JPH11331051A - Catv用双方向増幅器 - Google Patents
Catv用双方向増幅器Info
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- JPH11331051A JPH11331051A JP15372198A JP15372198A JPH11331051A JP H11331051 A JPH11331051 A JP H11331051A JP 15372198 A JP15372198 A JP 15372198A JP 15372198 A JP15372198 A JP 15372198A JP H11331051 A JPH11331051 A JP H11331051A
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- JP
- Japan
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- signal
- duplexer
- amplifier
- catv
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- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
- Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)
- Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 信号の出力レベルを測定する際に測定器を接
続する手間が少なくて済み、信号レベルが適切に測定で
きるようにする。 【解決手段】 入出力端子30と分波器34との間と、
入出力端子46と分波器42との間に信号線を分岐させ
る分岐回路32、44を設けて、分岐回路44から第1
の信号線57を分岐させるとともに、分岐回路32から
第2の信号線58を分岐させ、この第1の信号線57と
第2の信号線58とをデュプレクサーとしての分波器5
4を介して接続して、その出力を1つのモニター端子5
6にまとめたものである。これにより、信号の出力レベ
ルを測定する際に測定器をいちいち差し替える必要がな
くなり、適切に信号レベルを測定して、増幅器の利得調
整を行うことができる。
続する手間が少なくて済み、信号レベルが適切に測定で
きるようにする。 【解決手段】 入出力端子30と分波器34との間と、
入出力端子46と分波器42との間に信号線を分岐させ
る分岐回路32、44を設けて、分岐回路44から第1
の信号線57を分岐させるとともに、分岐回路32から
第2の信号線58を分岐させ、この第1の信号線57と
第2の信号線58とをデュプレクサーとしての分波器5
4を介して接続して、その出力を1つのモニター端子5
6にまとめたものである。これにより、信号の出力レベ
ルを測定する際に測定器をいちいち差し替える必要がな
くなり、適切に信号レベルを測定して、増幅器の利得調
整を行うことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CATV用双方向
増幅器に係り、さらに詳しくは、CATV用の信号を双
方向に伝送するケーブルの途中に設けられ、信号伝送中
に減衰したそれぞれの方向の信号レベルをモニターして
増幅させるCATV用双方向増幅器に関する。
増幅器に係り、さらに詳しくは、CATV用の信号を双
方向に伝送するケーブルの途中に設けられ、信号伝送中
に減衰したそれぞれの方向の信号レベルをモニターして
増幅させるCATV用双方向増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、同軸ケーブルや光ファイバーなど
の有線を使ってテレビジョン放送や各種の情報を加入世
帯のテレビ受像機に分配するCATV(Community Ante
nna Television;Cable Television)サービスが行われ
ている。このCATVは、当初はテレビジョン放送の難
視聴域を解消する目的で行われていたが、特に最近では
有線系メディアであることを活かして独自性を確立する
ため、CATVシステムに双方向機能(Tow Way Capabi
lity)を持たせて、視聴者側からも情報が送れるように
したものがある。この種のCATVシステムでは、例え
ば、放送局であるセンター側と加入世帯の端末側とがケ
ーブルを介して結ばれていて、テレビジョン放送や各種
の情報を双方向で送受信することができる。しかし、こ
のケーブルを通って伝送される各種信号は、ケーブルロ
ス、分配ロスあるいは結合ロスなどで減衰量が大きくな
って、信号レベルが極端に減少すると信号伝送ができな
くなる。このため、従来では、図3に示されるような双
方向増幅器をケーブルの途中に挿入することによって信
号増幅を行い、伝送に必要な信号レベルを保っていた。
図3は、従来のCATV用双方向増幅器の回路構成例を
示す図である。図3に示されるように、センター側と端
末側とを結ぶケーブルの途中には、双方向増幅器60が
配置されている。この双方向増幅器60のセンター側か
らの信号(下り信号)は、入出力端子62に入力されて
分波器64で分けられ、増幅回路66で増幅されて、再
び分波器68を介して端末側の入出力端子70から増幅
された下り信号が出力される。このとき、増幅回路66
で増幅される信号レベルが大きくなりすぎる場合は、増
幅回路66の前後にアッテネータ(減衰器)78、80
を設けることにより信号レベルの調整を行っている。他
方、端末側からの信号(上り信号)は、上記した下り信
号とは逆の経路を通るもので、入出力端子70に入力さ
れて分波器68で分けられ、増幅回路72で増幅された
後、分波器64を介してセンター側の入出力端子62か
ら増幅された上り信号が出力される。この場合も、増幅
回路72で増幅される信号レベルが大きくなりすぎる場
合は、増幅回路72の前後にアッテネータ(減衰器)8
2、84を設けることにより信号レベルの調整が行われ
ていた。
の有線を使ってテレビジョン放送や各種の情報を加入世
帯のテレビ受像機に分配するCATV(Community Ante
nna Television;Cable Television)サービスが行われ
ている。このCATVは、当初はテレビジョン放送の難
視聴域を解消する目的で行われていたが、特に最近では
有線系メディアであることを活かして独自性を確立する
ため、CATVシステムに双方向機能(Tow Way Capabi
lity)を持たせて、視聴者側からも情報が送れるように
したものがある。この種のCATVシステムでは、例え
ば、放送局であるセンター側と加入世帯の端末側とがケ
ーブルを介して結ばれていて、テレビジョン放送や各種
の情報を双方向で送受信することができる。しかし、こ
のケーブルを通って伝送される各種信号は、ケーブルロ
ス、分配ロスあるいは結合ロスなどで減衰量が大きくな
って、信号レベルが極端に減少すると信号伝送ができな
くなる。このため、従来では、図3に示されるような双
方向増幅器をケーブルの途中に挿入することによって信
号増幅を行い、伝送に必要な信号レベルを保っていた。
図3は、従来のCATV用双方向増幅器の回路構成例を
示す図である。図3に示されるように、センター側と端
末側とを結ぶケーブルの途中には、双方向増幅器60が
配置されている。この双方向増幅器60のセンター側か
らの信号(下り信号)は、入出力端子62に入力されて
分波器64で分けられ、増幅回路66で増幅されて、再
び分波器68を介して端末側の入出力端子70から増幅
された下り信号が出力される。このとき、増幅回路66
で増幅される信号レベルが大きくなりすぎる場合は、増
幅回路66の前後にアッテネータ(減衰器)78、80
を設けることにより信号レベルの調整を行っている。他
方、端末側からの信号(上り信号)は、上記した下り信
号とは逆の経路を通るもので、入出力端子70に入力さ
れて分波器68で分けられ、増幅回路72で増幅された
後、分波器64を介してセンター側の入出力端子62か
ら増幅された上り信号が出力される。この場合も、増幅
回路72で増幅される信号レベルが大きくなりすぎる場
合は、増幅回路72の前後にアッテネータ(減衰器)8
2、84を設けることにより信号レベルの調整が行われ
ていた。
【0003】そして、上記のようなアッテネータなどを
用いて、下り信号用の増幅回路66と上り信号用の増幅
回路72の利得調整を適切に行うには、増幅された後の
出力レベルを測定する必要がある。そこで、入出力端子
62、70を用いて出力レベルを測定すれば正確な信号
レベルを確認することができるが、入出力端子62、7
0には既にケーブルが接続されているため、モニターす
る度にケーブルを取り外すことは事実上不可能である。
このため、従来例では、図3に示されるように、入出力
端子62と分波器64との間に信号線を分岐させる分岐
回路86を設け、そこから上り信号用の出力モニター端
子74を取り出し、また、入出力端子70と分波器68
との間に信号線を分岐させる分岐回路88を設けて、そ
こから下り信号の出力モニター端子76を取り出し、測
定器をそれぞれの端子74、76に接続することにより
信号レベルの測定を行っていた。なお、この場合のモニ
ター端子74、76は、通常、入出力端子62、70に
影響が出ないようにするため、−20dBの値にレベル
設定されている。
用いて、下り信号用の増幅回路66と上り信号用の増幅
回路72の利得調整を適切に行うには、増幅された後の
出力レベルを測定する必要がある。そこで、入出力端子
62、70を用いて出力レベルを測定すれば正確な信号
レベルを確認することができるが、入出力端子62、7
0には既にケーブルが接続されているため、モニターす
る度にケーブルを取り外すことは事実上不可能である。
このため、従来例では、図3に示されるように、入出力
端子62と分波器64との間に信号線を分岐させる分岐
回路86を設け、そこから上り信号用の出力モニター端
子74を取り出し、また、入出力端子70と分波器68
との間に信号線を分岐させる分岐回路88を設けて、そ
こから下り信号の出力モニター端子76を取り出し、測
定器をそれぞれの端子74、76に接続することにより
信号レベルの測定を行っていた。なお、この場合のモニ
ター端子74、76は、通常、入出力端子62、70に
影響が出ないようにするため、−20dBの値にレベル
設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のCATV用双方向増幅器にあっては、図3に
示されるように、測定器を接続する出力モニター端子が
1台の双方向増幅器60に対して上り信号用と下り信号
用の2つがあるため、モニターを行う信号に応じていち
いち差し替えなければならないという問題があった。そ
こで、上り信号用と下り信号用の出力モニター端子74
と76とを1つにまとめて1つのモニター端子とすれ
ば、測定器を差し替える手間を半分にすることができる
が、2つのモニター端子をそのまま接続すると双方向増
幅器60の入力と出力とが接続されて、同一周波数帯の
ループ(正帰還回路)ができるため、増幅器が発振状態
になるという問題があった。本発明は、かかる事情の下
になされたもので、その目的は、双方向に伝送される信
号の出力レベルを測定する際に測定器を接続する手間が
少なくて済み、信号レベルを適切に測定することのでき
るCATV用双方向増幅器を提供することにある。
うな従来のCATV用双方向増幅器にあっては、図3に
示されるように、測定器を接続する出力モニター端子が
1台の双方向増幅器60に対して上り信号用と下り信号
用の2つがあるため、モニターを行う信号に応じていち
いち差し替えなければならないという問題があった。そ
こで、上り信号用と下り信号用の出力モニター端子74
と76とを1つにまとめて1つのモニター端子とすれ
ば、測定器を差し替える手間を半分にすることができる
が、2つのモニター端子をそのまま接続すると双方向増
幅器60の入力と出力とが接続されて、同一周波数帯の
ループ(正帰還回路)ができるため、増幅器が発振状態
になるという問題があった。本発明は、かかる事情の下
になされたもので、その目的は、双方向に伝送される信
号の出力レベルを測定する際に測定器を接続する手間が
少なくて済み、信号レベルを適切に測定することのでき
るCATV用双方向増幅器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、CATV用の信号を双方向に伝送するケーブルの途
中に設けられ、信号伝送中に減衰した一方向信号を増幅
する一方向増幅回路と、信号伝送中に減衰した他方向信
号を増幅する他方向増幅回路とを有するCATV用双方
向増幅器において、前記一方向信号の出力側の信号線か
ら分岐した第1の信号線と、前記他方向信号の出力側の
信号線から分岐した第2の信号線とをデュプレクサーを
介して接続し、該デュプレクサーによって混合された信
号を出力する端子をモニター端子とするものである。こ
れによれば、一方向信号(例えば、下り信号)の出力側
の信号線から第1の信号線を分岐させるとともに、他方
向信号(例えば、上り信号)の出力側の信号線から第2
の信号線を分岐させ、これら第1及び第2の信号線をデ
ュプレクサーを介して接続し、デュプレクサーによって
混合された信号を出力する端子をモニター端子としてい
る。ここで、デュプレクサーとは、混合・分波ろ波器の
ことであって、上り信号帯域と下り信号帯域を分離した
状態で1つのモニター端子にまとめることができる。こ
のため、上り信号用と下り信号用のモニター端子が1つ
で済むことから、測定器を接続する手間が少なくなり、
同一周波数帯の正帰還回路も形成されないので、発振状
態となることなく適切に信号レベルの測定を行うことが
できる。また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記
載のCATV用双方向増幅器において、前記デュプレク
サーとして分波器を用いたものである。このため、簡易
な構成によってモニター端子を1つにまとめることがで
きる。また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のCATV用双方向増幅器において、前記一方向
増幅回路と前記他方向増幅回路における信号の増幅度を
それぞれ別個に調整可能な増幅度調整手段をさらに備え
ているものである。これによれば、上記したモニター端
子に測定器を接続して測定された上り信号と下り信号の
それぞれの出力レベルに基づいて、増幅度調整手段の増
幅度を調整することにより、状況に応じた適切な信号レ
ベルを得ることができる。
は、CATV用の信号を双方向に伝送するケーブルの途
中に設けられ、信号伝送中に減衰した一方向信号を増幅
する一方向増幅回路と、信号伝送中に減衰した他方向信
号を増幅する他方向増幅回路とを有するCATV用双方
向増幅器において、前記一方向信号の出力側の信号線か
ら分岐した第1の信号線と、前記他方向信号の出力側の
信号線から分岐した第2の信号線とをデュプレクサーを
介して接続し、該デュプレクサーによって混合された信
号を出力する端子をモニター端子とするものである。こ
れによれば、一方向信号(例えば、下り信号)の出力側
の信号線から第1の信号線を分岐させるとともに、他方
向信号(例えば、上り信号)の出力側の信号線から第2
の信号線を分岐させ、これら第1及び第2の信号線をデ
ュプレクサーを介して接続し、デュプレクサーによって
混合された信号を出力する端子をモニター端子としてい
る。ここで、デュプレクサーとは、混合・分波ろ波器の
ことであって、上り信号帯域と下り信号帯域を分離した
状態で1つのモニター端子にまとめることができる。こ
のため、上り信号用と下り信号用のモニター端子が1つ
で済むことから、測定器を接続する手間が少なくなり、
同一周波数帯の正帰還回路も形成されないので、発振状
態となることなく適切に信号レベルの測定を行うことが
できる。また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記
載のCATV用双方向増幅器において、前記デュプレク
サーとして分波器を用いたものである。このため、簡易
な構成によってモニター端子を1つにまとめることがで
きる。また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のCATV用双方向増幅器において、前記一方向
増幅回路と前記他方向増幅回路における信号の増幅度を
それぞれ別個に調整可能な増幅度調整手段をさらに備え
ているものである。これによれば、上記したモニター端
子に測定器を接続して測定された上り信号と下り信号の
それぞれの出力レベルに基づいて、増幅度調整手段の増
幅度を調整することにより、状況に応じた適切な信号レ
ベルを得ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1及び図2に基づいて詳細に説明する。図1には、本実
施の形態におけるCATVシステム10の全体構成図が
示されている。図1において、CATVシステム10
は、テレビジョン放送などを行うセンター12、テレビ
ジョン放送や各種の情報などの双方向信号を伝送させる
ケーブル14、双方向信号がケーブル14を介して伝送
される間のケーブルロス、結合ロスあるいは分配ロスに
よる信号の減衰を補う双方向増幅器16a、16b、1
6c、複数の加入世帯に信号を分配する分配器18、各
戸に設けてCATV信号の変換等を行うホームターミナ
ル20、受信映像をモニターするテレビジョン受像機2
2などで構成されている。なお、ここでは、図1のセン
ター12からケーブル14を介して各戸のホームターミ
ナル20まで送られる信号を下り信号(紙面右方向矢
印)と称し、逆に、ホームターミナル20からセンター
12まで送られる信号を上り信号(紙面左方向矢印)と
称することにする。
1及び図2に基づいて詳細に説明する。図1には、本実
施の形態におけるCATVシステム10の全体構成図が
示されている。図1において、CATVシステム10
は、テレビジョン放送などを行うセンター12、テレビ
ジョン放送や各種の情報などの双方向信号を伝送させる
ケーブル14、双方向信号がケーブル14を介して伝送
される間のケーブルロス、結合ロスあるいは分配ロスに
よる信号の減衰を補う双方向増幅器16a、16b、1
6c、複数の加入世帯に信号を分配する分配器18、各
戸に設けてCATV信号の変換等を行うホームターミナ
ル20、受信映像をモニターするテレビジョン受像機2
2などで構成されている。なお、ここでは、図1のセン
ター12からケーブル14を介して各戸のホームターミ
ナル20まで送られる信号を下り信号(紙面右方向矢
印)と称し、逆に、ホームターミナル20からセンター
12まで送られる信号を上り信号(紙面左方向矢印)と
称することにする。
【0007】また、図2には、本実施の形態に係る双方
向増幅器16の回路構成図が示されている。図2におい
て、双方向増幅器16は、センター12側に設けられた
信号の入出力端子30と、下り信号と上り信号とを分け
る分波器34とが設けられていて、その先には、任意の
利得調整が可能な増幅度調整手段としての可変アッテネ
ータ(利得調整回路)36、40が設けられているとと
もに、可変アッテネータ36と40との間には下り信号
の信号レベルを増幅する増幅器38が設けられている。
可変アッテネータ40で利得調節された下り信号は、分
波器42を介してホームターミナル20側に設けられた
入出力端子46から出力されるようになっている。逆
に、ホームターミナル20側から送られてきた上り信号
は、ホームターミナル20側の入出力端子46から入力
されると、分波器42で下り信号と上り信号に分けら
れ、その先には、任意の利得調整が可能な増幅度調整手
段としての可変アッテネータ48、52が設けられてい
るとともに、可変アッテネータ48と52との間には上
り信号の信号レベルを増幅する増幅器50が設けられて
いる。可変アッテネータ52で利得調節された上り信号
は、分波器34を介してセンター12側に設けられた入
出力端子30から出力されるようになっている。
向増幅器16の回路構成図が示されている。図2におい
て、双方向増幅器16は、センター12側に設けられた
信号の入出力端子30と、下り信号と上り信号とを分け
る分波器34とが設けられていて、その先には、任意の
利得調整が可能な増幅度調整手段としての可変アッテネ
ータ(利得調整回路)36、40が設けられているとと
もに、可変アッテネータ36と40との間には下り信号
の信号レベルを増幅する増幅器38が設けられている。
可変アッテネータ40で利得調節された下り信号は、分
波器42を介してホームターミナル20側に設けられた
入出力端子46から出力されるようになっている。逆
に、ホームターミナル20側から送られてきた上り信号
は、ホームターミナル20側の入出力端子46から入力
されると、分波器42で下り信号と上り信号に分けら
れ、その先には、任意の利得調整が可能な増幅度調整手
段としての可変アッテネータ48、52が設けられてい
るとともに、可変アッテネータ48と52との間には上
り信号の信号レベルを増幅する増幅器50が設けられて
いる。可変アッテネータ52で利得調節された上り信号
は、分波器34を介してセンター12側に設けられた入
出力端子30から出力されるようになっている。
【0008】本実施の形態における特徴的な構成は、入
出力端子30と分波器34との間、及び入出力端子46
と分波器42との間に信号線を分岐させる分岐回路3
2、44が設けられ、分岐回路44から分岐された第1
の信号線57と、分岐回路32から分岐された第2の信
号線58とがデュプレクサーとしての分波器54を介し
て接続され、1つのモニター端子56にまとめられてい
ることにある。なお、本実施の形態において、モニター
端子56を設けたことにより入出力端子30、46に影
響が出ないように、モニター端子56のレベルが−20
dBの値に設定してある。
出力端子30と分波器34との間、及び入出力端子46
と分波器42との間に信号線を分岐させる分岐回路3
2、44が設けられ、分岐回路44から分岐された第1
の信号線57と、分岐回路32から分岐された第2の信
号線58とがデュプレクサーとしての分波器54を介し
て接続され、1つのモニター端子56にまとめられてい
ることにある。なお、本実施の形態において、モニター
端子56を設けたことにより入出力端子30、46に影
響が出ないように、モニター端子56のレベルが−20
dBの値に設定してある。
【0009】次に、動作について説明する。図2に示さ
れる双方向増幅器16は、図1に示されるように、セン
ター12側と端末側のホームターミナル20との間のケ
ーブル14に対して所定間隔おきに直列に接続されてお
り、各双方向増幅器16の接続位置に応じて、下り信号
と上り信号の減衰する度合が異なってくる。そこで、減
衰した信号レベルを増幅して伝送ロス等を補正する双方
向増幅器16は、下り信号と上り信号とがそれぞれ適切
な信号レベルとなるように個別の増幅度が異なるため、
下り信号と上り信号の出力レベルを正確に測定し、その
測定レベルに応じて増幅器を利得調整する必要がある。
図2に示される双方向増幅器16の利得調整を行う場合
は、信号が双方向に伝送されている最中に、モニター端
子56に信号レベルを測定するスペクトルアナライザー
やレベルチェッカー等の測定器を接続し、それぞれの周
波数帯域からなる下り信号(高い周波数)と上り信号
(低い周波数)のそれぞれの出力レベルを測定する。そ
して、測定した下り信号と上り信号の出力レベルに応じ
て、下り信号の場合は可変アッテネータ36、40を使
い、上り信号の場合は可変アッテネータ48、52を使
って、適正な出力レベルとなるように利得調整を行うよ
うにする。
れる双方向増幅器16は、図1に示されるように、セン
ター12側と端末側のホームターミナル20との間のケ
ーブル14に対して所定間隔おきに直列に接続されてお
り、各双方向増幅器16の接続位置に応じて、下り信号
と上り信号の減衰する度合が異なってくる。そこで、減
衰した信号レベルを増幅して伝送ロス等を補正する双方
向増幅器16は、下り信号と上り信号とがそれぞれ適切
な信号レベルとなるように個別の増幅度が異なるため、
下り信号と上り信号の出力レベルを正確に測定し、その
測定レベルに応じて増幅器を利得調整する必要がある。
図2に示される双方向増幅器16の利得調整を行う場合
は、信号が双方向に伝送されている最中に、モニター端
子56に信号レベルを測定するスペクトルアナライザー
やレベルチェッカー等の測定器を接続し、それぞれの周
波数帯域からなる下り信号(高い周波数)と上り信号
(低い周波数)のそれぞれの出力レベルを測定する。そ
して、測定した下り信号と上り信号の出力レベルに応じ
て、下り信号の場合は可変アッテネータ36、40を使
い、上り信号の場合は可変アッテネータ48、52を使
って、適正な出力レベルとなるように利得調整を行うよ
うにする。
【0010】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、双方向増幅器16に設けられたモニター端子56に
下り信号と上り信号を第1の信号線57と第2の信号線
58を通って分波器(デュプレクサー)54により1つ
にまとめられたものが出力されるため、同一周波数帯の
正帰還回路が形成されることがなくなり、それぞれの信
号の出力レベルを適正に測定することができる。これに
より、双方向増幅器16が発振することなく、1つのモ
ニター端子56だけで下り信号と上り信号の両方の出力
レベルを適切に測定することが可能となり、従来例のよ
うに下り信号や上り信号に応じてモニター端子をいちい
ち差し替える必要がなくなる。また、上記実施の形態で
は、増幅度調整手段として可変アッテネータ36、4
0、48、52を用いて増幅器の利得調整を行っている
が、これに限定されるものではなく、可変アッテネータ
36、40、48、52に代えて、例えば増幅器38、
50自体に供給される電源(電圧)を変化させることに
より増幅度を調節するものであっても良く、また、これ
以外の増幅度調整手段を用いても勿論良い。
ば、双方向増幅器16に設けられたモニター端子56に
下り信号と上り信号を第1の信号線57と第2の信号線
58を通って分波器(デュプレクサー)54により1つ
にまとめられたものが出力されるため、同一周波数帯の
正帰還回路が形成されることがなくなり、それぞれの信
号の出力レベルを適正に測定することができる。これに
より、双方向増幅器16が発振することなく、1つのモ
ニター端子56だけで下り信号と上り信号の両方の出力
レベルを適切に測定することが可能となり、従来例のよ
うに下り信号や上り信号に応じてモニター端子をいちい
ち差し替える必要がなくなる。また、上記実施の形態で
は、増幅度調整手段として可変アッテネータ36、4
0、48、52を用いて増幅器の利得調整を行っている
が、これに限定されるものではなく、可変アッテネータ
36、40、48、52に代えて、例えば増幅器38、
50自体に供給される電源(電圧)を変化させることに
より増幅度を調節するものであっても良く、また、これ
以外の増幅度調整手段を用いても勿論良い。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、双方向に伝送される信号の出力レベルを
1つのモニター端子で測定できることから測定器をいち
いち差し替える必要がなくなり、増幅器が発振状態とな
ることなく、適切に信号レベルを測定することができ
る。請求項2に記載の発明によれば、簡易な構成でモニ
ター端子を1つにまとめることができる。請求項3に記
載の発明によれば、モニター端子により測定された双方
向に伝送される信号の出力レベルに基づいて増幅度を調
整するので、状況に応じて適切な信号レベルを得ること
ができる。
発明によれば、双方向に伝送される信号の出力レベルを
1つのモニター端子で測定できることから測定器をいち
いち差し替える必要がなくなり、増幅器が発振状態とな
ることなく、適切に信号レベルを測定することができ
る。請求項2に記載の発明によれば、簡易な構成でモニ
ター端子を1つにまとめることができる。請求項3に記
載の発明によれば、モニター端子により測定された双方
向に伝送される信号の出力レベルに基づいて増幅度を調
整するので、状況に応じて適切な信号レベルを得ること
ができる。
【図1】本実施の形態におけるCATVシステムの全体
構成図である。
構成図である。
【図2】本実施の形態に係る双方向増幅器の回路構成図
である。
である。
【図3】従来のCATV用双方向増幅器の回路構成例を
示す図である。
示す図である。
10 CATVシステム 12 センター 14 ケーブル 16 双方向増幅器 16a、16b、16c 双方向増幅器 18 分配器 20 ホームターミナル 22 テレビジョン受像機 30、46 入出力端子 32、44 分岐回路 34、42 分波器 36、40、48、52 可変アッテネータ(増幅度
調整手段) 38 増幅器 50 増幅器 54 分波器(デュプレクサー) 56 モニター端子 57 第1の信号線 58 第2の信号線
調整手段) 38 増幅器 50 増幅器 54 分波器(デュプレクサー) 56 モニター端子 57 第1の信号線 58 第2の信号線
Claims (3)
- 【請求項1】 CATV用の信号を双方向に伝送するケ
ーブルの途中に設けられ、信号伝送中に減衰した一方向
信号を増幅する一方向増幅回路と、信号伝送中に減衰し
た他方向信号を増幅する他方向増幅回路とを有するCA
TV用双方向増幅器において、 前記一方向信号の出力側の信号線から分岐した第1の信
号線と、前記他方向信号の出力側の信号線から分岐した
第2の信号線とをデュプレクサーを介して接続し、該デ
ュプレクサーによって混合された信号を出力する端子を
モニター端子とすることを特徴とするCATV用双方向
増幅器。 - 【請求項2】 前記デュプレクサーとして分波器を用い
たことを特徴とする請求項1に記載のCATV用双方向
増幅器。 - 【請求項3】 前記一方向増幅回路と前記他方向増幅回
路における信号の増幅度をそれぞれ別個に調整可能な増
幅度調整手段をさらに備えていることを特徴とする請求
項1又は2に記載のCATV用双方向増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15372198A JPH11331051A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | Catv用双方向増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15372198A JPH11331051A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | Catv用双方向増幅器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11331051A true JPH11331051A (ja) | 1999-11-30 |
Family
ID=15568655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15372198A Pending JPH11331051A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | Catv用双方向増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11331051A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005020459A1 (ja) * | 2003-08-20 | 2005-03-03 | Mitsubishi Materials Corporation | 中継増幅器 |
-
1998
- 1998-05-19 JP JP15372198A patent/JPH11331051A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005020459A1 (ja) * | 2003-08-20 | 2005-03-03 | Mitsubishi Materials Corporation | 中継増幅器 |
JP2005064628A (ja) * | 2003-08-20 | 2005-03-10 | Mitsubishi Materials Corp | 中継増幅器 |
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