JP4027403B1 - アルミニウム合金ホイールの塗装方法及びアルミニウム合金ホイール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アルミニウム合金ホイール表面をノンクロメート化成処理剤によって処理する工程(1)、及び、上記工程(1)により処理された表面に、粉体塗料を塗布して焼き付ける工程(2)を含むアルミニウム合金ホイールの塗装方法であって、上記粉体塗料は、カルボキシル基含有ポリエステル樹脂、ポリカプロラクトン、及び、下記の一般式(1);
[化1]
(式中、R1は、水素原子、メチル基又はエチル基、R2は、水素原子、炭素原子数1〜5のアルキル基又はHOCH(R1)CH2−を表し、Aは2価の炭化水素基を表す。)で示されるβ−ヒドロキシアルキルアミド硬化剤を含有する粉体塗料粒子からなるものであるアルミニウム合金ホイールの塗装方法。
【選択図】なし
Description
上記粉体塗料は、カルボキシル基含有ポリエステル樹脂、ポリカプロラクトン、及び、下記の一般式(1);
で示されるβ−ヒドロキシアルキルアミド硬化剤を含有する粉体塗料粒子からなるものであり、上記ポリカプロラクトンの含有量は、上記カルボキシル基含有ポリエステル樹脂100質量部に対して1〜20質量部であり、上記粉体塗料粒子は、体積平均粒子径が25〜35μmであることを特徴とするアルミニウム合金ホイールの塗装方法である。
上記粉体塗料粒子において、上記β−ヒドロキシアルキルアミド硬化剤の水酸基の当量数と上記カルボキシル基含有ポリエステル樹脂のカルボキシル基の当量数との比(水酸基当量数/カルボキシル基当量数)が0.5/1〜1.5/1であることが好ましい。
上記上塗り塗装工程は、上記工程(2)により形成された粉体塗料塗膜の上に金属顔料含有ベース塗料を塗布する工程(3)、及び、上記工程(3)により形成された金属顔料含有ベース塗膜の上にクリヤー塗料を塗布する工程(4)からなるものであることが好ましい。
上記上塗り塗装工程はまた、上記工程(2)により形成された粉体塗料塗膜の上に金属顔料含有ベース塗料を塗布する工程(3)、上記工程(3)により形成された金属顔料含有ベース塗膜を部分切削する工程(X)、上記工程(X)により露出したアルミニウム合金素材をノンクロメート処理する工程(Y)、及び、上記工程(Y)により処理されたアルミニウム合金素材表面にクリヤー塗料を塗布する工程(4’)からなるものであることが好ましい。
上記ノンクロメート化成処理剤は、ジルコニウム系処理剤及び/又はチタニウム系処理剤であることが好ましい。
本発明はまた、上述のアルミニウム合金ホイールの塗装方法により塗装されてなることを特徴とするアルミニウム合金ホイールでもある。
以下に、本発明を詳細に説明する。
上記化成処理は、形成される皮膜量が上記範囲になるように行えばよく、一般的には処理温度が30〜50℃、処理時間が0.5分〜3分で行うのが好ましく、例えば、処理時間が40℃、処理時間が45秒の処理である。
上記アクリル樹脂としては、分子の末端又は側鎖にエポキシ基を有するビニル系共重合体であるエポキシ基含有ビニル系樹脂が好ましい。上記エポキシ基含有ビニル系樹脂は、塗料の貯蔵安定性、得られる塗膜の機械的物性、耐水性等の点から、エポキシ当量が250〜1500であることが好ましく、より好ましくは300〜1000、更に好ましくは400から900である。250未満であると固相反応が進みやすくなり、貯蔵安定性が低下するおそれがあり、1500を超えると機械的物性、耐水性が低下するおそれがある。
上記クリヤー塗料により形成されるクリヤー塗膜の乾燥膜厚は、一般には15〜40μmの範囲であることが好ましい。
なお、この場合は、上記工程(3)の後、塗膜を硬化させて形成した後に、上記部分切削する工程(X)を行うものであることが好ましい。
上記硬化は、特に限定されず、公知の方法を用いることができる。
上記部分切削工程(X)は、アルミニウム合金の金属光沢を活用し、かつ際立たせるために、アルミニウム合金ホイールの意匠面の一部面(例:図2の斜線部)を切削加工してアルミニウム合金素材を露出させることでアルミニウム合金素材の金属光沢感を表出させる工程である(図3)。上記切削加工の方法としては、光輝用旋盤加工又はバフ研磨加工等の公知の方法を挙げることができる。
上記ノンクロメート処理工程(Y)としては、上記ノンクロメート化成処理剤によって処理する工程(1)と同様の方法を挙げることができる。
上記工程(4’)によって形成されるクリヤー塗膜は、1層であってもよいし、2層であってもよい。すなわち、上記クリヤー塗膜は、第1クリヤー塗膜を形成した後に、更に第2クリヤー塗料を塗布して2層のクリヤー塗膜を形成したものであってもよい。
上記工程(4’)における上記クリヤー塗料としては、特に限定されず、上述したクリヤー塗料と同様のものを挙げることができる。また、上記2層のクリヤー塗膜を形成するためのクリヤー塗料は、それぞれ同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。
上記2層のクリヤー塗膜の形成は、第1クリヤー塗料を硬化させて第1クリヤー塗膜を形成した後に、第2クリヤー塗料を塗布して第2クリヤー塗膜を形成する、2コート2ベークで行っても、第1クリヤー塗料を塗布した後に、続いて第2クリヤー塗料を塗布して2層を同時に硬化させて塗膜を形成する、2コート1ベークで行ってもよい。
すなわち、上記工程(2)により形成された粉体塗料塗膜の上に、更に、第1ベース塗料を塗布して加熱硬化させて第1ベース塗膜を形成する工程(3−a)、上記第1ベース塗膜上に第2ベース塗料(光輝性顔料含有ベース塗料)を塗布する工程(3−b)、及び、第2ベース塗膜(光輝性顔料含有ベース塗膜)上にクリヤー塗料を塗布する工程(4’’)からなる上塗り塗装工程である。
上記第1ベース塗料として使用することのできる市販品としては、例えば、日本ペイント社製アクリル系溶剤型塗料「スーパーラック5000AS70ベースブラック」を挙げることができる。
上記第1ベース塗料を塗布する方法や加熱硬化させる方法は、公知の方法を用いるとよい。上記第1ベース塗膜の厚みは特に限定されるものではないが、好ましくは15〜50μmである。
上記第2ベース塗料(光輝性顔料含有ベース塗料)において、光輝性顔料の顔料質量濃度(PWC)は、20%以上が好ましく、より好ましくは25%以上である。
上記リン酸基含有化合物の含有量は、光輝性顔料(固形分)100質量部に対し、6〜170質量部(固形分)であることが好ましく、12〜110質量部(固形分)であることがより好ましい。
上記リン酸基含有化合物としては、リン酸エステルとリン酸基含有アクリルポリマーとを併用することが好ましい。この場合、上記リン酸エステルの含有量は、光輝性顔料(固形分)100質量部に対し、1〜20質量部(固形分)であることが好ましく、2〜10質量部(固形分)であることがより好ましい。また、上記リン酸基含有アクリルポリマーの含有量は、光輝性顔料(固形分)100質量部に対し、5〜150質量部(固形分)であることが好ましく、10〜100質量部(固形分)であることがより好ましい。
上記第2ベース塗膜(光輝性顔料含有ベース塗膜)の厚みは、5μm以下であることが好ましく、2μm以下であることがより好ましい。
上記第2の態様においては、上記工程(3−b)及び上記工程(4’’)は、上記工程(3−b)で形成される第2ベース塗膜(光輝性顔料含有ベース塗膜)と、上記工程(4’’)で形成されるクリヤー塗膜とを同時に硬化させる2コート1ベークにより行うものであることが好ましい。
上記硬化は、公知の方法で行うことができる。
上記クリヤー塗料により形成されるクリヤー塗膜の乾燥膜厚は、一般には15〜40μmの範囲内であることが好ましい。
アルミニウム合金ホイールに対して脱脂を行った後、水洗を行い、以下に示した条件で酸洗処理、水洗、化成処理、水洗、純水洗を行い、乾燥した後、粉体塗料による塗装を行った。なお、水洗は水道水シャワーで行い、純水洗は純水シャワーで行った。各工程は、全てディップ方式で処理を行った。乾燥は、電気乾燥機で120℃、25分間行った。使用した処理液は以下の組成を有する。
処理温度:50℃ 処理時間:3分
(B)酸洗処理処理液:3%(w/v)サーフクリーナー355A(日本ペイント社製;FeSO4・7H2O 0.81g/L、98%硫酸12.1g/L、pH0.9)
処理温度:40℃ 処理時間:3分
(C)化成処理処理液:2.5%(w/v)アルサーフ501N−1(日本ペイント社製;リン酸ジルコニウム系処理剤;(NH4)2ZrF6 0.12g/L、75%H3PO4 0.10g/L、55%HF 0.02g/L、42%HBF4 0.16g/L、pH3.5)
処理温度:40℃ 処理時間:45秒
粉体塗料1
ファインディックM8962(大日本インキ化学工業社製、カルボキシル基含有ポリエステル樹脂、数平均分子量3000、質量平均分子量8000、酸価33、軟化点112℃)100質量部と、プリミドXL552(EMS−PRIMD社製、β−ヒドロキシアルキルアミド硬化剤、水酸基当量84)5質量部と、アクロナール4F(BASF社製、アクリル重合体、Tgが−55℃、溶解性パラメータSPが9.3、数平均分子量が16500の表面調整剤)0.5質量部と、ベンゾイン1質量部と、タイペークCR−90(石原産業社製、ルチル型二酸化チタン顔料)65質量部を原料として、混合機スーパーミキサー(日本スピンドル社製)を用いて約3分間混合し、更に溶融混練機コニーダー(ブス社製)を用いて約110℃で溶融混練した。ここで、プリミドXL552は、以下の式で示される物質である。
上述した粉体塗料1の組成に更にエポトートYD−014(東都化成社製、エポキシ樹脂、エポキシ当量950)5質量部を使用すること以外は上記粉体塗料1と同様の方法で粉体塗料を作製し、体積平均粒径35μmの粉体塗料組成物を得た。
上述した粉体塗料1の組成に更にファインディックA241(大日本インキ化学工業社製、エポキシ基含有ビニル系重合体、エポキシ当量600、軟化点109℃)を5質量部と、エポトートYD−014(東都化成社製、エポキシ樹脂、エポキシ当量950)5質量部を加えること以外は上記粉体塗料1と同様の方法で粉体塗料を作製し、体積平均粒径35μmの粉体塗料組成物を得た。
上述した粉体塗料1の組成に更にファインディックA241(大日本インキ化学工業社製、エポキシ基含有ビニル系重合体、エポキシ当量600、軟化点109℃)を5質量部と、エポトートYD−014(東都化成社製、エポキシ樹脂、エポキシ当量950)5質量部、プラクセルH5(ダイセル化学社製、ポリカプロラクトン)5質量部を加えること以外は上記粉体塗料1と同様の方法で粉体塗料を作製し、体積平均粒径35μmの粉体塗料組成物を得た。
上記粉体塗料4と同様の配合で塗料を作製し、粉砕工程においては粉砕機アトマイザー(不二パウダル社製)を用いて粉砕後、得られた粉体を気流分級機DS−2型(日本ニューマチック工業社製)を用いて分級し、微小粒子と粗大粒子を除去することによって、粉体塗料組成物を得た。その体積平均粒径は27μmであった。
上記粉体塗料4と同様の配合で塗料を作製し、粉砕機アトマイザー(不二パウダル社製)を用いて粉砕し、100メッシュのタイラー標準ふるい(孔径150mm)を通過させて体積平均粒径45μmの粉体塗料組成物を得た。
ポリカプロラクトン(可撓性成分)、エポキシ樹脂、エポキシ基含有ビニル系重合体(アクリル樹脂成分)、β−ヒドロキシアルキルアミド硬化剤の配合量をそれぞれ表3及び表4の通りにした以外は、上記粉体塗料5と同様にして粉体塗料組成物を得た。
比較例1
上記粉体塗料1を、コロナ放電式静電粉体塗装機(商品名「MXR−100VT−mini」旭サナック株式会社製)を用いて印加電圧80kVで表面処理済みアルミニウム合金ホイールに塗装した。その後160℃で20分(被塗物保持時間)で焼き付けることにより膜厚100μmの塗膜を作製した。
更に、スーパーラックAS70 11SV−14を乾燥膜厚が20μmとなるように塗装し、140℃、20分間焼き付けてベース塗膜を形成し、次いで、塗装アルミニウム合金ホイールの一部を切削加工し、再度ノンクロメート化成処理を施した後に、スーパーラック5000AC−1(T)(日本ペイント社製)を塗装膜厚が15μmとなるように塗装し、140℃、20分で焼付けを行い、その後、スーパーラック5000 AW−10(日本ペイント社製)、乾燥膜厚30μmとなるように塗装し、140℃で20分間加熱し2層クリヤー塗膜を作製した。
使用した粉体塗料種並びに粉体塗料の焼付け温度及び焼付け時間を表1又は表2に示すようにした以外は、比較例1と同様にしてアルミニウム合金ホイール上に塗膜を形成した。
上記の切削加工性について、図面を用いて説明する。図1は、上記で用いたアルミニウム合金ホイール1の平面図であり、図2は、図1中で示すスポーク部2におけるAB断面図である。図2に示されるように、まず、粉体塗料塗膜11、ベース塗膜12を形成した後、表面に形成されたこれら塗膜を、図3に示される切削面まで切削加工して削り取る。この時に、図4に示されるように、塗膜に欠けた部分が生じると、その部分も含めて図5のように2層のクリヤー塗膜13が形成される。この切削加工性が良ければ、上記のような塗膜のハガレが生じていない。
○:切削加工近傍部の塗膜に異常が認められない
×:切削加工近傍部の塗膜に剥がれが認められる
比較例6〜9
粉体塗料1〜3及び粉体塗料6は、コロナ放電式静電粉体塗装機(商品名「MXR−100VT−mini」旭サナック株式会社製)を用いて印加電圧80kVで表面処理済みアルミニウム合金ホイールに塗装した。その後160℃で20分(被塗物保持時間)で焼き付けることにより膜厚100μmの塗膜を作製した。得られた塗膜にスーパーラックAS70 11SV−14(アクリル系溶剤型塗料、日本ペイント社製)を乾燥膜厚20μmとなるように塗装し、10分間セッティングした後、ローソリッド溶剤クリヤー塗料としてスーパーラック5000 AW−10(アクリル系溶剤型塗料、日本ペイント社製)、乾燥膜厚40μmとなるように1ステージ塗装し、7分間セッティングした後、140℃で20分間加熱し複層塗膜を作製した。
粉体塗料10を用いて、比較例6と同様にして塗膜を形成しようと試みたが、粉体塗料の流動性が低下し、塗装することができなかった。
粉体塗料4、5は、コロナ放電式静電粉体塗装機(商品名「MXR−100VT−mini」旭サナック株式会社製)を用いて印加電圧80kVで表面処理済みアルミニウム合金ホイールに塗装した。その後160℃で20分(被塗物保持時間)で焼き付けることにより膜厚100μmの塗膜を作製した。得られた塗膜にスーパーラックAS70 11SV−14(アクリル系溶剤型塗料、日本ペイント社製)を乾燥膜厚20μmとなるように塗装し、10分間セッティングした後、ローソリッド溶剤クリヤー塗料としてスーパーラック5000 AW−10(アクリル系溶剤型塗料、日本ペイント社製)、乾燥膜厚40μmとなるように1ステージ塗装し、7分間セッティングした後、140℃で20分間加熱し複層塗膜を作製した。
粉体塗料の焼付けを150℃、40分間で行った以外は、粉体塗料5を用いて実施例10と同様にして複層塗膜を形成した。
実施例12〜14
粉体塗料7〜9を用いた以外は、実施例10と同様にして複層塗膜を形成した。
実施例15、16
粉体塗料11及び12を用いて、粉体塗料の焼付けを180℃、20分間で行った以外は、実施例10と同様にして複層塗膜を形成した。
性能評価は外観評価以外については全て表面処理済みアルミニウム合金ホイールに塗装したものを適当な大きさに切断したもので評価を行った。また外観評価については塗装済みホイールそのものを用いて試験を行った。得られた結果を表3及び表4に示す。
密着性試験各試験片の塗膜に、カッターにより2mmの間隔で縦横10本ずつの切れ目を入れ、その上にセロハンテープを貼付してはがし、100個のます目のうちの、残存したます目をカウントした(碁盤目試験)。
温水浸漬試験各試験片を60℃の温水中に72時間浸漬した後、24時間放置し、次いで上記密着試験と同じ碁盤目試験を行った。
塩水噴霧試験各試験片の表面をカッターナイフによりクロスカットし、5質量%のNaCl水溶液を用いて、35℃で1200時間塩水噴霧を行い、24時間放置後カット部の周辺2mm以内における腐食の度合いを測定した。
○:塗膜のふくれ、錆等異常なし。
△:2mm以内にふくれ、又は錆が発生。
×:2mmを超えてふくれ、又は錆が発生。
得られた各試験片を−30℃に冷却した後、これを飛石試験機(スガ試験機社製)の試料ホルダーに石の侵入角度が90°になるように取り付け、100gの7号砕石を3kg/cm2の空気圧で噴射し、砕石を試験片の塗膜に衝突させた。その時のハガレ傷の程度(数、大きさ、破壊場所)を5段階評価した。
1:全面に大きなハガレ傷、素地からの剥離有り
2:全面にある程度のハガレ傷、素地からの剥離有り
3:一部にある程度のハガレ傷、素地からの剥離無し
4:一部に小さなハガレ傷、素地からの剥離無し
5:ほとんど破壊無し
塗膜の仕上り外観、平滑性を次の基準で評価した。
○:良好、△:やや不良、×:不良
2、2A、2B、2C スポーク部
10 アルミニウム合金素材
11 粉体塗料塗膜
12 ベース塗膜
13 2層のクリヤー塗膜
Claims (10)
- アルミニウム合金ホイール表面をノンクロメート化成処理剤によって処理する工程(1)、及び、前記工程(1)により処理された表面に、粉体塗料を塗布して焼き付ける工程(2)を含むアルミニウム合金ホイールの塗装方法であって、
前記粉体塗料は、カルボキシル基含有ポリエステル樹脂、ポリカプロラクトン、及び、下記の一般式(1);
で示されるβ−ヒドロキシアルキルアミド硬化剤を含有する粉体塗料粒子からなるものであり、
前記ポリカプロラクトンの含有量は、前記カルボキシル基含有ポリエステル樹脂100質量部に対して1〜20質量部であり、
前記粉体塗料粒子は、体積平均粒子径が25〜35μmである
ことを特徴とするアルミニウム合金ホイールの塗装方法。 - 粉体塗料粒子は、更に、アクリル樹脂及び/又はエポキシ樹脂を含有するものである請求項1記載のアルミニウム合金ホイールの塗装方法。
- 粉体塗料粒子において、β−ヒドロキシアルキルアミド硬化剤の水酸基の当量数とカルボキシル基含有ポリエステル樹脂のカルボキシル基の当量数との比(水酸基当量数/カルボキシル基当量数)が0.5/1〜1.5/1である請求項1又は2記載のアルミニウム合金ホイールの塗装方法。
- 工程(2)の後に、更に上塗り塗装工程を有する請求項1、2又は3記載のアルミニウム合金ホイールの塗装方法。
- 上塗り塗装工程は、工程(2)により形成された粉体塗料塗膜の上に金属顔料含有ベース塗料を塗布する工程(3)、及び、前記工程(3)により形成された金属顔料含有ベース塗膜の上にクリヤー塗料を塗布する工程(4)からなる請求項4記載のアルミニウム合金ホイールの塗装方法。
- 上塗り塗装工程は、工程(2)により形成された粉体塗料塗膜の上に金属顔料含有ベース塗料を塗布する工程(3)、前記工程(3)により形成された金属顔料含有ベース塗膜を部分切削する工程(X)、前記工程(X)により露出したアルミニウム合金素材をノンクロメート処理する工程(Y)、及び、前記工程(Y)により処理されたアルミニウム合金素材表面にクリヤー塗料を塗布する工程(4’)からなる請求項4記載のアルミニウム合金ホイールの塗装方法。
- 上塗り塗装工程は、工程(2)により形成された粉体塗料塗膜の上に、更に、第1ベース塗料を塗布して加熱硬化させて第1ベース塗膜を形成する工程(3−a)、上記第1ベース塗膜上に第2ベース塗料(光輝性顔料含有ベース塗料)を塗布する工程(3−b)、及び、第2ベース塗膜(光輝性顔料含有ベース塗膜)上にクリヤー塗料を塗布する工程(4’’)からなる請求項4記載のアルミニウム合金ホイールの塗装方法。
- 工程(2)における粉体塗料の加熱温度は150〜170℃である請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のアルミニウム合金ホイールの塗装方法。
- ノンクロメート化成処理剤は、ジルコニウム系処理剤及び/又はチタニウム系処理剤である請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載のアルミニウム合金ホイールの塗装方法。
- 請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載のアルミニウム合金ホイールの塗装方法により塗装されてなることを特徴とするアルミニウム合金ホイール。
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