JP4020737B2 - 後処理装置,画像形成装置,及びそれらを組み合わせた画像形成システム - Google Patents

後処理装置,画像形成装置,及びそれらを組み合わせた画像形成システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,画像形成装置に接続され,該画像形成装置において画像形成された用紙に対し穿孔処理を施す穿孔処理部を有する後処理装置に係り,詳しくは,搬送される用紙のサイズ,種類,厚み,或いは前記画像形成装置における排紙パターンに拘わらず,所定位置に穿孔処理が可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より,画像形成装置から排出される用紙を複数枚収容し,収容された用紙束に対して所定の後処理(例えば,穿孔処理,ステイプル処理,或いは中折処理)を施した後に,排出する後処理装置が知られている。
このような後処理装置のうち,用紙の搬送経路上に穿孔処理部を設け穿孔処理を行うものは,その用紙の搬送(停止)に同期させて該穿孔処理部を機能させることで,用紙の所定位置に穿孔処理を行うものが知られている。(例えば,特許文献1参照)
図6は,そのような構成を有する後処理装置の概略構成を説明する図である。
同図に示す如く,画像形成装置Wにおける画像形成部Yにより画像形成された用紙Pは,所定の搬送経路に沿って搬送された後に,排紙ローラro9により排出される。
そして,前記画像形成装置Wから排出された用紙Pは,該画像形成装置Wに連設(併設)される後処理装置X1に対し搬送ローラro7により搬入される。
ここで,該後処理装置X1は,搬送経路入口(前記搬送ローラro7)近傍に設けられるセンサSにより用紙Pの搬入を検出し,その用紙検出時から所定時間経過後に,前記搬送ローラro7による搬送を一旦停止させるよう構成される。これにより,用紙Pは,穿孔処理を施すべき所定位置で停止され,その所定位置上方に設けられた穿孔処理部70によって所定位置に穿孔処理が施される。しかる後,前記搬送ローラro7による搬送が再開され,用紙Pは,その下流に配置される搬送ローラro1により更に搬送され,中間処理ユニット30に搬入(載置)される(用紙の流れを矢印Aで示す)。
穿孔処理の施された用紙Pを収容する前記中間処理ユニット30では,搬送された用紙束に対し所定の処理(ステイプル処理その他)が施され,所定の処理が施された後の用紙束が前記後処理装置X1の端部に設けた排出ローラro6により排出される。(用紙の流れを矢印Bで示す)
また,前記排出ローラro6の搬送方向下流には,矢印Z方向に昇降することで該排出ローラro6に対向する用紙トレイを順次切り替え可能なジョブトレイ50とスタックトレイ51が設けられる。ここで,該ジョブトレイ50は,ユーザにより選択された排紙モード(ソート処理/グループ処理等)に応じて,前記排出ローラro6に対向する用紙トレイを適宜切り替えるよう昇降し,前記排出ローラro6から排出される処理済みの用紙束をそれぞれの用紙トレイに排紙モードに応じて分別することを可能とする。
また,前記スタックトレイ51は,スタックされる用紙(束)の最上面の高さが一定となるよう昇降され,大容量の用紙(束)のスタックを可能とする。
以上のように,従来知られた前記後処理装置X1では,搬入される用紙Pに対して所定の処理(穿孔処理,ステイプル処理その他)を施すことが可能であり,特に,その穿孔処理を,用紙Pの所定位置に施すことができるため,処理後の用紙(束)をファイル綴じする場合等の作業性を向上させ得るものである。
【0003】
【特許文献】
特開2000−198611号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで,画像形成装置Wおいて使用される用紙Pは,そのサイズの短いものから長いものまで様々であり,またその厚さも一定ではない。また,その種類も一般的な再生紙やパルプ材以外の原料を用いた新素材紙,更にはシート状のフィルム等多種多様である。
そのため,例えば,前記画像形成装置Wで使用される用紙Pが短い用紙の場合には,穿孔処理するための所定位置まで用紙Pを前記搬送ローラro7により搬送している状況では,該搬送ローラro7のみで挟持(搬送)される状態であるのに対し,長い用紙の場合には,前記搬送ローラro7だけでなく,その上流に設けられる前記画像形成装置Wの前記排紙ローラro9,更に用紙が長い場合には前記搬送ローラro8にも挟持(搬送)されている状況となる。(用紙Pの搬送経路が矢印Cで示す経路の場合)。従って,前記画像形成装置Wから搬送されてくる用紙Pのサイズにより,その用紙Pが挟持されているローラの数が異なり,前記搬送ローラro7に対して掛かる荷重,つまりは搬送速度が異なる。
また,同じ長さの用紙であったとしても,その厚み,材質が異なる場合には,前記搬送ローラro7との間で発生する摩擦力が異なるため,該搬送ローラro7による搬送速度が異なる点で同様である。
従って,前記後処理装置X1では,前記画像形成装置Wより搬送される用紙Pのサイズ,材質,厚み(以下,略してサイズ等という)により,前記搬送ローラro7に対して掛かる荷重,つまりは搬送速度が異なるため,前記画像形成装置Wから搬送された用紙Pを前記センサSにより検知し,所定時間経過後に前記搬送ローラro7を停止させたとしても,その所定時間内に搬送される距離にばらつきがあり,用紙Pを所定位置に停止させることができない。つまりは,用紙Pに対し前記穿孔処理部70により穿孔処理を施される位置が,そのサイズ等によって異なる(ズレる)という問題が生じ得る。
【0005】
一方,前記画像形成装置Wには,複数の用紙搬送経路が設けられることが一般的である。
例えば,図6に示す構成では,前記画像形成部Y下流に設けられる搬送ローラro8から前記排紙ローラro9に至る通常の搬送経路(図中には矢印Cで示す)に加え,前記搬送ローラro8により搬送された用紙Pを一旦反転ローラro10が設けられた経路に退避させ,スイッチバックさせた後に前記排紙ローラro9から排紙する搬送経路(図中には矢印Dで示す)が設けられる。これにより,前記画像形成部Yにより画像を形成された画像面を反転させて排紙(所謂反転排紙)することを可能とし,前記ジョブトレイ50に載置される際には複写した原稿がページ順番通りに先頭ページから(例えば下向きに)出力され,よりユーザの使用性を向上させている。
しかしながら,このような複数の搬送経路を有することで以下のような問題が生ずる。
通常の搬送経路(矢印C)の場合には,前記後処理装置X1で使用される長い用紙Pは,上述したように,前記搬送ローラro7,前記排紙ローラro9,更には前記搬送ローラro8に挟持されている状況となるのに対し,反転排紙(矢印D)の場合には,前記搬送ローラro7,前記排紙ローラro9,更には前記反転ローラro10に挟持されている状況となる。
このように,前記画像形成装置Wが複数の搬送経路を持つ場合,用紙サイズ等が同じであったとしても,その排紙パターンにより,搬送経路,即ち挟持されるローラが異なる。そのため,排紙パターンが異なれば,前記搬送ローラro7に対して掛かる荷重も異なり,上述した場合と同様,前記画像形成装置Wから搬送された用紙Pを前記センサSにより検知し,所定時間経過後に前記搬送ローラro7を停止させたとしても用紙Pを所定位置に停止させることができず,用紙Pに対し前記穿孔処理部70により穿孔処理を施される位置がズレる問題が生じ得る。
そこで,本発明は,上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,用紙のサイズ,種別,厚み,更には排紙パターンに拘わらず,正確な穿孔処理を行うことが可能な後処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,画像形成装置に接続され,該画像形成装置から搬送される用紙の所定位置に穿孔処理を施す穿孔処理部と,該穿孔処理部へ用紙を搬送する搬送ローラであって,該搬送ローラを通過する用紙先端を検知するセンサが用紙先端を検知後,所定のタイミングで,前記用紙の搬送を断つ搬送ローラと,前記穿孔処理部の下流側に設けられ,上記搬送ローラが用紙の搬送を断つことに連動して,用紙の先端を停止させる位置へ切り替わるストッパとを具備する後処理装置において,搬送される用紙の搬送方向の長さ,厚さ,種類,若しくは前記画像形成装置における排紙パターンのいずれか,若しくは複数に応じて,前記搬送ローラが用紙の搬送を断つタイミングを切り替える搬送ローラ制御手段を具備してなることを特徴とする後処理装置として構成される
この構成により,搬送ローラを停止させるタイミングを搬送される用紙の搬送方向の長さ,厚さ,種類,若しくは前記画像形成装置における排紙パターンのいずれか,若しくは複数に応じて補正しつつ用紙を停止させることが可能となる。これらの画像形成処理に関する条件に応じて,前記搬送ローラを停止させるタイミングを調整することにより,つまりは搬送速度の違いに応じて搬送ローラを停止させるタイミングを補正しつつ用紙を停止させることが可能となり,その用紙を常に所定位置に停止させることができる。従って,その用紙に対し常に正確な所定位置に穿孔処理を施すことが可能となる
【0007】
ここで,用紙を搬送/停止させるタイミングを前記画像形成装置側で調整するものとして捉えることで,本発明は,用紙の所定位置に穿孔処理を施す穿孔処理部と,該穿孔処理部へ用紙を搬送する搬送ローラであって,該搬送ローラを通過する用紙先端を検知するセンサが用紙先端を検知後,所定のタイミングで,前記用紙の搬送を断つ搬送ローラと,前記穿孔処理部の下流側に設けられ,上記搬送ローラが用紙の搬送を断つことに連動して,用紙の先端を停止させる位置へ切り替わるストッパとを具備する後処理装置に画像形成された用紙を供給する画像形成装置において,上記後処理装置が,搬送される用紙の搬送方向の長さ,厚さ,種類,若しくは前記画像形成装置における排紙パターンのいずれか,若しくは複数に応じて,前記搬送ローラが用紙の搬送を断つタイミングを切り替える搬送ローラ制御手段を備えてなることを特徴とする画像形成装置として考えることも可能である。
このような形態であっても,前述した発明と同様,前記後処理装置に設けられる搬送ローラに掛かる荷重の違い,つまりは搬送速度の違いを補正しつつ用紙を停止させることが可能であり,その用紙を常に所定位置に停止させることができる。従って,その用紙に対し常に正確な所定位置に穿孔処理を施すことが可能となる。
更に,前述した画像形成装置と,後処理装置と,を組み合わせた画像形成システムと捉えることで,本発明は,所定の画像形成処理に関する条件に基づいて画像を形成する画像形成装置と,該画像形成装置に接続され,該画像形成装置から搬送される用紙の所定位置に穿孔処理を施す穿孔処理部を具備する後処理装置と,を具備し,用紙に対し任意の画像を形成すると共に,所定位置に穿孔処理を施すことが可能な画像形成システムにおいて,前記画像形成装置は,搬送される用紙の搬送方向の長さ,厚さ,種類,若しくは前記画像形成装置における排紙パターンのいずれか,若しくは複数からなる画像形成処理に関する条件を前記後処理装置に送信する手段を備え,前記後処理装置は,用紙の所定位置に穿孔処理を施す穿孔処理部と,該穿孔処理部へ用紙を搬送する搬送ローラであって,該搬送ローラを通過する用紙先端を検知するセンサが用紙先端を検知後,所定のタイミングで,前記用紙の搬送を断つ搬送ローラと,前記穿孔処理部の下流側に設けられ,上記搬送ローラが用紙の搬送を断つことに連動して,用紙の先端を停止させる位置へ切り替わるストッパと,前記画像形成装置から受信した前記画像形成処理に関する条件に応じて,前記穿孔処理部に用紙を搬送する搬送ローラを停止させるタイミングを切り替える手段を備えてなることを特徴とする画像形成システムとして考えることも可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態及び実施例について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る後処理装置Xの概略断面図,図2は本発明の実施の形態に係る後処理装置Xを構成する中間処理ユニットの受け側ユニットの正面図,図3は本発明の実施の形態に係る後処理装置Xを構成する中間処理ユニットの断面図,図4は本発明の実施の形態に係る穿孔処理手段を模式的に表す図,図5は本発明の実施の形態に係る制御切替部のブロック図,図6は従来公知の後処理装置X1を模式的に示す概略構成図である。
【0009】
本発明の実施の形態に係る後処理装置Xは,図1に示すような断面の全体構造を有し,図示の右側側面において画像形成装置Wと連結される。従って,本後処理装置Xの図1に向かって右側の側面には,画像形成装置Wから排出される画像形成された用紙を受け入れる用紙入口11が設けられている。また,前記用紙入口11に続けて設けられた用紙の搬送路r1の途中には,用紙に穿孔処理を施す穿孔処理手段70(その詳細は後述する)が設けられ,画像形成装置Wからの所定の制御指令に従って,用紙の所定位置に穴開け処理がなされる。
前記搬送路r1は,用紙を上向きに導く搬送路r2と下向きに導く搬送路r3とに分岐しており,いずれの搬送路に用紙を導くかは,揺動可能に設けられた可動ガイドg1により切り替えられるよう構成されている。
用紙を上向きに導く前記搬送路r2は,さらに,搬送中の用紙を大型の退避ドラム21の周面に沿う方向へ導いた後に下側へ向かう前記搬送路r3へ導く搬送路r22に繋がっている。
そして,前記搬送路r22へ搬送された用紙は,前記退避ドラム21の周面に沿った状態で一時退避した後,該退避ドラム21の回転によって前記搬送路r3へ送り出される。
また,下側へ向かう前記搬送路r3へ導かれた用紙は,前記可動ガイドg1の下方(本後処理装置の中央部)に設けられた中間処理ユニット30に導かれる。
【0010】
前記中間処理ユニット30は,斜めに傾けて設けられた中間トレイ31,該中間トレイ31の上下方向中央付近の所定位置に揺動可能に設けられた第1の用紙端部受け部32,前記中間トレイ31に沿って上下に移動可能に設けられた第2の用紙端部受け部33,前記中間トレイ31の上下方向中央付近に設けられ用紙にステイプル処理を施す第1及び第2のステイプル手段34,35とを具備している。前記第2の用紙端部受け部33は,無端ベルト37aに取付けられており,該無端ベルト37aの正転/逆転によって上下に移動するよう構成されている。
また,前記中間処理ユニット30は,図2,図3に示す如く,前記中間トレイ31や前記第1及び第2の用紙端部受け部32,33,前記第1及び第2のステイプル手段34,35等が設けられている受け側ユニット30aと,前記第1のステイプル手段34に対向する第1のステイプル受け部34'等が設けられているカバーユニット30bとに区分されており,前記カバーユニット30bが前記受け側ユニット30aに対して離接可能に構成されている。
図3は,前記カバーユニット30bが前記受け側ユニット30aに対して離間及び近接する状態を表す断面図である。同図に示すように,前記カバーユニット30bは前記受け側ユニット30aに回動可能に支持されており,該回動により前記カバーユニット30bが前記受け側ユニット30aに対して近接(図3の(a)の位置)又は離間(図3の(b)の位置)する位置に移動させることができるよう構成されている。また,前記中間処理ユニット30は,本後処理装置Xの本体から図1に向かって手前方向に引き出し可能に構成されており,前記中間処理ユニット30を引き出した後,前記カバーユニット30bを前記受け側ユニット30aから離間させることにより,前記中間処理ユニット30のジャム処理やメンテナンス作業等を容易に行うことができる。
図2は,前記中間処理ユニット30の前記受け側ユニット30aを前記用紙入口11側からみた正面図である。
前記第1のステイプル手段34は,用紙の幅方向(用紙の搬送方向(図2では上下方向)に直角の方向)に所定間隔で並べて対に配置されたものであり,用紙の端部付近の幅方向中央部へのステイプル処理,及び用紙の搬送方向中央部へのステイプル処理(いわゆる中綴じ)を行う場合に用いられる。また,前記第2のステイプル手段35は,用紙の幅方向の一方の端部付近に斜め方向に配置されたものであり,用紙のコーナー部へのステイプル処理を行う場合に用いられる。前記第1のステイプル受け部34'は,前記第1のステイプル手段34に対向する位置において前記カバーユニット30b(図3参照)に設けられている。
【0011】
図1に示す前記搬送路r3に導かれた用紙は,前記中間処理ユニット30の上方に設けられた搬送ローラro1により下側へ搬送され,前記搬送ローラro1から外れて落下する。この落下してくる用紙は,その一方の面(図1に向かって左側の面)が前記中間トレイ31により受けられ,その先端部(下側端部)が前記第1の用紙端部受け部32又は第2の用紙端部受け部33のいずれかにより受けられる。前記中間トレイ31上に複数重ねて収容(集積)された用紙(束)は,所定の用紙整合機構により整合された後,前記第1又は第2のステイプル手段34,35によってステイプル処理が施される。
前記第1及び第2の用紙端部受け部32,33のいずれによって用紙の先端部を受けるかは,前記第1の用紙端部受け部32の揺動動作によって切り替えられる。即ち,前記第1の用紙端部受け部32が前記中間トレイ31に沿う位置(近接する位置,以下,使用位置という)にある場合は,用紙の先端部は前記第1の用紙端部受け部32により受けられ,前記第1の用紙端部受け部32がその揺動動作により前記中間トレイ31から離間した退避位置にある場合は,前記搬送ローラro1により搬送されてきた用紙の先端部は前記第1の用紙端部受け部32を通り過ぎて前記第1の用紙端部受け部32よりも下方に移動して待っている前記第2の用紙端部受け部33により受けられるよう構成されている。また,小サイズの用紙を受ける場合は,前記第2の用紙端部受け部33を前記第1の用紙端部受け部32よりも上側へ移動させて用紙を受けることも可能である。この場合,前記第1の用紙端部受け部32は前記使用位置にあっても前記退避位置にあってもかまわない。
例えば,用紙の端部付近の所定位置にステイプル処理(いわゆる端部綴じ)を行いたい場合等は,前記第1の用紙端部受け部32に用紙を積載した状態で前記第1又は第2のステイプル手段34,35によりステイプル処理がなされる。また,用紙の搬送方向中央部付近にステイプル処理(いわゆる中綴じ)を行いたい場合等は,前記第2の用紙端部受け部33を用紙を積載した状態で用紙サイズに応じた位置に移動させ,前記第1のステイプル手段34によりステイプル処理がなされる。また,用紙のサイズによっては(前記第1の用紙端部受け部32で直接受けるべきサイズよりも大きい又は小さいサイズ),前記搬送ローラRo1により搬送されてくる用紙を,一旦,前記第2の用紙端部受け部33により受けて重積させた後,前記第1の用紙端部受け部33に積み替えることも行われる。この場合,まず,搬送されてくる用紙を,その用紙のサイズに応じた位置(前記第1の用紙端部受け部33の位置よりも下側又は上側)に移動させた前記第2の用紙端部受け部33により受け,用紙を積載した前記第2の用紙端部受け部33を前記第1の用紙端部受け部32よりも若干上側の位置(例えば,2mm程度上側)まで移動させた後(この間,前記第1の用紙端部受け部32は前記退避位置にある),前記第1の用紙端部受け部32を前記使用位置に揺動させ,さらに,前記第2の用紙端部受け部33を前記第1の用紙端部受け部32よりも下側に移動させることにより,前記第2の用紙端部受け部33に積載された用紙を前記第1の用紙端部受け部32に積み替える。ここで,前記第1の用紙端部受け部32は,本用紙処理装置Xにおいて多用されるサイズの用紙(例えば,A4Y/LTYサイズ)が搬送されてきたときにその用紙を直接受けるのに適した位置に配置されており,それよりも大きいサイズの用紙が搬送されてくる場合であって,その用紙を前記第1の用紙端部受け部32に積載した状態でステイプル処理を施したい場合(即ち,端部綴じを行いたい場合)には,前述した積み替えが行われる。これにより,多用されるサイズの用紙については,前記第1の用紙端部受け部32により用紙を直接受けることができるので,前記第2の用紙端部受け部33の移動による位置合わせを行う必要が無く,迅速なステイプル処理が行える。さらに,用紙端部付近の所定位置にステイプル処理(端部綴じ)を施す場合,ステイプル処理を行う位置に中綴じよりも高い精度が要求され,前記第2の用紙端部受け部33の移動による位置合わせでは十分な位置決め精度を確保することが難しい場合があるが,このような場合でも,移動しない前記第1の用紙端部受け部32と移動しない前記第1及び第2のステイプル手段34,35との位置関係は予め精度高く設定することが可能であるので,十分な位置精度でステイプル処理を施すことが可能となる。
【0012】
前記中間処理ユニット30においてステイプル処理が施された用紙(用紙束)に更に2つ折り処理(以下,中折り処理という)を施す場合には,該用紙束は,前記中間処理ユニット30内からその下側に設けられた中折りユニット40内の搬送路r5へ送り出され,前記中折り処理を施さない場合には上側の搬送路r4へ送り出される。
前記用紙の前記搬送路r5への送り出しは,前記中間処理ユニット30の下部に揺動可能に支持された搬送ローラro2により行われる。前記搬送ローラro2は,通常は,前記搬送ローラro2に対向して配置された従動ローラro2'と離間する位置に退避しており,用紙を前記搬送路r5へ送り出す際に,前記従動ローラro2'に近接する位置に揺動して前記従動ローラro2'との間に用紙を挟み,前記搬送ローラro2の回転力により前記搬送路r5へ用紙を送り出す(搬送する)。
前記中折りユニット40内の前記搬送路r5に導かれた用紙(用紙束)は,前記中折りユニット40内の搬送ローラro3によってさらに搬送されて所定位置に停止させられる。そして,用紙の搬送方向中央部に押し型41が押し当てられ,用紙が前記押し型41の押し当て面と反対側において対向配置されて回転する2つの中折り用ローラ42の間に2つ折りされながら挟まれる。2つの前記中折り用ローラ42は,互いに対向する方向に付勢されており,この付勢力によって用紙に折り目がつけられる。このようにして中折り処理がなされた用紙は,前記中折り用ローラ42の回転力によってその折り部が先頭となる方向に搬送され,前記中折り用ローラ42上方の搬送路r6を経て,前記中折りユニット40内の排出ローラro4によって,前記用紙入口11の反対側の側面に設けられた下段用紙出口14からその外側に設けられた中折り用紙排出トレイ60上に排出される。このとき,前記下段用紙出口14の上方に回動自在に設けられた用紙抑え部材61により,中折り処理された用紙が抑えられて整合される。
【0013】
一方,前記中間処理ユニット30上側の前記搬送路r4への用紙の送り出しは,前記中間トレイ31に沿って上下に移動可能に設けられた断面T字形状の用紙送り出し部材36によって行われる。前記用紙送り出し部材36は,無端ベルト37bに取付けられており,該無端ベルト37bの正転/逆転によって上下に移動するよう構成されており,前記中間トレイ31の裏面側(下側)へ退避させることも可能である。また,前記用紙送り出し部材36と前記第2の用紙端部受け部33との上下動の範囲は一部で重複しており,前記用紙送り出し部材36を最下端へ移動させた位置の方が,前記第2の用紙端部受け部33を最上端へ移動させた位置よりも下側となるよう構成されている。
このように構成された前記用紙送り出し部材36により,以下のようにして用紙が上側の前記搬送路4へ送り出される。
先ず,前記用紙送り出し部材36を裏面側へ退避させた状態で,用紙を積載した前記第2の用紙端部受け部33を最上端まで移動させる。次に,前記用紙送り出し部材36を最下端から表面側へ移動させ,さらに前記第2の用紙端部受け部33よりも上側へ移動させることにより前記第2の用紙端部受け部33に積載された用紙を前記用紙送り出し部材36上に積み替える。そして,更に前記用紙送り出し部材36を上側へ移動させることにより,積み替えられた用紙が前記搬送路r4へ送り出される。
このようにして前記搬送路r4に搬送されてきた用紙(用紙束)は,用紙排出手段62により搬送が引き継がれて,該用紙排出手段62の具備する排出ローラro6の回転力により上段用紙出口13からその外側に複数の用紙トレイを設けて構成されるジョブトレイ50の用紙トレイ,又はその下方に設けられたスタックトレイ51のいずれかに排出される。該ジョブトレイ50とスタックトレイ51は,それぞれ用紙の排出方向に向かって上向くように傾斜して設けられている。さらに,前記ジョブトレイ50は上下方向に一斉に昇降可能に構成され,その停止位置によって前記上段用紙出口13から排出される用紙をいずれの前記ジョブトレイ50で受けるかを順次切り替える。前記ジョブトレイ50の昇降動作は,指定された順序で重ねた用紙束ごとに複数のトレイに分けて排出するいわゆるソート処理,或いはグループ処理を行う際に行われる。
また,前記スタックトレイ51は,排出されスタックされた用紙(束)の最上面の高さを検知し,その検知結果に応じて不図示であるアクチュエータ(駆動機構)により昇降制御されるため,大容量の用紙(束)をスタックできる。
【0014】
次に,図4を参照しつつ,本実施形態に係る前記後処理装置Xに設けられる前記穿孔処理部70の概略構成,及びその動作について説明する。
ここに,図4は,前記穿孔処理部70に関連する部分を抽出し,模式的に表した図である。
同図に示すように,該穿孔処理部70は,上部ガイド7及び下部ガイド8により形成される用紙搬送路(図1では,搬送路r1に該当)の途中に配置され,揺動軸3aに対し揺動自在に支持された穿設手段3と,揺動軸9aに対し揺動自在に支持されたアーム9の一方の端部に配置され該穿設手段3の下流側で用紙P先端の搬送を停止させるストッパー4と,これら前記穿設手段3と前記ストッパー4とを所定のタイミングで作動させるための駆動手段6と,用紙Pの搬入と穿孔処理後の用紙Pを下流側に送り出す機能を兼ねる前記搬送ローラro7と,搬送経路近傍に設置され,搬入される用紙を検知するセンサーSと,を具備してなる。更に,前記搬送ローラro7には,前記アーム9の他方の端部に設けられ,該搬送ローラro7に対し離接可能な従動ローラro7'が対向している。
前記ストッパー4は,前記アーム9の揺動に応じて変位可能であり,前記搬送ローラro7により画像形成後の用紙Pが搬入されたことを前記センサーSが検知した後に,所定のタイミングで用紙搬送路を遮断する位置(図4(b)参照,以下略して遮断位置という)に切り換えられ,更に,前記穿孔手段3による穿孔処理の完了後に,再び,用紙搬送路を妨げない位置(図4(d)参照,以下略して退避位置という)に切り換えられるようになっている。
一方,前記ストッパー4とは逆の揺動端部に設けられ,該ストッパー4と可逆的に揺動される前記従動ローラro7'は,前記ストッパー4の遮断位置への切り換えに伴って前記搬送ローラro7から離間し用紙Pの駆動搬送を断つ位置(図4(b)参照)に切り替えられ,ストッパー4の退避位置(図4(d)参照)への切り換え(復帰)に伴って用紙Pの搬送を再開するよう構成される。
また,前記穿設手段3は,前記ストッパー4が遮断位置に切り換えられ,且つ前記搬送ローラro7による駆動搬送が断たれた(用紙の搬送が停止されている)状態で,用紙先端側の所定位置に対し,用紙の幅方向(用紙の搬送方向(図4では紙面に左右方向)に直角の方向)に所定間隔を隔てて複数個のパンチ穴を一挙に穿孔処理を施すものであり,前記穿設手段3の揺動端部側に設置されたパンチ刃5を,前記上ガイド7及び前記下ガイド8とを上方から貫通するよう押し出す構成となっている。
このような構成により,前記アーム9を揺動させることで,前記ストッパー4を遮断位置と退避位置との間で切り換え可能であると同時に,前記従動ローラro7'を前記搬送ローラro7に対し当接位置と離間位置との間で切り換えることができる。つまり,該アーム9の揺動に応じ,用紙Pを所定位置まで搬送して停止させ,しかる後,再び用紙を搬送することができる。そこで,その用紙Pの搬送(つまりは,前記アーム9の揺動)に同期させて,前記穿孔手段3を作動させる(つまりは,前記穿孔手段3を揺動させる)ことで,用紙の所定位置に穿孔処理を施すことが可能となる。
【0015】
次に,前記穿設手段3,前記ストッパー4,及び前記従動ローラ22を,それぞれ所定のタイミングで作動させるための駆動手段6について説明する。
該駆動手段6は,用紙Pの搬送方向に直角な方向に配置されたカム軸10に対し同軸に設けられ,前記アーム9及び前記穿孔手段3を揺動させる第1及び第2の回転カム1,2を具備して構成される。
ここで,前記第1の回転カム1(図中には実線で示す)は,前記ストッパー4並びに前記従動ローラro7'の揺動に対応しており,その周面の一部に,漸次半径が小さくなるカム面を有し,最も半径の小さくなる部分に凹部1aが形成される。
該第1の回転カム1による前記ストッパー4並びに前記従動ローラro7'の揺動ついて,図4に従って説明する。
先ず,用紙を搬送する段階では,前記第1の回転カム1は,図4(a)に示す初期位置に停止しており,そのカム面により形成される前記凹部1aに前記アーム9の係合部9bを当接(係止)させている。これにより,前記アーム9に設けられる前記ストッパー4は退避位置に位置されると同時に,前記従動ローラro7'は前記搬送ローラro7に当接され,用紙Pを搬送することを可能としている。(図4(a)の段階)
そして,搬送された用紙が前記センサSにより検出され,所定時間が経過した(所定位置近傍まで用紙が搬送された)時点で,前記カム軸10を図中に示す矢印Rの方向に回転させる。その回転により,前記係合部9bが前記第1の回転カム1に対して当接する部分が,前記凹部1aから半径の大きな部分に移り,前記アーム9が揺動される。このアーム9の揺動により,前記ストッパー4は,遮断位置に切り替えられる(図中には矢印E1で示す)と同時に,前記従動ローラro7'は前記搬送ローラro7から離間した位置に切り替えられる(図中には矢印F1で示す)。このように,前記第1の回転カム1の回転に応じ,用紙Pの駆動搬送を遮断することができる。つまり,前記センサSによる検知から該第1の回転カム1を回転させるまでの所定時間を,用紙搬送方向のサイズ等,或いは排紙パターンに応じた好適な値に設定すれば,用紙Pを,穿孔処理が行われる所定位置に正確に停止させることができる。これらの用紙搬送方向のサイズ等といった画像形成装置の画像形成処理に関する条件は,前記搬送ローラro7にかかる荷重を変化させる要因の具体例である。なお,その所定時間の設定方法については後述する。(図4(b)〜(c)の段階)
更に,前記カム軸10を回転させ,前記係合部9bが前記第1の回転カム1に対して当接する部分が,前記凹部1aにまで至った場合には,前記アーム9は上述した図4(b)の場合とは逆方向に揺動され,その揺動により,前記ストッパー4は退避位置に切り替えられ(図中には矢印E2で示す),前記従動ローラro7は前記搬送ローラro7に当接する位置(図中には矢印F2で示す)に切り替えられ,再び,図4(a)の状態に復帰して用紙Pを駆動搬送すること可能となる。(図4(d)の段階)
【0016】
一方,前記第2の回転カム2(図中には破線で示す)は,前記穿孔手段3の作動に対応している偏心カムであり,そのカムの作動タイミング(スケジュール)は,前記第1の回転カム1の作用により用紙が停止された状態で,前記穿孔手段3を揺動されるよう設定されている。
該第2の回転カム2による前記穿孔手段3の作動ついて,図4に従って説明する。
用紙Pが搬送され,所定位置にて停止されるまでの時点では,前記第2の回転カム2は,その半径の小さな領域で前記穿孔手段3と摺接しており,前記穿孔手段3,或いは前記パンチ刃5を揺動させることなく,初期位置に停止させている。(図4(a)〜(b)の段階)
そして,前記カム軸10の回転に伴い,前記第2の回転カム2が回転され,該第2の回転カム2が最大半径の領域で前記穿孔手段3と摺接するようになれば,該穿孔手段3の揺動端部に設けられた前記パンチ刃5を用紙Pに垂直な方向から貫通させる(図中には,矢印G1で示す)。(図4(c)の段階)
更に,前記カム軸10を回転させ,該第2の回転カム2が,再び半径の小さな領域で前記穿孔手段3と摺接するまでに至った時点では,前記穿孔手段3は上述した図4(c)の場合とは逆方向に揺動され,これに伴って,前記パンチ刃5も初期位置へと戻る(図中には矢印G2で示す)。(図4(d)の段階)
以上のように,当該実施形態の前記穿孔処理部70では,カム機構(第1の回転カム1及び第2の回転カム2)を巧妙に組み合わせることにより,前記カム軸10の一度の回転に応じて前記アーム9及び前記穿孔手段3が揺動され,用紙の搬送から停止,穿孔処理,更には処理済の用紙の搬送までを一連の動作として実現することを可能としている。
【0017】
ここで,上述したように,用紙Pを搬送する際に,前記搬送ローラro7に係る荷重は,その用紙のサイズ,種別,厚み,更には排紙パターン(以下,用紙条件という)によって異なる。そのため,前記センサSでの検知から一律な時間が経過した後に前記回転軸10を回転させ,用紙Pの搬送を停止したとしても,その停止位置は一定とならず,ばらつきが生ずる。
そこで,本実施形態では,前記センサSでの検知から前記カム軸10を回転させるまでの所定時間を前記用紙条件に応じて設定し,前記穿孔処理部70に対して用紙Pを搬入する前記搬送ローラro7を停止させるタイミングを切り替えることで,常に用紙Pを所定位置に正確に停止させる。
ここで,前記カム軸10を回転させる(前記搬送ローラro7を停止させる)までの所定時間Tは,下式に基づいて算出される。
T=(a+b)/V − c (式1)
但し,aは前記センサーSから前記ストッパー4までの距離(図4(b)参照),bは前記ストッパーSへの用紙の当て込み量,Vは前記搬送ローラro7による用紙の搬送速度,cは補正項である。
ここで,用紙の当て込み量bとは,搬送される用紙Pの先端を,前記ストッパーSに対し押し付ける(撓ませる)ことで,その先端を所定位置で正確に先端合わせするべく設定されるもので,例えば2mm等に設定されるものである。
また,補正項cとは,従来構成では前記カム軸10を駆動させる駆動機構における動作の遅れを補正するべく設けられる固定値であったが,本願では,前記用紙条件に応じて適宜切り替えられるものである。
このように,前記用紙条件に応じて,上式(1)における補正項cを切り替えることで,その用紙条件に応じた最適な所定時間Tを算出することが可能となり,ひいては,前記搬送ローラro7及び前記ストッパー4により停止される用紙Pを,その用紙条件に拘わらず,常に所定位置で停止することができる。つまりは,前記穿設手段3によって用紙Pの所定位置に正確に穿孔処理が施すことができる。
【0018】
次に,図5を参照しつつ,本実施形態において前記穿孔処理部70に対して用紙Pを搬入する搬送ローラを停止させるタイミング,つまりは補正項cを切り替える制御切替部100の一構成例について説明する。
同図に示す如く,該制御切替部100は,不図示である画像形成装置から前記用紙条件を受信する受信部80と,該受信部80により受信した用紙条件に基いて,前記穿孔処理部70に用紙を搬入する搬送ローラを停止させる所定時間を算出し,その所定時間に応じたタイミングで前記カム軸10を駆動するカム駆動機構84に対して制御指令を入力する搬送ローラ制御部81と,を具備して構成され,更に,前記搬送ローラ制御部81は,各用紙条件に応じた補正項cが予め記憶されている記憶部83と,入力される用紙条件に応じて前記記憶部83から補正項cを読み出すと共に,所定時間Tを算出する演算部82と,を具備して構成される。
このような構成により,前記搬送ローラ制御手段81では,前記後処理装置Xにおいて穿孔処理が実行される場合,先ず,前記画像形成装置Wから取得される用紙条件が前記演算部81に入力され,続いて,該演算部81では,入力された用紙条件に応じた補正項cが前記記憶部83から読み出され,上式(1)に基づく演算により所定時間Tが演算される。そして,演算された所定時間Tに応じたタイミングで前記カム軸10を駆動する制御指令が出力される。
従って,前記搬送ローラ制御手段81から入力される制御指令に基づいて,前記カム駆動機構84が前記カム軸10(つまりは,前記第1の回転カム1及び前記第2の回転カム2)を制御することにより,前記穿孔処理部70により穿孔処理される用紙を,その用紙のサイズ等,或いは前記画像形成装置Wにおける排紙パターンに拘わらず,常に所定位置に正確に停止させ,しかる後,穿孔処理を施すことが可能である。
【0019】
最後に,前記記憶部83に記憶される補正項cの一例を以下に示す。ここで,下表1が通常排紙(図6における搬送経路C)の場合の設定であり,下表2が反転排紙(図6における搬送経路D)の場合の設定を示す。尚,前記搬送ローラro7による用紙の搬送速度Vは,330mm/secであるとし,表中の「長さ」とは,用紙搬送方向に対する用紙の長さである。
【表1】
Figure 0004020737
【表2】
Figure 0004020737
このように,各排紙モード毎に用紙サイズに応じた補正項cが前記記憶部83に記憶され,前記画像形成装置Wから所得される用紙条件(用紙サイズ,及び排紙モードが何であるかを表す)に基づいて,その条件に合致した補正項cが選択され,前記演算部82での所定時間Tの演算(上式(1)に基づく)に利用される。
【0020】
【実施例】
上記実施形態では,排紙パターン及び用紙サイズに関する補正項cの切替についてのみ説明しているが,同様の手法により,使用される用紙の種別,厚みに応じて補正項cを切り替えることで,用紙の種別,厚み等が異なる場合(つまりは,前記搬送ローラro7による搬送速度が異なる場合)にも,その用紙を所定位置に停止させ,正確な穿孔処理が行えることは理解に易しい。
尚,用紙の種別については,前記画像形成装置Wでの設定情報に基づいて取得可能であり,用紙の厚みに関しては,搬送経路状に厚みを測定するセンサを設けても良いし,前記画像形成装置W或いは当該後処理装置Xに対し,ユーザが入力(設定)するような形態であってもよい。
更に,上の実施形態では,前記カム軸10の回転/停止タイミングの調整だけで用紙の搬送停止タイミングを調整する例について述べたが,前記ストッパ4,前記搬送ローラro7を個別独立しに駆動制御できるように構成し,これらの駆動タイミングを前記搬送ローラにかかる荷重を変化させる条件からなる画像形成処理に関する条件(例えば,前記用紙条件)に応じて切り替えてもよい。
また,上の実施形態では,前記後処理装置X側の要素(前記ストッパ4,前記搬送ローラro7)の駆動タイミングについてのみ言及しているが,前記画像形成装置W側に設けられる搬送手段(例えば,前記搬送ローラro8,ro10,或いはro9)についても,その停止タイミングを調整することで,用紙の停止位置をより正確に調整するよう構成することも可能である。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,画像形成装置において使用される用紙のサイズ,種別,厚み,更には該画像形成装置における排紙パターンに拘わらず,正確な穿孔処理を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る後処理装置Xの概略断面図。
【図2】 本発明の実施の形態に係る後処理装置Xを構成する中間処理ユニットの受け側ユニットの正面図。
【図3】 本発明の実施の形態に係る後処理装置Xを構成する中間処理ユニットの断面図。
【図4】 本発明の実施の形態に係る穿孔処理手段を模式的に表す図。
【図5】 本発明の実施の形態に係る制御切替部のブロック図。
【図6】 従来公知の後処理装置X1を模式的に示す概略構成図。
【符号の説明】
X…後処理装置
W…画像形成装置
S…センサ
1…第1の回転カム
2…第2の回転カム
3…穿孔手段
3a…揺動軸
4…ストッパー
5…パンチ刃
6…駆動手段
7…上ガイド
8…下ガイド
9…アーム
9a…揺動軸
9b…係合部
10…カム軸
11…用紙入り口
13…上段用紙出口
14…下段用紙出口
21…退避ドラム
30…中間処理ユニット
31…中間トレイ
32…第1の用紙端部受け部
33…第2の用紙端部受け部
34,35…ステイプル手段
34'…ステイプル受け部
36…用紙送り出し部材
37a,37b…無端ベルト
40…中折りユニット
41…押し型
42…中折り用ローラ
50…ジョブトレイ
51…スタックトレイ
60…中折用紙排出トレイ
61…用紙抑え部材
62…用紙排出手段
70…穿孔処理手段
80…受信部
81…搬送ローラ制御部
82…演算部
83…記憶部
84…カム駆動機構
100…制御切替部
ro1,ro2,ro3,ro7…搬送ローラ
ro4,ro5,ro6,ro8…排出ローラ
ro7'…従動ローラ
r1,r2,r22,r3,r4,r5,r6…用紙の搬送路

Claims (4)

  1. 画像形成装置に接続され,該画像形成装置から搬送される用紙の所定位置に穿孔処理を施す穿孔処理部と,該穿孔処理部へ用紙を搬送する搬送ローラであって,該搬送ローラを通過する用紙先端を検知するセンサが用紙先端を検知後,所定のタイミングで,前記用紙の搬送を断つ搬送ローラと,
    前記穿孔処理部の下流側に設けられ,上記搬送ローラが用紙の搬送を断つことに連動して,用紙の先端を停止させる位置へ切り替わるストッパとを具備する後処理装置において,
    搬送される用紙の搬送方向の長さ,厚さ,種類,若しくは前記画像形成装置における排紙パターンのいずれか,若しくは複数に応じて,前記搬送ローラが用紙の搬送を断つタイミングを切り替える搬送ローラ制御手段を具備してなることを特徴とする後処理装置。
  2. 前記搬送ローラ制御手段が,
    前記搬送される用紙の搬送方向の長さ,厚さ,種類,若しくは前記画像形成装置における排紙パターンのいずれか,若しくは複数からなる画像形成処理に関する条件信号を受信する受信手段を備え,
    該受信手段により受信した条件信号に基いて,前記搬送ローラが用紙の搬送を断つタイミングを切り替えるものである請求項1に記載の後処理装置。
  3. 用紙の所定位置に穿孔処理を施す穿孔処理部と,該穿孔処理部へ用紙を搬送する搬送ローラであって,該搬送ローラを通過する用紙先端を検知するセンサが用紙先端を検知後,所定のタイミングで,前記用紙の搬送を断つ搬送ローラと,
    前記穿孔処理部の下流側に設けられ,上記搬送ローラが用紙の搬送を断つことに連動して,用紙の先端を停止させる位置へ切り替わるストッパとを具備する後処理装置に画像形成された用紙を供給する画像形成装置において,
    上記後処理装置が,搬送される用紙の搬送方向の長さ,厚さ,種類,若しくは前記画像形成装置における排紙パターンのいずれか,若しくは複数に応じて,前記搬送ローラが用紙の搬送を断つタイミングを切り替える搬送ローラ制御手段を備えてなることを特徴とする画像形成装置。
  4. 所定の画像形成処理に関する条件に基づいて画像を形成する画像形成装置と,該画像形成装置に接続され,該画像形成装置から搬送される用紙の所定位置に穿孔処理を施す穿孔処理部を具備する後処理装置と,を具備し,用紙に対し任意の画像を形成すると共に,所定位置に穿孔処理を施すことが可能な画像形成システムにおいて,
    前記画像形成装置は,搬送される用紙の搬送方向の長さ,厚さ,種類,若しくは前記画像形成装置における排紙パターンのいずれか,若しくは複数からなる画像形成処理に関する条件を前記後処理装置に送信する手段を備え,
    前記後処理装置は,用紙の所定位置に穿孔処理を施す穿孔処理部と,該穿孔処理部へ用紙を搬送する搬送ローラであって,該搬送ローラを通過する用紙先端を検知するセンサが用紙先端を検知後,所定のタイミングで,前記用紙の搬送を断つ搬送ローラと,前記穿孔処理部の下流側に設けられ,上記搬送ローラが用紙の搬送を断つことに連動して,用紙の先端を停止させる位置へ切り替わるストッパと,前記画像形成装置から受信した前記画像形成処理に関する条件に応じて,前記穿孔処理部に用紙を搬送する搬送ローラを停止させるタイミングを切り替える手段を備えてなることを特徴とする画像形成システム。
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