JP4025974B2 - ドアモジュールの組立て方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ドアの内部側に取付けられるモジュールプレートに複数の機器や部材を装着したドアモジュールを組立てる方法に関し、特にモジュールプレートにウインドーレギュレータを組付ける方法を改善した技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等の車両用ドアには、ウインドーガラス、ウインドーレギュラー、インナードアハンドル、ドアラッチ、場合によってはスピーカ、等々の複数の機器や部材が装備されている。ウインドーレギュラーは、ウインドーガラスを昇降(開閉)させる装置であるが、所謂パワーウインドーとする場合には、電動で作動するウインドーレギュラーが装備される。
【0003】
電動ワイヤ式のウインドーレギュラーは、ウインドーガラスが連結された昇降体と、昇降体を昇降自在にガイドするガイドレールと、昇降体に連結されたワイヤと、ワイヤが巻き付けられたホイールと、ホイールを回動させる電動モータ等を備え、通常、昇降体、ガイドレール、ホイール、電動モータ等は、車両用ドアのアウターパネルとインナーパネルの間に配置されている。
【0004】
本願出願人が実用化している車両用ドアの構造では、実施の形態に係る図1、図7、図8に示すように、ドアインナーパネル3の大部分を構成するモジュールプレート11に、電動ワイヤ式のウインドーレギュラー12を含む複数の機器や部材が装着されてドアモジュール10が構成され、そのドアモジュール10が車両用ドア1の内部側に取付けられている。
【0005】
このウインドーレギュラー12においては、電動モータ24がギヤ部材等と共にモータケース31に収容保持されて、モジュールプレート11の内面部に組付けられ、モジュールプレート11の外面部にガイドレール21とホイール23が組付けられ、電動モータ24側から突出する出力軸33が、モジュールプレート11に形成された貫通穴11cを挿通してホイール23に結合されている。
【0006】
尚、特開平9-195628号公報には、上記の車両用ドアと類似の車両用ドアを組立てる方法が開示されている。この車両用ドアの組立て方法は、インナーパネルにウインドーレギュラーを含む複数の機器や部材を組付けた後、そのインナーパネルをアウターパネルに組付けるというものであり、複数の機器や部材の組付け順序についも記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記ドアモジュールを組立てる場合、モジュールプレートの外面部に、ウインドーレギュラーのガイドレールとホイールを夫々位置決めして組付け、その反対側から(つまり、モジュールプレートに対する組付け方向を略180度変えて)、モジュールプレートの内面部に、ウインドーレギュラーの電動モータを位置決めして組付ける組付け作業、更には、スピーカ、インナードアハンドル、ドアラッチ、等の組付け作業が大変である。
【0008】
特に、モジュールプレートにウインドーレギュラーのホイールを組付けておいてから電動モータを組付ける場合、電動モータ側の出力軸とホイールとは、これらの相対的な回転方向位置を予め設定された所定の位置関係で結合する必要がある。しかし、電動モータを組付ける際、昇降体が自由に移動してホイールが回転する虞がある不安定な状態となっているため、前記所定の位置関係で出力軸とホイールとを結合することが極めて難しくなり、その結合自体すら困難になるという虞もある。結局、ドアモジュールの組立て作業の能率が低下する。
【0009】
本発明の目的は、モジュールプレートに、ウインドーレギュレータ、更には、スピーカ、インナードアハンドル、ドアラッチ、等の機器や部材を簡単・確実に組付けできるようにして、ドアモジュールの組立て作業を簡単化して作業能率を高めることができる、ドアモジュールの組立て方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1のドアモジュールの組立て方法は、車両用ドアの内部側に取付けられるモジュールプレートに複数の機器や部材を装着したドアモジュールを組立てる方法において、所定の第1位置とこの第1位置からほぼ反転させた第2位置とに位置切換え可能な保持体を予め準備しておき、前記第1位置の保持体にウインドーレギュレータの昇降体とガイドレールを夫々所定位置に位置決めして保持する第1工程と、前記ガイドレールにモジュールプレートのレール取付け部を重ね合わせるように、保持体にモジュールプレートを位置決めして固定保持する第2工程と、前記保持体を第2位置に切換えて、昇降体に連結されたワイヤを駆動するホイールをモジュールプレートに組付ける第3工程と、前記第2位置の保持体を第1位置に切換えて、ホイールを駆動する電動モータをモジュールプレートに組付ける第4工程とを備えたものである。
【0011】
ここで、前記第2工程又は第3工程において、モジュールプレートにガイドレールを組付けてもよい(請求項2)。前記第2位置は、保持体が略水平姿勢に保持されて、ホイールを組付けるモジュールプレートの外面が上面となる位置であることが望ましい(請求項3)。前記保持体に固定保持されたモジュールプレートに、スピーカ、インナードアハンドル、ドアラッチ、の少なくとも1つを組付けてもよい(請求項4)。前記モジュールプレートは、繊維強化された高強度プラスチックで構成されたものであることが好ましい(請求項5)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、車両用ドアの内部側に取付けられるモジュールプレートに、電動ワイヤ式のウインドーレギュラーを含む複数の機器や部材を装着したドアモジュールを組立てる方法に、本発明を適用した場合の一例である。
【0013】
最初に、ドアモジュール10を備えた車両用ドア1について説明する。尚、図1の矢印aの方向を内側(車室側)、矢印bの方向を外側として説明する。
図1に示すように、車両用ドア1は、アウターパネル2、ドアモジュール10のモジュールプレート11を含むインナーパネル3、インナーパネル3の内側に取付けられたドアトリム4等を備えている。
【0014】
図1〜図5に示すように、ドアモジュール10は、繊維強化された高強度プラスチックで例えば平均厚さ約2mmに構成されたモジュールプレート11を有し、このモジュールプレート11に、電動ワイヤ式のウインドーレギュラー12、スピーカ13、インナードアハンドル14、ドアラッチ(図示略)等々の複数の機器や部材を装着してドアモジュール10が構成されている。
【0015】
図3、図7、図8に示すように、ウインドーレギュラー12は、電動で作動してウインドーガラス15を昇降(開閉)させる装置であり、ウインドーガラス15が連結された昇降体20、昇降体20を昇降自在にガイドするガイドレール21、昇降体20に連結されたワイヤ22、ワイヤ22が巻き付けられたホイール23、ホイール23を回動させる電動モータ24等を備えている。
【0016】
昇降体20には左右1対の取付け孔20aが形成され、これら取付け孔20aにウインドーガラス15の下端部に固定された1対のピン状部材(図示略)が挿入され連結されている。ガイドレール21は、モジュールプレート11の外面部の前後方向略中央部のレール取付け部11aに略上下方向向きに装着され、ガイドレール21から突出する上下1対のネジ部21aがモジュールプレート11に形成された上下1対の挿通穴11bに挿通され、モジュールプレート11の内面側に突出する1対のネジ部21aに1対のナット25が螺合されている。
【0017】
ワイヤ22は、その途中部がホイール23に巻き付けられ、ホイール23から上方に延びる部分は、ガイドレール21の上端にガイドされて下方に延びて保持体20に連結され、下方に延びる部分は、ガイドレール21の下端にガイドされて上方に延びて保持体20に連結されている。ホイールケース30とガイドレール21の上下両端との間のワイヤ部分はチューブ26に夫々収容されている。
【0018】
ホイール23はホイールケース30に回動可能に収容保持されると共に、電動モータ24はギヤ部材(図示略)等と共にモータケース31に保持され、このホイールケース30とモータケース31が、モジュールプレート10の上前部に形成された貫通穴11c及びその周辺部分を挟んで、モジュール11の外面部と内面部に共通の3本のボルト32によって組付けられ、モータケース31から突出する出力軸33が、貫通穴11cを挿通してホイール23に結合されている。
【0019】
尚、図6に示すように、貫通穴11cの縁部に3つの係合部11dが形成され、ホイールケース30の開口側端部を貫通穴11cに挿入して微小角度回動させ係合部11dに係合させて仮止めし、その状態で、モータケース31を組付けることにより、ホイールケース30が最終的に組付けられることになる。
【0020】
このウインドーレギュラー12においては、電動モータ24によりギヤ部材と出力軸33を介してホイール23が駆動されると、その駆動力がワイヤ22により昇降体20に伝達されて、昇降体20がガイドレール21に沿って昇降し、その昇降体20と一体的にウインドーガラス15が昇降する。
【0021】
図2、図4、図7、図8に示すように、モジュールプレート11の下前部にスピーカ取付穴11eが形成され、このスピーカ取付穴11eにスピーカ35が嵌め込まれて組付けられている。また、図2、図5、図7、図8に示すように、モジュールプレート11の上前部にハンドル取付部11fが形成され、このハンドル取付部11fにインナードアハンドル36が組付けられている。
【0022】
次に、前記車両用ドア1の内部側に取付けられるモジュールプレート11に複数の機器や部材を装着したドアモジュール10を組立てる方法について説明するが、その前に、この組立て方法で使用する治具40について図9〜図18を参照して説明する。尚、図9の前方を前方とし図10の左方を左方として説明する。
【0023】
図9、図10に示すように、治具40は、治具本体41と治具本体41に水平軸心回りに回動自在に枢支された保持体42とを有し、保持体42を、図9に実線で示す前方下がりの傾斜姿勢とする第1位置と、この第1位置から図9の側面視にて時計回り約120度回動させてほぼ反転させて略水平姿勢とする第2位置とに位置切換え可能に構成してある。
【0024】
治具本体41は枠状フレーム43と基台フレーム44とを有し、基台フレーム44に、保持体42が枢着されると共に、保持体42を前記第1位置と第2位置に保持可能な位置保持機構45が設けられている。尚、治具本体41には、複数の工具取付部46や複数の部品収納ボックス47等が設けられ、4組のキャスター48及びストッパー49も設けられている。
【0025】
図9〜図11に示すように、保持体42は、角パイプ材で構成された枠状フレーム50と、枠状フレーム50の左右方向中央部分の2本の水平部分に架着された板状フレーム51とを有する。図11〜図18に示すように、保持体42にモジュールプレート11を位置決めして固定保持するために、枠状フレーム50に、モジュールプレート11の外面を受け止め可能な3つの面受け部52(図12参照)と、モジュールプレート11の端縁を受け止め可能な2つの縁受け部53(図13、図14参照)と、モジュールプレート11の端縁に係合し、モジュールプレート11を縁受け部53側へ押圧可能な押圧部54aを有するトグルクランプ54(図15参照)が設けられている。
【0026】
トグルクランプ54は操作部54bを有し、この操作部54bを操作して押圧部54aを押圧位置と退避位置に切換えることができる。また、保持体42にガイドレール21を位置決めして保持するために、枠状フレーム50に、ガイドレール21の端縁とその付近の外面とを受け止め可能な受け部55(図16参照)が設けられ、また、板状フレーム51にボルト56が螺着され、その頭部でガイドレール21の外面を受け止め可能にしてある(図17参照)。
【0027】
更に、保持体42に昇降体20を位置決めして保持するために、板状フレーム21に保持板57が連結され、その保持板57に1対の位置決めピン58が立設され、これら位置決めピン58が昇降体20の1対の取付け孔20aに挿通可能にしてある(図18参照)。ここで、板状フレーム51に保持板57を連結するために、1対の止めネジ59が板状フレーム51に形成されたスリット51aに挿通されて保持板57に螺合され、1対の止めネジ59を弛めて保持板57を板状フレーム51に沿って移動させて位置調節可能である。
【0028】
前記ドアモジュール10の組立て方法について、図19の工程図を参照しながら説明する。先ず、保持体42を位置保持機構45で第1位置に保持して準備し(P1)、その第1位置の保持体42に、ウインドーレギュレータ12の昇降体20とガイドレール21を夫々所定位置に位置決めして保持する(P2)。尚、昇降体20、ガイドレール21、ワイヤ22、ホイール23等は、既に一体的に組立てられているものとする。
【0029】
この場合、ガイドレール21の上端及び上端付近の外面を受け部55に当接させ(図16参照)、昇降体20のウインドーガラス15との連結に用いる1対の取付け孔20aに1対の位置決めピン58を挿通させて、昇降体20を保持板57に載置し(図18参照)、ガイドレール21の下部外面をボルト56の頭部に当接させる(図17参照)。
【0030】
次に、保持体42に保持されたガイドレール21にモジュールプレート11のレール取付け部11aを重ね合わせ、ガイドレール21の上下1対のネジ部21aがモジュールプレート11に形成された1対の挿通穴11bに夫々挿通するように、面受け部52と縁受け部53とトグルクランプ54とで、保持体42にモジュールプレート11を位置決めして固定保持する(P3)。
【0031】
その後、モジュールプレート11の上側に突出する1対のネジ部21aに1対のナット25を螺合して、モジュールプレート11にガイドレール21を組付ける(P4)。次に、位置保持機構45を解除して、保持体42のグリップ42aを握って手前に引くように保持体42を回動させて、第1位置の保持体42を第2位置へ切換えて、位置保持機構45で第2位置に保持する(P5)。
【0032】
それから、昇降体20に連結されたワイヤ22を駆動するホイール23をモジュールプレート11に組付ける(P6)。この場合、ホイールケース30の開口側端部を貫通穴11cに挿入して微小角度回動させ、貫通穴11cの縁部に形成された係合部11dに係合させて仮止めする。
【0033】
次に、位置保持機構45を解除して、保持体42のグリップ42aを握って引き上げるように保持体42を回動させて、第2位置の保持体42を第1位置へ切換えて、位置保持機構45で第1位置に保持する(P7)。それから、ホイール42を駆動する電動モータ44を備えたモータケース31を3本のボルト32によりモジュールプレート11に組付ける(P8)。
【0034】
これら3本のボルト32により、ホイールケース30がモジュールプレート11に最終的に組付けられ、こうして、モジュールプレート11の上前部に形成された貫通穴11c及びその周辺部分を挟んで、ホイールケース30とモータケース31が連結され、ホイールケース30から突出して貫通穴11cを挿通する出力軸33がホイール23に結合される。
【0035】
その後、モジュールプレート11に、スピーカ35、インナードアハンドル36、ドアラッチ、等の複数の機器や部材を組付けて(P9)、ドアモジュール10を構成した後、トグルクランプ54を解除して、保持体42からモジュールプレート11(ドアモジュール10)を取外す(P10)。その後、このドアモジュール10に場合によってその他の機器や部材を組付けたり電気的な配線を行った後に、ドアモジュール10を車両用ドア1の内部側に複数のスクリューボルト等で取付ける。
【0036】
以上、このドアモジュール1の組立て方法によれば、第1位置の保持体42にウインドーレギュレータ12の昇降体20とガイドレール21を夫々所定位置に位置決めして保持する第1工程(P2)と、ガイドレール21にモジュールプレート11のレール取付け部11aを重ね合わせるように、保持体42にモジュールプレート11を位置決めして固定保持する第2工程(P3、P4)と、保持体42を第2位置に切換えてホイール23をモジュールプレート11に組付ける第3工程(P5、P6)と、第2位置の保持体42を第1位置に切換えて電動モータ24をモジュールプレート11に組付ける第4工程(P7、P8)を備えた。
【0037】
第1位置の保持体42にガイドレール21を所定位置に位置決めして保持してから、そのガイドレール21にモジュールプレート11の外面部のレール取付け部11aを重ね合わせるように、保持体42にモジュールプレート11を位置決めして固定保持するため、モジュールプレート11のレール取付け部11aにガイドレール21を簡単・確実に位置決めして組付けることができ、その後、保持体42を第2位置に切換えて、モジュールプレート11を略反転させることでホイール23をモジュールプレート11の内面部に簡単に組付けることができる。
【0038】
次に、第2位置の保持体42を第1位置に切換えて電動モータ24をモジュールプレート11に組付けるが、その際、昇降体20は保持体42に所定位置に位置決め保持された状態となっているため、出力軸33とホイール23とを、これらの相対的な回転方向位置を予め設定された所定の位置関係として確実に結合させつつ、電動モータ24をモジュールプレート11に簡単に組付けることができる。その結果、モジュールプレート11にウインドーレギュレータ12を簡単・確実に組付けでき(ウインドーレギュラーの組付け作業性が高まり)、ドアモジュール10の組立て作業を簡単化して作業能率を高めることができる。
【0039】
前記第2工程において、モジュールプレート11にガイドレール21を組付けるので、モジュールプレート11のレール取付け部11aにガイドレール21を確実に位置決めした状態で組付けできる。第2位置は、保持体42が略水平姿勢に保持されて、ホイール23を組付けるモジュールプレート11の外面が上面となる位置であるので、保持体42を第2位置に切換えた状態で、モジュールプレート11に、ホイール23、スピーカ35、インナードアハンドル36、ドアラッチ、等の機器や部材を組付ける組付け作業性を高めることができる。
【0040】
つまり、保持体42に固定保持されたモジュールプレート11に、ホイール23や電動モータ24等以外に、スピーカ35、インナードアハンドル36、ドアラッチ等を組付けるので、これら複数の機器や部材をモジュールプレート11に組付ける作業を簡単・確実に行い、ドアモジュール10の製作を簡単化できる。
【0041】
モジュールプレート11を繊維強化された高強度プラスチックで構成したので、モジュールプレート11が軽量化されて、そのモジュールプレート11に複数の機器や部材を装着したドアモジュール10の組立てを容易に行うことができ、組立てられたドアモジュール10も軽量化するため、車両用ドア1の内部側への取付けが容易になり、その高強度プラスチックで構成したモジュールプレート11をインナーパネル3の大部分として適用できる。
【0042】
尚、この方法で組立てたドアモジュール10を取付けた車両用ドア1においては、電動モータ24を含む電装品がモジュールプレート11(インナーパネル3)の内側(車室側)に装備されるため、従来のインナーパネルの外側に設けた場合に比べると防水構造の簡素化と軽量化を図ることが可能となり、それ故、ドアモジュール10の組立ても一層簡単化できる。
【0043】
前記実施形態の変更形態について説明する。
モジュールプレートへのガイドレールを組付けを、前記第2工程ではなく第3工程において行うようにしてもよい。
例えば、2種類以上のドアモジュール(例えば、フロントサイドドア用とリヤサイドドア用)を組立てるために、形状やサイズの異なるドアモジュールの昇降体とガイドレール、及び、モジュールプレートを保持できる共通の保持体を有する治具とするように構成可能である。
【0044】
前記第1位置を保持体が前下がりの傾斜姿勢となる位置、第2位置を保持体が略水平姿勢になる位置の限定は必須ではなく、種々の第1,第2位置を適宜変更設定可能である。また、保持体を鉛直軸心回りに回動させることで第1位置と第2位置に位置切換え可能に構成してもよい。
保持体の第1位置と第2位置への位置切換え、更には、モジュールプレート へのウインドーレギュレータ、スピーカ、インナードアハンドル、ドアラッチ、等々の機器や部材の組付けについて、自動化を図るように構成してもよい。
【0045】
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を付加して実施可能であり、また、本発明は、種々の車両用ドアのドアモジュールを組立てる場合において適用することが可能である。
【0046】
【発明の効果】
請求項1のドアモジュールの組立て方法によれば、第1工程において、第1位置の保持体にウインドーレギュレータの昇降体とガイドレールを夫々所定位置に位置決めして保持し、第2工程において、ガイドレールにモジュールプレートのレール取付け部を重ね合わせるように、保持体にモジュールプレートを位置決めして固定保持し、第3工程において、保持体を第2位置に切換えて、昇降体に連結されたワイヤを駆動するホイールをモジュールプレートに組付け、第4工程において、第2位置の保持体を第1位置に切換えて、ホイールを駆動する電動モータをモジュールプレートに組付ける。
【0047】
第1位置の保持体にガイドレールを所定位置に位置決めして保持してから、そのガイドレールにモジュールプレートの(外面部の)レール取付け部を重ね合わせるように、保持体にモジュールプレートを位置決めして固定保持するため、モジュールプレートにガイドレールを簡単・確実に位置決めして組付けることができ、その後、保持体を第2位置に切換えて、モジュールプレートをほぼ反転させることで、昇降体に連結されたワイヤを駆動するホイールをモジュールプレート(の内面部)に簡単に組付けることができる。
【0048】
次に、第2位置の保持体を第1位置に切換えて、ホイールを駆動する電動モータをモジュールプレートに組付けるが、その際、昇降体は保持体に所定位置に位置決め保持された状態となっているため、電動モータ側の出力軸とホイールとを、これらの相対的な回転方向位置を予め設定された所定の位置関係として確実に結合させつつ、電動モータをモジュールプレートに簡単に組付けることができる。結果、モジュールプレートにウインドーレギュレータを簡単・確実に組付けでき(ドアモジュールの組付け作業が高まり)、ドアモジュールの組立て作業を簡単化して作業能率を高めることができる。
【0049】
請求項2のドアモジュールの組立て方法によれば、第2工程又は第3工程において、モジュールプレートにガイドレールを組付けるので、モジュールプレートのレール取付け部にガイドレールを確実に位置決めした状態で組付けできる。
【0050】
請求項3のドアモジュールの組立て方法によれば、第2位置は、保持体が略水平姿勢に保持されて、ホイールを組付けるモジュールプレートの外面が上面となる位置であるので、保持体を第2位置に切換えた状態で、モジュールプレートに、その外面(上面)側からホイールや、その他の機器や部材を簡単・確実に組付けることができる。
【0051】
請求項4のドアモジュールの組立て方法によれば、保持体に固定保持されたモジュールプレートに、スピーカ、インナードアハンドル、ドアラッチ、の少なくとも1つを組付けるので、これらスピーカ、インナードアハンドル、ドアラッチ等を、モジュールプレートに組付ける組付け作業性を高めることができる。
【0052】
請求項5のドアモジュールの組立て方法によれば、モジュールプレートを繊維強化された高強度プラスチックで構成したので、モジュールプレートが軽量化されて、そのモジュールプレートに複数の機器や部材を装着したドアモジュールの組立てを容易に行うことができ、組立てられたドアモジュールも軽量化するため、車両用ドアの内部側への取付けが容易になり、その高強度プラスチックで構成したモジュールプレートをインナーパネルの少なくとも一部として適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両用ドアの縦断面図である。
【図2】モジュールパネルの側面図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】図2のV −V 線断面図である。
【図6】図2の貫通穴及びその周辺の要部拡大図である。
【図7】モジュールプレートとウインドーレギュラーの外面側斜視図である。
【図8】モジュールプレートとウインドーレギュラーの内面側斜視図である。
【図9】ドアモジュールの組立てに用いる治具の側面図である。
【図10】治具の正面図である。
【図11】治具の保持体の正面図である。
【図12】図11のA−A線断面図である。
【図13】図11のB−B線断面図である。
【図14】図11のC−C線断面図である。
【図15】図11のD−D線断面図である。
【図16】図11のE−E線断面図である。
【図17】図11のF−F線断面図である。
【図18】図11のG−G線断面図である。
【図19】ドアモジュールを組立てる工程図である。
【符号の説明】
1 車両用ドア
10 ドアモジュール
11 モジュールプレート
11a レール取付け部
12 ウインドーレギュレータ
20 昇降体
21 ガイドレール
22 ワイヤ
23 ホイール
24 電動モータ
35 スピーカ
36 インナードアハンドル
40 治具
42 保持体

Claims (5)

  1. 車両用ドアの内部側に取付けられるモジュールプレートに複数の機器や部材を装着したドアモジュールを組立てる方法において、
    所定の第1位置とこの第1位置からほぼ反転させた第2位置とに位置切換え可能な保持体を予め準備しておき、
    前記第1位置の保持体にウインドーレギュレータの昇降体とガイドレールを夫々所定位置に位置決めして保持する第1工程と、
    前記ガイドレールにモジュールプレートのレール取付け部を重ね合わせるように、保持体にモジュールプレートを位置決めして固定保持する第2工程と、
    前記保持体を第2位置に切換えて、昇降体に連結されたワイヤを駆動するホイールをモジュールプレートに組付ける第3工程と、
    前記第2位置の保持体を第1位置に切換えて、ホイールを駆動する電動モータをモジュールプレートに組付ける第4工程と、
    を備えたことを特徴とするドアモジュールの組立て方法。
  2. 前記第2工程又は第3工程において、モジュールプレートにガイドレールを組付けることを特徴とする請求項1に記載のドアモジュールの組立て方法。
  3. 前記第2位置は、保持体が略水平姿勢に保持されて、ホイールを組付けるモジュールプレートの外面が上面となる位置であることを特徴とする請求項1又は2に記載のドアモジュールの組立て方法。
  4. 前記保持体に固定保持されたモジュールプレートに、スピーカ、インナードアハンドル、ドアラッチ、の少なくとも1つを組付けることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のドアモジュールの組立て方法。
  5. 前記モジュールプレートは、繊維強化された高強度プラスチックで構成されたものであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のドアモジュールの組立て方法。
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