JP2010126331A - 用紙後処理装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】後処理装置200は、画像形成装置100から出力された用紙を搬送する搬送手段と、用紙を筐体外へ排紙する排紙ガイド板240、243と、排紙された用紙を積載する積載トレイ502とを有し、排紙ガイド板240、243が用紙を筐体外へ排紙する排紙角度を変更可能である。
【選択図】図1
Description
図1に、本実施形態に係る用紙後処理装置の構成を示す。
画像形成装置100から排出された転写紙は、用紙後処理装置200の入口ガイド板201を通り、搬送ローラ202によって用紙後処理装置200に搬入される。搬送路220、221は、用紙に綴じ処理を行わない場合の搬送路であり、用紙の搬送方向は分岐爪230、231によって切り替わるようになっている。搬送路220へ送られた用紙は搬送ローラ204によって搬送され、搬送路221に送られた用紙は搬送ローラ207a、207bによって搬送される。綴じ処理を行う場合は、用紙は搬送路222方向へ送られ、搬送ローラ208によって綴じ装置404方向へ送られる。
排紙ローラ205は、排紙ガイド板240に取り付けられており、排紙ローラ206は排紙ガイド板243に取り付けられている。また、排紙ガイド板240、243は別々の駆動部を持ち、通常はほぼ水平の状態に位置する。排紙ガイド板240、243は、閉じた状態で用紙に搬送駆動が伝わるようにされているが、後段で説明するように排紙ローラ205の端部に鍔を設けて用紙を波打たせて腰付けしており、排紙ローラ205、206のニップが離れていても用紙を搬送できるようになっている。なお、本実施形態においては、排紙ローラ205は駆動ローラであり、排紙ローラ206は従動ローラであるとする。
排紙ガイド板240、243を独立して動作させることにより、用紙排出角度、排紙ガイド板の間隔、対となった排紙ローラ205、206の間隔を自由に変更でき、搬送する用紙のモード、枚数、特性などの状況に適した排出角度に制御できる。
また、排紙ガイド板240、243の排出角度を異なる角度に移動させる制御を行うことによって排紙ガイド板240、243の間隔を任意に調整できるため、ステープル時の束排出モードなど様々な後処理モードへの対応が可能である。
積載トレイ502に用紙を連続して積載していく場合、積載されていく用紙最上面は常に積載トレイ502と同一の角度になるわけではなく、カール状態や積載枚数などによって変化していく場合が多い。よって、積載紙面の角度や紙面高さなどの条件に応じて排出角度を無段階に変化させることにより、スタック不良や用紙落下の発生を防止し、揃え精度を向上させることができる。
また、排紙ガイド板240、243の回転軸を同軸とすることにより、対となった排紙ガイド板240、243の排紙ローラ205、206のニップ位置、角度を簡単な構造で常に一定とすることができ、簡単な機構で用紙排出角度を可変とすることが可能となる。
用紙のサイズ、種類、厚さ、重量などの条件に応じて、用紙を積載トレイ502へ排出する角度を変化させることにより、積載トレイ502に積載される用紙のスタック性を向上させることができる。
排出搬送する用紙504が例えばカラーコピーで使用されるコート紙のように用紙間での密着性が高い(摩擦が大きい)場合は、積載トレイ502に積載されている用紙表面に後続の用紙が接触しながら排紙されることで、積載済みの用紙が移動してスタック性が悪化してしまうことがある(図6)。このような用紙の場合は排紙ガイド板240、243の排出角度を積載トレイ502の傾斜角に対して小さくし、後続の用紙504の先端が積載済みの用紙505へ接触する入射角度を小さくする(図2、破線)ことで、積載済みの用紙505を押し出す力を逃がすようにしたり、用紙504と505とが接触して搬送される距離を短くすることでスタック性を改善させる。また、排紙ガイド板240、243の排紙角度を水平よりも上向きとすることで、用紙504と積載済みの用紙505とが密着しにくくなり、用紙505が押し出されにくくなってスタック性が向上する(図7)。
大サイズの紙ほど用紙504の排紙時に用紙505との接触距離が長くなり、用紙505が押し出されやすくなる。また、厚紙などは積載されている用紙間の摩擦が小さく、後続の用紙504の排紙中に滑りによるスタック不良が発生しやすい。このような場合にも用紙505への用紙504の入射角を小さくすることによって、用紙505を押し出す力を逃がしてスタック性を向上させることができる(図7)。
しかし、例えば排紙搬送する用紙504がカラーコピーで使用されるコート紙や厚紙のような硬い紙である場合は、排紙ローラの鍔部(A部)と排紙ローラ205、206のニップ部(B部)との周速差が発生し、用紙が擦れて画像面に汚れが発生しやすい。また、A部とB部との段差、ニップ部の圧力により用紙の画像面に折れ跡がついて問題となる場合もある。よって、本実施形態においては、図12に示すように、排紙ガイド板240、243の開き角度を調整し、排紙ローラ205、206のニップの圧を小さくしたり、ニップ部に僅かに隙間が開くようにして用紙の画像汚れや折れ跡が発生しないようにする。
画像形成装置100から後処理装置200へ起動信号、搬送速度信号、ステープルモードであることを指示するモード信号、ステープル位置・角度・綴じ箇所を示す信号、搬送されてくる用紙サイズ・種類を示す信号などが送られる。これらの信号により、後処理装置200は、本体と同一の第1の搬送速度で用紙を搬送し、整合トレイ405へ搬送するように搬送路を切り替える。
叩きコロ213も用紙の受け入れが可能なように退避位置に退避させる。また、整合トレイ405ではサイズに対応した待機位置にジョガー401を移動させる。ステープラ404は、用紙サイズ、角度、綴じ箇所に応じた位置まで移動、回転し、用紙を受け入れる準備をする。先端ストッパ402は、整合トレイ405内で起きあがり、所定の位置に移動し、用紙を受け入れる準備をする。
搬送された用紙は、搬送路が並列に設けられたプレスタック部に送られる。プレスタック部の手前に設置された分岐爪232により、用紙はそれぞれの搬送路に送られる。最初の用紙は、第1のルート222aへ送られ、第1のルート222a内で一旦停止する。次に送られてきた用紙は、分岐爪232により第2のルート222bへ搬送される。第2のルート222bに搬送された用紙は、途中で停止することなく搬送される。第2のルート222bを搬送された用紙が下流で第1のルート222aと合流するときに、第1のルート222aで停止している用紙をタイミングを合わせて再び搬送させると同時に、用紙を整合トレイ405で整合する時間を稼ぐべく、第1の搬送速度よりも速い第2の搬送速度に加速し、2枚重ね合わせて搬送する。
重ね合わせて搬送された用紙は、整合トレイ排紙ローラ211から整合トレイ405に排紙される。排紙されると同時に、整合トレイ排紙ローラ211による搬送速度は後続の用紙を受け入れるために第1の搬送速度に戻す。このとき、整合トレイ排紙ローラ211と一体のファーブラシ211aの周速も第1の搬送速度となる。
用紙が排紙されると、先端ストッパ402は整合トレイ排紙ローラ211から排紙された用紙の先端を突き当てて飛び出し量を規制し、用紙を基準フェンス403方向へ落下させる。用紙が落下を始めたら、落下する用紙の先端を追いかけながら用紙先端を基準フェンス403側に寄せるように先端ストッパ402を下降させる。用紙後端が基準フェンス403に近づくとファーブラシ211aによって用紙が掻き落とされて基準フェンス403に落下すると同時に先端ストッパ402が基準フェンス403側に移動する。これにより、排紙された用紙を基準フェンス403に押し付け、用紙を搬送方向に整合する。その後、先端ストッパ402を所定の時間停止させ、後続用紙受け入れ位置に退避させると同時に、ジョガー401によって横方向の揃えを行うことによって、重ね合わされて排出された用紙の搬送方向に直交する方向の整合を行う。その後、ステープラ404で用紙束を綴じる動作を行う。
以降、指定された部数だけ上記動作を繰り返し行う。
また、排紙ガイド板の間隔、開閉動作、開口量、排出角度を後処理モード(シフト、綴じの有無、綴じの種類、折り、パンチ、片面/両面)などの条件や、用紙のサイズ、種類、厚さ、重量などの条件により排紙トレイ又は積載されている用紙紙面に対しての用紙排出角度を最適な角度に制御できるため、スタック不良、用紙落下などを防ぎ揃え精度を向上させることができる。
150、250 制御部
200 後処理装置
201 入口ガイド板
202、203、204、207a、207b、208、209、210、212 搬送ローラ
211 整合トレイ排紙ローラ
213 叩きコロ
220、221、222 搬送路
222a 第1のルート
222b 第2のルート
230、231 分岐爪
232 切り替え爪
241a カム
241b リンク
244 軸
251 ドライバ
261、262、263、264、265、266、267、268、303 モータ
304、306、309 タイミングベルト
305、307 プーリ
308 ステッピングモータ
310 回転板
310a スリット
311 位置検出センサ
401 ジョガー
402 先端ストッパ
403 基準フェンス
404 綴じ装置
405 整合トレイ
406 放出ベルト
406a 爪
502 積載トレイ
502a 検知板
803、804 用紙量センサ
Claims (14)
- 画像形成装置から出力された用紙を搬送する搬送手段と、前記用紙を筐体外へ排紙する排紙手段と、排紙された用紙を積載する積載手段とを有する用紙後処理装置であって、
前記排紙手段が前記用紙を前記筐体外へ排紙する排紙角度を変更する手段を有することを特徴とする用紙後処理装置。 - 前記排紙角度を、任意の角度に設定可能であることを特徴とする請求項1記載の用紙後処理装置。
- 前記排紙角度を、無段階に変更可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の用紙後処理装置。
- 前記排紙手段は、独立して角度を調整可能な複数の排紙ガイド板を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の用紙後処理装置。
- 前記用紙を筐体外へ送出する排紙ローラ対を有し、前記排紙ローラ対の間隔は、前記排紙ガイド板同士がなす開き角によらず略一定であることを特徴とする請求項4記載の用紙後処理装置。
- 前記排紙ガイド板同士の開き角に応じて、前記排紙ローラ対によるニップ圧力が変化することを特徴とする請求項4又は5記載の用紙後処理装置。
- 前記複数の排紙ガイド板の角度は、同一又は近接した軸を中心として回転可能に設置されていることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項記載の用紙後処理装置。
- 前記複数の排紙ガイド板をそれぞれことなる角度に設定することにより、該複数の排紙ガイド板の間隔が変化することを特徴とする請求項4から7のいずれか1項記載の用紙後処理装置。
- 前記複数の排紙ガイド板の開き角及び角度を任意に変更可能であることを特徴とする請求項8記載の用紙後処理装置。
- 前記用紙の性質に応じて、前記排紙手段が前記用紙を前記筐体外へ排紙する角度を変更することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項記載の用紙後処理装置。
- 前記画像形成装置によって指定された動作モードに応じて、前記排紙角度を変更することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項記載の用紙後処理装置。
- 前記排紙手段によって排紙された用紙が積載される積載トレイ上の用紙枚数に応じて、前記排紙角度を変更することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項記載の用紙後処理装置。
- 前記用紙の搬送速度に応じて、前記排出角度を変化させることを特徴とする請求項1kら12のいずれか1項記載の用紙後処理装置。
- 請求項1から13のいずれか1項記載の用紙後処理装置を一体又は別体に備えた画像形成装置。
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