JP4028040B2 - 着座装置の側板の可変機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、着座装置、例えばベビーカーの座板に折畳み自在に枢着された背板の左右両側に側板を設け、これらの両側の側板を拡幅自在にした着座装置の側板の可変機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の折畳み式ベビーカーの構成を図12に示す。
【0003】
この図に示すベビーカーは、前脚40の上端と後脚41の上端とを肘掛42の前端付近に枢着し、肘掛42の後端を後脚41の途中から上方に起立させた連結杆42aの上部に枢着して躯体を構成し、後脚41の適宜位置に連結杆42aの下部端面を当接し、該連結杆42aの下端部に枢設させた手押し杆45を前後方向に倒伏自在としている。なお、図12は、手押し杆45を前方へ倒した状態である。
【0004】
また、前脚40の適宜位置に枢着した座板46の後端が、後脚41に枢着したブラケット44の前方に枢着されると共に、連結杆42aの下端にも枢着されるようにしている。
【0005】
さらに、座板46の後端に背板47を折り畳み自在に枢着し、また、背板47の上端に頭部保護板48が枢着されている。
【0006】
背板47の背面には摺動孔49aを形成した案内板49が並設され、肘掛42の後端にて枢着した連結杆42aに逆U字型の支承杆51の両側下端部を連結杆42aの枢支孔50で枢支して該支承杆51の横杆52を摺動孔49aに挿着する。そして、図13に示すように、案内板49、49間に設けた複数の嵌合溝53、53の所望溝に、前記横杆52に装着したストッパー54の左右の係止杆54a、54aを係止することによって、背板47を所望の傾斜角に倒した状態で固定するようにしている。
【0007】
また、背板47の両側には側板55、55が設けられている。この側板55は下部に枢着孔56が形成され、図12に示すように、例えば連結杆42aに設けられた枢軸50aを側板55の枢着孔56に挿着する。
【0008】
一方、図13に示すように、側板55の上部に挿通孔57と該挿通孔57のやや上方に円弧形の案内孔58が設けられ、頭部保護板48の側部に突設した下方の枢軸60を側板55の挿通孔57に挿着し、枢軸60の上方に突設した案内軸61を側板55の案内孔58に挿着している。前記案内軸61の端部は座金62を介してネジ63で固定してあり、この状態で側板55は左右に移動しないようにされている。
【0009】
このような構成により、図14に示すように、背板47を前方へ起こしたり、後方へ寝かしたりする動作によって、側板55の下方の枢着孔56と上方の案内孔58に枢着された案内軸61と挿通孔57に枢着された枢軸60と支承杆51の両側下端部を枢支している連結軸50との間に四角形のリンク機構が形成されることにより、互いの離間距離を保つようにされているため、側板55の円弧形の案内孔58に沿って頭部保護板48の案内軸61が移動すると、頭部保護板48が背板47に対する枢着位置Aを中心にして傾斜角を変化させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなベビーカーにおいては、座板46と背板47と頭部保護板48にクッション材(不図示)を設けるほか、肘掛42と側板55にもクッション材を設ける必要があり、左右の側板55、55の間隔は、上記のクッション材の厚みによって左右の肘掛42、42の間隔に大幅に規制される。
【0011】
このような着座装置においては、背板47を座板46側へ折り畳んだとき、左右の側板55、55を左右の肘掛42、42の内側へ収納する必要があり、上記のクッション材の幅を考慮すれば、左右の側板55、55の間隔が左右の肘掛42、42の幅によって大幅に規制される。
【0012】
これに対して、着座スペースを広くとるために、両側の側板55、55の間隔を広くとると、両側の肘掛42、42の間隔を広くする必要があり、ベビーカー全体が大型化するという不都合が生じるが、狭い歩道を通過する際や、折り畳んで収納する際の便宜を考慮すれば、ベビーカーを大型化せずに、着座スペースを拡大するのが望ましい。
【0013】
本発明は、このような事情に鑑みて成されたもので、背板の両側に設けられた側板の間隔を拡縮自在にして、背板を座板側へ折り畳んだときには、左右の側板を左右の肘掛の間に収納すると共に、背板を起こしたときには、左右の側板を拡開して着座スペースを広く確保することができるようにした着座装置の側板の可変機構を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の着座装置の側板の可変機構は、座板の後端に枢着された背板を前記座板側に折り畳んで該背板の両側に沿って設けた側板を前記座板の両側上方に設けた肘掛の内側に収納するようにした着座装置において、前記側板の上部に、前記両側板間の幅を弾性部材の弾発力により拡開する手段を備え、前記拡開する手段は、前記背板の上部側部に弾性部材を装着した拡開用枢軸を突設し、前記側板の上部に形成した挿通孔に前記拡開用枢軸を挿着して前記弾性部材を外方へ付勢した状態で係止することによって構成し、前記側板の下部に形成した挿通孔を前記背板の下部側部若しくは下部起立片の側部に突設した支軸に枢着することにより、前記背板を起こした状態で前記側板を弾性部材によって拡開し、また前記背板を折り畳んだ状態で前記側板が前記肘掛に押されて拡開幅を縮小するようにしたことを特徴とする。
【0015】
あるいは、本発明の着座装置の側板の可変機構は、座板の後端に枢着された背板を前記座板側に折り畳んで該背板の両側に沿って設けた側板を前記座板の両側上方に設けた肘掛の内側に収納するようにした着座装置において、前記側板の上部に、前記両側板間の幅を弾性部材の弾発力により拡開する手段を備え、前記拡開する手段は、前記背板の上端に枢着した頭部保護板の側部に弾性部材を装着した拡開用枢軸を突設し、前記側板の上部に形成した挿通孔に前記拡開用枢軸を挿着して前記弾性部材を外方へ付勢した状態で係止することによって構成し、前記頭部保護板に突設した拡開用枢軸のやや上方に離間して拡開制限用枢軸を突設し、さらに前記側板の前記挿通孔のやや上方に形成した円弧形の案内孔に前記拡開制限用枢軸を挿着して該拡開制限用枢軸の端部で係止する一方、前記側板の下部に形成した挿通孔を前記肘掛に枢着した連結杆の所定箇所に突設した支軸に枢着することにより、前記背板を起こした状態で前記側板を弾性部材によって拡開し、また前記背板を折り畳んだ状態で前記側板が前記肘掛に押されて拡開幅を縮小するようにしたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0021】
図1は本発明による着座装置の背板周辺を示す斜視図である。図2は本発明による側板の上方取付け部の斜視図であって、拡開した状態を示す。図3は本発明による側板の上方取付け部の斜視図であって、内側へ傾倒した状態を示す。図4は本発明による側板の上方取付け部の断面図であって、拡開した状態を示す。図5は本発明による側板の上方取付け部の断面図であって、内側へ移動した状態を示す。図6は本発明の他の実施例を示す斜視図であり、着座装置の片側の側板周辺を示す。図7(a) 及び(b) は本発明の他の実施例の断面図であり、側板の直立状態と倒伏状態を示す。図8(a) 及び(b) は本発明による拡開用枢軸の他の実施例を示す断面図である。図9(a) 及び(b) は本発明による他の実施例を示す着座装置の背板周辺を示す斜視図である。図10は本発明の他の実施例における側板の上方取付け部の斜視図であって、拡開した状態を示す。図11は本発明の他の実施例における側板の上方取付け部の斜視図であって、内側へ移動した状態を示す。
【0022】
本発明をベビーカーの着座装置に適用すると、図1に示すように、座板2の後端に枢着された背板3を座板2側に折り畳んで該背板3の両側に沿って設けた側板4、4を座板2の両側上方に設けた肘掛5、5の内側に収納するようにした着座装置が構成される。
【0023】
このような構成においては、座板2の後端と背板3の下端に形成した凹凸部20を不図示のステー棒で互いに連結して枢着することにより、背板3を座板2側へ折り畳んだり、後方へ起こしたりすることが可能とされている。
【0024】
また、図4に示すように、頭部保護板6の下端に形成した凸部6aの側部の突出軸6bが背板3の上端内側に形成した挿通穴3aに挿着されることにより、頭部保護板6が背板3に対して回動自在にされている。
【0025】
本実施例においては、このような頭部保護板6の両側の側部の下方に拡開用枢軸7を突設すると共に該枢軸7のやや上方に離間して拡開制限用枢軸8を突設した構成としている。
【0026】
図4に示すように、拡開用枢軸7の外周には、スプリング9を挿着するための隙間を空けて保持筒10が形成されているが、この保持筒10は拡開用枢軸7よりも短尺であって、保持筒10内に挿着したスプリング9の突出部分を圧縮し得るようにされている。
【0027】
この拡開用枢軸7のやや上方に突設した拡開制限用枢軸8は、後述する側板4の円弧形の案内孔11に隙間を空けて挿通される細軸部8aと、その基端に側板4の案内孔11よりも大径の基端部8bが形成されて成り、細軸部8aの突出長さは、上記の拡開用枢軸7の保持筒10の突出部分よりも同等以上の長さとされている。
【0028】
ただし、拡開制限用枢軸8は必ずしも設けなくてもよい。この場合、側板4に円弧形の案内孔11を形成する必要はない。
【0029】
一方、図1に示すように、背板3の左右両側に設けられる側板4、4は、全体形状が背板3の高さ方向に沿う湾曲した板状に形成されている。図示においては、側板4の内部に複数の抜き穴22が設けられている。これは側板4の軽量化のためであり、抜き穴22の周りにリブを設けることにより、側板4全体の強度を適正にすることができる。
【0030】
また、図4又は図5に示すように、側板4の上部に円弧形の案内孔11が形成され、さらにこの案内孔11のやや下方に挿通孔12が形成されている。
【0031】
このうち、側板4の挿通孔12に頭部保護板6の拡開用枢軸7を挿着して、この拡開用枢軸7の端部を座金23を介してネジ24で固定することにより、保持筒10の端部から突出した拡開用枢軸7の余長分の範囲内で側板4がスプリング9の弾性力に抗して図4または図5における左方へ移動可能とされている。
【0032】
ただし、この側板4の挿通孔12の内側には、保持筒10の外周に隙間を空けて装着される外筒25が突設されており、スプリング9を隠蔽した状態にしてスプリング9が露出するのを防止している。
【0033】
また、側板4の円弧形に形成された案内孔11に上記の頭部保護板6に突設した拡開制限用枢軸8の細軸部8aを挿着して、この拡開制限用枢軸8の端部を座金23を介してネジ24で固定することにより、基端部8bの端部から突出した細軸部8aの長さだけ、側板4が、図4または図5における左方へ移動可能とされている。
【0034】
一方、図4に示すように、側板4の下部に挿通孔27と該挿通孔27の外側に外筒29が形成され、この外筒29内に、背板3の下方周辺の連結杆5aの所定箇所に突設した枢軸26が隙間30を空けて挿入されることにより、側板4を傾倒しやすくしてある。また、枢軸26の端部に余長28aを残した状態でネジ28を螺着することにより、図5に示すように、この余長28aだけ側板4を左右に移動または傾倒(隙間分の移動又は傾倒)し得る状態にして側板4の離脱を防止するようにしている。
【0035】
もっとも、上記の構成においては、挿通孔27と枢軸26との隙間30をなくしたり、枢軸26の端部に余長28aを残さない状態でネジ28を螺着してもよい。この場合、側板4の傾倒は、側板4の材質によるしなり(変形等)により、上記と同様に側板4の離脱が防止された状態で、側板4の拡開動作を可能にしている。従って、側板4の材質は合成樹脂等の適正な柔軟性と適度の強度を持った材料を選択するのがよい。
【0036】
また、この枢軸26を設けるべき位置は、図1、図4、図5等では、連結杆5aとしてあるが、これに限定する必要はない。
【0037】
なお、枢軸26の先端部は円弧面に形成してあり、側板4を傾倒しやすくしている。
【0038】
上記のような構成により、図4に示すように背板3を起こした状態では、夫々の側板4は拡開用枢軸7のスプリング9の弾性力によって拡開すると共に、拡開制限用枢軸8の座金23による係止作用により直立状態となる。
【0039】
また、図1に示すように、背板3を座板2側へ折り畳むと、図1で説明したように頭部保護板6が背板3に沿って直立し、図中の矢印で示すように、側板4が肘掛5の内側に当接することによって内方へと押される。
【0040】
これにより、図5の矢印で示すように、側板4の下方の枢支位置(枢軸26のネジ28)を中心に、側板4の上方が拡開用枢軸7のスプリング9の弾性力に抗して内方へと傾倒する。このとき、側板4は、図3に示す二点鎖線の直立位置から内方へと移動して、両側の側板4、4の拡開幅を縮小する。
【0041】
なお、説明の便宜上、上記の着座装置においては、内部構造を露出した構成としてあるが、実際の完成品においては、座板2、背板3、側板4、肘掛5、頭部保護板6等にはクッション材が装着され、特に側板4、肘掛5はクッション材の厚みを左右に有した状態で上記の動作が行われることとなる。
【0042】
このような構成において、背板3を起こした状態では、両側の側板4、4が拡開した状態にあるため、着座スペースを広くとることができる。
【0043】
また、背板3を座板2の方向に折り畳んだ状態では、両側の側板4、4が両側の肘掛5、5の内側に傾倒するため、肘掛5、5の間隔が側板4、4の間隔よりも狭い構成であっても、側板4、4は肘掛5、5の内側に収納されることが可能となる。
【0044】
本発明の他の実施例として、左右の側板4、4を図6及び図7に示すように構成することができる。即ち、図6及び図7(a) に示すように側板4の長手方向に沿って設けられたヒンジ32により、該側板4を図7(b)のように折曲可能とすることがきる。
【0045】
このヒンジ32は側板4を形成する合成樹脂材料の厚さをヒンジ位置で薄く形成して、多数回の折曲動作にも切離しないように加工したものである。
【0046】
このような加工は、合成樹脂の成形加工では一般的に行われている。これは、ヒンジ加工と呼ばれるもので、成形直後に数回の折曲げ動作を繰り返すと、樹脂の流れを一方向へ配向することにより強度アップするようにしたものである。
【0047】
また、図7(a) に示すように、ヒンジ32の両側には内側ストッパー33a、33aと外側ストッパー33b、33bとが形成されている。内側ストッパー33a、33aは、側板4の傾斜状態を規制するように側板4の直立状態で隙間を有しており、外側ストッパー33b、33bは側板4を直立状態で停止するように形成されている。
【0048】
また、側板4の上方と下方の適宜位置には、側板4の外側に、図7(a) 及び(b) に示す引張バネ34の両端を係止した突起35、35がヒンジ32を挟んだ位置に突設され、この引張バネ34の引張力によって側板4を常に直立状態に保つように作用させている。
【0049】
そして、このような構成においても、上記のように側板4を座板2の方向へ折り畳む動作によって側板4が肘掛5に当接すると、この側板4が肘掛5に押されて、側板4の上方が内方へ傾倒すると共に、ヒンジ32を介して側板4の上方半分が、図7(b)のように傾倒して肘掛5の内側へ収納され、これにより左右の側板4、4の拡開幅を縮小することができる。
【0050】
さらに、上記の拡開用枢軸7の他の実施例として、図8に示す構成を適用することができる。
【0051】
図8(a) の拡開用枢軸7は、図4の保持筒10及び外筒25を設けずに、拡開用枢軸7の軸部7aに挿着したスプリング9を拡開用枢軸7の大径部7bに係止して、側板4の挿通孔12に挿入した拡開用枢軸7の軸部7aに座金23を介してネジ24で固定することにより、スプリング9の弾性力に抗して側板4が図8(a) の左方へ移動可能とされたものである。
【0052】
また、図8(b) の拡開用枢軸7は、図8(a) のスプリング9の代わりに弾性部材9’を設けたものである。
【0053】
この弾性部材9’としては、弾性ゴムのほかに、例えば、株式会社ブリジストンのMNCS(ムンクス)や、株式会社シーゲルのαGEL等の部材を使用してもよい。
【0054】
このうち、MNCSには、特殊ポリマーの3次元網目構造に液体を封じ込めたもの、熱硬化性エラストマーと複合化したもの、それらをさらに発泡させたものがある。また、αGELは、シリコーンを主材とするゲル状物質で、特殊な架橋状態及び分子構造の調整やフィラーの添加等により、その構造に応じた弾性特性を発揮することが可能とされている。
【0055】
さらに、本発明の実施例として、図9乃至図11は、背板3と頭部保護板6とを一体化した背板3’の場合を示す。背板4の上部には、図1等における拡開制限用枢軸8を設けずに、図4、図8(a) 、図8(b) 等におけると同構成の拡開用枢軸7だけで外側に弾性付勢すると共に、側板4の下部に突出した枢軸36として、図9(a) に示す直状の下部起立片36’、または図9(b) に示すL字形の下部起立片36”を形成してネジ等で固定した状態で支持する。
【0056】
また、背板3と頭部保護板6とを一体化せずに、図1と同様の構成とし、上記と同様に拡開制限用枢軸8を設けない場合は、側板4の円弧形の案内孔11を形成する必要もない。この場合は、図1と同様に側板4の下部を連結杆5aの枢軸26と枢着することになる。
【0057】
また、側板4の下方の枢軸36の構成は、弾性部材を用いずに回動自在に枢支するだけの構成のほか、側板4の上部の拡開用枢軸7と同様に、スプリング9又は上記の他の弾性部材9’を設けて外方へ弾性付勢し、背板3を折り畳むとき、側板4が肘掛5に当った際の押圧力で、側板4をスプリング9又は他の弾性部材9’の弾性力に抗して内方へ移動するようにしてもよい。
【0058】
なお、以上の実施例においては、着座装置としてベビーカーを用いているが、本発明はこのようなベビーカーに限定されることなく、背板3の両側に側板4、4を有する着座装置全般に適用することが可能である。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の着座装置の側板の可変機構は、座板の後端に枢着された背板の両側に設けられた側板の拡開幅を拡縮自在にすると共に、側板の復帰方向に向けて弾性付勢してあるため、両側の側板の間隔が両側の肘掛の間隔よりも狭い着座装置を構成して、背板を起こした状態では両側の側板を拡開した状態にして着座スペースを広くとり、背板を座板側へ折り畳んだ状態では両側の側板を両側の肘掛間に収納することが可能となる。
【0060】
従って、着座装置の肘掛の間隔を広くとらなくてもコンパクトに折り畳んで、しかも背板を起こしたときには、左右の側板を拡開して着座スペースを広く確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による着座装置の背板周辺を示す斜視図である。
【図2】本発明による側板の上方取付け部の斜視図であって、拡開した状態を示す。
【図3】本発明による側板の上方取付け部の斜視図であって、内側へ傾倒した状態を示す。
【図4】本発明による側板の上方取付け部の断面図であって、拡開した状態を示す。
【図5】本発明による側板の上方取付け部の断面図であって、内側へ移動した状態を示す。
【図6】本発明の他の実施例を示す斜視図であり、着座装置の片側の側板周辺を示す。
【図7】本発明の他の実施例の断面図であり、側板の直立状態と倒伏状態を示す。
【図8】本発明による拡開用枢軸の他の実施例を示す断面図である。
【図9】本発明による他の実施例を示す着座装置の背板周辺を示す斜視図である。
【図10】本発明の他の実施例における側板の上方取付け部の斜視図であって、拡開した状態を示す。
【図11】本発明の他の実施例における側板の上方取付け部の斜視図であって、内側へ移動した状態を示す。
【図12】従来のベビーカーの後方斜視図である。
【図13】従来のベビーカーの背板と側板と頭部保護板等の分解斜視図である。
【図14】従来のベビーカーの背板の傾斜状況に応じて変化する頭部保護板の起伏状況を示す図である。
【符合の説明】
2…座板
3…背板
3’…頭部保護板を一体化した背板
4…側板
5…肘掛
5a…連結杆
6…頭部保護板
7…拡開用枢軸
7a…軸部
7b…大径部
8…拡開制限用枢軸
8a…細軸部
8b…基端部
9…スプリング
9’…他の弾性部材
10…保持筒
11…案内孔
12…挿通孔
26…枢軸
27…挿通孔
28a…余長
28…ネジ
29…外筒
32…ヒンジ
33a…内側ストッパー
33b…外側ストッパー
34…引張バネ
35…突起
36…枢軸
36’、36”…下部起立片
Claims (2)
- 座板の後端に枢着された背板を前記座板側に折り畳んで該背板の両側に沿って設けた側板を前記座板の両側上方に設けた肘掛の内側に収納するようにした着座装置において、前記側板の上部に、前記両側板間の幅を弾性部材の弾発力により拡開する手段を備え、
前記拡開する手段は、前記背板の上部側部に弾性部材を装着した拡開用枢軸を突設し、前記側板の上部に形成した挿通孔に前記拡開用枢軸を挿着して前記弾性部材を外方へ付勢した状態で係止することによって構成し、前記側板の下部に形成した挿通孔を前記背板の下部側部若しくは下部起立片の側部に突設した支軸に枢着することにより、前記背板を起こした状態で前記側板を弾性部材によって拡開し、また前記背板を折り畳んだ状態で前記側板が前記肘掛に押されて拡開幅を縮小するようにしたことを特徴とする着座装置の側板の可変機構。 - 座板の後端に枢着された背板を前記座板側に折り畳んで該背板の両側に沿って設けた側板を前記座板の両側上方に設けた肘掛の内側に収納するようにした着座装置において、前記側板の上部に、前記両側板間の幅を弾性部材の弾発力により拡開する手段を備え、
前記拡開する手段は、前記背板の上端に枢着した頭部保護板の側部に弾性部材を装着した拡開用枢軸を突設し、前記側板の上部に形成した挿通孔に前記拡開用枢軸を挿着して前記弾性部材を外方へ付勢した状態で係止することによって構成し、前記頭部保護板に突設した拡開用枢軸のやや上方に離間して拡開制限用枢軸を突設し、さらに前記側板の前記挿通孔のやや上方に形成した円弧形の案内孔に前記拡開制限用枢軸を挿着して該拡開制限用枢軸の端部で係止する一方、前記側板の下部に形成した挿通孔を前記肘掛に枢着した連結杆の所定箇所に突設した支軸に枢着することにより、前記背板を起こした状態で前記側板を弾性部材によって拡開し、また前記背板を折り畳んだ状態で前記側板が前記肘掛に押されて拡開幅を縮小するようにしたことを特徴とする着座装置の側板の可変機構。
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