JP4024527B2 - 縦形ポンプ式液体噴出容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は縦形ポンプ式の液体噴出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
縦形ポンプ式の液体噴出容器は、容器体口頸部外面へ嵌合させた装着筒からシリンダを容器体内へ垂下すると共に、該シリンダ内から上方付勢させて、ノズル付き押下げヘッドを上端部に有する作動部材を起立し、その押下げヘッドを上下動させることで、容器体内液体をシリンダ内へ吸上げ、かつシリンダ内液体を作動部材内を通してノズルから噴出させるよう設けられている。上記シリンダ底部には吸込み弁が設けられているが、その吸込み弁体から弁棒を起立させた弁部材を設けて、その弁棒を上記作動部材の下部内へ上下動自在に挿入させ、又弁部材は一定ストローク上下動自在に設けて、上記作動部材押下げ時に吸込み弁孔が確実に閉塞されるよう設けると共に、弁部材下部によりシリンダ内の無駄な空間を狭めてポンプの効率を高めるよう設けた縦形ポンプ式液体噴出容器も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の弁部材は、弁体外面から複数のガイド片を放射状にほぼ等間隔に突出させると共に、シリンダの下部内面に案内用筒体を嵌着させ、又該筒体内面に係合突条を周設させて、作動部材上昇時に弁棒が共に引き上げられてガイド片上面が係合突条下面へ接した後は、弁部材は停止して作動部材だけが上昇し、又作動部材押下げ時には作動部材が弁棒を共に押下げて弁体がシリンダ底壁に穿設した弁孔上面を閉じた後、以後作動部材だけが下降してシリンダ内液体を加圧し、該加圧液体は作動部材が有する吐出弁を通ってノズルから噴出するよう設けているが、上記構成の場合は弁部材と案内用筒体との二部材が必要となると共に、作動部材の押下げ開始後、弁体がシリンダ底壁に着座するまでの間はシリンダ内の液体が容器体内へ逆流することとなるため、液体噴出量が不均一となる欠点があった。
【0004】
本発明は上記欠点を除去して機能的にすぐれた弁部材を提案するものである。
【0005】
第1の手段として、容器体1口頸部外面へ嵌合させた装着筒2からシリンダ11を容器体内へ垂下すると共に、該シリンダ内から上方付勢させて、ノズル付き押下げヘッドを上端部に有する作動部材21を起立し、
この作動部材21を、第1ステム22と、該第1ステム内へ嵌着させて第1ステム下方まで垂下する第2ステム23と、上記第1ステムの下部内面と第2ステムの下部外面との間に上下動可能に嵌合させた筒状ピストン24と、第1ステムの上端部へ嵌合させた、ノズル25付きの押下げヘッド26とで形成し、
この押下げヘッド26と上記装着筒2との間にコイルスプリング28を介装し、
又弁体上面から弁棒33を起立する弁部材31を、弁体でシリンダ底壁の吸込み弁孔上面を閉塞し、かつ弁棒33を第2ステム23の下部内面へ摺動自在に嵌合させ、
作動部材21の押下げにより、弁棒33外面とシリンダ11周壁下部の内面との間の液体が、第2ステム23下端とシリンダ周壁との間を通り、更に筒状ピストン24と第2ステム23の下部との間を通過し、この第2ステム中間部に穿設した透孔23aを経て、ノズルから噴出するように構成した縦形ポンプ式液体噴出容器であって、
上記弁棒付き弁体が形成する弁部材31を、頂板32外周から周壁34を垂下すると共に、該周壁の下部内面へ弁板35を弾性変位可能に横設し、かつ頂板中央部から弁棒33を起立させ、更に周壁34に液体通過孔37を設けるとともに、この液体通過孔と連続させて上記頂板32周縁とシリンダ内壁面との間に液体流通用の隙間が形成されるように設け、
上記周壁34をシリンダ周壁13の下端部内面へ嵌合固着させると共に、弁板35の外周部下面を上記吸込み弁孔17の周縁部上面へ載置させて、シリンダ内へ装着させている。
【0006】
第2の手段として、上記第1の手段を有すると共に、上記周壁34の下部内面と弁板35の外周面とを、ほぼ等間隔に設けた複数の弾性螺状片36で連結させた。
【0007】
第3の手段として、上記第1又は第2の手段を有すると共に、吸込み弁孔17の周縁部上面を内向きフランジ状に設けたシリンダ底壁14の内周部上面から起立させた短筒状突部18上面で形成した。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面について説明する。まず従来公知の構造について簡単に説明すると、1は胴部上端から肩部を介して口頸部を起立する容器体、2は上記口頸部外面へ螺合させた装着筒で該筒上端には内向きフランジ3を付設し、かつ該内向きフランジの径方向中間部からはガイド筒4を起立している。
【0009】
11はシリンダで上端に付設した外向きフランジ12を容器体口頸部上端面と上記内向きフランジ3との間に挾持させて容器体内へ垂下し、周壁13下端に設けた底壁14を内向きフランジ状としてその内周から吸上げパイプ嵌合筒15を垂下し、該筒内から吸上げパイプ16を垂下する。そのフランジ状孔は弁孔17を形成する。
【0010】
上記シリンダ内からは作動部材21を上方付勢させて起立する。該部材は第1ステム22と、該第1ステム内へ嵌着させて第1ステム下方まで垂下する第2ステム23と、上記第1ステムの下部内面と第2ステムの下部外面との間に上下動可能に嵌合させた筒状ピストン24と、第1ステムの上端部へ嵌合させた、ノズル25付きの押下げヘッド26とで形成され、シリンダ1の上端部内面へ嵌合させた抜止め筒27で上方抜出しを防止されている。第2ステム23の中間部には透孔23a が穿設させてあり、又第2ステム下部は上向き段部を介して大径部23b としている。筒状ピストン24は、内外二重筒とし、内筒24a 下部外面と外筒24b の中間部内面とを連結板24c で連結して形成し、内筒24a 下端面を上記上向き段部上面へ圧接可能とし、又内筒24a 上部外面は第1ステム22下部を大内径として該大内径部分内面へ水密に摺動可能に当接させ、外筒24b 外面はシリンダ11の内壁面へ水密に当接させている。
【0011】
上記作動部材21の上方付勢は、装着筒の内向きフランジ3内周部上面と、押下げヘッド頂板から垂下させた上記第1ステム嵌合筒26a と頂板外周から垂下させた外筒26b との間隙上面との間に介装させたコイルスプリング28で行っている。
【0012】
本発明にあっては、上記シリンダ11の下部内に弁部材31を嵌合させた。該部材は頂板32中央部上面から弁棒33を起立すると共に頂板外周から周壁34を垂下し、該周壁34の下部内面に弁板35を弾性変位可能に横設している。弁板35外周と周壁内面とは図2が示すようにほぼ等間隔に設けた複数の螺状片36で連結するとよい。頂板32と周壁34とのいずれか、ないし双方には適当数の液体通過孔37を穿設している。図示例では周壁に液体通過孔を設け、頂板周縁とシリンダ内壁面との間に隙間を設けている。
【0013】
上記弁部材31は、弁棒33を第2ステム23下部内へ水密かつ強制摺動可能に挿入させ、又周壁34をシリンダ周壁の下端部内面へ嵌着させ、弁板35の外周部下面を、弁孔17周縁部から起立させた短筒状突部18上面へ水密に載置させて、シリンダ内へ装着させている。
【0014】
上記構成において、数回作動部材21を上下動させてシリンダ11内へ容器体内液体を吸込みさせた後、押下げヘッド26を押下げすると、弁部材の頂板32と第2ステム23下端との間の液体は加圧されて第2ステム下端とシリンダ周壁内面との間を通って筒状ピストン24下面に達する。このとき筒状ピストン24はシリンダ内壁面との間の摩擦抵抗によりステムに遅れて下降するため、筒状ピストンの連結板24c に第1ステム22下端面が接し、又筒状ピストンの内筒24a 下端は第2ステム23の上向き段部上面を離れている。よって上記加圧液体は筒状ピストン内筒24a と第2ステム23との間を通り、更に透孔23a 、第1ステム22の上部内を通ってノズル25から噴出する。
【0015】
次いで押下げヘッド26を離すと、作動部材21が上昇するが、筒状ピストン24は第2ステムの上向き段部へ接するまで上記摩擦抵抗により停止しており、上向き段部と接することで第2ステム23と共に上昇し、シリンダ下部内を負圧化させるから、弁孔17と弁板35とが形成する吸込み弁38が開き、容器体内液体がそのシリンダ下部内へ流入する。
【0016】
【発明の効果】
本発明は既述構成とするものであり、請求項1記載の構成とすることで、従来必要とされていた弁部材案内用の筒体を不要とすることが出来、弁部材31は上下動させなくてよいからシリンダ内への液体吸上げ量および噴出量をほぼ一定とさせることが出来ると共にシリンダを短かくすることが出来、又弁部材をシリンダ内へ装着させるだけでよく、上記筒体の嵌合は不要となるから、組み立ても容易となる。
【0017】
請求項2のようにすることで、吸込み弁38の開閉が確実となり、弁孔に対する弁板のずれを防止でき、容器が倒れた場合も開弁するおそれがない。
【0018】
請求項3のようにすることで、弁部材周壁34下端面よりもやや上方に弁板35を横設でき、よってシリンダ底壁上面へ、弁部材周壁34の下端面を当てて確実に弁部材31をシリンダ内へ装着させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明容器の半断面図である。
【図2】 弁部材下部の拡大横断面図である。
【符号の説明】
2 …装着筒 11 …シリンダ
21 …作動部材 22 …第1ステム
23 …第2ステム 24 …筒状ピストン
31 …弁部材 32 …頂板
33 …弁棒 35 …弁板
36 …螺状片 38 …吸込み弁
Claims (3)
- 容器体1口頸部外面へ嵌合させた装着筒2からシリンダ11を容器体内へ垂下すると共に、該シリンダ内から上方付勢させて、ノズル付き押下げヘッドを上端部に有する作動部材21を起立し、
この作動部材21を、第1ステム22と、該第1ステム内へ嵌着させて第1ステム下方まで垂下する第2ステム23と、上記第1ステムの下部内面と第2ステムの下部外面との間に上下動可能に嵌合させた筒状ピストン24と、第1ステムの上端部へ嵌合させた、ノズル25付きの押下げヘッド26とで形成し、
この押下げヘッド26と上記装着筒2との間にコイルスプリング28を介装し、
又弁体上面から弁棒33を起立する弁部材31を、弁体でシリンダ底壁の吸込み弁孔上面を閉塞し、かつ弁棒33を第2ステム23の下部内面へ摺動自在に嵌合させ、
作動部材21の押下げにより、弁棒33外面とシリンダ11周壁下部の内面との間の液体が、第2ステム23下端とシリンダ周壁との間を通り、更に筒状ピストン24と第2ステム23の下部との間を通過し、この第2ステム中間部に穿設した透孔23aを経て、ノズルから噴出するように構成した縦形ポンプ式液体噴出容器であって、
上記弁棒付き弁体が形成する弁部材31を、頂板32外周から周壁34を垂下すると共に、該周壁の下部内面へ弁板35を弾性変位可能に横設し、かつ頂板中央部から弁棒33を起立させ、更に周壁34に液体通過孔37を設けるとともに、この液体通過孔と連続させて上記頂板32周縁とシリンダ内壁面との間に液体流通用の隙間が形成されるように設け、
上記周壁34をシリンダ周壁13の下端部内面へ嵌合固着させると共に、弁板35の外周部下面を上記吸込み弁孔17の周縁部上面へ載置させて、シリンダ内へ装着させたことを特徴とする、縦形ポンプ式液体噴出容器。 - 上記周壁34の下部内面と弁板35の外周面とを、ほぼ等間隔に設けた複数の弾性螺状片36で連結させた
ことを特徴とする、請求項1記載の縦形ポンプ式液体噴出容器。 - 吸込み弁孔17の周縁部上面を内向きフランジ状に設けたシリンダ底壁14の内周部上面から起立させた短筒状突部18上面で形成した
ことを特徴とする請求項1又は2記載の縦形ポンプ式液体噴出容器。
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- 2001-11-28 JP JP2001362603A patent/JP4024527B2/ja not_active Expired - Fee Related
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