JP3970509B2 - 用紙処理装置および画像形成システム並びに用紙処理方法 - Google Patents

用紙処理装置および画像形成システム並びに用紙処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙に対して綴じ、穿孔、折りなどの用紙処理を行う用紙処理装置および用紙処理システム並びに用紙処理方法に係り、用紙処理装置単体で、または複写機、プリンタ、ファクシミリ、印刷機などの用紙出力装置に組み込まれて一体として、さらには、前記用紙出力装置に付設されて前記機能の実現する用紙処理装置および用紙処理システムならび用紙処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置によって画像が記録された用紙に対して綴じたり、ファイリングのための穿孔を行ったり、綴じた用紙を折ったりするなどの処理を行う用紙処理装置は従来から種々提案されている。この例として、例えば特開平10−279163号公報や特開平11−193162号公報に開示されているような複数枚の用紙の中綴じと中折りを行う機能を備えたシート処理装置が公知である。これらのシート処理装置では、用紙束の中央部で綴じ(中綴じ)、さらに中央部で2つ折りにした(中折り)用紙束を排出ローラと排出コロによって中折りされた用紙束を積載トレイ上に排出するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の用紙束の中央を綴じて2つ折り処理することができる簡易製本機能付き用紙後処理装置においては、中央部で綴じ、更に2つに折った用紙束を排出して積載する場合、用紙束の綴じ折りされた側を用紙搬送方向に向けて、言い換えると用紙後処理装置本体から離れる側に位置するようにトレイ上に積載させている。このような形で積載すると、用紙の両端部側の折られていない側の方が膨らむことになる。
【0004】
一方、トレイは一般的には排紙方向下流側が上がっているので、積載数が増えると、本来下がっている側の用紙束の嵩が高くなり、排紙方向下流側の用紙束積載面の方が低くなる。このような前下がりの状態の用紙束積載面上に用紙束が排紙されると、用紙束積載面から落下して積載トレイ上にうまく積載することができなくなる。これを回避するためには、積載量を制限する必要がある。このように積載量を制限すると、その積載量に対応する用紙の処理枚数で画像形成を止めなくてはならず、処理効率の低下を招く結果となる。また、2つ折りする用紙束の厚さや枚数、あるいは腰の強さなどによって膨らむ量が異なってくるので、積載量を制限したとしてもトレイ上に積載されない場合も起こり得る。
【0005】
また、前記従来例では、トレイは水平に配置されているので、前記前下がりの傾向はさらに強くなる。積載量は当然少なくなるので、これを抑制するために、排紙口の上側に支点を有し、自由端側で用紙束を押さえるシート押さえアームが設けられている。しかし、このようなシート押さえアームでは、押さえられる範囲はアームの長さとアームの取り付け位置の関係で制限され、シート積載量を大きく増やすことはできない。
【0006】
さらに、前記従来例では、中綴じされ、2つ折りされた用紙束を積載する積載トレイは、専用に設けられており、トレイの傾斜が専用(水平)に設定され、また、固定されている。このように専用のトレイを設けた場合、用紙後処理装置全体の機構が複雑になり、その分、コストが高くなることは否めない。また、専用トレイを設けるスペースが必要となるため、装置全体が大きくなり、省スペース化および小型化の要求には応えることはできない。
【0007】
また、中綴じ、中折りされた用紙束を排紙方向下流側が上側に傾斜した積載トレイに、折り側先端で排紙すると、折り目によった膨らんだ部分がどこに生じるかによって図35に示すような積載状態になり、このような状態も積載状態が不安定で、積載トレイから落下したりする事態も発生する。そのため、やはり積載量も多くすることができない。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、折り処理をした用紙束をより多く積載し、折り処理をしない通常の用紙の積載トレイとの共用を可能にすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、折り手段と、排紙された用紙もしくは用紙束を積載する積載トレイとを備え、用紙出力装置側から送られてきた用紙束を前記中折り手段によって2つ折りした後、排紙して前記積載トレイに積載する用紙処理装置において、前記中折り手段によって2つ折りされた用紙束を2つ折りされた側を先端にして排紙する排紙手段と、この排紙手段によって排紙され、前記積載トレイに積載される間に、前記中折りされた側が用紙搬送方向上流側に向くように反転させる反転手段と、を備え、前記反転手段が、2つ折りしない通常排紙の場合に比べて前記積載トレイの角度が急角度になるよう積載トレイの角度を変更する角度変更手段からなり、前記角度変更手段は、前記用紙束の2つ折り側の先端部が、前記積載トレイまたは積載された用紙束の最上位の紙面に当接したときに、排出される用紙束の先端部が下方向に滑りを生じるに足る角度以上の角度に前記積載トレイの角度を変更することを特徴とする。
また、本発明は、中折り手段と、排紙された用紙もしくは用紙束を積載する積載トレイとを備え、用紙出力装置側から送られてきた用紙束を前記中折り手段によって2つ折りした後、排紙して前記積載トレイに積載する用紙処理装置において、前記中折り手段によって2つ折りされた用紙束を2つ折りされた側を先端にして排紙する排紙手段と、この排紙手段によって排紙され、前記積載トレイに積載される間に、前記中折りされた側が用紙搬送方向上流側に向くように反転させる反転手段と、を備え、前記排紙手段が一対の排紙ローラ対からなり、前記反転手段が、前記排紙ローラ対の上側排紙ローラの周速を下側ローラの周速よりも大きくして前記ローラ対を駆動する駆動制御手段からなることを特徴とする。
【0013】
この場合、前記反転手段を前記排紙手段から排紙される用紙束の先端側を強制的に下方に向けて排紙させるガイド板から構成する。ガイド板は、は予め設定した付勢力で閉方向に付勢され、また、その最大開度は予め設定した角度に設定する。ガイド板は2つ折りしない通常排紙の場合には閉鎖され、用紙束の後端側が当接する後端フェンスと同一面あるいは同一面よりも後退するようにして、積載トレイの移動の邪魔にならないようにする。そのため、前記ガイド板の開閉状態を検出する検出手段をさらに備えておくことが望ましい。
【0014】
また、前記反転手段を、2つ折りしない通常排紙の場合に比べて前記積載トレイの角度が急角度になるよう積載トレイの角度を変更する角度変更手段から構成することもできる。その際、前記角度変更手段は、前記用紙束の2つ折り側の先端部が、前記積載トレイまたは積載された用紙束の最上位の紙面に当接したときに排出される用紙束の先端部が下方向に滑りを生じるに足る角度以上の角度に前記積載トレイの角度を変更するようにする。前記角度変更手段は、前記積載トレイの一部の角度のみを変更するように構成することもできる。このように、積載トレイの一部の角度のみ変更ようにした場合には、前記上側積載トレイの予め設定した位置を支点として前記積載トレイから立ち上がる補助トレイによって前記構成を実現することができる。なお、前記予め設定した位置は後端フェンスから40mm±10mmの範囲に設定することが望ましい。前記補助トレイを立ち上げる手段としては、前記積載トレイの位置に応じて作動するカム手段から構成することができる。
【0015】
また、前記積載トレイを昇降させる昇降手段と、この昇降させる手段の駆動を制御する積載トレイ駆動制御手段を備え、前記積載トレイ駆動制御手段は、2つ折りされた用紙束が排出されるモードが設定された場合には、前記積載トレイを2つ折り排紙しない通常排紙の位置から予め設定された下方位置に移動させ、前記カム手段を作動させて前記補助トレイを立ち上げるようにする。このように前記補助トレイが立ち上がったとき、当該補助トレイの位置をロックするロック手段を設ける。なお、このロック手段は、前記積載トレイが前記予め設定された位置から上方に移動したときにはロックを解除するようにする必要がある。また、前記補助トレイは、2つ折り排紙を行わない通常排紙の場合には、前記予め設定された下方位置に前記積載トレイが移動しても用紙の自重により立ち上げ不能となるように構成する。
【0019】
さらに、本発明は、前記各発明における用紙処理装置と、入力された画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段と、少なくとも用紙束の中央部で2つ折りする中折りモードをユーザが選択するための入力手段とを含む画像形成装置とからなる画像形成システムにおいて、前記用紙処理装置の各部の制御を司る第1の制御手段と、前記第1の制御手段と相互に通信を行い、第1の制御手段に制御情報を送信するとともに、前記画像形成装置の各部の制御を司る第2の制御手段と、を備え、前記用紙処理装置は、前記画像形成装置側から中折りモードが設定された場合には、前記用紙処理装置に設定されている反転手段により用紙束を反転させて前記積載トレイに積載するようにした。
【0020】
また、本発明は、用紙中央部で2つ折りにした後、積載トレイに積載する際に、所定方向に落下方向を規制するとともに、落下した用紙束の折り側の先端部が傾斜した積載トレイの下側に位置するように前記積載トレイの傾斜角を設定し、用紙束を反転させて前記積載トレイに積載する用紙処理方法において前記用紙束が排紙され、当該用紙束の折り側の先端部が積載トレイまたは積載トレイ上の用紙束の最上位の紙面に当接したときに、折り側の先端部が前記積載トレイの下側に滑って用紙束が反転する角度以上の2つ折りしない通常排紙の場合に比べて急な角度になるよう積載トレイの角度を変更するようにした。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
1.全体構成
図1は複写機に接続された用紙後処理装置の概略構成を示す図である。この図を参照し、各部の構成と動作について説明する。
【0023】
用紙後処理装置2は複写機1の用紙排出口に接続されている。これにより、複写機本体1から排出されたコピー用紙は用紙後処理装置2の入り口ガイド板201から用紙後処理装置本体内に搬入され、搬送ローラ202,203によって用紙後処理装置2内に搬送される。分岐爪211,221の上流側には周知のロータリパンチ501が設けられ、複写機1側から穿孔動作の指示があれば、ロータリーパンチ501を駆動して用紙の所定位置(用紙後端部)に穿孔する。
【0024】
前記複写機本体1の操作部12(後述の図30参照)においてノンステイプルモードが選択された場合は、用紙は分岐爪211,221を通過して(通常前記分岐爪211,221はノンステイプル搬送経路220方向に位置している)排紙ローラ211によって下側積載トレイ301及び上側積載トレイ321に排出され積載される。この時排紙ガイド板231は閉じた状態にあり、排紙コロ232は排紙ローラ211に当接している。
【0025】
前記下側積載トレイ301及び上側積載トレイ321はそれぞれ独立した図示しない駆動部により昇降移動可能に設けられており、それぞれ前記排紙ローラ211の用紙排出位置に移動可能である。選択される排出モードによって前記下側積載トレイ301および前記上側積載トレイ321が移動して、積載トレイを切り替えることが可能となっている。また、この用紙後処理装置には、割り込みトレイ214が設けられており、前記複写機1本体の操作部12において割り込みトレイ排出モードが選択された場合、前記分岐爪211が回転し、用紙は割り込みトレイ搬送経路210に搬送され、排紙ローラ213によって前記割り込みトレイ214に排出され、積載される。また、前記排紙ローラ211および折りローラ451の用紙排出位置には、前記上側積載トレイ321または前記下側積載トレイ301上の用紙の紙面を検知するためのセンサS1,S2が設けられており、紙面センサS1,S2の検出出力と下側積載トレイ301および上側積載トレイ321のそれぞれの位置とによって積載量を知ることができるようになっている。なお、紙面センサS1は後述の紙面センサ332に対応している。
【0026】
前記複写機本体1の操作部12においてステイプルモードが選択された組合は、前記分岐爪221が動作して用紙をステイプル搬送経路240に搬入させ、搬送ローラ241によってステイプル搬送経路240をステイプルトレイ402側に搬送し、さらに用紙はステイプルトレイ排出ローラ242によってステイブルトレイ402に排出され、ステイプルトレイ402上に積載される。前記ステイプルトレイ402に排出された用紙はたたきコロ250によって用紙1枚毎に前記ステイプルトレイ402の下方向に落とされ、用紙後端基準フェンス410に押し当てられ、用紙後端を整合させる。更にジョガーフェンス422によって1枚毎に用紙幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)の整合が行われる。なお、ステイプルトレイ402は用紙揃え、中綴じ(ステイプル)、中折りなどの各機能を実行するときに使用され、用紙処理トレイとして機能する。
【0027】
モード選択時に前記操作部12から端綴じがさらに選択された場合は、前記排紙ガイド板231が図11に示すようにカム234の回転によってリンク233を介して開いた状態にあり、用紙後端の綴じを選択した場合は前記ジョガーフェンス422によって最終紙が整合された後、端面綴じステイプラ401によって用紙束後端の所定の位置に1個所、または2個所の綴じ処理が施される。そして、綴じ処理が施された用紙束は放出ベルト(図示しない)と一体になった放出爪423によって、少なくともその先端部が前記排紙ローラ211位置に達するまで持ち上げられる。その後、前記排紙ガイド板231がカム234の回転によって閉じた状態になり、排紙ガイド板231の自重によって前記排紙ローラ211に加圧され、用紙束は前記排紙ローラ211によって前記下側積載トレイ301または上側積載トレイ321に排出され積載される。
【0028】
1.1 用紙積載トレイ
図2は前記上側積載トレイ321の昇降移動機溝を示す図、図3および図4はその動作を示す図である。これらの図を参照し、上側積載トレイ321の構成と動作について説明する。なお、同図(a)は一部を断面した正面図、同図(b)は要部を示す平面図である。
【0029】
同図において、前記上側積載トレイ321は受台322に固定されており、前記受台322が昇降駆動を伝達するベルト(図示しない)に固定されている。前記受台322にはDCソレノイド325、レバー326、クラッチ324、ビニオンギヤ323が設けられており、エンド(後端)フェンス331はラック333と、前記ピニオンギヤ323を介して一体に昇降移動することができるように横成されている。
【0030】
通常、前記DCソレノイド325がOFFの場合は、前記クラッチ324は図中の矢印A方向にのみ回転可能な設定になっているため、前記エンドフェンス331は前記ラック333とピニオンギヤ323によって下方向の自重による移動が妨げられ、前記上側積載トレイ321との位置関係を維持したまま昇降移動することができる。前記上側積載トレイ321が用紙排出位置にない揚合、すなわち、前記排紙ローラ211の上方に待機している場合、または、前記待機位置から排紙位置に下降する場合、排出位置から待機位置に上昇する場合には、前記DCソレノイド325はOFFの状態であり、前記上側積載トレイ321とエンドフェンス331は一体となって移動する。前記DCソレノイド325がON状態になると、前記レバー326が矢印B方向に引っ張られ、前記クラッチ324のロックが解除される。これによって、ピニオンギヤ323は双方向に回転可能となり、前記エンドフェンス331の下方向の妨げがなくなり、上下方向に移動可能な状態になる。
【0031】
前記上側積載トレイ321が待機位置(図1−実線位置)から排紙位置(図1−1点鎖線位置)に移動する際、前記DCソレノイド325はOFFの状態であり、前記上側積載トレイ321とエンドフェンス331とは一体に下降し、前記エンドフェンス331が所定の排紙位置に達すると、ストッパ(図示しない)によって停止する。前記上側積載トレイ321はさらに所定の距離下降した後(この時、前記クラッチ324のロック方向により、前記エンドフェンス331がストッパによって停止していても、前記上側積載トレイ321のみ下降することができる)、前記DCソレノイド325がONすると同時に前記クラッチ324が開放され前記上側積載トレイ321のみが上昇し、図3に示すように前記上側積載トレイ321が紙面検知センサ332に達すると停止し、前記DCソレノイド325もOFFする。
【0032】
用紙が前記上側積載トレイ321に順次排出される場合は、前記複写機本体1から用紙排紙信号を受け取る(図30参照)と同時に前記上側積載トレイ321は前記紙面検知センサ332位置から所定の距離下方に下降して停止し、排出された用紙の後端が前記紙面検知センサ332に検知されると再び所定の距離下降する。また前記上側積載トレイ321は、排出される用紙の所定の枚数毎に、前記DCソレノイド325のON・OFFとともに、前記紙面検知センサ332位置まで上昇、および所定の距離下降を繰り返す。この動作により前記排紙ローラ211による用紙排出位置と、用紙の積載面位置との距離が保たれる(図4参照)。
【0033】
前記複写機本体1の操作部12において割り込みトレイ排出モードが選択された場合は、前記分岐爪211が回転し、用紙は割り込みトレイ搬送経路210に搬送され、排紙ローラ213によって割り込みトレイ214に排出され、積載される。
【0034】
前記複写機本体1の操作部12においてステイブルモードが選択された場合は、前記分岐爪221が動作して用紙をステイブル搬送経路240に搬入させ、さらに用紙はステイブルトレイ排出ローラ242によってステイブルトレイ402に排出積載される。前記ステイブルトレイ402に排出された用紙はたたきコロ250によって用紙1枚毎に前記ステイブルトレイ402下方向に落とされ、用紙後端基準フェンス410に押し当てられ、用紙後端を整合される。更にジヨガーフェンス422によって1枚毎に用紙幅方向を整合される。
【0035】
ステイブルモード選択時、前記排紙ガイド板231がカム234の回転によってリンク233を介して開いた状態にあり、用紙後端の綴じを選択した場合は前記ジヨガーフェンス422によって最終紙が整合された後、端面綴じステイプラ401によって用紙束後端の所定の位置に1個所、または2個所の綴じ処理が施され、綴じ処理の施された用紙束は放出ベルト(図示しない)と一体になった放出つめ423(図14参照)によって少なくともその先端部が前記排紙ローラ211位置まで持ち上げられ、停止した後、前記排紙ガイド板231がカム234の回転によって閉じた状態になり、前記開閉ガイド板231の自重によって前記排紙ローラ211に加圧され、前記排紙ローラ211によって前記下側積載トレイ301および上側積載トレイ321に排出され積載される。
【0036】
1.2 中綴じ処理機構部
図5は中綴じ処理を行う機構部の概略構成を示す図である。
【0037】
モード選択時に前記操作部12から中綴じがさらに選択された場合は、ジョガーフェンス422によって最終紙の整合が行われた後、用紙束は前述のように放出爪423によって中央部が中綴じ位置に位置するように上方に持ち上げられ、用紙搬送方向に直交する方向に所定の間隔(本実施形態においては120mm)を隔てて設けられている2個の中綴じステイプラ403によってその中央部に2個所綴じ処理が施される。中綴じステイプラ403に対向する位置には、回転可能に取り付けられた固定部材408に取り付けられた2個のクリンチヤ407が図6の動作説明図に示すように偏芯カム409の回転により中綴じステイプラ403方向に移動して所定の位置に停止し、中綴じステイプラ403がクリンチヤ407方向に動作することによって用紙束を挟み込み、用紙束の所定の位置に綴じ処理を行う。この動作を図7にさらに詳細に示す。
【0038】
すなわち、図6および図7に示すような動作で中綴じされた用紙束は、前述のように放出爪423によって上方に持ち上げられ、中綴じステイプラ403によって綴じられた針の位置が所定の位置に達すると停止する。次いで、図14で鎖線で示す開いた状態にある排紙ガイド板231が実線で示すように閉じた状態になり、用紙束先端付近を挟み込む。さらに、排紙ローラ211の図示しない駆動モータがロックして排紙ローラ211が固定されて用紙束先端部を固定し、図15に示すように折りプレート466が用紙束の針位置を対向する折りローラ451,452方向に押圧し、前記折りローラ451,452によって用紙中央部に折り処理を施した後、用紙束を前記積載トレイ301に排出し積載させる。
【0039】
このように用紙束先端部を排紙ガイド板231によって固定すると、折りプレート466が押すことによって生じるたわみに起因する用紙束の移動は、固定されていない用紙束の後端の一定方向からのみとなり、折り位置が安定する。また、排紙ローラ211をロックすることにより排紙ガイド板231による用紙束の固定を確実にすることができる。
【0040】
なお、中綴じ後、中折りを行わない場合の用紙束の排出動作は前述の端部綴じの場合と同様であり、排紙ローラ211を経て排紙される。
【0041】
1.3 折り処理機構部
図8は用紙折り処理を行う機構部の概略構成を示す図である。
【0042】
同図において、折りプレート466は、この折りプレート466に一体となった軸部464がガイド溝465に沿って移動可能に設けられており、折りプレート駆動モータ461の回転駆動力が中間ギヤ462を介してカム452に伝達され、リンク463によって折りプレート466の往復移動が行われる。また、図9の折りプレート466と折りローラ451,452の位置関係を示す斜視図から分かるように、折りプレート466の先端部には3個の凸部466a,466b,466cが設けられており、両側の2個の凸部466a,466cは中綴じステイプラ403の針位置と同位置(本実施例では120mm間隔)になるように設けられている。また中央の凸部466bは前記中綴じステイプラ403の2個所の針位置の中央部に位置するように設けられている。
【0043】
図8に示すように折りローラ451,452は折りローラ駆動モータ453の駆動力をタイミングベルト454を介して駆動ギヤプーリ455に伝達し、その駆動力をさらに中間ギヤ456と従動ギヤ457に伝達して、両折りローラ451,452を共に回転駆動するように構成されている。駆動ギヤプーリ455、中間ギヤ456および従動ギヤ457はアーム458,459によって連結されており、各軸間を維持したまま移動可能な構成になっている。これによって折りローラ451,452間に用紙束が挟まれてローラ間が離れた状態においても確実に両折りローラ451,452に対して回転駆動力を伝達することができる。また、前記折りローラ451,452は図示しない引張りスプリングによって互いに近接する方向に弾性付勢され、ニップ部において所定の力で圧接している。
【0044】
1.4 折り処理の動作
図10は折りプレート466によって用紙束を折り、排出するときの動作を示す動作説明図である。
【0045】
これらの図において、折りプレート466の凸部466a,466b,466cが後述の図12に示すように用紙束の針位置を押圧し、折りローラ451,452のニツプ位置からさらにオーバラップした位置まで前進して、折りローラ451,452の圧接と回転により用紙束の中央部に折り処理を施す。折りプレート466の凸部466a,466b,466cと折りローラ451,452によって挟まれた用紙束の部分は、折りローラ対451,452が直接圧接できないため、折りプレート466の厚み分、折り状態が悪くなる。針位置の折り状態については針の厚みによって折りが針のない所に比べ悪くなるので、折りプレート466の凸部466a,466cを図11および図12に示すように用紙束の針位置と一致させることにより、折り状態が悪くなる位置が針位置と一致し、最低限の折りの状態を確保することができる。
【0046】
また、折りプレート466の凸部466a,466b,466cが用紙束を押圧し、前記折りローラ451,452のニツプ位置からオーバラップした位置で用紙束先端部を固定し、折りプレート466が用紙束の針位置を対向する折りローラ451,452方向に押圧し、前記折りローラ451,452によって用紙中央部に折り処理を施した後、用紙束を積載トレイ301に排出し、積載させる。その際、前述したが図15に示すように用紙束先端部を排紙ガイド板231によって固定することにより、折り位置が安定する。また、排紙ローラ211をロックすることにより排紙ガイド板231による用紙束の固定を確実にすることができる。
【0047】
また、図13に示すように折りプレート466の凸部466a,466b,466cが用紙束を押圧し、折りローラ451,452のニツプ位置よりオーバラップした位置まで前進して、折りローラ451,452の圧接と回転により用紙束の中央部に折り処理を施す動作において、前進した折りプレート466の凸部466a,466b,466cが折りローラ451,452と用紙束の加圧状態から後退する必要があるが、この時、折りプレート466が折りローラ451、452に挟まれている部分は凸部466a,466b,466cのみであり、面積が小さいため折りローラ451,452の摩擦力が少なく、後退する時の駆動部の負荷が少なくて済む。
【0048】
また、前記折りプレート466の凸部が2個所である場合、用紙束を前記折りローラ451,452に押圧する時に用紙束の中央部が完全に押圧されずたわんでしまい、折り状態で中央部にしわが発生するため、3個所の凸部466a,466b,466cが設けられている。また、折りプレート466は中綴じステイプラ403によって綴じられた針位置の直上を押し(図11、図12)、前記排紙ガイド板231によって先端部が固定されている用紙束の針を引っかけて摩擦による抵抗を受けながら前記折りローラは451,452方向に押し込む(図13)。これによって用紙束の針位置と折り位置とが確実に一致した折り処理を施すことができる。
【0049】
1.5 折り処理が施された用紙束の排出およびスタック機構および動作
図13および図15示すように用紙束の中央部で折りプレート466によって折りローラ451,452間に押し込まれ、中折りされた用紙束は、そのまま折りローラ451,452によってエンドフェンス331に開口した排紙口から排出される。排出された用紙束は図18の反転状態を示す説明図から分かるように折りローラ451,452から用紙束の折り側Fから先に排出されるが、下側積載トレイ301上もしくは下側積載トレイ301上に積載された用紙束上に積載される際には、前記折り側Fがエンドフェンス331側に向いて、いわば反転した状態で積載される。
【0050】
このように用紙束を反転させるために、この実施形態では、図16の開閉エンドフェンス部分(排紙口)と下側積載トレイ301とを示す要部正面図から分かるように前記エンドフェンス331の排紙口部分に開閉エンドフェンス311が設けられている。すなわち、前記折りローラ451、452によって折り処理が施された用紙束は、開閉エンドフェンス311を押し開き、前記下側積載トレイ301上に排出される。前記開閉エンドフェンス311は弾性部材(図示しない)によって閉じ方向に付勢され、また、前記開閉エンドフェンス311には閉状態を検知するセンサ313が設けられている。このセンサ313は中綴じ用紙束が排出途中において異常停止した場合の検知を行う。開閉エンドフェンス311は最大開閉角度が設定され、前述のように閉方向に弾性付勢されている。このように構成しないと、図17に示すように折りローラ451,452から排出された用紙束は反転することなく、用紙束の折り側Fが排紙方向下流側に位置した状態で下側積載トレイ301に積載され、前述の問題が生じる。また、開閉エンドフェンス31は図18に示すように通常排紙の場合には、前記弾性部材による弾性付勢によってエンドフェンス331と面一の状態になっており、下側積載トレイ301あるいは上側積載トレイ321のエンドフェンス331に沿った昇降動作の障害にならないように構成されている。なお、ここでは開閉エンドフェンス31はエンドフェンス331と面一に設定されているが、エンドフェンス331から後退していてもよい。
【0051】
前記下側積載トレイ301は前記複写機本体1によって中綴じ処理モードおよび中折りモードが選択され、転写が開始されると同時に、前記排紙ローラ211付近のノンステイブル排出紙、および端面ステイブル紙束積載位置からエンドフェンス331に沿って下降し、前記エンドフェンス306の下方に設けられた、中綴じ用紙束の綴じ側の膨らみを押さえる加圧板343より所定の距離下方まで下降し停止する。
【0052】
加圧板343は図20の内部構造を示す正面図および図21の平面図に示すように、加圧板343と、この加圧板343を進出後退動作させる加圧板駆動モータ345と、加圧板駆動モータ345によって駆動されるカム346と、前記加圧板駆動モータ345を固定するモータ固定板342と、支点342aを中心として前記モータ固定板342を常時図示反時計方向に弾性付勢するスプリング348と、前記モータ固定板342の位置を検出するセンサ346とから基本的に構成されている。
【0053】
そして、前記下側積載トレイ301が停止した直後、加圧板駆動モータ345がカム346を回転させ、モータ固定板342に設けられたガイド軸344に沿って前記加圧板343を前進させる。加圧板343は、前記エンドフェンス331の基準面から所定量突出した位置に停止する。停止直後、前記下側積載トレイ301が再び上昇を始め、前記加圧板343を持ち上げて前記モータ固定板342の一部をセンサ347が検知するまで上昇する。前記モータ固定板342は筐体341と回転可能に一体となって設けられており、前記筐体341は前記エンドフェンス331に固定されている。また前記モータ固定板342は前記筐体341とスプリング348によって連結されている。これによって前記加圧板343は前記下側積載トレイ301の上面を加圧することが可能になる。
【0054】
図22はスタック動作と加圧板343の動作を示す説明図である。同図において、前記折りローラ451,452より排出された用紙束は、図19にも示したように折り側Fが先行して排出され、前記開閉エンドフェンス311によって垂直下方向に落下させられ、前記下側積載トレイ301上で反転して折り側Fが下方向(前記エンドフェンス331方向)を向いて加圧板343の上にスタックされる(図24(a)なお、図24では、後述の補助トレイ302を使用した状態を図示している)。1部目がスタックされると前記下側積載トレイ301が下降し、同時に前記加圧板343が後退して用紙束は前記下側積載トレイ301上に載る(図24(b))。前記下側積載トレイ301が所定の距離下降して停止すると、前記加圧板343が再び用紙束の上に進出し、さらに前記上側積載トレイ301が上昇して用紙束を前記加圧板343との間に挟み込み、膨らみを押さえる(図24(c))。次いで、次の用紙束が排出され、反転した状態で加圧板343上に積載される(図24(d))。順次排出される用紙束について上記動作を繰り返すことにより、多部数の用紙束を積載することが可能になる。また前記下側積載トレイ301の1部毎の下降距離は、排出される用紙束の綴じ枚数によって、枚数が多くなると距離が増加する設定になっている。この制御によって排出される用紙束の綴じ枚数が増加することによる折り部の膨らみを、確実に前記加圧板343で押さえることが可能になる。この実施形態では、用紙束は折りローラ451,452のニップから離脱した後、開閉エンドフェンス311で落下方向を規制された状態で自由落下するので、下側積載トレイ301もしくは下側積載トレイ301上積載された用紙束の最上位の用紙面と前記折りローラ451,452のニップ部分、もしくは用紙束の離脱部分との距離Hは、2つ折りした用紙束の搬送長さよりも大きくなるように設定されている。これにより、自由落下が保証される。
【0055】
また、前記下側積載トレイ301には図23に示すようにあらかじめ設定された個所を支点として所定角立ち上げ可能な補助トレイ302が設けられており、この補助トレイ302を立ち上げることによって前記下側積載トレイ301の用紙積載面角度を変えることができる。補助トレイ302は図23に示すように水平状態から測った前記下側積載トレイ301の積載面角度θ1に対してθ2の角度に変更することができる。本実施形態では、
θ1=30°
θ2=55°
に設定してある。この補助トレイ302によって積載面角度をθ1からθ2に変更し、積載面の角度を急にするのは、中綴じ処理を施された用紙束を排出するときのみで、前記下側積載トレイ301が中綴じ処理モードの位置に移動したときのみ前記補助トレイ302を立ち上げることができるようになっている。これによって中綴じ、中折り処理された用紙束は、確実に反転して前記下側積載トレイ301上に積載され、またノンステイブル排出紙や端面ステイプル排出紙には積載に最適な角度で積載トレイを設定することができる。
【0056】
1.6 補助トレイの機構と動作
図25は下側積載トレイ301と補助トレイ302の位置と作動状態を示す図、図26は補助トレイ302の立ち上げ機構(回転機構)の詳細を示す図、図27は通常排紙に使用した場合の補助トレイの立ち上げ機構の状態を示す図である。
【0057】
補助トレイ302は、図26に示すように下側積載トレイ301に対して傾斜方向下側の端部を支点301aとして所定範囲回転可能に取り付けられている。また前記下側積載トレイ301には押え棒304、アーム303が設けられており、前記アーム303はスプリング305によって図中矢印C方向に引っ張られている。前記下側積載トレイ301が中綴じ排出以外の排出モード位置にあるときは、前記押え棒304はエンドフェンス331によって押され、前記アーム303を回転させることにより前記補助トレイ302を前記積載トレイ301の上面に一致させている(図25)。これに対し、下側積載トレイ301が中綴じモード時に所定の位置に下降する揚合は、前記押え棒304が前記エンドフェンス331の凹形状部307に達して前記エンドフェンス331による押えが開放され、前記スプリング305によって前記アーム303が起き上がり、前記補助トレイ302が図示時計方向に立ち上がる。補助トレイ302の裏面側には突起部308が設けられ、この突起部308の下端に前記アーム303の先端が当接し、このように補助トレイ302の角度、言い換えれば積載面の角度が急角度になった状態で保持される。また、中綴じ排出紙以外の用紙、すなわち通常排紙状態の用紙を積載し、前記下側積載トレイ301が中綴じ排出紙積載位置に達した場合は、積載されている用紙の自重により前記補助トレイ302が押さえられ、前記アーム303による押し上げは防げられ、積載面の角度は保持される。すなわち、このようになるように前記スプリング305の弾性力が設定されている。なお、前記支点301aの位置はエンドフェンス331から
L=40mm
程度離れた位置が好適であり、2つ折りの紙サイズを考慮しても
L=40mm±10mm
の範囲に設定することが好ましい。
【0058】
また、下側積載トレイ301がエンドフェンス331の前記凹部形状307形成部より上側に上昇すると、アーム303を図26において反時計方向に回転させる。これによりアーム303の先端部は突起部308から外れ、ロック解除の状態となる。これによって補助トレイ302は下側積載トレイ301上の元の状態に復帰し、通常排紙が可能になる。
【0059】
1.7 積載トレイの角度
前述のように用紙束の反転を確実に行わせるためには、積載トレイの角度が問題となる。すなわち、折りローラ451,452から排出され、開閉エンドフェンス311によって下向きに偏向させられた用紙束は、用紙束の厚さによって腰の強さが変わってくる。綴じた用紙の枚数が少ない場合、言い換えれば腰が弱い場合には、開閉エンドフェンス311の閉方向への弾性付勢力によって垂直に近い角度で落下させることができる。この場合には、下側積載トレイ301の角度が通常排紙と同じでも、用紙束の折り側Fの先端が下側積載トレイ301あるいはその上に積載された用紙束に当接したとき、前記折り側Fの先端部と下側積載トレイ301の載置面とのなす角が、エンドフェンス331側が鈍角となるので、下側(エンドフェンス331側)に滑りを生じ、円滑に反転動作が行われる。
【0060】
しかし、用紙束が厚くなった場合、すなわち、用紙束の腰が強くなった場合には、開閉エンドフェンス311の弾性付勢力では確実に用紙束の折り側を垂直に近い角度に偏向させて落下させられる保証はない。このような場合には、用紙束の折り側Fの先端が下側積載トレイ301あるいはその上に積載された用紙束に当接したとき、前記折り側Fの先端部と下側積載トレイ301の載置面とのなす角が、エンドフェンス331側が鋭角になる場合もあり、このようにエンドフェンス331側が鋭角になると、用紙束が反転することは不可能となり、意図した反転状態で用紙束を積載することはできなくなる。
【0061】
そこで、前記折りローラ451,452からの用紙束の排出角度を勘案して前述のように補助トレイ302の角度を立てて確実にトレイ上に反転した状態で積載できるようにした。基本的には、用紙束の折り側Fの先端部が下側積載トレイ301あるいは補助トレイ302、もしくは、これらのトレイ上の用紙束の最上位の紙面に当接したときに、折り側Fの先端部がエンドフェンス331側に滑れば、確実に反転した状態で積載することが可能になる。そこで、本実施形態では、このように確実にエンドフェンス331側に滑って用紙束が反転する角度以上の角度になるように補助トレイ302の立ち上げ角度θ2を設定してある。この角度は、前述のように前記滑りとの関係で設定されるので、折りローラ451,452の排出角度、開閉エンドフェンス311の最大開度および開閉エンドフェンス311への閉方向への弾性付勢力によって設定される。
【0062】
1.8 その他の反転機構
前記実施形態では、用紙束の反転が主に開閉エンドフェンス311によって用紙束の排紙方向を偏向させることによって行われている。用紙束の反転についてはこの他に
▲1▼用紙束を排紙する折りローラ対451,452の周速を変えて用紙束の排出方向が下側に向くようにする。
【0063】
▲2▼用紙束の先端部を積載トレイに当接させた状態で用紙束を押し出し、湾曲させて反転させる。
【0064】
▲3▼用紙束の先端部を積載トレイに当接させた状態で用紙束を押し出し、その状態もしくは湾曲させた状態でエンドフェンス側から押し出し部材により後端部を押して反転させる。
【0065】
などの方式がある。
【0066】
まず▲1▼の例であるが、この例では、図28に示すように排紙ローラとしても機能する折りローラ451,452の周速を図において上側に位置する折りローラ452の周速をS1、下側に位置する折りローラ451の周速をS2とすると、
S1>S2
となるように設定する。このように構成することによって開閉エンドフェンス311を設けなくとも、確実に折り側Fを下方に向けて排紙することができる。なお、下側積載トレイ301および補助トレイ302を含め、その他各部は、前述の実施形態と同等に構成する。
【0067】
▲2▼の例を図29に示す。この実施形態は用紙束を強制的に湾曲させて反転させる例である。この実施形態では、下側積載トレイ301を上昇させ、折りローラ451,452のニップ位置と下側積載トレイ301の最下位の位置の高さhが2つ折りした用紙束の搬送長さよりも小さくなるようにし、用紙束の折り側Fの先端部を開閉エンドフェンス311によって強制的に下側積載トレイ301の最下部、もしくは積載された用紙束の最上位の用紙の最下部に導いて当接させ、この状態でさらに折りローラ451,452を駆動する。このようにすることにより、用紙束は図29に示すように湾曲し、折りローラ451,452から排出された時点で反転して積載トレイ上に積載される。その際、反転をより確実にするために、前記▲3▼のように押し出し部材455と、この押し出し部材455を進出後退させる駆動装置456を設け、用紙束がニップから離脱するときに押し出し部材455を進出させ、用紙束の非綴じ側を下側積載トレイ301側に押すようにするとよい。この場合、用紙束先端部、すなわち折り側Fの先端部の位置は規制されているので、その位置よりも非綴じ側を押せば反転するが、中央部よりも更に非綴じ側を押した方がより確実な反転動作が行える。
【0068】
2.制御構成
2.1 全体構成
図30は本実施形態に係る用紙後処理装置を備えた用紙処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【0069】
このシステムは、これまでの説明から分かるように、用紙後処理装置2と、この用紙後処理装置2が接続された複写機(用紙出力装置)1とからなる。各装置1,2には、CPUおよびこれに付随するROMならびにRAMをそれぞれ備えた制御部10,20が設けられ、両者間で処理情報を送受信することにより、用紙後処理装置2の中綴じ部21と中折り部22の制御内容を決定している。すなわち、用紙後処理装置2は、制御部20によって中綴じ部21と中折り部22を制御する構成を取っており、中折り部22の制御としては、さらに折りローラ部23と折りプレート部24の制御があり、前述のように折りローラ部23では折りモータ453が、折りプレート部24では折りプレート駆動モータ461の駆動が制御される。また、パンチ部31、端綴じ部32および排紙ガイド部33各駆動部も前記制御部20によって制御される。一方、複写機1側では、制御部10によって表示部11、操作部12および用紙出力制御部13が制御される。
【0070】
このような制御構成において、複写機1の操作部12に入力される情報には、図31に示すように中綴じ処理の有無情報、中折り処理の有無情報があり、これらの指示情報は操作部12の所望の表示部分をタッチすることにより後述のように選択され、用紙後処理側に送信される。これらの入力情報に基づき複写機1の制御部10から用紙サイズや処理モードなどの情報が用紙後処理装置1の制御部10に送信され、用紙後処理装置2の制御部20がこれらの情報に基づき、中綴じ部21と中折り部22を制御する。
【0071】
2.2 中折り後の用紙束の排出
図32は中折り装置で2つ折りした後の用紙束排出の制御手順を示すフローチャートである。この処理は用紙後処理装置2の制御部20の図示しないCPUが同じく図示しないROMに格納されたプログラムにしたがって実行するもので、前記制御部20には、この他にRAMが設けられている。このRAMは、前記CPUが前記プログラムを実行するときのワークエリアとして機能する。
【0072】
この処理では、用紙束の排出処理が開始されると(ステップ1−1)、排出異常検出用のタイマをスタートさせ(ステップ1−2)、開閉エンドフェンス311の開閉センサ313をチェックし、フェンスが開いたかどうかを確認する(ステップ1−3)。ー定時間経過しても(ステップ1−7)フェンス開が検知できなかった場合は、排出に異常があったと判断し、排出異常処理を行なう(ステップ1−9)。ステップ1−3でフェンス開が検知されたら、再度異常検出用のタイマをスタートさせ(ステップ1−4)、開閉エンドフェンス311の開閉センサ313をチェックし、フェンスが閉まったかどうかを確認する(ステップ1−5)。一定時間経過しても(ステップ1−8)フェンス閉が検知できなかった場合は、排出に異常があったと判断し、排出異常処理を行なう(ステップ1−9)。ステップ1−5でフェンス閉が検知されたら用紙束の排出が正常に終了したと判断し、次の処理へ移行する。
【0073】
2.3 中綴じ処理開始時の下側積載トレイの制御
図33は中綴じ処理開始時の下側積載トレイ301の待機位置までの移動制御の制御手順を示すフローチャートである。
【0074】
この処理では、処理が開始されると(ステップ2−1)、まず、下側積載トレイ301は下降を開始し(ステップ2−2)、加圧板343の位置まで下降する(ステップ2−3)。この時、加圧板343位置は図示しないセンサによって検出される。加圧板343位置まで下降したら下降距離の検出を開始する(ステップ2−4)。下側積載トレイ301の図示しない昇降駆動モータにはエンコーダが付けられており、移動距離は簡単に検出できるようになっている。そこで、前記エンコーダによって所定量下降したことを検知したら(ステップ2−5)、トレイの下降を停止する(ステップ2−6・・・図24(b))。所定の下降量は加圧板343の動作に支障のない位置まで下降すれば十分であり、本実施形態では約20mmに設定されている。
【0075】
下側積載トレイ301の下降が停止したら直ちに加圧板343を前進させ(ステップ2−7)、所定位置まで前進したら(ステップ2−8)、加圧板343を停止させる(ステップ2−9)。加圧板駆動モータ345はステッピングモータを使用しており、所定パルスにて制御することにより容易に所定位置まで前進させることが可能となっている。加圧板343を停止させたら直ちに下側積載トレイ301の上昇を開始し(ステップ2−10)、加圧板センサ347の状態をチェックし(ステップ2−11)、加圧板センサ347が検知状態にあれば、すなわち、加圧板センサ347がモータ固定板342を検知したら、下側積載トレイ301の上昇を停止させ(ステップ2−12・・・図24(c))、中綴じ処理待機状態となる。
【0076】
2.4 中綴じ排出時の下側積載トレイの制御
図34は中綴じ排出時の下側積載トレイ301の制御手順を示すフローチャートである。
【0077】
排出処理が開始されると(ステップ3−1)、加圧板343はホーム位置まで後退し(ステップ3−2)、下側積載トレイ301は下降を開始して(ステップ3−3)、一定量下降するまで(ステップ3−4)下降を続け、停止する(ステップ3−5・・・図24(b))。トレイ下駆動モータにはエンコーダがつけられており、移動距離は簡単に検出できるようになっており、綴じ枚数によって下降量を変化させ、確実に折り部の膨らみを押えるように制御されている。本実施形態では、下降量は綴じ枚数5枚までの場合は約20mm、6から10枚までの場合は約30mm、11枚以上の場合は50mmに設定されている。用紙束の排出を監視し(ステップ3−6)、排出後一定時間が経過したら、加圧板343を前進させる(ステップ3−7)。ここで、一定時間とは、排出後、用紙束がトレイ上に安定して落下する時間であり、本実施形態では、開閉センサ313で排出が確認された後、約2秒経過後である。加圧板343が所定位置まで前進したら(ステップ3−8)、加圧板343を停止させる(ステップ3−9)。加圧板駆動モータ343は前述のようにステッピングモータからなり、所定パルス印加することにより所定位置まで前進させることができる。加圧板343を停止させたら、直ちに下側積載トレイ301の上昇を開始し(ステップ3−10)、加圧板センサ347の出力をチェックし(ステップ3−11)、加圧板センサ347がモータ固定板342を検知すれば、下側積載トレイ301の上昇を停止させ(ステップ3−12・・・図24(c))、次の処理待機状態となる。
【0078】
以上のように、前述のように構成された本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
【0079】
折り手段によって2つ折りされた用紙束を2つ折りされた側を先端にして排紙する排紙手段と、この排紙手段によって排紙され、用紙積載トレイに積載される間に、前記中折りされた側が用紙搬送方向上流側に向くように反転させる反転手段とを備えているので、簡単な構成で安定した積載状態を実現することが可能となり、これによって、積載量の拡大を図ることができる。
【0080】
また、特別な積載トレイを設けなくとも用紙束の積載が可能となり、これによって2つ折りしない通常の用紙の排紙トレイと共用することができる。また、通常の用紙の排紙トレイと共用するので、大型化することもない。
【0086】
紙手段が一対の排紙ローラ対からなり、反転手段が排紙ローラ対の上側排紙ローラの周速を下側ローラの周速よりも大きくして前記ローラ対を駆動する駆動制御手段からなるので、排紙ローラの回転制御だけで用紙束の反転を簡単かつ確実に行える。
【0087】
転手段が2つ折りしない通常排紙の場合に比べて前記積載トレイの角度が急角度になるよう積載トレイの角度を変更する角度変更手段を含んでなるので、通常排紙の場合と中綴じ用紙束の場合に適宜対応できる。
【0088】
度変更手段は、用紙束の2つ折り側の先端部が、前記積載トレイまたは積載された用紙束の最上位の紙面に当接したときに、排出される用紙束の先端部が下方向に滑りを生じるに足る角度以上の角度に積載トレイの角度を変更するので、確実に反転動作を行わせることができる。
【0089】
度変更手段は、積載トレイの一部の角度のみを変更するので、大型化を招くことなく確実に反転動作を行わせることができる。
【0090】
載トレイの一部の角度のみ変更する手段が、積載トレイの予め設定した位置を支点として前記積載トレイから立ち上がる補助トレイからなるので、大型化を招くことなく確実に反転動作を行わせることができる。
【0091】
め設定した位置が後端フェンスから40mm±10mmの範囲に設けられているので、通常使用する用紙サイズに対応して反転動作を確実に行わせることができる。
【0092】
助トレイを立ち上げる手段が積載トレイの位置に応じて作動するカム手段からなるので、積載トレイの位置に連動して補助トレイの立ち上げ、復帰が簡単かつ確実に行える。
【0093】
載トレイを昇降させる昇降手段と、この昇降させる手段の駆動を制御する積載トレイ駆動制御手段を備え、積載トレイ駆動制御手段は、2つ折りされた用紙束を排出するモードが設定された場合には、積載トレイを2つ折り排紙しない通常排紙の位置から予め設定された下方位置に移動させ、カム手段を作動させて補助トレイを立ち上げるので、2つ折りされた用紙束を積載する場合には、自動的に補助トレイが立ち上がり、確実に反転動作を行わせることができる。
【0094】
助トレイが立ち上がったとき、当該補助トレイの位置をロックするロック手段を備えているので、補助トレイが立ち上がったときには、補助トレイ上の用紙束の積載量が増えたとしても、確実に用紙束を反転させることができる。
【0095】
ック手段は、積載トレイが予め設定された位置から上方に移動したときにはロック解除されるので、前記位置から上では通常排紙に即時対応することができる。
【0096】
助トレイは、2つ折り排紙を行わない通常排紙の場合には、前記予め設定された下方位置に前記積載トレイが移動しても用紙の自重により立ち上げ不能となるので、そのまま通常排紙を継続することができ、使用性を損なうことがない。
【0099】
紙処理装置の各部の制御を司る第1の制御手段と、前記第1の制御手段と相互に通信を行い、第1の制御手段に制御情報を送信するとともに、画像形成装置の各部の制御を司る第2の制御手段とを備え、前記用紙処理装置は、前記画像形成装置側から中折りモードが設定された場合には、前記用紙処理装置に設定されている反転手段により用紙束を反転させて用紙積載トレイに積載するので、前記用紙処理装置は、前記画像形成装置側かのモード設定に応じて用紙束の反転載置動作を確実に実行することができ、これによって、折り処理をした用紙束をより多く積載することが可能となり、折り処理をしない通常の用紙の積載トレイと共用することができる。
【0100】
用紙束が排紙され、当該用紙束の折り側の先端部が積載トレイまたは積載トレイ上の用紙束の最上位の紙面に当接したときに、折り側の先端部が前記積載トレイの下側に滑って用紙束が反転する角度以上の2つ折りしない通常排紙の場合に比べて急な角度になるよう積載トレイの角度を変更するので、折り処理をした用紙束をより多く積載することが可能となり、折り処理をしない通常の用紙の積載トレイと共用することができる。
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、折り処理をした用紙束をより多く積載することが可能となり、折り処理をしない通常の用紙の積載トレイと共用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施形態を説明するためのもので、複写機に接続された本実施形態に係る用紙後処理装置の概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係る用紙後処理装置の上側積載トレイの昇降移動機溝を示す図である。
【図3】図2における上側積載トレイの昇降移動機溝の動作を示す図である。
【図4】図2における上側積載トレイの昇降移動機溝の動作を示す図である。
【図5】本実施形態に係る用紙後処理装置の中綴じ処理を行う機構部の概略構成を示す図である。
【図6】図5の中綴じの機構部の動作説明図である。
【図7】図5の機構部の動作を更に詳細に示す図である。
【図8】本実施形態に係る用紙後処理装置の用紙折り処理を行う機構部の概略構成を示す図である。
【図9】図8の折りプレートと折りローラの位置関係を示す斜視図である。
【図10】折りプレートによって用紙束を折り、排出するときの動作を示す動作説明図である。
【図11】折りプレートによって用紙束を折るときのステイプル針の関連した折り位置と折り動作を示す動作説明図である。
【図12】折りプレートによって用紙束を折るときの折り位置を示す斜視図である。
【図13】折りプレートを用紙束とともに折りローラのニップより奥に進出させて折るときの状態を示す図である。
【図14】排紙ガイド板閉じて、用紙束先端付近を挟み込んで折り動作を開始するときの状態を示す図である。
【図15】用紙束先端部を固定し、折りプレートが用紙束の針位置を対向する折りローラ方向に押圧して用紙中央部に折り処理を施すときの状態を示す図である。
【図16】開閉エンドフェンス部と下側積載トレイとを示す要部正面図である。
【図17】用紙束の折り側先端部を排紙方向下流側に向けて排紙し、積載した状態を示す要部正面図である。
【図18】通常排紙時の状態を示す要部正面図である。
【図19】用紙束が反転しながら落下する状態を示す図である。
【図20】加圧板の構造を示す要部正面図である。
【図21】加圧板の構造を示す平面図である。
【図22】スタック動作と加圧板343の動作を示す説明図である。
【図23】下側積載トレイと補助トレイの角度関係を示す図である。
【図24】補助トレイを使用したときの用紙束の反転積載状態と加圧板との作動状態を示す説明図である。
【図25】下側積載トレイと補助トレイの位置と作動状態を示す図である。
【図26】補助トレイの立ち上げ機構(回転機構)の詳細を示す図である。
【図27】通常排紙に使用した場合の補助トレイの立ち上げ機構の状態を示す図である。
【図28】折りローラの周速を変えて用紙束を反転させる実施形態を示す図である。
【図29】用紙束の先端を下側積載トレイに当接させ、用紙束を湾曲させて反転させる実施形態を示す図である。
【図30】本実施形態に係る用紙後処理装置を備えた用紙処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図31】中綴じ・中折りの処理をユーザが入力する操作部の表示状態を示す図である。
【図32】中折り装置で2つ折りした後の用紙束排出の制御手順を示すフローチャートである。
【図33】中綴じ処理開始時の下側積載トレイの待機位置までの移動制御の制御手順を示すフローチャートである。
【図34】中綴じ排出時の下側積載トレイの制御手順を示すフローチャートである。
【図35】従来例に係る中折りした用紙束を積載したときの状態の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 用紙出力装置(複写機)
2 用紙後処理装置
10 制御部
11 表示部
12 操作部
13 用紙出力制御部
20 制御部
21 中綴じ部
22 中折り部
23 折りローラ部
24 折りプレート部
301 下側積載トレイ
311 開閉エンドフェンス
321 上側積載トレイ
331 エンド(後端)フェンス
332 紙面センサ(S2)
343 加圧板
451 折りローラ
452 折りローラ
455 押し出し部材
456 駆動装置
466 折りプレート

Claims (12)

  1. 折り手段と、排紙された用紙もしくは用紙束を積載する積載トレイとを備え、用紙出力装置側から送られてきた用紙束を前記中折り手段によって2つ折りした後、排紙して前記積載トレイに積載する用紙処理装置において、
    前記中折り手段によって2つ折りされた用紙束を2つ折りされた側を先端にして排紙する排紙手段と、
    この排紙手段によって排紙され、前記積載トレイに積載される間に、前記中折りされた側が用紙搬送方向上流側に向くように反転させる反転手段と、
    を備え
    前記反転手段が、2つ折りしない通常排紙の場合に比べて前記積載トレイの角度が急角度になるよう積載トレイの角度を変更する角度変更手段からなり、
    前記角度変更手段は、前記用紙束の2つ折り側の先端部が、前記積載トレイまたは積載された用紙束の最上位の紙面に当接したときに、排出される用紙束の先端部が下方向に滑りを生じるに足る角度以上の角度に前記積載トレイの角度を変更することを特徴とする用紙処理装置。
  2. 中折り手段と、排紙された用紙もしくは用紙束を積載する積載トレイとを備え、用紙出力装置側から送られてきた用紙束を前記中折り手段によって2つ折りした後、排紙して前記積載トレイに積載する用紙処理装置において、
    前記中折り手段によって2つ折りされた用紙束を2つ折りされた側を先端にして排紙する排紙手段と、
    この排紙手段によって排紙され、前記積載トレイに積載される間に、前記中折りされた側が用紙搬送方向上流側に向くように反転させる反転手段と、
    を備え、
    前記排紙手段が一対の排紙ローラ対からなり、前記反転手段が、前記排紙ローラ対の上側排紙ローラの周速を下側ローラの周速よりも大きくして前記ローラ対を駆動する駆動制御手段からなることを特徴とする用紙処理装置。
  3. 前記角度変更手段は、前記積載トレイの一部の角度のみを変更することを特徴とする請求項記載の用紙処理装置。
  4. 前記積載トレイの一部の角度のみ変更する手段が、前記積載トレイの予め設定した位置を支点として前記積載トレイから立ち上がる補助トレイからなることを特徴とする請求項記載の用紙処理装置。
  5. 前記予め設定した位置が後端フェンスから40mm±10mmの範囲に設けられていることを特徴とする請求項記載の用紙処理装置。
  6. 前記補助トレイを立ち上げる手段が、前記積載トレイの位置に応じて作動するカム手段からなることを特徴とする請求項記載の用紙処理装置。
  7. 前記積載トレイを昇降させる昇降手段と、この昇降させる手段の駆動を制御する積載トレイ駆動制御手段を備え、
    前記積載トレイ駆動制御手段は、2つ折りされた用紙束が排出されるモードが設定された場合には、前記積載トレイを2つ折り排紙しない通常排紙の位置から予め設定された下方位置に移動させ、前記カム手段を作動させて前記補助トレイを立ち上げることを特徴とする請求項記載の用紙処理装置。
  8. 前記補助トレイが立ち上がったとき、当該補助トレイの位置をロックするロック手段を備えていることを特徴とする請求項記載の用紙処理装置。
  9. 前記ロック手段は、前記積載トレイが前記予め設定された位置から上方に移動したときにはロックを解除することを特徴とする請求項8記載の用紙処理装置。
  10. 前記補助トレイは、2つ折り排紙を行わない通常排紙の場合には、前記予め設定された下方位置に前記積載トレイが移動しても用紙の自重により立ち上げ不能となることを特徴とする請求項6または7に記載の用紙処理装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の用紙処理装置と、
    入力された画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段と、少なくとも用紙束の 中央部で2つ折りする中折りモードをユーザが選択するための入力手段とを含む画像形成装置と、
    からなり、前記画像形成装置から排紙された用紙束に対して処理の処理を実行する画像形成システムにおいて、
    前記用紙処理装置の各部の制御を司る第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段と相互に通信を行い、第1の制御手段に制御情報を送信するとともに、前記画像形成装置の各部の制御を司る第2の制御手段と、
    を備え、前記用紙処理装置は、前記画像形成装置側から中折りモードが設定された場合には、前記用紙処理装置に設定されている反転手段により用紙束を反転させて前記積載トレイに積載することを特徴とする画像形成システム
  12. 用紙を中央部で2つ折りにした後、積載トレイに積載する際に、所定方向に落下方向を規制するとともに、落下した用紙束の折り側の先端部が傾斜した積載トレイの下側に位置するように前記積載トレイの傾斜角を設定し、用紙束を反転させて前記積載トレイに積載する用紙処理方法において、
    前記用紙束が排紙され、当該用紙束の折り側の先端部が積載トレイまたは積載トレイ上の用紙束の最上位の紙面に当接したときに、折り側の先端部が前記積載トレイの下側に滑って用紙束が反転する角度以上の2つ折りしない通常排紙の場合に比べて急な角度になるよう積載トレイの角度を変更することを特徴とする用紙処理方法
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