JP4022197B2 - 人工魚礁の組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、人工魚礁に関するものである。
鋼材のブロックからなる大型の人工魚礁は、工場で全て完成させてしまうと沿岸までの運搬が困難となる。そこで、運搬しやすいように工場では小型のブロックを製作し、それをトラック等で運び、岸壁でブロック同士を組立てて大型の人工魚礁を完成させてから、クレーン等で海底に沈設していた(特許文献1参照)。
特開2002−51664号公報(段落0034参照)
しかしながら、上記の人工魚礁は、ブロックを組み合わせる際に、各ブロックの位置決めをするのが困難であるため、組立精度を確保するため、仮設架台を設置してなければならなかった。したがって、仮設架台の設置と解体を必要とするうえ、人工魚礁が大きくなるほど仮設架台も大型化し、作業が煩雑となっていた。また、大型化が進む中で施工上安全に対する管理にも厳しくなっている。
そこで、本発明は、上記に鑑み、より容易で安全に組立てることのできる人工魚礁の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る人工魚礁は、魚礁底部を構成する架台と、鋼材をブロック状に骨組みしてなる複数のブロックと、ブロック同士を連結する連結体とを備え、前記架台上に複数のブロックが溶接固定され、各ブロック同士および/またはブロックと連結体とが夫々溶接固定されてなることを特徴とする人工魚礁である。
架台とは、ブロックを載置するための台のことである。本発明では、この架台も人工魚礁の構造物として使用することを特徴とする。この架台に複数のブロックを載置して固定していけば、例えば架台内に載置すればよい等との目標がつきやすいので、ブロックの位置決めが容易である。したがって、人工魚礁の組立を容易なものとすることができる。さらに、架台のブロックの載置位置にライン等で目印をつけておけば、より簡単に架台の位置決めができるので好ましい。
架台を複数の鋼材から構成し、鋼材同士を組み合わせて略矩形の魚礁底部を構成することができる。これによれば、沿岸などの現場において、鋼材から架台へ組立てることができる。通常、架台は大型となってしまうが、架台を組立構成可能とすることにより、工場からの運搬がしやすくなる。また、鋼材同士の組立には、ボルト締結以外に溶接方法などの他の方法を採用してもよいが、ボルト締結方法を採用すれば、溶接方法よりもより早く施工を行うことができるので好ましい。ボルト締結方法はボルトの緩みが懸念とされる場合があるが、本発明においては、架台上に複数のブロックを溶接固定し、さらにブロック間も溶接固定するので、人工魚礁全体として安定した構造体となる。
また、矩形の魚礁底部は、その内側に複数の鋼材を差し渡し固定して、強固な構造物とすることができる。このような架台を構成する鋼材同士の接合部分を、ブロック載置位置の目安として使用することも可能である。架台は、現地で複数の鋼材をボルト締結することにより構成されるので、工場からは、鋼材として運搬できる。
ブロックは、限定されるものではないが、棒状や細板状の鋼材を骨組みすることにより形成され、内部が空洞とされる。この空洞内を魚類の棲みかとすることができる。ブロックの形状は、直方体状、立法体状など種々の形状を採用することができる。鋼材の骨組みは、ブロックの外郭の形成のみでもよいが、ブロックの強度を高めるためには、筋違い筋で補強するようにしてもよい。
架台上に溶接固定される複数のブロックは、ブロック同士を連結してもよいし、連結体を介して連結してもよい。ブロック同士設置の幅をあけて、ブロック間を連結体で連結すれば、人工魚礁全体の大きさに対するブロックの数を減らすことができる。
また、連結体は、ブロック間を連結してブロック全体としての強度を図るものである。その形態は特に限定されるものではなく、棒状、板状等種々の形態をとることができる。また、その材質も限定されるものではないが、例えば、強度を保つために、鋼材が挙げられる。
ブロックおよび/または連結体に、仮設用足場部材を備えることができる。仮設用足場部材を設けることにより、ブロック組立時の足場とすることができるので、本人工魚礁とは別に仮設架台を設ける必要が無くなり、人工魚礁の組立施工がより簡便で安全となる。また、仮設用足場部材は、そのまま人工魚礁の構成部材となるので、その下方に影ができ、魚類の蝟集効果を増加させることができる。したがって、仮設用足場部材は、人工魚礁組立時の仮設用足場部材としての機能面はもちろんのこと、蝟集効果を発揮できるという人工魚礁としての機能面をも併せ持つことができる。このように一つの部材で多機能を兼用することができるので、部品点数を減らすことができる。また、仮設用足場部材は、板状または網板状の構造のものを使用することができる。特に、仮設用足場部材を網板状の構造とすれば、設置時の水の抵抗や設置後の波・流れの抵抗を低くできるので人工魚礁全体に働く外力が軽減されるので好ましい。
前記ブロックに設けられる仮設用足場部材は、該仮設用足場部材が略水平になるように設置すれば、足場として安定するので、作業がしやすい。仮設用足場部材は、ブロックの上面、下面または内部のいずれの部分に設けてもよい。
また、前記連結体の仮設用足場部材は、連結板に設けられ、連結体は、前記仮設用足場部材が略水平になるように前記ブロック同士を連結する。複数の連結体のうちの一部を仮設用足場部材としてもよいし、全部を仮設用足場部材としても構わない。仮設用足場部材は、略水平となるように設けるのが作業の安定性上好ましいが、各ブロックに設けられた仮設用足場部材の高さが異なるときに、その間を連結する場合は、斜めに設けてもよい。
本人工魚礁は、餌料培養ボックスを設けることができ、前記仮設用足場部材が前記餌料培養ボックスの壁面を構成するようにしてもよい。餌料培養ボックスとは、魚類の餌料を保管または培養し、魚類の増殖を高めるための箱体である。餌料培養ボックスは、限定されるものではないが、網状の鋼材から構成される。なお、網状とすれば、その網目から餌を外に放出できるので好ましい。餌料培養ボックス内に収容されるものとしては、限定されるものではないが、石材、カキやホタテ等の殻、または魚の餌そのものが挙げられる。そして、この餌料培養ボックスの壁面を上述の仮設用足場部材として使用すれば、餌料培養ボックスは、仮設用足場部材及び蝟集機能部材としても使用することができ、部品点数の削減につながる。
また、ブロック及び/または連結体に、複数の骨材が間隔をおいて配設されたスリット部を形成するのが好ましい。これにより、ブロックや連結体に付着する生物の付着面積を十分確保できるうえに、海流への抵抗を軽減することができる。骨材の配設方向は、限定されるものではないが、垂直方向、水平方向など種々の方向とされる。また、骨材の材質は特に限定されるものではないが、鋼材が挙げられる。
詳しくは、前記ブロックに設けられるスリット部は、複数の骨材が間隔をおいて配設されて形成される。スリット部はブロックのいずれの位置に設けてもよい。ブロックの側面等、種々の部分に設けることにより、付着生物の付着面積を増加させることができる。仮設用足場部材よりも上方であってブロックの周側面に、スリット部を設ければ、仮設用足場部材で組立作業中に、ブロック側方から落下するのを防止することができ、安全性が高まる。
また、連結体が鋼材を平板状に枠組みしてなる継ぎ板から構成され、前記継ぎ板に複数の骨材が間隔をおいて配設されることにより、連結体のスリット部が形成される。
また、前記複数のブロックのうち、人工魚礁外郭を構成するブロックの角部を斜め形状に形成することができる。このように、人工魚礁に角を無くすことにより、海上を通る漁船などの網に、引っ掛かりにくい構成とすることができる。
さらにまた、前記ブロックにチェーンなどの索条体を垂下させることができる。チェーンが海流でゆらゆら動く姿は、昆布やワカメに擬似しているので、魚類が蝟集しやすい。また、付着生物の付着面積も増大させることができる。このように、より天然礁に近い構造とすることができる。なお、チェーンに限定されるものではなく、紐、ゴム等の昆布やワカメに似た形状のものを使用することができる。
仮設用足場部材を備えるブロックを架台の中央に設け、該ブロックの周囲に、該ブロック上方から架台に設けられた吊り具まで、玉掛け用ワイヤを垂下可能な空間を設けることができる。人工魚礁をワイヤで吊るしてクレーン台船に積み込むなどの搬送時には、玉掛け用ワイヤを架台へ取り付ける作業が必要であるが、この構成によれば、ブロックの仮設用足場部材上で、ブロック上方から垂らされる複数本の玉掛け用ワイヤをブロック周囲の垂下可能な空間に振り分ける作業を行うことができるので、作業が簡単である。なお、玉掛け用ワイヤを垂下可能な空間は、少なくとも玉掛け用ワイヤを通せる程度のスペースであればよい。
なお、本人工魚礁を用いて増殖させる魚類としては、アジ、サバ、ブリ等の回遊魚類、メバル、ソイ、ヒラメなどの底性魚類に限定されるものではなく、浅場で設置された場合には、アワビ、ウニ等の魚介類や海藻類にも期待することができる。
以上の説明から明らかな通り、本人工魚礁は、魚礁底部の架台そのものが、複数のブロックを組立てる際の仮設材を兼ねるので、組立作業が容易となり、ブロックの位置決めがしやすい。
また、ブロックおよび/または連結体に、仮設用足場部材を設けることにより、ブロック組立時の足場とすることができるので、人工魚礁の組立施工がより簡便で安全となると共に、足場部材が蝟集効果を増加させる機能材になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の人工魚礁の斜視図、図2は同じく人工魚礁の平面図、図3は同じく人工魚礁の正面図、図4は同じく人工魚礁の架台の平面図、図5(a)〜(e)は同じく架台の組立手順を示す模式図、図6(a)〜(e)は同じく人工魚礁の組立施工第一段階の工程を示す図、図7は同じく人工魚礁の組立施工第二段階を示す図、図8は同じく人工魚礁の組立施工第三段階を示す図、図9は、大型第二ブロックと小型ブロックとの継ぎ板による連結作業の模式図、図10はクレーン台船に積み込む際の玉掛け作業の模式図である。
本人工魚礁は、図1に示すように、魚礁底部を構成する架台1と、鋼材をブロック状に骨組みしてなる複数のブロック2a、2b、2cと、ブロック2a、2b、2c同士を連結する連結体3a、3b、3cとから構成される。
架台1は、複数の鋼材から構成される。鋼材は、棒材からなり、例えば、H形鋼、溝形鋼、角形鋼管等が挙げられる。図4に示すように、架台1は、鋼材同士が接合プレート4を介してボルト締結されることにより組立てられる。詳しくは、図5(a)及び(b)に示すように、十字形の交差部材1aの四方の端に、鋼材を溶接して連結した十字材1bを形成する。次に、図5(c)及び(d)に示すように、十字材1bの4本の鋼材間を鋼材でボルト締結により連結することにより、内側の正方形の枠1cと、それよりも大の外側の正方形の枠1dとを形成する。内側の枠1bの四方の角に、ワイヤを掛けるためのかぎ状の吊り具1eを溶接により設け、図4及び図5(e)に示すように、架台が完成される。
外側の枠1aと内側の枠1bとの間の距離は、一つのブロック2a、2b、2cの幅と略同一とされ、ブロック2a、2b、2cの位置決めがしやすくなる。なお、架台1は、上記の形に限定されるものではなく、目的とする人工魚礁全体の構造によって、架台1の組立形を変更可能である。なお、図4中の破線は、ブロック2a、2b、2cの位置を表しているが、より位置決めしやすいように、鋼材のその位置にラインなどの目印をつけてもよい。
ブロック2a、2b、2cは、複数の鋼材を骨組みして溶接固定した、上下に長い直方体状に構成されるが、この形態に限定されるものではない。本実施形態においては、ブロック2a、2b、2cは、架台1の中央に配置される一つの大型の第一のブロック(以下、大型第一ブロック2aとする)と、大型第一ブロック2aと略同一の大きさで、その四側面の側方側に間隔をおいて配置される四つの大型の第二ブロック(以下、大型第二ブロック2bとする)と、大型第一ブロック2aの略2/3の高さで、架台1の対角線上において大型第一ブロック2aから間隔をおいて、架台1の四隅に配置される四つの小型のブロック(以下、小型ブロック2cとする)とからなる。各ブロック2a、2b、2cは、図4の点線で示すように、架台1を平面からみて縦5段横5列のマス図に区切ると、符号A〜Iの位置に配置されることになり、各ブロック間は魚類などの生物の棲息空間として機能すると共に、架台1に設けられた吊り具1eに玉掛け用ワイヤWを上方から吊り具1eまで通すための空間として機能する。また、各ブロック2a、2b、2c間は、その一部同士が連結体3a、3b、3cにより連結される。
大型第一ブロック2a及び大型第二ブロック2bは、上部に、仮設用足場部材5を備える。仮設用足場部材5は、限定されるものではないが、鋼製の網状板からなり、その板面が略水平になるようにブロック2a、2bに溶接固定される。仮設用足場部材5は、足場として使用可能な強度及び大きさを持つものであればよい。なお、本実施形態においては、仮設用足場部材5は、溶接作業を考慮しブロック2a、2bの上端から約1m下の位置に配されるが、これに限定されるものではない。
また、大型第一ブロック2a及び大型第二ブロック2bは、仮設用足場部材5よりも上方側でブロック2a、2b側面の全体に、複数の骨材6aが間隔をおいて配設されたスリット部6が形成される。骨材6aは鋼製で、その配設方向は垂直方向に設定されるが、これに限定されるものではない。骨材6aの配設間隔は、その間から人が落ちない程度のものとすればよい。スリット部6が形成されることにより、仮設用足場部材5上で作業中に、ブロック2a、2b側面から落下するのを防止することができる。
また、この仮設用足場部材5は、その下方に影を形成できるので、蝟集効果の機能を併せ持つことができる。さらに、スリット部6は、落下防止柵としての機能だけでなく、海流による圧力を軽減できるうえに、基質付着面積を増加させることもできる。
また、大型第二ブロック2b及び小型ブロック2cには、餌料培養ボックス7が設けられる。餌料培養ボックス7は、上記の仮設用足場部材5よりも下方に設けられる。本実施形態においては、餌料培養ボックス7は、地面(海底面)から2.5mの高さ位置に設けられるが、これに限定されるものではない。それぞれのブロック2b、2cにおける餌料培養ボックス7は、略同一の高さ位置の設けられる。餌料培養ボックス7は、ブロック2b、2cの骨組みである鋼材を利用して、箱状に網状板を張ることにより形成される。この餌料培養ボックス7内には、限定されるものではないが、石材、カキやホタテ等の殻が収容される。この表面や内部に、プランクトン等の小生物が棲息することにより、半永久的に魚類に餌料提供することができる。そして、この餌料培養ボックス7の上壁面を仮設用足場部材として使用することができる。したがって、餌料培養ボックス7は、餌料を培養するだけでなく、仮設用足場部材及び蝟集機能部材としての機能を併せ持つことができる。
本人工魚礁の四隅の角部を構成する小型ブロック2cの上角部は、切断され、その部分に三角形状の板8がはめ込まれて溶接される。したがって、人工魚礁の角部が減るので、海上を操業する漁船などの魚網などにひっかかりにくくなる。
また、ブロック2a、2b、2cにチェーンなどの索条体9が垂下される。索条体9は、その一端が、大型第2ブロック体2bの足場部材の外側面側に固定されることにより、垂下状態で設けられるが、これに限定されるものではない。チェーンが海流でゆらゆら動く姿は、昆布やワカメに擬似しているので、魚類が蝟集しやすい。また、付着生物の付着面積も増大させることができる。このように、より天然礁に近い構造とすることができる。なお、チェーンに限定されるものではなく、紐、ゴム等の昆布やワカメに似た形状のものを使用することができる。
また、大型第一ブロック2aには、地面(海底面)から仮設用足場部材5に至る鋼製のはしご10が設けられる。組立時に、大型第一ブロック2aの仮設用足場部材5に登ることができる。
上記のように形成されたブロック2a、2b、2cは、それぞれ間隔をおいて架台1上に設置されるので、強度を上げるために、各ブロック2a、2b、2c間を連結体3a、3b、3cで溶接固定により連結する。連結体は、棒状の鋼材からなる棒状連結体3a、板状の鋼材からなる継ぎ板3b、仮設用足場部材5を有する板状の鋼材からなる足場部材用連結板3cの三種類からなる。
棒状連結体3aは、各ブロック2a、2b、2c間を水平方向、斜め方向又はクロス方向に適宜の位置に配され、溶接により連結される。特に、魚礁底部の強度を上げるため、魚礁底部に多く設けたほうが良い。
継ぎ板3bは、大型第二ブロック2bと小型ブロック2cとの隣接する上端同士を連結するが、この位置に限定されるものではない。継ぎ板3bは、鋼材を平板状に枠組みした枠体内に、スリット部11が設けられて構成される。スリット部11は、複数の骨材11aが間隔をおいて配設されてなる。このように継ぎ板3bはスリット部11を有するので、海流の抵抗が軽減できる。また、継ぎ板3bの下方には影が形成されるので、蝟集効果を発揮することができる。なお、予め、継ぎ板3bの一端を大型第二ブロック2の上端に仮止めしておくのが好ましい。このようにすれば、現地組立時において、容易に小型ブロック2cと連結することができる。
また、足場部材用連結板3cは、鋼製の網状構造の板材からなる。足場部材用連結板3cは、大型第一ブロック2aと大型第二ブロック2bとの隣接する上端同士を橋渡しするようにして、両端が溶接固定されると共に、仮設用足場部材5の板面が略水平となるように設置される。したがって、大型第一ブロック2aと大型第二ブロック2bとの仮設用足場部材5間を渡る橋(足場)として使用することができる。また、この足場部材用連結板3cは、その下方に影が形成されるので、蝟集効果を発揮することができる。
上記構成の人工魚礁の組立方法を説明する。まず、沿岸などの現場において、複数の鋼材をボルト締結により、魚礁底部を構成する架台1を組立てる。すなわち、図4及び図5に示すように、十字形の交差部材1aの四方の端に、鋼材を溶接して連結した十字材1bを形成し、十字材1bの4本の鋼材間を鋼材でボルト締結により連結することにより、内側の正方形の枠1cと、それよりも大の外側の正方形の枠1dとを形成する。そして、内側の枠1bの四方の角に、ワイヤを掛けるためのかぎ状の吊り具1eを溶接により設ける。これにより、架台1が形成される。このように、現場で鋼材から架台を組立てるので、工場からは鋼材の状態で運搬できる。
そして、図6(a)及び(b)に示すように、予め鋼材をブロック状に骨組みして形成された大型第一ブロック2aをクレーンを用いてワイヤWで吊り、大型第一ブロック2aの中心が架台1の鋼材1cの交点上に位置するように、大型第一ブロック2aを架台1上に載置し、ブロック底面を架台1に溶接固定する(図4中のAの位置)。図6(c)に示すように、作業員がはしご10から、大型第一ブロック2aの仮設用足場部材5にのり、ブロック2aからワイヤを取り外す。
次に、図6(d)及び(e)に示すように、予め鋼材をブロック状に骨組みして形成された四つの大型第二ブロック2bを一つずつクレーンで運び、大型第一ブロック2aの側方の架台1上に配置し、下面を架台1に溶接固定する。この際、ブロックの位置決めは、大型第二ブロック2bの底面が、架台1の外側の正方形の枠1a及び内側の正方形の枠1bの上に載るように設定すればよい(図4中のB〜Eの位置)。
次に、図7に示すように、四つの足場部材用連結板3cを十字状に配列し、その隣接する角部同士を溶接固定により連結する。この連結された四つの足場部材用連結板3cをクレーンで運び、それぞれの連結板が大型第一ブロック2aと大型第二ブロック2bとの間に位置するようにして設置し、端部を溶接固定する。この作業時には、作業員は大型第一ブロック2aの仮設用足場部材5上で行えるとともに、設置後には、この足場部材用連結板3cにより、大型第二ブロック2bの仮設用足場部材5上に移動して作業することができる。
次に、図8に示すように、予め鋼材をブロック状に骨組みして形成された四つの小型ブロック2cを架台1の対角線上において大型第一ブロック2aから間隔を置いた位置、すなわち、架台1の四隅に設置し、その下面を架台1に溶接固定する(図4中のF〜Iの位置)。この際の位置決めは、小型ブロック2cの対角線上の二つの角部分が、外側の枠1aと内側の枠1bの角部分に位置するようにすれば、簡単に行うことができる。
そして、図9に示すように、予め一端側を大型第二ブロック2bに仮止めしてある継ぎ板3bで、大型第二ブロック2bと小型ブロック2cとを連結する。このように、工場などで予め継ぎ板3bの一端側を、その継ぎ板3bにより連結される2つのブロック2b、2cのうちの一つに仮止めしておけば、人工魚礁組立時において、容易にブロック2b、2c間を連結することができる。なお、その他、棒状連結体3aで、各ブロック2a、2b、2c間の適宜の場所を溶接により連結するものとする。
図10に示すように、本人工魚礁をクレーン台船に積み込むなどの搬送時に、玉掛け用ワイヤWを架台1の吊り具1eへ玉掛けをする際、大型第一ブロック2aの仮設用足場部材5上で、複数本の玉掛け用ワイヤWをブロック2a周囲に振り分ける作業を行うことができるので容易である。大型第一ブロック2aの四隅周囲の人工魚礁上部から架台1まで吹き抜けの空間、すなわち、ブロック2a、2b、2c、継ぎ板3b及び足場部材用連結板3cが設けられていない空間を利用して、玉掛け用ワイヤWを架台1まで垂下させることができ、ワイヤWを吊り具1eに取り付けることができる。
以上のように、本人工魚礁は、架台1を設けることにより、ブロック2a、2b、2cの位置決めがしやすくなる。また、仮設用足場部材5を設けることにより、ブロック2a、2b、2cの組立時の足場とすることができるので、本人工魚礁とは別に仮設架台を設ける必要が無くなり、人工魚礁の組立施工がより簡便となる他、沈設時の施工も安全で容易になる。また、仮設用足場部材5は、足場としての機能と同時に蝟集機能を併せ持つことができる。
本実施形態の人工魚礁の斜視図 同じく人工魚礁の平面図 同じく人工魚礁の正面図 同じく人工魚礁の架台の平面図 同じく架台の組立手順を示す模式図 (a)〜(e)は、同じく人工魚礁の組立施工の第一段階の工程を示す図 同じく人工魚礁の組立施工の第二段階を示す図 同じく人工魚礁の組立施工の第三段階を示す図 大型第二ブロックと小型ブロックとの継ぎ板による連結作業の模式図 クレーン台船に積み込む際のワイヤの玉掛け作業の模式図
符号の説明
1 架台
2a 大型第一ブロック
2b 大型第二ブロック
2c 大型第三ブロック
3a 棒状連結体
3b 継ぎ板
3c 足場部材用連結板
5 仮設用足場部材
6 ブロックのスリット部
6a 骨材
7 餌料培養ボックス
9 索状体
11 連結体のスリット部

Claims (3)

  1. 魚礁底部を構成する架台上に、予め鋼材を上下に長い直方体状のブロック状に骨組みされた複数のブロックを前記架台上に固定し、これらブロック同士を直接および/または連結体を介して溶接固定する人工魚礁の組立方法であって、各ブロックの上部に、網状の略水平な魚礁兼仮設用足場部材を設け、魚礁組立時の足場として使用することを特徴とする人工魚礁の組立方法。
  2. 前記連結体として、網状構造の魚礁兼足場部材用連結板を用い、前記ブロックの上端同士を連結して前記魚礁兼仮設用足場部材間を橋渡しすることを特徴とする請求項に記載の人工魚礁の組立方法。
  3. 前記連結体として、鋼材を平板状に枠組みしてなる継ぎ板を備えたものを用い、この連結体の一端側を予め前記ブロックに仮止めしておくことを特徴とする請求項又はに記載の人工魚礁の組立方法。
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