表示する画面を表示させることができる(ステップ32)。
【0136】
このように、非該当選択を選択したユーザの質問・回答履歴を表示する理由を説明すると、例えば、「パソコン、携帯電話のどちらに該当する質問ですか?」に「該当するもの」がないと回答したユーザの質問は、FAQ情報が登録されている「パソコン」、「携帯電話」以外に関連する質問と推測される。
つまり、FAQ情報で回答できない(FAQ情報が充足していない)範囲の質問である。したがって、この質問・回答履歴をFAQ情報として新規に登録することでFAQの充足度を上げることが可能となる。
【0137】
すなわち、画面1401に示すFAQ充足度リストおいて、FAQ情報を新規に追加する質問(質問IDnとする)の個数、例えば、充足度40の質問に対する追加候補として表示された「30」を押下すると、質問IDnの質問に非該当選択を選択したユーザの質問・回答履歴の一覧が表示される。
【0138】
同図においては、質問・回答履歴として、2個しか表示されていないが、この場合、スクロールなどの手段によって、30個表示することができる。
このとき、FAQ情報更新手段22dは、質問・回答履歴記憶部21dから質問IDnである質問・回答履歴を抽出し、画面表示情報として回答者端末30に送信する。
【0139】
次に、画面1402における質問・回答履歴一覧の追加ボタンを押下することなどによって、FAQに追加する質問・回答履歴を選択すると、画面1403に示すようなFAQ情報追加画面が表示される。
この質問・回答履歴には、「XX様お世話になっております。」などのFAQには不要な文言が含まれるため、回答者が修正後、登録ボタンを押下することなどにより、FAQ情報記憶部21aに登録する(ステップ33)。図15は、このようにして登録されたFAQ情報の例である。
【0140】
次に、画面1404に示すような、新規登録したFAQ情報に関するFAQ誘導シナリオ修正画面に遷移する。
FAQ誘導の修正を容易にするため、FAQ誘導修正の画面では、追加したFAQ情報のもとになった質問・回答履歴の行動履歴を利用する。具体的には、質問をしたユーザが非該当選択を選択した質問に、新規の回答を追加する(ステップ34)。
【0141】
このような動作となる理由を、画面1404の例を用いて、以下に説明する。
画面1403における「PDA」に関する質問をしたユーザは、質問「どのパソコンに関してのご質問ですか?」に選択肢「PDA」が無かったため「該当するものがない」を選択し、文書による質問を行ったと考えられる。
【0142】
したがって、FAQ誘導の質問「どのパソコンに関してのご質問ですか?」に選択肢「PDA」を追加し、FAQへ誘導することで、今後「PDA」に関連する質問にFAQで回答することが可能となる。
こうして、質問ID301の選択肢データとして、FAQ情報更新手段22dは、FAQ誘導シナリオ記憶部21bに、図16の例に示すようなデータを追加することができる。
【0143】
以上のように、本発明の第一実施形態の回答システムによれば、FAQ誘導に対するユーザの行動履歴を取得・分析して図示することで、回答者はFAQ誘導の効果を容易に把握することができる。
また、FAQが充実していない部分については、質問・回答履歴記憶部21dから関連する質問・回答履歴を回答者に提示することで、効率的にFAQを充実させることができる。
さらに、質問・回答履歴をFAQとして新規に追加する場合に、ユーザの行動履歴を利用することで、FAQ誘導シナリオも容易かつ効果的に修正することができる。
【0144】
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態につき、図17を参照して説明する。同図は、本実施形態における回答システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、回答装置20が、FAQ充足度の変化を監視し、問題のある場合に、回答者端末30にその内容を通知することができる点で第一実施形態と異なる。その他の点については、第一実施形態と同様であり、その構成や機能も図1に示すものと同様である。
図17において、本実施形態の回答システムにおける回答装置20は、第一実施形態における構成に加え、監視履歴記憶部21e及び監視手段22gを有している。
【0145】
監視履歴記憶部21eは、監視手段22gが行動履歴分析手段22cから取得したFAQ充足度の履歴(以下、FAQ充足度履歴と称する。)を格納する。また、FAQ充足度を通知した時刻の履歴(以下、通知履歴と称する。)を記録する。
図18(a)にFAQ充足度履歴のデータ構成の例と、図18(b)に通知履歴のデータ構成の例を示す。
【0146】
監視手段22gは、回答者が指定した時間ごとに動作し、行動履歴分析手段22cにFAQ充足度を算出させてこれを入力し、監視履歴記憶部21eに格納された履歴情報と比較することによって、その変化を監視する。
そして、FAQ充足度が所定のレベル以上低下した場合、回答者端末30に、低下したFAQ充実度等の情報を電子メールなどの手段で報告する。また、監視履歴記憶部21eにFAQ充足度等の履歴を格納する。
【0147】
次に、第二実施形態の回答システムにおける動作手順について、図19〜図21を参照して詳細に説明する。
図19は、本実施形態の回答システムにおけるFAQ充足度監視の動作の流れを示す図であり、図20は、FAQ監視設定の画面例を示す図である。また、図21は、本実施形態の回答システムにおける監視レポートの例を示す図である。
【0148】
図19は、監視手段22gがFAQ充足度の変化を監視し、充足度が低いFAQ誘導があった場合に回答者に通知を行う動作の流れを示している。
まず、監視手段22gは、回答者端末30の要求に応じて、図20に示すような監視設定画面を回答者端末30に送信し、回答者端末30の情報入出力手段30aがこれを表示する。
【0149】
回答者は、この監視設定画面を用いて、回答者への通知先、監視を行う時間間隔、及び、どの程度のFAQ充足度変化があった場合に通知するかなどを設定して、監視手段22gを起動する(ステップ40)。
監視する間隔は、例えば、1時間、6時間、12時間、1日等と、FAQ充足度の変化は、1%、5%、10%等とすることができる。また、FAQ充足度の変化を、所定の数値以下、例えば、70%以下などと設定するようにしてもよい。
【0150】
この設定後、監視手段22gは指定された時間間隔ごとに監視処理を実行する。
このとき、監視手段22gは、まず行動履歴分析手段22cから現在のFAQ充足度を取得する(ステップ41)。
次に、監視手段22gは、取得したFAQ充足度と、監視履歴記憶部21eに格納されるFAQ充足度履歴を比較してFAQ充足度の変化を計算する(ステップ42)。
【0151】
比較対照とするFAQ充足度履歴は、通知履歴を参照して、最後にFAQ充足度を通知した時刻でのFAQ充実度履歴とすることが好ましい。
単純に最新のFAQ充実度履歴と比較せず、最後に通知した時点と比較することで、指定時間内に大きく低下したFAQ誘導だけでなく、徐々に低下をしているFAQ誘導を検出することができる。
【0152】
次に、監視手段22gは、FAQ充足度比較の結果、指定された数値を超えるFAQ充足度低下が検出された場合に、FAQ誘導の低下を報告するレポートを作成する(ステップ43)。
レポートには、FAQ充足度が低下したFAQ誘導の質問文と、低下前と現在のFAQ充足度等を内容として含めることができる。このレポートの例を図21に示す。
【0153】
次に、監視手段22gは、作成したレポートを電子メール等の手段で、回答者端末30の情報入出力手段30aに配信する(ステップ44)。配信後、この通知履歴を監視履歴記憶部21eに更新する(ステップ45)。
【0154】
以上説明したように、本発明の第二実施形態の回答システムによれば、FAQ充足度を監視手段が定期的に監視し、FAQ充足度の低下が検出された場合に、回答者へ自動的に通知するため、回答者がFAQ誘導の効果を常時監視する手間を削減することができる。
【0155】
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態につき、図22及び図23を参照して説明する。図22は、本発明の第三実施形態におけるFAQ情報修正の流れを示す図であり、図23は、FAQ情報修正の画面遷移の例を示す図である。
【0156】
本実施形態の回答システムは、FAQの更新画面からFAQの追加のみならず、質問・回答履歴にもとづいて、容易にFAQの修正も可能とする点で、第一実施形態と異なる。その他の点については、第一実施形態と同様であり、その構成としては、図1に示すブロック図と同様のものを用いることができる。
【0157】
まず、FAQ充足度を含む分析結果画面を表示して、FAQ誘導シナリオがユーザを効果的に誘導できているかどうかを把握する動作(ステップ50)については、第一実施形態の図13に示すステップ30における動作と同様である。
次に、回答者端末30の要求に応じて、FAQ情報更新手段22dは、FAQの更新画面を作成し、これを回答者端末30に送信する。
【0158】
このとき、第一実施形態のステップ31において作成される画面構成に加え、本実施形態においては、その誘導シナリオにおける質問に対応するFAQ回答の個数を表示させる(ステップ51)。
図23の画面2301は、このようにして表示されたFAQの更新画面を示している。
【0159】
この画面の作成にあたり、FAQ情報更新手段22dは、画面上に表示させる質問の親質問IDにもとづいて、FAQ誘導シナリオ記憶部21bから、FAQIDを有する選択肢データ数を取得することにより、上記FAQの個数を得ることができる。
例えば、画面2301に表示している質問文「ディスクトップパソコンの何に関してのご質問ですか?」という質問データが、FAQ誘導シナリオ記憶部21bに記録されていたとし、この質問に対する質問・回答履歴が、質問・回答履歴記憶部21dに記録されていたとする。
【0160】
この場合、上記質問文の質問IDを親質問IDとして、FAQ誘導シナリオ記憶部21bにおける選択肢データテーブルから対応する選択肢レコード数を取得して画面上にFAQの数として表示する。
例えば、図10の画面1003における質問文「ディスクトップパソコンの何に関してのご質問ですか?」の選択肢のそれぞれについて、FAQが一つづつ存在する場合に、FAQ回答数として「3」を表示することができる。
【0161】
すなわち、これは親質問IDに対する選択肢データの全てが、FAQIDをもつ場合であり、その選択肢データ数を上記FAQの個数として表示したものである。
このほか、親質問IDに対する選択肢データのうちの一部のものが、次質問IDを有するものである場合には、これらを除き、FAQIDをもつ選択肢データの個数のみを上記FAQの個数とするようにしてもよい。
【0162】
また、親質問IDに対する選択肢データに次質問IDを有するものが含まれる場合には、これらの次質問IDを親質問IDとして、FAQ誘導シナリオ記憶部21bを検索し、FAQIDをもつ選択肢データにいたるまで、これを順次繰り返すことができる。
すなわち、FAQ誘導シナリオ記憶部21bに対する検索を順次繰返して、画面2301に表示させる質問の下に存在することとなる全て、あるいは所定のレベルまでのFAQの個数を、上記FAQの個数とすることもできる。
【0163】
次に、回答者が、第一実施形態のステップ32における場合と同様に、まず、追加候補に示された個数を押下すると、これに対応する質問・回答履歴が、表示される(ステップ52)。図23の画面2302は、このようにして表示された画面の例である。
このとき、その質問が、例えば、「ラインナップAAの発売日は、いつですか?」という内容であり、回答が、「発売日は、XX月YY日です。」という内容であったとする。
【0164】
このような場合、本実施形態においては、回答者は、新たにFAQを追加するのではなく、既存のFAQの修正を行って対応することができる。
すなわち、回答者は、一旦画面2301に戻って、対象となる質問の回答欄に示された個数を押下し、図23の画面2303に示すようなFAQ質問・回答参照画面を表示する。
【0165】
このときFAQ(質問)及びFAQ(回答)は、上記のFAQの個数算出時に取得可能なFAQIDにもとづいて、FAQ情報記憶部21aから抽出することができる。
また、選択肢は、上記FAQIDにもとづいて、FAQ誘導シナリオ記憶部21bの選択肢テーブルから抽出することができる。
【0166】
そして、この場合は、選択肢「ラインナップについて」に対応するFAQ回答を修正するため、対応する「修正」ボタンを押下する。
図23の画面2304は、このようにして表示されたFAQ情報の更新画面の例である(ステップ53)。
【0167】
回答者は、この画面において、FAQ回答「ラインナップには、AAとBBがあります。」を、例えば、「ラインナップには、AAとBBがあります。新製品のAAの発売日は、XX月YY日を予定しております。」と修正し、これを回答装置20に送信することができる。
回答装置20のFAQ情報更新手段22dは、この修正情報をFAQ情報記憶部21aに更新する(ステップ54)。
【0168】
なお、本実施形態により、FAQ(質問)及びFAQ(回答)を修正することができるが、同様の方法を用いて、誘導シナリオにおける質問及び選択肢を修正可能とすることもできる。
すなわち、図23の画面2301におけるFAQの個数表示欄に加えて、さらに次質問の個数表示欄を設け、これを押下することによって、画面2303のFAQ質問・回答画面に変えて、質問・選択肢画面を表示させるようにすることもできる。
【0169】
そして、例えば、画面2301の追加候補を押下し、質問・回答履歴を参照することによって、FAQにいたるまでの中間にある誘導シナリオにおける質問や選択肢を修正すべきであることが判明した場合には、この修正のために上記質問・選択肢画面を表示させることができる。
このとき、FAQ情報更新手段22dは、画面2301に表示された質問文の質問IDにもとづいて、FAQ誘導シナリオ記憶部21bから対応する選択肢などの情報を抽出することができる。
【0170】
さらに、質問・選択肢画面上の修正ボタンを押下することによって、これらを修正するための画面2304のような画面を表示させ、修正可能とすることもできる。
このとき、修正した質問文や選択肢のデータは、FAQ情報更新手段22dによって、FAQ誘導シナリオ記憶部21bに更新される。
また、上記のFAQや、質問・選択肢の更新画面において、削除ボタンを設け、不必要となったFAQをFAQ情報記憶部21aから、質問、選択肢をFAQ誘導シナリオ記憶部21bから削除可能とすることもできる。
【0171】
以上説明したように、本発明の第三実施形態の回答システムによれば、質問・回答履歴にもとづいて、FAQ情報の質を向上させ、より誘導効率を高めることができる。
なお、以上の実施形態におけるFAQ情報は、ヘルプ情報を含むものとする。すなわち、本発明の回答システムにより、通信回線を介したヘルプ情報の提供にあたって、ユーザを適切なヘルプ情報に誘導することが可能となる。
また、以上の実施形態においては、回答装置におけるFAQ情報などの管理を、回答者が、回答者端末30を用いて通信回線を介して行うものとしているが、回答装置20に対して直接行うようにすることも、もちろん可能である。
【0172】
さらに、以上の実施形態においては、記憶部21を回答装置20上にもたせるようにしているが、これを外部記憶装置にもたせるようにすることも可能である。
加えて、上記各実施形態を組合せることにより、それぞれの実施形態の各効果を併せ持った回答システムとすることも可能である。
【0173】
上記の実施形態におけるFAQ情報表示や、行動履歴分析等は、回答プログラムにより実行される。
この回答プログラムは、コンピュータの各構成要素に指令を送り、所定の処理、例えば、FAQ情報表示処理や、行動履歴分析処理等を行わせる。
これによって、これらの処理は、回答プログラムとコンピュータとが協働した回答装置20等により実現される。
【0174】
なお、回答プログラムは、コンピュータのROMやハードディスクに記憶させる他、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、たとえば、外部記憶装置及び可搬記録媒体等に格納することができる。
外部記憶装置とは、磁気ディスク等の記録媒体を内蔵し、例えば回答装置20などに外部接続される記憶増設装置をいう。一方、可搬記録媒体とは、記録媒体駆動装置(ドライブ装置)に装着でき、かつ、持ち運び可能な記録媒体であって、たとえば、CD−ROM、フレキシブルディスク、メモリカード、光磁気ディスク等をいう。
【0175】
そして、記録媒体に記録されたプログラムは、コンピュータのRAMにロードされて、CPUにより実行される。この実行により、上述した本実施形態の回答装置20等の機能が実現される。
さらに、コンピュータで回答プログラムをロードする場合、他のコンピュータで保有された回答プログラムを、通信回線を利用して自己の有するRAMや外部記憶装置にダウンロードすることもできる。
【0176】
このダウンロードされた回答プログラムも、CPUにより実行され、本実施形態のFAQ情報表示処理や、行動履歴分析処理等を実現する。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、誘導対象をFAQのみならず、ユーザの求める任意の情報提供に用いることも可能である。
例えば、ユーザの求める情報を提供するホームページへの接続を、FAQの表示に変えて行えるようにするなど適宜設計変更できるものである。
【0177】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ユーザを適切なFAQへ誘導するため、FAQ誘導に対するユーザの行動履歴を取得・分析することにより、下記のような効果を奏する。
【0178】
すなわち、FAQ誘導と誘導に対するユーザの行動履歴の分析結果をリアルタイムに図示することにより、FAQでの自動回答が効果的に行われているかを、回答者が容易に把握することができる。
また、FAQ充足度の低い、つまり、FAQが充実していない分野を回答者に指摘し、さらに、その分野に追加すべき質問・回答履歴を提示することで、効果的にFAQの充実していない分野にFAQを追加することができる。
【0179】
さらに、質問・回答履歴からFAQに追加する時に、ユーザの行動履歴を利用することでFAQ誘導シナリオの修正が容易かつ効果的に修正することができ、新規に追加したFAQへ確実にユーザを誘導することができる。
加えて、FAQ充足度をシステムが定期的に監視し、FAQ充足度が低いFAQ誘導を回答者に通知することで、回答者が常時監視することなく効果的にFAQ誘導の効率、つまりFAQによる自動回答率を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の回答システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態の回答システムにおけるFAQ情報のデータ構造を示す図である。
【図3】本発明の第一実施形態の回答システムにおけるQ&A型FAQ誘導のデータ構造を示す図である。
【図4】本発明の第一実施形態の回答システムにおける分類型FAQ誘導のデータ構造を示す図である。
【図5】本発明の第一実施形態の回答システムにおける行動履歴のデータ構造を示す図である。
【図6】本発明の第一実施形態の回答システムにおける質問・回答履歴のデータ構造を示す図である。
【図7】本発明の第一実施形態の回答システムにおける非該当選択が表示される画面の例を示す図である。
【図8】本発明の第一実施形態の回答システムにおける行動履歴分析結果の出力画面例を示す図である。
【図9】本発明の第一実施形態の回答システムにおけるユーザをFAQに誘導する動作の流れを示す図である。
【図10】本発明の第一実施形態の回答システムにおけるユーザをFAQに誘導する動作の画面遷移例を示す図である。
【図11】本発明の第一実施形態の回答システムにおける質問文書に対して回答を返信する動作の流れを示す図である。
【図12】本発明の第一実施形態の回答システムにおける回答作成画面の例を示す図である。
【図13】本発明の第一実施形態の回答システムにおけるFAQ情報追加及びFAQ誘導シナリオ修正の流れを示す図である。
【図14】本発明の第一実施形態の回答システムにおけるFAQ情報追加及びFAQ誘導シナリオ修正の画面遷移の例を示す図である。
【図15】本発明の第一実施形態の回答システムにおけるFAQ情報更新手段により追加されたFAQ情報のデータ例を示す図である。
【図16】本発明の第一実施形態の回答システムにおけるFAQ情報更新手段により追加されたFAQ誘導シナリオの選択肢データの例を示す図である。
【図17】本発明の第二実施形態の回答システムの構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の第二実施形態の回答システムにおける監視履歴のデータ構造を示す図である。
【図19】本発明の第二実施形態の回答システムにおけるFAQ充足度監視の動作の流れを示す図である。
【図20】本発明の第二実施形態の回答システムにおけるFAQ監視設定の画面例を示す図である。
【図21】本発明の第二実施形態の回答システムにおける監視レポートの例を示す図である。
【図22】本発明の第三実施形態の回答システムにおけるFAQ情報修正の流れを示す図である。
【図23】本発明の第三実施形態の回答システムにおけるFAQ情報修正の画面遷移の例を示す図である。
【図24】従来のQ&A型FAQ誘導の例を示す図である。
【図25】従来の階層選択型FAQ誘導の例を示す図である。
【符号の説明】
10 ユーザ端末
10a 情報入出力手段
20 回答装置
21 記憶部
21a FAQ情報記憶部
21b FAQ誘導シナリオ記憶部
21c 行動履歴記憶部
21d 質問・回答履歴記憶部
21e 監視履歴記憶部
22 処理部
22a FAQ情報表示手段
22b 行動履歴取得手段
22c 行動履歴分析手段
22d FAQ情報更新手段
22e 質問受付手段
22f 回答作成手段
22g 監視手段
30 回答者端末
30a 情報入出力手段
40 通信回線

Claims (24)

  1. ユーザ端末と回答装置を通信回線で接続し、質問をもつユーザを適切なFAQへ誘導する回答システムであって、
    前記回答装置から前記FAQへの誘導画面を受信して表示し、この誘導画面を用いて入力された選択入力情報を前記回答装置に送信するとともに、前記回答装置から前記FAQを受信する前記ユーザ端末と、
    ユーザを適切なFAQに誘導するための誘導シナリオを有し、前記ユーザ端末から前記選択入力情報を受信すると、この選択入力情報に応じた誘導画面を前記誘導シナリオにもとづき作成して前記ユーザ端末に送信し、又は、前記選択入力情報に応じたFAQを前記ユーザ端末に送信する前記回答装置を有し、
    前記回答装置が、前記誘導画面の作成にあたり、前記誘導シナリオにおける回答選択肢とともに、該当する回答が存在しない場合に選択される非該当選択肢を含む誘導画面を作成し、かつ、
    前記回答装置が、前記ユーザ端末からの前記選択入力情報をユーザの行動履歴として記憶するとともに、この行動履歴にもとづき取得した有効回答選択数、非該当選択数、及び全回答選択数を用いて、質問ごとに、FAQ充足度を算出する
    ことを特徴とする回答システム。
  2. 請求項1記載の回答システムが、通信回線を介して、前記回答装置に対し前記FAQ又は前記誘導シナリオの更新を行う回答者端末を有し、
    前記回答装置が、前記行動履歴にもとづいて、前記誘導シナリオにおける各選択肢の利用状況を分析するとともに、前記FAQ充足度を含む分析結果画面を作成し、前記回答者端末の要求に応じて、前記分析結果画面を前記回答者端末に送信する
    ことを特徴とする回答システム。
  3. 前記回答者端末が、前記FAQ充足度の低い順に質問を並べて作成された、前記FAQを更新するための更新画面を前記回答装置から受信して、前記更新画面を用いて入力された前記FAQの更新情報を前記回答装置に送信し、
    前記回答装置が、送信されてきた前記更新情報にもとづき前記FAQを更新する
    ことを特徴とする請求項記載の回答システム。
  4. 前記回答装置が、前記行動履歴を所定のタイミングで分析し、前記FAQ充足度が所定の値以上低下した誘導シナリオ、又は、前記FAQ充足度が所定の値以下となった誘導シナリオが存在する場合に、この誘導シナリオにもとづきレポートを作成して前記回答者端末に送信する
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の回答システム。
  5. 前記回答者端末が、前記ユーザ端末から前記回答装置に送信された質問に対する回答を、前記回答装置に送信し、
    前記回答装置が、前記回答を記憶するとともに、前記ユーザ端末に送信し、かつ、前記更新画面への表示情報として前記回答を前記回答者端末に送信し、
    前記回答者端末が、前記回答を修正することにより前記FAQの更新情報を作成する
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の回答システム。
  6. 前記回答者端末が、前記回答装置から前記FAQ充足度を含む分析結果画面を受信して表示するとともに、前記誘導シナリオを修正して、この修正情報を前記回答装置に送信し、
    前記回答装置が、送信されてきた前記修正情報にもとづいて、前記誘導シナリオを更新する
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の回答システム。
  7. ユーザ端末と通信回線を介して接続され、質問をもつユーザを適切なFAQへ誘導する回答装置であって、
    前記FAQを保有するFAQ情報記憶部と、
    ユーザを適切なFAQに誘導するための誘導シナリオを保有するFAQ誘導シナリオ記憶部と、
    前記ユーザ端末から誘導画面を用いて入力された選択入力情報を受信すると、この選択入力情報に応じた、前記誘導シナリオにおける回答選択肢とともに、該当する回答が存在しない場合に選択される非該当選択肢を含む誘導画面を作成して前記ユーザ端末に送信し、又は、前記選択入力情報に応じたFAQを前記ユーザ端末に送信するFAQ情報表示手段と、
    前記ユーザ端末からの前記選択入力情報をユーザの行動履歴として保有する行動履歴記憶部と、
    前記ユーザ端末からの前記選択入力情報をユーザの行動履歴として前記行動履歴記憶部に記憶させる行動履歴取得手段と、
    前記行動履歴記憶部から前記行動履歴を入力し、この行動履歴にもとづき取得した有効回答選択数、非該当選択数、及び全回答選択数を用いて、質問ごとに、FAQ充足度を算出する行動履歴分析手段と、を有する
    ことを特徴とする回答装置。
  8. 前記行動履歴分析手段は、前記行動履歴にもとづいて、前記誘導シナリオにおける各選択肢の利用状況を分析するとともに、前記FAQ充足度を含む分析結果画面を作成し、回答者端末の要求に応じて、前記分析結果画面を前記回答者端末に送信する
    ことを特徴とする請求項記載の回答装置。
  9. 請求項8記載の回答装置が、
    前記FAQ充足度にもとづいて、前記FAQ充足度の低い順に質問を並べて作成された、前記FAQを更新するための更新画面を作成して、前記回答者端末に送信するとともに、前記回答者端末から前記更新画面を用いて入力された前記FAQの更新情報を受信し、この更新情報にもとづいて前記FAQ情報記憶部を更新するFAQ情報更新手段を有する
    ことを特徴とする回答装置。
  10. 請求項8又は9記載の回答装置が、
    前記行動履歴分析手段に所定のタイミングで算出させて得られた前記FAQ充足度を入力し、前記FAQ充足度が、所定の値以上低下した誘導シナリオ、又は、前記FAQ充足度が所定の値以下となった誘導シナリオが存在する場合に、前記誘導シナリオにもとづきレポートを作成して前記回答者端末に送信するとともに、前記FAQ充足度及び送信時刻の履歴情報を監視履歴記憶部に記憶させる監視手段と、
    前記監視手段から入力した前記FAQ充足度及び送信時刻の履歴情報を記憶する前記監視履歴記憶部を有する
    ことを特徴とする回答装置。
  11. 請求項9又は10記載の回答装置が、
    前記ユーザ端末から送信されてきた質問と、前記回答者端末から送信されてきた回答を記憶する質問・回答履歴記憶部と、
    前記ユーザ端末の要求に応じて、質問入力画面を前記ユーザ端末に送信し、前記ユーザ端末から前記質問入力画面を用いて入力された質問受信して前記質問・回答履歴記憶部に記憶させる質問受付手段と、
    前記回答者端末の要求に応じて、回答入力画面を前記回答者端末に送信し、前記回答者端末から前記回答入力画面を用いて入力された回答受信して前記質問・回答履歴記憶部に記憶するとともに、前記回答を前記ユーザ端末に送信する回答作成手段を有し、
    前記FAQ情報更新手段が、前記更新画面への表示情報として前記回答を前記回答者端末に送信し、前記回答者端末から前記回答を修正することにより作成された前記FAQの更新情報を受信して、この更新情報にもとづいて前記FAQ情報記憶部を更新する
    ことを特徴とする回答装置。
  12. 前記FAQ情報更新手段が、前記回答者端末の要求に応じ、前記分析結果画面を前記回答者端末に送信し、前記分析結果画面を用いて入力された誘導シナリオの修正情報を前記回答者端末から受信し、この修正情報にもとづいて前記FAQ誘導シナリオ記憶部を更新する
    ことを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の回答装置。
  13. ユーザ端末と回答装置を通信回線で接続し、質問をもつユーザを適切なFAQへ誘導する回答方法であって、
    前記ユーザ端末が、前記回答装置からFAQへの誘導画面を受信して表示し、この誘導画面を用いて入力された選択入力情報を前記回答装置に送信し、
    前記回答装置がユーザを適切なFAQに誘導するための誘導シナリオを有し、前記ユーザ端末からの前記選択入力情報を受信すると、この選択入力情報に応じた、前記誘導シナリオにおける回答選択肢とともに、該当する回答が存在しない場合に選択される非該当選択肢を含む誘導画面を作成して前記ユーザ端末に送信し、又は、前記選択入力情報に応じたFAQを前記ユーザ端末に送信し、
    前記ユーザ端末が、送信されてきた前記誘導画面又は前記FAQを表示し、
    前記回答装置が、前記ユーザ端末からの前記選択入力情報をユーザの行動履歴として記憶するとともに、この行動履歴にもとづき取得した有効回答選択数、非該当選択数、及び全回答選択数を用いて、質問ごとに、FAQ充足度を算出する
    ことを特徴とする回答方法。
  14. 前記回答装置が、前記行動履歴にもとづいて、前記誘導シナリオにおける各選択肢の利用状況を分析するとともに、前記FAQ充足度を含む分析結果画面を作成し、回答者端末の要求に応じて、前記分析結果画面を前記回答者端末に送信する
    ことを特徴とする請求項13記載の回答方法。
  15. 前記回答者端末が、前記FAQ充足度の低い順に質問を並べて作成された、前記FAQを更新するための更新画面を前記回答装置から受信するとともに、前記更新画面を用いて入力された前記FAQの更新情報を前記回答装置に送信し、
    前記回答装置が、送信されてきた前記更新情報にもとづき前記FAQを更新する
    ことを特徴とする請求項14記載の回答方法。
  16. 前記回答装置が、前記行動履歴を所定のタイミングで分析し、前記FAQ充足度が所定の値以上低下した誘導シナリオ、又は、前記FAQ充足度が所定の値以下となった誘導シナリオが存在する場合に、この誘導シナリオにもとづきレポートを作成して前記回答者端末に送信する
    ことを特徴とする請求項14又は15記載の回答方法。
  17. 前記回答者端末が、前記ユーザ端末から前記回答装置に送信された質問に対する回答を、前記回答装置に送信し、
    前記回答装置が、前記回答を記憶するとともに、前記ユーザ端末に送信し、かつ、前記更新画面への表示情報として前記回答を前記回答者端末に送信し、
    前記回答者端末が、前記回答を修正することにより前記FAQの更新情報を作成する
    ことを特徴とする請求項15又は16記載の回答方法。
  18. 前記回答者端末が、前記回答装置から前記FAQ充足度を含む分析結果画面を受信して表示するとともに、前記誘導シナリオを修正して、この修正情報を前記回答装置に送信し、
    前記回答装置が、送信されてきた前記修正情報にもとづいて、前記誘導シナリオを更新する
    ことを特徴とする請求項14〜17のいずれかに記載の回答方法。
  19. ユーザ端末と通信回線を介して接続された回答装置に、質問をもつユーザを適切なFAQへ誘導させる回答プログラムであって、
    回答装置に、
    ユーザ端末の要求に応じて、FAQへの誘導画面を前記ユーザ端末へ送信させ、
    前記ユーザ端末から前記誘導画面を用いて入力された選択入力情報に応じて、ユーザを適切なFAQに誘導するための誘導シナリオにおける回答選択肢とともに、該当する回答が存在しない場合に選択される非該当選択肢を含む誘導画面を作成させて前記ユーザ端末へ送信させ、又は、前記選択入力情報に応じたFAQを前記ユーザ端末へ送信させ
    前記ユーザ端末からの前記選択入力情報をユーザの行動履歴として記憶させるとともに 、この行動履歴にもとづき取得させた有効回答選択数、非該当選択数、及び全回答選択数を用いて、質問ごとに、FAQ充足度を算出させる
    ことを実行させるための回答プログラム。
  20. 前記回答装置に、
    前記行動履歴にもとづいて、前記誘導シナリオにおける各選択肢の利用状況を分析させるとともに、前記FAQ充足度を含む分析結果画面を作成させ、回答者端末の要求に応じて、前記分析結果画面を前記回答者端末へ送信させる
    ことを実行させるための請求項19記載の回答プログラム。
  21. 前記回答装置に、
    前記回答者端末からの要求に応じて、前記FAQ充足度の低い順に質問を並べて作成された、前記FAQを更新するための更新画面を前記回答装置へ送信させるとともに、前記回答者端末から前記更新画面を用いて入力された前記FAQの更新情報を受信させ、この更新情報にもとづき前記FAQを更新させる
    ことを実行させるための請求項20記載の回答プログラム。
  22. 前記回答装置に、
    前記行動履歴を所定のタイミングで分析させ、
    前記FAQ充足度が所定の値以上低下した誘導シナリオ、又は、前記FAQ充足度が所定の値以下となった誘導シナリオが存在する場合に、この誘導シナリオにもとづきレポートを作成させて前記回答者端末へ送信させる
    ことを実行させるための請求項20又は21記載の回答プログラム。
  23. 前記回答装置に、
    前記ユーザ端末からの要求に応じて、質問入力画面を前記ユーザ端末へ送信させるとともに、前記ユーザ端末から質問を受信させて記憶させ、
    前記回答者端末からの要求に応じて、回答入力画面を前記回答者端末へ送信させるとともに、前記回答者端末から回答を受信させて記憶させ、かつ、この回答を前記ユーザ端末へ送信させ、
    前記更新画面への表示情報として前記回答を前記回答者端末へ送信させ、
    前記回答者端末から、前記回答を修正することにより作成された前記FAQの更新情報を受信させて、この更新情報にもとづいて前記FAQを更新させる
    ことを実行させるための請求項21又は22記載の回答プログラム。
  24. 前記回答装置に、
    前記回答者端末からの要求に応じて、前記FAQ充足度を含む分析結果画面を前記回答者端末へ送信させるとともに、前記分析結果画面を用いて入力された前記誘導シナリオの修正情報を前記回答者端末から受信させ、この修正情報にもとづいて前記誘導シナリオを更新させる
    ことを実行させるための請求項20〜23のいずれかに記載の回答プログラム。
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