JP4576690B2 - 情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツに関する処理を実行する情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ装置等の情報処理装置上でコンテンツを表示した場合、このコンテンツ上に示された情報を選択操作して、別のコンテンツを表示させることがある。例えば、HTML(HyperText Markup Language)形式で記述されたインターネット上のコンテンツでは、文書内に埋め込まれた他のWebページへの位置情報を選択することによって、他のWebページへアクセスすることが可能となっている。コンテンツの制作者は、ユーザに提供するWebページ中に、関連するWebページへの位置情報をあらかじめ埋め込んでおき、ユーザはその中から任意の位置情報を選択して、別のWebページへリンクする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように、コンテンツ上に示された情報にしたがって次のコンテンツへアクセスする方法では、コンテンツの制作者によって一意に決められたリンク先にのみアクセスすることができる。このため、リンク先のコンテンツは必ずしもユーザの必要とするものとは限らない。また、多様なユーザの必要性や嗜好に合わせるためには、多数のリンク先を提示しなければならず、これでは画面表示や操作性が煩雑となってしまう。これに対して、アクセスしたユーザが、このコンテンツの前後にどのようなコンテンツにアクセスしたかを調べ、この結果に応じてリンク先をユーザに提示する方法は、未だ確立されたものはない。
【0004】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、コンテンツにアクセスしたユーザに対して、このユーザに適した次のコンテンツを通知することを可能にする情報処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
また、本発明の他の目的は、コンテンツにアクセスしたユーザに対して、このユーザに適した次のコンテンツを通知することを可能にする情報処理プログラムに関する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、次のような情報処理方法が提供される。この情報処理方法は、情報処理装置の受信手段が、一のコンテンツの送信を要求する送信要求信号と、送信を要求したユーザに関する属性情報とを他の情報処理装置から受信し、受信した前記属性情報を記録媒体内の第1の情報群に登録する第1の受信ステップと、前記受信手段が、前記一のコンテンツの送信を要求したユーザが前記一のコンテンツの送信要求後に送信を要求したコンテンツを示す第1の次コンテンツ識別情報を、前記一のコンテンツの送信を要求した前記他の情報処理装置から受信し、受信した前記第1の次コンテンツ識別情報を、前記一のコンテンツの送信を要求したユーザの前記属性情報に対応付けて前記第1の情報群に登録する第2の受信ステップと、前記情報処理装置の演算手段が、前記一のコンテンツの送信を要求した複数のユーザについての前記属性情報と前記各属性情報に対応付けられた前記第1の次コンテンツ識別情報とを前記第1の情報群から読み出し、同じ前記属性情報に対応付けられた前記第1の次コンテンツ識別情報が示すコンテンツをコンテンツごとに計数し、その計数結果に基づいて、同じ前記属性情報を持つユーザが前記一のコンテンツの送信要求後に最も多く送信を要求したコンテンツを示す第2の次コンテンツ識別情報を、前記属性情報ごとに抽出し、抽出した前記第2の次コンテンツ識別情報を前記属性情報に対応付けて前記記録媒体内の第2の情報群に登録する抽出ステップと、を含む。
【0007】
また、本発明では上記課題を解決するために、上記の情報処理方法と同様の処理をコンピュータに実行させる情報処理プログラムが提供される。
【0008】
さらに、本発明では上記課題を解決するために、次のような情報処理方法が提供される。この情報処理方法では、情報処理装置が、コンテンツ提供装置に対して一のコンテンツの送信要求信号を送信する送信ステップと、前記情報処理装置が、前記コンテンツ提供装置から前記一のコンテンツを受信するとともに、複数のユーザにより前記一のコンテンツの次に送信が要求されたコンテンツのうち、同じ属性情報を持つユーザが前記一のコンテンツの送信要求後に最も多く送信を要求したコンテンツを示す次コンテンツ識別情報を、対応する前記属性情報とともに前記コンテンツ提供装置から受信する受信ステップと、前記情報処理装置が、受信した前記一のコンテンツを表示装置に表示させるとともに、前記一のコンテンツの送信を要求したユーザの前記属性情報を記録媒体から読み出し、受信した前記次コンテンツ識別情報のうち、対応する前記属性情報が前記記録媒体から読み出した前記属性情報と合致する前記次コンテンツ識別情報を、前記表示装置に表示させる表示ステップと、を含む。
【0009】
また、本発明では上記課題を解決するために、上記の情報処理方法と同様の処理をコンピュータに実行させる情報処理プログラムが提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明のコンテンツ提供方法の概要を説明する。図1に、本発明のコンテンツ提供方法を実現するコンテンツ提供システムの概要を示す。
【0013】
コンテンツ提供システム1は、情報の入出力、蓄積、処理および通信を行う手段を有するユーザ端末装置2をユーザが操作することによって、情報経路3を介して任意の場所に存在するコンテンツ群4から、任意のコンテンツを取得することが可能なシステムである。本発明のコンテンツ提供方法は、このように何らかの情報経路3を介してコンテンツに対して電気的にアクセスしてきたユーザに対して、このコンテンツを提供するための方法である。この情報経路3としては、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)等のネットワーク30が考えられ、この場合、ユーザ端末装置2は接続手段2aを介してネットワーク30と接続し、情報の送受信を行う。また、コンテンツはユーザ端末装置2の中に格納されていてもよい。以下、情報経路3としてネットワーク30を例に説明することとする。
【0014】
ユーザ端末装置2は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置や、家電製品等の制御が可能なデジタルセットトップボックス、携帯型電話機、PDA(Personal Digital Assistant:携帯型情報端末装置)等、情報の入出力や記憶等の処理が可能ないわゆる情報処理装置であり、ネットワーク30に接続して情報の送受信を行う接続手段2aを具備している。ネットワーク30は、インターネットやLAN(Local Area Network)、ケーブルテレビネットワーク等の双方向メディア、あるいは、これらと放送等の一方向通信メディアとの複合等によって実現される、情報処理装置間の相互通信を可能とする情報伝達メディアである。
また、コンテンツ群4は、複数のコンテンツがユーザ端末装置2からアクセス可能な状態でネットワーク30上に存在していることを意味し、コンテンツは例えば、ネットワーク30に接続された情報処理装置等の記憶媒体内に格納されている。このコンテンツとは、Webページや音声、画像等、電子的にアクセス可能なすべての情報を指す。なお、コンテンツにアクセスするユーザは実際には複数存在し、この複数のユーザが操作するユーザ端末装置2は1台または複数台存在するが、図1ではユーザ端末装置2を1台のみ示している。
【0015】
ここで、以下の説明ではネットワーク30をインターネットとし、ユーザ端末装置2はコンテンツとしてWebページを表示する表示手段を具備することとする。すなわち、ユーザはインターネットを介してWebページのデータを取得し、ユーザ端末装置2において表示することが可能となっている。図2に、複数のユーザによるWebページへのアクセスの様子を概念的に示す。図2(a)はユーザA、(b)はユーザB、(c)はユーザCによるアクセスの様子を示す。
【0016】
図2は、ユーザA、BおよびCのそれぞれが、インターネット上の複数のWebページに順にアクセスし、閲覧していくいわゆるネットサーフィンを行っているときの様子を示している。図2において、円で囲んだO、P、Q、R、S、TおよびUは、それぞれインターネット上のWebページを示しており、ユーザA、BおよびCがそれぞれアクセスして閲覧したWebページの遷移経路を矢印で示している。すなわち、図2(a)では、ユーザAがWebページO、P、Q、R、S、T、Uの順でアクセスしている。
【0017】
まず図2において、ユーザAおよびBの遷移経路の違いを考える。図2(b)では、ユーザBはWebページO、P、Q、R、Uの順でアクセスしており、ユーザAによる遷移経路との違いは、WebページRへのアクセスの後、WebページSおよびTを経由せずに直接WebページUへアクセスしていることである。
【0018】
このようなユーザAおよびBによる遷移経路の違いが発生する状況として、以下に示す第1の例のような場合が想定できる。第1の例では、WebページRにアクセスした場合を考えると、ユーザAはWebページRの内容に関して初心者で、WebページRを閲覧中に未知の専門用語に出会い、この意味を知るためにWebページSおよびTの内容を参照してからWebページUに到達する。ところが、ユーザBはWebページRの内容に関して上級者で、この内容に未知の用語がないので、次の情報を取得するために直接WebページUへアクセスする。
【0019】
また、図2(a)および(b)の遷移経路が同じユーザによるものとすると、以下に示す第2の例のような場合が想定できる。第2の例では、ユーザが初めてWebページRを閲覧したときは、このWebページRの制作者の情報等の関連情報が示されたWebページSおよびTを順に閲覧した後、より高度な情報記述のあるWebページUを閲覧する。また、このユーザが後日、2回目にWebページRを閲覧したときは、すでに閲覧したことのあるWebページSおよびTは割愛して、直接WebページUを閲覧する。
【0020】
次に、図2(a)および(c)において、ユーザAおよびCによる遷移経路の違いを考える。ユーザCは、WebページO、P、Q、S、T、R、Uの順でアクセスしている。ユーザAによる遷移経路との違いをWebページRを基準に考えると、ユーザCはWebページQへのアクセスの後、WebページSおよびTを経由してからWebページRにアクセスしており、また、この後WebページUに直接アクセスしている。
【0021】
このようなユーザAおよびCによる遷移経路の違いが発生する状況として、以下に示す第3の例のような場合が想定できる。第3の例では、WebページQがプロ野球の試合結果を報じるポータルページで、WebページRはチームD対チームEの、WebページSはチームF対チームGの、WebページTはチームH対チームIの試合結果をそれぞれ示し、また、WebサイトUがサッカーの試合結果を報じるポータルページであるとする。ユーザAは、プロ野球のポータルページであるWebページQから、WebページR、S、Tの順に3試合の結果を閲覧した後、サッカーのポータルページであるWebページUへアクセスする。
しかし、ユーザCはWebページQから、WebページS、T、Rの順に閲覧した後、WebページUへアクセスしている。
【0022】
以上のようなWebページのアクセスにおける遷移経路の違いは、各ユーザのもつ興味や嗜好、その内容に対する知識レベル、および遷移した履歴の違いにともなって生じるものである。例えば、上記の第1の例では、ユーザAおよびBのWebページRからの遷移経路の違いは、各ユーザの知識レベルの違いから生じている。また、第2の例では、WebページRにおいて同じユーザからアクセスされたとき、2回目のアクセスでは1回目のアクセス時にすでに閲覧し、必要のなくなったWebページへのアクセスを割愛していることから、ユーザが経験を積み、知識レベルが高まったことによって遷移経路に違いが生じたと位置づけることができる。さらに、第3の例では、ユーザAおよびCでは、主にWebページRにアクセスするまでに遷移した履歴の違いから、必然的にその後の遷移経路にも違いが生じていると言える。
【0023】
本発明のコンテンツ提供方法では、あるコンテンツにアクセスしたユーザに対して、次にアクセスするコンテンツとして、このユーザに最も適したものを選択して、そのコンテンツの情報をユーザに提供する。このとき、提供する情報を選択する基準を算出するために、上記のような、嗜好や知識レベル等のユーザ個人の特徴を示す情報と、ユーザのアクセスの履歴を示す情報とを用いることが有効と考えられる。以下の説明では、前者をプロファイル情報、後者をアクセス履歴情報と称し、ユーザに提供する情報を、ユーザが次にアクセスするのに最も適したコンテンツをユーザに示唆する示唆情報と称することにする。
【0024】
ユーザに提供する示唆情報の候補を算出するための方法の例を簡単に述べると、まず、プロファイル情報およびアクセス履歴情報の双方を利用した示唆情報の算出方法は、コンテンツにアクセスした複数のユーザによるプロファイル情報とアクセス履歴情報とを比較し、似たプロファイル情報を持つユーザの間で、アクセス履歴に同じ傾向がないかどうかを調べ、プロファイル情報に含まれる項目によって、提供する示唆情報を分類する。また、アクセス履歴情報のみを利用した示唆情報の算出方法は、複数のユーザによるアクセス履歴情報から、このコンテンツへのアクセスまでの履歴と、アクセス後の履歴との相関関係を調べ、コンテンツのアクセス前の履歴ごとに示唆情報を分類する。さらに、この2つの方法を複合して算出することも可能である。
【0025】
ここで、図3に本発明のコンテンツ提供方法におけるデータの流れを概念的に示す。
図3では、図1で示したコンテンツ提供システム1に基づいて、ユーザ端末装置2とコンテンツ群4との間のデータの流れや処理を概念的に示している。ユーザ端末装置2は、図1と同様の情報処理装置で、ネットワーク30と接続してデータの送受信を行う図1で示した接続手段2a、各種のデータを記憶する図示しない記憶手段、およびデータに対する各種の制御処理を行う図示しない制御処理手段を具備する。ネットワーク30は、情報処理装置間の電気的な相互通信を可能とする情報伝達メディアである。また、コンテンツ群4は複数のコンテンツ41が、ユーザ端末装置2からアクセス可能な状態でネットワーク30上に存在していることを意味し、コンテンツ41は、例えばネットワーク30に接続された情報処理装置の記憶媒体内等に格納されている。なお、ユーザは実際には複数存在するため、ユーザ端末装置2は複数存在してもよいが、ここでは1つのみ示すことにする。
【0026】
コンテンツ提供システム1では、ユーザはユーザ端末装置2より、ネットワーク30を通じてコンテンツ41にアクセスする。これによって、ユーザ端末装置2はネットワーク30を通じて後述するようにユーザに応じて選択された示唆情報22cをコンテンツ41とともに受信し、また、図示しない表示手段によって表示する等の出力を行うことが可能となっている。示唆情報22cは、アクセスしたコンテンツ41の出力の際、次にアクセスするコンテンツを示唆する情報であり、例えばコンテンツ41としてWebページにアクセスした場合、示唆情報22cはWebページのURL(Universal Resource Locater)等を示す情報となる。また、ユーザ端末装置2は、ユーザ自身の状態や嗜好等の特徴を記述したプロファイル情報22aと、コンテンツ41にアクセスする前後のユーザによるアクセス履歴を記述したアクセス履歴情報22bを記憶し、コンテンツ41にアクセスした際に、これらの情報を送信する。プロファイル情報22aに記述される項目は、例えば、ユーザの氏名、年齢、性別、住所、職業、趣味、経歴等の一般的なものを必須項目とし、この他に、ある分野の経験度や成績等、コンテンツごとに必要とする特定の項目を記述するコンテンツ依存領域を設定する。また、コンテンツ41にアクセスした後のアクセス履歴情報22bは、例えばコンテンツ41にアクセス後、他のコンテンツへのアクセス数が所定数になったときにまとめて送信する、あるいは一定時間ごとに順次送信する等の方法で送信される。
【0027】
一方、ユーザ端末装置2から送信されたプロファイル情報22aおよびアクセス履歴情報22bは、アクセス対象であるコンテンツ41に関連付けられた関連情報42に格納される。これらの情報は複数のユーザから送信され、蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bとして、関連情報42に蓄積される。また、この蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bに基づいて統計処理が行われ、ユーザに提供するための示唆情報22cの候補が、選択基準となる分類情報ごとに複数算出されて、示唆情報群42cとして同じく関連情報42に格納される。
【0028】
ユーザ端末装置2からコンテンツ41へのアクセスがあったときは、まずユーザ端末装置2からプロファイル情報22aおよびアクセス履歴情報22bが送信され、これらが関連情報42として記憶される。このとき送信されたアクセス履歴情報22bは、このアクセス時点までのユーザによるアクセス履歴である。また、このアクセス履歴情報22bおよびプロファイル情報22aが参照されて、関連情報42中の示唆情報群42cを分類する分類情報と照合され、一致する示唆情報22cが選択されて、コンテンツ41とともにユーザ端末装置2に対して送信される。さらにこのとき、ユーザ端末装置2にはこの後のアクセス履歴を送信する要求がなされ、ユーザ端末装置2からはこの後も、例えば他のコンテンツへのアクセス数が所定数になるまで、アクセス履歴情報22bが送信され、この情報が関連情報42として記憶される。
【0029】
このようなコンテンツ41へのアクセスは、複数のユーザから、および同一のユーザから複数回行われ、関連情報42にはその都度蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bが蓄積される。すなわち、関連情報42に格納された蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bの内容は、ユーザからのアクセスのたびに更新される。また、このように常に更新されている蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bに基づいて、示唆情報群42cを算出する統計処理も随時行われ、示唆情報群42cが更新される。これによって、ユーザに提供される示唆情報22cは、そのときどきの流行や社会情勢等によるユーザの興味や嗜好、視聴傾向の変化等に応じて常に変化し、ユーザに対してその時点で最適な示唆情報22cを提供することが可能となる。
【0030】
関連情報42に蓄積された蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bに基づいて示唆情報群42cを算出する統計処理の方法は、例えば次の2つの方法が考えられる。第1の方法は、蓄積プロファイル情報42a中の任意の項目ごとに、似た傾向をとるアクセス履歴を抽出する方法で、示唆情報群42cは、蓄積プロファイル情報42aに含まれる所定の項目を分類情報として、この分類情報ごとに算出される。この場合、ユーザ端末装置2からアクセスがあると、このときに受信したユーザのプロファイル情報22aが参照されて分類情報と照合され、示唆情報群42cより対応する示唆情報22cが選択されてユーザに提供される。
【0031】
また、第2の方法は、蓄積アクセス履歴情報42bから、コンテンツ41へのアクセス前の履歴に対するアクセス後の履歴の傾向を判断する方法で、示唆情報群42cは、蓄積アクセス履歴情報42bから抽出したアクセス前の履歴を分類情報として、この分類情報ごとに算出される。この場合、ユーザ端末装置2からアクセスがあると、このときに取得した、ユーザによるこのアクセス時までのアクセス履歴情報22bが参照されて分類情報と照合され、対応する示唆情報22cが選択されてユーザに提供される。さらに、この2つの方法を複合して示唆情報群42cを算出してもよい。この場合は、蓄積プロファイル情報42aに含まれる所定の項目、およびコンテンツ41へのアクセス前の履歴の双方を用いた分類情報の抽出を行い、この分類項目ごとに示唆情報群42cを算出する。
【0032】
以上のコンテンツ提供システム1では、ユーザから取得した蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bと、これらに基づいて算出した示唆情報群42cを、コンテンツ41に関連付けて管理している。この関連情報42は、例えばコンテンツ41に付随するメタデータとして実現される。また、コンテンツ41へのアクセスがあった際に、このコンテンツ41に対応して参照可能な状態で管理される限り、示唆情報群42cはコンテンツ41と別のファイルや記憶媒体上に格納されてもよい。例えば、示唆情報群42cを提供するコンテンツ41が複数ある場合、コンテンツ41を格納するファイルと別に、コンテンツ41ごとの示唆情報群42cを管理して保存する管理ファイルを設けてもよい。
【0033】
一方、示唆情報群42cを算出する統計処理は、処理結果が関連情報42に格納されるシステム構造となっている限り、必ずしも関連情報42あるいはコンテンツ41が格納されるハードウェア資源において行われる必要はない。また、ユーザのプロファイル情報22aおよびアクセス履歴情報22bを参照して、示唆情報群42c中から示唆情報22cを選択する処理は、必ずしも関連情報42またはコンテンツ41が格納されるハードウェア資源において行われる必要はなく、ユーザ端末装置2において行うことも可能である。例えば、コンテンツ41にアクセスすると、ユーザ端末装置2では、関連情報42に蓄積されていた分類情報ごとの示唆情報群42cのすべてまたは一部がコンテンツ41とともに受信され、この分類情報と、ユーザ端末装置2において記憶されているプロファイル情報22aおよびアクセス履歴情報22bとが照合され、対応する示唆情報22cが選択されて出力されてもよい。
【0034】
このように、関連情報42をコンテンツ41に関連付けて管理することによって、ユーザから得た蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bの蓄積や、示唆情報群42c算出のための統計処理、ユーザへの提供時における示唆情報22cの選択処理等はハードウェア資源に依存せず、このため、コンテンツ41とユーザに適した示唆情報22cと提供を、自由度の高いシステム構成によって容易に実現することができるようになる。
【0035】
次に、本発明のコンテンツ提供方法を具現化するシステムの実施例について説明する。まず、第1の例として、コンテンツの提供にインターネットを用いた場合について示す。図4に、本発明のコンテンツ提供方法が適用可能なインターネット送受信システムの概略構成を示す。
【0036】
インターネット送受信システム11は、電話線等の公衆回線を通じてインターネット31に接続されたパーソナルコンピュータ5と、インターネット31と接続して他の情報処理装置に対してコンテンツ41を送信するサーバ装置6によって構成される。パーソナルコンピュータ5は、ROMやRAM等を具備し、パーソナルコンピュータ5全体の制御をつかさどるCPU(中央演算処理装置)51と、電話線等の公衆回線に接続してデータの送受信を行うモデムやターミナルアダプタ等のインタフェース(I/F)52と、ユーザに対する情報の表示手段であるCRT(Cathode Ray Tube)や液晶モニタ等の表示装置53と、ユーザによる情報の入力手段であるキーボードやマウス等である入力装置54と、各種のプログラムやデータを記憶する補助記憶手段であるハードディスク等の記憶装置55によって構成される。このパーソナルコンピュータ5は、インターネット31を通じてコンテンツ41を取得するために、ユーザによって操作されるユーザ端末装置であり、CPU51内のROMや記憶装置55に記憶された制御処理プログラムをCPU51が実行することによって、各種の処理を行う。記憶装置55には、サーバ装置6と通信を行い、アクセスしたWebページを表示装置53に表示してユーザに閲覧させる閲覧プログラム55a、ユーザの特徴が記述されるプロファイル情報22a、およびWebページのアクセス履歴が記述されるアクセス履歴情報22bが格納されている。なお、パーソナルコンピュータ5は、実際には複数存在し、それぞれは電話線等の公衆回線、およびインターネットプロバイダを介してインターネットに接続する。
【0037】
また、サーバ装置6は、ROMやRAM等を具備し、サーバ装置6全体の制御をつかさどるCPU61と、専用線等で構成されるインターネット31に接続してデータの送受信を行うインタフェース(I/F)62と、各種のプログラムやデータを記憶する補助記憶手段であるハードディスク等の記憶装置63によって構成される。このサーバ装置6は、インターネット31を通じてWebページのデータを送信するWWW(World Wide Web)サーバで、CPU61内のROMや記憶装置63に記憶された制御処理プログラムをCPU61が実行することによって、各種の制御処理を行う。記憶装置63には、インターネット31に接続されたパーソナルコンピュータ5をはじめとする情報処理装置と通信を行い、Webページのデータ送信等の処理を行うWebページの提供プログラム63a、HTML(HyperText Markup Language)方式で記述されたWebページデータ63b、およびこれに付随したメタデータ63cが格納されている。なお、サーバ装置6は、実際には例えばインターネットプロバイダ内に設置され、ネットワーク等を介してインターネット31に専用線接続している。
【0038】
パーソナルコンピュータ5では、CPU51によって閲覧プログラム55aを実行することによって、インターネット31上に接続されたサーバ装置6をはじめとするWWWサーバと通信を行い、Webページのデータを受信して、表示装置53に表示した閲覧ウィンドウ内にこのWebページを表示する。また、サーバ装置6にアクセスした場合は、Webページデータ63bともに、このWebページの制作者が、この次にアクセスする他のWebページをユーザに示唆する示唆情報22cを受信する。この示唆情報22cには、ユーザに対して次にアクセスすることを推奨するWebページのURLが記述されており、パーソナルコンピュータ5では、アクセスしたWebページとともに示唆情報22cによるURLが表示装置53上に同時に表示される。
【0039】
また、Webページの閲覧中には、閲覧しているユーザ自身のプロファイル情報22aを記憶装置55において記憶し、管理している。このプロファイル情報22aの内容は、ユーザの名前、年齢、性別、住所、職業、趣味、経歴、知識レベル等であり、記憶装置55に対する書き込みや読み出しの管理は、閲覧プログラム55aの実行によって行われる。また、記憶装置55には、Webページデータ63bに対するアクセスの前後にアクセスした他のWebページのURLがアクセス履歴として記述されたアクセス履歴情報22bが記憶される。
【0040】
ここで、図5にパーソナルコンピュータ5における処理のフローチャートを示す。なお、ここでは例として、ユーザは図2(a)に示したようにWebページを次々に閲覧しているものとし、サーバ装置6に格納されたWebページデータ63bによって表示されるWebページは、図2(a)中のWebページRであるとする。
【0041】
ステップS501において、パーソナルコンピュータ5では閲覧プログラム55aがCPU51によって実行されて、インターネット31との接続が確立し、表示装置53においてWebページを表示している。このとき、表示装置53では図2(a)のWebページO、P、Qの順に表示されるものとする。また、これと同時に、このようなWebページのアクセス履歴が、アクセス履歴情報22bとして記憶装置55において随時蓄積されている。例えばこの場合、アクセス履歴情報22bにはWebページO、PおよびQのURLが順に記憶される。さらに、記憶装置55には、このようなWebページの閲覧を行っているユーザのプロファイル情報22aが記憶されている。
【0042】
ステップS502において、入力装置54による入力操作が行われて、サーバ装置6により提供されるWebページRにアクセスする。ステップS503において、まずサーバ装置6からの送信要求信号を受信し、これに応じて、記憶していたプロファイル情報22aと、この時点までのアクセス履歴情報22bを、サーバ装置6に対して送信する。ステップS504において、Webページデータ63bとともに、ユーザに最適であるとして選択された示唆情報22cを受信し、ステップS505において、WebページRと、示唆情報22cによるURLを表示装置53に表示する。
【0043】
ここで、図6に、図5のステップS505における表示装置53上の表示画面の例を示す。Webページデータ63bおよび示唆情報22cが受信されると、閲覧プログラム55aによる処理によって、表示装置53において、WebページRを表示するウィンドウ601上に新たなウィンドウ602が重ねて表示され、ウィンドウ602内に「次にここはいかがですか?」等のような文書とともに次のアクセスを推奨するWebページのURLが表示される。このウィンドウ602に表示する文書は、推奨するWebページの簡単な内容説明等でもよい。また、このURLの文字は、下線が引かれる、あるいは他の文字と異なる色で表示される等の状態となっており、この文字上でクリック操作することによって、自動的にこのURLのWebページにリンクする。さらに、ウィンドウ602は、示唆情報22cの受信に応じて、閲覧プログラム55aのプラグインとして設定された別の閲覧プログラムが起動されることによって表示されてもよい。
【0044】
以下、再び図5に戻って説明する。ステップS506において、入力装置54による入力操作が行われて、他のWebページにアクセスし、表示する。また同時に、Webページのアクセス履歴をアクセス履歴情報22bとして記憶装置55に蓄積し続ける。例えば図2(a)のようなアクセス履歴の場合は、アクセス履歴情報22bにはWebページS、TおよびUのURLが順に記憶される。なお、WebページSは、示唆情報22cによって提示されたもの、あるいは別のWebページでもよい。ステップS507において、記憶していたWebページRへのアクセス以降のアクセス履歴情報22bを、サーバ装置6に対して送信する。なお、上記ステップS507における、WebページRへのアクセス以降のアクセス履歴情報22bの送信処理については後述することにする。
【0045】
次に、サーバ装置6における、受信したプロファイル情報22aおよびアクセス履歴情報22bの蓄積について説明する。サーバ装置6では、パーソナルコンピュータ5からインターネット31を通じて受信したプロファイル情報22aおよびアクセス履歴情報22bを、図3で示した蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bとして、記憶装置63においてWebページデータ63bに付随するメタデータ63cとして関連付けて記憶する。サーバ装置6では、インターネット31に接続された、パーソナルコンピュータ5をはじめとする複数の情報処理装置から、WebページRに対するアクセスがあるたびに、このユーザに対してプロファイル情報22aおよびアクセス履歴情報22bの送信を要求し、これらを受信してメタデータ63cに蓄積する。また、同一ユーザから複数回アクセスがあった場合にも、その都度プロファイル情報22aおよびアクセス履歴情報22bを受信する。これは、ユーザのプロファイル情報22aは時間の経過とともに変化する可能性があり、また、同一のユーザでもアクセスのたびにWebページRに到達する前後のアクセス履歴情報22bも必ずしも同一ではないためである。なお以下では、アクセス履歴情報22b中のデータのうち、WebページRに到達する前のアクセス履歴を過去の履歴情報221、到達した後のアクセス履歴を未来の履歴情報222と呼称し、これらをサーバ装置6で蓄積した情報を、過去の蓄積履歴情報421、未来の蓄積履歴情報422と呼称することにする。
【0046】
このように、複数のユーザより取得して蓄積した蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bをもとに、統計処理によってアクセス履歴の傾向が分析され、ユーザに提供するための示唆情報群42cが、提供先のユーザの条件を分類した分類情報ごとに算出される。すなわち、示唆情報22cをユーザに提供する際は、この時点でのユーザ自身のプロファイル情報22aや、アクセス履歴情報22bのうち過去の履歴情報221を取得し、これらと分類情報とを照合して、適合する示唆情報22cを選択してユーザに提供する。また、この分類情報ごとに算出された示唆情報群42cは、メタデータ63c内に書誌情報として記憶される。
【0047】
次に、図7にサーバ装置6におけるデータ記憶構造の例を示す。
記憶装置63では、複数のユーザから取得した蓄積プロファイル情報42aと蓄積アクセス履歴情報42b、およびこれらのデータから統計処理を行って算出した示唆情報群42cが、Webページデータ63bに付随するメタデータ63c内に蓄積される。メタデータ63c内に蓄積されるデータ構造は、図7に示すように、ユーザから取得し、蓄積した蓄積アクセス履歴情報42bからの過去の蓄積履歴情報421と未来の蓄積履歴情報422、およびこれらから算出した示唆情報群42cという主たる3つのデータの記述によって構成されている。示唆情報群42cは、メタデータ63c内の書誌情報63dの記述部に格納される。
なお、上記の書誌情報63dはWebページデータ63b内に直接書き込まれてもよい。
【0048】
過去の蓄積履歴情報421および未来の蓄積履歴情報422のデータ記憶構造は、複数のユーザから抽出した蓄積プロファイル情報42aごとにそれぞれ、WebページRの1つ前、2つ前…n前までと、1つ後、2つ後…m後までにアクセスしたWebページの位置情報を格納する構造となっている。図7では例として、図2におけるユーザA、BおよびCによるWebページの遷移経路に基づいて記述されている。図7中でWebページ名を示すP、Q、S、TおよびUは、実際にはURL等、これらのインターネット31上の位置を識別する情報が記述される。例えば、図2のユーザAは、WebページO、P、Q、R、S、T、Uの順にアクセスしているので、図7の過去の蓄積履歴情報421の格納部には、WebページRへのアクセスの1つ前にQ、2つ前にPの位置情報が記述され、未来の蓄積履歴情報422の格納部には1つ後にS、2つ後にTの位置情報が記述される。
【0049】
また、これらの記憶データより算出された示唆情報群42cは、図7のように蓄積プロファイル情報42aおよび過去の蓄積履歴情報421に基づいて分類され、メタデータ63cにはこの分類ごとに、ユーザに推奨するWebページの情報が格納される。示唆情報群42cを算出する統計処理の方法としては、まず、蓄積プロファイル情報42aと未来の蓄積履歴情報422との間の相関を調べ、履歴に似た傾向が見られる蓄積プロファイル情報42a中の項目を抽出して、この項目ごとに次にアクセスすることが多いWebページを求める。例えば、蓄積プロファイル情報42aより、ある年齢のユーザは次にこのWebページにアクセスすることが多いという傾向が見られた場合は、年齢を分類情報としてユーザに提供するWebページを決めることにする。また、このときに分類情報は、蓄積プロファイル情報42a中の複数の項目によって細かく場合分けされてもよい。次に、過去の蓄積履歴情報421と未来の蓄積履歴情報422との相関を調べ、過去のアクセス履歴が同一であるユーザによる、次にアクセスするWebページの傾向を抽出する。例えば、WebページRへのアクセス時に取得した過去の履歴情報221が、WebページP、Qの順であるユーザと、WebページS、Tの順であるユーザに分類して分類情報とし、それぞれに提供する示唆情報22cをWebページS、Uと決めることにする。
【0050】
図7に示した示唆情報群42cの記述では、過去の履歴情報221がともにWebページP、Qの順であるユーザに対して、さらに蓄積プロファイル情報42aの任意の項目に基づいてユーザタイプXおよびYに分類し、それぞれのユーザに推奨するWebページをS、Uと算出している。このように、上述した2つの方法を複合した場合分けを行って分類情報を決定することにより、ユーザの嗜好等に対してよりきめ細やかに対応した示唆情報22cを提供することが可能となる。さらに、このような示唆情報群42cの算出は、一定期間ごと、あるいはユーザから取得した蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bが一定数以上蓄積されるごと等のように、ユーザから取得した情報の蓄積にともなって随時行われ、メタデータ63cの記憶データが更新される。これによって、その時期の流行や時代情勢等にともなうユーザの興味や嗜好、立場の変化等に対して、提供する情報を最適になるように変更することができるようになり、示唆情報22cを提供されたユーザの満足度を常に高く維持することが可能となる。
【0051】
次に、ユーザからアクセスがあった場合に、提供プログラム63aの実行によるデータ蓄積、およびデータ提供の処理を説明する。図8に、サーバ装置6における処理のフローチャートを示す。
【0052】
ステップS801において、インターネット31を通じて、ユーザによるパーソナルコンピュータ5からのアクセスを受信すると、ステップS802において、まずパーソナルコンピュータ5に対して、ユーザのこの時点におけるプロファイル情報22aを送信するように要求する信号を送信する。パーソナルコンピュータ5はこの信号を受信して、記憶していたプロファイル情報22aを送信し、ステップS803において、サーバ装置6はこのプロファイル情報22aを受信して、記憶装置63のメタデータ63c中に蓄積プロファイル情報42aとして記憶する。次に、ステップS804において、パーソナルコンピュータ5に対して、ユーザによるこのアクセス時点までの過去の履歴情報221を送信するように要求する信号を送信する。パーソナルコンピュータ5はこの信号を受信して、記憶していた過去の履歴情報221を送信し、ステップS805において、サーバ装置6はこの過去の履歴情報221を受信して、記憶装置63のメタデータ63c中に過去の蓄積履歴情報421として記憶する。
【0053】
ステップS806において、受信したプロファイル情報22aおよび過去の履歴情報221と、メタデータ63cに記憶されていた示唆情報群42cの分類情報とを照合し、最適なWebページを示す示唆情報22cを選択する。ステップS807において、選択された示唆情報22cを、Webページデータ63bとともにパーソナルコンピュータ5に対して送信する。パーソナルコンピュータ5では、これらの情報が受信されて、表示装置53においてWebページRが表示され、この表示上に別ウィンドウを重ねて、示唆情報22cに記述された推奨WebページのURLや文書等が表示される。次いで、サーバ装置6では、ステップS808において、ユーザによるこのアクセス後における未来の履歴情報222を送信するように要求する信号を、パーソナルコンピュータ5に対して送信し、未来の履歴情報222を受信する。
【0054】
ここで、ステップS808における未来の履歴情報222の受信処理について詳述する。この受信処理を行うには、次に示す2通りの方法が考えられる。まず、図9に未来の履歴情報222の第1の受信処理例におけるフローチャートを示す。この方法では、WebページRへのアクセス後の未来の履歴情報222を、n個分まとめてパーソナルコンピュータ5から受信する。
【0055】
ステップS901において、n個分の未来の履歴情報222を送信するように要求する信号を、パーソナルコンピュータ5に対して送信する。パーソナルコンピュータ5は、閲覧プログラム55aによる処理として、この送信要求を受信して、それ以後に他のWebページにアクセスしたことによる未来の履歴情報222を蓄積し、n個分だけ蓄積され次第、サーバ装置6に対して送信する機能を有している。ステップS902において、サーバ装置6はこの間、未来の履歴情報222に対する受信待機状態となり、ステップS903において、パーソナルコンピュータ5においてアクセスがn個分となって未来の履歴情報222が送信され、サーバ装置6はこれを受信して、メタデータ63cに未来の蓄積履歴情報422として記憶する。
【0056】
また、図10に未来の履歴情報222の第2の受信処理例におけるフローチャートを示す。この方法では、WebページRへのアクセス以後、n個分の未来の履歴情報222を、パーソナルコンピュータ5から一定時間ごとに受信する。ステップS101において、サーバ装置6は、未来の履歴情報222を送信するように要求する信号をパーソナルコンピュータ5に対して送信する。パーソナルコンピュータ5は、この送信要求を受信して、この時点までに蓄積していた未来の履歴情報222をサーバ装置6に対して送信し、ステップS102において、サーバ装置6はこれを受信して、メタデータ63cに未来の蓄積履歴情報422として記憶する。ステップS103において、パーソナルコンピュータ5から受信した未来の履歴情報222がn個以上となったかどうかを判断する。この受信数がn個未満であった場合はステップS104に進んで、一定時間をカウントし、所定時間が経過した後ステップS101に戻り、再び未来の履歴情報222の送信要求信号を送信して、以後ステップS102、S103における処理を行う。
また、ステップS103において、受信数がn個以上となった場合は受信処理を終了する。
【0057】
以上のような方法により、サーバ装置6においてユーザの未来の蓄積履歴情報422を取得することで、ユーザのアクセス履歴の傾向を正確に把握することが可能となり、ユーザに対してより満足度の高い情報を提供することができるようになる。
【0058】
次に、本発明のコンテンツ提供方法を具現化する第2の実施例について説明する。この実施例では、情報処理装置を利用し、コンテンツとして学習教材を提供してユーザの学習を誘導する。まず、この学習教材提供の概要について説明する。図11に、学習教材による学習の流れを概念的に示す。
【0059】
図11において、楕円で囲まれた「J1」「V1」等の文字は、表示手段において表示された学習のための教材画面であるとする。この各教材画面に付された「J」は、ユーザに対して問題を出題し、回答させる画像を示し、「V」はユーザによる回答をチェックする画像を示す。各教材画面は次にリンクする教材画面を指示する機能を有し、例えばリンク先を指示する指示情報画像をマウス操作によりクリックすることで、次の学習画像が自動的に表示される。また、図11の横軸は学習の進行を示し、縦軸は各教材画面の内容レベルを示す。例えば、教材画面J1(以下、単にJ1と記す)、V1、J2、J3と進むにつれて、ユーザは教材画面の内容を理解し、学習が進行していくことを示す。また、J1、V1、J2、J3と進行する学習の流れと比較して、K1、K2、V2という学習の流れの方が内容のレベルが低く、すでに学習が終了した内容を復習するための流れであることを示している。
【0060】
各教材画面との間に示された実線の矢印は、各教材画面に制作者が意図する学習の流れを示す。例えば制作者は、J1の問題を解いた後にV1においてユーザの回答をチェックし、成績がよい場合はJ2に進み、悪い場合はK1に進んで以前の復習を行うように意図し、そのために各教材画面には次のリンク先を誘導する指示情報が付加されて表示される。また、点線で示した矢印は、製作者が意図しない学習の流れを示す。例えば、V1においてJ1の問題に対する成績が悪かったユーザが、この時点で検索等を行って、制作者が意図していなかった、別の復習の流れの中のL1へリンクしていることを示している。このように、V1やV2では、制作者はユーザによる問題回答の成績を分類情報として、次のアクセスを推奨するコンテンツを選択してユーザに対して提示しているが、実際にはユーザは、制作者の意図しない経路でコンテンツをリンクしていく可能性もあり、制作者は教材画面の制作時にこのようなユーザのリンク経路を予測することはできない。このため、ユーザに対して最適なリンク先を提示するためには、実際のユーザによるリンク経路を蓄積し、ユーザのプロファイル情報とともに統計処理を行って、リンク経路の傾向を調べることが有効と考えられる。
【0061】
次に、図12に本発明のコンテンツ提供方法が適用可能な学習教材提供システムの概略構成を示す。
学習教材提供システム12は、LAN(Local Area Network)32に接続されたユーザ端末装置であるパーソナルコンピュータ7と、同じくLAN32と接続して他のユーザ端末装置に対してコンテンツを送信するサーバ装置8によって構成される。パーソナルコンピュータ7は、ROMやRAM等を具備し、パーソナルコンピュータ7全体の制御をつかさどるCPU71と、LAN32に接続してデータの送受信を行うLANアダプタ等のインタフェース(I/F)72と、ユーザに対する情報の表示手段であるCRTや液晶モニタ等の表示装置73と、ユーザによる情報の入力手段であるキーボードやマウス等である入力装置74と、各種のプログラムやデータを記憶する補助記憶手段であるハードディスク等の記憶装置75によって構成され、CPU71内のROMや記憶装置75に記憶された制御処理プログラムをCPU71が実行することによって、各種の処理を行う。なお、パーソナルコンピュータ7は、実際には複数存在してもよいが、ここでは1つのみ示している。
【0062】
記憶装置75には、サーバ装置8と通信を行い、アクセスした教材画面を表示装置73に表示してユーザに閲覧させる閲覧プログラム75a、ユーザの特徴が記述されるプロファイル情報22a、および教材画面のアクセス履歴が記述されるアクセス履歴情報22bが格納されている。ユーザは閲覧プログラム75aを実行することによって、サーバ装置8と通信して所定の教材画面のデータを表示装置73に表示し、また、これと同時に次にアクセスする教材画面を示唆する示唆情報22cを受信し、表示装置73に表示する。この表示された示唆情報22cは例えば、推奨された次のリンク先の教材画面の番号やタイトル等が示され、この文字上でマウスによるクリック操作を行うことによって、自動的に次の教材画面にリンクするようになっている。さらに、閲覧プログラム75aの処理によって、受信した教材画面上の問題に対して入力された解答情報を、サーバ装置8に対して送信する。
【0063】
また、記憶装置75に記憶されたプロファイル情報22aには、ユーザの氏名や年齢、性別等の他に、コンテンツ依存領域に、例えば前の教材画面で出題された問題の成績、どの教科のためのプロファイルであるかを示す識別情報としての科目ID、学年等を示すレベル情報、その科目に対する熱意や興味の大きさを示す「やる気度」情報、および過去にこのコンテンツにアクセスしたことがあるかを示す「過去のチャレンジ」情報等の項目が記述されている。さらに、閲覧プログラム75aの処理によって、教材画面にアクセスするたびに、記憶装置75にはアクセス履歴情報22bが記憶されていく。また、サーバ装置8からの送信要求に応じて、記憶しているプロファイル情報22aおよびアクセス履歴情報22bを、サーバ装置8に対して送信する機能を有する。
【0064】
一方、サーバ装置8は、ROMやRAM等を具備し、サーバ装置8全体の制御をつかさどるCPU81と、LAN32に接続してデータの送受信を行うインタフェース(I/F)82と、各種のプログラムやデータを記憶する補助記憶手段であるハードディスク等の記憶装置83によって構成される。このサーバ装置8は、CPU81内のROMや記憶装置83に記憶された制御処理プログラムをCPU81が実行することによって、各種の制御処理を行うコンピュータ装置である。記憶装置83には、LAN32に接続されたパーソナルコンピュータ7をはじめとする情報処理装置と通信を行い、教材画面のデータ送信等の処理を行う教材提供プログラム83a、提供する教材画面データ83b、およびこれに付随したメタデータ83cが格納されている。
【0065】
サーバ装置8は、CPU81で教材提供プログラム83aを実行することによって、以下のような処理を実現する。まず、パーソナルコンピュータ7からLAN32を通じて受信したプロファイル情報22aおよびアクセス履歴情報22bを、図3に示した蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bとして、記憶装置83において教材画面データ83bに付随するメタデータ83cとして関連付けて記憶する。サーバ装置8では、LAN32に接続された、パーソナルコンピュータ7をはじめとする複数のユーザ端末装置から、教材画面に対するアクセスがあるたびにプロファイル情報22aおよびアクセス履歴情報22bの送信を要求し、これらを受信してメタデータ83cに蓄積する。さらに、ユーザによって入力された、問題に対する回答情報を受信し、成績情報を算出する機能を有する。この成績情報は、ユーザから受信して蓄積した蓄積プロファイル情報42a中に書き込まれる。
【0066】
なお以下では、アクセス履歴情報22b中のデータのうち、ある教材画面にリンクする前のアクセス履歴を過去の履歴情報221、到達した後のアクセス履歴を未来の履歴情報222と呼称する。
【0067】
このように、複数のユーザより取得して蓄積した蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bをもとに、統計処理によってアクセス履歴の傾向が分析され、ユーザに提供するための示唆情報22cが、提供先のユーザの条件を分類した分類情報ごとに示唆情報群42cとして算出される。すなわち、示唆情報22cをユーザに提供する際は、この時点でのユーザのプロファイル情報22aや、アクセス履歴情報22bのうち過去の履歴情報221を取得し、これらと分類情報とを照合して、適合する示唆情報22cを選択してユーザに提供する。例えば、分類情報の抽出方法としては、「数学が好きな中学2年生で、この教材画面へのアクセスは初めての者。成績は80点」「数学が苦手な中学3年生で、この教材画面に過去に1度だけアクセスし、勉強したことのある者。成績は50点」といった分類を行い、さらにこのアクセス時までの過去の履歴情報222によって提供する示唆情報22cを分類する。また、この分類情報ごとに算出された示唆情報群42cも、メタデータ83c内に記憶される。このような示唆情報群42cの算出処理は、一定期間ごと、あるいはユーザから取得した蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bが一定数以上蓄積されるごと等のように、ユーザから取得した情報の蓄積にともなって随時行われ、メタデータ83cの記憶データが更新される。
【0068】
次に、図13に、サーバ装置8における教材画面の提供処理のフローチャートを示す。
図13のフローチャートの開始時点において、サーバ装置8では、教材提供プログラム83aが実行されて、LAN32を介したパーソナルコンピュータ7との接続が確立し、種々の教材画面データ83bが送信されている。また、パーソナルコンピュータ7からは、送信した教材画面中の問題に対する回答情報を順次受信して、記憶装置83の所定領域に一時的に格納している。ステップS131において、ユーザによるパーソナルコンピュータ7からのアクセスを受信すると、ステップS132において、まずパーソナルコンピュータ7に対して、ユーザのこの時点におけるプロファイル情報22aを送信するように要求する信号を送信する。パーソナルコンピュータ7はこの信号を受信して、記憶していたプロファイル情報22aを送信し、ステップS133において、サーバ装置8はこのプロファイル情報22aを受信して、記憶装置83のメタデータ83c中に記憶する。次に、ステップS134において、パーソナルコンピュータ7に対して、ユーザによるこのアクセス時点までの過去の履歴情報221を送信するように要求する信号を送信する。パーソナルコンピュータ7はこの信号を受信して、記憶していた過去の履歴情報221を送信し、ステップS135において、サーバ装置8はこの過去の履歴情報221を受信して、記憶装置83のメタデータ83c中に記憶する。
【0069】
ステップS136において、記憶装置83に一時的に記憶していた、ユーザからの回答情報を参照して正しい回答と照合し、成績情報を算出して、受信したユーザのプロファイル情報22a中に記述する。ステップS137において、受信したプロファイル情報22aおよび過去の履歴情報221と、メタデータ83cに記憶されていた示唆情報群42cの分類情報とを照合し、最適な教材画面を示す示唆情報22cを選択する。ステップS138において、選択された示唆情報22cを、教材画面データ83bとともにパーソナルコンピュータ7に対して送信する。パーソナルコンピュータ7では、これらの情報が受信されて、表示装置73においてV1が表示され、この表示上に別ウィンドウを重ねて、示唆情報22cに記述された、制作者側の推奨する教材画面の位置情報が表示される。
【0070】
次いで、サーバ装置8では、ステップS139において、ユーザによるこのアクセス後における未来の履歴情報222を送信するように要求する信号を、パーソナルコンピュータ7に対して送信し、未来の履歴情報222を受信する。この未来の履歴情報222の受信処理としては、例として次に示す2通りの方法が考えられる。第1の方法は、パーソナルコンピュータ7に対してその後の他の教材画面へのアクセス履歴を所定数だけまとめて送信するように要求する方法である。この場合、パーソナルコンピュータ7では、他の教材画面へのアクセスのたびに未来の履歴情報222を蓄積し、この所定回数だけアクセスが行われたとき、蓄積した未来の履歴情報222をサーバ装置8に対して送信する。サーバ装置8は、受信した未来の履歴情報222をメタデータ83c中に記憶する。また、第2の方法は、サーバ装置8からパーソナルコンピュータ7に対して、一定時間ごとに未来の履歴情報222の送信を要求する方法である。パーソナルコンピュータ7では、サーバ装置8からの送信要求に応じて、その都度、蓄積していた未来の履歴情報222を送信する。サーバ装置8は、受信し、メタデータ83cに蓄積した未来の履歴情報222が所定数となるまで、このような受信処理を続ける。
【0071】
以上のように、学習教材提供システム12では、ユーザのプロファイル情報22aおよびアクセス履歴情報22bを取得し、これよりユーザに提供する示唆情報22cを算出するので、実際のユーザによるリンク経路を統計的に知ることができ、ユーザの習熟状況に適したリンク先を示唆することが可能となる。また、蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bは、ユーザからのアクセスのたびに蓄積され、示唆情報群42cは適宜算出されて記憶内容が更新されるので、ユーザの学習の進行状況や経験、興味の度合いの変化に応じて最適な情報を提供することができ、ユーザの学習を常に正しく誘導することができる。さらに、ユーザから受信した蓄積プロファイル情報42aと蓄積アクセス履歴情報42b、およびこれらに基づいて算出した示唆情報群42cは、教材画面データ83bに付随するメタデータ83cのように関連付けられて記憶され、ハードウェア資源に依存しないデータ管理構造をとるので、このような教材提供方法を実現するためのシステムの自由度が大きい。例えば、上記の蓄積プロファイル情報42aおよび蓄積アクセス履歴情報42bの蓄積、これらに基づく示唆情報群42cの算出、算出された示唆情報群42cからユーザに適した示唆情報22cを選択する処理等は、必ずしも記憶装置83で行われる必要はない。また、パーソナルコンピュータ7において、教材画面へのアクセス時に蓄積されるアクセス履歴情報22bは、パーソナルコンピュータ7で記憶せずに、アクセスのたびにサーバ装置8において直接管理され、メタデータ83cに記述されてもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の情報処理方法および情報処理プログラムによれば、次にアクセスするコンテンツとしてユーザの属性情報に適したコンテンツの識別情報を記録媒体に保持しておくことができる。
【0073】
また、本発明の情報処理方法および情報処理プログラムによれば、コンテンツにアクセスしたユーザに対して、このユーザに適した、次にアクセスするコンテンツを通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンテンツ提供方法を実現するコンテンツ提供システムの概要を示す図である。
【図2】複数のユーザによるWebページへのアクセスの様子を概念的に示す図であり、(a)はユーザA、(b)はユーザB、(c)はユーザCによるアクセスの様子をそれぞれ示す。
【図3】本発明のコンテンツ提供方法におけるデータの流れを概念的に示す図である。
【図4】本発明のコンテンツ提供方法が適用可能なインターネット送受信システムの概略構成を示す図である。
【図5】パーソナルコンピュータにおける処理のフローチャートを示す。
【図6】図5のステップS505における表示装置上の表示画面の例を示す図である。
【図7】サーバ装置におけるデータ記憶構造の例を示す図である。
【図8】サーバ装置における処理のフローチャートを示す。
【図9】未来の履歴情報の第1の受信処理例におけるフローチャートを示す。
【図10】未来の履歴情報の第2の受信処理例におけるフローチャートを示す。
【図11】学習教材による学習の流れを概念的に示す図である。
【図12】本発明のコンテンツ提供方法が適用可能な学習教材提供システムの概略構成を示す図である。
【図13】サーバ装置における教材画面の提供処理のフローチャートを示す。
【符号の説明】
1……コンテンツ提供システム、2……ユーザ端末装置、2a……接続手段、3……ネットワーク、4……コンテンツ群、41……コンテンツ、42……関連情報、42a……プロファイル情報、42b……アクセス履歴情報、42c……示唆情報
Claims (10)
- 情報処理装置の受信手段が、一のコンテンツの送信を要求する送信要求信号と、送信を要求したユーザに関する属性情報とを他の情報処理装置から受信し、受信した前記属性情報を記録媒体内の第1の情報群に登録する第1の受信ステップと、
前記受信手段が、前記一のコンテンツの送信を要求したユーザが前記一のコンテンツの送信要求後に送信を要求したコンテンツを示す第1の次コンテンツ識別情報を、前記一のコンテンツの送信を要求した前記他の情報処理装置から受信し、受信した前記第1の次コンテンツ識別情報を、前記一のコンテンツの送信を要求したユーザの前記属性情報に対応付けて前記第1の情報群に登録する第2の受信ステップと、
前記情報処理装置の演算手段が、前記一のコンテンツの送信を要求した複数のユーザについての前記属性情報と前記各属性情報に対応付けられた前記第1の次コンテンツ識別情報とを前記第1の情報群から読み出し、同じ前記属性情報に対応付けられた前記第1の次コンテンツ識別情報が示すコンテンツをコンテンツごとに計数し、その計数結果に基づいて、同じ前記属性情報を持つユーザが前記一のコンテンツの送信要求後に最も多く送信を要求したコンテンツを示す第2の次コンテンツ識別情報を、前記属性情報ごとに抽出し、抽出した前記第2の次コンテンツ識別情報を前記属性情報に対応付けて前記記録媒体内の第2の情報群に登録する抽出ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - 前記第1の受信ステップにおいて、前記受信手段は、前記一のコンテンツについての前記送信要求信号と、前記属性情報と、前記一のコンテンツの送信を要求したユーザが前記一のコンテンツの送信要求前に送信を要求したコンテンツを示す前コンテンツ識別情報とを、前記他の情報処理装置から受信して、受信した前記前コンテンツ識別情報を、前記一のコンテンツの送信を要求したユーザの前記属性情報に対応付けて前記第1の情報群に登録し、
前記抽出ステップにおいて、前記演算手段は、前記一のコンテンツの送信を要求した複数のユーザについての前記属性情報と、前記各属性情報に対応付けられた前記第1の次コンテンツ識別情報および前記前コンテンツ識別情報とを前記第1の情報群から読み出し、読み出した前記属性情報、前記第1の次コンテンツ識別情報および前記前コンテンツ識別情報に基づき、同じ前記属性情報を持つユーザであって、なおかつ前記一のコンテンツの送信要求前に前記前コンテンツ識別情報で示される同じコンテンツの送信を要求したユーザが、前記一のコンテンツの送信要求後に最も多く送信を要求したコンテンツを示す前記第2の次コンテンツ識別情報を抽出し、前記第2の次コンテンツ識別情報を前記属性情報と前記前コンテンツ識別情報との組み合わせごとに抽出し、抽出した前記第2の次コンテンツ識別情報を、前記属性情報と前記前コンテンツ識別情報との組み合わせごとに対応付けて前記第2の情報群に登録する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理方法。 - 前記第1の受信ステップにおいて、前記受信手段が、前記他の情報処理装置から前記送信要求信号と前記属性情報と前記前コンテンツ識別情報とを前記他の情報処理装置から受信すると、前記情報処理装置の送信手段が、受信した前記属性情報および前記前コンテンツ識別情報に対応する前記第2の次コンテンツ識別情報を前記第2の情報群から読み出して、前記一のコンテンツとともに前記他の情報処理装置に送信する、
ことを特徴とする請求項2記載の情報処理方法。 - 前記第1の受信ステップにおいて、前記受信手段が、前記他の情報処理装置から前記送信要求信号を受信すると、前記情報処理装置の送信手段が、複数の前記第2の次コンテンツ識別情報とこれらにそれぞれ対応する前記属性情報および前記前コンテンツ識別情報とを前記第2の情報群から読み出して、前記一のコンテンツとともに前記他の情報処理装置に送信する、
ことを特徴とする請求項2記載の情報処理方法。 - 前記第1の受信ステップにおいて、前記受信手段が、前記他の情報処理装置から前記送信要求信号と前記属性情報とを受信すると、前記情報処理装置の送信手段が、受信した前記属性情報に対応する前記第2の次コンテンツ識別情報を前記第2の情報群から読み出して、前記一のコンテンツとともに前記他の情報処理装置に送信する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理方法。 - 前記第1の受信ステップにおいて、前記受信手段が、前記他の情報処理装置から前記送信要求信号を受信すると、前記情報処理装置の送信手段が、複数の前記第2の次コンテンツ識別情報とこれらにそれぞれ対応する前記属性情報とを前記第2の情報群から読み出して、前記一のコンテンツとともに前記他の情報処理装置に送信する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理方法。 - 情報処理装置が、コンテンツ提供装置に対して一のコンテンツの送信要求信号を送信する送信ステップと、
前記情報処理装置が、前記コンテンツ提供装置から前記一のコンテンツを受信するとともに、複数のユーザにより前記一のコンテンツの次に送信が要求されたコンテンツのうち、同じ属性情報を持つユーザが前記一のコンテンツの送信要求後に最も多く送信を要求したコンテンツを示す次コンテンツ識別情報を、対応する前記属性情報とともに前記コンテンツ提供装置から受信する受信ステップと、
前記情報処理装置が、受信した前記一のコンテンツを表示装置に表示させるとともに、前記一のコンテンツの送信を要求したユーザの前記属性情報を記録媒体から読み出し、受信した前記次コンテンツ識別情報のうち、対応する前記属性情報が前記記録媒体から読み出した前記属性情報と合致する前記次コンテンツ識別情報を、前記表示装置に表示させる表示ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - 前記情報処理装置は、
前記受信ステップでは、前記コンテンツ提供装置から前記一のコンテンツを受信するとともに、前記次コンテンツ識別情報を、前記属性情報と、前記一のコンテンツの前に送信が要求されたコンテンツを示す前コンテンツ識別情報との組み合わせごとに、対応する前記属性情報および前記前コンテンツ識別情報とともに前記コンテンツ提供装置から受信し、
前記表示ステップでは、受信した前記一のコンテンツを前記表示装置に表示させるとともに、前記一のコンテンツの送信を要求したユーザの前記属性情報と、前記一のコンテンツへの送信要求前に送信を要求したコンテンツの情報を含む履歴情報とを前記記録媒体から読み出し、受信した前記次コンテンツ識別情報のうち、対応する前記属性情報が前記記録媒体から読み出した前記属性情報に合致し、かつ、対応する前記前コンテンツ識別情報が示すコンテンツが、前記履歴情報に基づく、前記一のコンテンツの送信要求前に送信を要求したコンテンツと合致する前記次コンテンツ識別情報を、前記表示装置に表示させる、
ことを特徴とする請求項7記載の情報処理方法。 - コンピュータに、
一のコンテンツの送信を要求する送信要求信号と、送信を要求したユーザに関する属性情報とを他の情報処理装置から受信し、受信した前記属性情報を記録媒体内の第1の情報群に登録する第1の受信ステップと、
前記一のコンテンツの送信を要求したユーザが前記一のコンテンツの送信要求後に送信を要求したコンテンツを示す第1の次コンテンツ識別情報を、前記一のコンテンツの送信を要求した前記他の情報処理装置から受信し、受信した前記第1の次コンテンツ識別情報を、前記一のコンテンツの送信を要求したユーザの前記属性情報に対応付けて前記第1の情報群に登録する第2の受信ステップと、
前記一のコンテンツの送信を要求した複数のユーザについての前記属性情報と前記各属性情報に対応付けられた前記第1の次コンテンツ識別情報とを前記第1の情報群から読み出し、同じ前記属性情報に対応付けられた前記第1の次コンテンツ識別情報が示すコンテンツをコンテンツごとに計数し、その計数結果に基づいて、同じ前記属性情報を持つユーザが前記一のコンテンツの送信要求後に最も多く送信を要求したコンテンツを示す第2の次コンテンツ識別情報を、前記属性情報ごとに抽出し、抽出した前記第2の次コンテンツ識別情報を前記属性情報に対応付けて前記記録媒体内の第2の情報群に登録する抽出ステップと、
を含む処理を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。 - コンピュータに、
コンテンツ提供装置に対して一のコンテンツの送信要求信号を送信する送信ステップと、
前記コンテンツ提供装置から前記一のコンテンツを受信するとともに、複数のユーザにより前記一のコンテンツの次に送信が要求されたコンテンツのうち、同じ属性情報を持つユーザが前記一のコンテンツの送信要求後に最も多く送信を要求したコンテンツを示す次コンテンツ識別情報を、対応する前記属性情報とともに前記コンテンツ提供装置から受信する受信ステップと、
受信した前記一のコンテンツを表示装置に表示させるとともに、前記一のコンテンツの送信を要求したユーザの前記属性情報を記録媒体から読み出し、受信した前記次コンテンツ識別情報のうち、対応する前記属性情報が前記記録媒体から読み出した前記属性情報と合致する前記次コンテンツ識別情報を、前記表示装置に表示させる表示ステップと、
を含む処理を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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