JP4024802B2 - 車両用窓組立体及び窓縁モール及びその製造方法 - Google Patents

車両用窓組立体及び窓縁モール及びその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、車両用窓組立体と窓縁モール及びその車両用窓組立体用の窓縁モールの製造方法に関する。さらに詳細には、車体の窓開口縁に取付けられる窓板の裏面の外周縁に沿って、前記窓開口縁と窓板の外周縁端面との間の隙間を遮蔽するための長尺な遮蔽材である窓縁モールが予め感圧両面粘着テープ(「両面粘着テープ」、又は、単に「両面テープ」と云われることもある。)で固着されている車両用窓組立体と、その車両用窓組立体を製造するために使用する窓縁モールと、その窓縁モールを製造する方法に関する。
上記した車両用窓組立体としては種々のものが提案され、使用されている。
例えば、日本国特許第3107389号に記載の車両用窓組立体は、車体の窓開口縁に取付けられるガラス板(本願の「窓板」に相当 以下、窓板という)と、その窓板の外周縁に沿って、前記窓開口縁と窓板の外周縁端面との間の隙間を遮蔽するための長尺な遮蔽材である成形ストリップ(本願の「窓縁モール」に相当 以下、窓縁モールという)とから構成されている。前記窓縁モールは、窓板の裏面に直接押し出し成形されることにより、その窓板に固着されている。
即ち、位置決めされた窓板に対して押し出し成形装置の押し出しヘッドをロボット等で移動させることにより、窓縁モールが形成されるとともに、その窓縁モールが窓板に固着される。しかし、この方法によると、押し出し成形装置の他にロボット等が必要となるため、設備が大掛かりなものとなる。
この点を改善するため、前記窓縁モールを押し出し成形装置で別途に成形しておき、その後に、その窓縁モールを両面粘着テープで窓板の外周縁の裏面に固着して車両用窓組立体を製造することが考えられる。
日本国特許第3107389号
しかしながら、窓縁モールを両面粘着テープによって窓板の外周縁の裏面に固着する車両用窓組立体では、以下に示すような不具合がある。
一般的に、窓板の成形時には、その窓板の隅部は尖った角状に形成されているが、尖った角はこの部分から破損し易く、また窓板の取扱い上危険を伴うため、危険防止の観点からその角は面取り成形されている。
一方、窓縁モールは、窓板の外周縁に沿うように両面粘着テープによってその窓板の裏面に装着されるため、前記両面粘着テープの粘着面は大部分が窓板の裏面によって隠蔽される。しかし、窓板の隅部(角)における面取り部では、窓縁モールの端部と共に前記両面粘着テープの粘着面が張出して露出するようになる。両面粘着テープの粘着面に露出部分が存在すると、車両用窓組立体を車体の窓開口縁に取付けるまでの間、あるいは車両に取付けて使用中に、その露出部分にゴミや埃が付着してその車両の外観を損なう。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、両面粘着テープの粘着面の露出部分にゴミや埃が付着しない構成の車両用窓組立体と、その組立体に使用する窓縁モール及びその窓縁モールの製造方法を提供することである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、周縁に沿って所定の幅で不透明着色層が裏面に形成されている車両用の透明な窓板と、前記不透明着色層の位置で両面粘着テープにより前記窓板の周縁に沿ってその窓板の裏面に貼着された長尺状の窓縁モールとを備える車両用窓組立体であって、
前記窓板は、その上周縁と左右両側の側周縁との境界部分に位置する左右の角が面取りされて、前記角の位置に面取り部が形成されており、前記窓縁モールは、全長に亘って前記両面粘着テープの一面が貼着される装着部を有しており、前記窓縁モールは、前記両面粘着テープの他面が前記窓板の裏面に貼着されて、ほぼ全長に亘って前記窓板の裏面に固着されていて、前記窓板の角の位置では、前記両面粘着テープの他面の一部が前記装着部の端部と共に前記面取り部から張出して露出しており、その両面粘着テープの前記露出部分の表面に非粘着層が形成されていることを特徴とするものである。
本発明によると、窓板の角の位置で、面取り部から張出して露出している両面粘着テープの他面(粘着面)の露出部分には、表面に非粘着層が形成されている。このため、車両用窓組立体を取扱う環境中にゴミや埃が存在していても、そのゴミや埃が両面粘着テープの他面(粘着面)の露出部分に付着しない。これによって、車両用窓組立体を車体の窓開口縁に取付けるまでの間に、その露出部分にゴミや埃が付着するのを防ぎその車両の外観を損なう不具合がなくなる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、窓縁モールは、窓板の上周縁と側周縁との少なくとも一方の周縁に沿って固着されていることを特徴としたものである。
このため、車種に応じた多種類の車両用窓組立体を提供できるようになる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の発明において、窓縁モールは、窓板の上周縁と左右の側周縁とに沿って固着されており、前記上周縁に沿う窓縁モールの端末と、前記左右の側周縁に沿う窓縁モールの端末とは、前記窓板の角の角度をほぼ二分する仮想直線と一致しており、それらの窓縁モールの端末同士が互いに接合されていることを特徴としたものである。
このため、上周縁に沿う窓縁モールの端末と、左右の側周縁に沿う窓縁モールの端末との接合部分の美観が向上する。
請求項4の発明は、請求項3に記載の発明において、窓板の上周縁に沿う窓縁モールの端末とその窓板の左右の側周縁に沿う窓縁モールの端末との接合部分では、前記上周縁に沿う窓縁モールの両面粘着テープと前記左右の側周縁に沿う窓縁モールの両面粘着テープの端末どうしが実質的につながっていることを特徴としたものである。
このため、窓板の上周縁に沿う窓縁モールの端末とその窓板の左右の側周縁に沿う窓縁モールの端末とが合わさる角において、窓板に対する窓縁モールの固着力が保たれる。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明において、前記非粘着層は、塗装膜であることを特徴としたものである。
このため、非粘着層を簡単かつ容易に形成できる。
請求項6の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明において、前記非粘着層は、貼付されたシート状の小片によって形成されていることを特徴としたものである。
このため、非粘着層を所定位置に正確な形状に形成できる。また、車両用窓組立体の製品毎に非粘着層の形状がばらつくことがない。
請求項7の発明は、請求項6に記載の発明において、シート状の小片は、裏面に粘着面を備えており、そのシート状の小片の粘着面が両面粘着テープの他面に貼付けられていることを特徴としたものである。
このため、両面粘着テープの他面とシート状の小片の固着力が高く維持される。
請求項8の発明は、請求項5〜請求項7のいずれかに記載の発明において、塗装膜あるいは小片の色彩は、窓縁モールの装着部の色彩とほぼ等しいことを特徴としたものである。
このため、両面粘着テープの他面に形成された非粘着層と窓縁モールの装着部との間で色彩の違和感が生じることがなく、見栄えが向上する。
請求項9の発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明において、窓板の外周端面には窓縁モールの装着部の色彩とほぼ等しい塗装膜が形成されていることを特徴としたものである。
このため、両面粘着テープの他面に形成された非粘着層と窓縁モールの装着部及び窓板 の外周端面との色彩がほぼ等しい場合に、その非粘着層がさらに目立たない。
請求項10の発明は、周縁に沿って所定の幅で不透明着色層が裏面に形成され、上周縁と左右両側の側周縁との境界部分に位置する左右の角が面取りされて、前記角の位置に面取り部が形成されている車両用の透明な窓板の前記不透明着色層の位置に両面粘着テープにより前記窓板の周縁に沿ってその窓板の裏面に貼着される長尺状の窓縁モールであって、前記窓縁モールは、前記窓板の裏面に固着される部分であって、前記窓板の裏面に貼着されたときに、その窓板の角における面取り部から張出す端部を備えている装着部と、一面が前記装着部の全長に亘って貼着されており、他面が全長に亘って離型紙で覆われた両面粘着テープとを有し、前記装着部の端部に位置する前記両面粘着テープの他面において、少なくとも前記面取り部から張出す部分には、その表面に非粘着層が形成されていることを特徴としたものである。
本発明によると、窓縁モールの装着部の端部に配置された前記両面粘着テープの他面において、少なくとも窓板の角における面取り部から張出す露出部分には、その表面に非粘着層が形成されている。このため、窓縁モールを取扱う環境中にゴミや埃が存在していても、ゴミや埃が両面粘着テープの他面(粘着面)の露出部分に付着せず、窓縁モールの外観を損なうことがない。
請求項11の発明は、請求項10に記載の発明において、両面粘着テープの他面の非粘着層は、前記他面の他の部位と共に離型紙で覆われており、前記両面粘着テープの非粘着層を覆う部分の離型紙には、把持可能な形状のタブテープが前記両面粘着テープから離れる方向に向けて突出するように取付けられていることを特徴としたものである。
本発明によると、離型紙において、両面粘着テープの非粘着層を覆う部位には、把持可能な形状のタブテープが取付けられているため、タブテープを持って引っ張ることで、その離型紙を両面粘着テープの他面から容易に剥せる。このため、窓縁モールを窓板の裏面に貼着する際の作業効率が向上する。また、両面粘着テープの他面の非粘着層は離型紙で覆われて保護されているため、窓縁モールの取扱い中にその非粘着層が良好に維持される。
請求項12の発明は、請求項10又は請求項11のいずれかに記載の発明において、両面粘着テープの一面が貼着される装着部を備える窓縁モールには、前記装着部に沿ってその装着部よりも弾性に富むリップが装着部から外側に向けて張出して形成されており、前記リップは、前記窓縁モールが窓板の所定位置に取付けられたときに、前記窓板の周縁を超えて外側に向けて張出し可能とされていることを特徴としたものである。
本発明によると、窓板の周縁から外側に向けて張出しているリップは、弾性に富むため、車体のパネルに良好に追従し、窓開口縁と窓板の外周縁端面との間の隙間をそのリップによって確実に遮蔽できるようになる。
請求項13の発明は、周縁に沿って所定の幅で不透明着色層が裏面に形成されている車両用の透明な窓板の上周縁と左右両側の側周縁との境界部分に位置する左右の角が面取りされ、前記角の位置に面取り部が形成されている窓板の周縁に沿って、両面粘着テープによりその窓板の裏面における前記不透明着色層の位置に貼着される長尺状の窓縁モールの製造方法であって、前記窓板の裏面に固着される部分であって、前記窓板の裏面に装着されたときに、その窓板の角における面取り部から端部が張出す装着部と、一面が前記装着部の全長に亘って貼着され、他面が全長に亘って離型紙で覆われた両面粘着テープとを備えた窓縁モールの前記両面粘着テープのうち、前記端部に位置する離型紙の一部を剥して、両面粘着テープの他面を部分的に露出させる工程と、部分的に露出させた前記両面粘着テープの他面の少なくとも前記窓板の角における面取り部から張出す露出部分の表面に、非粘着層を形成する工程とを有することを特徴としたものである。
本発明によると、窓縁モールの装着部の端部に配置された前記両面粘着テープの他面において、少なくとも窓板の角における面取り部から張出す露出部分には、その表面に非粘着層が形成される。このため、窓縁モールを取扱う環境中にゴミや埃が存在していても、そのゴミや埃が両面粘着テープの他面(粘着面)の露出部分に付着し難くなり、外観を損なうことがない窓縁モールを容易に製造できる。
請求項14の発明は、請求項13に記載の窓縁モールの製造方法であって、両面粘着テープの離型紙の一部を剥す工程の前に、剥される離型紙の部位に前記両面粘着テープから離れる方向に向けて突出するように取付けられた把持可能な形状のタブテープを引っ張って前記離型紙の一部を剥すことを特徴としたものである。
このため、タブテープを剥離方向に引っ張って両面粘着テープの離型紙の一部を容易に剥せる。
請求項15の発明は、請求項13又は請求項14のいずれかに記載の発明において、非粘着層を形成する工程では、両面粘着テープの他面に塗料を塗布して非粘着層を形成することを特徴としたものである。
このため、細かい範囲や形状であっても非粘着層を形成できるようになる。
請求項16の発明は、請求項13又は請求項14のいずれかに記載の発明において、非粘着層を形成する工程では、両面粘着テープの他面にシート状の小片を貼着して非粘着層を形成することを特徴としたものである。
このため、速やかに正確な形状で非粘着層を形成できる。
請求項17の発明は、請求項13から請求項16のいずれかに記載の発明において、非粘着層を形成した後、部分的に剥した離型紙を元の方向に戻し、前記離型紙で両面粘着テープを再度覆うことを特徴としたものである。
このため、窓縁モールの取扱い中に両面粘着テープの非粘着層以外の部分にゴミや埃が付着せず、良好な粘着力を維持できる。
本発明により、両面粘着テープの粘着面の露出部分にゴミや埃が付着しない構成の車両用窓組立体と、その組立体に使用する窓縁モール及びその窓縁モールの製造方法を提供できるようになる。
[第1の実施形態]
以下、図1〜図5に基づいて本発明の実施形態1の第1実施例に係る車両用窓組立体の説明を行う。本実施形態に係る車両用窓組立体は、乗用車の運転席前面の窓開口縁に取付けられる窓組立体であり、図1はその全体斜視図を表している。また、図2は図1のII矢視拡大正面図、図3は図2のIII-III線断面図、図4は図2のIV-IV線断面図である。図5は車両用窓組立体の変更例を表す要部拡大正面図である。
乗用車の車体1には、図1に示すように、運転席の前面側に窓用開口4が形成されている。窓用開口4の開口縁6(以下、窓開口縁6という)は、図3の横断面図、図4の斜方断面図に示すように、開口前面(フロントピラー面)6uから一定寸法だけ車内側(図において下方)に延びる側壁部6eと、その側壁部6eから一体に窓用開口4の中央側に所定の幅で折り曲げられた底壁部6fとにより、略L字形の窪み状に形成されている。
車両用窓組立体10は、車体1の窓開口縁6に嵌め込まれた状態で、接着性のペースト状シーリング剤(シーラント)により、車体1に固着される窓材である。車両用窓組立体10は、透明な窓板12と、その窓板12の周縁に沿って裏面に貼着された長尺状の窓縁モール20とを備えている。
窓板12は、図3等に示すように、ポリビニルブチラールのように透明なフィルムの中間膜12cにより貼り合わされた表側透明板12uと裏側透明板12bとから構成されており、その外周形状が車体1の窓開口縁6の形状に合わせられている。また、窓板12の上周縁Uと左右両側の側周縁Sとの境界部分に位置する左右の角Cは、図2に示すように、面取りされ、角Cの位置に円弧状の面取り部12eが形成されている。なお、面取り部12eは、楕円状や傾斜面状に形成することも可能である。
また、窓板12の裏側には、周縁に沿って所定の幅で、図3、図4に示すように、例えば、フリット層等の黒色の不透明着色層13が形成されている。さらに、窓板12の外周端面には、例えば、黒色の着色塗装膜15が形成されている。ここで、図では、理解を容易にするために、不透明着色層13及び着色塗装膜15の厚みを誇張して記載しているが、不透明着色層13及び着色塗装膜15の実際の厚み寸法はそれぞれ数μmから数百μm程度である。
車両用窓組立体10の窓縁モール20は、図3、図4に示すように、窓板12の外周端面と車体1の窓開口縁6との間の隙間SPを遮蔽するための長尺状の遮蔽部材である。窓縁モール20は、図2に示すように、窓板12の上周縁Uの裏面に貼着される上周縁用モール20uと、窓板12の側周縁Sの裏側に固着される左右の側周縁用モール20sとを有する(但し、運転席側から見て右側の側周縁用モール20sは図示省略している)。上周縁用モール20uと左右の側周縁用モール20sとの各角部端末20y,20xは、窓板12の角Cの角度をほぼ二分する仮想直線Tと一致するように形成されている。それらのモール20u,20sの端末20y,20xどうしが、例えば、熱溶着等により互いに接合されている。ここで、上周縁用モール20uと左右の側周縁用モール20sとは等しい構造であるため、両者20u,20sを共に窓縁モール20という用語に統一して以下の説明を行う。
窓縁モール20は、図3、図4等に示すように、横断面形状が略逆L字形に成形されたモール本体部22と、薄板状の弾性リップ24とを備えている。モール本体部22は、窓板12の裏面に固着される部分であり、幅広に形成された窓側平板状部22uと、窓側平板状部22uの裏側で窓側平板状部22uに対してほぼ直角に形成されたパネル側平板状部22tとを有する。モール本体部22の窓側平板状部22uは、窓板12の裏面に合わせられる装着面22eを備えており、その装着面22eに感圧両面粘着テープ27(以下、単に両面粘着テープ27という)の一面が貼着されている。装着面22eは、モール本体部22の全長に亘って形成されており、両面粘着テープ27は、その装着面22eの全長に亘って貼着されている。そして、両面粘着テープ27の他面27cが窓板12の周縁に沿ってその窓板12の不透明着色層13の位置に貼着される。これによって、窓縁モール20は、ほぼ全長に亘って窓板12の裏面に固着される。ここで、全長に亘って固着されるとは、窓板12の裏面に貼着される部分の全長であって、例えば、モール本体部22が窓板12の下周縁を超えて伸びる延長部があるときは、この部分に両面粘着テープ27を必ずしも設ける必要はない。このとき、窓縁モール20は、図2に示すように、モール本体部22におけるパネル側平板状部22tの外側面22xが窓板12の外周端面から寸法Lだけ僅かに張出す位置に位置決めされる。
即ち、窓縁モール20のモール本体部22における装着面22eが本発明の装着部に相当する。
窓縁モール20の弾性リップ24は、車両用窓組立体10が車体1の窓開口縁6に装着されたときに、図3、図4の想像線(二点鎖線)で示すように、弾性変形して側壁部6eに弾接し、窓板12の外周端面と車体1の窓開口縁6との間の隙間SPを遮蔽する。弾性リップ24は、モール本体部22のパネル側平板状部22tの外側面22xに、モール本体部22と一体的に成形されており、前記装着面22eに沿ってモール本体部22の全長に亘って形成されている。即ち、弾性リップ24は、窓板12の周縁から外側に向けて張出すように形成されている。車体1への装着前のフリー状態で、弾性リップ24の先端位置は、図3、図4に示すように、車体1の側壁部6eを超えるように設定されている。
窓縁モール20は、例えば、黒色に着色された熱可塑性エラストマー(熱可塑性樹脂とゴムとの混合体)により形成されており、弾性リップ24の部分はモール本体部22よりも弾性に富んでいる。即ち、弾性リップ24の部分では、ゴムに対する熱可塑性樹脂の混合割合がモール本体部22の部分よりも小さくなっている。本実施形態に係る窓縁モール20では、弾性リップ24の部分の硬度がJIS K7215のHDA70に設定されており、モール本体部22の硬度が同90に設定されている。また、モール本体部22の裏側部分、即ち、窓側平板状部22uの裏側とパネル側平板状部22tの裏側には、接着性のシーリング剤(シーラント)と接着し易い樹脂により形成された接着層22zが設けられている。
窓縁モール20は、押し出し成形装置(図示省略)によって所定の断面形状(図3等に示す断面形状)で成形されている。なお、図3における符号22wは、押し出し成形時に窓縁モール20のモール本体部22に一体的に埋め込まれる金属ワイヤを表している。
図2に示すように、角Cでは、窓板12の上周縁Uの裏面に貼着される窓縁モール20(上周縁用モール20u)と、その窓板12の側周縁Sの裏側に固着される窓縁モール20(側周縁用モール20s)とは、前述のように、窓板12の角Cの角度をほぼ二分する仮想直線Tと一致するように互いの端末20y,20xどうしが接合されている。このため、窓板12の角Cの位置では、窓縁モール20の上周縁用モール20uと側周縁用モール20sとは窓板12の角Cとほぼ同角度に交差しており、その窓縁モール20の装着面22eに粘着された両面粘着テープ27もほぼ同角度に交差して配置されて、端末どうしが実質的に連続している。一方、窓板12は、前述のように、上周縁Uと左右両側の側周縁Sとの境界部分に位置する左右の角Cの位置に円弧状の面取り部12eが形成されている。このため、窓板12の角Cの位置では、窓縁モール20の装着面22eの角部(端部)と共に両面粘着テープ27の粘着面(他面27c)の一部が前記面取り部12eで窓板12の外周端面から張出して露出することになる。
本実施形態の第1実施例に係る車両用窓組立体10では、窓板12の面取り部12eで窓板12の外周端面から張出した両面粘着テープ27の他面27cの露出部分に紫外線(UV)等に対して耐候性の良好な、例えば、黒色の塗装膜による非粘着層31が形成されている。これによって、車両用窓組立体10を取扱う環境中にゴミや埃が存在していても、そのゴミや埃が両面粘着テープ27の露出部分に付着しなくなる。このため、車両用窓組立体10を車体1の窓用開口4の開口縁6に取付けるまでの間や車両の使用中に、その露出部分にゴミや埃が付着せず車両用窓組立体10の外観を損なうような不具合がなくなる。また、非粘着層31は塗装膜であるため、非粘着層31を容易に形成できる。なお、塗装膜は、アクリルウレタン樹脂等を適宜溶剤に溶解させ、これにカーボンブラック等の適宜の顔料を混合した液状塗料を塗布して乾燥させることで形成できる。
さらに、塗装膜の色彩(黒色)は、窓縁モール20の装着面22eの色彩(黒色)とほぼ等しいため、両面粘着テープ27の他面27cに形成された非粘着層31と窓縁モール20の装着面22eとの間で色彩の違和感が生じることがなく、良好な見栄えが維持される。さらに、両面粘着テープ27の色彩がどのような色彩であるかを問わず使用可能になるので、窓板12の裏面と窓縁モール20の装着面22eとの間に好ましい粘着力の有する両面粘着テープ27を選択して使用でき、選択肢が広がる。また、窓板12の外周端面には窓縁モール20の装着面22eの色彩(黒色)とほぼ等しい黒色の着色塗装膜15が形成されているため、その非粘着層31がさらに目立たなくなる。
また、本実施形態に係る車両用窓組立体10では、窓板12の角Cで上周縁Uに沿う上周縁用モール20uの端末20yと、側周縁Sに沿う側周縁用モール20sの端末20xとが窓板12の角Cの角度をほぼ二分する仮想直線Tと一致しており、それらの窓縁モール20u,20sの端末どうしが互いに接合されている。このため、上周縁用モール20uと側周縁用モール20sと接合部分の美観が保たれる。
また、上周縁用モール20uと側周縁用モール20sと接合部分では、上周縁用モール20uの両面粘着テープ27と側周縁用モール20sの両面粘着テープ27とが実質的につながっているため、角Cにおいて窓板12に対する窓縁モール20の固着力が保たれる。
上記両面粘着テープ27としては、住友スリーエム(株)から「スコッチマウント」の名称で市販されているテープが好適に使用できる。
(第2実施例)
上記したように本実施形態の第1実施例に係る車両用窓組立体10では、塗装膜により非粘着層31を形成する例を示したが、図7に図示するように、塗装膜の代わりに予め所定の形状に成形したシート状の小片を両面粘着テープ27の露出部分に貼着することにより、非粘着層31を形成することも可能である。このように、シート状の小片を使用することにより、正確な外周形状の非粘着層31を短時間で簡単に形成でき、車両用窓組立体10の製品毎に非粘着層31の外形状がばらつくことがない。また、接着性樹脂テープ等の裏面に粘着剤層を有するシート状の小片を用い、そのシート状の小片の裏面を両面粘着テープ27の他面27cに貼付ければ、シート状の小片が両面粘着テープ27の他面27cにしっかりと貼着して高い安定した固着力が得られる。ここで、シート状の小片は、第1実施例の場合と同じく耐候性を有し、窓縁モール20の装着面22eと等しい色彩(黒色)に設定するのが好ましい。なお、上記小片は、略三角形状をなし、その角に小さな丸みを持たせておくと、これらの角から剥れ始めることがないので好ましい。
図5は、本実施形態に係る車両用窓組立体10の変更例を表している。この変更例に係る車両用窓組立体40は、窓板12の左右の側周縁Sの裏側にのみ窓縁モール20を備えている。なお、窓板12及び窓縁モール20の構成は、上記した車両用窓組立体10の窓板12及び窓縁モール20と等しいため、同一番号を付して説明を省略する。
車両用窓組立体40では、窓板12の上端12pの位置に窓縁モール20の端末20x(上端20x)が合わせられている。このため、窓板12の角Cの位置では、窓縁モール20の装着面22eの端部と共に両面粘着テープ27の粘着面(他面27c)の一部が面取り部12eから上方に張出して露出している。そして、両面粘着テープ27の露出部分に塗装膜あるいはシート状の小片による非粘着層31が形成されている。このように、窓板12の上端12pの位置に窓縁モール20の端末20xを合わせるので、窓板12の側周縁Sの全長に亘って窓縁モール20を固着できる。このため、窓縁モール20によって窓板12の外周端面と車体1の窓開口縁6との間の隙間SPを確実に遮蔽できる。
このように、窓縁モール20は、窓板12の上周縁Uと側周縁Sとの少なくとも一方の周縁に沿って固着される構成のため、車種に応じた多種類の車両用窓組立体10,40を提供できる。
[第2の実施形態]
以下、図6に基づいて本発明の実施形態2に係る車両用窓組立体の窓縁モールについて説明する。
本実施形態に係る窓縁モールは、実施形態1で説明した車両用窓組立体10に装着されている窓縁モール20と同一ものであり、図6は窓縁モール20の単体の要部拡大平面図を表している。このため、既に説明した前記窓縁モール20の構成部分については同一番号を付して説明を省略する。
窓縁モール20は、図6に示すように、モール本体部22の装着面22eに両面粘着テープ27の一面が貼着されている。そして、両面粘着テープ27の他面27cがポリエチレン樹脂テープのような離型紙50(離型ライナーということもある)によって、剥離可能な、弱い粘着力で貼着して覆われている。離型紙50は、窓縁モール20を両面粘着テープ27の他面27Cによって窓板12の裏面に貼着する際に剥される。離型紙50は、両面粘着テープ27の他面27cの粘着性を損なわないで、かつ剥れ易い材料が使用されている。窓縁モール20の角C部分、即ち、上周縁用モール20uと側周縁用モール20sとの接合部分に位置する両面粘着テープ27の各離型紙50,50の両方の端末50x,50yにまたがって、帯状のタブテープ52が窓板10の角Cの角度をほぼ二分する仮想直線Tに沿って延びる向きで貼り付けられている。タブテープ52の離型紙50に対する粘着力は、離型紙50の両面粘着テープ27に対する粘着力よりも大きい。また、図示されていないが、上記角C部では、第1実施形態で詳述したように、離型紙50の下には非粘着層が形成されている。このため、タブテープ52を把持して、そのタブテープ52を窓板12の中央方向に引っ張ることで、弱い力で、前記非粘着層の部分から簡単に剥れ初めて上周縁用モール20uと側周縁用モール20sとの離型紙50,50を同時に剥すことが可能になる。このため、タブテープ52が剥し開始の時点で、離型紙50から剥れたり、千切れたりすることがなく、窓縁モール20を窓板12の裏面に貼着する際の離型紙剥し作業の効率が向上する。
なお、図6では、理解を容易にするため、離型紙50の厚みを誇張して記載しているが、前記離型紙50の実際の厚み寸法は数十μmから数百μmである。
また、窓縁モール20を窓板12の裏面に貼着する際に、その窓板12の面取り部12eから張出す両面粘着テープ27の他面27c(露出部分)に相当する部位には、実施形態1で説明したように、塗装膜あるいはシート状の小片による非粘着層31が形成されている。
図6に示すように、非粘着層31は、両面粘着テープ27の他面27cにおける他の部位と共に離型紙50で覆われ、外部に対して保持されている。このため、非粘着層31が損傷を受けたり、汚れたりしない。
また、窓縁モール20の弾性リップ24は、実施形態1で説明したように、モール本体部22よりも弾性に富んでいるため、取付けるとき車体1のパネルに良好に弾接し、窓開口縁6と窓板12の外周縁端面との間の隙間SPをその弾性リップ24によって確実に遮蔽できる。
[第3の実施形態]
次に、図7、図8に基づいて本発明の実施形態3に係る窓縁モールの製造方法について説明する。
窓縁モール20の製造では、熱可塑性エラストマーから窓縁モール20のモール本体部22及び弾性リップ24を図示しない押し出し成形装置によって所定の横断面形状で、かつ長尺の直線状に一体成形しておく。次に、窓縁モール20のモール本体部22における装着面22eに他面27cが離型紙50で覆われた両面粘着テープ27の一面をその装着面22eの全長に亘って貼着する。次に、モール本体部22及び弾性リップ24ならびに貼着した両面粘着テープ27を一緒に上周縁用モール20uの長さ寸法に合わせて切断する。このとき、モール本体部22及び弾性リップ24ならびに離型紙50を付けたままの両面粘着テープ27の端末20xは、窓板12の角Cの角度をほぼ二分する仮想直線Tと一致するように切断しておく(図2参照)。側周縁用モール20sについても、前記上周縁用モール20uのときと同様に成形しておく。次に、上周縁用モール20uのモール本体部22及び弾性リップ24と、側周縁用モール20sのモール本体部22と弾性リップ24とをそれぞれ互いの端末20x,20yを熱溶着等の方法で接合させる。このとき、両面粘着テープ27,27と離型紙50,50の端末どうしは突合せ状態となっている。
上記のように接合された窓縁モール20を用いて、上周縁用モール20uと側周縁用モール20sとの接合部分に位置する両面粘着テープ27の離型紙50の端末50x,50yに、帯状のタブテープ52を前記仮想直線Tに沿って延びるように、両方の端末50x,50yまたがらせて貼着する。次に、タブテープ52を引っ張り、図7に示すように、離型紙50を少し剥して、上周縁用モール20uと側周縁用モール20sとの接合部分及びその近傍に位置する両面粘着テープ27の他面27cを露出させる。次に、窓縁モール20を窓板12の裏面に貼着するまでの間、窓板12の面取り部12eから張出す両面粘着テープ27の露出部分に相当する部位に、両面粘着テープ27への付着性(接着性)が良く、耐候性を有し、不透明に着色した、例えば、黒色の塗料を塗布具53により塗り、好ましくは自然乾燥により乾かして塗装膜による非粘着層31を形成する。次に、離型紙50及びその端末50x,50yを元の位置に戻し、一旦露出させた両面粘着テープ27の他面27c及び非粘着層31を離型紙50及びその端末50x,50yで再び覆う。この状態で、窓縁モール20の製造工程が終了する。なお、前記塗料は液状のものに限らず、クレヨン状の固形塗料を適用して塗装膜を形成しても良い。
ここで、塗布具53を用いる塗装膜により非粘着層31を形成する代わりに、図8に示すように、シート状の小片55を貼付けて非粘着層31を形成しても良い。
前記小片55は、離型性を有するキャリアシート上に貼着した裏面粘着剤付き幅広の着色フィルム等のフィルム部分に小片55の外形に対応した分離切り込みを多数有する着色フィルムを一片づつキャリアシートから剥して用いるのが好ましい。
このように、窓縁モール20の製造方法においては、両面粘着テープ27の離型紙50の端末50x,50yを剥す工程の前に、その離型紙50の端末50x,50yに把持可能な形状のタブテープ52を取付けるため、離型紙50の一部を容易に剥せる。
また、非粘着層31を形成する工程では、容器と、その先端に多孔質材の塗布芯を有するペン状の塗布具等を用いて、両面粘着テープ27の露出部分に塗料を塗布や適用して非粘着層31を形成できるため、細かい範囲や形状であっても非粘着層31を簡単に形成できる。
さらに、非粘着層31を形成する工程では、両面粘着テープ27の露出部分にシート状の小片55を貼着して非粘着層31を形成するため、正確な形状で非粘着層31を迅速に形成できる。
また、非粘着層31を形成した後は、部分的に剥した離型紙50を元の方向に戻し、非粘着層31以外の位置で離型紙50を両面粘着テープ27の他面27cに再度貼着させるため、両面粘着テープ27の非粘着層31以外の部分にゴミや埃が付着しない。
以上、本発明を特定の実施例に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、本発明の目的とする範囲内において種々の異なる実施例や改変が可能であることは当業者にとって明らかである。
例えば、前記の各実施例では、車両のフロントウインドウに適用できる窓組立体と窓縁モールについて説明したが、車両の後ろや側面にそれぞれ位置するバックウインドウやサイドウインドウにも適用できる。
また、窓縁モールの材質は、弾性を有する塩化ビニル樹脂やゴム等のポリマー材料を使用することもできる。
本発明の実施形態1に係る車両用窓組立体の全体斜視図である。 図1のII矢視拡大正面図である。 図2のIII-III線断面図である。 図2のIV-IV線断面図である。 車両用窓組立体の変更例を表す要部拡大正面図である。 本発明の実施形態2に係る車両用窓組立体の窓縁モールの要部平面図である。 本発明の実施形態3に係る窓縁モールの製造方法の途中工程を表す要部平面図である。 本発明の実施形態3に係る窓縁モールの製造方法の途中工程を表す要部平面図である。
符号の説明
12 窓板
U 上周縁
S 側周縁
C 角
12e 面取り部
13 不透明着色層
20 窓縁モール
20x 端末
20y 端末
T 仮想直線
22 モール本体部
22e 装着面(装着部)
24 弾性リップ
27 両面粘着テープ
27c 他面(粘着面)
31 非粘着層
50 離型紙
52 タブテープ
55 小片

Claims (17)

  1. 周縁に沿って所定の幅で不透明着色層が裏面に形成されている車両用の透明な窓板と、前記不透明着色層の位置で両面粘着テープにより前記窓板の周縁に沿ってその窓板の裏面に貼着された長尺状の窓縁モールとを備える車両用窓組立体であって、
    前記窓板は、その上周縁と左右両側の側周縁との境界部分に位置する左右の角が面取りされて、前記角の位置に面取り部が形成されており、
    前記窓縁モールは、全長に亘って前記両面粘着テープの一面が貼着される装着部を有しており、
    前記窓縁モールは、前記両面粘着テープの他面が前記窓板の裏面に貼着されて、ほぼ全長に亘って前記窓板の裏面に固着されていて、
    前記窓板の角の位置では、前記両面粘着テープの他面の一部が前記装着部の端部と共に前記面取り部から張出して露出しており、
    その両面粘着テープの前記露出部分の表面に非粘着層が形成されていることを特徴とする車両用窓組立体。
  2. 請求項1に記載の車両用窓組立体であって、
    窓縁モールは、窓板の上周縁と側周縁との少なくとも一方の周縁に沿って固着されていることを特徴とする車両用窓組立体。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の車両用窓組立体であって、
    窓縁モールは、窓板の上周縁と左右の側周縁とに沿って固着されており、
    前記上周縁に沿う窓縁モールの端末と、前記左右の側周縁に沿う窓縁モールの端末とは、前記窓板の角の角度をほぼ二分する仮想直線と一致しており、それらの窓縁モールの端末同士が互いに接合されていることを特徴とする車両用窓組立体。
  4. 請求項3に記載の車両用窓組立体であって、
    窓板の上周縁に沿う窓縁モールの端末とその窓板の左右の側周縁に沿う窓縁モールの端末との接合部分では、前記上周縁に沿う窓縁モールの両面粘着テープと前記左右の側周縁に沿う窓縁モールの両面粘着テープの端末どうしが実質的につながっていることを特徴とする車両用窓組立体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用窓組立体であって、
    前記非粘着層は、塗装膜であることを特徴とする車両用窓組立体。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用窓組立体であって、
    前記非粘着層は、貼付されたシート状の小片によって形成されていることを特徴とする車両用窓組立体。
  7. 請求項6に記載の車両用窓組立体であって、
    シート状の小片は、裏面に粘着面を備えており、
    そのシート状の小片の粘着面が両面粘着テープの他面に貼付けられていることを特徴とする車両用窓組立体。
  8. 請求項5〜請求項7のいずれかに記載の車両用窓組立体であって、
    塗装膜あるいは小片の色彩は、窓縁モールの装着部の色彩とほぼ等しいことを特徴とする車両用窓組立体。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の車両用窓組立体であって、
    窓板の外周端面には窓縁モールの装着部の色彩とほぼ等しい塗装膜が形成されていることを特徴とする車両用窓組立体。
  10. 周縁に沿って所定の幅で不透明着色層が裏面に形成され、上周縁と左右両側の側周縁との境界部分に位置する左右の角が面取りされて、前記角の位置に面取り部が形成されている車両用の透明な窓板の前記不透明着色層の位置に両面粘着テープにより前記窓板の周縁に沿ってその窓板の裏面に貼着される長尺状の窓縁モールであって、
    前記窓縁モールは、前記窓板の裏面に固着される部分であって、前記窓板の裏面に貼着されたときに、その窓板の角における面取り部から張出す端部を備えている装着部と、
    一面が前記装着部の全長に亘って貼着されており、他面が全長に亘って離型紙で覆われた両面粘着テープとを有し、
    前記装着部の端部に位置する前記両面粘着テープの他面において、少なくとも前記面取り部から張出す部分には、その表面に非粘着層が形成されていることを特徴とする窓縁モール。
  11. 請求項10に記載の窓縁モールであって、
    両面粘着テープの他面の非粘着層は、前記他面の他の部位と共に離型紙で覆われており、
    前記両面粘着テープの非粘着層を覆う部分の離型紙には、把持可能な形状のタブテープが前記両面粘着テープから離れる方向に向けて突出するように取付けられていることを特徴とする窓縁モール。
  12. 請求項10又は請求項11のいずれかに記載の窓縁モールであって、
    前記両面粘着テープの一面が貼着される装着部を備える窓縁モールには、前記装着部に沿ってその装着部よりも弾性に富むリップが前記装着部から外側に向けて張出して形成されており、
    前記リップは、前記窓縁モールが窓板の所定位置に取付けられたときに、前記窓板の周縁を超えて外側に向けて張出し可能とされていることを特徴とする窓縁モール。
  13. 周縁に沿って所定の幅で不透明着色層が裏面に形成されている車両用の透明な窓板の上周縁と左右両側の側周縁との境界部分に位置する左右の角が面取りされ、前記角の位置に面取り部が形成されている窓板の周縁に沿って、両面粘着テープによりその窓板の裏面における前記不透明着色層の位置に貼着される長尺状の窓縁モールの製造方法であって、
    前記窓板の裏面に固着される部分であって、前記窓板の裏面に装着されたときに、その窓板の角における面取り部から端部が張出す装着部と、一面が前記装着部の全長に亘って貼着され、他面が全長に亘って離型紙で覆われた両面粘着テープとを備えた窓縁モールの前記両面粘着テープのうち、前記端部に位置する離型紙の一部を剥して、両面粘着テープの他面を部分的に露出させる工程と、
    部分的に露出させた前記両面粘着テープの他面の少なくとも前記窓板の角における面取り部から張出す露出部分の表面に、非粘着層を形成する工程と、
    を有することを特徴とする窓縁モールの製造方法。
  14. 請求項13に記載の窓縁モールの製造方法であって、
    両面粘着テープの離型紙の一部を剥す工程の前に、剥される離型紙の部位に前記両面粘着テープから離れる方向に向けて突出するように取付けられた把持可能な形状のタブテープを引っ張って前記離型紙の一部を剥すことを特徴とする窓縁モールの製造方法。
  15. 請求項13又は請求項14のいずれかに記載の窓縁モールの製造方法であって、
    非粘着層を形成する工程では、両面粘着テープの他面に塗料を塗布して非粘着層を形成することを特徴とする窓縁モールの製造方法。
  16. 請求項13又は請求項14のいずれかに記載の窓縁モールの製造方法であって、
    非粘着層を形成する工程では、両面粘着テープの他面にシート状の小片を貼着して非粘着層を形成することを特徴とする窓縁モールの製造方法。
  17. 請求項13から請求項16のいずれかに記載の窓縁モールの製造方法であって、
    非粘着層を形成した後、部分的に剥した離型紙を元の方向に戻し、前記離型紙で両面粘着テープを再度覆うことを特徴とする窓縁モールの製造方法。
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