JP4028212B2 - 双方向共同受信システム及び同システムの流合雑音検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、双方向共同受信システム、同システムにおける流合雑音の検査方法及び同システムにおいて使用される双方向増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】
双方向共同受信システムにおける問題点の1つとして流合雑音がある。流合雑音は、双方向共同受信システムにおいて、その幹線に雑音が集中する現象を言う。流合雑音は、各家庭の端末装置から双方向共同受信システムのセンター装置に向かう上り方向の通信において発生し、インターネット接続サービスなどの双方向性を持ったサービスの妨げとなる。双方向共同受信システムの伝送線路は、幹線から各家庭へ支線が伸びる構造であるので、各家庭で発生した雑音や支線に乗った雑音が全て幹線に集まり、流合雑音となる。雑音の発生する原因には家庭内電化製品や短波無線、中間増幅器の高熱化などがあり、一つ一つは些細なものだが、累積した結果、巨大な雑音となって監視装置の誤作動やインターネット接続の不安定化などを招くことがある。
【0003】
この流合雑音が発生した場合、その対策を講じるため、どの支線からの雑音が流合雑音に大きな影響を与えているのかを調査する必要がある。そのため、従来、双方向共同受信システムの幹線や支線に設けられた双方向増幅器には、これら双方向増幅器に様々なラインから供給される上り信号をそれぞれオン・オフするゲートスイッチが設けられている。これらゲートスイッチは、ステータスモニタによって、或いは手動で、順にオン・オフされて、どのラインで流合雑音に大きな影響を与える雑音が発生しているかを調査していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなゲートスイッチのオン・オフによる調査では、ゲートスイッチをオフしたことにより、そのゲートスイッチによってオフされたラインからセンター装置に上り信号を伝送することができない。近年、双方向共同受信システムにおいて、インターネット通信が行われており、このインターネット通信は、常時接続されることが望まれている。従って、このような流合雑音の調査のために、一時的にもインターネット通信が不能になることは望ましくない。
【0005】
本発明は、上り信号の伝送を中止することなく流合雑音の調査を行うことを可能とした双方向増幅器、このような双方向増幅器を使用した双方向共同受信システム及び双方向共同受信システムにおける流合雑音の検査方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による双方向増幅器は、上り増幅手段を有している。上り増幅手段は、上り信号を増幅し、センター装置に向けて出力する。この上り増幅手段に各端末装置からの上り信号を供給する複数の端子が設けられている。これら端子ごとに可変減衰手段が設けられている。各可変減衰手段は、非減衰状態と、第1減衰状態とのうち、選択されたものに切換可能に形成されている。第1減衰状態は、上り信号をセンター装置へ伝送可能であるが、非減衰状態よりも大きな減衰量である状態である。
【0007】
この双方向増幅器によれば、端子に供給された上り信号を減衰させた状態で、センター装置側に伝送することができる。従って、このような双方向増幅器において、1つの可変減衰手段を、第1の減衰状態とし、他の可変減衰手段を非減衰状態とすると、第1の減衰状態とされた可変減衰手段によって、或る端子からの上り信号が減衰されて、センター装置に伝送される。しかし、センター装置へ伝送は行われているので、上り信号による例えばインターネット通信を継続することはできる。また、流合雑音に大きな影響を与える雑音が、この端子から入力されている場合、センター装置側に伝送される流合雑音も減衰される。従って、第1の減衰状態とする可変減衰手段を1つずつ切り換えていくことによって、どの端子から流合雑音に大きな影響を与える雑音が流入しているかを調査することができる。
【0008】
可変減衰手段が第2の減衰状態を有するものとすることもできる。第2の減衰状態は、上り信号のセンター装置への伝送を実質的に阻止する。第1減衰状態よりも大きな減衰量である状態である。各可変減衰手段は、非減衰状態、第1及び第2の減衰状態のうち、選択された減衰状態とされる。或いは、端子に接続されている可変減衰手段の第1の減衰状態とする代わりに、端子に接続されている各端末装置に上り信号用の増幅器を設け、第1の減衰状態のときには、この減衰量を補うように増幅器の利得を上げ、第2の減衰状態のときには、この減衰量を補うように増幅器の利得を上げて、上り信号の減衰を補償して、雑音のレベルだけを低下させることもできる。これは、各端末装置から端子に伝送される間に、雑音が乗る場合に有効である。
【0009】
このように構成した双方向増幅器によれば、上述したようにして流合雑音に大きな影響を与える雑音が発生している端子を特定した後、この端子に接続されている可変減衰手段を第2の減衰状態とすることによって、流合雑音がセンター装置に伝送されることを阻止することができる。さらに、前記端子に接続されている端末装置(例えばケーブルモデム)内に増幅器を設け、上り信号を増幅させ、センター装置側にケーブルモデムの上り信号を伝送可能とし、第2の減衰状態で減衰させることにより、流合雑音のみを減少させることができる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による双方向共同受信システムは、センター装置を有している。このセンター装置に複数に枝分かれした伝送線路を介して各端末装置が接続されている。センター装置は、伝送線路を介して各端末装置に下り信号を伝送し、各端末装置は、伝送線路を介してセンター装置に上り信号を伝送する。伝送線路の枝分かれ点の少なくとも1つに双方向増幅器が設けられている。双方向増幅器は、各枝分かれ点ごとに設けることもできる。双方向増幅器は、各端末装置から伝送された上り信号が供給される複数の端子を有している。これら端子から供給された上り信号を上り増幅手段が増幅する。各端子ごとに可変減衰手段が設けられている。可変減衰手段は、非減衰状態と、前記上り信号を前記センター装置で受信可能であるが、前記非減衰状態よりも大きな減衰量である受信可能減衰状態とのうち、選択されたものに切換可能であり、検査時に1つの前記可変減衰手段だけが受信可能減衰状態とされ、他の前記可変減衰手段が前記非減衰状態とされ、前記受信可能減衰状態とされる前記可変減衰手段が順に変更され、前記上り増幅手段の出力側より前記センター装置側に設けられ、前記受信可能減衰状態とされる前記可変減衰手段が変更されるごとに、流合雑音が前記受信可能減衰状態の減衰量に減衰しているか検出する検出手段が設けられている。
【0011】
このように構成された双方向共同受信システムでは、例えば或る双方向増幅器において、複数の可変減衰手段のうち1つを減衰状態とすると、その可変減衰手段が設けられている端子から供給される上り信号は減衰される。同時に、雑音も供給されていると、その雑音も減衰される。減衰された雑音は、センター装置に伝送されるが、この可変減衰手段を減衰状態とする前と、流合雑音のレベルが変化していなければ、この端子から大きな雑音が供給されていないことがわかり、流合雑音のレベルが大きく変化すると、この端子から大きな雑音が供給されていることが判る。減衰手段を1つずつ減衰状態とすることによって、この双方向増幅器のいずれの端子から流合雑音に大きな影響を与える雑音が発生しているかを知ることができる。複数台の双方向増幅器が設けられている場合でも、同様に1台の双方向増幅器ずつ、各可変減衰手段を1つずつ減衰状態とすることによって、同様にいずれの双方向増幅器のいずれの端子から流合雑音に大きな影響を与えている雑音が供給されているかを特定することができる。このような調査を行っている間、各可変減衰手段は減衰状態とされるが、この減衰状態においても、センター装置へは、この可変減衰手段を介して上り信号は伝送されており、例えば上り信号によるインターネット通信は、継続される。
【0012】
本発明による双方向共同受信システムにおける流合雑音検査方法は、複数の端子へ上り信号がそれぞれ供給され、これら上り信号を上り増幅手段によって増幅して、センター装置に向けて伝送する複数の双方向増幅器を備えた双方向受信システムにおいて、前記各双方向増幅器の端子ごとに設けられた可変減衰手段のうち1つを、前記センター装置で前記上り信号を受信可能な減衰量の受信可能減衰状態とし、他の前記可変減衰手段を非減衰状態とし、前記受信可能減衰状態とされる前記可変減衰手段を変更していく過程と、
前記受信可能減衰状態とされる前記可変減衰手段が変更されるごとに、前記双方向増幅器の前記上り信号の出力側より前記センター装置側で、流合雑音が前記受信可能減衰状態の減衰量に減衰しているか検出する過程とを、具備する。なお、可変減衰手段の切換を、センター装置から遠隔制御によって行うこともできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の1実施形態の双方向共同受信システムは、図2に示すように、センター装置2を有している。センター装置2は、例えばヘッドエンド装置を含み、ヘッドエンド装置は、下り信号、例えば地上波テレビジョン放送信号、衛星放送信号、衛星通信信号等を出力する。この下り信号は、伝送路を介して複数の端末装置に伝送される。伝送路は、この実施の形態では、幹線4と、複数の支線6、6・・・を含み、図示していないが、さらに幹線4の下流側に複数の支線を有している。即ち、伝送路は、複数に中途で枝分かれしている。なお、伝送路の形態は、図示したもの以外にも、種々のものがある。
【0014】
この幹線4と支線6との分岐点に、双方向増幅器、例えば双方向分岐増幅器8が設けられている。双方向分岐増幅器8は、センター装置2から伝送され、幹線4を伝送中に減衰された下り信号を増幅して、各支線6、6・・・及びさらに幹線4の下流側にある図示しない双方向分岐増幅器に供給する。各支線6中には、それぞれ分岐手段、例えば複数の双方向4分岐器10、10・・・が介在し、これら4分岐器10から、一戸建てまたはマンション12に設けられている端末装置(図示せず)に下り信号が供給される。
【0015】
各端末装置からは、上り信号、例えばインターネット通信信号が送信され、双方向4分岐器10、10・・・を介して双方向分岐増幅器8に供給され、ここで増幅されて、幹線4を上流側に向けて伝送されて、センター装置2に供給される。センター装置2では、この上り信号を適切に処理し、例えばインターネット通信を可能とする。
【0016】
各端末装置から上り信号が伝送され、双方向分岐増幅器8に供給されるとき、端末装置側から雑音も伝送されることがある。各端末装置から雑音が幹線4に供給され、これらが流合して、センター装置2に伝送されると、多くの支線から流合した雑音に上り信号が埋没し、上り信号に基づくインターネット通信が不可能になることがある。
【0017】
このような雑音は、種々の端末装置から発生しているが、そのうちでも、大きなレベルの雑音を発生しているものが存在する。この大きなノイズを発生している端末装置に接続された支線6からの上り信号の伝送を阻止することによって、流合雑音を低減させることができる。
【0018】
そこで、図1(a)、(b)に示すように、双方向分岐増幅器8は構成されて、いずれの支線から大きなノイズが発生しているかを検査可能としている。なお、図1(a)、(b)では、上り信号の伝送に関連する部分のみを示しているが、双方向増幅器であるので、下り信号の伝送に関連する、例えば下り増幅器等も、双方向増幅器8は備えている。
【0019】
この双方向増幅器8は、各支線6に接続される複数、例えば4つの端子20a乃至20dを有している。これら端子20a乃至20dには、上り信号レベル調整器22a乃至22dの入力側が接続されている。上り信号レベル調整器22a、22bの出力信号は、合成器24aによって合成される。同様に上り信号レベル調整器22c、22dの出力信号も、合成器24bによって合成される。これら合成器24a、24bの合成出力は、合成器26によって合成される。この合成器26の合成出力は、上り増幅手段、例えば上り増幅器28によって増幅され、合成器30に供給される。合成器30には、下流側の幹線に接続された端子32からの上り信号も供給され、これらが合成される。合成器30の合成出力は、上り増幅手段、例えば上り増幅器33、34によって増幅され、センター装置側端子36に供給され、これからセンター装置2に幹線4を介して伝送される。
【0020】
上り信号レベル調整器22a乃至22dは、いずれも同一の構成であり、代表として上り信号レベル調整器22aの構成を図1(b)に示す。端子20aには、支線6から供給された上り信号を合成器24aに伝送するための上り信号抽出手段、例えばローパスフィルタ38が設けられている。また、図示しない下り増幅器からの下り信号がハイパスフィルタ40を介して端子20aに供給される。なお、上り信号は、例えば10乃至50MHzの周波数帯域が使用され、下り信号には、例えば70乃至450MHzの周波数帯域が使用されている。そのため、上り信号用にローパスフィルタ38が使用され、下り信号用にハイパスフィルタ40が使用されている。
【0021】
この上り信号の伝送用のローパスフィルタ38に、可変減衰手段、例えば可変減衰器40が接続されている。可変減衰器40は、例えば減衰量が5dBである減衰器42と、減衰量が20dBである減衰器44とを有し、これらのうち減衰器42がローパスフィルタ38に接続された状態と、減衰器44がローパスフィルタ38に接続された状態と、いずれの減衰器42、44もローパスフィルタ38に接続されていない状態とに、切り換えるための切換手段、例えば切換スイッチ46とを有している。減衰器42、44は、抵抗器によって構成されている。
【0022】
切換スイッチ46は、3つの接点46a、46b、46cと、これらのうちいずれかに接触する接触子46dと、3つの接点46e、46f、46gと、これらのうちいずれかに接触する接触子46hとを、有し、接触子46d、46hは連動しており、接触子46dが接点46aに接触しているとき、接触子46hが接点46eに接触し、接触子46dが接点46bに接触しているとき、接触子46hが接点46fに接触し、接触子46dが接点46cに接触しているとき、接触子46hが接点46gに接触する。
【0023】
接点46a、46eは、減衰器42に接続され、接点46c、46gは減衰器44に接続され、接触子46d、46hは、ローパスフィルタ38の所定位置に接続されている。従って、接触子46d、46hが接点46a、46eに接続されているとき、可変減衰器40における減衰量は5dBとなり、接触子46d、46hが接点46b、46fに接続されているとき、減衰量は0dBとなり、接触子46d、46hが接点46c、46gに接続されているとき、減衰量は20dBとなる。
【0024】
減衰量が5dBの状態では、端子20aに供給された上り信号及び雑音はそれぞれ5dB減衰されて、センター装置2に向かって伝送される。このとき、センター装置2では、レベルが小さくなっているが、端子20aからの上り信号を受信可能である。この減衰量が5dBの状態が、受信可能減衰状態の一例である。
【0025】
減衰量が20dBの状態では、端子20aに供給された上り信号及び雑音は、それぞれ20dB減衰される。このとき、センター装置2では、端子20aからの上り信号が受信不能である。
【0026】
減衰量が0dBの状態では、端子20aに供給された上り信号及び雑音は、そのままのレベルでセンター装置2側に伝送される。この減衰量が0dBの状態が非減衰状態である。
【0027】
また、センター装置2には、図示していないが、流合雑音のレベルの検出装置が設けられている。
【0028】
このように構成された双方向分岐増幅器8を有する双方向共同受信システムにおいて、各上り信号レベル調整器22a乃至22dの可変減衰器40が非減衰状態とされているときに、流合雑音の影響が大きくなったとする。このとき、各支線6のうちいずれからの雑音が最も大きな影響を与えているか知るために、各上り信号レベル調整器22a乃至22dの可変減衰器40を1つずつ、5dBの減衰状態に切り換えていく。
【0029】
例えば、まず上り信号レベル調整器22aの可変減衰器40を5dBの減衰状態とする。これによって、端子20aからの上り信号及び雑音は、それぞれ5dB減衰されて、センター装置2に伝送される。5dBの減衰であるので、上り信号はセンター装置2に伝送され、インターネット通信は、継続される。このとき、センター装置2において流合雑音のレベルの測定も行われる。または、双方向増幅器の幹線入力側にモニター端子を設けた場合、このモニター端子に測定器を接続して、流合雑音のレベルの測定を行ってもよい。このとき、流合雑音のレベルが、5dB減衰されると、流合雑音に大きな影響を与えているのが、端子20aから供給されている雑音であることが判明する。逆に、流合雑音のレベルが、5dB減衰されていないと、端子20aからの雑音が流合雑音に大きな影響を与えていないことが判明する。
【0030】
上り信号レベル調整器22aで検査が終了すると、上り信号レベル調整器22aの可変減衰器40を非減衰状態に戻し、上り信号レベル調整器22bの可変減衰器40を5dBの減衰状態とする。以下、同様にして、各上り信号レベル調整器22b乃至22dの可変減衰器40を1つずつ5dBの減衰状態とする。双方向分岐増幅器8と同様に上り信号レベル調整器を備えた双方向増幅器が、他にもある場合、その双方向増幅器においても、同様に上り信号レベル調整器の可変減衰器を1つずつ5dBの減衰状態として、流合雑音に大きな影響を与えている支線がどれであるかを検査する。
【0031】
この双方分岐増幅器8では、流合雑音に大きな影響を与えている支線を調査するのに、完全に上り信号を遮断するゲートスイッチではなく、センター装置2に上り信号を伝送可能な減衰器を使用している。従って、流合雑音に対する調査を行っている間でも、上り信号の伝送が中断されることがない。
【0032】
このようにして、流合雑音に大きな影響を与えている支線が確定されると、その支線が接続されている端子、例えばこの端子を端子20aであると仮定するなら、端子20aの上り信号レベル調整器22aの可変減衰器40を20dBの減衰状態とする。これによって、端子20aからの上り信号と雑音とが、センター装置2に伝送されないようにして、流合雑音を減少させる。流合雑音のレベルが小さい場合には、5dBの減衰状態とすることによって、流合雑音を押さえることもできる。
【0033】
或いは、端子20aに接続されている上り信号レベル調整器22aの可変減衰器40の減衰量を5dBまたは20dBとするのに加えて、端子20aに接続されている各端末装置に上り信号用の増幅器を設け、減衰量が5dBのときには、この減衰量を補うように5dB利得を上げ、減衰量が20dBのときには、この減衰量を補うように20dB利得を上げて、上り信号の減衰を補償して、雑音のレベルだけを低下させることもできる。これは、各端末装置から端子20aに伝送される間に、雑音が乗る場合に有効である。
【0034】
上記の実施の形態では、双方向分岐増幅器8の各可変減衰器40の減衰量の調整は、手動で行った。しかし、センター装置2側から遠隔制御によって各可変減衰器40の減衰量を調整することもできる。例えば、センター装置2にステータスモニタセンター装置を設け、双方向分岐増幅器8にステータスモニタ装置を設け、伝送路を介してステータスモニタセンター装置から伝送される制御信号に基づいて、各可変減衰器40の減衰量を調整するようにすればよい。
【0035】
上記の実施の形態では、双方向増幅器として双方向分岐増幅器8を使用したが、これに限ったものではなく、複数の支線それぞれから上り信号が伝送されるタイプの双方向増幅器であれば、種々の双方向増幅器を使用することもできる。無論、各支線に接続される端子に、可変減衰器を設ける必要はある。
【0036】
上記の実施の形態では、可変減衰器40に使用する減衰器として抵抗器を使用した減衰器42、44を使用したが、これに限ったものではなく、例えばPINダイオード等を用いた減衰器を使用することもできる。また、切換スイッチ46には、接触子と接点とが機械的に接触するタイプのものを使用したが、これに限ったものではなく、例えばPINダイオードやバイポーラトランジスタやFET等を用いた電子式切換スイッチを使用することもできる。上記の実施の形態では、非減衰状態、第1及び第2の減衰状態とするために、固定の抵抗減衰器42、44と切換スイッチ46とを使用したが、操作子を操作することによって減衰量が連続的に変化する可変減衰器を設けて、非減衰状態、第1の減衰状態及び第2の減衰状態のいずれかに減衰量を変化させてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、上り信号の伝送を遮断することなく、流合雑音に影響を与えている雑音源がどこの支線に存在するかを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態の双方向分岐増幅器のブロック図及びこの増幅器に使用している上り信号レベル調整器のブロック図である。
【図2】図1の双方向分岐増幅器を使用した双方向共同受信システムのブロック図である。
【符号の説明】
2 センター装置
4 幹線(伝送路)
6 支線(伝送路)
8 双方向増幅器
20a乃至20d 端子
40 可変減衰器(可変減衰手段)
Claims (3)
- センター装置と、このセンター装置に複数に枝分かれした伝送線路を介して接続された端末装置と、前記伝送線路の枝分かれ点の少なくとも1つに設けられる双方向増幅器とを、具備し、
前記双方向増幅器は、前記各端末装置から伝送された前記上り信号が供給される複数の端子と、これら端子から供給された前記上り信号を増幅する上り増幅手段と、前記各端子ごとに設けられた可変減衰手段とを、具備し、
前記可変減衰手段は、非減衰状態と、前記上り信号を前記センター装置で受信可能であるが、前記非減衰状態よりも大きな減衰量である受信可能減衰状態とのうち、選択されたものに切換可能であり、検査時に1つの前記可変減衰手段だけが受信可能減衰状態とされ、他の前記可変減衰手段が前記非減衰状態とされ、前記受信可能減衰状態とされる前記可変減衰手段が順に変更され、
前記上り増幅手段の出力側より前記センター装置側に設けられ、前記受信可能減衰状態とされる前記可変減衰手段が変更されるごとに、流合雑音が前記受信可能減衰状態の減衰量に減衰しているか検出する検出手段を有する
双方向共同受信システム。 - 複数の端子へ上り信号がそれぞれ供給され、これら上り信号を上り増幅手段によって増幅して、センター装置に向けて伝送する複数の双方向増幅器を備えた双方向受信システムにおいて、前記各双方向増幅器の端子ごとに設けられた可変減衰手段のうち1つを、前記センター装置で前記上り信号を受信可能な減衰量の受信可能減衰状態とし、他の前記可変減衰手段を非減衰状態とし、前記受信可能減衰状態とされる前記可変減衰手段を変更していく過程と、
前記受信可能減衰状態とされる前記可変減衰手段が変更されるごとに、前記双方向増幅器の前記上り信号の出力側より前記センター装置側で、流合雑音が前記受信可能減衰状態の減衰量に減衰しているか検出する過程とを、
具備する双方向共同受信システムの流合雑音検査方法。 - 請求項2記載の流合雑音検査方法において、前記可変減衰手段の切換が、前記センター装置から遠隔制御によって行われる流合雑音検査方法。
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