JP3964630B2 - 情報検索装置と情報検索プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

情報検索装置と情報検索プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザ端末から入力される検索要求に応じて該検索要求に適合する情報を検索し、ユーザの検索履歴を利用して検索結果の順位付けを行う情報検索装置および方法に関し、例えばインターネットに代表されるコンピュータネットワークにおいて行われるコンテンツの検索およびユーザの検索履歴を利用して検索結果の順位付けを行う情報検索装置と情報検索プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の検索システムでは、検索キーワードを入力することにより、適合度順にランキングされた検索結果を取得する。
【0003】
このランキングの作成手法にはコンテンツ中のキーワードの出現頻度に基づいた手法、それぞれのコンテンツが他のコンテンツから参照されている頻度に基づいた手法、それぞれのコンテンツがユーザに参照された頻度に基づいた手法があげられる。
【0004】
このような手法でランキングされた検索結果を作成することにより、大量の検索結果の中からユーザの検索要求に応じた検索結果を提示し、検索にかかる負担を低減しようとしている。
【0005】
また、従来、過去のユーザの検索履歴を用いて検索結果である文書の順位付けを行う文書検索装置として、ユーザが文書を参照したという情報を取得し、この参照頻度に基づいて文書の順位付けを行い、検索結果として出力するものがあるが、これは、利用者が文書を参照したことがそのまま求める文書であるとは言い切れないし、また一度上位に順位付けされた文書は参照されやすくなるため、特定の文書に対して利用者の情報が偏るというような不具合があり、このような不具合を解決する方法として、利用者が文書を実際に参照した後の直接評価を利用する方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の検索システムにおけるランキング作成手法のうち、キーワードの頻度を用いた手法は、検索結果にユーザの目的と異なるコンテンツが多く混在しているという問題がある。これは、この方法が基本的に「検索要求と似ているコンテンツが検索要求に適合している」という考え方に基づいているにも関わらず、キーワード型の検索システムにおいて入力されるキーワードが2,3語程度と少ないからであると考えられる。
【0007】
また、他のコンテンツから参照されている頻度に基づく従来の手法は、検索対象がWWWのように大規模かつ自然に確立された参照関係がある場合の手法であり、小規模なコンテンツ群に適用した場合、効果が得られないという問題がある。
【0008】
更に、ユーザからの参照頻度に基づく従来の手法は、文書の参照され易さに依存し、評価が偏るという問題がある。すなわち、多くのキーワードを含みかつ高頻度のキーワードを含むコンテンツは参照頻度も多くなることが考えられ、また一度評価が高くなったコンテンツは更に参照されやすくなり、評価が偏るということが考えられる。
【0009】
また、上述したように、利用者が文書を実際に参照した後の直接評価を利用する従来の方法において、参照は検索時に行う文書の取得によってユーザにとっては無意識的に取得されるのに対して、直接評価はユーザの入力負荷が大きいため、一般的に十分な数が得られないという問題がある。
【0010】
そして、この場合、文書の評価は正確に行えるが、評価自体の数が少なくなり、文書に対する評価を用いた検索結果の順位付けを行うことができないという問題がある。
【0011】
また更に、今回対象としている過去のユーザの検索履歴を用いて文書の順位付けを行う文書検索装置では、新規文書は過去の評価が存在しないため、評価値が存在せず、検索結果において下位に順位付けされるため、新規文書がユーザに提示される機会が過度に少なく、埋もれてしまうという問題がある。
【0012】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ユーザの検索要求に応じた検索結果の出力を順位付けし得る情報検索装置と情報検索プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、ユーザ端末から入力される検索要求に応じて文書格納手段から複数の文書の集合を検索した結果の文書をユーザ端末において参照して該文章に対する評価を行うユーザ端末における検索行動から、前記文書に対する評価を取得し、この取得した評価に基づいて各文書に対する評価値を算出し、この評価値を用いてユーザ端末からの検索要求に対する検索結果の出力を順序付けする情報検索装置であって、前記検索要求、前記文書を特定する情報、および前記文書に対する評価をユーザ端末における検索行動から取得する文書評価取得手段と、前記検索要求、文書特定情報、および文書に対する評価を格納する文書評価ログ格納手段と、ユーザ端末において直接的に評価された文書に対する直接評価を算出する直接評価手段と、ユーザ端末からの検索要求および該検索要求に対する検索結果である文書に対してユーザ端末から得た該文書の評価の情報を用いて該文書の間接評価を算出する間接評価手段と、前記直接評価手段および間接評価手段でそれぞれ算出された各文書の直接評価および間接評価から各文書の総合評価値を算出する文書評価管理手段と、前記総合評価値を各文書に対応して格納する文書評価格納手段とを有し、前記間接評価手段は、ユーザ端末からの検索要求および該検索要求に対する検索結果である文書に対してユーザ端末から得た該文書の評価の情報を用いて、前記ユーザ端末において直接的に評価された文書である被直接評価文書からユーザ端末において注目された部分文書を取得する部分文書取得手段と、前記部分文書と関連性の高い文書を判定する文書関連判定手段と、前記被直接評価文書の直接評価値および該被直接評価文書に対するある文書の関連性から、前記被直接文書からの当該文書の間接評価を取得する間接評価管理手段とを有することを要旨とする。
【0030】
請求項1記載の本発明にあっては、検索要求、文書特定情報および文書に対する評価をユーザ端末における検索行動から取得し、ユーザ端末において直接的に評価された文書に対する直接評価を算出し、ユーザ端末からの検索要求および該検索要求に対する検索結果である文書に対してユーザ端末から得た該文書の評価の情報を用いて該文書の間接評価を算出し、この算出された各文書の直接評価および間接評価から各文書の総合評価値を算出し、該総合評価値を各文書に対応して格納するため、ユーザ端末からの評価を直接受けていない文書に対してユーザ端末で直接評価を行った視点から間接的な評価を行うことが可能となり、複数の文書の集まりに対して各文書にユーザ端末から与えられた検索要求と過去のユーザ端末からの評価を用いて付与された評価値を用いて文書の集まりからユーザ端末が求める文書を順位付けして出力でき、また検索要求および文書の評価の情報を用いて被直接評価文書からユーザ端末で注目された部分文書を取得し、該部分文書と関連性の高い文書を判定し、被直接評価文書の直接評価値および該被直接評価文書に対するある文書の関連性から、被直接評価文書からの当該文書の間接評価を取得するため、文書に対して正確な評価を行うために十分な評価の数がない場合や新規文書などの評価が存在しない文書が存在する場合などに、既に存在する評価およびユーザの検索ログを用いて被直接評価文書の中で実際にユーザが評価したであろう部分を特定することが可能となり、文書評価の質を低下させることなく、文書の評価の数を増やすことができる。
【0037】
請求項記載の本発明は、コンピュータを、請求項1に記載の情報検索装置の各手段として機能させるための情報検索プログラムであることを要旨とする。
【0038】
請求項記載の本発明にあっては、本発明の情報検索プログラムを実行するコンピュータにより、検索要求、文書特定情報および文書に対する評価をユーザ端末における検索行動から取得し、ユーザ端末において直接的に評価された文書に対する直接評価を算出し、ユーザ端末からの検索要求および該検索要求に対する検索結果である文書に対してユーザ端末から得た該文書の評価の情報を用いて該文書の間接評価を算出し、この算出された各文書の直接評価および間接評価から各文書の総合評価値を算出し、該総合評価値を各文書に対応して格納するため、ユーザ端末からの評価を直接受けていない文書に対してユーザ端末で直接評価を行った視点から間接的な評価を行うことが可能となり、複数の文書の集まりに対して各文書にユーザ端末から与えられた検索要求と過去のユーザ端末からの評価を用いて付与された評価値を用いて文書の集まりからユーザ端末が求める文書を順位付けして出力でき、文書に対して正確な評価を行うために十分な評価の数がない場合や新規文書などの評価が存在しない文書が存在する場合などに、既に存在する評価およびユーザの検索ログを用いて被直接評価文書の中で実際にユーザが評価したであろう部分を特定することが可能となり、文書評価の質を低下させることなく、文書の評価の数を増やすことができる。
【0041】
請求項記載の本発明は、請求項2に記載の情報検索プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを要旨とする。
【0042】
請求項記載の本発明にあっては、検索要求、文書特定情報および文書に対する評価をユーザ端末における検索行動から取得し、ユーザ端末において直接的に評価された文書に対する直接評価を算出し、ユーザ端末からの検索要求および該検索要求に対する検索結果である文書に対してユーザ端末から得た該文書の評価の情報を用いて該文書の間接評価を算出し、この算出された各文書の直接評価および間接評価から各文書の総合評価値を算出し、該総合評価値を各文書に対応して格納する情報検索プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しているため、該記録媒体を用いて、その流通性を高めることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は、参考例として示すサーバシステムの構成を示すブロック図である。同図に示すサーバシステム110は、WWWを利用した検索システムであり、複数のユーザ端末であるクライアントシステム151がインタフェースなどのネットワークを介して接続され、これらのクライアントシステム151はブラウザ153を内蔵している。
【0046】
サーバシステム110は、クライアントシステム151にネットワークを介して接続され、クライアントシステム151からブラウザ153を介してユーザの検索を行いたいという検索要求を受け付け、この検索要求に対して図2に示すような検索フォームをブラウザ153に返送する検索フォーム送信部111を有する。
【0047】
この検索フォームには、図2に示すように、キーワードなどのような検索語を含む検索条件を入力する検索条件欄、情報の利用目的に応じて選択するための検索観点のリスト、すなわち図2では例えば「新着情報が知りたい」「機能、製品、イベント等の情報が欲しい」「価格が知りたい」「実現のための手段ものが知りたい」などのような検索観点のリストを表示している検索観点リスト表示欄、このリストから選択された検索目的である検索観点を表示する検索観点表示欄、およびこの選択された検索観点と前記検索条件欄に入力された検索条件とに従って検索を実行する実行キーが表示されており、クライアントシステム151のユーザはこの検索フォームを見ながら前記各欄に所望の検索条件や検索観点を入力し、実行キーをクリックなどすることにより当該検索条件および検索観点が検索要求としてサーバシステム110に送信され、検索が行われるようになっている。なお、検索観点のリストは、サーバシステム110の管理を行う側でシステムのユーザおよび検索対象とする文書から典型的かつ利用頻度の高い検索観点を取得して羅列するものである。
【0048】
クライアントシステム151においてユーザが前記検索フォームを見ながら入力し更に検索実行を行うことにより、クライアントシステム151のブラウザ153から送信される検索条件と検索観点からなる検索要求は、ネットワークを介してサーバシステム110の検索要求受信部113で受信される。検索要求受信部113は、この検索要求を検索統括部115に渡す。
【0049】
検索統括部115は、この検索条件と検索観点からなる検索要求を受け取ると、検索条件を文書検索部117に引き渡す。文書検索部117は、この検索条件に基づいて文書データベース119を検索し、該検索条件に適合する文書ID群を取得する。この取得された文書IDは検索統括部115に返送される。なお、文書データベース119は、各文書に含まれる単語であるキーワードに対応して各文書を特定する文書IDを格納しているものである。
【0050】
検索統括部115は、文書検索部117からの文書IDと前記検索観点を文書評価取得部121に渡す。文書評価取得部121は、この文書IDと検索観点に基づいて文書評価データベース123を検索し、該検索観点における前記文書IDの各々の評価値を取得し、この文書IDと評価値であるスコアの組み合わせを検索統括部115に渡す。
【0051】
文書評価データベース123は、図8に示すように、検索観点の各々に対する各文書の適合度である評価値、すなわちスコアを各検索観点毎および各文書ID毎に、かつ期間に区分けして格納している。
【0052】
検索統括部115は、文書評価取得部121から各文書IDとその評価値であるスコアの組み合わせを受け取ると、このスコアの順に文書IDを配列し、スコアの高い文書IDから指定された件数分の文書を検索結果として作成し、この検索結果を検索結果送信部125からネットワークを介してクライアントシステム151のブラウザ153に返送する。
【0053】
このように検索結果送信部125で検索結果を返送されたクライアントシステム151においてユーザが前記検索結果を閲覧した結果として前記検索結果に対するユーザの閲覧または評価を含む行動情報が当該行動の対象である文書IDおよび前記検索観点とともにクライアントシステム151のブラウザ153からネットワークを介してサーバシステム110に送信され、サーバシステム110では検索行動受信部127が受信する。
【0054】
具体的には、検索行動受信部127は、ユーザが図3に示すような検索結果表示画面において1つの文書を選択した時点で「参照」したという情報、または図4に示すような文書表示画面において選択した文書の「評価」が行われた時点で「評価」したという情報を当初指定した検索観点および文書IDとともに受信し、検索行動登録部131に引き渡す。また、文書を「参照」したという情報の場合には、結果文書送信部129にも情報を引き渡す。結果文書送信部129は、該情報を受け取ると、該情報に基づき、すなわちユーザが「参照」した情報に基づき例えば図4に示すような文書表示画面が検索結果としてブラウザ153に送信されて表示される。
【0055】
なお、図3に示すように、検索結果表示画面にはユーザの検索要求に基づき作成された検索結果が提示される。この画面中のハイパーリンクは直接対象文書を指定しているのではなく、システムを経由して文書の表示を行うように指定されている。これにより、ユーザの検索行動の「参照」を取得することを可能とし、図4に示す形での検索結果文書表示を可能とする。
【0056】
図4に示す文書表示画面では検索結果文書の画面を表示するとともに、この文書の「評価」を受け付ける。また、検索時に入力した検索観点とは別の観点での「評価」を行うために検索観点を再度選択可能なメニューの欄も設けられている。
【0057】
検索行動登録部131は、検索行動受信部127から受け取って受信した文書ID、参照または評価などのユーザ行動情報、検索観点を当該受信時刻とともに検索行動データベース133に格納する。
【0058】
検索行動データベース133は、図7に示すように、文書ID、日時、検索観点、ユーザの参照または評価などの行動情報がユーザの各行動(アクション)毎に格納しているものである。
【0059】
この検索行動データベース133に格納された各情報は、検索行動解析部135によって監視され、検索行動解析部135は、所定時間が経過する毎に、または検索行動データベース133に所定量以上のデータが蓄積された場合に、検索行動データベース133に格納されている情報に基づき文書に対する所定期間におけるユーザの操作を解析し、この解析結果に基づき検索観点における文書の評価値を算出し、この算出した評価値で文書評価データベース123の検索観点および文書ID毎の評価値であるスコアを更新する。
【0060】
また、この検索行動解析部135における解析処理では、関連文書評価部137が文書データベース119および検索行動データベース133の情報からユーザに評価を受けた文書と関連度の高い文書を取得し、この関連文書の情報を検索行動解析部135に引き渡すことにより、ユーザから直接、評価を受けなかった文書に対しても、該文書に関連する文書に対する評価値を用いて、評価値であるスコアを更新する。すなわち、検索行動解析部135は、前記検索行動データベース133に格納されている情報に加えて、関連文書評価部137から受け取った関連文書の情報に基づき文書に対するユーザの操作を解析し、この解析結果に基づき検索観点における文書の評価値であるスコアを算出し、この算出したスコアで文書評価データベース123の検索観点および文書ID毎のスコアを更新する。
【0061】
次に、以上のように構成される情報検索装置の作用について図5および図6に示すフローチャートを参照して説明する。なお、本情報検索装置の作用は、情報検索フェーズと文書評価データベースの構築フェーズの2つのフェーズに分割される。まず、図5に示すフローチャートを参照して、情報検索フェーズについて説明する。
【0062】
まず、クライアントシステム151からブラウザ153を介してユーザの検索を行いたいという検索要求をサーバシステム110の検索フォーム送信部111が受け付けると、検索フォーム送信部111から図2に示す検索フォームをブラウザ153に送信する(ステップS11)。ユーザは検索フォームに従い、検索条件の入力とともに、検索観点を指定することにより、検索要求を作成する(ステップS12)。ブラウザ153は検索要求の入力された検索フォームをサーバシステム110に送信する(ステップS13)。
【0063】
ブラウザ153から送信された検索要求は検索要求受信部113により受信され、検索統括部115へ引き渡される(ステップS15)。検索統括部115では引き渡された検索要求から検索条件と検索観点を取り出す(ステップS17)。検索統括部115は検索条件を文書検索部117に引き渡し、文書データベース119から検索条件を含むか、類似する文書のIDを取得する(ステップS19)。
【0064】
検索統括部115は検索観点と取得した文書IDを文書評価取得部121に送信し、指定された検索観点でのそれぞれの文書のスコアを取得する(ステップS21)。検索統括部115では取得した文書IDをスコア順にソートして、予め決められた件数分の結果を重要度の高いものから取得し、検索結果を作成する(ステップS23)。なお、検索結果表示数や検索結果表示開始の順位等は検索要求時に指定することで、可変とすることができる。
【0065】
前記検索結果は検索結果送信部125を介してクライアントシステム151のブラウザ153に検索結果として表示する(ステップS25)。この画面を図3に示す。ユーザがブラウザ上に表示された検索結果表示画面から1つの文書を選択したという情報は検索行動受信部127から結果文書送信部129に送信され、ユーザの求めた文書をブラウザ153に表示する(ステップS27−S33)。この文書表示画面を図4に示す。
【0066】
この選択したという情報は文書が「参照」を受けたという情報として、検索行動受信部127から検索行動登録部131へ引き渡される。また、同時に検索時に指定した検索観点、対象となった文書のIDも引き渡される(ステップS27)。以後は「文書評価データベース」の構築フェーズへ移る(ステップS29)。
【0067】
ユーザはこの文書表示画面下部に配置された文書の評価を行うボタンを用いてその文書の「評価」を入力することが可能である。また、検索時と同じ観点のリストが提示されており、選択することで、文書を閲覧中に現在選択している観点とは異なる観点で評価を行える。
【0068】
検索結果が直接評価された場合には(ステップS35)、この「評価」したという情報は検索行動受信部127から検索行動登録部131へ引き渡される(ステップS36)。また、同時に検索時に指定した検索観点、対象となった文書のIDも引き渡される。以後は「文書評価データベース」の構築フェーズへ移る(ステップS37)。そして、ユーザの操作により、検索結果画面の再度表示もしくは今回の検索終了となる(ステップS39,S41)。
【0069】
次に、このシステムにおいて、検索観点に基づいた検索結果の提示を行うために用いる文書評価データベース123の構築のフェーズについて図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0070】
上述したように、検索行動受信部127は、「参照」もしくは「評価」の情報、文書ID、検索観点を検索行動登録部131へ引き渡す(ステップS61)。検索行動登録部131は、この引き渡された情報に日時の情報を加え、検索行動データベース133に登録する(ステップS63)。
【0071】
一定時間毎に、もしくは検索行動データベース133に一定量以上のデータが蓄積された場合、検索行動解析部135によって検索行動データベース133中の情報を用いて検索観点毎の文書への評価を算出し、文書評価データベース123に登録する(ステップS65)。
【0072】
また、関連文書評価部137を用いて、文書データベース119と検索行動データベース133の情報を元に、ユーザに評価された文書と、関連性の高い文書に対しても評価を入力することも可能である。
【0073】
に、実際のシステムに適用した場合のユーザの行動について説明する。
【0074】
まず、ユーザは図2に示す検索フォームであるインタフェースから、検索条件として検索キーワード(検索語)の入力、および検索観点としてリストからの検索目的の選択を行い、実行ボタンを押す。この結果、ユーザは図3に示す検索結果を取得する。
【0075】
この検索結果からユーザはサマリ、タイトルなどを始めとするそれぞれの文書の情報を参照し、実際に「参照」する文書を決める。文書が決まると、ユーザはこの文書を「参照」するため対象とする文書のリンクをクリックする。この結果、ユーザは図4に示す検索結果画面を取得する。
【0076】
ユーザはこの表示された文書を参照した後、画面の下に配置された例えば「good」「bad」などの評価入力ボタンで「評価」を入力することができる。このようにして、ユーザは1つの文書を取得する。その文書が求めるもので無かったり、それ以上に情報が欲しい場合は上記処理を繰り返すことにより新たな文書の取得を行うことができる。
【0077】
次に、文書評価データベース123の構築について説明する。上述したように、ユーザが入力した「参照」もしくは「評価」の情報は、検索観点、対象文書のID、日時を1つのエントリとして、検索行動データベース133に書き込まれる。
【0078】
このエントリがある程度集まった段階、またはある程度時間がたった段階で、検索行動データベース133の解析、文書評価データベース123の構築を行う。すなわち、文書評価データベース123の構築は、基本的にはある観点である文書がよい評価を受けていた場合、その文書のスコアをプラスすることである。そして、より多くよい評価を受けている文書ほど、高いスコアを付与され、悪い評価の場合はスコアをマイナスする。
【0079】
このようにして、文書評価データベース123を作成した結果、新たに検索が行われると、検索キーワードでしぼられた文書集合の文書の中で、ユーザの指定した検索観点でより高いスコアを取得した文書から検索結果を上位に提示する。これにより、ユーザはより評価の高いものから優先的に提示を受けることが可能になる。また、常に評価を受け、古い評価については評価の効果を減衰したり、もしくは消滅させることで、その時に応じた評価を取得することを可能とする。
【0080】
次に、検索行動解析部135による文書評価データベース123の作成更新方法および該文書評価データベース123に各検索観点および文書ID毎に、かつ期間に区分けして登録されるスコアである評価値の算出方法について詳細に説明する。
【0081】
検索行動解析部135は、まず検索行動データベース133の各レコードを日時情報を用いて、期間ごとに分割し、それぞれの期間のレコードを各検索観点ごとに分類する。
【0082】
それから、それぞれの検索観点のレコードの集合を文書IDで分類し、検索観点および文書IDごとにレコードを分類する。そして、1つの分類されたレコードから、評価の種類(参照、評価(好評価、悪評価など))を分類し、取得する。上述したように分類された期間に基づく時間情報、参照された数、評価の数から評価値、すなわちスコアを算出し、図8に示すように文書評価データベース123に格納される。
【0083】
次に、本発明の第の実施形態に係る情報検索装置について説明する。
【0084】
この第の実施形態は、前述したように、ユーザの直接評価を利用する方法において参照は検索時に行う文書の取得によってユーザにとっては無意識的に行われるのに対して、直接評価はユーザの入力負荷が大きいため、一般的に十分な数が得られないが、そこで評価自体の数が少なくても、文書に対する評価を用いた検索結果の順位付けを適確に行おうとすることに加えて、ユーザの過去の検索履歴を用いて文書の順位付けを行う場合に、新規文書は過去の評価が存在しないため、評価値が存在せず、検索結果において下位に順位付けされ、新規文書がユーザに提示される機会が過度に少なく、埋もれてしまうということを解決するために、ユーザからの直接的な評価が存在しない文書に対しても評価付けを行うものであり、そのためにユーザの直接的な評価に加えて、ユーザが評価した文書と関連性の高い文書にもそれに準ずる評価を行おうとするものである。
【0085】
しかしながら、一般的に行われている類似文書検索で文書間のキーワード頻度に基づいた文書間の関連性の評価を行った場合には、特に文書内に複数の話題が存在する場合には精度が低下するというような不具合があるので、本実施形態では文書検索装置として取得するユーザからの情報、すなわちユーザの検索要求(検索キーワードおよびその他の情報を含む場合もある)、評価対象の文書IDなどのような対象とする文書を特定する情報、文書に対する評価の内容からなる情報を組み合わせてユーザが検索を行った視点で文書の関連性の評価を行い、この情報を用いることによってユーザから評価を受けた文書と関連性の高い文書に対して間接的な評価を高い精度で行うものである。
【0086】
具体的には、直接評価は、各文書に対して直接的に評価されたユーザの検索履歴から評価値を算出する。また、間接評価は、(1)ユーザが評価したと考えられる部分文書の取得、(2)この取得した部分文書と関連度の高い文書の取得、(3)被直接評価文書へのユーザの評価値と関連性の値を用いて、関連する文書に対する間接評価値の算出を行う。
【0087】
前記ユーザが評価したと考えられる部分文書の取得(1)では、検索キーワードを用いて、対象となる文書から検索キーワードを手がかりとして部分文書を取得し、これによりユーザが評価を行うときに参照したであろう部分文書を取得する。
【0088】
また、前記取得した部分文書と関連度の高い文書の取得(2)では、部分文書中に存在するキーワードの頻度や分布を解析し、ユーザが評価を行ったと考えられる部分文書と、関連性の高い文書を特定し、その関連度とともに取得する。
【0089】
更に、被直接評価文書へのユーザの評価値と関連性の値を用いて、関連する文書に対する間接評価値の算出(3)では、関連度を用いて間接評価値を算出することにより、文書の関連度の高さによって間接評価の度合を変化させることを可能とする。
【0090】
そして、上述した直接評価および間接評価の値から文書の総合評価値を決定することにより、直接評価を受けない文書に対しても評価値を与えることが可能となる。
【0091】
次に、図面を用いて本実施形態について説明する。図9は、この第の実施形態の情報検索装置を適用した文書検索装置の構成を示すブロック図である。同図に示す文書検索装置は、図1と同様にクライアントシステムであるユーザ端末がクライアントシステムとの通信手段を介してネットワークを介して複数接続されている。
【0092】
図9に示す文書検索装置は、文書検索手段を構成する検索部11、文書格納手段を構成する文書データベース12、文書評価格納手段を構成する文書評価データベース13、文書評価取得手段を構成する文書評価取得部14、文書評価ログ格納手段を構成する文書評価ログデータベース15、文書評価手段を構成する文書評価部20を有する。なお、本実施形態では、検索要求は検索キーワードのみから構成され、各文書に対する総合評価値は1つのみ有するものとする。また、上述した検索観点の様に検索要求に検索要求以外の付加情報が付与されることも可能であり、この付加情報または検索キーワードによって文書に対する総合評価を複数割り当てることも可能とする。
【0093】
文書データベース12は、検索対象となる各文書中でどのような単語が存在しているかまたはどのような順で存在しているかを格納している。文書評価データベース13は、各文書の総合評価値を格納している。
【0094】
前記検索部11は、ユーザ端末からの検索キーワードを受け付け、この受け付けた検索キーワードで文書データベース12を検索し、該検索のキーワードを含んだ文書集合を取得する。それから、文書評価データベース13にアクセスし、前記取得した文書群中の各文書の総合評価値を文書評価データベース13から取得し、この総合評価値に基づいて各文書の順位付けを行い、検索結果を作成してユーザ端末に返送する。
【0095】
文書評価取得部14は、ユーザ端末からの文書の評価を取得し、検索キーワード、被直接評価文書ID、文書への評価からなる3つの情報を1レコードとして文書評価ログデータベース15に格納する。
【0096】
文書評価ログデータベース15は、検索キーワード、被直接評価文書ID、文書への評価からなる3つの情報を1レコードとして格納する。検索要求に検索観点が含まれる場合には図12に示すように被直接評価文書IDである文書ID、検索キーワードであるキーワード、文書への評価に加えて、検索観点である観点も格納することができる。
【0097】
文書評価部20は、詳細には図10に示すように、評価管理部21、直接評価部22、一時記憶部24、および間接評価部30から構成されている。
【0098】
評価管理部21は、図12に示すように文書評価ログデータベース15に格納されているログを取得し、この取得したログを図13に示すように各被直接評価文書ID毎のエントリ集合に分割する。それから、このように各被直接評価文書ID毎の分割されたエントリ集合を順次直接評価部22に供給し、直接評価を取得する。検索要求に検索観点が含まれる場合には各観点ごとに図13の形にログを集計する。
【0099】
次に、この被直接評価文書ID毎のエントリを間接評価部30に渡し、それぞれの被直接評価文書による各文書の間接評価値を取得する。これらの直接評価値および間接評価値は一時記憶部24に一時的に格納される。検索要求に検索観点が含まれる場合にはこの一時記憶部24には図15に示すように観点毎のデータ形式で格納される。
【0100】
そして、すべての被直接評価文書IDのログについて評価が終了した後、各文書の間接評価値を算出し、直接評価値と間接評価値とから総合評価値を算出し、文書評価データベース13に格納する。
【0101】
直接評価部22は、各被直接評価文書のログを取得して、直接評価値を算出し、この直接評価値を評価管理部21に返却する。
【0102】
間接評価部30は、詳細には図11に示すように、間接評価管理部31、部分文書取得部32、文書関連性判定部33、および一時記憶部34から構成されている。
【0103】
間接評価管理部31は、各被直接評価文書IDのログエントリ集合を取得し、これを更に図14に示すようにキーワード毎に分割する。各キーワード毎に分割したログから直接評価値の算出と同様の算出式に基づき基本となる基本評価値を算出し、被直接評価文書IDと検索キーワードを部分文書取得部32に供給し、ユーザが評価を行う際に着目したと考えられる部分文書を取得する。それから、この取得した部分文書を文書関連性判定部33に供給し、関連文書のIDおよび関連性の値を取得し、関連性と前記基本評価値から各キーワード毎の間接評価値を算出する。
【0104】
このキーワード毎の間接評価値は、図16に示すようなデータ形式で一時的に一時記憶部34に記憶される。これをすべてのキーワードについて行うことにより、1つの被直接評価文書に対する各文書の間接評価値として取得し、評価管理部21に返却する。検索要求に検索観点が含まれる場合には図16に示すように、観点毎に格納される。
【0105】
部分文書取得部32は、間接評価管理部31から受け取った文書IDおよび検索キーワードを用い、文書データベース12からユーザが評価を行うときに着目したと考えられる部分文書を取得し、文書関連性判定部33に供給する。
【0106】
文書関連性判定部33は、間接評価管理部31から受け取った部分文書と文書データベース12のデータを基に部分文書と関連していると考えられる文書のIDと部分文書とその文書の関連性を組にして間接評価管理部31に返却する。
【0107】
次に、図17に示すフローチャートを参照して、本実施形態において文書評価データベース13を作成する際の動作手順について説明する。なお、文書評価データベース13作成の際には文書評価ログデータベース15には文書検索装置のユーザによる文書の評価(参照および直接評価)ログが格納されているものとする。
【0108】
図17においては、まず文書評価部20の評価管理部21は、文書評価ログデータベース15のエントリを取得し、被直接評価文書ID毎にまとめる(ステップS71)。評価管理部21は、被直接評価文書ID毎にまとめられたエントリ集合を順次直接評価部22に供給する。直接評価部22は、このエントリ集合から直接評価値を算出し、評価管理部21に返却する(ステップS73)。
【0109】
評価管理部21は、被直接評価文書のID毎にまとめられたエントリ集合を順次間接評価部30に送る(ステップS75)。間接評価部30では、間接評価管理部31は1つの被直接評価文書IDのエントリ集合を各検索キーワード毎に分割する(ステップS77)。また、間接評価管理部31は、分割されたエントリ群から各キーワード毎に直接評価と同じ手法で評価値を算出する(ステップS79)。この評価値を基本評価値と称する。
【0110】
間接評価管理部31は、部分文書取得部32に被直接評価文書IDおよび検索キーワードを送信し、部分文書を取得する(ステップS81)。そして、間接評価管理部31は、この取得した部分文書を文書関連性判定部33に供給し、部分文書と関連する文書IDおよび部分文書との関連性を取得する(ステップS83)。
【0111】
間接評価管理部31は、関連性と基本評価値を基に間接評価値を算出し、被直接評価文書が前記検索キーワードにより検索され評価されたときの間接評価値を算出する(ステップS85)。そして、間接評価管理部31は、この間接評価値を一時記憶部34に格納しながら、すべての検索キーワードについて上述した処理を終了したか否かを判定し(ステップS87)、終了していない場合には、ステップS79に戻り、上述したと同じ処理をすべての検索キーワードについて行う。
【0112】
すべての検索キーワードについて完了した場合には、間接評価管理部31は、各文書において一時記憶部34に格納されている各キーワードの場合から得られた間接評価値を合計し、1つの被直接評価文書からの各文書の間接評価値とし、また被直接評価文書のID、文書ID、および間接評価値を評価管理部21に送信する。すなわち、前記検索キーワードによる間接評価値を基に各文書の前記被直接評価文書が前記検索キーワードにより検索され評価されたときの間接評価値を算出し、評価管理部21に送信する(ステップS89)。
【0113】
そして、評価管理部21は、一時記憶部24に直接評価値および間接評価値を格納しながら、上記処理をすべての被直接評価文書について処理したか否かを判定し(ステップS91)、すべての被直接評価文書について処理を行っていない場合には、ステップS73に戻り、すべての被直接評価文書について同じ処理を繰り返し行う。
【0114】
すべての被直接評価文書について完了した場合には、評価管理部21は、それぞれの文書IDの各文書について一時記憶部24に格納されている直接評価および間接評価から各文書の総合評価値を算出し、文書評価データベース13に登録する(ステップS93)。
【0115】
上述したように、本実施形態では、ユーザ端末からの評価を直接受けていない文書に対してユーザ端末で直接評価を行った視点から間接的な評価を行うことが可能となり、複数の文書の集まりに対して各文書にユーザ端末から与えられた検索要求と過去のユーザ端末からの評価を用いて付与された評価値を用いて文書の集まりからユーザ端末が求める文書を順位付けして出力でき、文書に対して正確な評価を行うために十分な評価の数がない場合や新規文書などの評価が存在しない文書が存在する場合などに、既に存在する評価およびユーザの検索ログを用いて被直接評価文書の中で実際にユーザが評価したであろう部分を特定することが可能となり、文書評価の質を低下させることなく、文書の評価の数を増やすことができる。
【0116】
次に、文書評価(総合評価)の算出法について説明する。文書の評価は、人気度として、ユーザが検索結果において文書を参照する「参照」と、より正確なユーザの評価を取得するため、文書参照後、ユーザが直接的な評価を行う「直接評価」を用いて行う。これらを用いて算出する、各「検索目的」に対しての各文書の人気度による評価を「総合評価」とする。しかし、単純に「参照」「直接評価」の数を加算する手法で文書の評価、すなわち「総合評価」を算出すると以下の点が問題となる。
【0117】
第1の問題は高いランキングにある文書に「参照」、「直接評価」が集中することである。一般に検索ランキング上位の文書は、ユーザの目に触れる頻度が大きく、「参照」されやすい。その結果、高ランキング文書に評価が集中し、文書集合全体に評価が行き渡らず、検索結果に偏りが生ずる。
【0118】
第2の問題は評価が陳腐化することである。すなわち、過去の評価により、陳腐化した文書が高ランキングを維持し続けることである。
【0119】
第1の問題の解決策として文書iに対して、「検索目的」jにおいての「参照」「直接評価」を以下の手法によって算出し、これによりランキング依存要素の排除を行う。
【0120】
「参照値」Rij:参照数はその文書の検索結果における表示ページ数によって、頻度が大きく左右される。そこで後ろのページで行われた参照値については、1ページ目に扱われたものに比べて大きく扱うこととする。つまり、「参照値」として、文書が参照を受けた時、「その文書が1ページに存在した場合の参照数」を用いる。以下に参照値補正関数をF(r)(rは文書が出現する検索結果のページ数)とした時の「参照値」の算出式は次のとおりである。
【0121】
【数1】
Figure 0003964630
ここで、F(r) は、ページ数に関して、従来の検索システムにおけるユーザの 行動(検索結果ページがどの程度の頻度で、どの程度のページ数まで参照されているか)を調査し、rページ目の文書が1ページ目の文書に対して、どれだけ稀かを示す値である。今回過去の情報検索システムにおけるログを利用し、その頻度分布を最小二乗法によって近似した結果、以下のようになった。
【0122】
F(r) =r2.08 …(2)
「直接評価値」Eij:「直接評価」数は、直接ランキングには依存しないが、明らかに「参照」数の増減に伴って増減すると考えられる。そこで、「直接評価値」として、「「参照」がそれぞれの文書に対して平均的に行われた場合の「直接評価」回数」を用いる。「参照」数に対する相対値に、評価ログ中でのすべての「参照」された文書と「検索目的」の組み合わせ数、および総「参照」数より、「平均参照回数」を求め、この値との積を取ることで、「直接評価値」の取得を行う。
【0123】
ここまでの手法で「参照」された文書を公平に評価することは可能であるものの、「参照」されない文書が常にランキング下位に存在することに違いはない。そこで、本実施形態ではランキング上位に存在しながら、選択されている「検索目的」に適合していない文書を積極的に下げるため「直接評価」に「マイナス評価」を用いる。これにより、相対的にランキング下位に存在する文書をランキング上位に押し上げ、「直接評価」のない文書を減少させることを狙う。gij , bij をそれぞれログで取得した「プラス評価」、「マイナス評価」数、Nを前 回更新から今回の更新までの間に「参照」された文書数と目的の組み合わせ数、nを総文書数、mを全「検索目的」数とすると「直接評価値」は以下となる。
【0124】
【数2】
Figure 0003964630
次に、前述した第の実施形態に示したように直接評価に加えて行われた間接評価値について説明する。
【0125】
ここで、間接評価値の算出に使用される各記号を次のように定義する。
【0126】
文書iの「検索目的」jに対する間接評価値:Eij I
文書kに対する文書iの間接評価:Eik
iと関連性があり、直接評価を受けた文書集合:Ci
検索要求(検索キーワード):q
k はkが検索された検索要求の集合
検索要求qについて、文書kに対する文書iの関連度:Rikq
文書kの検索要求qで検索された場合の「検索目的」jに対する直接評価値:Ekqj D
間接評価値Eij I は、次式のように定義される。
【0127】
【数3】
Figure 0003964630
また、前記(3)式で定義されている直接評価値Eij をEij D で置き換える と、最終的に評価値Eij は、次式で定義される。
【0128】
【数4】
Figure 0003964630
ここで、γは間接評価値に与える重みであり、直接評価を重視する観点からγ<0とする。
【0129】
次に、第2の問題の解決策として、評価関数に時間のパラメータを加えることである。総合評価に時間のパラメータを加えることにより、過去の評価と最新の評価に重要度の差を設ける。これにより、一時期のみしか評価が得られなかった文書は時間とともに評価を失い、重要度の低い文書として徐々にランキングを下げる。逆に常に評価を受ける文書は高いランキングを維持し続ける。総合評価の算出を一定期間毎に行うものとし、評価の更新ごとに10%づつ評価を減衰させた。ここで、t回前の情報の新鮮度をT(t)とすると以下の式になる。
【0130】
【数5】
Figure 0003964630
次に、総合評価の算出について説明する。総合評価を算出する上で「評価値」と「参照値」を同一なレベルの値として用いるために、「参照」回数と、「直接評価」回数が同じ回数である場合の値として表現する。このために、「評価値」を以下の係数:αで補正する。
【0131】
【数6】
Figure 0003964630
また、本来ユーザの直接の意見である「直接評価」は「参照」に比べて重要であると考えられるため、「評価値」に重み付けを行う。この重み付けに実際に得られた総「参照」数と総「直接評価」数の合計の割合を用いて、重みβを決定する。つまり、それぞれの頻度割合によって重み付けを行っている。
【0132】
【数7】
Figure 0003964630
以上の手法より、文書iの「検索目的」jに対する「総合評価」Sij を、以 下の式で決定する。ここで、lは総更新回数であり、Rij t ,Eij t はそれぞれt回前のログから得られた、Rij ,Eij である。
【0133】
【数8】
Figure 0003964630
なお、上記実施形態の情報検索方法の処理手順をプログラムとして例えばCDやFDなどの記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムを通信回線を介してコンピュータシステムにダウンロードしたり、または記録媒体からインストールし、該プログラムでコンピュータシステムを作動させることにより、情報検索方法を実施する情報検索装置として機能させることができることは勿論であり、このような記録媒体を用いることにより、その流通性を高めることができるものである。
【0135】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザ端末からの評価を直接受けていない文書に対してユーザ端末で直接評価を行った視点から間接的な評価を行うことが可能となり、複数の文書の集まりに対して各文書にユーザ端末から与えられた検索要求と過去のユーザ端末からの評価を用いて付与された評価値を用いて文書の集まりからユーザ端末が求める文書を順位付けして出力でき、文書に対して正確な評価を行うために十分な評価の数がない場合や新規文書などの評価が存在しない文書が存在する場合などに、既に存在する評価およびユーザの検索ログを用いて被直接評価文書の中で実際にユーザが評価したであろう部分を特定することが可能となり、文書評価の質を低下させることなく、文書の評価の数を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例として示す情報検索装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す情報検索装置においてユーザ端末であるクライアントシステムのブラウザに表示される検索フォームを示す図である。
【図3】図1に示す情報検索装置においてユーザ端末であるクライアントシステムのブラウザに表示される検索結果表示画面を示す図である。
【図4】図1に示す情報検索装置においてユーザ端末であるクライアントシステムのブラウザに表示される文書表示画面を示す図である。
【図5】図1に示す情報検索装置の情報検索フェーズの作用を示すフローチャートである。
【図6】図1に示す情報検索装置の文書評価データベース構築フェーズの作用を示すフローチャートである。
【図7】図1に示す情報検索装置に使用されている検索行動データベースの構成を示す図である。
【図8】図1に示す情報検索装置に使用されている文書評価データベースの構成を示す図である。
【図9】本発明の第の実施形態の情報検索装置を適用した文書検索装置の構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示す第の実施形態の文書検索装置に使用されている文書評価部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図11】図9に示す第の実施形態の文書検索装置に使用されている間接評価部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図12】図9に示す第の実施形態の文書検索装置に使用されている文書評価ログデータベースの構成を示す図である。
【図13】図9に示す第の実施形態の文書検索装置に使用されている文書評価ログデータベースに格納されているログを各被直接評価文書ID毎のエントリ集合に分割した様子を示す図である。
【図14】図13に示すように各被直接評価文書ID毎に分割されたエントリ集合をキーワード毎に分割した様子を示す図である。
【図15】図10に示す文書評価部の一時記憶部に格納された観点毎のデータ形式を示す図である。
【図16】図11に示す間接評価部の一時記憶部に格納されたキーワード毎の間接評価値のデータ形式を示す図である。
【図17】図9に示す第の実施形態の文書検索装置における実施形態において文書評価データベースを作成する際の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 検索部
12,119 文書データベース
13,123 文書評価データベース
14,121 文書評価取得部
15 文書評価ログデータベース
20 文書評価部
21 評価管理部
22 直接評価部
30 間接評価部
31 間接評価管理部
32 部分文書取得部
33 文書関連性判定部
110 サーバシステム
111 検索フォーム送信部
113 検索要求受信部
115 検索統括部
117 文書検索部
125 検索結果送信部
127 検索行動受信部
129 結果文書送信部
131 検索行動登録部
133 検索行動データベース
135 検索行動解析部
137 関連文書評価部
151 クライアントシステム
153 ブラウザ

Claims (3)

  1. ユーザ端末から入力される検索要求に応じて文書格納手段から複数の文書の集合を検索した結果の文書をユーザ端末において参照して該文章に対する評価を行うユーザ端末における検索行動から、前記文書に対する評価を取得し、この取得した評価に基づいて各文書に対する評価値を算出し、この評価値を用いてユーザ端末からの検索要求に対する検索結果の出力を順序付けする情報検索装置であって、
    前記検索要求、前記文書を特定する情報、および前記文書に対する評価をユーザ端末における検索行動から取得する文書評価取得手段と、
    前記検索要求、文書特定情報、および文書に対する評価を格納する文書評価ログ格納手段と、
    ユーザ端末において直接的に評価された文書に対する直接評価を算出する直接評価手段と、
    ユーザ端末からの検索要求および該検索要求に対する検索結果である文書に対してユーザ端末から得た該文書の評価の情報を用いて該文書の間接評価を算出する間接評価手段と、
    前記直接評価手段および間接評価手段でそれぞれ算出された各文書の直接評価および間接評価から各文書の総合評価値を算出する文書評価管理手段と、
    前記総合評価値を各文書に対応して格納する文書評価格納手段とを有し、
    前記間接評価手段は、
    ユーザ端末からの検索要求および該検索要求に対する検索結果である文書に対してユーザ端末から得た該文書の評価の情報を用いて、前記ユーザ端末において直接的に評価された文書である被直接評価文書からユーザ端末において注目された部分文書を取得する部分文書取得手段と、
    前記部分文書と関連性の高い文書を判定する文書関連判定手段と、
    前記被直接評価文書の直接評価値および該被直接評価文書に対するある文書の関連性から、前記被直接文書からの当該文書の間接評価を取得する間接評価管理手段とを有する
    ことを特徴とする情報検索装置。
  2. コンピュータを、請求項1に記載の情報検索装置の各手段として機能させるための情報検索プログラム。
  3. 請求項2に記載の情報検索プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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