JP4025026B2 - 給湯暖房システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヒートポンプを用いた暖房システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開平9−101059号公報には、貯湯槽の内部に熱源器と熱交換器を収容した給湯暖房システムが記載されている。このシステムでは、貯湯槽内の水が、熱源器で加温され、給湯に供される。また、熱交換器で水から熱媒に熱が受け渡され、この熱媒が暖房器に送られることにより、暖房が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のシステムでは、暖房を継続して行うには、貯湯槽内の多量の水を熱源器で加温し続けなければならず、効率が悪いという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題を解決するために提案されたものであり、その特徴は、給湯用の水を貯える貯湯槽と、この貯湯槽に水循環系を介して接続され、水を加温する熱源器と、この熱源器に上記水循環系を介して接続され、水から熱媒に熱を受け渡させる熱交換器と、この熱交換器に熱媒循環系を介して接続され、上記熱媒から熱を受け取る暖房器とを備え、上記暖房器がオフの時に、上記熱源器を駆動しながら上記水循環系により水を上記貯湯槽と上記熱源器との間で循環させる貯湯運転を実行し、上記水循環系が、上記貯湯運転を実行する際、水をまず上記熱源器と上記熱交換器との間で循環させた後、上記熱源器と上記貯湯槽との間で循環させ、上記暖房器がオンの時は、上記熱源器を駆動しながら上記水循環系により水を上記熱源器と上記熱交換器との間で循環させるとともに、上記熱媒循環系により上記熱媒を上記熱交換器と上記暖房器との間で循環させる暖房運転を実行するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る給湯暖房システムS1を示したものである。このシステムS1は、貯湯槽10と、この貯湯槽10の外部に配されたヒートポンプ20(熱源器)と、室内の床に設置された床暖房パネル30(暖房器)とを備えている。
【0011】
貯湯槽10の下側部に給水管11が連なっている。この給水管11から供給された水で貯湯槽10内が満たされている。後述するように、この槽10内の水、特に槽10の上側部の水は、ヒートポンプ20によって約90℃の熱湯にされている。
【0012】
ヒートポンプ20は、例えば二酸化炭素からなる冷媒を循環させながら、蒸発と凝縮を反復させるようになっている。冷媒は、蒸発時に外気から採熱し、凝縮時にヒートポンプ20内の受熱路21へ放熱する。なお、二酸化炭素は臨界温度が低い(約30℃)ので、超臨界領域で凝縮する。
【0013】
貯湯槽10とヒートポンプ20とは、水循環系40により接続されている。水循環系40は、往路41と復路42を有している。往路41は、貯湯槽10の下端(下側部)から延び、ヒートポンプ20の受熱路21の上流端に連なっている。復路42は、受熱路21の下流端から延び、貯湯槽10の上端(上側部)に連なっている。
【0014】
これら往復路41,42は、後述する熱交換器50の伝熱管51によって短絡されている。往路41と伝熱管51との接続部には、電磁三方弁44が設けられており、この電磁三方弁44を境に、往路41が、貯湯槽10側の往路部41aとヒートポンプ20側の往路部41bとに分かれている。ヒートポンプ側往路部41bに、水循環ポンプ43が設けられている。
【0015】
電磁三方弁44は、例えばソレノイドオフのとき、往路部41a,41bどうしを連通させるとともに、伝熱管51を遮断するようになっている。これによって、貯湯槽10、往路41、受熱路21、復路42の順に結ぶ水の循環回路が形成されるようになっている。また、電磁三方弁44は、ソレノイドオンのとき、伝熱管51とヒートポンプ側往路部41bとを連通させるとともに、貯湯槽側往路部41aを遮断するようになっている。これによって、伝熱管51、往路部41b、受熱路21、伝熱管51よりヒートポンプ20側の復路42(ヒートポンプ側復路部42a)の順に結ぶ水の循環回路が形成されるようになっている。
【0016】
熱交換器50は、水を通す上記伝熱管51と、例えばプロピレングリコールからなる熱媒を通す伝熱管52とを有している。この熱交換器50と上記床暖房パネル30とが、熱媒循環系60を介して接続されている。
【0017】
熱媒循環系60は、床暖房パネル30内の放熱路31の下流端から延びて伝熱管52の上流端に連なる熱媒通路61と、伝熱管52の下流端から延びて放熱路31の上流端に連なる熱媒通路62とを有している。通路61に、熱媒循環ポンプ63が設けられている。
【0018】
さらに、給湯暖房システムS1には、コントローラ70(制御手段)が備えられている。コントローラ70は、ヒートポンプ20や循環系40,60の循環ポンプ43,63、電磁三方弁44などを制御することにより、貯湯運転と暖房運転を実行する。以下、コントローラ70の制御内容を説明する。
【0019】
貯湯運転は、床暖房パネル30がオフの時に適宜実行される。コントローラ70は、ヒートポンプ10と水循環ポンプ43を駆動するとともに、電磁三方弁44により往路41a,41bを連通させる。これによって、貯湯槽10とヒートポンプ20との間で水が循環される。すなわち、貯湯槽10の下側部の水が、往路41を経て受熱路21に導かれ、ヒートポンプ20の冷媒から熱を受け取る。冷媒は超臨界状態で放熱するので、受熱路21通過後の水を約90℃の熱湯にすることができる。この熱湯が、復路42を経て貯湯槽10の上側部に戻され、貯えられる。この熱湯を、貯湯槽10の上側部から延びる給湯管12を介して給湯に供することができる。
【0020】
上記貯湯運転は、主に深夜(例えば午前1時〜午前5時)に実行するのが望ましい。これによって、ヒートポンプ20の電力使用量を低減できる。
【0021】
居住者のリモコン操作やタイマ予約などにより床暖房パネル30がオンされると、コントローラ70は、暖房運転を実行する。すなわち、ヒートポンプ20と循環ポンプ43を駆動するとともに、電磁三方弁44により伝熱管51と往路部41bを連通させる。これによって、水が、往路部41b、受熱路21、復路部42a、伝熱管51の順に循環される(ヒートポンプ20と熱交換器50との間で循環される)。この水が受熱路21を通過する過程でヒートポンプ20により加温される。
【0022】
また、コントローラ70は、循環ポンプ63を駆動する。これによって、熱媒が、通路61、伝熱管52、通路62、放熱路31の順に循環される(熱交換器と床暖房パネル30との間で循環される)。そして、熱交換器50において、伝熱管51を通過中の水から伝熱管52を通過中の熱媒に熱が受け渡される。この熱媒が、放熱路31を通過する過程で床暖房パネル30に放熱する。これによって、床暖房を行うことができる。
【0023】
上述したように、ヒートポンプ20は、出口(受熱路21の下流端)での水温を約90℃まで高めることができるので、熱交換器50において、熱媒を例えば80℃程度まで加温できる。これによって、床の温度を短時間で所望のレベルまで立ち上げることができる。その後もヒートポンプ20の小さな出力で快適な暖房状態を十分に維持可能であり、上記従来システムのように貯湯槽10内の多量の水を加温し続ける必要はない。
【0024】
なお、上記貯湯運転に際して、まず電磁三方弁44で伝熱管51と往路部41bを連通させ、水をヒートポンプ20と熱交換器50との間で数十秒〜数分程度循環させ、そのうえで、電磁三方弁44で往路部41a,41bを連通させ、ヒートポンプ20と貯湯槽10との間で循環させるようにしてもよい。これによって、熱交換器50の伝熱管51に水が長時間滞留するのを防止でき、衛生を保つことができる。
【0025】
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において、既述の実施形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
図2は、本発明の第2実施形態に係る給湯暖房システムS2を示したものである。このシステムS2のヒートポンプ20’は、未臨界領域で凝縮を行う物質(例えばフロンや代替フロンなど)を冷媒にしている。また、ヒートポンプ側復路部42aには、電熱式の補助ヒータ22が設けられている。これによって、熱媒を、ヒートポンプ20’である程度(例えば60℃)まで加温した後、さらに補助ヒータ22によって所望温度(例えば90℃)まで加温することができ、ヒートポンプ20の負担を軽減できる。これらヒートポンプ20’と補助ヒータ22とによって特許請求の範囲の「熱源器」が構成されている。
【0026】
図3は、本発明の第3実施形態に係る給湯暖房システムS3を示したものである。このシステムS3では、貯湯槽10の上側部に、伝熱管からなる採熱器13が収容されている。採熱器13の両端は、熱媒循環系60の熱媒通路64,65に連ねられている。
【0027】
採熱器13の上流端に連なる通路64は、ポンプ63より下流の通路61から分岐されている。この分岐部を境に、通路61は、床暖房パネル30側の通路部61aと、熱交換器50側の通路部61bとに分かれている。
【0028】
採熱器13の下流端に連なる通路65は、電磁三方弁66を介して熱媒通路62に接続されている。熱媒通路62は、電磁三方弁66を境に、熱交換器50側の通路部62aと、床暖房パネル30側の通路部62bとに分かれている。
【0029】
電磁三方弁66は、例えばソレノイドオフのとき、通路部62a,62bどうしを連通させるとともに、通路65を遮断するようになっている。これによって、通路部61a,61b、伝熱管52、通路部62a,62b、放熱路31の順に(熱交換器50と床暖房パネル30の間で)熱媒が循環する循環回路が形成されるようになっている。また、電磁三方弁66は、ソレノイドオンのとき、通路65とパネル側通路部62bとを連通させるとともに、熱交換器側通路部62aを遮断するようになっている。これによって、通路部61a、通路64、採熱器13、通路65、通路部62b、放熱路31の順に(採熱器13と床暖房パネル30の間で)熱媒が循環する循環回路が形成されるようになっている。
【0030】
システムS3のコントローラ70は、暖房運転の際、先ず、熱媒循環ポンプ63を駆動するとともに、電磁三方弁66により通路65と通路部62bを連通させる。これによって、熱媒が、採熱器13と床暖房パネル30との間で循環される。この熱媒が、採熱器13を通過する過程で、貯湯槽10の上側部の熱湯から多量の熱を受け取ることができる。これによって、放熱路31から多量の放熱を行うことができる。この結果、床の温度をより一層短時間で所望のレベルまで立ち上げることができる。
【0031】
暖房開始から所定の時間(例えば5分〜30分)が経過した後、又は、床暖房パネル30の出口(放熱路31の下流端)での熱媒温度が所定(例えば50℃)に達した後、コントローラ70は、電磁三方弁66により通路部62a,62bを連通させる。これによって、熱媒が、熱交換器50と床暖房パネル30との間で循環される。これに併せて、コントローラ70は、水循環系40の電磁三方弁44により伝熱管51と往路部41bを連通させるとともに、ヒートポンプ20と水循環ポンプ43を駆動する。これによって、水が、ヒートポンプ20と熱交換器50との間で循環される。よって、上記第1実施形態で述べたのと同様に、ヒートポンプ20の小さな出力により快適な暖房状態を効率的に維持することができる。
【0032】
図4は、本発明の第4実施形態に係る給湯暖房システムS4を示したものである。このシステムS4は、上記第3実施形態のシステムS3に、太陽熱集熱器80と太陽熱放熱器14が付加されている。集熱器80は、屋根などの屋外に設置され、太陽熱を集熱して熱媒に与える。放熱器14は、伝熱管にて構成され、貯湯槽10の下側部に収容されている。
【0033】
これら集熱器80と放熱器14は、熱媒循環系60を介して接続されている。すなわち、熱媒循環系60は、集熱器80の下流端から延びて放熱器14の上流端に連なる熱媒通路91と、放熱器14の下流端から延びて集熱器80の上流端に連なる熱媒通路92とを含んでいる。通路92には、熱媒循環ポンプ93が設けられている。
【0034】
熱媒通路91の中途部から熱媒通路94が分岐して延びている。通路94の下流端は、電磁三方弁97を介して通路部62bに接続されている。通路部62bは、弁97を挟んで床暖房パネル30側の通路部分62dと、その反対側の通路部分62cとに分かれている。
【0035】
さらに、床暖房パネル30の下流側の通路部61aには、ポンプ63よりパネル30側から熱媒通路95が分岐して延びている。この分岐部を境に、通路部61aは、パネル30側の通路部分61cと、ポンプ63を含む通路部分61dとに分かれている。
【0036】
熱媒通路95の下流端は、電磁三方弁98を介して、通路94との分岐部より下流の熱媒通路91に接続されている。この接続部(弁98)より下流の熱媒通路91には、電磁三方弁99が設けられており、この弁99から短絡通路96が延びて、ポンプ93より貯湯槽10側の熱媒通路92に連なっている。
【0037】
熱媒通路91は、集熱器80と通路94間の通路部91aと、通路94と弁98間の通路部91bと、弁98,99間の通路部91cと、弁99と貯湯槽10間の通路部91dとに分けられている。
【0038】
電磁三方弁97は、例えばソレノイドオフのとき、通路部分62c,62dどうしを連通するとともに、通路94を遮断するようになっている。また、ソレノイドオンのとき、通路94と通路部分62dを連通するとともに、通路部分62cを遮断するようになっている。
【0039】
電磁三方弁98は、例えばソレノイドオフのとき、通路部91b,91cどうしを連通するとともに、通路95を遮断するようになっている。また、ソレノイドオンのとき、通路95と通路部91cを連通するとともに、通路部91bを遮断するようになっている。
【0040】
電磁三方弁99は、例えばソレノイドオフのとき、通路部91c,91dどうしを連通するとともに、通路96を遮断するようになっている。また、ソレノイドオンのとき、通路部91dを遮断するとともに、通路部91cと通路96を連通し、ひいては通路91,92どうしを通路96を介して短絡するようになっている。
【0041】
システムS4のコントローラ70には、モード指定スイッチ71(指定手段)が接続されている。居住者は、このスイッチ71により、熱媒循環系60に対して貯湯主体モードと暖房貯湯モードの一方を指定できるようになっている。
【0042】
すなわち、春〜秋などの暖房が不要な季節には、貯湯主体モードを指定しておく。このモードでは、晴天の日中などのように、集熱器80が太陽熱を十分集熱できる時、具体的には、温度センサ72による集熱器80の出口での熱媒温度が、温度センサ74による貯湯槽10の放熱器14周辺での水温より十分(例えば5℃〜10℃以上)高くなった時、コントローラ70が、電磁三方弁98,99により通路部91b〜91dを連通させるとともに、熱媒循環ポンプ93を駆動することにより、太陽熱利用貯湯運転を実行する。これによって、熱媒が、集熱器80、通路91、放熱器14、通路92の順に循環される(集熱器80と放熱器14との間で循環される)。この熱媒が、集熱器80で太陽熱を受け取り、放熱器14で放熱する。これによって、貯湯槽10内の水を加温することができる。
【0043】
なお、貯湯主体モードにおいても、床暖房パネル30がオンされると、上記第3実施形態のシステムS3と同様の暖房運転が実行される。太陽熱利用貯湯運転を実行中に、床暖房パネル30がオンされた場合には、太陽熱利用貯湯運転と暖房運転とが併行して行われることになる。
【0044】
冬季になると、スイッチ71によって暖房貯湯モードを指定しておく。このモードでは、晴天の日中(太陽熱を十分集熱可能な時、具体的には、集熱器80出口での熱媒温度が、温度センサ73による床暖房パネル30出口での熱媒温度や貯湯槽10の放熱器14周辺での水温より十分高い時)になると、コントローラ70が、太陽熱利用暖房貯湯運転を実行する。すなわち、弁97により通路94と通路部分62dを連通させ、弁98により通路95と通路部91cを連通させ、弁99により通路部91c,91dを連通させ、さらに熱媒循環ポンプ93を駆動する。
【0045】
これによって、熱媒が、集熱器80、通路部91a、通路94、通路部分62d、放熱路31、通路部分61c、通路95、通路部91c,91d、放熱器14、通路92の順に循環される。この熱媒が、集熱器80から受け取った太陽熱を放熱路31で放熱するとともに、放熱器14で放熱する。放熱器14での放熱によって貯湯槽10内の水を加温することができる。また、放熱路31での放熱によって、床暖房パネル30がオフになっているときでも、床暖房パネル30を温め、暖房状態にすることができる。
【0046】
この太陽熱利用暖房貯湯運転だけでは暖房が十分でない場合には、床暖房パネル30をオンする。これによって、太陽熱利用暖房貯湯運転が停止され、上記システムS3と同様の暖房運転が実行される。すなわち、コントローラ70が、まず、弁66により通路65と通路部分62cを連通させ、弁97により通路部分623c,62dを連通させ、熱媒循環ポンプ63を駆動する。
【0047】
これによって、熱媒が、貯湯槽10の採熱器13と床暖房パネル30の放熱路31の間で循環され、貯湯槽10で採熱し、床暖房パネル30で放熱する。床暖房パネル30は、太陽熱利用暖房貯湯運転によって既に温められているので、より短い時間で快適な暖房状態にすることができる。
【0048】
その後、コントローラ70は、弁66を通路部62a,62bの連通状態に切り換えるとともに、弁44により伝熱管51と往路部41bを連通させ、ヒートポンプ20と水循環ポンプ43を駆動する。これによって、水が、ヒートポンプ20と熱交換器50との間で循環され、熱媒が、熱交換器50と床暖房パネル30との間で循環される。そして、ヒートポンプ20から熱交換器5を介して床暖房パネル30に熱が供給され、快適な暖房状態が維持される。
【0049】
なお、暖房貯湯モードでも、貯湯主体モードと同様に、上記暖房運転と併行して、集熱器80と放熱器14との間で熱媒を循環させ、上記太陽熱利用貯湯運転を実行する場合がある。
【0050】
暖房運転を停止している時において、集熱器80が床暖房パネル30より十分高温でない場合には、熱媒を集熱器80と放熱器14との間だけで循環させ、床暖房パネル30をパスする。
【0051】
一方、集熱器80が貯湯槽10より十分高温でない時には、熱媒を集熱器80と床暖房パネル30との間だけで循環させ、放熱器14をパスする。すなわち、弁97で通路94と通路部分62dを連通させ、弁98で通路95と通路部91cを連通させ、弁99で通路部91cと通路96を連通させ、循環ポンプ93を駆動することにより、熱媒を、通路92、集熱器80、通路部91a、通路94、通路部分62d、放熱路31、通路部分61c、通路95、通路部91c、通路96の順に循環させる。
【0052】
集熱器80が、貯湯槽10及び床暖房パネル30の何れよりも十分高温でない時には、熱媒循環ポンプ93が停止される。
【0053】
深夜には、貯湯主体モード及び暖房貯湯モードの何れにおいても、第1実施形態で述べたのと同様の貯湯運転が実行される。なお、このシステムS4では、水循環系40の往路41の上流端が、貯湯槽10における放熱器14より上に配されている。したがって、貯湯運転によって、貯湯槽10内の水は、放熱器14より上側では熱湯になるが、放熱器14の周りでは低温のまま維持される。これによって、明くる日の日中、太陽熱で貯湯する際に、放熱器14での熱媒の放熱効率を高めることができ、ひいては、集熱器80に入る熱媒を低温にして太陽熱集熱効率を高くすることができる。
【0054】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
例えば、システムS3,S4においても、ヒートポンプ20に代えて、ヒートポンプ20’と補助ヒータ22とにより熱源器を構成してもよい。
システムS4において、モード指定スイッチ71をリモコン操作装置に設け、スイッチング情報が無線でコントローラ70に送られるようにしてもよい。さらに、指定手段が、モードを季節や気温などに応じて自動的に指定するようになっていてもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ヒートポンプは、出口での水温約90℃まで高めることができるので、熱交換器において、熱媒を例えば80℃程度まで加温できる。これによって、床の温度を短時間で所望のレベルまで立ち上げることができる。その後もヒートポンプの小さな出力で快適な暖房状態を十分に維持可能であり、従来システムのように貯湯槽内の多量の水を加温し続ける必要はない。又貯湯運転に際して、まず電磁三方弁で伝熱管と往路部を連通させ、水をヒートポンプと熱交換器との間で数十秒〜数分程度循環させ、そのうえで、電磁三方弁で往路部を連通させ、ヒートポンプと貯湯槽との間で循環させることで、熱交換器の伝熱管に水が長時間滞留するのを防止でき、衛生を保つことができる。従って、貯湯だけでなく暖房をも効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る給湯暖房システムの概略構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る給湯暖房システムの概略構成図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る給湯暖房システムの概略構成図である。
【図4】本発明の第4実施形態に係る給湯暖房システムの概略構成図である。
【符号の説明】
S1〜S4 給湯暖房システム
10 貯湯槽
13 採熱器
14 放熱器
20 ヒートポンプ
22 補助ヒータ
30 床暖房パネル(暖房器)
40 水循環系
50 熱交換器
60 熱媒循環系
71 モード指定スイッチ(指定手段)
Claims (1)
- 給湯用の水を貯える貯湯槽と、この貯湯槽に水循環系を介して接続され、水を加温する熱源器と、この熱源器に上記水循環系を介して接続され、水から熱媒に熱を受け渡させる熱交換器と、この熱交換器に熱媒循環系を介して接続され、上記熱媒から熱を受け取る暖房器とを備え、上記暖房器がオフの時に、上記熱源器を駆動しながら上記水循環系により水を上記貯湯槽と上記熱源器との間で循環させる貯湯運転を実行し、上記水循環系が、上記貯湯運転を実行する際、水をまず上記熱源器と上記熱交換器との間で循環させた後、上記熱源器と上記貯湯槽との間で循環させ、上記暖房器がオンの時は、上記熱源器を駆動しながら上記水循環系により水を上記熱源器と上記熱交換器との間で循環させるとともに、上記熱媒循環系により上記熱媒を上記熱交換器と上記暖房器との間で循環させる暖房運転を実行することを特徴とする給湯暖房システム。
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Cited By (2)
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